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  • 正直これ書きたくて仕方なかった!以前『三村家の息子』のオススメで、大洋図書の作品で続きが気になって死ねない作品があるとお話しましたが、その中の一つです!当時まだ1巻しか出てなくて、続きが気になって気になってしょうがなかった記憶がありますw木下けい子さんの作品は以前から買っていたものの、いまいちピンとくるものがなかったんですね。でもこの作品で見方がガラリと変わりました。この方の持つ繊細な絵柄と雰囲気が、「親友に恋してしまう」という切ない物語にぴったりマッチしています!木下さんはコメディよりシリアスのほうが私的には断然好みでした。友情と恋愛、境界線ぎりぎりの綱渡りの感情が、本当に切なくて胸が痛くなります。ぱっと見、攻×攻ですが、そこが逆に良かったのかも。二人ともちゃんと男の子で。ちなみに眼鏡が攻めです。友坂の高校時代からの親友・野田は、女にだらしないプレイボーイで二股上等の最低男。友坂はふとしたきっかけで、自分が野田に恋していると気づいてしまう。でも親友だからと気持ちを押し殺すが、バイト先のホモの店長に野田が好きなことを勘付かれ、激しく動揺する。そしてついに友坂の気持ちが野田にバレて、「お前が望むならやれる」という野田の言葉に、二人は体を重ねるが…。いやあ。これほんと切ないです。友坂の気持ち考えるとね…野田はデリカシーなさすぎるね!友坂が必死に気持ちを隠してるのも辛かったですが、やっちゃってからのほうがなんか見てられなかったです…。心理描写が秀逸で、言葉の一つひとつをとっても友坂の切ない想いが伝わってきて、涙が溢れそうになる。これ書きながら何度涙ぐんだことか(´;ω;`)「友情って便利な言葉だ。信頼も愛情もすべてそれで片がつく。」この言葉が印象的でした。親友を好きになる過程が丁寧にじっくりと描かれています。完結巻の2巻では、野田の気持ちにも変化が現れて…。友情と愛情の狭間にあるものは?親友同士のもどかしく、焦れったい恋物語、必見です!! (2012/2/10)
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    投稿日:2012年02月17日
  • 『ちはやふる』とか『ましろのおと』とか、最近は日本の古典芸能を題材に使う漫画が人気のようで。日本人の心に深く根付いているものの若者には縁が薄く、それがかえって新鮮に映るのかもしれません。そして同じように題材として落語を選んでいるこの作品。テレビや雑誌にも取り上げられて、『このマンガがすごい!』のオンナ編第2位にも選ばれるなど評判高く、読んでみるとそんな評価にもちょっと納得してしまいます。一般社会とかけ離れた世界に生きる人々が持っているであろう”情”の部分が色濃く出ていると言えばいいんでしょうか。ムショ帰りの主人公・与太郎はキュートだけどすねに傷もつ元やくざ。その与太郎の師匠となる冷徹な大名人・八雲は同期ですでに他界した助六の芸に思うところがある様子。そして助六の死後に八雲が引き取ったやんちゃ娘・小夏はその死の原因が八雲にあるとにらみ…。そんな人間模様が織りなす人情ストーリー。「真打に女はいない」と小夏にいわせてさりげなく時代を説明するなど、なかなか小粋でもあります。(2012/2/17)
    • 参考になった 19
    投稿日:2012年02月17日
  • 美しき姫君と二人きり、小さな飛行機で大海原を数日間のロングフライト。姫をかっさらっての逃避行ではありません。ある二つの国の間で戦争が繰り広げられる最中、飛空士に課せられた任務は、敵地を突っ切って、姫を婚約者のもとへ送り届けること。しかし、命がけの状況が続く中、二人の気持ちは徐々に近づいていき……。腕利きの傭兵パイロット・シャルルと未来の王妃・ファナを待つ運命は!? この漫画はグッときます!! いわゆる「ファンタジーロマンス」。恋と冒険です! 絶妙の組み合わせです! 語弊を恐れずに言うのなら、男用ハーレクインロマンスとでも称したい、心を引き付けてやまない何かがあります! 空の戦闘シーンはビリビリと緊迫感に満ちて大迫力。人物を描いても、感情を押し殺して生きてきたファナが、過酷な旅の中で本来の自分を取り戻していく様子とか、ハッとするシーンがいっぱい。全体を通して、一切の過不足を感じさせず、物語の世界に引き込まれます。めちゃめちゃハイレベルな漫画なんじゃないでしょうか!? 作画の小川さんの絵も物語にすごくマッチしています。ザ・ファンタジーって感じでとっても素敵。すき! 原作ライトノベルが大ヒットしたというのに納得しつつ、あしからず原作を知らなかったのですが、この漫画読んだら原作も読みたくなりました。さて、互いに魅かれ合っていく二人は、これから一体どうなってしまうんでしょう。タイムリミットはすぐ目の前。敵機は押し寄せてくるし、無事に生きてゴールにたどり着いたら着いたで、同時に永遠の別れが訪れてしまう! 切ない、…なんて切ないストーリー!! もう二人でどっかいっちゃえば!?と思ってしまうこと請け合いです!! この甘く切ないファンタジーロマンス、日常に疲れたあなたにすごくオススメ! 別に疲れてない人にもすごくオススメ!! さあ、近くに見える赤いボタンをクリックして!! 第3巻と完結の第4巻は今月下旬発売の予定です! 待ち遠しい!!(2012/2/14)
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    投稿日:2012年02月14日
  • マンガの神様・手塚治虫に「よい発明」とまで言わしめたキャラクター、それはシャツの中に生きる「平面ガエル」のピョン吉のこと。『ど根性ガエル』(吉沢やすみ)はアニメも有名ですが、原作はもちろんマンガです。発表当時に「マンガを全巻持っていた」という、元少年たちの声もちらほら聞きますので、懐かしく感じる読者は少なくないでしょうね。それで、あらためて読んだのですが、京子ちゃん、梅さん、ヨシコ先生、ゴリライモ…ピョン吉以外のキャラクターが見事にたっていることです。ゴリライモのTシャツが「ゴ」で、名前が「五利良イモ太郎」だったり、ひろしのかあちゃんが実は34歳だったりと、ツッコミどころ満載なのも含めて、いろんなキャラが活きてます。40歳代以上のリアルタイムでマンガを読んでいた男性ファンの胸をときめかせたのは、くに子ちゃんの存在ではないでしょうか。ちょっと小悪魔的なふるまいの一つひとつに、元少年たちはドキドキさせられたような覚えがあります。私の場合、極めつけのキャラは、ひろしの飼い猫「マリヤ」です。愛くるしい仕草を眺めていると、マリヤを主人公にしたマンガを読みたくなってくるほどです。そうだ、「平面ネコのマリヤ」ってどうだろう? でも、それって普通にネコを飼っているのと、あまり変わりないのかも、なんて思ってしまったでヤンス。(2012/2/14)
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    投稿日:2012年02月14日
  • 肥満を恐れて「ダイエット」という言葉に過敏に反応する女性は、数多いと思います。ある日、気づいたら体重が10キロも増えていたなんてことがあったら、卒倒してしまいかねませんね。『デブになってしまった男の話』(漫画:高倉あつこ 原作:鈴木剛介)は、交通事故で入院していたら一ヶ月の間に30キロも太ってしまった元イケメン会社員稲葉大介の話。70キロの体重が一挙に100キロオーバーしてしまったのですが、その理由が彼女からフラれてボーっとしていたら運転の操作ミスで事故を起こし、ヤケ食い状態の結果そうなりました。失恋から激太りという陥りがちな連鎖コースを一直線にたどったというわけです。短期間に激太りすると何が起こるかというと、あまりの変身ぶりに他人が気づいてくれないということです。このマンガを読んで面白かったのは、激太りしたことによって、稲葉がわれに返ってアレコレ猛省することです。詳述は避けますが、イケメンでモテモテだった自分がいかに「高みから見ていた」ことに気がつくわけです。ある究極の目的を胸に秘めて、元の姿に戻りたいと願う稲葉はあらゆるダイエットに果敢にチャレンジするのですが…。後半部分は「おいおい、それありかよ!」と、ツッコミを入れたくなる展開です。あっ、今日はバレンタインデー!オラもチョコの食べ過ぎに注意しなくっちゃ、なんてね。(2012/2/14)
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    投稿日:2012年02月14日
  • 『お医者さんが書いた住まいの本』に印象的な言葉があります。「日本の夏は美しい。ゆかたの袖も、風鈴も、すだれもみな動く」――著者のお医者さん、耳鼻咽喉科の専門医としてアレルギー問題に取り組んできた服部芳樹医師が、「あかり」と名づけた提灯づくりのために岐阜に滞在していた彫刻家のイサム・ノグチ氏から直接聞いた言葉で、服部医師は、このイサム・ノグチの言葉に「風」を感じ取ります。そのとき、イサム・ノグチが制作に取り組んでいた「あかり」も、岐阜提灯の特性を和紙と竹で活かしながら、風を感じさせるものだったそうです。日本では視覚的に風を見ることができるというわけです。こうしたイサム・ノグチの考え方の背景にはいうまでもなく日本の気候風土があると著者はいいます。そして、この「風」こそが私たちの住まいを考え直すうえで極めて重要なキーワードだというわけです。少し長くなりますが、引用します。〈平安朝貴族の理想的な住まい寝殿造りが、高床で天井が高く、御簾(みす)、几帳(きちょう)、屏風などの間仕切りを使っているワンルーム形式であったことや、吉田兼好法師の『徒然草』第五五段に「家の作りようは、夏を旨とすべし」と書かれていることは有名です。これらの建築様式は、その時代の日本人の体験的価値観から生まれたものであり、第二次世界大戦まではかなり一般的であった。(中略)ところが第二次世界大戦を境にして、急速に日本人の価値観が変わり、欧米型居住環境というより寒冷地型の閉鎖的住居が多くなり、次第に機密性の高さがよりよい住居の指標となってきた〉平安朝の寝殿造りは使用目的に応じて可動間仕切りで囲い、一定の区画が何にでも使える流動性をもっていて、なによりよく風が通る住居でした。それが次第に使用目的別の部屋に固定され、ふすま、障子、板戸などの固定した間仕切りになっていきました。書院造りです。それでも江戸時代までは、時代の主役であった武士の住居が基本的には開放型住居であったことに変わりはありません。明治期に入って近代西欧文明 が入ってくると日本人の住居も和洋折衷型へと変化していきます。大正、昭和を通じて和洋折衷型の住宅が一般的となっていき、昭和30年代以降、新建材、コンクリート、アルミサッシなどの登場によって、畳の家までが密閉化されるようになります。機密性の高さがよりよい住宅といった誤った価値観が植えつけられたというわけです。個室が重視され、子供が自立心を育てるには個室(密室)がいいという考え方まででてきました――つまり日本の住居は開放型から閉鎖型へと“進化”を遂げたというわけですが、問題はここから始まりました。アレルギー問題の発生です。この時期(2月)になると大半の家庭が花粉に悩まされているのではないでしょうか。私の家でもこれまでは、いかにして花粉を家の中に入れないようにするかということを第一に生活していました。ところが、本書では花粉対策として換気の重要性を説いていることを知って、目からウロコの思いです。暮らし方、住まい方の中に「風」を取り戻そうというわけです。なにも平安朝時代の寝殿造りへの回帰を薦めているわけではありません。今の私たちの暮らしにあった「高密度開放型の住まい方」への転換を図っていこうという提案です。それは新築やリフォームをしなければできないことではありません。まず、暮らし方を開放型に変えていくために、著者は一日4回の換気を提案しています。花粉症の悩み解消の一歩というわけです。新しい住まい方、暮らしの知恵満載の書です。(2012/2/10)
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    投稿日:2012年02月10日
  • タイトルそのまんま、大食いで高校日本一を目指すという作品ですが、もちろん日本の高校はおろか世界中どこを探しても大食い部なんてものはなく…。そんなトンデモな設定にもかかわらず、真正面から描く大真面目さにまんまと乗せられてしまいます。過去に傷をもつ新監督が、凋落した名門校大食い部を立て直すべく、新メンバーのスカウトに奔走。弁当10個を500ミリペットボトルのお茶1本で食うという大食いの素質ある生徒を口説き落とし、5人の部員を揃え大食いの特訓を開始する、とやっていることは現実から微妙にズレてますが、筋立ては立派な熱血ストーリー。4キロ入る胃袋にする練習メニューや、次々にでてくる精進料理を食べつづけ、滝の中に流れる素麺を食うという合宿など、あるかもしれないけど、いや絶対ないよ~、という特訓の数々に感覚を狂わされます。私、本当にできるんじゃないかと思って5分で10個のおにぎりに挑戦してしまいましたよ(無理無理)。「この一杯に青春をかけろ!!」なんてのは高校生の特権、ってわけでもないですねやっぱり。(2012/2/10)
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    投稿日:2012年02月10日
  • 格闘技で世界の頂点となった人間がいた。「俺は地上最強の男になったんだ…」そう酔いしれる男に謎の人物(?)が問う。「はたして本当に地上最強かな?」言われるがままにつれてこられた場所は、我こそが最強だと血をたぎらせ待つ野生動物が集結したアフリカの天然コロシアムだった。 この作品の主人公は人間ではなく野生動物たちだ。個性豊かでユーモアに描かれつつ、種の頂点にいたるまでには悲しく苦しい過去があったりする。体が小さいもの、動きが鈍いもの。しかし決してあなどってはいけない。野生において負けるということは死ぬということ。生きる事に死ぬもの狂いの野生動物を前にして、人間はあまりに無力だった。「おいヒト、野生をなめるなよ。」 ギャグ要素たっぷりの作品だが、このセリフに全てが集約されている気がして、胸に刺さる。笑いあり涙あり興奮あり、時間を忘れてしまうこと間違いなしです。(2012/2/10)
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    投稿日:2012年02月10日
  • 「バレンタイン&ホワイトデーに読みたい☆恋愛マンガ特集☆」実施中ですっ! 抽選でプレゼントも当たりますので、みなさま是非ぜひ奮ってご応募ください~!(*´∀`*) さてさて、今回ご紹介するのは、イケメン(!)兄弟ショコラティエが働くチョコレート専門店“クーベルチュール”を舞台に繰り広げられる、ラブあり、感動ありのとびきり温かい連作短編集です! 「冬味」「春味」「夏味」「秋味」と、季節ごとにそれぞれ毛色の違った、いろんな形の4つの「愛」のお話が収録されています。どのお話も、甘く心を癒すチョコレートにように、読むとほっと優しい気持ちになれるものばかりです。作者の末次由紀さんはご存じ『ちはやふる』で有名な方ですが、スポコン(?)や恋愛ものだけじゃなく、人と人との優しい繋がりや温かい気持ちの表現がとてもお上手だと思いました。本当に幸せな気分になれます。イケメンショコラティエの兄弟・一郎、ニ郎の2人もとってもかっこよくて、見ているだけで癒されます(*´ω`*) 物語に出てくる宝石みたいに綺麗に輝くチョコレートの数々もホントに美味しそうで…実際にこんな素敵なお店があったらぜひ常連になりたいくらいです!(*゚▽゚*) 末次由紀の描く、ハートウォーミングで人情溢れる、チョコレートのように甘くて優しい、ほろ苦く温かい物語。ぜひ一粒、ご賞味ください☆ あなたの心を優しく溶かします♪(*´▽`)
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    投稿日:2012年02月10日
  • 「なんで、こんな文明の発達した時代にロウソクなんかで仕事を」とつぶやいているのは、節約を命ぜられて照明代わりにロウソクを灯す会社員です。ただし、フツーじゃないのは、会社が宇宙船なのです。『宇宙サラリーマン武蔵野』(見ル野栄司)は、宇宙運送業会社の米山運輸・管理部を舞台に描かれるSFコメディです。『工場虫』や『シブすぎ技術に男泣き!』で知られる著者のオトボケ系ギャグタッチは宇宙が舞台でも健在! 課長という管理職ながらビシッとキメられない武蔵野が竹内とOLの石川さん、そしてなぜか火星人アマノーの3人の部下と、宇宙でドタバタを繰り広げます。例えば、間違った電力の節約で隕石にぶつかる羽目になったり、システム内の全データを消失する等、管理部なのにいつも誰かが何かをしでかしてしまいます。全作が読み切りストーリーなのですが、どの話にも思わず「プッ」と笑わされてしまいます。会社で嫌な事なんかがあったときにも、帰りの電車でスマホ片手に読んでください。落ち込んだ気分が変わるかもしれませんよ。 (2012/2/7)
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    投稿日:2012年02月07日
  • 「やんのか コラぁ」「上等や」「ボケ!!」…セリフだけ抜き出してみると、喧嘩マンガの1シーンのようですが、啖呵(たんか)を切っているのは人間ではありません。『AL(アル)』(所十三)は、今から6500万年以上も前に生きていた、地上最大の生物である恐竜たちの争いの話です。トリケラトプスという3本の角を持つ草食恐竜の子供、アルが本作の主人公。仲間と違って白い体で生まれたアルは、目立つ姿ゆえ仲間はずれで生きます。やっと出来た友達・モノと一緒にいたところ、とんでもない肉食恐竜に襲われて、アルの身代わりのようにしてモノは肉食恐竜の犠牲になってしまいます。襲ったのは、史上最大の肉食恐竜として名高い暴君ティラノサウルス、牙王という名の恐竜です。わけあってトリケラトプスを目の敵にする牙王に対して復讐を誓うアル、というのが大まかなストーリーです。自分より何十倍も大きくて絶対的な強さを持つ相手に対して、アルは本懐を遂げることができるのでしょうか。圧倒的なド迫力が伝わってくるのがこの作品の醍醐味です。バトルコミックは数ありますが、こんなに真に迫った怒涛のバトルは稀だと思います。なにせ体格が10メートル以上もある、本当にこの世に存在した恐竜たちの激突なのですから。ページから飛び出てきそうなほどの、存分にリアリティを感じさせる描写なのです。読み終えて、ああ、こんな恐ろしい生物がいる時代に生まれなくて良かった、と思ったほどです。(2012/2/7)
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    投稿日:2012年02月07日
  • 犬飼ってるよー猫飼ってるよーという人は多いですが、鳥飼ってるよーという人が少ないように、漫画界でも市場がないためか鳥モノはほとんど出てこないみたいですw 今週はそんな貴重な一冊に手を出してみました! 紅丸…(;´Д`)ハァハァ ぼたん…(;´Д`)ハァハァ かわいいなあw しゃべるのに一生懸命になると顔が膨らんできてなぜか体は反対に細くなってく様子などなど、思わずニヤリとしてしまうポイントが満載です。自宅で鳥(文鳥)を飼ってる友人から聞いたところでは、なんと「ほぼ放し飼い状態」だそうです。え~部屋で放し飼いってどんだけファンタジーなのよ?って最初は想像がつきませんでしたが、とある専門誌がありまして、誌面で飼い主のところにパタパタやってきて肩にちょこんと乗っかっている写真をみて、わぁ(゚∀゚)と納得し、それから鳥を飼いたいと企みはじめています…。ちょっと前まで、鳥は観るもの/触れてはいけないもの、という認識が前提にあったので、コンパニオンバードの世界は別次元の存在で、近いようでいてまったく視界に入りませんでした。身近にこんなかわいいものがいたのか……! インコがどれだけ愛らしいいきものなのか、この一冊がゆるりと、しかし熱く伝えてくれます。(2012/2/7)
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    投稿日:2012年02月07日
  • さて、またしてもこやまゆかり作品です(笑)こちらも代表作ですね。ひかるは運命の恋人を追い求める受付嬢。10年ぶりに再会した新堂先輩とラブチャンスを掴んでいくが、ひかるの前に、人の恋愛をこそぎ取る悪女・奈津子が立ちはだかる…!!「こういう女、実際にいる。大キライ!(読者の声より)」――反響の声が殺到した、恋愛の名手・こやまゆかりによる大人のリアル四角関係ストーリー。う~ん、こちらも例に漏れず、続きが気になって気になって夜も眠れないという…思えばこやま作品を読んだのはこれが一番初めでした。それから一気にハマって読み漁り(ry。こやま作品には欠かせない「悪女」の存在・奈津子は、ひかるから新堂先輩を奪うためにあの手この手を尽くし、愛し合っている二人を引き裂いて無理矢理自分のものにして幸せを掴み取ろうとします。ここまで計算ずくで人を陥れて、人に嫌われるようなことを平気でこなす奈津子はすごいな!と素直に感心してしまいますwまさに悪役の鏡!!奈津子の性格がここまでひん曲がってしまったのには家庭環境が起因しているのですが、人の不幸をあざ笑い人を虫けらとしか思わない悪女ぶりには感服ですwどん底を見たものだけが辿り着ける境地…なのか!?いやいや^ω^;そして実際に…いるか!?w周りにいたら超怖いですが…命の危険を感じます><;しかし主人公・ひかるの強いこと!奈津子の件では本当に酷い目にあって可哀想ですが、それがきっかけで社会的に自立していくひかるの輝きには目を見張るものがあります。結末には皆さん度胆を抜かれると思いますが…まあ騙されたと思って最後まで読んでみてください!というか読み終わるまで眠れないと思いますがw
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    投稿日:2012年02月03日
  • 非常に違和感のある表紙…。この涼しげな目元のイケメンは、なにゆえランドセルをしょっているのか…。などど思って読んだら何のことはない、このコ、あつしクンは見た目は大人だけど小学五年生。そんな彼が姉・あつみと巻き起こすドタバタの毎日を描く、というのがこの4コマ漫画なのです。あつみは高校生だけど小学生サイズというのもミソで、この対比がうまく効いていて、大人と子供に見えるのを利用し利用され、見方によっては弟萌えであったり、姉萌えでもあるようだし、ツンデレっぽくもある、といろいろと楽しめてしまうのですね。まあ、やっていることはけっこうワンパターンで、エロ本を買いに行かせられたり、抱きついた巨乳の先生をクラクラさせてしまったり、同級生と歩いていても変質者呼ばわりされたりと、あつしクンはいつもさんざんな目にあってます。ですが、大人に見えてもそこは純真な小学生、泣きわめいたりするのがちょっとほほえましく思えてしまうかも? 4コマ漫画のテンポにこの設定が良くあっているなあ、と読むほどに思えてきます。(2012/2/3)
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    投稿日:2012年02月03日
  • 新聞の社会面にはさまざまな事件を報じるベタ記事と呼ばれる小さな記事が載っています。――区画整理による発覚を恐れて26年前に小学校女性教員を殺害して自宅床下に埋めたと自首した68歳の男、不倫相手の妻の殺害を闇サイトで依頼したとして逮捕された女性、16歳の男子高校生を自宅に誘い、みだらな行為を繰り返していたとして逮捕された38歳の女性、担任教師の給食に薬物を混ぜた女子中学生、介護疲れから86歳の母親を殺害した容疑で逮捕された54歳の長男・・・・・・10行ほどで語られる「事件」が起きるまでにはなにがあったのか。どんな人間関係が背後にあったのか。新聞が伝えない事件の隠された事実を掘り起こし、被害者、関係者の証言を集めることによって「事件」を再構築したノンフィクション作品は少なくありません。しかし、『対岸の彼女』で直木賞を受賞した作家・角田光代は事実を積み重ねることによってではなく、「事件」を幻視することによって、「事件の真相」に光をあてようと試みました。ストレートなタイトルをつけられた短篇集『三面記事小説』の6篇はすべて、ベタ記事として新聞報道された実話を出発点に紡ぎ出されたフィクションです。なにが人を殺人に向かわせ、踏み切らせるのか。数行で語られた三面記事の先に、角田光代は人間の業を、現代のリアルを描き出していきます。なかでも『赤い筆箱』は、ホラー短篇の色彩を帯びて出色です。端緒となった記事の見出しは「中一女子殺される/自室で勉強中/男が押し入り」というもの。そして記事本文がこう続きます。「五日午前六時五十分ごろ、県職員A方に若い男が押し入り、期末テストの勉強をしていた二女(市立中一年)に襲いかかり、包丁ようのもので胸など二カ所を刺した。男はそのまま逃走、警察が殺人事件として捜査している。隣の部屋にいた長女(私立高一年)が二女の悲鳴に驚いて駆けつけると、二女が倒れていたという」この三面記事を拾い上げた角田光代は、『赤い筆箱』をこう書き始めます。〈美智(みち)は赤、奈緒(なお)は青。それはもう生まれたときから決まっている。ピンクやオレンジは美智、グリーンや黄は奈緒。スカートは美智、パンツは奈緒。リカちゃん人形は共有だけれど、美智が独り占めすると奈緒にはあたらしい何かが与えられる。野球グローブとか、サッカーボールとか。その奈緒が、赤いパジャマを着ているのを美智は不思議な思いで眺める。パジャマを染めているのがほとばしる鮮血のようには美智にはどうしても思えない。てらてらと赤黒く光る特別な染料で染められた布地にしか見えない。〉赤を与えられた長女と青を与えられた次女。スカートの長女、パンツの次女。名門の私立高校に通う長女と明るく育ってきた次女――対照的な二人の姉妹の間になにが隠されてきたのか。なにが起きていたのか。話題作『八日目の蝉』で「正しい常識」の枠を超えた「母性」に生きた女の生き方をつきつけた作家の研ぎすまされた感性、ヒトを見据える想像力が描き出す、現代のリアルの怖さ。事実を超えるフィクション故の迫力に一気読みしてしまいました。(2012/2/3)
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    投稿日:2012年02月03日
  • 2巻で早々に終わっているということは大して面白くないのでは、と正直そんな思いで読み始めたのですが原先生すみませんでした!! もっと続きが……続きが読みたいですバスケしたいです(/TДT)/!!! 内容をざっくりご説明しますと、中坊林太郎というマルサ的な捜査官が、葉巻をくゆらせつつ世の悪者どもを叩き潰していく痛快きわまりないストーリー。いわば原哲夫版『ザ・アンタッチャブル』。ショーン・コネリー(?)も登場してます(本編をご覧くださいw)。それにしてもなんなんでしょう、この心を掴んで離さないズッシリ感のある絵。今さら言うことでもないですが原先生の画ってすごいなー…。オフィスはすげえ静かですがテンション上がりました。「天才・原哲夫」にあらためて圧倒される作品です。原哲夫漫画は、やっぱり人を熱くさせますね。(2012/1/31)
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    投稿日:2012年01月31日
  • 年が明けて、もうひと月が過ぎました。歳を取るごとに歳月の経過は加速度的に早く感じるといいますが、本当かもしれません。過去がどんどん積み重なっていくようです。『時の添乗員』(岡崎二郎)は、添乗員が「あなたが行ってみたい、戻ってみたい……と思う過去の一点に、お連れする」物語です。一話完結全8話、つまり添乗員に連れられて過去に戻る人々8人が登場します。初恋の人との最後の別れ際に相手が口にした言葉が思い出せない社長や、失った大切な物を見つけたいと願う老婦人など、それぞれの想いはさまざまです。特に心に残った作品は、老夫婦が新婚旅行で大喧嘩をしてしまった「あの時」に戻る話です。実は老婦人は離婚を胸に秘めているのですが…その意外な結末に心が洗われました。この本を読んで思ったのですが、「誰にでも、ながく後悔することになる過去の体験」は、実は自分だけのかたよった記憶に変容してしまっているのかもしれません。「あの時」には、意外な真実があったのかもしれません。現実の私たちは、この本に出てくる添乗員が現れない限りは、過去は己で消化するしかないのですが…。でも、過去の「あの時」との折り合いのつけ方を教えてくれる、心の浄化作用の高い本なのです。 (2012/1/31)
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    投稿日:2012年01月31日
  • 前にもこのコーナーで述べましたが、ここ数年登山がブームです。山登りはチャレンジ精神が満たされるスポーツのようなので、若い人がハマったら堪えられないのでしょうね。『おれたちの頂』(塀内夏子)は、まるで憑(つ)かれたようにクライミングに燃える若者二人のお話。先に上る者であるトップがルートを作り、二番目に上るセカンドがそれをたどる、つまり「おれたち」ペアで果敢に山に挑戦します。邦彦は小学生の時に目にした恭介の天才的なクライミング技術に魅せられ、そのノウハウを教わりながら、次第に二人で高度な山を目指します。若者らしく、無謀ともいえる登山もしますが、危険を脱するたびにお互いの絆は深まっていくようです。「今やめたら先はないぞ」と焚き付けては励まし、「ぼくがおちたら あいつもおちちゃう…」と相手を思いやります。この本を読んで面白いと思ったのは、リスキーなチャレンジを屁とも思わないでアタックするのですが、根底には「生きて帰ること! それが山のルールだろう!?」とわきまえていることです。二人が迸らせる情熱がビンビンに感じられ、手に汗握るマンガです。(2012/1/31)
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    投稿日:2012年01月31日
  • 薔薇の名前であり、伝説の王様の名前でもあるコードネームを冠したチームが活躍するギャンブルアクション。美女に金、そしてケレン味もたっぷりの王道路線であり、ゲームのルールに疎くても素直に読めます。前半はキャラ紹介的なストーリー。登場人物の設定にはなかなか味があって、主人公・通称ボーイは驚異的な動体視力と暗算能力の持ち主。アンクルことバロンは指先に第三の眼をもつ男。レディことスカーレットはルーレットで赤が出ることを予知することができ、実はもうひとつの秘密も。そして博徒風のグランパこと銀蔵。彼らがその技術を駆使して悪徳同元を退治し、それが後半の世界一ギャンブラー決定戦への布石となる構成です。前半は必殺仕事人的な流れだっただけに、この後半への場面展開はちょっと意外。ですがそれぞれの通り名から連想されるファミリー要素をふんだんに盛り込んで、最後はうまくまとめてくれてます。ま、私にとってうれしいのはイカサマの手口などをきちんと説明してくれているところなんですがね。麻雀でこっそりとか、宴会で使えないものかなあ、なんて…。(2012/1/27)
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    投稿日:2012年01月27日
  • 『悪徳の栄え』に代表されるマルキ・ド・サドの文学を日本に紹介したことでよく知られる澁澤龍彦は、西欧の文化や芸術、宗教に通じた作家として多くの小説やエッセイを残しています。今回紹介する『東西不思議物語』は、「鬼神を使う魔法博士のこと」「肉体から抜け出る魂のこと」「空中浮遊のこと」「女神のいる仙境のこと」などなど古今東西の不思議物語を思いつくまま、気ままに書き綴った新聞連載をまとめたエッセイ集です。著者自身、「もっぱら驚いたり、楽しんだりするために五十篇近い物語を集めた」と前口上に書いているとおり、どのページを開いても「おや、まー、へぇー」と新鮮な驚きがあり、「なるほど、そうだったのか」と感心したり・・・・・・とにかく本を読むことの楽しさを改めて教えてくれると言っても、決して過言ではありません。たとえば、「15 天女の接吻のこと」――。大田南畝の随筆『半日閑話』の「天女降りて男に戯るる事」という項から、何ともユーモラスな奇談を紹介しています。〈松平陸奥守忠宗の家来であった番味孫右衛門という者が、自分の家で昼寝をしていると、天女が空からさっと舞いおりてきて、自分の口を吸ったような気がした。つまり接吻したわけである。目をさまして周囲を見まわしたが、もちろんだれもいない。ずいぶん妙な夢をみたものだな、と孫右衛門は思ったが、武士の身ではあるし、何となく小っぱずかしいので、だれにもいわずにだまっていた。ところが、それからというものは、孫右衛門が何かしゃべるたびに、口からぷーんと良い香りが発するので、みんな不思議に思うようになった。孫右衛門自身も不思議で仕方がない。親しい同僚のなかには、こんなことを言う者もあった。「あなたはじつに身だしなみのよい方ですな。いつでもお口が良い香りです。まるで匂いの玉をふくんでいるかのようだ。まことに奇特なことでござる」〉周囲から好奇と不審の眼差しで見られた孫右衛門、「天女に接吻された夢の顛末」を汗をかきかき告白します。しかし、思いがけない告白を聞かされた同僚たちはまるで狐につままれたような顔をした。というのも、孫右衛門という男、べつに水際立った美男というわけでもなく、どこといって天女に好かれそうなところのない、ごく平凡な男にすぎなかったからなのですが、結局、孫右衛門の口中の香りは一生涯消えることはなかったという話で、澁澤龍彦は、男であるならば、孫右衛門のような経験をしてみたいとだれしも思うだろうと軽くしめたうえで、江戸時代のエピソードからヨーロッパの「キリストやマリアの接吻をうけたという話」へと連想し、彼我の差異を発見します。日本ではこの種の話に宗教的な色彩はまったくないが、ヨーロッパに目を転じると、そこでは必ず宗教的な恍惚感の体験が結びついているというわけです。〈性的オルガスムスと見分けがつかないような、強烈な恍惚感である。〉ジュール・ボワ著『悪魔礼拝と魔術』(1896年刊)によれば、キリストの接吻をうけた娘が恍惚となって口中から甘いシロップやボンボンを吐き出す様が目撃されているという。19世紀末の革表紙の古本を書棚から引っ張り出した澁澤龍彦は東西文化の興味深い差異――西欧の不思議物語では単なる心理や生理の錯覚ではなく、シロップやボンボンのような物質が現れてくる――を発見して「とても科学では説明できない奇怪な話」と締めくくっているのです。49の不思議な物語を紡ぐ澁澤龍彦の豊かな発想力が魅力です。(2012/1/27)
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    投稿日:2012年01月27日
  • BLスキーの皆様に朗報ですよ~!本日1/27~2/23まで「超LOVE特盛♂リブレ出版まつり」開催中です!! 期間中はリブレ出版全作品ポイント増量&1冊以上購入で、悶絶必至のBLドラマCDを抽選で15名様にプレゼントしちゃいます!耳レイプとはまさにこのこと…(*´Д`*)ハァハァ この機会に是非奮ってご購入&ご応募ください~!さて、リブレ出版まつりでもご紹介してますが、知らない人いないんじゃないかな?と思う程有名な作品です!「俺がお前を孕ませる」…ノリ夫は突然、「斑類」に目覚めてしまった!傲慢な野獣系の男・斑目国政に、出会ったその日にガンシャされ…!? 繁殖を志すサイエンス・ラブ・フィクション!奇抜でユニークな発想の未だかつてない斬新なBL作品。斑類ってなんだ?って方は、リブレ出版まつりで簡単にご説明してるので是非ご覧くださいませ(^ω^)メインの国政×ノリ夫の話に加え、いろんな斑類カップルが続々と登場するとても読み応えのある作品です!勿論メインCPは大好きですが、私は3巻に登場する天敵のハブ×マングースの話が特に好きかな!初の斑類ベイビー誕生ですよ!\(^o^)/なぜ男が妊娠できるのかって?それはですね…懐蟲を体内に仕込んで仮腹を作るという何とも衝撃的でセンセーショナルな方法なんですね!!よくこんな生々しい設定考えるよ!リアルに孕めちゃいそうな気がするので不思議ですw弊社の編集Iさんはガチムチ熊さんカポーが好きとおっしゃっていて、うちの母と妹は女好き・米国×眼鏡の優等生・委員長が好き…と、どのカップルが好き?と聞くと皆さんの好みがよく理解できるというwそれだけ多くの属性を網羅しているということで、いやはや頭が下がります。話のテンポがよくコメディかと思いきや、切なくシリアスな内容に胸キュン涙させられたり、さすが寿たらこ先生、魅せ方のバランスがとてもお上手です!思い返せば寿たらこ先生との出会いは桃色ソーセージだったなー…と思いふけってみたり(遠い目…。色々な意味で洗礼を受けた天才(鬼才?)的な作家さんです。
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    投稿日:2012年01月27日
  • (;´Д`)ハァハァハァハァ………………ハッ、すみません我を失っていました(笑)さっちゃんがかわええです。今からおよそ30年前の1980年頃、小学館の少女漫画誌上で尾瀬あきら先生の読切が多数発表されました。その中から選りすぐりの4作品を、このたび電子書籍で復刻させていただきました。今では男性向け漫画誌でおなじみの尾瀬あきら先生ですが、「少女漫画家」の時代があったんですね。復刻作品のひとつ『くたばれ! デート』は、ペンネームが現在の“尾瀬あきら”に変わり、少女漫画家として新たなスタートを切った、ターニングポイントといえる作品です。『祭り白書』は、正統派学園モノ。そして、『海鳥 空へ…』は、まさに珠玉の読切といえます。切ないです。時を経ても色あせない漫画とは、こういう作品をいうのだと思いました。意外なことに、『海鳥 空へ…』はコミックス未収録作品で、現在では探すのが非常に困難な作品といえます。立読みページも多めになっていますので、ぜひご覧いただければと思います。掲載誌「コロネット」の元編集長でもある辻本吉昭氏のコラムでは、この作品の制作秘話や、微笑ましい(!?)エピソードも紹介されています。あわせてご一読ください。尾瀬あきら作品のヒロインに共通しているのは、一生懸命でひたむき、しなやかさと芯の強さを併せ持つ女性であることだと思います。この30年前の読切作品の頃から、すでにそんな魅力的なヒロインが存在しているのを感じることができます。特に『さっちゃん風をきる!』の<さと子>は、おそらく歴代最年少のヒロインだと思われますが、このヒロイン像とストーリーには尾瀬作品のエッセンスが集約されているといえるのではないでしょうか。クライマックスの4ページは本当に素晴らしいです。僕たちが失った何かが、ここにあります! このシーンで描かれる主人公ふたりのやりとりに、きゅんっと胸が高鳴るのでありました。……と、好き勝手に感想を述べましたが、あまり先入観をもたずにお読みいただければ幸いです^^ (2012/1/24)
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    投稿日:2012年01月24日
  • 「絆」という言葉をよく耳にする昨今ですが、一時の流行語にならずに、定着すればいいですね。『上京一週間』(一丸)は、それぞれの夢や希望、またはしがらみを胸に抱いて、地方から東京にやってきた者たちのオムニバス形式の読み切り集。シンガーや大学進学を目指す若者がいれば、家を出て行った妻子会いたさに上京する中年がいます。それぞれの人生を背負って東京へやってきます。この本を読んで面白いと感じたのは、各話の主人公それぞれが自分ひとりでは物事をなし得ないということです。上京して状況が変って初めて、自分を気遣っていた周囲の人間の想いにやっと気づく者もいます。どれを読んでも、胸を熱くさせられる力作ぞろいです。なかでも特に印象に残ったのは、女性陶芸家・芳江が実父の葬式のために上京したストーリーです。ギャンブルに明け暮れて家族に迷惑をかけ続ける父親が嫌で、家を飛び出した芳江は20年近くたって家に戻ったわけです。父をずっと憎み続けていた芳江ですが、父の飲み友達によって始めて芳江への想いを知ることとなります。それは、芳江が始めて作った陶芸作品に大きく関わることなのですが…。いずれの作品も限られた枚数の中でありながら、濃密な感動的人間ドラマを堪能できる、まさに「珠玉」という言葉がぴったりの作品集です。(2012/1/24)
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    投稿日:2012年01月24日
  • 最近、いろんな料理マンガが本になり、その度話題となっています。一人暮らしや駅弁、ラーメン、大食い、果てには奇食をグルメの対象としたり、刑務所を舞台とした人気作品が生まれたりしています。『飯盛り侍』(原作:井川公彦、作画:やまだ浩一)は、織田信長が隆盛を誇る戦国時代が舞台設定です。私、侍が料理についてああだこうだと一言を持つのは、「らしくない」ようなイメージを持っていましたが、このマンガを読んで考えを改めました。肥前・龍造寺家の足軽・弥八は「飯が人間を作る」を信条に、滋味あふれるうまい料理をこしらえて供します。考えてみれば、生きるか死ぬかという戦いに明け暮れる侍たちにとって、活力をみなぎらせる美味しい料理が重宝されないわけがありません。弥八はすぐに主君の目に留まり側に仕えるのですが、弥八の想いは届かずやがて諸国を旅し始めます。お家を出た格好になってしまった侍・弥八ですが、実はここからさらに面白い展開へと流れます。諸国の食材を使った滋味あふれる料理がふんだんに登場するからです。なかでも、瀬戸の小ダイやエビ等の山海鍋にキビやゴマ、イワシ等で作ったキビ団子を入れた「桃太郎鍋」の登場話には、思わず舌なめずりしてしまいました。この鍋は、体力回復と滋養強壮の効果も抜群なのだそうです。時代を超えた戦国グルメマンガ、あなたも心行くまで味わってください。 (2012/1/24)
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    投稿日:2012年01月24日
  • 勝目梓は、純文学同人誌活動を経て、1970年代に入って官能バイオレンス小説を量産してきた作家ですが、1990年代後半には生と性を極限まで突き詰める作品を生み出し、その延長線上に自らの文学遍歴を赤裸々に描く私小説(『小説家』、『老醜の記』)を発表して再評価されてきました。本書『幻花祭』もそうした作品群の一つで、復讐劇をベースとする勝目梓バイオレンス作品群とは肌合いがだいぶ異なります。夏の青森ねぶた祭りの夜――「ラッセラッ、ラッセラッ、ラッセ、ラッセ、ラッセラッ」の掛け声と熱狂の中で男と女が出会い、365日の中に入っていない「幻の夜」をともに過ごすことから始まった、狂おしいまでの大人の恋を描いた作品です。主人公は大手広告代理店を退社して独立、小規模なデザイン事務所を経営する加治修平。事業も順調なら妻と高校生の長女、中学生の長男の4人家族にも問題はなく、平穏な生活を営んでいる加治が恋に落ちた相手は、忌まわしい過去を持ち、女であることをどこかに封じ込めているかに見える女・佐竹真保子。激しい情事の一夜が明けた朝、真保子は加治が眠っている間に姿を消す。「狂っているときだけが花です。醒めた顔を見合わせたくはありません。ほんとうにすばらしい夢を見せていただきました。お礼を言うのは変ですけど、ありがとうと言いたい気持なのです。さようなら。織姫より。 彦星さまへ」ホテルの小さなメモ用紙に達者な文字で書き残されていた。この一夜だけで終わっていれば、妻子ある男と独り身の女の文字通り一夜限りの夢で終わったのでしょうが、9月に入って偶然再会したことで、加治の思いは募り、かたくなに加治を拒み、生きる屍として生きることを覚悟したかに見える真保子の心の内の壁を、そして体を溶かしていきます。再び燃え上がる二人。勝目梓はこの二人を世知に長けた大人の不倫として描いていません。むしろ、生真面目で不器用な男と女が情愛の極地に行きついたとき、何が始まるのか――。生と性の極限を突き詰めようとする勝目梓の表現力に圧倒される思いです。〈・・・・・・加治は待った。心がはげしく高まっていた。それが性的な興奮のせいなのか、それともそのことを二人の心の契りを示す秘密の儀式のように思うことから湧き上がってくる気持の昂揚のせいなのか、加治にはわからなかった。体がふるえだしそうな気がした(中略)・・・・・・加治は思わず吠えるような声を放ち、真保子の肩と首のうしろのところを手でつかんだ。真保子もほとんど同時に喉の奥に声をひびかせて、加治の腰を抱きしめた。体の緊張がゆるむにつれて、加治は心までがやわらかくほぐれていって、甘美な温かいものでくるまれるような思いが生まれてくるのを覚えた。それもまたセックスと同様に、しかしセックス以上に深く強く二人の心を一つにする行為であることを、加治は有無を言わせない思いの中で実感した〉官能バイオレンス小説を量産しながら、現代文学における“性”の描写を開拓してきた勝目梓は、本書で新しい領域に踏み込みました。セックスの歓びだけでは満たされない男と女が行きついた世界とは? セックスとは異なる男と女の交わり――セックス以上の何かとんでもないほどの一体化を求める情愛の世界。その極みで勝目梓は真保子にこう吐露させています。〈あなたとならどんなに恥ずかしいことだってできちゃうのね。どんなことでもしたくなるの〉生と性の極限を描出する勝目梓の恐るべき描写力を堪能してください。(2012/1/20)
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    投稿日:2012年01月20日