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  • アニメ化のイベントの際、「もうすぐ週刊誌連載が終わる」と聞かされたときはショックでした。失礼ですが、著者が死ぬまで描き続けてくれるものとばかり思っていたのに至極残念。長期連載でも飽きのこない作品でしたから。なにせキャラが魅力的で、題材も興味をそそるものばかり。”美”のためなら非合法な仕事も厭わない贋作専門の美術商・藤田玲司。かつてはメトロポリタン美術館の凄腕キュレーターで作品修復の腕前は超一流、美術に関する知識は絵画以外にも幅広い。この藤田にアラブ王族・サラ、高田美術館館長の三田村小夜子、国宝Gメン、女宝石泥棒、トレジャーハンターらが絡み、物語はサスペンスから人間ドラマ、社会問題までときにハードにときにコミカルに展開。傑作ぞろいの中、しいて挙げるなら王道でモナリザ関連、やや趣味に走って始祖鳥化石の謎、あとはW杯でのチケット問題というところが私の好みでした。ホントに何で終了してしまったのか。でも、この最終回で正直ほっとする面も。これならまたいつか藤田とサラに会える気がしますから。(2011/1/14)
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    投稿日:2011年01月14日
  • 「呪い」…人を殺したり傷つけたりすることに限定された超能力。そして精神力にその力は比例する。こんな特殊な能力だからこそ、この作品はドラマ性が色濃く出る結果になったのでしょう。呪力合戦に派手な演出は無し。一方、作品の核である命を奪う能力をもつ人々の心理描写はこれでもかというほど丹念。2つの話を交互に描き、補完し合ってじわじわとドラマを盛り上げているのも効果的です。この作品における呪力とは、思春期から20代にかけて発症する能力。この能力をもつ者は呪街に行かなければならない。12歳で発症してしまった優愛菜は能力を中和することのできる火詠とともに呪街に向かう、というのがひとつめの話。そしてもうひとつは呪街四天王・笠音と、彼女に預けられた真魚が、権力争いに巻き込まれるという話。能力に疑問をもつ者と、強力な能力をもつが故に安らぎを求める者。この2人のストーリーが最終的にどう交わるのかがまさに焦点です。ようやく最終巻がリリースされましたので、その衝撃のラストを心して読んでください。(2011/1/14)
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    投稿日:2011年01月14日
  • 毎年正月元旦の出版各社の新聞広告、なかでも朝日新聞に全面のスペースをとって掲載されるそれは、その年に出版各社が何をやろうとしているのかを表していて、新しい年を迎える最初の朝の楽しみの一つです。出版社は前の年の夏前からそのための企画を練り、渾身の力をこめて元旦の宣伝企画を創りあげると聞いています。その意味で今年、注目されたのは集英社でした。戦場用のヘルメットをかぶって放心したかのような作家・開高健のモノクローム写真がほぼ8割のスペースを占めていて、下部に「戦争×文学」全20巻+別巻1の文字。創業85周年企画として、明治期以来の戦争文学の集大成を2011年6月から刊行するというのです。そして企画を象徴する存在として同社と関わりの深かった開高健を前面に出した宣伝をうったというわけです。この企画の中で開高健は、ベトナム戦争のルポなどが収録されるようですが、今回紹介する『青い月曜日』は、開高健自身の青春時代の戦争原体験を綴った作品です。少し長くなりますが、一部を引用します。〈とつぜん炸裂音がひびいた。はげしい風が体を材木のようにうった。私はかけだして焼跡の溝のなかにとびこみ、体を伏せた。川田と尾瀬も溝にとびこんできた。炸裂音はそれきりだった。たった一発おとしたきりだった。かなり小型の爆弾だ。空を仰ぐと、のんびりした爆音だけがひびいて、もうB29は点のようになっていた。やがて積乱雲のなかにとけてしまった。(中略)その日の夕方、そしてその後ずっと、弓山は家にもどらなかった〉ベトナム戦争の現場に特派員として飛び込んだ開高健は、それ以前、少年時代に大阪を爆撃するB29を仰ぎ見、多くの死を体験していました。その思いをベトナム取材と同じ時期に作品として書き上げたのが、本書。ダンディな側面でよく知られる開高健のもう一つの顔が見えてくる傑作です。(2011/1/14)
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    投稿日:2011年01月14日
  • 従業員全員が老紳士というローマの小さなリストランテを舞台に、従業員や客たちが織り成す群像劇を描いた作品。「紳士萌え」という新たなジャンルを打ち出した個性派作家オノ・ナツメ先生の極上単行本です! 「老眼鏡も制服のひとつ」というこちらのお店。この作品を読んで思ったこと――老紳士って、色っぽいんですね……!(*´∀`*)  ……ちょっと目覚めそうです(笑) ちょうど私の目の前の席のお方が「おじいちゃん(*゚∀゚)=3ハァハァ」なんですが、そのお気持ちが少しわかりました! 今まで奇怪な目で見ていてごめんなさい!!m(uu)m シンプルながらとても雰囲気があってオシャレな漫画です。登場人物もみんな魅力的で、読後は心がほんわりと温かく、優しい気持ちになれますよ。貴女を新たな世界へと誘ってくれるこちらの作品を、ぜひぜひご覧になってください!(*´д`*)
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    投稿日:2011年01月14日
  • タイトルで分かるように、『江 姫たちの戦国』は、今年(2011年)のNHK大河ドラマのコミカライズ作品。現在、「デザート」(講談社)に連載中で、リリースはまだ第1巻のみですが、続刊への期待も込めてご紹介します。というのも、江(ごう)というお姫様の複雑な生い立ちと姉である茶々や初たちとの立場の違いが、とても解りやすく描かれているからです。母であるお市は織田信長の妹ですが、父の浅井長政はその信長に滅ぼされます。幼少にして天真爛漫な江の姿と心中穏やかではないながらも、母や姉達が気高く振る舞うその細やかな表情が十分に伝わってきます。まさに、少女マンガならではの画風ですが、クセがないので男性読者も違和感なく読めるはずです。戦国物語というと、勇ましい武将ばかりに目が行きますが、敵味方に分かれて波乱万丈の生涯を送ることになる姫たちの生きざまを、かつ目したいところです。(2011/1/3)
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    投稿日:2011年01月11日
  • 東京でテロが起きそうなタイトルですが、そうではありません。「東京爆弾」という名前の薬の物語です。これを飲むと、常人の三倍の肉体の機能と生命力を得られるという夢のような薬。ただし、服用後は「感極まらないこと」と「東京から出てはいけない」、この2点のいずれかが守られないと、身体が爆発してしまうという恐ろしい劇薬なのです。こんな薬が、現実にあったらどんなものでしょうか。東京から出ないというのは、なんとか守れそうにしても、感極まらないというのはちょっと難しそうですね。何しろ3倍の肉体機能ですら、アレもコレも試したいことばかり。私なんかは、そのたびに感動してしまいそうですから、ちょっと遠慮しておきます。作中、いろんな人物がこの薬を飲みます。欲望に捕らわれた人も多いです。私が好きな話は、煩悩(ぼんのう)の権化(ごんげ)のような大物フィクサーの顛末(てんまつ)とこの薬を飲んだがために老化できないで苦悩する老婆の話です。それにしても、現在の高齢化社会にこの薬が実在したら、大騒ぎになりそうですね。(2011/1/3)
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    投稿日:2011年01月11日
  • 悲劇の名将として人気の高い源義経。本作では、その天才肌で優男のイメージをくつがえすかのように、猛々しい戦士として描かれています。その峻烈な半生を、少年誌という枠を越えて、大人でも十分に楽しめる本格的な内容の歴史ロマンになっています。
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    投稿日:2011年01月11日
  • 地球と火星の大戦争勃発を阻止するため、地球政府に呼びだされたディック・牧の戦いが始まる…! 横山光輝が描いたエスパーもの。機知にとんだセリフの応酬は「三国志」などの歴史モノを彷彿とさせます。単純なちびっ子向けSFにとどまらない、敵味方織り交ぜての人間群像劇がまた見どころ。
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    投稿日:2011年01月11日
  • 1914年(大正3年)から1923年(大正12年)にかけて、雑誌「太陽」に連載された原稿をまとめた、在野の民俗学者・南方熊楠(みなかたくまぐす)の名著です。刊行されたのは第2次世界大戦後の1951年(昭和26年)。南方は1941年に死去していますから、そのちょうど10年後のことで、そのせいか、十二支のうち、「牛」の項だけはありません。さて、今年、2011年は「兎年」。全3巻の第1巻に、「兎に関する民俗と伝説」と題して、博覧強記の南方らしい考察が展開されています。洋の東西を問わず、兎は狡知に富む動物とみられていたようで、それゆえに兎を神とした人民が少なくなかった一方で、兎を悪兆とする例も多かったとあります。マセドニア(マケドニア)人は兎に道を横切られることを特に凶兆として、そうした場合旅人は徒歩であれ馬であれ、考えることなく旅を中断してその場で引き返したそうです。スコットランドやアメリカでも同様で、ギリシアのレスボス島でも兎を道で見れば凶、蛇を見れば吉とするそうです。またスウェーデンではメイデー(5月節日)に妖巫黒兎が近隣の牛乳を搾り取るという言い伝えが固く信じられていて、その日になると牛を牛舎に閉じこめて硫黄で燻べて牛舎をふさぐ風習があるそうです。傷ついた牛があれば、妖巫によるものとみなし、石で火を打ちかければ害が去るものと信じられたとのことです。じつは同じような伝説が南方の出身地、熊野の猟師の間にもあったそうで、南方も東西離れたところで似たような言い伝えがあったことを面白い現象としていますが、いずれにしても兎が黠智(かっち/悪知恵)に富んでいたことが悪獣と見られた一因だったようで、今年の干支「兎」も歴史をひもとけば、「かわいい」だけではない、民俗学的な姿があって興味はつきません。(2011/1/7)
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    投稿日:2011年01月07日
  • 戦後日本の憲法学を代表する碩学と気鋭の社会学者による対論が行われたのは、2002年5月20日と7月8日の2回。日韓共催の2002年サッカーワールドカップが5月31日に始まり、6月30日横浜で行われた決勝で幕を閉じていますから、ちょうどワールドカップが始まる直前と、終了した直後に対談が行われた格好になっています。それは偶然ではなく、「サッカーとナショナリズム」という問題を投げかけた社会状況をどう捉えるのかをめぐる議論から本書は始まっています。そしてこの点にこそ本書の今日的意味があるように思います。折しも2011年1月7日にはアジアカップが始まり、頂点を目指す日本代表と、それを応援するサポーターたちが打ち振る「日の丸」の光景がメディアを彩る季節です。本書の中で奥平先生は、チャイルド・ポルノ規制法に対しアメリカ最高裁が違憲判決を下したことの重要性を指摘しています。クリントン政権時代に児童ポルノを規制しようということで連邦法をつくったのですが、それが裁判所から違憲と判断されたわけです。日本では東京都が2010年12月にマンガ表現規制を条例化しましたが、その過程では「憲法意識」はまったくといっていいほど見えてきませんでした。「憲法」をめぐる状況は本書が出版された2002年よりも、もっと悪くなっているようです。時代の大きな曲がり角に立つ2011年の年頭の今こそ読んでほしい一冊です。(2011/1/7)
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    投稿日:2011年01月07日
  • 新年早々すいません、この作品はグロ注意でお願いします。タイトルから推測できるように、これはデス(死体)・スウィーパー(清掃人)のお話。人が死んだ現場に行き後始末をする、ということで、凄惨なシーンやイメージがポンポンでてきます。風呂場で煮込まれた肉片、腐敗した液体がしみ込んだソファ。その綿密な描写は目をそむけたくなるほどです。とはいえこの作品はそんな描写を追求するのではなくて、人が死ぬこととはどういうことかを突きつめていく、それがメインのテーマ。主人公・裕行は兄の自殺死体を発見し、自分の生き方について思い悩む。そこに「死体と向き合うことが正常じゃないなら俺は異常で構わない」というスウィーパー・玲児が登場し、裕行は何かをつかんでいく。この二人を対比させながら、深遠なテーマを掘り下げていくパンチの利いた意欲作。グロに慣れたら先が気になること間違いなしなのですが、最後は突然のカタストロフィ。まあこれは連載誌が「コミック・チャージ」でしたからね。生物の死と同じく、漫画雑誌だって死んだらボロボロになっちゃうんだよなあ…。(2011/1/7)
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    投稿日:2011年01月07日
  • リストラされたサラリーマンの末路を描く、本宮ひろ志作品にしては珍しい内容の作品。職を失くし、家族には捨てられ、生きる希望をもてなくなった岡田憲三。失意のまま首を吊ろうと山に入るが失敗、そこでなにかふっきれてしまいサバイバル生活へ、というやけくそになった男の人生が描かれます。人の世話にならず、ただ食って生きていく、そう決めた男は強いです。明らかに眼つきも変わり、イノシシと格闘し怪我をしても医者の世話にならず、小屋も立て畑まで開墾してしまうってんですから。そんな生活をしながらも、決して文明や人間性否定という方向にいかない、というのも”ただ生きる”という意味で妙にリアル。火をつけるのにはライターを使うし、捕まえたイノシシを殺さなかったり、と単なる破天荒なサバイバルおやじになっていないのがいいです。で、私は思いましたね。人間、開き直ることって大切なんだな、と。死んだ気になれば生きることぐらいはなんとかなると。後ろ向きなタイトルだと思いましたが、年の瀬のアントニオ猪木の言葉と同じぐらい、その内容に勇気づけられました。(2011/1/7)
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    投稿日:2011年01月07日
  • あけましておめでとうございます☆☆ヽ〔●´∀`●〕ノ今年もeBookJapanをどうぞよろしくお願いいたしますm(__)m  さてさて、新年一発目にご紹介する作品はこちらです! みなさま「しりこだま」ってご存知ですか?日本の伝説の妖怪・河童の大好物だそうです。河童は人を水中に引き込み、「尻子玉」(しりこだま)を抜いて殺すんだとか。「尻子玉」は、人間の尻の近くにあると言われている魂の塊(肛門内にあると想像された架空の臓器)で、これを抜かれるとただの抜け殻になってしまうそうです。私はこれを『しりこだま』を読んで初めて知りました!河童って恐ろしい妖怪なんですね><河で泳ぐときは気をつけようと思いました。ですが、この『しりこだま』に出てくる河童の川太郎は私の目には美少年に見えます!「結婚してくれ!そんで子供を12匹産んでくれ!」。人間の娘と結婚したい、河童の川太郎は嫁探しをはじめますが、毎回上手くいかなくて…?河童も婚活をする時代なんですね~。綺麗な絵とは裏腹に結構ホラー要素があり、そのギャップをお楽しみいただける不思議系作品です。べ、別に『しりこだま』ってタイトルだからオススメなんじゃないんだからね…!いや尻は好きだけども。念のため!
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    投稿日:2011年01月07日
  • 実は私、本仁戻作品はちょっと読まず嫌いなところがあったのです。別に何がダメってわけじゃないんですが、なんとなく。。でもこちらの作品が新装版で本屋に並んだときに、キャッチに惹かれて思い切って買ってみて、読んで考えが変わりました…!文句なしに面白いんです!! 明るく爽やかな青春ラブコメでありながら、切ない胸キュンもあり、魅せるエロもあり、友情もあり…絵も色っぽくてストーリーも面白い、すべてのバランスが抜群です!! 今まで読まずにいたことを心底後悔しました。( ̄Д ̄;) 受け攻めの身長逆転ってあまり好きじゃなったんですが、これはその辺もまったく気にならなくて、年下ワンコ攻め(しかも凶暴な野良犬!)×年上美人受けというまさに素晴らしいカップリング!! 最近のBLって突っ込む=即気持ちいいになるんですが、これは忘れていたBLの古き良き魂を思い出させてくれる作品となっています。(なんぞそれw) 互いに片想いの相手がいる二人の、カラダから始まる犬式(ドッグスタイル)恋愛方程式なんて……最高じゃねーの!!\(*T▽T*)/ まだ読んでない方は読んでみてください!! 絶対オススメです!
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    投稿日:2011年01月07日
  • 大好評発売中の『MAJOR』。野球少年・吾郎の成長を描く大長編野球大河ロマンです! 私は序盤の吾郎とおとさんのストーリーが好きです。再起に挑む父の姿、健気なちびっ子時代の吾郎……泣けます。切ないです。野球マンガ史に残る名作を、ぜひお楽しみください!!
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    投稿日:2010年12月28日
  • 職業・銀行員。5時からボクサー。会社務めをしながらボクシングに賭ける吉野太郎の青春を描きます。新社会人の太郎くん、本書を読んでいただくとお分かりのように、人間ができていらっしゃいます。うーん…、見習いたい! 彼を2011年の目標にしてがんばります。
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    投稿日:2010年12月28日
  • 自転車愛好者が増えているようです。有酸素運動は気持ちがいいですからね。石渡治『10月の満月に一番近い土曜日』は、その詩的なタイトルとは裏腹に、「世界で最も過酷なレース」と称されるトライアスロンの魅力に取り付かれたアスリートたちの短編集。私、これを読むまで、ハワイがトライアスロンの発祥の地であり、いまも最高峰のレースがハワイ島で行われていることを知りませんでした。スイム3.8km、バイク180 km、ラン42.195 kmこれを走破するのですから、まさに「アイアンマン」の名にふさわしい競技ですね。作品の中には、60歳過ぎの高齢者や会社を辞めてアイアンマンを目指そうとするサラリーマン、そして、大ケガから奇跡の復活を目指す山本光宏のような実在の人物も織り込まれています。読んでいて思ったのは、まさに、「人生を賭ける」くらいのほとばしるエネルギーや勢いがなければ、「アイアンマン」にはなれないのだということです。そして、素晴らしいのは、「完走した者は皆、勝者なんです」というフレーズ。私も水泳が好きですが、まさに泳いだ後の達成感を噛み締めたくて、へっぽこ泳ぎを繰り返しているようなものです。よし、ワシも一念発起してアイアンマンを目指すのだ!!と、いつか言ってみたいなぁ。 (2010.12.19)
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    投稿日:2010年12月28日
  • いやはや、『24-TWENTY FOUR-』ファイナルシーズンをついに観終えちまいました。観了後はいつもそう思うのですが、これが最高傑作のシリーズでした!!  『24-TWENTY FOUR-』の代わりのドラマってなかなかないですよね。ジャックやトニーそしてクロエって強烈キャラですから…おっと、『24-TWENTY FOUR-』のレビューを書きそうになっちまったぜ。私、警察小説やドラマ、好きなんです。『笑う警官』は、警察小説の第一人者にして直木賞作家・佐々木譲の同名小説のコミカライズ作品。映画化した際に派手な宣伝をしていたので、ご存知の方も多いはず。不思議なタイトルですが、元の題は『うたう警官』。「うたう」は警察内部の不正等を外部に告発するという意味の隠語で、舞台は北海道警察。ここまで書くと、数年前に起こったあの大事件を思い出しますが、内容はまさにアレを彷彿させるもの。主人公の警官である佐伯や津久井達が正義を貫くために、警察組織に立ち向かうという構図で、ジャック・バウアーみたいなド派手なアクションシーンはありませんが、スリリングな展開を十分堪能できます。『24-TWENTY FOUR-』ファンにも、そうでない方にもおすすめです。(2010.12.19)
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    投稿日:2010年12月28日
  • 少々前のニュースですが、絶滅したとされていた「クニマス」の生存が確認されました。こんなこともあるのだな、とびっくりしましたね。レッドデータに載った魚類の再発見、ということもありますが、しかしそれよりも、発見の一連の流れがまるで9年前に描かれたこの作品をなぞったような出来事だったからです。第一巻の作中で、絶滅したクニマスのことを知った三平は田沢湖を訪れます。そこで絶滅に至った経緯や、作品の副題に付いているキノシリマスという別名の由来などを聞くうちにあることを思い出す、となっています。もちろん絶滅の経緯などはニュースで見たことと一緒。さらになぜ離れた場所に生存していたか、ということについても誰かが卵を放流した、で事実と一致しているのです。作品で放流したのは死んだ一平じいちゃんでした。遺言めいた内容なためドラマチックかつロマンに溢れた仕上がりになっています。しかし現実はロマンもへったくれもなくて、そんなクニマスを今のうちに釣ろうとする輩がいるとか。そんな人にはこの作品をよく読めと言いたいです。(2010/12/24)
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    投稿日:2010年12月24日
  • 父親がダメ人間で母親が失踪、小学生の子供がお店を守って…私の世代なら『じゃりン子チエ』を思い出す設定のお話。ただ、こちらは現代風で父親はPC三昧の引きこもり、主人公はチエちゃんならぬサッちゃん。誰が仕入れたのか感性を疑う商品だらけの文具店を、帰ってくると信じている母親の居場所を残すために、またこんなお店でも必要としてくれるお客さんのために、健気に切りもりしています。大人の世界にさらされ傷つきながらも、漫画家のお兄さんへほのかな恋心を抱き、少し背伸びしてひとりで頑張るという、肩の凝らない良作。ですが、読んでいてちょっとムズムズしてしまいました。私、変な趣味があるのではないかと。いえ、ロリ…ではなくこの舞台の小道具である文具に萌えてしまっていたのです。ロケットペンシル、持ってました(作者の勘違いは巻末で修正)。人頭鉛筆削りや10徳ノート、欲しいです。家には変わった色の色鉛筆や奇妙な匂いの消しゴムがあるし、どうやら私は文具オタクなのか…。これから何が出てくる? そんな意味でも今後に期待します。(2010/12/24)
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    投稿日:2010年12月24日
  • 学園マンガ史に輝く金字塔!('∀'+) 懐かしいです。ちょうど小学生の時に、学校の近くの児童センターに途中まで置いてあって、夢中になって読みました。続きを読むのが楽しみで、毎日のように児童センターに通いつめましたね。中学にやってきた転校生・北城尚子ことナッキーは、自分に素直な感性と快活さで学園生活に新たな風を巻き起こし、彼女を慕うクラスメイトたちと「悪たれ団」を結成する。中学、高校、大学…そして社会に出るまで間に、学校行事や進学、恋愛、家庭事情などさまざまな出来事を経験しながら、ナッキーと彼らは強い友情を育みつつ成長していく…という青春白書! 始まりが明るい印象なので、コメディなのかな?と思いましたが、読み進めていくうちに展開はどんどんシリアスに。まずはじめに胸を突かれたのは、双子の病弱な姉・マールの存在。ここで一気に心を持っていかれました。そして、ナッキーの周りで起きる衝撃的な事件や出来事の数々…とても語り尽くせません。喜びと悲しみ、愛と友情、勇気と希望、そして夢。すべてをそそぎ込んだ、涙なくしては読めない感動作。年末年始にじっくり読んでみるのはいかがでしょうか? ナッキーが教師になって帰ってきた『生徒諸君!教師編』も合わせてどうぞ! では、みなさま良いお年を~☆\(≧▽≦)丿(2010/12/24)
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    投稿日:2010年12月24日
  • ついに!BL出版界の大御所・リブレ出版の作品が配信開始!! いや~…感無量です。思えば14年前、私がBLにハマったことを知った母が買ってきた雑誌が「BE×BOY」と「Dear+(創刊号)」でした。はじめは「コレは私の☆」と「BE×BOY」を胸に抱きしめていた母でしたが、いつの間にか家族みんなで読む雑誌ということで、毎月最新号が棚に並べられていました…英才教育を受けた結果が私と妹です。どんな親だw さて、そんな思い出深いリブレ出版の第一弾作品11冊の中から、今回ご紹介するのはこちら! 色男達の意外にオトメな独占欲シリーズ! ええと、確かはじめに本誌に掲載されたのは読みきりの「ひとり占めセオリー」佐倉×立花。その後、同じ大学の友達二人・高尾×若宮の「恋落ちルール」と続編「蜜月ルール」がそれぞれ読みきりで登場し、その他のお話も加わって単行本化されたのが、こちらの『ひとり占めセオリー』。ちゃっかり若宮と高尾が表紙になっちゃってますw 確かに私もこれを本誌で読んだ時は、高尾×若宮が断然好みでしたね…!!本屋で単行本の表紙を見たときは絶叫しました(心の中で)。若宮が可愛いったら!高尾が甘いったらもうっ!攻めが激甘でとろけちゃいます!!(Ψ∀Ψ*)たまらんムッハー(*´Д`*)もう子供産めばいいよ!もちろん佐倉×立花も切なくて甘くて最高です♪是非ご覧ください~!
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    投稿日:2010年12月24日
  • とっても良かったですよ~。どれもバスが関係してくる高校生達の可愛い恋の短編集。最初ははっきりとしたKissシーンさえ出てこなくて、ハラハラどきどき、ほんわか淡い恋愛の始まりのお話ばかりです。最近は、同じ高校生でも、カラダから始まる恋愛が当たり前のようなお話ばかりだったので(それはそれでHな気分になるにはアリなんですが)、こちらの短編集はどれも、爽やかで可愛らしくて、キュンとしたり、恥ずかしくなって苦笑いしたり、読んでいてほんわかした気分になれて、精神的にとっても良かったです。あるお話で脇役だった子が別のお話で主役になったり、スピンオフって言うんでしょうか、そういうのも楽しめました。ここで描かれるのは恋愛モノによくある、2人だけの独りよがりの話じゃない。お互いを思いやるピュアな気持ち。そして、恋愛を通じて自分の弱さと向き合い乗り越えてゆく強さ。若い彼らの、純粋で真っ直ぐな瞳が印象的。切なくキューンとしつつ、心がほんわかするような作品集です。
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    投稿日:2010年12月24日
  • こちらの作品は吉原由起先生にハマるきっかけになった作品で、めっちゃ好き。没落名家の元お嬢様・蝶子と元使用人の息子・雅之の強烈ラブコメ。仕事では上司で、プライベートは下僕で恋人。あるようで無かったストーリー展開が面白かったです。
    蝶子は純で可愛い処女。この作者さんの主人公にしてはおとなしめで安心して見れます。そのかわり職場の上司にして下僕の恋人雅之がスゴ過ぎ!ツンデレ鬼畜Sかと思えば人目もはばからないお嬢様激ラブの一途な恋人。そしてデリカシーゼロのセクハラ親父だったりもする…。彼の壊れっぷりが豪快でおかしかったです。
    執事、下僕、ドS課長、自衛隊、ヲタ…などなどいろんな魅力満載の雅之さん。吉原作品で一番好きな男性キャラかも。お嬢さま一途の恋する下僕モードもドSなオレ様課長モードも素敵。何か起こるたびに蝶子お嬢様に対する愛の深さが伝わって、こんな風に愛されるのうらやましい!と思いました。
    笑えるし泣けるし、優しい気持ちになれる作品です。サイドキャラもなかなかだし、ときめきが沢山あるのに笑いも多くて素晴らしい作品です。
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    投稿日:2010年12月24日
  • 第二次世界大戦中にヨーロッパの中立国に駐在していた一等書記官・野上顕一郎がスイスの病院で病死した。日本の敗戦の1年前でした。戦後、外交官の姪が奈良の古寺で亡くなったはずの叔父の筆跡によく似た署名を見たところから、物語が始まります。未亡人の孝子も遺児である長女・久美子もまさかといってとりあわないが、長女の恋人である新聞記者・添田彰一が興味を抱き、休暇をとって奈良に出向く。寺の芳名録をあけたところ、あるべき署名がない、そのページだけがきれいに切り取られていた・・・・・・。いったい、誰が何のために? 疑問を抱きながら帰京した添田は、ある日新聞の社会面に絞殺死体の身元判明の記事に驚きの声をあげた。野上顕一郎が生前勤務していた公使館に同じ時期に駐在武官として赴任していた元陸軍中佐・伊東忠介の名前がそこにあったのだ。続いて特派員として派遣されていた新聞記者の知人で、久美子をモデルにデッサンをしていた画家が死体で発見された。その近くには空っぽとなった睡眠薬の大瓶が残されおり、久美子を描いた絵が1枚を残してアトリエから消えていた。さらに、野上の遺骨を日本に持ち帰った外交官補・村尾芳生(外務書課長)が京都のホテルで何者かに銃撃された。幸い命に別状はなかったものの、犯人が逃走した窓際に「裏切者」と走り書きされた紙片が落ちていた・・・・・・「偶然が幾つも重なれば必然と感じられてくるのです」松本清張は久美子の口をかりてそう指摘していますが、偶然を積み重ねていく文章は極めて絵画的で、繰り返し映画化、TVドラマ化されていることもうなずけます。昭和30年代半ばの東京や京都の風景が今となっては懐かしくもあり、楽しめます。上下2巻。(2010/12/24)
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    投稿日:2010年12月24日