kkkkk
出版社担当【kkkkk】さん
kkkkkさんのお気に入りレビュアー
kkkkkさんをお気に入り登録しているレビュアー
28人
参考になった総数
318

【kkkkk】さんのレビュー一覧

表示形式
  • 表示件数
  • 表示順

1~25件/174件 を表示

  • 人間ではない「何か」で、それゆえ不死の主人公と、彼に密接に関わり、結果として死んでゆく周りの人々。不死の命とそれに相反する死。そして「生きる」ということ――。個人的にはテーマに手塚治虫の『火の鳥』を感じずにはいられません。登場人物について、一人ひとりをとても深く描いているため感情移入の度合いがすごいです。4巻に出てくる仮面の少年・グーグーと、彼に助けられたお嬢様・リーンのエピソードは大号泣でした。とにかくこの作品が週刊で、しかも少年マンガ誌で連載されていることに多大なる感謝をしたいです……!日本のマンガ文化芳醇すぎる!キャラクター、ストーリーテリング、そして絵。すべてが超一級品で、完結時には歴代大作家の名作群に比肩する作品になってるのでは…?と期待せずにはいられません。
    • 参考になった 11
    投稿日:2018年04月06日
  • 第1話を読み終わってめっちゃ高まりました。すごい。物語が始まってすぐに提示される主人公の少女の「到達点」。そう、この話のゴールはもう決まっているのです。しかし読み進めてすぐに「この少女がどうやってその場所へたどり着くのか」という疑問を持つことになるでしょう。それくらい彼女の現在地とゴールには差があります。なるほどその道のりにワクワクする話なんだな、と思ってたところに現れたのは、少女と同じく、困難な夢を持つ少年。二人が戦友的な関係になるのか、それとも恋愛関係になるのかはまだわかりませんが、実に運命的なボーイミーツガール。そして1話ラストで改めて明示されたのは、冒頭で出てきた少女の到達点について。しかし冒頭と少し違う点がありました。少女の到達点にさらに「少年の到達点」が付け加えられるのです。つまりこの物語は、「ひとり」の少女の物語ではなく、少年少女「ふたりの」成長物語なのだと!それまで主役は一人だと思ってたのにW主役だったのか!というこの感じ! アニメ等でオープニングなしでいきなり本編が始まって、しばらくしてからドン!とオープニングが来るような感じというか。物語の図式がイッキに明らかになるこの流れは、第1話としてカンペキじゃないかと思いました。テーマも「服飾業界」とこれまでほとんど?少年マンガで描かれていない世界なので、どんな風に展開していくのか楽しみにしています。
    • 参考になった 4
    投稿日:2018年04月06日
  • クラス一番のモテ男子・戸田くんは容姿端麗&運動神経抜群、かつクール! しかしアタマの中は同じクラスの地味女子・中野さんの妄想(たいていエロいやつ)でいっぱい! そしてその想い人たる中野さんは、実は「人の心が読める能力」を持っており、戸田くんの妄想は筒抜けなのである! 戸田くんのしょーもない妄想と、それを見ないフリして相手する中野さんのラブコメディ。とにかく戸田くんの心の声と、実際の態度のギャップがたまらない! 表面上は無愛想なのに心の中はやたら「うひょおおおおお中野さあああん!」とか言ってるんですもん。男子だったら「あーわかるわー……」ってなるんじゃないでしょうか。女性のみなさん!男子なんて大抵こんなモンですよ! この作品で秀逸だと思ったのは表現方法。中野さんが読んだ「心のなか」の映像や声はカラーで、それ以外はモノクロで、というのは斬新だと思いました。4コママンガなのですが、ストーリーもきちんとしており恋愛マンガとして読み応えのある作品です!
    • 参考になった 4
    投稿日:2018年04月06日
  • 前作『プラネテス』も宇宙を舞台にしたスケールの大きな(しかし個人的な)愛の話でしたが、続く本作もまあスケールが大きい。そして圧倒的に話し運びがうまい! ページを捲る手が止まりません! 父親に憧れる主人公・トルフィン。しかしその父はヴァイキングに殺され、トルフィンはいつかその仇を取ることを誓い、父を殺した男の部下となる……。もうこの導入だけでワクワクしませんか。バックボーンがきちんと描かれたキャラクターたちはどれも魅力的で、実際にいたのでは?と思わせるリアリティがあります。アメリカの連続ドラマで実写化とかしてくれないだろうか……ハマりそうな気がするんですが。
    • 参考になった 4
    投稿日:2018年04月06日
  • 数年前、世界を震撼させたエボラ出血熱。「パンデミック(世界流行)」「アウトブレイク(爆発的感染)」といった言葉とともに、強く印象に残っている方も多いのではないでしょうか。近年、日本ではそうした疫病の大流行はありませんが、もしそういうことが起きたらどうなるのか?本作では架空のある市を舞台に致死性の高い伝染病と闘う医師の姿が描かれます。凄まじいペースで増える感染者、そして死人。封鎖される都市と、そこから脱出する人々。SNSが発達した現代において、その都市に住む人々がどのように見られ、どういった扱いを受けるのか。フィクションではあるものの、ある意味いつ現実に起こってもおかしくないストーリーには引き込まれてしまいます。ちなみにタイトルにある「リウー」とは、フランスの作家・カミュによる『ペスト』という小説の主人公。このタイトルセンスも素敵だなと思います。
    • 参考になった 3
    投稿日:2018年04月06日
  • 『山賊ダイアリー』で猟師としてワイルドこのうえ無い狩猟・採集生活を我々に見せてくれた岡本健太郎原作の女子高生遭難&サバイバルコメディ。遭難して無人島に流れ着いた女子高生4人がサバイヴするためにあれやこれや…という話なのですが、登場人物のうち1人が「軍人だった父にいろいろ仕込まれた」という設定で、この子の知識と能力がとんでもない。生魚の体液で水分補給しちゃうし、何ならおし●こ飲め!てな具合。単純にためになるアレコレもあるのですが、実生活で使う機会はほぼ無いだろうなぁと思うこと請け合いです。このメンツとなら無人島生活でもいいな………。
    • 参考になった 1
    投稿日:2018年04月06日
  • 「妻とは離婚してないだけ」「もう愛してない」。そう言って若いセフレとの不倫に溺れる主人公。自分では「いい距離」を保てていたつもりがアラ大変……というのが第1巻。しかしこの「アラ大変」度がハンパじゃない。最後、「そっちかーーー!」とうなりました。最近また不倫だとか家庭内離婚だとかそんな作品増えてる気がします。『1122』やドラマ化もされた『ホリデイラブ』etc.…ただそれらが恋愛・結婚を軸にした「人間ドラマ」なのに対し、本作は作品のあらすじにもある通り「サスペンス」。とにかく1巻ラストまで読んでもらえればわかりますよサスペンス。1巻読了時の「そっちかーー!」感は『アイアムアヒーロー』以来でした。まあとにかく不倫は代償デカいですねホントに……。
    • 参考になった 10
    投稿日:2018年04月06日
  • 著者は、元警視庁公安部OBという異色の経歴の持ち主。そんな著者が、捜査官として最前線で関わったオウム真理教事件の顛末をあくまで“フィクション”として描いた作品なのですが、「これ真実なのでは?」と思ってしまうほどの圧倒的なリアリティ! ヤクザからの情報取り、とあるフィクサーとカルマの関係……徐々に明らかになっていくカルマの異常性……警察に届き続ける謎のカルマ告発文……そして、阻止できなかった地下鉄サリン事件……。特にサリン事件については、松本の事件を含めて我々は「何がどうなったのか」を既に知っているわけで、作中に書かれる警察の動きには歯がゆさを感じてしまいました。上中下巻というボリュームですが一気読み必至の作品です!
    • 参考になった 1
    投稿日:2017年11月24日
  • 独特なドライブ感を持った理系のエンタメ作品! 自分はド文系なのでこの作品に書かれていた理系的内容がどのくらい正しいのかはわかりませんが、自己鏡像認識、ATGCといった遺伝子配列、猿の進化といった一見どう関わるのかわからない事柄が、最終的に一本の線となり、一般市民たちが互いに殺し合った「京都暴動」の真実が明らかになる過程はスリリングで一気に読み終えてしまいました。個人的な読後感としては『虐殺器官』に近かったです。それにしても「京都暴動(キョウト・ライオット)」って単語すごいかっこよくないですか。こういう単語が刺さる方はぜひご一読を。
    • 参考になった 1
    投稿日:2017年11月24日
  • 『バチバチ』『バチバチBURST』から続くシリーズ第3弾にして最終章。『バチバチ』では入門から序二段まで、『バチバチBURST』では幕下と順調に進んできた主人公・鯉太郎ですが、正直この先どう展開するのかと思ってたんですよ。相撲って一場所につき取組は15回、しかも相手もある程度決まってるわけで、他のスポーツものみたいに次々と新ライバル登場! みたいにはいかないじゃないですか。バチバチ~バチバチBURSTで最大のライバルとして描かれ、とてつもない熱さを見せた王虎との戦いも、何度も繰り返したら熱も下がっちゃいますよ。と思ったらまさか『最後の15日』だなんて! 間をすっ飛ばして鯉太郎の最後の場所を描くという大胆かつこっちも盛りあがざるを得ない手法を! これは気を引き締めて読まねば…と思ってページを繰った矢先、冒頭の「序章」でモノローグとともに泣きながら倒れている鯉太郎! 何なんだよ! 何があった! 最終回を先に暗示するアレでしょうか…おおお気になる! ここ数年でも最大級の“熱い”マンガだった本作。その最後をきちんと見届けようと思います。
    • 参考になった 11
    投稿日:2015年03月10日
  • 世の中って結局金じゃないですか。お金ないとなにもできないじゃないですか。本作の主人公・翼はお金持ちのイケメンなんですが、ひょんなことから自分では一切の金を使えなくなってしまいます。金はあっても使えないんです。例えばコンビニで支払をしようとしたら金が燃えてなくなっちゃうんですよ。これはもうホントどうしようもない。マンションは持ってますが、税金も払えないんですよ。携帯も使えない、メシも食えない、現代社会で明らかに“詰み”です。ただ翼は金持ちイケメンなのでいろんな女性がまわりにいるんですね。なのでその女性たちに「ケータイの女」「メシ炊きの女」と支払の役割を持たせてなんとかやっていくのですが、当然自分では金の使えない翼に女性たちは…。おわかりですよね。怖いですね。翼にはなんとか「この世は金じゃない」ところを見せてほしいものです。
    • 参考になった 0
    投稿日:2015年02月24日
  • 2014年からはアニメも始まった人気作品。最近、イッキに最新刊まで読みましたがムチャクチャ面白いですねコレ……! そもそも「七つの大罪」というタイトルセンス! ブラピ主演の映画『セブン』なんかもそうですが、“憤怒の罪”とか“傲慢の罪”とか、その言葉自体が中2ゴコロをガンガンに突いてくるじゃないですか。自分もなんか罪を背負いたくなりますよね。あとはもうとにかく物語のテンポが早い! ひとつのバトルに数巻かけるようなマンガも少なくないなか、どんどん話も戦闘も進むこの感じ! 『ドラゴンボール』とかもテンポいいじゃないですか。悟空対フリーザとか1巻半くらいですからね。このテンポ&テンションで果たしてどこまで突っ走るのか、いま一番楽しみな少年マンガです。
    • 参考になった 16
    投稿日:2015年02月10日
  • 加瀬あつし先生の最新作はなんとあの『カメレオン』の完全続編! ホンのチョットだけオトナになった相沢や椎名、“OZ”の面々が再び見れるなんて……! 『カメレオン』直撃世代としては感無量です! ただし主人公は現役高校生・英太。OZの面々はあくまで“OB”的なスタンスで彼に絡んでいきます。ヤンキーでもなんでもない、フツーの高校生・英太がなぜ相沢や椎名に気に入られたか? それは、英太にはちょっとした秘密があるのですが、その秘密を通して、相沢たちが英太のなかに“ヤザワ”を見たから。このへんの展開がたまりません! ヤザワ並みのハッタリと、ヤザワとは違う種類の根性で周りを魅了していく英太の今後が楽しみです。ちなみにヤザワは現在南米で行方不明だそうで。加瀬先生お得意の言葉遊びも健在! 『カメレオン』世代必読ですよ!
    • 参考になった 3
    投稿日:2015年01月27日
  • 遂に来ましたよ発売同時の電子化! ヤングマガジンは個人的に青春と切り離せない雑誌なのでとても感慨深いです。ただ僕が一番読んでいた頃はかなり“ヤンキー&アウトロー”感の強い作品ラインナップでしたが、いまは結構いろんなジャンルを取り揃えていてイメージも少し変わってきましたかね。イチオシはやはり『喧嘩稼業』でしょうか。雑誌連載ではいよいよ陰陽トーナメント1回戦が始まりもうワクワクしっぱなしです。あとは『なにわ友あれ』の南先生最新作『ザ・ファブル』もいい感じのオフビート感で今後が楽しみですね。「紙版にだけ載っている作品」も無いので安心です!(グラビアはないですけどね…)。 ああ毎週電子で読めるなんていい時代になったものだ!(この文章を書いているのは2015/1/9時点です)
    • 参考になった 7
    投稿日:2015年01月13日
  • バキシリーズでも屈指の人気を誇るキャラクター・花山薫。その“学生生活”を描くスピンオフ作品。同じく花山を主人公にした『バキ外伝 疵面 ?スカーフェイス?』というのもありますが別モノです。バキの学生生活も馬鹿馬鹿しくてイイのですが、これはもうケタ違いで超最高です。花山に告白してきた女の子、花山にキスされるんですがそのあまりの吸引力に顔の形変わっちゃいますからね。その発想が素晴らしいです。組の若頭・木崎がそんな花山をアレコレ心配する構図もたまりません。終業式後、帰って来た花山に木崎が「通知表、拝見させて頂きましょう」それに花山は「旅に出てェんだ……」と見せるのをゴネる。成績、悪かったんですね。花山がアレコレ言い訳しながら木崎に通知表見せてるなんて本編ではカケラも想像できないじゃないですか。いやーこのシリーズもっと見たいなー。
    • 参考になった 5
    投稿日:2014年12月29日
  • 「マイルドヤンキー」って言葉、好きじゃないんですよ。完全に上から目線じゃないですか。自分自身地方出身の人間で「どういう感じの層を指してるか」がわかるだけに余計腹が立つんですよね。オシャレなマーケッターとかが言ってるわけでしょ?「この商品はマイルドヤンキー層がターゲットですね」的な。ああ腹立つ。この作品は著者の家族を描いた作品ですが、なんというかすごく親近感があるんですよ。自分の家がそうだった、とかじゃなくて空気感が。ああ、地方だなぁという馴染みの感じ。「あの子のウチ大変そうだよね…」という井戸端会議の話題になりそうな下世話感。全然ほっこりする話ではないのですが、何とも懐かしい気分になりました。
    • 参考になった 6
    投稿日:2014年12月16日
  • 「ふるさとは遠きにありて思ふもの」なんて言葉がありますが、僕のふるさと浜松はあまり遠くないのでイマイチこの言葉の実感を得られません。もう上京して10年以上ですし、地元に思いを馳せるのは、facebookで地元の友人たちの投稿を見る時くらいでしょうか。とは言えやはり地元への愛着はあるもので、この本は思わずチェックしてしまいました。浜松の歴史や特徴、いま街が抱える問題まで本当に「浜松の人向け」に特化した内容で、上京以来、僕の知らなかった「浜松」がここにはありました。もうちょっと「浜松まつり」とかにも触れてほしかったところですがそれはまあいいでしょう。このシリーズ、eBookJapanでは他にも「茨城県」「埼玉県」「静岡市」が出ていますので出身者のかたはぜひ。
    • 参考になった 0
    投稿日:2014年12月02日
  • 破滅的な生活の末に意識を失い、心肺停止になった著者。病院のベッドで目をさまし、「脳が壊れて」いるために何もわからない状況から話は始まります。自分が何者からわからない、言葉を喋れない、世界を正しく認識できない……その焦燥や絶望は生々しく、経験したものにしかわからないであろう記述が続き、読んでいる最中は「この状態から作品を描けるまでになる」ことがにわかには信じられません。しかし本当にふとしたことから状況は好転し出し、徐々に著者は快復へと向かいます。Pixvで公開された作品の書籍化ですが、担当医師からのコメント等も追記されていますので、pixv既読済みのかたもぜひ。
    • 参考になった 3
    投稿日:2014年11月18日
  • マンガ家によるマンガ家インタビューマンガ! 同業同士という気安さからか、出演されているマンガ家さんがかなり赤裸々に作品の創作秘話を語っており、「あの登場人物にはモデルがいたのか!」等々、ファンでなくともマンガ好きであればかなり楽しめる内容です。出演されているのは『ハチクロ』羽海野チカ、『惡の華』押見修造、『アイアムアヒーロー』花沢健吾、『ソラニン』浅野いにおほか全12名! 1話1話のページ数は短いのですが、ネームがかなり詰まっているので満足感は高いかと。…でももっとページ数も増やしてほしいなぁ。
    • 参考になった 0
    投稿日:2014年11月04日
  • 実写ドラマも好評のうちに終わった本作。「何者かになりたい何者でもない若者」の苦悩や、根拠のない「俺だけは分かってる」感は非常にリアルで、クリエーター志望だけど特に何もしてないというような学生は読んだら「うわあああ」となること必至でしょう。内容的には業界ネタが多いので、前知識として当時のマンガ・アニメ状況や、庵野秀明ら(旧)ガイナックスメンバーを知っているか否かで面白さは変わるような気もします。紙書籍の帯にも使われた「あだち充は野球漫画の描き方を全然をわかってない」「高橋留美子はタイミングだけで生きている」「原秀則のマンガはマイナスもないが内容もない」等々の上から目線な名言(?)は強烈。80年代のマンガ・アニメ好き学生たちの空気感を本作以上に描ける作品は今後も現れないんじゃないでしょうか。
    • 参考になった 6
    投稿日:2014年10月21日
  • 個人的に古谷実作品のテーマは「普通はすごい」「“めんどくさい”に打ち勝て」この2つだと思っています。これまでの作品でも繰り返し描かれてきたモチーフですし。しかし今回は少し毛色が違います。主人公・タケヒコは愛する妹のためであればどんなことでもします。めんどくさがりません。それがたとえ世間からみたら明らかに普通ではない、素っ頓狂なことであっても。もちろんそんなタケヒコを周りは「変人」と見るわけですが、タケヒコは全くそれを意に介さず、ただひたすらに己の(おかしな)哲学に基づき、ある種ストイックなまでに行動を起こします。これまで数作続いていた「割と普通のどこにでもいる人」を主役とした古谷作品とは一線を隔した主人公です。そんなタケヒコの空回る“愛”や生き方も、やがてひとつの決着を見ることになるわけですが、最後の最後、タケヒコが言う「生きててよかった」というセリフ。これは過去の古谷作品の主人公たちすべてに捧げたいセリフでもあり、そうした作品群を描いてきて、古谷実が本作で辿り着いた人生肯定なのだと思うとこちらの感慨もひとしおです。個人的には大名作だこれは。
    • 参考になった 4
    投稿日:2014年10月07日
  • “電子工作”好きの女子大生があんなものやこんなものを作って身の回りのアレコレを解決していくという超ニッチ設定なギャグマンガ。作中の工作も「ツイッターで全世界の“ぼっち”ツイートを検索して集計、世界地図上でその分布が見られる」ものや、ゴキブリが出現するとアラームが鳴る監視マシーン(駆除はしないので家の中にゴキブリがいることがわかりイヤな気分になるだけ)など役に立たないものばかり。しかしどの工作も“ワクワク感”には満ち溢れており、まるでド●えもんの道具のよう。しかもこれらは実際に作成も可能なわけですから。こういう作品を読むとド文系な人生を歩んできたことに少し後悔してしまいますね。
    • 参考になった 4
    投稿日:2014年09月23日
  • ナンシー関さん。言うまでもなく“TVウォチャー”の第一人者ですね。彼女が週刊朝日で連載していたコラムのベスト版とも言える1冊です。僕は彼女の論評にリアルタイムでは触れていなかったのですが、本作を読んでその鋭さに驚きました。例えばまだ「ダチョウ倶楽部」としての露出がほとんどだったころの寺門ジモンについて。「ダチョウ倶楽部としての人格とは別に、ストイックそうな何かをもっていそうである」とするその指摘は見事。いまやジモンはダチョウというよりもこだわりの強すぎる男としてのほうが露出してますからね。“若者のテレビ離れ”をはじめ、テレビの凋落が言われる昨今、彼女が生きていたらどんな論評を見せてくれていたのだろかと改めて思わされる一冊ではないでしょうか。
    • 参考になった 0
    投稿日:2014年09月09日
  • 今年も夏の甲子園が終わりましたね。毎年試合以外の諸々も話題になりますが、今年も“おにぎりマネ”や“超スローボール”などがネットを賑わせていました。本作は、高校2年の主人公・七嶋がひょんなことから1000万円を託され、それを自らの意思で「甲子園に出る」という目的のために使用しながら強くなっていくというかなり異色のストーリー。それこそ現実にこんなチームがあったらネットで侃侃諤々の議論が巻き起こりそうです。さらに本作が他の作品と異なるのは、「監督が敵(みたいなもの)」という点。七嶋がアレコレ考えて何とかチームを勝たせようとするのに対し、ガーソこと曽我部監督は何もしません。何かするときは七嶋の、チームの邪魔をするときです。七嶋はガーソのことなど無視したいもののそこは監督、さすがに無視はできません。チャンスで4番・七嶋、ガーソの指示は…バント。七嶋は従うしかないのですが、素人のこっちからしても「無能監督!」と罵りたくなります。しかしそんなガーソですが弊社のM女史は「カワイイ」と言っているので人によってはハマるかもしれません。本作に出てくる強豪校はすべて現実のチームを模したもの、さらにはそれら強豪チームの監督もご本人を模しているので、高校野球ファンはニヤリとするところも多いのではないでしょうか。
    • 参考になった 3
    投稿日:2014年08月26日
  • 警察好きですか? 僕はあまり好きじゃないです。昔しょっちゅう職務質問を受けてまして、その時の警官の態度とかがアレだったんですよね。そういう時、やはり「権力め…!」などと思ってしまうものです。やっぱりいまの日本において警察は絶対的な権力ですよ。警察小説やドラマなんかでもわりとそういう描かれ方をするものも多いですよね。で、この作品。過去に起きたある殺人事件を警察がもみ消したことですべてが始まります。主人公2人はその真実を明らかにするため刑事とヤクザになり、表と裏の両面から“警察”に闘いを挑んでいくわけです。で、まぁこの作品では“敵”が警察なわけで、敵が清廉潔白じゃドラマになりません。だからでしょうか、出てくる警察官がまぁ結構なクズ揃いでして。それぞれ理由があるにせよ、とても「正義のおまわりさん」なんてものではないんですね。マンガだから無邪気に楽しめますが、現実もこうだったとしたら震えて夜も眠れませんよ。警官見たら怖くて目をそらしちゃいますよ。で、そうすると「目をそらしたよね?」ってまた職務質問されるんですね。警察怖いです。政治家×ヤクザの『サンクチュアリ』が好きな人はぜひ。
    • 参考になった 4
    投稿日:2014年08月19日