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中野晴行「まんがのソムリエ」特別コラム - キミはマンガ革命の瞬間を知っているか?



 ギャグマンガもニューウエーブの登場によって変質した。ひとつのエポックになったのは77年から「週刊少年チャンピオン」に連載された鴨川つばめの『マカロニほうれん荘』だろう。それまでの笑いのスタイルは完全に覆され、シュール・ギャグやパロディ要素を取り入れて時代の先端を走ったのだ。
  かわいい女の子の登場するギャグマンガも増えた。 四コママンガの世界も、いしいひさいちの登場で変わった。起承転結の枠に納まらない四コマが生まれたのだ。

■中野晴行の「これを読め!」
細野不二彦 『さすがの猿飛』  

 1980年から「増刊少年サンデー」に連載された学園ギャグマンガ。忍者のタマゴを教える忍ノ者高校を舞台に、大食らいでデブでスケベだが、神風の術という必殺技を持つ少年忍者・猿飛肉丸を主人公にしたスラップスティックコメディだが、読者の人気は肉丸のガールフレンドである魔子ちゃんに集まった。校長の娘で秀才で美人。スタイルも抜群、色っぽい術を使うのが受けたのだ。アイドル系ヒロインのはしりのような存在だった。

  それまでの少年誌のギャグマンガでは、可愛い女の子は登場するが、あくまでも脇役のひとりだったが、この頃からいかにして可愛い女の子をヒロイン役で登場させて、いかにエッチなシーンを盛り込むのかが重要になっていくのだ。