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  • ネタバレあり
    成長とともに
    私が小学生の頃に読んでいた漫画です。
    中学生くらいから読まなくなりましたが、大人になった今、電子書籍という形でまた出会うことができました。
    最初あたりは、蜜柑が学園のあり方に反発をしながらも、持ち前の明るさで仲間と乗り切っていくというストーリーになっていますが、成長とともにシリアスな展開になっていきます。
    シリアスに突入した直後は、ずっと明るい青春学園漫画でもよかったとも思っていたのですが、最後の最後、本当に泣けました。
    笑いあり涙ありの漫画です。
    • 参考になった 3
    投稿日:2017年01月20日
  • 「ヒロイン=シリアルキラー女子高生」の妖しく美しい魅力
    一言で言うと、とにかく殺戮を繰り返しまくるエログロサスペンスです。描写はかなり過激な分類に入るので、読む人を選びます。
    ですが、グロ&スプラッタ描写の中でひときわ光り輝くのが、ヒロインであり、シリアルキラーでもある真城 舞の妖しく美しい魅力。善か悪かを通り越して、もう彼女の殺戮(活躍)を見たい、ただそれだけのために全巻一気に読んでしまいました。
    • 参考になった 6
    投稿日:2017年01月20日
  • 酒呑みならおわかりいただけるはず
    大勢での飲み会も嫌いじゃないけれど、一人での居酒屋呑みもたまらなく好きという方。
    酒と酒のつまみをこよなく愛する方。
    もし『ワカコ酒』をまだ読んでいないとしたら、非常にもったいないです。
    酒呑みの気持ちを代弁してくれているかのような、主人公・ワカコの心の声に毎回シンパシーが止まりません。
    一話一話が短くて手軽に読めるので、スマホにダウンロードして「一人居酒屋呑み」へ繰り出すのも大いにアリでしょう。
    • 参考になった 7
    投稿日:2017年01月20日
  • 期待はずれかな~
    まず始めにお断りしておきますが、土山しげる先生のファンです。
    原作もドラマも観ていないことをご了承ください。
    土山先生の絵は丁寧で、特に食事のシーンや、食材の精細なところが好きなのですが
    いかんせんストーリーがない。
    ある意味江戸時代のノンフィクションであるとは思いますが
    全く引き込まれないため一巻の途中で読むに耐えなくなりました。
    もうこのシリーズは購読しません。
    原作を知らないため本書との比較はできませんが、
    土山先生がこれまで描いてきたドラマチックなメシマンガとは一線を画します。
    別物として認識された上でのご購入をおすすめします。
    原作やドラマが好きな方には、とても素敵なマンガなのだろうと思いますけどね。
    私には合いませんでした。
    • 参考になった 1
    投稿日:2017年01月20日
  • 親しみやすい歴史系TL小説
    はじめは独特の文体とやや複雑な戦争描写に戸惑いましたが、いちど世界観に入り込んだあとは楽しく読めました。ラブシーンはTLにしては濃く無理やり感強めです。たくさん出てくるキャラそれぞれに個性がありとても面白い作品でした。
    • 参考になった 0
    投稿日:2017年01月20日
  • ニヤニヤしながら読みました
    添い寝フレンド⇒ソフレ。
    抱き枕好きな中村(後輩)と抱き枕にされる瀬田(先輩)。もちろん恋愛感情抜きで始まるのだが…。
    ちょっと引っ掛かる展開もありましたが、面白かったです。
    途中で、エッ?そ、そうなの?と読み手としてソワソワさせられたのち、その後真相が判明してニヤニヤしました。その時の瀬田さんが可愛いし、中村くんも可愛いです。ふふふ。
    出てくる女子がちょっとやな感じですが、後味悪いという程でもありませんでした。
    エロはありますが、多くないです。
    気軽に読めますね。
    表題作ほか2作ありました。どちらも楽しめましたが、表題作が1番良かったです。
    • 参考になった 2
    投稿日:2017年01月20日
  • タイトルは魔法使いだけど
    日本一の陰陽師の義父(でも生活能力ゼロ)の娘に生まれてしまった女子高生の主人公が、義父のとばっちりでいろんな霊的事件に巻き込まれながら何とか日常を守ろうと奮闘しながら、実の両親についての秘密も知って、義父との関係も再構築していくというお話です。
    ちょっとガサツで口がたち、しっかり者でたくましい、でも他人を思いやれる優しい女の子、そんなヒロインに共感できればとても楽しい漫画。ややドタバタ、ハートウォーミング系。結構ホラー的に怖い話もありますが、続編の「魔法使いノ娘二非ズ」、もお勧めできる。
    • 参考になった 3
    投稿日:2017年01月20日
  • 私が著者の東田直樹さんを知ったのは、2014年8月に放映されたNHKのドキュメンタリー番組『君が僕の息子について教えてくれたこと』を観たのがきっかけです。この番組名にある「君」が東田さん、そして「僕の息子」は、日本滞在経験もあるイギリスのベストセラー作家・デイヴィッド・ミッチェルさんの、自閉症の息子さんのことです。2016年12月11日には、続編『自閉症の君が教えてくれたこと』が放映され、話題になりました。

    自閉症とは先天性の発達障害の一つで、言葉の発達が遅れ、対人関係を築くことが困難で、特定のことに執拗なこだわりを見せるという特徴があるそうです。ミッチェルさんは、自分の子どもの心が理解できず、悩んでいました。なぜ床に頭を打ちつけるのか、なぜ奇声を発するのか、なぜ自分の言葉が届かないのか……。

    そんなミッチェルさんが偶然見つけたのが、この『自閉症の僕が跳びはねる理由』。重度の自閉症と診断された東田直樹さんが、中学生時代(続編の『自閉症の僕が跳びはねる理由2』は高校生時代)に執筆した本です。「自閉症の人の心の中を僕なりに説明する」(はじめにより)ために、「どうして目を見て話さないのですか?」「なぜくり返し同じことをやるのですか?」といった様々な質問に、東田さんが回答する形で編集されています。

    自閉症の人は、うまく言葉を発することができないのですが、東田さんは、PCのキーボードを模した文字盤を使用することで、自らの考えを言葉にすることができるようになったそうです。これによってこの本が生まれ、国内のみならず海を超えて、自閉症の人とのコミュニケーションに悩む人を救ったのです。ミッチェルさんが本書を英訳したのを皮切りに世界数十言語に翻訳され、世界的ベストセラーになりました。

    特に心に残った東田さんの言葉を抜粋します。「自分の気持ちを相手に伝えられるということは、自分が人としてこの世界に存在していると自覚できることなのです」「僕たちが一番辛いのは、自分のせいで悲しんでいる人がいることです」「普通の人は気持ちが苦しくなると、人に聞いてもらったり、大騒ぎしたりします。僕たちは、苦しさを人にわかってもらうことができません」。

    人を理解するとはどういうことか、コミュニケーションで大切なことは何かを、コミュニケーションに障がいのある東田さんが教えてくれた気がします。なお、巻末には、デイヴィッド・ミッチェルさんによるコメントが収録されています。自閉症への深い理解と、悩む人々に寄り添う気持ちと、東田さんへのリスペクトにあふれた文章です。こちらもぜひ読んでいただきたいと思います。
    • 参考になった 1
    投稿日:2017年01月20日
  • 少女マンガ店長が選ぶ「元彼に読ませたい漫画ランキング」堂々の第1位★ もちろんそんなしょーもないランキングだけでなく「このマンガがすごい!2017」オンナ編第4位にもランクインする人気の作品でございます。女性3人が「ダメ男」について論議する…という単純な内容ながら、「あるある…」と深くうなずいてしまうこと間違いなしの傑作! 例えばなんでも芸能人基準に考えて「アムロちゃんは体重が40キロなのに、50キロとかデブだろー」と、付き合ってもない女性に言い放つダメ男。ふつうはそこで「あ~コイツむかつくな~」と思っても面倒だし適当に流してしまいがちです。が、ダメ恋図鑑の女性たちは違います! 「もこみちは8等身なのになんでオマエは5.5等身しかないの?」などキレッキレな返しでダメ男たちを黙らせる! 惚れてまいます! ちなみに知り合いの男性(わりとダメ男)に感想を聞いたら、「俺はダメ恋図鑑みたいにキツい漫画は苦手~って女子が好き」とのたまっていたので、お付き合いの前に読ませて感想を聞くことで、その方のダメ男度を測ってみてもいいかもしれません。
    • 参考になった 9
    投稿日:2017年01月20日
  • これって平成の話!?フィクション!?と思いきや実話! 「所有のない世界」を目指す「カルト村」で育った著者が、少女時代を回想して描いた実録コミックエッセイです。【食事は昼と夜のみでいつも空腹】【ビンタに正座、食事抜きなど体罰は当たり前】【大人と子供の生活空間が別で両親とも違う村に住む】などなど、信じがたい話が続々と…。でも著者はそんな村を断罪するでもなく恨むでもなく、こんなことあったなーあんなことあったなーいいこともあったなーと懐かしさも込めつつ語るので、胸糞悪さのようなものはありません。へ~こんなところもあるんだなぁと気軽にちょっと変わった世界を覗ける、そんな1冊となっております。「このマンガがすごい!2017」オンナ編18位にもランクインした隠れた名作をぜひ★
    • 参考になった 3
    投稿日:2017年01月20日
  • マンションの両隣に住んでいる幼馴染2人が、学校で「ウインクされたら殺される!」と噂されるほどかっこいい男の子! 主人公の杏菜はどちらのことも意識していなかったのに、片方から告白されて、自分はどっちが好きなのか考えはじめます。普通のWヒーローものだと、最終的にどっちがくっつくのか最初からなんとなくわかっていることが多いですが、『スターダスト★ウインク』はぜんぜんわからないんですよ! なんでも「どっちとくっつくか決めないで描いた」そうで、わからないからこそ杏菜の目線、杏奈の気持ちで一緒に悩んだりどきどきしたりしながら楽しむことができます。ちなみに私も『スターダスト★ウインク』と同じように両隣に幼馴染が住んでいるんですが、イケメンでもなければ少女マンガ的な展開も一切なかったです。現実ってつらいですね。
    • 参考になった 1
    投稿日:2017年01月20日
  • 少女マンガ店長がこんな漫画読んでいてすみませんという気持ちでいっぱいなのですが、ぜひ紹介したいのが『Gのサムライ』。こんな(に下らない漫画を読んだ)のはじめて! 島流しになった侍(童貞)と公家(童貞)が、全力を尽くして脱童貞を目指す、下ネタてんこもりな問題作。桶に入れられた鯉の名前が「天雅錦(てんがにしき)」だったり(しかも赤と銀のしましま模様)と、小ネタもてんこ盛りで1コマ1コマ笑わせに来るので腹筋が鍛えられますよ~ 頭をスッカラカンにして笑いたいときにおすすめのチン作です★
    • 参考になった 0
    投稿日:2017年01月20日
  • ホラーマンガが好きで、いつも「次はどんな手で怖がらせてくれるのか…」と、ワクワクしながら読むんですが、本作に出てくる悪霊「赤い人」は、初登場シーンからもう衝撃的です…目に焼き付いて離れなくなります!!

    舞台は夜の学校、主人公の高校生たちは校内で噂される怪談・カラダ探しを実際に行いますが、そんな彼らの前に赤い人がことごとく立ちはだかります。暗い校舎に佇み、襲いかかる姿にゾワゾワが止まりません!! おまけに何度赤い人に殺されても、カラダ探しを完遂するまで“同じ日”を繰り返すという恐怖の無限ループ…!!

    ホラー・グロ系が苦手なかたは注意が必要かもですが、カラダ探しに隠された謎や赤い人の正体に迫ったりと、ミステリー要素もストーリー含まれているので、「赤い人怖い…けど続きが気になる!!」と、読み始めたらクセになる作品です。
    • 参考になった 5
    投稿日:2017年01月20日
  •  2017年1月20日(日本時間1月21日)、ドナルド・トランプが第45代アメリカ合衆国大統領に就任して、「アメリカの世紀」の終わりが始まりました。
     全世界に700箇所の軍事基地を展開する「世界帝国」としてアメリカは存在しており、そのことを前提にアメリカの政治は行われています。〈しかし、この「帝国」としての姿勢を捨てることを、トランプははっきりと主張している〉という西谷修氏(フランス思想)の指摘は重要です(雑誌『現代思想』2017vol45-1所載〈「アメリカの世紀」の終わり〉より)。
    〈第一次大戦後の100年間、世界はアメリカがあることを前提にして動いてきました。ある意味ではその存在に寄りかかってきたと言ってもいいでしょう。そうした意識が多くの人々に内在化されてきました。しかしながら、いまそうした意識に冷や水が浴びせられ、アメリカの世紀100年が終わりを迎えた〉
     西谷氏の明敏な時代認識は、もっと広く共有されていいのではないでしょうか。

     ドナルド・トランプがホワイトハウスに入るのにふさわしかったかどうかを考えてもしかたありません。少なくともこれからの4年間――「核のボタン」はトランプに委ねられ、世界経済が「アメリカ・ファースト」を前面に押し出したトランプ主義によって席巻されていく、そういう「新しい時代」が始まったのです。この変化を選択したのは、いうまでもありませんが、選挙権を持つアメリカ国民です。大方のメディアの予想を覆して「トランプ大統領」が選択された背後には何があったのでしょうか? 8年前に初のアフリカ系大統領オバマに熱狂し、4年前にもその継続を支持したアメリカの有権者が、その系譜に連なるヒラリーという、史上初の「女性大統領」ではなく、「不動産王」トランプという破格の存在に自らの「命運」を託したのは何故なのでしょうか?
     私たちは、2016年秋の「チェンジ」から何を読み取り、何に備えなければならないのでしょうか?

     ほとんどのメディア、多くの知識人がヒラリー・クリントン大統領の登場を予想(期待)していた選挙前の状況のなかで、「トランプ勝利」を予見して注目を集めたフランス人学者がいます。歴史人口学を専門とするフランスの代表的知識人で、1976年に出版した『最後の転落』(邦訳『最後の転落〔ソ連崩壊のシナリオ〕』藤原書店、2013年1月、未電子化)で1991年12月のソ連崩壊を予見したエマニュエル・トッド氏です。
     そのトッド氏と、ヒラリー・クリントンの私用メール問題を重く見て、情勢次第ではトランプ当選も十分ありうると指摘していた佐藤優氏の二人の論者がトランプ以後の世界を読む『トランプは世界をどう変えるか 「デモクラシー」の逆襲』(朝日新聞出版、2016年12月26日配信)を緊急出版しました。敵か味方か、好きか嫌いかで発言内容を判断し、事実かどうかを重視すべき基準とはまったく思っていないらしく、「フェイクニュース(偽情報)」さえ厭わない新大統領の登場で、大新聞やテレビ報道もトランプの一挙手一投足に振り回されています。いま進行している事態の表層の泡のような情報に惑わされることなく、真に見据えるべき「トランプ時代」のポイントを摘出した好著です。
     前掲の『最後の転落』で、乳児死亡率の異常な増加に着目して数年後に現実のものとなる「ソ連の崩壊」の予測を的中させたトッド氏は現代アメリカで始まっていたある変化に着目していました。『トランプは世界をどう変えるか 「デモクラシー」の逆襲』で、トッド氏はインタビューに応えてこう述べています。

    〈──米大統領選挙で、ドナルド・トランプ候補の当選を予見していましたね。
     いや、私は当選の可能性があると言っただけです。それは不可能だと言った人がたくさんいましたが。
     今、実際にそれが起きた。皆さんご存じのとおりです。私は歴史家として、何年も起きていることを追ってきました。起きたことを注視してきました。それからすると、今回起きたことは当然のことなのです。
     つまり、アメリカ人の生活水準がこの15年で下がりました。これは10月に東京で開かれた朝日新聞のシンポジウム、朝日地球会議での講演でも触れたことですが、米国の白人の一部で死亡率が上がったのです。45歳から54歳の人たちです。で、米国の有権者の中で、白人は4分の3を占めます。この人たちは、不平等や停滞をもたらしたのは自由貿易であり、それが世界中の働いている人間を競争の中に放り込んだ、と理解しています。自由貿易と、ある意味で移民によってだ、と理解しています。
     そして、自由貿易と移民の自由を問題にする候補が選ばれた。これは当然のことが起きたと言うほかありません。〉

     生活水準が下がり、余命が短くなるのを目の当たりにしているアメリカの白人が政治に変化を求めた。これはごく自然なことで、逆にその結果にみんなが驚いているということの方が奇妙なことなのだというのです。そしてこう続けます。

    〈みんなトランプ氏の勝利に取り乱していましたが、将来の歴史家は、このことについてまず「起きて当然のことが起きた」と書くでしょう。私も、トランプなる人物がまったくまともというわけでないことは認めますが。(中略)
     社会の上層階級の人たちは快適に生活していて、ものごとは正常に動いていると思いがち。高い報酬があり心地よく暮らしているとき、世の中のさまざまな不幸を考えるのはとても難しいものです。
     ここのところ、よく考えるようになったことのひとつは、世界を記述する上での「真実」とは何かということです。大統領選挙戦で両候補の間では、それぞれ個人のことについて多くのうそと侮辱の応酬がありました。しかし、候補者が社会の現状について語る場面では、真実を口にしていたのはトランプ氏の方です。
     彼は「米国はうまくいっていない」と言いました。それは真実です。米国の人たちの調子はよくありません。彼は「米国はもはや世界から尊敬されていない」とも言いました。「帝国はもはや存在しない」と公式に言ったわけではありませんが、彼は同盟国がもはや米国に追随しなくなっている事実をちゃんと見ています。
     直近の例はフィリピンですが、欧州でもEUをコントロールしているドイツが従わなくなっていることは知られています。トルコももうついてきません。サウジアラビアは米国の言うことをきかないどころではありません。なにしろ9・11米国同時多発テロの実行犯の大半がその支配一族とつながりがある者たちだったくらいです。つまり、そこでもトランプ氏は真実を語ったのです。〉

     民主主義が選んだのはトランプだった。クリントンではなかった。つまり、民主主義の国とは、国民を経済面で保護する国でなければならないというわけです。自由貿易を世界に押しつけてきた国で、自由貿易に異議を申し立てるトランプ政権の時代が始まったのです。これは思想的にきわめて大きなことだということが、明らかになっていくだろう――トッド氏はそう主張して、起きたことの重要性について考察を始めなければならないと説きます。
     そしてインテリジェンス分析の専門家、佐藤優氏もトッド氏とは別の切り口ながらトランプ現象がなにか異常なものに見えてしまうのは、アメリカ社会で起きている構造転換を理解していないからだと、同書で次のように語っています。神学者でありながら、政治や社会問題に対して積極的な言論活動を行い、モンロー主義(孤立主義)からの転換をアメリカに促したラインホールド・ニーバーの『光の子と闇の子 デモクラシーの批判と擁護』(聖学院大学出版会、武田清子訳、1994年3月、未電子化)を手がかりに展開される佐藤優流分析は、トランプ現象の実像を見事に浮かび上がらせました。

    〈冷戦期、アメリカにとっての最も巨大な「闇の子」はソ連であり、目に見えやすいところでは、朝鮮戦争、ベトナム戦争への介入は「闇の子」との戦いだと言えるでしょう。リビアのカダフィ大佐もキューバのカストロ議長もアメリカにとっては「闇の子」でした。冷戦崩壊後も、あるときはサダム・フセインが「闇の子」になり、あるときはアルカイダ、また別のときにはシリアのアサド大統領、あるいは「イスラム国」が「闇の子」だったのです。
     アメリカの「光の子」と「闇の子」という二元論は、戦後一貫して変わることなく、介入主義の精神的底流をなしてきたのでした。〉
    〈戦後70年にわたって貫いてきたアメリカの介入主義を、トランプは──大統領選期間中の演説を額面通りに受け取るならば──「米国は世界の軍隊や警察官をする余裕はない」と、切って捨てようとしています。
     ニーバーの考え方が血肉化している人々にとっては、トランプが「光の子」と「闇の子」の二元論からの脱却を主張しているように聞こえることでしょう。トランプが自覚しているかどうかは別として、アメリカが世界の警察官をやめるというメッセージからは、1941年12月7日(現地時間)より前のアメリカの精神風景が見えてきます。〉
    〈トランプ現象とは、1941年12月7日(現地時間)を境に、今に至るまで、「光の子」として国際社会で振る舞ってきたアメリカの、国家として、あるいは社会としての「疲れ」──その「疲れ」が限界に達して生じたものと見るほうが妥当だと思います。
     これが、私の考えるトランプ当選の歴史的意味であり、アメリカの今後を見ていく上で、第一の見極めのポイントになります。〉

     1941年12月7日(日本時間12月8日)以前のアメリカに戻す。つまり日本によってハワイ真珠湾が奇襲される前のアメリカです。真珠湾が攻撃されたことを契機に、アメリカは第2次世界大戦に参戦しました。それまでのアメリカは、ナチス・ドイツの侵略にさらされているヨーロッパでの戦争に対して、傍観者の立場にありました。
     真珠湾奇襲の報に接した英国首相チャーチルは「これでナチス・ドイツに勝った」と語りました。アメリカがモンロー主義から転換したことが世界に与えたインパクトはそれほど大きかったわけですが、それから76年たったいま、トランプ新大統領によって歴史の歯車が回されようとしています。
     1月20日にスタートしたトランプ新政権の底流には真珠湾奇襲前の精神風景への回帰願望が横たわっているようです。安倍首相が退任を控えたオバマ大統領とともに真珠湾を慰霊訪問したのはつい23日前のことです。歴史のアイロニー(皮肉)を感じます。
    「アメリカの世紀」の終わりが始まった、その時に緊急出版された『トランプは世界をどう変えるか?』――私たちがこれから歩む新しい歴史を読む一冊だ。(2017/1/20)
    • 参考になった 3
    投稿日:2017年01月20日
  • アートは脳に最高の刺激を与えてくれる
    「観察」は、思考や推測、判断、コミュニケーションの基盤となる。物事の特徴や特性を正確に把握することができなければ、誤った判断により重大な結果を招くこともある。ビジネスや日常生活のさまざまな場面で観察力は大きな武器になりうる。本書では、絵画をはじめとするアート作品を見ることで観察力を磨き、情報収集をして判断やコミュニケーションに結びつける方法を説く。先入観をもたずにアート作品に何が描かれているか、表現されているものは何か、などを細部にわたり時間をかけて観察するというものだ。美術史家で弁護士でもある著者は、自身が開発したこのメソッドを「知覚の技法」と呼び、FBIやCIA、ニューヨーク市警、米軍、大手企業などでセミナーを実施。きわめて効果的な技法として高く評価されている。
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    投稿日:2017年01月20日
  • 謎に満ちた「芸術界の東大」への潜入記録
    東京藝大(正式名称・国立大学法人東京藝術大学)は、東京都台東区上野にメインキャンパスのある、国内芸術系大学の最難関である。美術学部と音楽学部を擁し、2学部合わせて約2,000人の学生が所属している。古典から最先端の現代美術・音楽まで、日本の伝統工芸などを含む世界中のあらゆる芸術を学ぶことができる。名実ともに芸術系教育機関の国内トップに君臨するため、学生、教員とも、“天才”と呼ぶにふさわしいハイレベルのアーティストが揃っているのが最大の特徴といえる。本書は、そんな東京藝大(藝大と略記)に“潜入”したルポルタージュ。藝大生の妻をもつが、本人は藝大出身ではない小説家が、現役学生やOB・OGたちを徹底取材。個性あふれる“天才”たちの素顔から、東京藝大の真の姿、そして芸術とは、人生とは何かといった哲学的問いの答えを浮かび上がらせている。
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    投稿日:2017年01月20日
  • 匿名希望
    隠れた名作
    連載当時、評判が良かったのに短命に終わった作品です。
    コミックスは出ないと聞いていたのですが、タイトルを変えて出版されていたんですね。
    続編出してくれないかなー。
    • 参考になった 1
    投稿日:2017年01月19日
  • 続きが楽しみ
    新人女医と殺人鬼として収監されていた天才外科医のバディもの。
    これから化けるかなどうかな?と思って見守っている漫画です。
    • 参考になった 0
    投稿日:2017年01月19日
  • なぜか
    吉田秋生先生の、BANANA FISHの終盤を思い出すような透明感のある作品。
    チートな登場人物だらけだけど、結局のところ、登場人物同士の友情や愛情が切なく美しく描写されその純粋さが心を打つ漫画。
    • 参考になった 0
    投稿日:2017年01月19日
  • ちょっと柔らかくなった?
    最初はかなり読者に喧嘩売ってるなあ(作者様にそのつもりはなくとも結果的に)と思いつつ、心から血をダラダラと流しながら読みましたが、最新刊はかなり優しくトーンダウンした感じです。巻末のタラレバーも同様。
    もうアラフォーで悟りの境地な私でも読んでも結構きつかった、最初は。
    ただ、結婚がゴールと勘違いはしない方が良いんじゃないかな?とは思います。
    本作に出てきた言葉ではありませんが、結婚は「わけもわからず底の見えない深い沼に頭から飛び込むようなもの」「相互理解に基づいた我慢と許容、それがほぼすべて」という言葉には、とても納得する私です。
    • 参考になった 4
    投稿日:2017年01月19日
  • 苛烈な関係
    絵は昔の少女漫画のままだけど序盤の鬼と人間の少女の恋愛から、だんだん原罪とか輪廻転生とか話のスケールが大きくなり、典型的な少女漫画らしい展開にとどまらず、毒も増えてきて、2人にはこれでもかこれでもかと試練が降りかかる。初体験でさえ幸せなものにはならない。しかも結構人も死ぬし割と現実的かつ非情な人間社会の欲望や葛藤や登場人物それぞれのダークサイドも逃げずに描かれる。
    人を選ぶかもしれませんがハマるとどっぷりいってしまい、ここまで来たらもう最後2人がどうなるのか見届けてやろうじゃんという気持ちになる。言うなればシリアスな昼ドラを少女漫画でやるとこう、みたいな(失礼)。そんな感じです。
    • 参考になった 1
    投稿日:2017年01月19日
  • 普通の人達なんですよ読者は
    村上春樹好きっていうとなんかこうスカしてるとか薄い性描写に喜んでるとか、フリーセックス礼賛とか、反体制アウトロー気取ってそうとかこう、変な決めつけで、つっかかってくる人達がごく稀にいて面倒臭いことはあります。
    ベストセラー的なものを好きです~っていうのに含羞がある人達が拗らせてるんだろうか?例えば、ワンピースやジョジョ好きって言ってもそんなことは起きないのに。なぜだ。
    私は水泳はするがランニングはしないし、ノーベル文学賞発表前の度にバーに集結したりしないし、村上主義者というほどではないけれど。一応中学から読みはじめて少なくとも氏の長編とチャンドラーもカーヴァーも翻訳作品は全部読んでるな。
    ハルキストって呼ばれるの、私も好きじゃないです。はい。
    村上主義者のはしくれとしては、もう少し村上氏の文学は重層的多層的であり、テーマも多岐にわたり、深みがある物だと言うことを時々叫びたくなるのでレビューを書きました。
    この膨大な量の村上春樹氏への質問とその回答のメールのやりとりを見れば、世間のイメージと違って、本当は村上春樹氏がどんな姿勢や作風の方でどんな人々に読まれているかというのはよくわかります。
    個人的には、読み終えたら音楽への興味が普段より強まりました。特に、ほぼ知識のないジャズ。
    世の中にはいろんな人がいろんな立場でいろんなことを考えていて、それぞれに頑張って毎日生きてるんだと分かるだけでもすごく癒やしになる本だと思います。にゃあ。
    • 参考になった 1
    投稿日:2017年01月19日
  • 匿名希望
    1巻でやめたら損!!!
    ひさしぶりにヒット!はまりました!
    12巻で完結します。始めはただのエロい漫画だと思ってましたが、実はしっかりと構成の練られた壮大な物語でした!
    伏線回収していくし、話の流れにも無理がないし(レディースコミックにしてはという意味であってリアルな現実ではないですけど。笑)無駄な描写で間延びさせず、テンポよく進んでいくので読みやすかったです!
    途中からかなり面白くなってきます。予想を次々と裏切られていきます(良い意味で)。特に6~12巻は話の背景が一気に重くなり、キャラクターたちが成長していくので、思わず感情移入して読んじゃいました。
    最後の筆者あとがきにもありましたが、もともとは青年ジャンルで書き進めていく予定が、なぜか女性からのウケがよく、男性からのウケが悪かったそうです(笑)
    あ~、続編も出してほしいなー♪
    • 参考になった 4
    投稿日:2017年01月19日
  • 読むと試してみたくなる
    ちょっと人には言えないけど絶対に美味しいと思う食べ方とか、誰にも見せられないけど至福を感じる休日の過ごし方とか、そういう「おこだわり」って皆さんも1つか2つくらい持ってませんか。
    本作はそんな「おこだわり」を作者の清野とおる氏がインタビューして、実践してみるというドキュメンタリー(?)マンガです。それだけなのにすっごい面白い。もう今すぐにでもやってみたくなるおこだわりもあれば、ちょっと引いてしまうようなものもあります。が、聞き手である作者のツッコミがとにかくキレッキレで、それも楽しみのひとつです。
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    投稿日:2017年01月19日
  • 匿名希望
    もったいない
    この方、絵そのものは基本お上手なんです。でも、描いている線に力が無いんですよね。
    多分PCで描いていて、細いライン選択してらっしゃるので、強弱が無いんです。
    特に第一話は線が弱い上にちょっと雑(に見えるチカラの抜け具合)なんです。
    3話あたりから少し強弱出てきて、描き下ろしなんかは良い感じになっているのですが、
    何せサンプルは1話目ですからね~。
    立ち読みの段階で購買を止めてしまう人も多いのではないかと心配してしまうぐらいの、
    なんというか「仕上がり」?になっちゃってるんですよね。
    さらに折角カラーなのにその塗りも魅力が今一つという…
    (塗りも下手って訳ではないんですよ!でも最低限しか塗ってないというか、
    ただ塗り絵になってるだけというか、もしかしたらこだわりが無い、
    あるいは塗りに興味が無いのかも?それが表面に現れてしまっているのでしょうか?)
    もったいないと思うんですよ。折角上手いのに。
    電子用に、最初サンプルになりうる部分は手直し含め色々考えた方が良いのでは?なんて、
    余計なお世話考えちゃいますね~。
    • 参考になった 0
    投稿日:2017年01月19日