レビュアー種別
  • レビュアー種別
絞込み条件
  • ジャンル
表示形式
  • 表示件数
  • 表示順

10251~10275件/11349件 を表示

  • こちら、何かのランキングで上位に入っていて買ってみた作品でした。いや~「gateau」はホント質が高いですね。流行りのおしゃれ系BLではあるのですが、さらにお上品というかなんというか…どこでこんな上質な作家さん見つけてくるの!?ってくらい先見の明に富んだレーベルだと勝手に思っていますwえーと、こちらですが、一応BLではあるのですが…本当に何もないっ!!\(^o^)/何もなくて上級者の方にはちょっと物足りないかもしれないけど、そこがいいというか…雰囲気で楽しむというか…とにかくハードBL好きの方にも一度読んでもらいたい作品です。心が浄化されます(笑)私はイケメン君が攻めなのかな?と勝手に思い込んでましたが、世間的にはさえない君が攻めなんですかね? そういう描写が全くないので判断つきませんが(笑)言われてみると確かにイケメン君、ほんとは泣き虫でとっても可愛いです。とにかく終始雰囲気で読ませる素敵な作品です。ほんわかした絵柄で、全体に穏やかで柔らかい空気が流れる優しい作品に仕上がってます。物語は、イケメン君の死んだ彼女がさえない君に乗り移ってしまうという憑依ファンタジー。彼女は、さえない君の意識がないときに乗り移って出てくるので、その間の出来事はさえない君には全くわかりません。初めはただの迷惑でしかなかったのに、だんだんと彼女といるときの、自分の知らないイケメン君が気になるようになってきて…自分の体で知らない間に育まれる彼女とイケメン君の時間を思うさえない君、体はさえない君の彼女と過ごすイケメン君の違和感や葛藤など、切なくてほろ苦い、ちょっぴり変わった三角関係の恋物語。なぜ彼女がさえない君に乗り移ったのか?というのも最後にわかるのですが、これは軽く感動ものです(/Д`)・゜読後は小さな希望と幸せを見つけて、温かい気持ちになれます。
    • 参考になった 4
    投稿日:2012年03月02日
  • 死後の世界はみんながよく考える事だ。前世、来世、三途の川、幽体離脱・・・さらには葬式の形式はうんぬん。生きている今でさえ尽きない欲望、願望に加え、死んだ後の事まで注文をつける。本当に欲深い生き物だ。自分が死んだ時のイメージはどうだろう。眠るような安らかな顔で棺桶に埋葬され、親族、友人の涙と共に天に召される?残念ながら現実は違う。日本の年間死者数は100万人以上。孤独死、自殺、病気、事故・・・そしてこれからさらに孤独死や自殺の数は増える一方と言われている。自分がどんな死にかたをするか、誰も知りはしない。抜け殻になった自分を、誰が片づけるのかも。これはそんな「特殊清掃」の人達のお話。もし、目の前に腐乱し、強烈な悪臭を放っている自分自身の死体があったら、片づけられるだろうか。正直私は自信がない。それでも誰かがやらなければならない。誰かがやっているから人間社会は回っている。心臓がとまったソレは、生ゴミが腐っていくのと全く変わらない過程をたどって朽ちてゆく。私はこの作品を読んでいて、ふと身内の葬式を思い出した。きれいな状態で死ねただけでもラッキーと言えるのかもしれない。死ぬとはどうゆうことなんだろう。それを一番知っているのは、神主でも坊さんでも僧侶でもなく、誰もが目を背けるそんな仕事を人知れずこなしている彼らなのではないだろうか。
    • 参考になった 0
    投稿日:2012年03月02日
  • コミック界に第二次ヤンキーマンガブーム吹き荒れる!!とは、誰も言ってませんが、いつも根強い人気なのがこのジャンルです。もし、ヤンキー甲子園なんてものが開かれたら、どこの地区が強いのでしょうかね。大阪、強そうですね。『岸和田少年愚連隊』(原作:中場利一 作画:白銀章)は原作小説と映画化シリーズでよく知られた作品です。主人公のチュンバがケンカに負けて帰ると、「もう一ぺん いって来い」「勝つまで帰ってくんな!」と家族中から焚き付けられる始末。岸和田、コワッ!! ファンにお馴染みの小鉄もチュンバと一緒にケンカに明け暮れ、ガイラとサンダがネタのように登場し、岸和田最強の男カオルちゃんが大暴れします。この作品は、笑いを交えたコミカルなタッチも持ち味。チュンバがプロの怖い人に復讐するときに、背後からレンガを使うシーンがあるのですが、警察で事情を説明するシーンには吹き出しました。岸和田は、ケンカばかりかお笑い甲子園でも優勝候補だったりして!?(2012/2/28)
    • 参考になった 0
    投稿日:2012年02月28日
  • 〈・・・激怒の発作には何物をも容赦せず、自然が馬鹿者どもの崇拝のためにのみ造ったかのごとき、乳房とか、玉門の内部とか、あるいは顔とか、もっとも微妙な肉体の部分に対してさえも、同じ兇暴な激情を行使する、おお、ジュリエット、もしこんなことができるとしたら、何という無上の快楽でしょう!〉マルキ・ド・サド著、澁澤龍彦訳『悪徳の栄え』(上巻)の一節(クレアウィル夫人のこと、151ページ)です。日本国語大辞典によれば、「玉門」は普通「玉で飾ったりっぱな門。また、門の美称」といった意味で使われますが、もう一つ「女性の陰部。陰門」の意味も持っています。澁澤龍彦は、18世紀フランスが生んだ特異な作家サドの代表作を訳出するにあたって、和語にこだわり、その性的描写を見事な日本語によって表現してみせました。前門、表門、後門、未通女(ていらず)、初物、陰間(「かげま」と読み、まだ舞台に立てない少年の歌舞伎俳優、宴席にはべって男色を売った少年)、若気(「にやけ」と読み、貴人の側にはべり、男色の対象となった少年)、和毛(にこげ)、千鳥(遊里で、上位の遊女に仕えて、その見習いをする少女、禿(かぶろ)の通り名)、賢水(精液のこと)、破爪(女性の16歳のこと、性交によって処女膜が破れること)などの言葉が連なる澁澤龍彦訳『悪徳の栄え』は、猥褻罪で起訴され、「チャタレイ夫人の恋人」をめぐる裁判とならぶ有名な猥褻罪裁判となりました。第一審無罪、第二審で逆転有罪、最高裁が被告側の上告を棄却して有罪が確定しましたが、猥褻罪にはあたらないという反対意見をつけた最高裁判事・田中二郎の指摘が注目されました。「この作品は、芸術性・思想性をもった社会的に価値の高い作品であることは、一般に承認されるところであり、原著者については述べるまでもないが、訳者である被告人澁澤龍彦は、マルキ・ド・サドの研究者として知られ、その研究者としての立場で、本件抄訳をなしたものと推認され、そこに好色心をそそることに焦点をあわせて抄訳を試みたとみるべき証跡はなく、また、販売等にあたった被告人石井恭二においても、本訳書に関して、猥褻性の点を特に強調して広く一般に宣伝・広告をしたものとは認められない」ご存知のように、マルキ・ド・サドは74年の生涯の後半ほとんどを獄中で過ごしました。その時代、18世紀後半から19世紀初頭のフランスは、フランス革命が起こって宮廷文化が解体していく激変の時代でした。劇的な時代に生きたサドは前半を貴族として性的乱行の限りを尽くしました。娼婦を鞭で打ちすえ、何人もの女に鶏姦を強いました。そして性的狂乱の罪から後半は特権を剥奪されて獄中で性的妄想に耽りました。「監獄ヴァンセンヌと監獄バスティーユに連続幽囚された。それでいて大小50巻に達する書物に性的想像力の極みを言葉に移しおえた。ピエール・クロソウスキーとジョルジュ・バタイユとシモーヌ・ド・ボーヴォワールは、それを大革命が産み落としたもうひとつの哲学とみなした」(松岡正剛「千夜千冊」より)のです。前半生の快楽体験が作品に投影されていることはいうまでもありません。悪徳とは?美徳とは?人間の存在を根源的につきつめていったサド、その代表作が本書『悪徳の栄え』。上下2巻の長編です。(文中、和語の説明は「日本国語大辞典」によっています)(2012/2/24)
    • 参考になった 2
    投稿日:2012年02月24日
  • ブタと呼ばれることに反発しダイエットを試み、痩せたものの逆に骨と皮ばかりになってしまった少女。やがて髪が抜け、肉がこそげ落ち、少女は文字どおり骨だけになって死亡。少女をいじめていた級友たちは祟りを恐れ、恐怖の日々をおくり…。子供のころに読んでトラウマになったなー、ってことしか思い浮かばない著者の、比較的最近の短編集がこれです。表題作の絵柄は以前と比べやや丸くなったような印象を受けますが、あいかわらず視覚的にグイグイとくる描写は健在。少女が骨だけになってからがその真骨頂で、おどろおどろした胸が苦しくなるような描写で、読む者の心にストレートな恐怖を植え付けてくれます。それにしても、単調で柔らか味たっぷりのキャラが崩れていくさまが、なぜこれほどまでに気持ち悪く思えるのか不思議。本短編集にはかなり昔の絵柄の作品も収められていて、わりとシャープなそれと比べてもはるかに凄惨な印象。現在の画風に至るまでにはどんな紆余曲折があったのか…。この恐怖表現方法の確立って、意外にもの凄いことなのかもしれません。(2012/2/24)
    • 参考になった 0
    投稿日:2012年02月24日
  • 「このマンガがすごい!2012」(宝島社)オンナ編ランクイーーーン!! 最近「ケンタウロス」もの流行ってるのかな…?(笑) 他にも何作か見た気がしますw ケンタウロスというのは下半身が馬の姿をしている人間(?)のこと。解説には細かく、「ケンタウロスと友好的な関係を築くための注意点」が書かれていて、思わずぷっと吹き出してしまう内容ですが、大変勉強になります。いや、身近にケンタウロスいないんで使い道ないんですけどね…w これは、日常の人間生活にケンタウロスが共存していたら…という仮定のもとに描かれたリアルファンタジーです。ケンタウロスが普通に電車に乗ってたり、走ってたり歩いてたり。日常生活に自然とケンタウロスの存在が溶け込んでいて、やけにシュールなんだけど、なんかこの世界に行ってみたい!って気にさせられる不思議な作品です。「はたらけ」というタイトルどおり、ケンタウロスはサラリーマンだったり、ソバ職人見習いだったり、ファッションモデルだったり…。いや~ケンタウロスって色々大変なんだね…と、思わず肩を叩きたくなっちゃうエピソードが満載ですw ケンタウロスにはケンタウロスならではの悩みがあるんですね。。あ、でも私も馬好きなので、エレベーターの痴女のごとく触ってしまう自信はあります(笑) 基本はシュールなギャグですが、ほんのりBL風味でちょっぴり切なくてぐっとくる話も入ってます。えすとえむさんはほかにもケンタウロス作品を描かれていて、個人サイトとか拝見すると、ケンタウロスへの溢れる愛が伝わってきます☆ 読むと必ずケンタウロスが好きになる一冊です!
    • 参考になった 0
    投稿日:2012年02月24日
  • 決まった時間に起き、電車に揺られて会社に行く。朝のラッシュ時間、到底座ることなど望めない。運よく座れる時もある。周りの雑音をイヤホンで遮断して、仕事のことなんかを考える。今日にはあらかた終わらせないと・・そういやあの問題って結局どうなったんだっけ・・・そんな事を考えてる内に目のやり場に困って目を閉じる。でも寝てはいけない。あと3駅もすれば乗り換えなければならないから。注意していないと。定時で帰る時もあれば残業の時もある。帰りは夜ご飯に何を食べるかを考えながら寄り道もせずに朝来た道をまた歩く。周りの人も無言で帰宅を急ぐ。朝と同じだ。家に着いたら荷物をソファーに投げ、すぐにシャワーを浴びた後にようやく自分の時間がやってくる。それでもTV番組を2本も見たらすぐに寝る時間がきてしまう。こんなんでいいんだろうか・・・?本当に幸せなんだろうか。幸せだと思う。絶対に幸せだと思う。この作品を読めばわかる。
    • 参考になった 29
    投稿日:2012年02月24日
  • ●このマンガのジャンルを答えてください。

    ファンタジー系である→NO

    ほのぼの系である→NO

    ラブロマンス系である→NO

    近未来系である→NO

    人情系である→NO

    サスペンス系である→NO

    スポコン系である→NO

    パニック系である→NO

    歴史系である→NO

    ギャグ漫画系である→YES


    ●この作品はどんな内容ですか?

    しょーもない男5人組がしょーもない日常をおくる話。


    ●あなたの感想を教えてください。

    山場だのスリルだの感動とか無いけど久々に漫画で声出して笑った。
    • 参考になった 2
    投稿日:2012年02月24日
  • 話題の『ましろのおと』を読みました! 噂に違わぬおもしろさです。津軽三味線といえば、若者らしからぬイメージが強く、あまり興味を持つタイミングがないものだと思いますが、地味なイメージはこの漫画を読むと一気に覆されます。ただ、この作品のおもしろさは、意外なものにスポットを当てた、という点ではなくて、「天才の悩み」を描いている点にあると思いました。何事においても、突き詰めていくと、やってる本人にしかわからないマニアックな世界にやがて到達し、用いる言語も独特な雰囲気を帯びるようになっていきます。この漫画は、当事者にしか分からない、深いところでおこなっている作業を、素人の私にも伝わるような見せ方をしてくれていて、まったくの異世界を垣間見る瞬間を与えてくれます。この漫画は「天才さ」にすごく説得力があるんです。「ザ・探究」って感じです。そのような描き方に魅了されました。主人公・雪の成長を見続けたい、そして、また新しい世界を見せて欲しい、そんな気持ちになります。それから、三味線の音ってあまり聴いたことがないですから、好奇心もあいまって一層聴きたくなりますね。蛇足ですが、きっとこの漫画はTSUTAYAさんの売上にも貢献してると思います(笑) (2012/2/21)
    • 参考になった 4
    投稿日:2012年02月21日
  • 第三者から見た場合の裁判というものは、さまざまな人間模様が繰り広げられる劇場のようなものらしく、傍聴マニアとして裁判所に足繁く通う人たちがいます。これが、当事者や身内の場合だと状況は一変、裁判は緊迫したものになることは容易に想像できます。もはや、ドラマだなんて悠長に構えてられません。『裁判長!ぼくの弟懲役4年でどうですか』(漫画:松橋犬輔 原案:北尾トロ)は著者・松橋犬輔の実弟が児童福祉法違反と売春防止法違反で逮捕されてから、結審するまでの過程をノンフィクションとして描いた作品です。人気エッセイのコミカライズ『裁判長!ここは懲役4年でどうですか』(漫画:松橋犬輔 原案:北尾トロ)で、他人の裁判沙汰をそれまで描いてきた著者にしてみれば、逮捕はまさに運命的な出来事です。当然ながら全編を通して、身内の者が抱く、胸を締め付けられそうな切ない心情が伝わってきます。母親は逮捕直後に心労で倒れ、「どうして まじめで優しかったあの子が」と口にし、「もうすぐ警察から『間違いでした』って電話があるはずだから……」と病床で携帯を握り締めます。著者は一線を越えてしまった弟の思考が理解できなくなり、肝心の法廷では兄弟であるがゆえ弟の「ウソ」を即座に見抜いてしまい、苦悩させられます。罪を犯した人間は、自らの家族に対しても途方もない大迷惑をかけてしまうということがヒシヒシと伝わってきます。裁判は予想外の判決で、幕を下ろします。そして、巻末には「その後の弟」として、裁判後の家族の様子が描かれています。徹頭徹尾、究極の傍聴マンガです。 (2012/2/21)
    • 参考になった 0
    投稿日:2012年02月21日
  • 一時、「自分探し」という言葉が流行りました。これは、ある程度ゆとりというか余裕がないとできないので、人生のモラトリアムにある人たちが口にしていたような気がします。『俺はまだ本気出してないだけ』(青野春秋)は、不惑の40歳にして会社に辞表を出し、自分を探し始めた大黒シズオの話。で、「俺の生き方」を見つけて、宣言します「俺 マンガ家になるわ」。高校生の娘と年老いた父親がいるのに…、絵心があるわけでもないのに…、描きたいことが泉のように湧き出るわけでもないのに…楽天的にマンガ家になろうとします。作品は認められず、マンガ家というゴールを目指しているはずなのに、描くほどにゴールから遠くに離れていくようです。挙句の果てには、なんでマンガ家になることに執着するかを訊ねられて、脳裏に「…なんでだ?」の文字が浮かび上がってしまいます。「残念な感じ」なんてはるかに超越して、徹底的にダメ路線まっしぐらにまい進していきます。痛々しく感じるくらいのダメさ加減です。でも、不思議に惹きつけられるキャラなんですね。大黒シズオ。それは、時々自分自身の生き方に対して反省交じりに逡巡するからではなく、人を食ったようなとぼけたセリフばかり口にしているからでもないような気がします。では、一体なぜ? それは、同世代のオッサンが真似したくても、絶対にできない生き方だから、ついつい成り行きを見届けたくなってしまうのかもしれません。 (2012/2/21)
    • 参考になった 0
    投稿日:2012年02月21日
  • 田中真紀子さんが「パパ、しっかりしなさいよ」と背中を押したのかどうかはわかりませんが、夫である田中直紀防衛相の迷走ぶりは見るに耐えない惨状でした。とりわけ、大臣になって初めて臨んだ衆議院予算委員会で、憲法9条2項に「陸海空軍その他の戦力は、これを保持しない」とあるにもかかわらず、なぜ自衛隊をもつことができるのかという問いに対して田中防衛相は答えることができなかった。朝日新聞主筆の若宮啓文氏の記事(2月5日付け朝刊の「座標軸」)によれば、質問者の自民党・石破茂代議士があきれて、2項冒頭に「前項の目的を達するため」と挿入した芦田修正が自衛隊を合憲とする根拠となったと教えると、大臣は「私自身は理解しておりません。先生のご知見を拝聴しながら、よく理解したいと思います」と答えたそうです。「前項の目的」とは、9条1項の「国権の発動たる戦争と、武力による威嚇又は武力の行使は、国際紛争を解決する手段としては、永久にこれを放棄する」をうけてのもので、国権の発動による戦争などを目的としないのだから、自衛隊をもてるという解釈が自民党時代から一貫して日本の政府の立場となってきています。自衛隊の存在をめぐる憲法解釈は日本の政治に携わる以上、熟知しているべき基本的な知識です。官僚に任せておいてもいい技術論ではありません。さて、今回紹介する『海上自衛隊はこうして生まれた 「Y文書」が明かす創設の秘密』は、防衛問題の基本中の基本である憲法9条と自衛隊問題を理解していないと言ってのけた防衛大臣に、ぜひともお読みいただきたい一冊です。著者であるNHK報道局「自衛隊」取材班のスタッフたちがそれまで封印されてきた海上自衛隊創設に関する重要記録を入手、海上自衛隊は誰のどのような意図に基づいて創設されたのかを徹底追跡したドキュメンタリー作品です。海上自衛隊は1952年4月海上保安庁内に海上警備隊として産声をあげました。2年前の1950年には朝鮮戦争勃発をうけて警察予備隊(陸上自衛隊の前身)が創設されていました。そういえば、田中大臣、国会答弁でこの「警察予備隊」を「警察予備軍」と言い間違えて野党から痛烈なヤジを浴びていました。それはともかく、警察予備隊と海上警備隊は1954年に防衛庁が新設されると同時に、合流して「陸上自衛隊」「海上自衛隊」「航空自衛隊」に改組され、今日に至っているのですが、陸上自衛隊と海上自衛隊はその成り立ちが異なり、そこから組織としての性格も大きく異なっているようです。一言で言えば、陸上自衛隊が旧陸軍関係者をシャットアウトして旧内務官僚の手によって創設されたのに対し、海上自衛隊創設は旧海軍人脈による海軍の再建を目指すものだったということです。そしてそこには常に同盟関係にあるアメリカの存在がありました。つまり日米海軍の人脈ネットワークが秘かに進めた日本海軍の再興だったのです。取材班を代表して藤木達弘チーフ・プロデューサーは「終わりに」にこう書いています。〈海上自衛隊の活動は拡がり続けている。二〇〇二年十二月には、議論があった最新鋭イージス護衛艦「きりしま」が、アフガニスタンの対テロ支援の後方支援としてインド洋に向けて出港、二〇〇三年三月、海上自衛隊がインド洋で実施している燃料補給活動を米英以外に拡大することを政府が決定した。そして二〇〇三年五月、小泉首相は国会で「自衛隊は実質的に軍隊」と述べるに至っている〉自民党から民主党への政権交代後もこの動きに変化はありません。議論に耐えられないお粗末な大臣で大丈夫なのか。海軍復活を目指して海上自衛隊が創設されて60年。改めてその原点を見つめ直した労作です。(2012/2/17)
    • 参考になった 2
    投稿日:2012年02月17日
  • 『ちはやふる』とか『ましろのおと』とか、最近は日本の古典芸能を題材に使う漫画が人気のようで。日本人の心に深く根付いているものの若者には縁が薄く、それがかえって新鮮に映るのかもしれません。そして同じように題材として落語を選んでいるこの作品。テレビや雑誌にも取り上げられて、『このマンガがすごい!』のオンナ編第2位にも選ばれるなど評判高く、読んでみるとそんな評価にもちょっと納得してしまいます。一般社会とかけ離れた世界に生きる人々が持っているであろう”情”の部分が色濃く出ていると言えばいいんでしょうか。ムショ帰りの主人公・与太郎はキュートだけどすねに傷もつ元やくざ。その与太郎の師匠となる冷徹な大名人・八雲は同期ですでに他界した助六の芸に思うところがある様子。そして助六の死後に八雲が引き取ったやんちゃ娘・小夏はその死の原因が八雲にあるとにらみ…。そんな人間模様が織りなす人情ストーリー。「真打に女はいない」と小夏にいわせてさりげなく時代を説明するなど、なかなか小粋でもあります。(2012/2/17)
    • 参考になった 18
    投稿日:2012年02月17日
  • 正直これ書きたくて仕方なかった!以前『三村家の息子』のオススメで、大洋図書の作品で続きが気になって死ねない作品があるとお話しましたが、その中の一つです!当時まだ1巻しか出てなくて、続きが気になって気になってしょうがなかった記憶がありますw木下けい子さんの作品は以前から買っていたものの、いまいちピンとくるものがなかったんですね。でもこの作品で見方がガラリと変わりました。この方の持つ繊細な絵柄と雰囲気が、「親友に恋してしまう」という切ない物語にぴったりマッチしています!木下さんはコメディよりシリアスのほうが私的には断然好みでした。友情と恋愛、境界線ぎりぎりの綱渡りの感情が、本当に切なくて胸が痛くなります。ぱっと見、攻×攻ですが、そこが逆に良かったのかも。二人ともちゃんと男の子で。ちなみに眼鏡が攻めです。友坂の高校時代からの親友・野田は、女にだらしないプレイボーイで二股上等の最低男。友坂はふとしたきっかけで、自分が野田に恋していると気づいてしまう。でも親友だからと気持ちを押し殺すが、バイト先のホモの店長に野田が好きなことを勘付かれ、激しく動揺する。そしてついに友坂の気持ちが野田にバレて、「お前が望むならやれる」という野田の言葉に、二人は体を重ねるが…。いやあ。これほんと切ないです。友坂の気持ち考えるとね…野田はデリカシーなさすぎるね!友坂が必死に気持ちを隠してるのも辛かったですが、やっちゃってからのほうがなんか見てられなかったです…。心理描写が秀逸で、言葉の一つひとつをとっても友坂の切ない想いが伝わってきて、涙が溢れそうになる。これ書きながら何度涙ぐんだことか(´;ω;`)「友情って便利な言葉だ。信頼も愛情もすべてそれで片がつく。」この言葉が印象的でした。親友を好きになる過程が丁寧にじっくりと描かれています。完結巻の2巻では、野田の気持ちにも変化が現れて…。友情と愛情の狭間にあるものは?親友同士のもどかしく、焦れったい恋物語、必見です!! (2012/2/10)
    • 参考になった 4
    投稿日:2012年02月17日
  • ハーバード卒の高学歴、高収入で容姿端麗。仕事一筋のキャリアウーマンの主人公、スミレ。誰もがうらやむスペックを持つが、男性社員をものともせず出世していく彼女を疎ましく思う輩も多く、周りから孤立しがちだった。完璧を装うことで弱い自分を見せまいとギリギリのところでバランスをとっていたが、ある青年「モモ」との珍妙な出会いからスミレの生活は一変する。少女マンガにありがちと言えばありがちな内容に思えるが、しょっぱなからこの不思議な青年と恋愛関係になるようなチープな話ではない。この青年の存在が、スミレの硬く閉ざした心に少しづつ変化をもたらしていく。タイトル通り、スミレにとってモモはペットという位置づけであり、恋人への愛情とペット、2種類の愛情を持つが、そのどっちつかずの不安定な気持ちに悩む。話のもっていき方などみても、読者を引き込む要素の多い大人っぽい少女漫画であると感じた。
    • 参考になった 14
    投稿日:2012年02月17日
  • 肥満を恐れて「ダイエット」という言葉に過敏に反応する女性は、数多いと思います。ある日、気づいたら体重が10キロも増えていたなんてことがあったら、卒倒してしまいかねませんね。『デブになってしまった男の話』(漫画:高倉あつこ 原作:鈴木剛介)は、交通事故で入院していたら一ヶ月の間に30キロも太ってしまった元イケメン会社員稲葉大介の話。70キロの体重が一挙に100キロオーバーしてしまったのですが、その理由が彼女からフラれてボーっとしていたら運転の操作ミスで事故を起こし、ヤケ食い状態の結果そうなりました。失恋から激太りという陥りがちな連鎖コースを一直線にたどったというわけです。短期間に激太りすると何が起こるかというと、あまりの変身ぶりに他人が気づいてくれないということです。このマンガを読んで面白かったのは、激太りしたことによって、稲葉がわれに返ってアレコレ猛省することです。詳述は避けますが、イケメンでモテモテだった自分がいかに「高みから見ていた」ことに気がつくわけです。ある究極の目的を胸に秘めて、元の姿に戻りたいと願う稲葉はあらゆるダイエットに果敢にチャレンジするのですが…。後半部分は「おいおい、それありかよ!」と、ツッコミを入れたくなる展開です。あっ、今日はバレンタインデー!オラもチョコの食べ過ぎに注意しなくっちゃ、なんてね。(2012/2/14)
    • 参考になった 0
    投稿日:2012年02月14日
  • マンガの神様・手塚治虫に「よい発明」とまで言わしめたキャラクター、それはシャツの中に生きる「平面ガエル」のピョン吉のこと。『ど根性ガエル』(吉沢やすみ)はアニメも有名ですが、原作はもちろんマンガです。発表当時に「マンガを全巻持っていた」という、元少年たちの声もちらほら聞きますので、懐かしく感じる読者は少なくないでしょうね。それで、あらためて読んだのですが、京子ちゃん、梅さん、ヨシコ先生、ゴリライモ…ピョン吉以外のキャラクターが見事にたっていることです。ゴリライモのTシャツが「ゴ」で、名前が「五利良イモ太郎」だったり、ひろしのかあちゃんが実は34歳だったりと、ツッコミどころ満載なのも含めて、いろんなキャラが活きてます。40歳代以上のリアルタイムでマンガを読んでいた男性ファンの胸をときめかせたのは、くに子ちゃんの存在ではないでしょうか。ちょっと小悪魔的なふるまいの一つひとつに、元少年たちはドキドキさせられたような覚えがあります。私の場合、極めつけのキャラは、ひろしの飼い猫「マリヤ」です。愛くるしい仕草を眺めていると、マリヤを主人公にしたマンガを読みたくなってくるほどです。そうだ、「平面ネコのマリヤ」ってどうだろう? でも、それって普通にネコを飼っているのと、あまり変わりないのかも、なんて思ってしまったでヤンス。(2012/2/14)
    • 参考になった 1
    投稿日:2012年02月14日
  • 美しき姫君と二人きり、小さな飛行機で大海原を数日間のロングフライト。姫をかっさらっての逃避行ではありません。ある二つの国の間で戦争が繰り広げられる最中、飛空士に課せられた任務は、敵地を突っ切って、姫を婚約者のもとへ送り届けること。しかし、命がけの状況が続く中、二人の気持ちは徐々に近づいていき……。腕利きの傭兵パイロット・シャルルと未来の王妃・ファナを待つ運命は!? この漫画はグッときます!! いわゆる「ファンタジーロマンス」。恋と冒険です! 絶妙の組み合わせです! 語弊を恐れずに言うのなら、男用ハーレクインロマンスとでも称したい、心を引き付けてやまない何かがあります! 空の戦闘シーンはビリビリと緊迫感に満ちて大迫力。人物を描いても、感情を押し殺して生きてきたファナが、過酷な旅の中で本来の自分を取り戻していく様子とか、ハッとするシーンがいっぱい。全体を通して、一切の過不足を感じさせず、物語の世界に引き込まれます。めちゃめちゃハイレベルな漫画なんじゃないでしょうか!? 作画の小川さんの絵も物語にすごくマッチしています。ザ・ファンタジーって感じでとっても素敵。すき! 原作ライトノベルが大ヒットしたというのに納得しつつ、あしからず原作を知らなかったのですが、この漫画読んだら原作も読みたくなりました。さて、互いに魅かれ合っていく二人は、これから一体どうなってしまうんでしょう。タイムリミットはすぐ目の前。敵機は押し寄せてくるし、無事に生きてゴールにたどり着いたら着いたで、同時に永遠の別れが訪れてしまう! 切ない、…なんて切ないストーリー!! もう二人でどっかいっちゃえば!?と思ってしまうこと請け合いです!! この甘く切ないファンタジーロマンス、日常に疲れたあなたにすごくオススメ! 別に疲れてない人にもすごくオススメ!! さあ、近くに見える赤いボタンをクリックして!! 第3巻と完結の第4巻は今月下旬発売の予定です! 待ち遠しい!!(2012/2/14)
    • 参考になった 1
    投稿日:2012年02月14日
  • 『お医者さんが書いた住まいの本』に印象的な言葉があります。「日本の夏は美しい。ゆかたの袖も、風鈴も、すだれもみな動く」――著者のお医者さん、耳鼻咽喉科の専門医としてアレルギー問題に取り組んできた服部芳樹医師が、「あかり」と名づけた提灯づくりのために岐阜に滞在していた彫刻家のイサム・ノグチ氏から直接聞いた言葉で、服部医師は、このイサム・ノグチの言葉に「風」を感じ取ります。そのとき、イサム・ノグチが制作に取り組んでいた「あかり」も、岐阜提灯の特性を和紙と竹で活かしながら、風を感じさせるものだったそうです。日本では視覚的に風を見ることができるというわけです。こうしたイサム・ノグチの考え方の背景にはいうまでもなく日本の気候風土があると著者はいいます。そして、この「風」こそが私たちの住まいを考え直すうえで極めて重要なキーワードだというわけです。少し長くなりますが、引用します。〈平安朝貴族の理想的な住まい寝殿造りが、高床で天井が高く、御簾(みす)、几帳(きちょう)、屏風などの間仕切りを使っているワンルーム形式であったことや、吉田兼好法師の『徒然草』第五五段に「家の作りようは、夏を旨とすべし」と書かれていることは有名です。これらの建築様式は、その時代の日本人の体験的価値観から生まれたものであり、第二次世界大戦まではかなり一般的であった。(中略)ところが第二次世界大戦を境にして、急速に日本人の価値観が変わり、欧米型居住環境というより寒冷地型の閉鎖的住居が多くなり、次第に機密性の高さがよりよい住居の指標となってきた〉平安朝の寝殿造りは使用目的に応じて可動間仕切りで囲い、一定の区画が何にでも使える流動性をもっていて、なによりよく風が通る住居でした。それが次第に使用目的別の部屋に固定され、ふすま、障子、板戸などの固定した間仕切りになっていきました。書院造りです。それでも江戸時代までは、時代の主役であった武士の住居が基本的には開放型住居であったことに変わりはありません。明治期に入って近代西欧文明 が入ってくると日本人の住居も和洋折衷型へと変化していきます。大正、昭和を通じて和洋折衷型の住宅が一般的となっていき、昭和30年代以降、新建材、コンクリート、アルミサッシなどの登場によって、畳の家までが密閉化されるようになります。機密性の高さがよりよい住宅といった誤った価値観が植えつけられたというわけです。個室が重視され、子供が自立心を育てるには個室(密室)がいいという考え方まででてきました――つまり日本の住居は開放型から閉鎖型へと“進化”を遂げたというわけですが、問題はここから始まりました。アレルギー問題の発生です。この時期(2月)になると大半の家庭が花粉に悩まされているのではないでしょうか。私の家でもこれまでは、いかにして花粉を家の中に入れないようにするかということを第一に生活していました。ところが、本書では花粉対策として換気の重要性を説いていることを知って、目からウロコの思いです。暮らし方、住まい方の中に「風」を取り戻そうというわけです。なにも平安朝時代の寝殿造りへの回帰を薦めているわけではありません。今の私たちの暮らしにあった「高密度開放型の住まい方」への転換を図っていこうという提案です。それは新築やリフォームをしなければできないことではありません。まず、暮らし方を開放型に変えていくために、著者は一日4回の換気を提案しています。花粉症の悩み解消の一歩というわけです。新しい住まい方、暮らしの知恵満載の書です。(2012/2/10)
    • 参考になった 2
    投稿日:2012年02月10日
  • タイトルそのまんま、大食いで高校日本一を目指すという作品ですが、もちろん日本の高校はおろか世界中どこを探しても大食い部なんてものはなく…。そんなトンデモな設定にもかかわらず、真正面から描く大真面目さにまんまと乗せられてしまいます。過去に傷をもつ新監督が、凋落した名門校大食い部を立て直すべく、新メンバーのスカウトに奔走。弁当10個を500ミリペットボトルのお茶1本で食うという大食いの素質ある生徒を口説き落とし、5人の部員を揃え大食いの特訓を開始する、とやっていることは現実から微妙にズレてますが、筋立ては立派な熱血ストーリー。4キロ入る胃袋にする練習メニューや、次々にでてくる精進料理を食べつづけ、滝の中に流れる素麺を食うという合宿など、あるかもしれないけど、いや絶対ないよ~、という特訓の数々に感覚を狂わされます。私、本当にできるんじゃないかと思って5分で10個のおにぎりに挑戦してしまいましたよ(無理無理)。「この一杯に青春をかけろ!!」なんてのは高校生の特権、ってわけでもないですねやっぱり。(2012/2/10)
    • 参考になった 0
    投稿日:2012年02月10日
  • 「バレンタイン&ホワイトデーに読みたい☆恋愛マンガ特集☆」実施中ですっ! 抽選でプレゼントも当たりますので、みなさま是非ぜひ奮ってご応募ください~!(*´∀`*) さてさて、今回ご紹介するのは、イケメン(!)兄弟ショコラティエが働くチョコレート専門店“クーベルチュール”を舞台に繰り広げられる、ラブあり、感動ありのとびきり温かい連作短編集です! 「冬味」「春味」「夏味」「秋味」と、季節ごとにそれぞれ毛色の違った、いろんな形の4つの「愛」のお話が収録されています。どのお話も、甘く心を癒すチョコレートにように、読むとほっと優しい気持ちになれるものばかりです。作者の末次由紀さんはご存じ『ちはやふる』で有名な方ですが、スポコン(?)や恋愛ものだけじゃなく、人と人との優しい繋がりや温かい気持ちの表現がとてもお上手だと思いました。本当に幸せな気分になれます。イケメンショコラティエの兄弟・一郎、ニ郎の2人もとってもかっこよくて、見ているだけで癒されます(*´ω`*) 物語に出てくる宝石みたいに綺麗に輝くチョコレートの数々もホントに美味しそうで…実際にこんな素敵なお店があったらぜひ常連になりたいくらいです!(*゚▽゚*) 末次由紀の描く、ハートウォーミングで人情溢れる、チョコレートのように甘くて優しい、ほろ苦く温かい物語。ぜひ一粒、ご賞味ください☆ あなたの心を優しく溶かします♪(*´▽`)
    • 参考になった 0
    投稿日:2012年02月10日
  • 格闘技で世界の頂点となった人間がいた。「俺は地上最強の男になったんだ…」そう酔いしれる男に謎の人物(?)が問う。「はたして本当に地上最強かな?」言われるがままにつれてこられた場所は、我こそが最強だと血をたぎらせ待つ野生動物が集結したアフリカの天然コロシアムだった。 この作品の主人公は人間ではなく野生動物たちだ。個性豊かでユーモアに描かれつつ、種の頂点にいたるまでには悲しく苦しい過去があったりする。体が小さいもの、動きが鈍いもの。しかし決してあなどってはいけない。野生において負けるということは死ぬということ。生きる事に死ぬもの狂いの野生動物を前にして、人間はあまりに無力だった。「おいヒト、野生をなめるなよ。」 ギャグ要素たっぷりの作品だが、このセリフに全てが集約されている気がして、胸に刺さる。笑いあり涙あり興奮あり、時間を忘れてしまうこと間違いなしです。(2012/2/10)
    • 参考になった 1
    投稿日:2012年02月10日
  • 「やんのか コラぁ」「上等や」「ボケ!!」…セリフだけ抜き出してみると、喧嘩マンガの1シーンのようですが、啖呵(たんか)を切っているのは人間ではありません。『AL(アル)』(所十三)は、今から6500万年以上も前に生きていた、地上最大の生物である恐竜たちの争いの話です。トリケラトプスという3本の角を持つ草食恐竜の子供、アルが本作の主人公。仲間と違って白い体で生まれたアルは、目立つ姿ゆえ仲間はずれで生きます。やっと出来た友達・モノと一緒にいたところ、とんでもない肉食恐竜に襲われて、アルの身代わりのようにしてモノは肉食恐竜の犠牲になってしまいます。襲ったのは、史上最大の肉食恐竜として名高い暴君ティラノサウルス、牙王という名の恐竜です。わけあってトリケラトプスを目の敵にする牙王に対して復讐を誓うアル、というのが大まかなストーリーです。自分より何十倍も大きくて絶対的な強さを持つ相手に対して、アルは本懐を遂げることができるのでしょうか。圧倒的なド迫力が伝わってくるのがこの作品の醍醐味です。バトルコミックは数ありますが、こんなに真に迫った怒涛のバトルは稀だと思います。なにせ体格が10メートル以上もある、本当にこの世に存在した恐竜たちの激突なのですから。ページから飛び出てきそうなほどの、存分にリアリティを感じさせる描写なのです。読み終えて、ああ、こんな恐ろしい生物がいる時代に生まれなくて良かった、と思ったほどです。(2012/2/7)
    • 参考になった 0
    投稿日:2012年02月07日
  • 「なんで、こんな文明の発達した時代にロウソクなんかで仕事を」とつぶやいているのは、節約を命ぜられて照明代わりにロウソクを灯す会社員です。ただし、フツーじゃないのは、会社が宇宙船なのです。『宇宙サラリーマン武蔵野』(見ル野栄司)は、宇宙運送業会社の米山運輸・管理部を舞台に描かれるSFコメディです。『工場虫』や『シブすぎ技術に男泣き!』で知られる著者のオトボケ系ギャグタッチは宇宙が舞台でも健在! 課長という管理職ながらビシッとキメられない武蔵野が竹内とOLの石川さん、そしてなぜか火星人アマノーの3人の部下と、宇宙でドタバタを繰り広げます。例えば、間違った電力の節約で隕石にぶつかる羽目になったり、システム内の全データを消失する等、管理部なのにいつも誰かが何かをしでかしてしまいます。全作が読み切りストーリーなのですが、どの話にも思わず「プッ」と笑わされてしまいます。会社で嫌な事なんかがあったときにも、帰りの電車でスマホ片手に読んでください。落ち込んだ気分が変わるかもしれませんよ。 (2012/2/7)
    • 参考になった 0
    投稿日:2012年02月07日
  • 犬飼ってるよー猫飼ってるよーという人は多いですが、鳥飼ってるよーという人が少ないように、漫画界でも市場がないためか鳥モノはほとんど出てこないみたいですw 今週はそんな貴重な一冊に手を出してみました! 紅丸…(;´Д`)ハァハァ ぼたん…(;´Д`)ハァハァ かわいいなあw しゃべるのに一生懸命になると顔が膨らんできてなぜか体は反対に細くなってく様子などなど、思わずニヤリとしてしまうポイントが満載です。自宅で鳥(文鳥)を飼ってる友人から聞いたところでは、なんと「ほぼ放し飼い状態」だそうです。え~部屋で放し飼いってどんだけファンタジーなのよ?って最初は想像がつきませんでしたが、とある専門誌がありまして、誌面で飼い主のところにパタパタやってきて肩にちょこんと乗っかっている写真をみて、わぁ(゚∀゚)と納得し、それから鳥を飼いたいと企みはじめています…。ちょっと前まで、鳥は観るもの/触れてはいけないもの、という認識が前提にあったので、コンパニオンバードの世界は別次元の存在で、近いようでいてまったく視界に入りませんでした。身近にこんなかわいいものがいたのか……! インコがどれだけ愛らしいいきものなのか、この一冊がゆるりと、しかし熱く伝えてくれます。(2012/2/7)
    • 参考になった 0
    投稿日:2012年02月07日