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1876~1900件/9765件 を表示

  • 最初から最後まで悲しい
    内容は文句なしに面白い。
    話がトントン拍子で進んでいき5巻で矛盾なくすごくキレイにまとまっていると思います。
    長く憎みあってきた伊賀と甲賀でしたが伊賀の朧と甲賀の弦乃介が祝言をあげることに。
    それを機に仲良くしていこうとしていたのですが、
    徳川の跡継ぎ争いに巻き込まれて伊賀と甲賀で殺し合いをしなくてはいけなくなります。
    仲良くしていこうとしていたとはいえほとんどがお互いを良く思っていないのでわりと躊躇なく殺し合いは進みます。
    一応主人公は弦乃介なのですが伊賀と甲賀どちら側の視点もあります。
    それによってわかるのがどちらが正義とか悪だとかはありません。
    敵=悪ではないからこそ誰が死んでも悲しくなるんですよね、、、
    読み終わった後の余韻が半端ない
    全5巻なので是非読んで頂きたい作品です!!
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    投稿日:2016年12月31日
  • ネタバレあり
    私の週刊少年ジャンプ観の根幹
    私の週刊少年ジャンプ観はドラゴンボールとジョジョと北斗の拳とこち亀とアウターゾーンとぬ~べ~と幽白とネウロで形成されているのです。漫画自体から何年も遠ざかったこともありますが、私の場合はそうなのです。未だに時々ジャンプ買っちゃうし。
    当時の冨樫先生の心境ですとか、いろいろ楽屋裏の話や噂も伝わってきますが、それらを知っても、本当に大好きな漫画です。
    魔界編の「禁句」の能力は、当時はまっていた筒井康隆氏の実験小説「残像に口紅を」の手法そのままで、好きなもの同士が思わぬところで繋がって嬉しかったのを覚えています。
    筒井先生は「残像に口紅を」を執筆しながら、使ってはいけない文字のキーをタイプできないように工夫なさったので、脱稿時は誤って使えない文字のキーボードを何度か叩いてしまったがために、指が血だらけになったとか。
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    投稿日:2016年12月30日
  • リアルな犯罪被害者の心情を描いたノンフィクション
    これ、ノンフィクションなのか。辛いなぁ。
    突然強盗殺人により父を失ってしまう。遺された家族たちの心情がリアルに綴られている。
    事件直後には冷静なようでいて、徐々に実感してくるに連れてPTSDによる鬱を発症してしまうとか、犯人逮捕・裁判の過程での遺族の思いとか、重たい・・・。
    幸い自分には経験のない事態だが、犯罪被害者の実際ってこんなものなのか・・・。とても考えさせられてしまう一作だった。
    絵があまり上手くないのがむしろ救いで、絵柄までリアルだったらとてもしっかり読み込めないかも・・・。
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    投稿日:2016年12月30日
  • 百合物?女性化した主人公と2人のヒロインの純愛
    アニメで知って好きになったので漫画も買ってしまった作品。
    宇宙人によって女性化されてしまった元男性はずむと、2人の女の子とまり・やす菜のピュアな恋心を描く。3人の女の子なので「かしまし」であり「ガール・ミーツ・ガール」なわけだが、単純な百合物というわけでもなく、元男子としての主人公の戸惑いだったり、ヒロインたちの“元男子”はずむに対する複雑な思いだったり、心情表現が美しい。
    でもあちこちでコミカルな描き方なので、ストーリーが無駄に重苦しくなることもなく、爽やかに読める。
    終盤の「タイムリミット」と「決断」に至る過程は心に刺さるし、そういう結末になったか~というところは異論もありそうだが、感動的な結末。終始楽しんで読めた。
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    投稿日:2016年12月30日
  • ぶっ飛び設定エロ漫画?恋愛漫画?
    原作:岡本倫、作画:横槍メンゴって、また凄い組み合わせだな。
    そして話の設定のぶっ飛び方もまた凄い。よくもまぁこんな話考えたことで。
    話のややブラックな面は岡本倫らしさ、エロさは横槍メンゴの本領発揮か?
    何だかんだでとても楽しめた。
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    投稿日:2016年12月30日
  • まだ女子スキージャンプが無かった頃の物語
    まだ女子にスキージャンプ競技が無かった頃の漫画で、スキージャンプに比類ない才能を持っているが女子ゆえにオリンピックの金メダルを目指すという夢も敵わないヒロインが、男子学生に扮して学校に通い、競技に挑む。
    現実ではすでに女子スキージャンプも正式種目になり、日本の高梨沙羅の快進撃で注目を集めているから、それ以前の連載だったからこその設定だね。もう少し時代が遅ければ、ヒロインもこんなに苦労しなくて済んだのに。というか、それだと漫画の題材にならないか(笑)
    スキージャンプ競技そのものとしては、無茶な設定、とんでも結果が多発するので、ツッコミどころだらけなのだが、ヒロインの健気さにぐっと来る。
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    投稿日:2016年12月30日
  • 悲劇から歓喜へ 日本代表のW杯出場までを描く
    Jリーグ発足から「ドーハの悲劇」までの現実と並行して連載されていた「Jドリーム」、「ドーハの悲劇」を受けて舞台をワールドユース編に移してやや現実世界から離れて描いた「Jドリーム 飛翔編」に続き、「ジョホールバルの歓喜」の後に再び舞台をW杯アジア最終予選に戻してW杯出場までを描き始めた第三部とも言うべき本作「Jドリーム 完全燃焼編」。
    今でこそ強くなった日本代表だが、「ジョホールバルの歓喜」の頃にはどの試合でも苦戦に次ぐ苦戦だったからこそ胃が痛くなるような予選道中と歓喜の瞬間があったわけで、その雰囲気がとても良く反映されている。作者の電子書籍特典の巻末あとがきによれば、終着点である「W杯出場」が見えている上での連載開始だったので、盛り上げるために現実世界とは違う仮想の国を入れたりして工夫したそうだが、とても楽しめた。
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    投稿日:2016年12月30日
  • 心機一転のワールドユース編
    リアルなJリーグ発足から「ドーハの悲劇」までとほぼ時期を同じくして連載されていた前作「Jドリーム」。作中でもアジア最終予選でまさにW杯出場目前まで迫っていたのに、現実世界で「ドーハの悲劇」が起き、電子書籍特典の作者描き下ろしコメントでも書かれているように作者自身茫然自失。漫画の中の事とは言え、日本全体が沈んでいる中で、W杯出場を描きたくはなかったらしい。
    そこで、舞台を「ワールドユース」に切り替え、新たなキャラも登場させて、心機一転。「Jドリーム」ではいつも最年少キャラだった鷹も先輩になり、少し大人びて、代表チームを引っ張る姿も様になってきた。
    リアル世界から離れて自由に描けるようになった分、前作のW杯アジア最終予選ほどの緊迫感は無いが、リアルな絵柄での選手の躍動感は圧巻。
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    投稿日:2016年12月30日
  • 熱い熱いサッカー漫画
    Jリーグ発足のちょっと前から連載が始まったプロサッカー漫画。
    Jリーグ発足で日本のサッカー界は大いに盛り上がったけど、まだ世界的に見ればレベルはまだまだな時代だった。当時Jリーグのスーパースターが多数生まれたが、日本代表選ともなればいつも「決定力不足」で、W杯アジア地区予選でも苦戦に次ぐ苦戦だった。
    そんな日本代表選の苦しみ・重苦しさと、待ち望まれていた世界で通じるスーパースターを、見事に描いてくれた本作。今読んでも熱いが、当時はよりリアルに感じて、カタルシスだった。
    電子書籍特典の作者あとがきを読んでも、作者のサッカー愛を強く感じる。
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    投稿日:2016年12月30日
  • 無茶苦茶熱いサッカー漫画
    今でこそアジアでは強豪になったサッカー日本代表だが、「ドーハの悲劇」やそれ以前を知っている世代からすると、W杯出場を目指すアジア予選ですら高い高い壁だった。そして、いつもいつも日本代表について回る「決定力不足」の評価。
    そんな日本代表に対する鬱憤を晴らすかごとく、この作品の主人公戌井凌駕は荒くれ者で性格最悪だがサッカーに対するハングリー精神・ゴールへの執念が抜群。そうだよ、日本にもこんなFWが欲しかったんだよ。
    性格悪すぎ協調性無さすぎなので、思い入れを持ちにくい人物だが、リアルに描かれるW杯アジア最終予選の緊迫感、試合が熱すぎる。
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    投稿日:2016年12月30日
  • 匿名希望
    ネタバレあり
    割引時購入
    なろうの書籍版です。
    MMO内で生産廃人がゲームの設定そのまま?な異世界に飛ばされ
    やりたい放題(非エロ)する物語です。
    • 参考になった 2
    投稿日:2016年12月30日
  • アマガミの全ヒロイン同時進行?
    東雲太郎氏の描く女の子たちはどれも可愛いし、特に目の表情の描き方が上手い。綾辻さんのブラックな面や乙女な面の描き分けなど、惹き込まれる。
    ただ、アマガミに登場する各ヒロインたちのエピソードが入れ代わり立ち代わり挿入されるので、特定のヒロインに感情移入出来ない。作中の描写を見ると、それぞれ別エピソードではなく全部同時進行の設定なのか?自分がハーレム物の主人公になり切れば良いのかもしれないが。
    アマガミのコミカライズなら、別作画だが「アマガミLove goes on!」のほうが単行本各巻1人のヒロインに集中してくれるので、読みやすくて好き。
    • 参考になった 1
    投稿日:2016年12月30日
  • 3巻で3ヒロインを集中的に
    アマガミのヒロイン達の中で、1巻で七咲逢、2巻で森島はるか、3巻で桜井梨穂子に焦点を当てて集中的に描いている。
    個人的には七咲編を丸々1巻(+2巻でも巻末におまけで七咲編あり)描いてくれているのが嬉しい。
    作画の上乃龍也氏の描く女の子たちが可愛くて好き。
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    投稿日:2016年12月30日
  • 一途なハーレム物
    いわゆるハーレム物で、主人公の周りに女の子がいっぱい集まってきて、みんな主人公に好意を寄せて・・・の展開。
    でも主人公もメインヒロインもお互い“一途”で他の女の子たちに浮気したり嫉妬したりもしないから、ハーレム物としても盛り上がりに欠ける。
    同じハーレム物なら同作者の次作品「海の御先」のほうがそれぞれのヒロインの心の揺れ動きとか描かれているし面白いかな。
    • 参考になった 0
    投稿日:2016年12月30日
  • 匿名希望
    ずっと
    にこにこしながら最後まで読んでました。秘書の福原さんとのやり取りが好きすぎました♪
    • 参考になった 1
    投稿日:2016年12月30日
  • あとがきが最高!
    全年齢対象に発売された『晴れたら君を迎えにいく』に収録されていた兄弟モノの18禁版。兄を好き過ぎる弟が、兄のナカにしか出さないし、兄のは全てのむという徹底した関係のエロに特化した話がほとんどを占める1冊。他はケモミミと体育倉庫の話とエロ無しの、晴れたら君を迎えにいくが収録されている。18禁版のわりに僅かに修正がキツかったりする話もありますが、高久先生の《あとがき》を読めば、これは本当に先生の努力の結晶なのだと分かります。素晴らしい最初の一歩!
    • 参考になった 5
    投稿日:2016年12月30日
  • 匿名希望
    過去が
    変態な柴田さんにもトラウマがあったんですね~、なんか近づく予感がみなぎってきていて続きが楽しみです。受けの子も可愛いしわんちゃんも可愛いですね
    柴田さんのプロ並みの料理の上手さ
    こんな家政夫さん欲しいです
    • 参考になった 3
    投稿日:2016年12月30日
  • 時間をかけて読んで欲しい漫画
    キャラの役割がハッキリしていて、笑いどころ満載の漫画です。
    書道がテーマなのでどうしても説明的なコマも多いのですが、
    ストーリーに密接に関係しているので、
    ちゃんと読むことをオススメします。
    ただ、正直言って主人公の男の子は好きにはなれなかったです w
    • 参考になった 0
    投稿日:2016年12月30日
  • 絵がすごく綺麗でエロかわいい!両親の死をきっかけに叔父と暮らすことになったちづる。子供のころからずっと一緒にいたけどちづるは叔父さんのことが好きになってます。結婚もせず、一人で自分を育ててくれたイケメンの男性が身近に居たらそりゃあすきになっちゃいますよね。お風呂で勢いのまま告白して体を触られたのをきっかけに二人の距離がぐぐっと縮まるのですがやっぱり身内という禁断が壁になってきます。そこをどう乗り越えていくのか今後の展開が気になるところ!じれったいけどラブラブな2人に注目です!
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    投稿日:2016年12月30日
  • 芥川賞・直木賞の季節がやってきました。先日、第156回の両賞候補作が明らかになり、2017年1月19日に受賞作の発表となります。ここで、前回の芥川賞作品を振り返ってみようと思います。

    第155回芥川賞を受賞した村田沙耶香さんは、純文学新人賞はすでに野間文芸新人賞と三島由紀夫賞を受賞していて、この芥川賞受賞によって晴れて“三冠王”となりました。代表作のひとつ『殺人出産』では、10人産めば1人殺してもいいという世界を描くなど、作家仲間から呼ばれている「クレイジー沙耶香」というあだ名通り、独特の作風が特徴です。

    受賞作の『コンビニ人間』は、子供の頃から周囲と感覚が違っていた女の子が主人公。死んだ鳥を見つけたら、ふつうの子供だったら可哀想だから埋めてあげようとか、気持ち悪いから逃げようというふうになると思いますが、この主人公は「お父さん、焼き鳥好きだから、今日、これを焼いて食べよう」となる。万事がこんな感じだから周囲から浮いてしまい、次第に自分の殻に閉じこもってしまいます。

    そんな主人公が大学時代に出会ったのが、コンビニバイト。マニュアルが支配する世界では、マニュアル通りに行動していれば“人間”として扱ってもらえます。実際にコンビニバイトを続けている村田沙耶香さんによる“コンビニ愛”あふれる描写とともに、主人公が活き活きとコンビニバイトに励む姿が描かれています。

    マニュアルなど社会の規範に翻弄される弱い人の悲劇をジメッとした文章で描いた文学作品が多いなか、『コンビニ人間』は逆に、喜々としてマニュアル人間になっていく主人公をカラッとした文章で描いている。だからといってマニュアル人間を肯定しているわけではなく、読めば現代人の悲しさがジワッと伝わってくる。そこが新しいと思いました。ラストも圧巻。「読書芸人」たちもオススメする傑作です。
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    投稿日:2016年12月30日
  • 苛烈な運命を辿る主人公・シュウジの人生に救いはあるのか。重松清といえば温かい家族の物語、と勝手に思っていた私は、『疾走』を読んで、この著者がどこまでも主人公を追い込んでいくことに驚きました。

    プライドが高すぎる兄を中心に回っていたシュウジの家庭は、兄の“崩壊”をきっかけに一家離散へと向かいます。放火、いじめ、借金、一家離散、セックス、暴力……。シュウジは孤独に喘ぎ、そして孤独だからこそ、魂の深いところで人とつながることを切望します。時折、聖書の言葉が引用されますが、シュウジの人生は、聖書が書かれた時代に生きた人々と同様、苦難の連続です。

    読んでいて辛くなるかもしれません。しかし、だからこそ、ラストシーンが胸を打つのだと思います。心にずっしりと響く名作です。
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    投稿日:2016年12月30日
  • 2011年「このマンガがすごい!」の6位に入ったこちらの作品ですが、今!今が一番いい!さらに熱く盛り上がっているのではないでしょうか!
    周りのみんなが口々にしているのが「絵を見ているだけで幸せ。」…わかります!本当にマンガではなかなかないことなのですが、同じ絵をずぅーと見惚れてしまいます。
    中央アジア・シルクロードの生活を描いているのですが本当に面白いです。とにかくまずは1巻読んでくださいませ。お願いします。もうそこから夢中になること間違いなし!!
    主人公アミル(美人)と旦那様のカルルクの2人の話も大好きですが、パリヤ(すっごく不器用な女の子)の話が大大好きです!でもやはりアミル&カルルクが面白い。アミル20歳、カルルク12歳。本当に素敵な物語です。是非!
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    投稿日:2016年12月30日
  • 女性との体験マンガの第一人者が、いつものマンガではなく活字で、自身の思考を紡ぎ出した逸品。体験マンガとはいえ、読者はあくまで“マンガ”として読むので、正直あまり考えずにコマを追っていることが多い。けれども、描き手は実際に女性との行為の間や、そこに至るまでの過程をすべて頭のなかに止めているわけで……行為の最中にメモを取っているわけではないことを考えると、もはや尋常ではない。本書は、そんな著者の思考過程を活字化したもの。心の存在、死への恐怖、拡張精神などについて独自の解釈と理論でアプローチしていく姿は、マンガのイメージとは異なる人物像を抱くかもしれない。
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    投稿日:2016年12月30日
  • 著者の個人ブログ「オンナは女神さま」で連載していた小説を1冊にまとめたのが本書。リアルとバーチャルの融合をテーマに、体験マンガのようなアプローチで、著者自身が成田アキラとして劇中に登場する。成田アキラのバーチャル世界での人物がアバ・アキラで、アバ・アキラこそが本編のもう一人の主人公。「シンクロニシティ」が本書のモチーフの一つとなっており、リアルとバーチャルの境界をつなぐ手段として作中で有効に機能している。体験マンガのような精緻な情景描写はないものの、スピーディな物語展開と、直接的な表現が読み手に映画を見ているような感覚を抱かせる。独自の世界観を持った成田アキラらしい娯楽小説が産声を上げた。
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    投稿日:2016年12月30日
  •  安倍晋三首相の「真珠湾訪問」によって、「戦後」は終わったのでしょうか?
     1941年12月7日午前7時49分(日本時間8日午前3時19分)、第一波百八十三機、続いて9時(日本時間8日午前5時)過ぎに第二波167機の日本海軍航空隊がハワイ・オアフ島の真珠湾に碇泊(ていはく)していたアメリカ太平洋艦隊に襲いかかりました。第一波攻撃のほぼ1時間後、ワシントン時間7日午後2時23分(日本時間8日午前4時23分)には「日本軍、真珠湾を攻撃す」という臨時ニュースの第一報がアメリカに流れました。日本軍が米英軍と戦闘状態に入ったことを伝える臨時ニュースが日本国内に流れるのは、アメリカの第一報から3時間たった7時18分のことでした。

     その日――日本で、アメリカで、そして世界で何が起き、何が始まったのか。敵味方の指導者、将軍、兵、民衆の姿を、真実ないし真実と思われる記録だけをもって「その日」の再現を試みた一冊の本があります。戦時下を医学生として過ごし、戦後忍法帖シリーズで知られる人気作家となった山田風太郎『同日同刻 ――太平洋戦争開戦の一日と終戦の十五日』(筑摩書房、2014年12月19日配信)です。〈(太平洋戦争を語る手段として)同日、できれば同刻の出来事を対照することによって、戦争の悲劇、運命の怖ろしさ、人間の愚かしさはいっそう明らかに浮かびあがるのではなかろうか〉と考えた山田風太郎は、多くの指導者、将官ばかりではなく、民衆の「語り部」の役割を果たすことの多かった作家の記録も丹念に読み込み、その一人、太宰治の短編小説『十二月八日』を引いてこう綴ります。

    〈この年「ろまん燈籠」「新ハムレット」などを発表し、十月文士徴用を受けたが胸部疾患で免除された三十三歳の作家太宰治は、一主婦の記録に託してこう書いている。
    「しめ切った雨戸のすきまから、まっくらな私の部屋に、光のさし込むように強くあざやかに聞えた。二度、朗々と繰返した。それを、じっと聞いているうちに、私の人間は変ってしまった。強い光線を受けて、からだが透明になるような感じ、あるいは、聖霊の息吹きを受けて、つめたい花びらを胸の中に宿したような気持。日本も、けさから、ちがう日本になったのだ」〉

     太宰は妻の津島美知子をモデルに、「主婦の日記」という形式で日米が戦争状態に入った「その日」を描きました。ちょうど半年前に生まれた長女も登場させた、原稿用紙20枚ほどの小品『十二月八日』は、直後の「婦人公論」1942年2月号に掲載されました。
     太宰が描く〈私の人間は変わってしまった〉〈日本も、けさから、ちがう日本になったのだ〉という気分は、当時の日本人の間で広く共有されていたようです。当時40歳だった作家・上林暁も「歴史の日」と題してこう書いている、と著者は続けます。
    〈「私はガバと起きて、台所で朝の支度をしている妹に向って叫んだ。
     『いよいよ、アメリカ、イギリスと戦争がはじまったよ』
     私はもう新聞など読みたくなかった。今朝来たばかりの新聞だけれど、もう古臭くて読む気がしないのだ。我々の住む世界は、それほどまでに新しい世界へ急転回したことを、私ははっきりと感じた。〉
    〈私はそばに寄って来た、五つになる女の子を抱きあげると、平生ぐずって仕方のない子だから、この際活を入れておこうと思った。
     『アメリカと戦争がはじまったんだから、もうぐずぐず言っちゃ、駄目だよ。好い子で居さえすりゃ勝つんだから』
     そんな言い方も、今朝はちっとも不自然でなかった。子供は素直にうなずいた」〉

     当時、医学生だった作家・加藤周一の文章も引用されています(『羊の歌』)。
    〈その朝、東京帝国大学医学部の学生加藤周一も、同級の学生たちと共に、本郷の大学の医学部の構内を、附属病院の方へ向って歩いていた。
    「そのとき、学生の一人が、本郷通りで手に入れた新聞の号外を読みあげた。すると私たちの間には、一種のざわめきが波のように拡がった。誰かが何かを言ったというのではなく、いわば言葉にはならぬ反応が集っておのずから一つの溜息のようなものになったのであろう。私たちは、そのとき太平洋戦争という事実と向き合っていた。
     私は周囲の世界が、にわかに、見たこともない風景に変るのを感じた」〉

     ちなみに作品『十二月八日』主人公のモデル、太宰の妻・津島美知子(2016年2月に亡くなった作家・津島佑子の母)は、後年、作品自体について、こう述べています。
    「長女が生まれた昭和16年(1941)の12月8日に太平洋戦争が始まった。その朝、真珠湾奇襲のニュースを聞いて大多数の国民は、昭和のはじめから中国で一向はっきりしない○○事件とか○○事変というのが続いていて、じりじりする思いだったのが、これでカラリとした、解決への道がついた、と無知というか無邪気というか、そしてまたじつに気の短い愚かしい感想を抱いたのではないだろうか。その点では太宰も大衆の中の一人であったように思う」(講談社文庫『回想の太宰治』より)

     戦前、女性には一切の参政権が与えられていませんからどうしようもなかったのですが、「さあ、新時代だ」と昂揚していく男たち(加藤周一は少しニュアンスがちがいますが)に比して、そんな世の中から一歩引いた冷めた視線が感じ取れ、歴史に「もし」はないことは重々承知していますが、それでもあの時代に女性がもっと役割を与えられていたら、だいぶ違った道筋になったのではないかと残念に思うのは私一人ではあるまい。

     話を戻します。ハワイ時間の12月7日、日曜日の朝に対米戦争の最前線になったハワイの領事館の外交官たちはどうしていたのでしょうか。

    〈三月から、ホノルル総領事館員森村正として、刻々真珠湾在泊のアメリカ艦隊の動静について報告していた日本海軍の諜報課員吉川猛夫は、朝食のパパイアを一さじ二さじ食べかけたとき、ズシーンズシーンと腹までひびく音響をきき、庭に走り出た。そして真珠湾上空に巻きあがる黒煙の中に日の丸の翼をひろげて飛ぶ機影を見た。
     彼は庭をつっ切って官邸に走った。そこへ喜多総領事も出て来た。
    「あれが日本機かね、おお、やっとる、やっとる。……」
     喜多総領事は涙を浮かべて吉川の手を握った。
    「森村君、とうとうやったね」
    「やりました、やりました」
     吉川も天を仰いで、涙を流しながら総領事の手を握り返した。〉

    〈・・・・・・正午過ぎホノルルの日本総領事には、七人の武装警官が拳銃や小銃を持って乱入し、書類を焼却しつつあった館員を捕えた。彼らは喜多総領事以下全員を並べ、その身体検査をはじめた。敵も味方も両眼血走り、顔面蒼白であった。約八〇キロの巨体を持つ喜多総領事の検査は特に厳重で、最後にサルマタまで下ろされた。すると平生豪快な総領事自慢の”男性”がチンマリと萎縮(いしゅく)しているのが見えて、吉川たちが思わず笑い出した。それにつられて警官たちも笑い出した。
    “Don't laugh !”と隊長が一喝したが、これで双方の緊張が一瞬に解けた。そのまま館員一同は監視のもとに拘禁された。〉

     未明の日本機の来襲を目の当たりにして歓喜した外交官たちが昼過ぎには衣服をはぎ取られて検査されて拘禁された。これが戦争の断面だ。

     一方のアメリカ、イギリス側はどんな状況だったのか。
     日本の8日午前5時は、イギリスでは7日午後8時です。8時のニュースを聞いていたイギリス首相チャーチルとアメリカ大統領ルーズベルトのこんなやりとりが紹介されています。

    〈・・・・・・短く日本機のパールハーバーへの攻撃が放送された。
     チャーチルはしばらく後報を待っていたが、待ち切れず、テーブルから起ち上って事務室にゆき、「ルーズベルト大統領を呼び出してくれ」と命じた。二、三分の後、大統領が出た。チャーチルはきいた。
    「大統領閣下、いったい日本はどうしたというのですか」
    「本当のことですよ、日本はパールハーバーでわれわれを攻撃したのです」
     と、ルーズベルトはいった。
    「これで、われわれはみな同じ舟に乗ったということになります」〉

     チャーチルの『第二次大戦回顧録』からの引用はこう続きます。
    〈「今や、ここに至って、アメリカが完全に、死に至るまでの戦争に入ったことを私は知った。かくして、われわれはついにこのとき戦争に勝ってしまったのである。ヒトラーの運命は定まった。ムソリーニの運命も定まった。日本に至っては、木ッ葉微塵(こっぱみじん)に打ち砕かれるであろう。
     米国は巨大なボイラーのようなものである。それに点火されると、作り出す力には限りがない。
     満身これ感激と昂奮という状態で私はベッドにつき、救われて感謝に満ちたものの眠りを眠った」〉

     奇襲を受けたハワイはもちろんのこと、アメリカ本土でも日本に対する怒りは爆発的でした。〈この黄色い野郎どもが!〉〈ジャップの出っ歯をいやというほど叩きのめしてやれ!〉という声が巷に満ちましたが、チャーチルのような指導層の中には、ドイツ・イタリア・日本に対する勝利を確信して、何年ぶりかの深い眠りについたものもいたのです。奇しくも12月8日は、ヒトラーのドイツ軍がソ連軍と白い壁の前に撤退を始めた日だった。ドイツのリッベントロップ外相からの電話で「真珠湾攻撃」を知ったイタリアのチアノ外相の〈余としては、この出来事の終局の利益については何らの確信が持てない〉という述懐に続けて、著者はこう綴ります。

    〈日本の八日午前五時は、モスクワでは七日午後十一時である。すなわちモスクワ前面の戦線では十二月七日最後の一時間に入ろうとしていた。そしてその日こそ、ソ連軍の猛反撃と零下三十度を越える極寒に耐えかねて、ドイツ軍がついにモスクワ戦線から吹雪の中で総退却を開始した運命の日なのであった。〉

     先のチャーチルの述懐、そして上の一節を併せ読むと、4年後の1945年――6月23日の沖縄陥落、8月6日広島、8月9日長崎への原爆投下、そして8月15日の終戦を告げる玉音放送と続いた71年前の夏の出来事は、その日――”運命の日”12月8日に決定づけられていたように思えます。

     同日同刻に何があったのかを信頼できる記録を採集し、太平洋戦争開戦の一日と終戦の15日を書きのこすことを意図した本書は、いうまでもなく真珠湾のことだけで終わりません。真珠湾奇襲は、マレー半島コタバル、タイ領シンゴラ、シンガポール、英領香港、フィリピンでも一斉に戦闘状態に入った同時多発作戦の一環だったわけですが、時間軸を揃えて記録が配置されているためその「戦争」というものが何であるのかがはっきりと見えてきます。

     これまで太平洋戦争開始の一日を見てきましたが、本書後半は終戦の15日間です。広島・長崎の被曝の日の記録は、人類が開けてしまった核の時代の黙示録そのものです。ここではそのひとつひとつを紹介はしません。ぜひ、本書を手にとってお読みください。
    ただ、太平洋戦争開戦時の首相・東条英機の次の発言を紹介しておきます。広島に原爆が投下された、その日の言葉です。
    〈この日まで疎開のことなどいちども口にしなかった東条は、
    「これはいかん」
     と、妻と娘にいった。
    「おまえたちはすぐ疎開の準備をしなさい。そして七ケ月、辛抱しなさい」〉
     この時、東条英機とその家族が暮らしていたのは、東京の用賀でした。

     2016年12月27日(日本時間12月28日)、オバマ大統領とともに真珠湾の地に立った安倍晋三首相は「戦後」との訣別を謳い、日本のメディアは首相が繰り返す「未来志向の日米同盟」という言葉を大きく伝えています。
     2013年4月、安倍首相は国会で「侵略の定義は学界的にも国際的にも定まっていない」と答弁しています。この答弁に表れている首相の「戦争観」を危ぶんで、オリバー・ストーン監督、高橋哲哉・東大教授ら日米53人が公開質問状を出しましたが、真珠湾訪問時のスピーチ、会見などにそれに正面から向き合う姿勢は見られません。過酷な時代を生きた人びとによる記録――歴史に目を閉ざして「未来」を語ることはできません。国会で、「ポツダム宣言」をよく読んだことがないと堂々と言ってのけた首相の「未来志向」は、日本の、そして世界の人びとの心に響くのでしょうか。
     戦争を、そして戦後の日本人の暮らしを見つめた山田風太郎の貴重な記録集『同日同刻』、『戦中派不戦日記』などの日記文学をこの機会にぜひ手にとっていただきたいと思います。(2016/12/30)
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    投稿日:2016年12月30日