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  • ネタバレあり
    美しい絵に見た目イケメンの2人のラブコメは読む人を幸せに
    美しい絵、イケメン、どんなラブロマンスかと思いきやとりあえず、笑えるラブコメです!どうしようもないオッパイ星人のノンケ郁哉が辺田先生の手管におちていくのかと思いきや、美siriに夢中になっていくのは辺田先生?!
    とにかく笑えるし、嫌なことだって忘れることができちゃう、幸せくれるラブコメです!分冊でも読んでましたが、この合本での書き下ろしが読めて、最高!やっぱり辺田先生郁哉のsiriの前ではなんでもゆるしちゃう!愛ですね!
    • 参考になった 2
    投稿日:2017年10月02日
  • 匿名希望
    画力で魅せるBL
    ストーリーは普通のBLですが、登場人物の瞳の描写が高密度で魂が宿っているかのよう。
    そこからもたらされる、感情的な熱量やいい意味での圧が読んでいて心地よい。思わず、読後しばらくはその熱量に放心してしまった...。絵が嫌じゃなければ、絶対読んでほしい一冊。
    • 参考になった 1
    投稿日:2017年10月02日
  • 匿名希望
    コミカライズか・・と思ったが
    面白かった! 原作知らないけれど。
    確かに胸糞ではあるけれど、そこまでではない。救いもあるので良いバランスかと。
    主人公も好感もてますし、そしてラフタリアちゃんとフィーロちゃんがカーワイイ!
    大変可愛い。
    ファンタジーとしてもいいですが、王や他勇者を始めとした悪い意味で人らしい馬鹿達と、良い意味で人間味がある武器やのおっちゃんらなんかとの光と影も楽しめるいい作品だと思います。
    • 参考になった 4
    投稿日:2017年10月02日
  • 匿名希望
    もう買わない。
    1〜9巻まで購入したけど胸糞展開ばかりで
    嫌になった。。
    • 参考になった 0
    投稿日:2017年10月02日
  • 匿名希望
    少女漫画苦手でも、三国志知らなくても楽しめる。
    シュール系少女漫画(ラブコメ)と言ったところでしょうか。
    登場人物が多く、それぞれベースとなるキャラがあるので既にキャラは立っており、且つ相関図が複雑なので、テンションはゆるくも楽しめます。恥ずかしくも三国志の内容を知らずして本作を読んでいるのですが、これをきっかけに三国志が読んで見たくなりました。
    • 参考になった 3
    投稿日:2017年10月01日
  • 匿名希望
    こういうギャグBL読みたかった!!
    表題作最高です!ちょっと懐かしいアニメ絵が笑いを助長させる
    表題作でもっと色んなエピソードが見たいので、また時々描いてほしい...
    • 参考になった 3
    投稿日:2017年10月01日
  • 匿名希望
    笑えるギャグ
    設定が気に入れば爆笑してどんどん次をみたくなります。でも基本学園もののギャグなので、途中巻から読んでも楽しめる。隙間で読みたいかな。
    • 参考になった 1
    投稿日:2017年10月01日
  • 原作のアニメを見た人でないと、理解しにくい内容ですが
    2巻まで読んだ感想です。
    劇場版のエキシビション戦をいろんなキャラの視点から何回も書いているので、これだけ見るとよくわからないと思います。
    TVアニメの漫画版と同じような劇場版を補間するような内容ですが、TVアニメと違いコミカルな内容が多くとてもおもしかったです。
    見開きやページを跨ぐ様なコマ割の構成が多いので大きな画面で見たほうがいいと思います。
    • 参考になった 0
    投稿日:2017年10月01日
  • ネタバレあり
    原作のアニメを見た人でないと、理解しにくい内容です。
    原作のアニメを見た人でないと、話が飛び飛びになっているので理解しにくい内容です。
    戦車戦の絵は迫力があるのですが、漫画としてはいまいち見にくく、状況がわかりずらかたです。
    話は、アニメではあまりなかったキャラの話が見れますが、暗い内容が目立ちました。同じ作者の「マジノ戦」もそうですがキャラの陰の部分を強く出しすぎでアニメの印象と離れすぎなので、個人的には、こんな様なことがアニメの幕間にあった程度に捉えています。
    • 参考になった 1
    投稿日:2017年10月01日
  • 匿名希望
    面白い!!
    久しぶりに最初から最後まで引き込まれてしまいました。初めて読む作家さんで絵とか私は普段わりと少女漫画風の可愛いとか綺麗系の作品を読む方なのでサンプル見た段階では..?って感じでしたが色んな所で評判がよいので購入してみたら大当たりでした‼選り好みせずに読んで良かったです。
    • 参考になった 2
    投稿日:2017年10月01日
  • ちょっと読むだけなら1巻だけで十分
    1巻は玉石混淆ですがアンソロジーとしては、これぐらいなら面白かったかなと思いましたが、2巻は才谷屋先生とマルコ先生、以外の作品はあまり面白く無かったです。
    • 参考になった 1
    投稿日:2017年10月01日
  • Hなのを読みたい時に
    H多いです。修正は小さな丸があるくらいで、わりと見えます。
    • 参考になった 0
    投稿日:2017年10月01日
  • 作家買いしました。
    関西弁がほんと読んでて気持ちいい。自然!関西弁喋れないからわかんないけど多分自然!あと、甘々だけど、かっこつけてないのが良かった。男の娘には萌えない人でも読めちゃいそうな気がする。男女でこの甘々やられると、きっとイラッとして読まないんだろうけど、男同士だとどうしてこうも良いんだろう…?不思議…ほんと二人とも性格が良くてほっこりなお話でした。
    • 参考になった 1
    投稿日:2017年10月01日
  • 匿名希望
    買ってよかった
    絵がきれいだったため購入しましたが、それだけじゃなくストーリーにも深みがあって。。久しぶりにほんとに買ってよかったと思える作品でした。
    • 参考になった 7
    投稿日:2017年10月01日
  • 果たして「ランド」は恐怖の未来像か、未来への希望か?
    序盤は、戦国時代あたり?(歴史音痴なので違っていたら失礼)の生活レベルの過疎の山の麓の村、典型的なムラ社会における双子姉妹の葛藤と成長物語かと思ったんですよ。
    双子の片割れは忌み子として山奥に捨てられるとか、典型的ですよね。
    もちろん、その舞台に置いても集団心理の暴走とか人間の差別意識とか排他性も問題提起されているんですが。
    少女らを中心とする視点と絵や村の生活の静謐さで、この山村自体について、世界観自体についてあまり疑問を感じることなく読み進んでしまいますが。どうもそれだけではなく、これはもっともっとスケールの大きな話らしい。
    村の四方を囲む四つ神様という存在の謎、なぜ、村の外、山の向こうには行ってはいけないのか。なぜ、夜外出してはいけないのか、なぜ四つ神様は生贄と引き替えに災いを遠ざけるのか。本当に神なのか?なぜすべての村人は、知命(何事もなく五十歳を迎えること)になると自動的に死んだことになり祝いと葬儀をして山の向こうに捧げられて放逐されるのか、彼らはその後どうなるのか。少女と共に、疑問を解き明かしながら読み進めていく体験がスリリング。
    少しずつ、少しずつ種明かしされて、世界観の全貌が見えはじめると戦慄します。
    この世界はそう遠くない未来の私達の社会かもしれない。
    天才柳沢教授の生活も好きだったんですが。巧いな~、て思いました。まだ五巻ですが、久しぶりに凄いものを読んでしまった。
    • 参考になった 6
    投稿日:2017年09月30日
  • 匿名希望
    感動しました
    最初の一話はゾクっと不気味に思う終わり方でしたが、最後のマリーゴールド……テーマがストリップとはいえ、芸に青春を捧げる乙女たちと林さんの強さと優しさにむねがあつくなりました。是非読んで欲しいです!勿論エロスもあり、女性の乳房など非常に艶かしく描かれていますが、エロ漫画と言うよりは、ちゃんと話の中身のある、面白い読み物だと思います。気になった方、ぜひ読んでみてください。一見の価値ありの作品です。
    • 参考になった 6
    投稿日:2017年09月30日
  • 匿名希望
    ネタバレあり
    程よく涙腺刺激されました
    取り立てて上手い絵ではないですし、前半はゆる〜い日常コメディで、特筆すべき面白さはないのですが、それが逆にあざとくない爽やかさみたいな印象に繋がってるように感じます。
    後半の展開には少し胸に来るものがありました。
    お求め安い価格なので、絵ではなく話で楽しみたい人なら、買って損はないと思います。
    • 参考になった 0
    投稿日:2017年09月30日
  • 匿名希望
    ネタバレあり
    可愛い
    他作を読んでこの作家さんを好きになりました。この作家さんの受も攻も可愛いです。読んでてキュンキュンします。お互いの視点で読むことが出来て、より一層2人が愛しくなります。オススメの1作です!
    • 参考になった 3
    投稿日:2017年09月30日
  • 匿名希望
    受攻ともに可愛い
    絵も綺麗で、ストーリーも良く、受攻の心情にともなった表情にキュン♡とします。
    • 参考になった 2
    投稿日:2017年09月30日
  • 匿名希望
    初めて
    レビュー見て、初めてこの作家さんのお話を読みました。
    絵は好みが分かれるところだと思いますが、テンポ良くストーリーがまとまっていて、読み終わりもスッキリです。またこの作家さんの本読みたいなっと思いました。
    • 参考になった 0
    投稿日:2017年09月30日
  • 匿名希望
    すごっく良かった…
    梅松先生の作品を読むのはデビュー作以来。
    試し読みで面白そうとは思いつつも、正直そこまで期待してなかったのです…が!とても素敵でめちゃめちゃ萌えました。
    2CPのお話が入っていて、表題作の年の差CPのお話と記憶喪失もの。二つともとっても面白かったのですが、2つ目のお話は、先生の作家としての力量を感じさせる作品だなぁと。このページ数で記憶喪失と二人の関係を綺麗に可愛く纏められて素晴らしい!他の作品ももっと読みたいと思いました。
    • 参考になった 4
    投稿日:2017年09月29日
  • 久々におもしろい少女マンガに出会えたっ!
    NHKでドラマ化されるという事で、「どんな少女マンガなんだろうか?」と個人的に気になっていた作品です。
    今回、期間限定無料で1巻が読めるキャンペーンをやっていたので読んでみました。
    私は男ですが、久々におもしろいと思える少女マンガに出会えました。
    続きが気になってしようがない、ポイントは30%還元、買うしかないっ!って事で、1~5巻セットを買ってしまいました。
    読むのが楽しみです。
    • 参考になった 3
    投稿日:2017年09月29日
  • 匿名希望
    大好きです!
    とまとまとの書籍を読んで泣いて、あったかくていい話だなーと思っていたら続きがあると知って読みにきました!
    元ヤンらしい男っぽさを持ちながら、ふところ深い広島弁男子の「土間さん」と失恋で傷つき東京から広島に逃げてきたナイーブな「まと先生」の恋愛。
    続きものなので、ぜひ「とまとまと」を読んでから読まれることをオススメします。
    わかるわかる、恋をするとそういうの考えちゃうよね、不安になるよね、でも先生違うからぁー!ちゃんと見てぇー!!と叫びたくなること請け合い。
    私は叫びました。
    かっこいい土間さんもさることながら、成長していくまと先生も見守りたい。
    大好きな作品です。
    • 参考になった 3
    投稿日:2017年09月29日
  • 匿名希望
    この美しい絵柄でこのネタだからこそ最高に面白い
    合本版、お待ちしてました!
    今更おすすめする必要もないくらいですが、笑えてエロくて気軽に読めるのにちゃんと恋愛しててきゅんとする私的には最近一番の傑作です。
    超スパダリのイケメン名医・辺田先生(攻)× おっぱいがないと生きていけない真性クズ(でも至高のお尻の持ち主)郁哉(受)
    攻の辺田先生に感情移入できる稀有な作品です。
    ぜひクズなのに可愛い、小悪魔な郁哉に振り回されてメロメロになりましょう!
    • 参考になった 3
    投稿日:2017年09月29日
  •  第121回直木賞(1999年上期)を『柔らかな頬』(文春文庫)で受賞した桐野夏生は、東野圭吾、宮部みゆきなど“電子未解禁”の人気作家のひとりに数えられてきました。配信されていたのは、『優しいおとな』(中央公論新社、2013年9月20日配信)と『バラカ』(集英社、2016年2月26日に紙書籍と同時配信)のわずか2冊だけでした。
     しかし――2017年9月15日、デビュー作『顔に降りかかる雨』(1993年単行本刊行)に始まる「村野ミロシリーズ」4作品が一挙に配信され、状況は一変しました。
    『顔に降りかかる雨』は、別名(野原野枝実)で少女小説を書いていた桐野夏生がミステリー界に鮮烈なデビューを飾った作品であり、第39回江戸川乱歩賞受賞作となった、桐野夏生の原点ともいうべき作品です。その文庫新装版刊行を期して、シリーズ第2弾『天使に見捨てられた夜』(1994年単行本刊行)、第3弾『ローズガーデン』(2000年単行本刊行)、第4弾『ダーク』(2002年単行本刊行)と続いたシリーズ全作品を電子化して意欲的な展開を開始した講談社の試みに拍手を送りたい。桐野夏生がついに電書へのルビコン川を渡ったわけで、こうなれば同じ講談社文庫の『OUT(上・下)』(日本推理作家協会賞)、直木賞『柔らかな頬』(文春文庫)、泉鏡花文学賞『グロテスク』(文春文庫)、柴田錬三郎賞『残虐記』(新潮文庫)、谷崎潤一郎賞『東京島』(新潮文庫)、島清恋愛文学賞&読売文学賞『ナニカアル』(新潮文庫)など文学賞受賞の傑作から『猿の見る夢』(講談社)、『夜の谷を行く』(文藝春秋)、『デンジャラス』(中央公論新社)といった近刊・意欲作まで、桐野作品が電子書籍でいつでもどこでも読めるようになるにちがいない・・・・・・そんな確かな予感が生まれた。

     さて、解禁されたデビュー作『顔に降りかかる雨』である。
     物語は、こう始まります。

    〈いやな夢を見ていた。
     私はマイクロバスの後部座席に一人座り、どこかに向かっているところだった。どうやら、行く当てのない旅の途中らしい。(中略)
     外はよく晴れて暑そうだが、私は冷え切っている。マイクロバスの天井にあるダクトから、かび臭い冷たい風が吹き出ていて、私の全身に鳥肌をたてているからだ。
     そのうち、どうも見たことがある景色だ、と私は気づく。
     ジャカルタだ。ここはジャカルタの郊外だった。(中略)
     ふと横を見ると、いつの間にかマイクロバスは交差点のようなところで停まり、私の窓の外に人影が立っているのだった。目をしっかりと閉じた男が白いシャツを着た男に付き添われ、私の窓に向けて空き缶を差し出している。目の見えない物乞いらしい。その男とは窓越しに五十センチと離れていない。
     思わず、私は男の堅く閉じられた瞼(まぶた)を見つめた。すると、閉じた目から涙がにじんで頬(ほお)に流れていくのが見えた。涙が、と思った瞬間、私はその男がインドネシア人ではなく、私の夫、博夫(ひろお)なのだと知った。
     私はたちまち深い悲しみと後悔と憎しみの入り交じった複雑な感情に打ちのめされる。博夫はここ、ジャカルタで死んだ。死んでしまったのに、彼はまだ私を苦しめる。博夫はぶるぶる震える手で空き缶を差し出したまま、涙を流し続けていた。
     が、死者の何と懐(なつ)かしいことか。思わず、バスの窓を開(あ)け、博夫に手を差し伸べようとすると、背後から焦(じ)れたようなクラクションの音が聞こえてきた。もう出ますよ、というようなことを運転手は私に言い、クラクションも一定の間隔でせかすように鳴り続けた。
    「待ってください!」

     叫んだ途端に目が覚める。夢だったんだ。わかっていたが動悸(どうき)が止(や)まなかった。まだクラクションが鳴り続けているからだ。
     クラクション?
     その時初めて、クラクションではなく、電話のコールだということに気づいた。反射的にベッド横の、サイドテーブルがわりの椅子の上に置いた腕時計を見る。午前三時少し前だった。心臓の鼓動がおさまるに従って、汗がどっと噴き出してくる。その間、電話は鳴り続けていた。
     夢の中の、博夫の陽(ひ)に灼(や)けた頬に流れた涙を思い出すと、電話に出る気はさらにしなかった。彼の死の知らせ以来、私は真夜中の電話には出ないと決めているからだ。じっと待っていると、二十回以上は鳴ったコールが、グルルッと中途半端に鳴りかけて、ようやく止んだ。
     留守番電話にセットしておかなければならない。私はベッドから両足をゆっくりと板の間におろした。裸足(はだし)の足裏に、べたっと床板が張りつくような異様な湿気が感じられた。外は強い雨が降っている。例年になく長く、そして雨のよく降る梅雨(つゆ)だ。〉

     舞台は梅雨(つゆ)の新宿。主人公の村野ミロは32歳。夫がジャカルタで自殺。その死に苛まれながら、新宿のマンションで死んだように生きるミロが、梅雨の雨が降りしきる真夜中に鳴り続ける電話の音で〈悪夢〉から目覚める冒頭シーン。〈裸足の足裏〉に感じた〈べたっと床板が張りつくような異様な湿気〉 電話の呼び出し音が鳴り続ける、真夜中の部屋。外は強い雨の音。目覚めたミロ・・・・・・不吉な予感を女のやわらかい皮膚の感覚によって描写する〈桐野夏生の世界〉。繊細でありながら圧倒的な展開力。桐野ワールドに一気に引き込まれていた。

     村野ミロの不吉な予感は、翌日昼近くに電話が鳴って現実となります。友人のノンフィクションライター・宇佐川耀子(うさがわ・ようこ)が近年、深く付き合っている男、成瀬(なるせ)が、〈耀子が部屋にいないのですが、そちらに伺(うかが)ってませんか?〉〈どこかに行くとか言ってませんでしたか?〉切迫したものを感じさせる声で執拗に尋ねる。成瀬の質問に答えることは、耀子を売るような気がして不快になってきたミロが〈そういうことでしたら、気がつきませんでした〉きっぱりと断ると、成瀬は敏感に察したらしく謝り、マンションの名前を聞いて電話を切った。

     成瀬の電話の調子が緊迫していたことが気にかかって仕方がない。いったい、耀子に何が起きたのか? 最後に話したのは、3、4日前の午後にいつもの軽い調子でかかってきた電話だった。耽美小説を書いたり、ヴァイオリンを弾いたりで話題の川添桂(かわぞえ・かつら)のパフォーマンスに付き合って欲しい、ちょっと気になることがあると言って、チラシをファックスしてきた。来週火曜日の夜、場所は六本木・・・・・・ファックスのチラシを見ている時、インターフォンが鳴り、ドアを開けると、背の高いがっしりした男が目をじっと見つめながら、軽く礼をした。成瀬本人だった。

    〈成瀬の目つきは、やはり並の人間より数倍鋭く、それに聡(さと)かった。私に挨拶(あいさつ)すると、耀子の靴がないか素早くチェックし、それからすぐに、狭い2DKの私の部屋を油断ない目で隈(くま)なく見渡した。耀子の物はひとつとて見逃さない、という意志が感じとられた。
    「耀子は来てません」
    「そうでしょうね」
     成瀬は私のほうをまったく見ずに、ほほ笑んでつぶやいたが、その様子は私を怖(こわ)がらせる。私の言うことなど全然信じていないのは明らかだった。
    「上がっても?」
     成瀬はワークブーツの紐を解き始める。
    「どうぞ。どうせ、いやだって言っても上がるつもりなんでしょう」
     私は腕を組んで壁に寄りかかり、強引な成瀬を呆れて眺めた。こんな、突然やってきた男に威圧されるのは不快だった。
    「ええ」〉

     一緒に来た君島と名乗る、パンチパーマの若い男の派手な服装――腕にはダイヤ入りのゴールドのロレックス、もし服が本物のヴェルサーチェだとしたら上から下までで400万円といったところだろう。もちろん、まっとうな仕事をしている人の格好ではない、としたうえで、この男について〈「なるほど、このネエちゃんかよ」 若い男は成瀬に軽く頭を下げると、私の顔を見て脅すようにぐちゃっと言った。かすかに北関東訛りがある。〉と続ける桐野夏生。極道の若者の様子をさりげなく描きながら、村野ミロという女の観察眼の鋭さを印象づける文章のうまさが魅力なのだ。

     勝手に上がり込んだ成瀬が奥からミロを呼んだ。耀子を探して、バスルームやトイレ、ベッドの下まで無断で覗いたらしい。

    〈怒りに紅潮した私の顔を見て、成瀬が初めて、少し笑った。
    「すみませんね」
    「ともかく」私はどすんと椅子に腰をおろした。「どういうことなのか、説明していただけませんか」
    「説明ってほどでもないんですよ。出来事は単純だし、まだ何にもわからないのです」
     成瀬は不機嫌に言い、自分自身にうんざりしたように軽く肩をすくめた。目はベランダの隅にほったらかしてある枯れたポトスの鉢を見ている。
    「要するに、耀子が大金を持っていなくなったんです」
    「嘘でしょう」私は大きく眉をつりあげて叫んだ。「絶対に変です! 耀子がそんなことするわけがないわよ」
     成瀬は私に視線を戻すと、疲れたように笑った。
    「僕もそう信じてました。でも、本当です。彼女に預けた一億円ごと、どっかに行ってしまった」
     一億円と聞いて、私はコトの重大さに打ちのめされた気がした。成瀬や、君島とかいう男が飛んでくる理由がわかる。それでも、何かが間違っているのだという確信があった。それは耀子が、私の友人たちの中で一番賢く聡明だという事実だった。大金を持って逃げるような馬鹿な真似(まね)は、絶対にしないはずだ。〉

     1億円は、メルセデスやBMWなど中古外車の販売店を経営している成瀬が親会社――君島はそっちの会社の人間だ――会長から借りた金で、耀子のパスポートもスーツケースも身のまわりの物も、一切合財(いっさいがっさい)なくなっているという。耀子と示し合わせて金を奪ったのではないかと疑う成瀬は有無を言わせずミロを会長のところに連れて行きます。
     ミロのマンションにいる君島から1階エントランスの郵便受けに「村善調査探偵」のプレートがあることを知らされていた会長の上杉が最初、面白がるようにミロに語りかける。

    〈「村善さんの娘さんならはっきり言いましょう。たぶん、見当もついてるでしょうからね。はっきり言いましょう。私のとこは、満崎組(みつざきぐみ)に上納金を納めてます。私の名も村善さんに聞いてみればおわかりでしょうが、もちろん決して無名じゃない」
     つまり、企業の形は取っているけれど、ほとんど極道だと言ってるのだ。
    「だから、あんたはこうなった以上、逃げることはできない」
    「あの、こうなった以上ってどういうことでしょうか」
     いらついたように、上杉が本性をむき出して大声を出した。
    「あのね、つまりねえ。あんたの友達で、成瀬の女、宇佐川だか宇野だか知らんけどね。そいつが持ち逃げした金は、もともとはここの金なんだよ!」〉

     ミロの父は業界に名を知られた探偵だった。半年前に新宿2丁目のマンションをミロに引き渡して北海道に帰ったが、ミロには探偵業を引き継ぐつもりはなかった。マーケティングを担当していた広告代理店も辞めて、1年くらいは貯金を食いつぶしながら暮らすつもりでいた。

     しかし――〈ともかく、二人で探せ。女と金を早く見つけて来い〉上杉が唾を飲み込み、きっぱりと言った。

    〈「いいか、期限をつけるぞ。あと一週間だ。土曜に手に入れた金なんだから、今度の土曜までに女と金が見つかったら許してやる。だが、それ以上かかったら落としまえをつけろ。わかったな、成瀬。おまえ、女とつるんで俺をだまそうってんじゃねえだろうな」
     上杉は、怖い顔で成瀬を睨みつけ、それから次に私を睨んだ。同等に、二人のことを信用していない目だった。〉

     女性探偵・村野ミロ誕生の瞬間です。親友・耀子が1億円とともに消えたことで、〈死んでいたミロ〉が覚醒し、女性探偵として成長していく。〈村野ミロシリーズ〉が4作品まで書き継がれたことは、前述したとおりです。
     そういえば発端となる「親友・耀子の事件」に絡む二人、成瀬と上杉の出会いは東京拘置所で、上杉は恐喝、成瀬は東大全共闘、学生運動で入っていたという設定です。1960年代末、東大全共闘は「連帯を求めて孤立をおそれず」という言葉を掲げました。〈村野ミロ〉はそんな〈孤立〉の匂いがする――。(2017/9/29)
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    投稿日:2017年09月29日