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1001~1025件/10831件 を表示

  • 良くも悪くも西尾維新
    この説明くさくって長々としたセリフ回しで読者の意表をつく設定と展開で、良くも悪くも西尾維新作品。最初のあまりにも唐突な設定が面白いかと思ったが、最後までゴチャゴチャしたまま終わった印象。
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    投稿日:2017年12月24日
  • 迫力のある活劇だが話はイマイチ。
    「信長のシェフ」や「信長を殺した男~本能寺の変 431年目の真実~」など織田信長にフォーカスを当てた作品は多いし、個人的に大好きだが、本作はそんな時代に活躍した村上水軍の、しかも頭領の娘が主人公。絵に迫力はあるし活劇としては面白いが、ちょっとフィクション過ぎるし話がぶっ飛んでいるし、上の2作に比べるとイマイチかなぁ。原作小説は本屋大賞や吉川英治文学新人賞を受賞しているとのことなので、これはコミカライズの問題なのか?
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    投稿日:2017年12月24日
  • 「明智光秀の真実」をどう描く?
    歴史上「裏切り者」の代表格として悪名高い明智光秀だが、実際には織田信長に忠実な部下だったという話も。そして、だからこそ本能寺の変は謎に包まれている。別作品だが「信長のシェフ」が大好きで繰り返し読んでいて、その作中でも明智光秀は誠実なキャラとして描かれていて、どう本能寺の変まで繋げるのかが楽しみで仕方がない。とは言え「信長のシェフ」はあくまでフィクション。本作は、史実に忠実に人物像を描いているようで、この先どう「明智光秀の真実」を描いてくれるのか、凄く楽しみ。
    • 参考になった 0
    投稿日:2017年12月24日
  • イケメンが心までイケメンで憎めん・・・
    タイトルがあまりにも大上段だから、てっきり「※ただしイケメンに限る」系のきづきあきら+サトウナンキお得意の陰湿な話かと思ったら、なんとまぁ素敵なドタバタラブコメ。主人公の一人のイケメンが性格面までイケメンだから憎めなくて困る(笑)読んでいて、どうしても自分は本来の主人公(ブサメンで、性格までひねくれて、コミュ障、女性恐怖症・不信症)の側に自己投影してしまうので、状況が羨ましいやらイラつくやら。まだ既刊2巻だが、今後どう展開するのかめっちゃ楽しみ。きづきあきら+サトウナンキの本領発揮で陰惨な結果にならないことを望むw
    • 参考になった 6
    投稿日:2017年12月24日
  • 初っ端からネタバレのスピンオフ?
    「転生したらスライムだった件」のスピンオフ作品。なのだが、読み始めたらいきなり誰だこれ?なキャラがぞろぞろ。これは原作のweb小説を読んでいる人には面白いのだろうが、コミカライズ版「転生したらスライムだった件」から入った私のような読者にはいきなりネタバレ注意になるのでは?いきなり読者置いてけぼり感。ネタバレ要素を無視すれば期待できそうなストーリーではあるが(レビュー投稿時点で単行本1巻のみ刊行)、メインストーリーの「転生したらスライムだった件」コミカライズ版がもっと進むか完結するまで待ったほうが楽しく読めるのかも?
    • 参考になった 17
    投稿日:2017年12月24日
  • 個人的に大当たりの異世界転生物
    原作はweb小説みたいだが、コミカライズされた本作で初めて知った。世界観にどっぷりハマった。面白かったし、続きが読みたい!設定も話も面白いし、絵も綺麗だし可愛いし。異世界転生物は最近個人的にハマっていろいろ買ってしまっているが、これはその中でも特に当たりだった。
    • 参考になった 0
    投稿日:2017年12月24日
  • 設定やストーリーは面白いけど、個人的に合わず?
    「このマンガがすごい!2017」オンナ編第1位に入っていて、つい買ってしまった。
    う~ん、面白いか面白くないかで言えば面白かったけど、最後の締めがイマイチだったからどうも全体的に高評価に出来なかった。同作家の「町でうわさの天狗の子」も以前に「このマンガがすごい!」に入っていて、1~3巻まで読んだけど、これも面白いか面白くないかで言えば面白かったというくらい。個人的に作家性というか作風に合わないのかな。
    • 参考になった 1
    投稿日:2017年12月24日
  • 匿名希望
    ネタバレあり
    もう読まないかな
    斎藤けん先生の作品はギャグもシリアスも他の少女漫画とは違う魅力があり、大好きで作者買いしたのですが、初めて途中で読むのを止めて手放しました。
    この巻か忘れましたが、最も違和感があったのは「ごめんね」と言いつつ犬を素手で殺した蘭が、手に滴る犬の血をピッと振り払ったシーン。その直後に無邪気かつテンション高めに自分のお願いを雅人にするところ…。綺麗に格好よく描こうとした結果なのかもしれませんが、残忍で酷薄に感じられました。死にたがりの少女と、生きる理由を与えた青年のお話なのに、他の命が驚くほど軽い。
    ヒーローはまぁ格好いいですが、ヒロインが単純で普通すぎて残念。「花の名前」の蝶子ちゃんみたいに美人で思慮深いヒロインにすればよかったのに…。イッちゃってる雅人の母親やファンタジー要素満載な謎の双子も、これまでの作品にあったような人物の奥行きが感じられません。恋に絡めて「生きること」の意味や価値がどう描かれていくか楽しみだったのに、これからストーリーがどう転ぼうと一気に興味がなくなりました。
    次回作に期待します。
    • 参考になった 1
    投稿日:2017年12月24日
  • ネタバレあり
    OH♪ 素敵♪
    愛していた恋人には、実は別に本命の相手がいた。
    自分は、その代用でしかなかった。
    恋人の死によってそのことが判明し、
    マキの心は永久凍土と化してしまったのだった。
    余計なおせっかいを焼いた友人が、
    マキにヒューマノイドをプレゼントした。
    そのヒューマノイドには、
    マキを裏切っていた恋人のデータが使われていた。
    どす黒い負の感情から、愛情へと移り変わっていく様が
    上手に自然に描かれていて、共感しやすかった♪
    濃厚なラブシーンも満載だったし(´∀`)ふふふ♪
    • 参考になった 2
    投稿日:2017年12月24日
  • 匿名希望
    作者さん買いです
    ここ最近稚野先生の作品にはまってます。東京アリスも実写が出来て良かった。それ以外にも素敵な作品がいっぱいで、恋愛してる時の不安とドキドキの描写が💓
    • 参考になった 0
    投稿日:2017年12月24日
  • 匿名希望
    未完のまま終わってしまわないか、いま一番心配なマンガ
    2017年12月、待望の10巻が出ました。とても濃いです。熱いです。登場人物みんな頭おかしいです。でも、巻末の書き下ろしで癒されます。同世界で別作「ハニーローズ」へ物語は収束してしまうのか、それとも分岐するのか、この10巻で大きな分岐点が始まりました!!!
    • 参考になった 0
    投稿日:2017年12月24日
  • 匿名希望
    間違いなく名作
    小学生のときに読み始めて夢中になりました。独特の絵なので避けられそうですが、よく見ると背景が丁寧に書き込まれていて迫力があります。どのキャラクターも魅力的で、ストーリーの展開が読めず、読み始めると止まりません。
    人間関係や生き方など深く考えさせられ、二十代後半となった今でも心に残っています。特に楊戩と玉鼎、太公望と普賢、聞仲と飛虎のエピソードが涙腺にきました。忘れられないシーンがこれほど沢山ある漫画は他になく、終わり方も素晴らしかったです。
    もちろん大人買いしたものの、表紙が美しくて一気に読める完全版の電子書籍があればなぁ…と思いました。
    • 参考になった 1
    投稿日:2017年12月23日
  • ネタバレあり
    ありえない設定
    だけど面白く読ませてもらってます。巻数重ねる毎に面白くなってくから今後も楽しみ!初めアンリ無いわぁと思ってたのがいつの間にか応援してる。早くくっついてほしいな~。コミカルな所もきわきわなシーンもいい。謎だったアンリのお家も出てきて、想定外でびっくりしました。そらお家いたくないわーなんて。
    • 参考になった 0
    投稿日:2017年12月23日
  • 番外編
    本編知っててもこれはこれで楽しめる内容でした。欲を言えば本編再開してほしいけど。イケメンヴァンパイアとかこうゆう内容好きな人多いと思うけどなー。不思議。
    • 参考になった 0
    投稿日:2017年12月23日
  • ネタバレあり
    うそーん
    イケメンヴァンパイアラブストーリーで萌える。でも続きが気になる終わり方。ノってきてウンウンって感じだったのに、最後の最後で何どうゆう事!?え!ここで終わり!?ちーん...絵も好きで内容も好きなのに打ち切りになったようで残念。作者さんの望むようにいつか続きが出る日を待つしかない。くすん。出させてあげてー!
    • 参考になった 2
    投稿日:2017年12月23日
  • ネタバレあり
    好き
    以前描かれた蜜味ブラッドの続編で、主人公は息子。やっぱりこう、流す感じの終わり方に思えるから続きが欲しい!蜜味シリーズ再開して欲しい!
    • 参考になった 0
    投稿日:2017年12月23日
  • ネタバレあり
    紅茶王子
    はまった人は続編て感じで楽しめると思う。懐かしのキャラ達がたまに出てきて今回の主人公達と絡むのが何とも言えない。やっぱり好きやわ紅茶王子。
    • 参考になった 2
    投稿日:2017年12月23日
  • 3巻完結
    せつなくて優しいBL。何度も読み返したくなるお話でした。奏真と隼人、昇のお話でよくあるストーリーではなく現実のBLってこんなのなのかなと思いました。絵も凄く丁寧で綺麗で大好きな作品です。
    • 参考になった 4
    投稿日:2017年12月22日
  • 匿名希望
    身につまされる(笑)
    中学生の痛落書きとか身に覚えがある人必見(女性)。オタク(腐).地方民.コミュ障。30スーパーでバイト↪13中学生に戻ってしまう話。
    もうね、読み終わりが、実家の押入れ整理してたら昔のノートが出てきた時の衝撃と等しい。でも、とっても元気をもらえる一冊。
    • 参考になった 1
    投稿日:2017年12月22日
  • なにこれ笑笑
    このありえない感じと設定。
    ギャグマンガかと思ったw
    BLに興味はあるけど、読みづらいとか考えてる人には
    いいかもしれない。
    ふつうに笑えた。
    • 参考になった 1
    投稿日:2017年12月22日
  •  No Man’s Land――相対峙する軍隊の間のどちらの支配下にもならない中間地帯、緩衝地帯(小学館『ランダムハウス英和大辞典』より)。
     誉田哲也はなぜ、累計400万部突破の「姫川玲子シリーズ」の最新作(9作目)のタイトルに、戦争によって生じた空白地帯を意味する「ノーマンズランド」という言葉をもってきたのだろうか。
     波が打ち寄せる海岸に一人立つ女性の後ろ姿のイラストに白抜きのタイトル文字。最初にブックカバーを見た時、「なぜ、ノーマンズランド?」の疑問が湧き、その疑問は次第に大きな興味に変わっていった。
     ノーマンズランド――ボスニア戦争を描いてカンヌ国際映画祭(脚本賞)、アカデミー外国語映画賞などに輝いたフランスの反戦映画(2001年公開)がよく知られていますが、誉田哲也はこのタイトルで何を描こうとしたのか。ちなみに電子書籍本文を全文検索しても、「ノーマンズランド」は出てきません。本文中では使われていない言葉です。

    「警視庁捜査一課の死に神」の異名を持つ姫川玲子を主人公とする警察小説シリーズ最新長編。物語はこう始まります。

    〈初海(はつみ)が一体、何をしたというのだ──。
     俺はそればかり、何年も問い続けている。
     俺が、最初に彼女のことを知ったのはいつだったか。正確なことは覚えていない。でも、中学二年か三年のときにはもう、知っていたように思う。〉

     同じ中学のバレー部の女子たちが「南中の庄野さんは、ほんと凄い」と言っているのを聞いていた俺――江川利嗣(えがわ・としつぐ)は、バレーボールの強豪校として知られる埼玉県立朝霞東高校でその庄野初海と一緒になる。二人は徒歩通学組で家も近かったことからぎこちない会話を交わすようになり、早朝に待ち合わせて陸上自衛隊朝霞基地の周りを一周するのが日課になった。
     ともに期待の選手としてインターハイ出場を目指していた高校2年の冬休み。初海が練習中に足首の靱帯断裂の大怪我を負い、選手を続けることを諦めて男子バレー部のマネージャに。3年になって江川利嗣はスポーツ推薦で大学に入れそうだったが、初海は同じ大学を目指して猛勉強に取り組む日々――日課の早朝ジョギングは続いていたし、二人には高校生らしい“青春”があった。

     初海の入院中、江川は一日おきに見舞いに行った。病室での会話――。
    〈「いや、だから……好きだから」
     初海は真顔で、黙って聞いている。
     俺が、続けるしかなかった。
    「その……誘ってきたのは、初海、だったかも、しんないけど……好き、だったから……初海のこと、好きだったから、一緒に、走れて……嬉(うれ)しかったっていうか……まあ、そういう気持ち……です」
     すると、今度は口を尖(とが)らせ、初海はちょっと斜め上を見上げた。俺の方ではなく、反対の窓の方だ。
    「それなら、まあ、いいけど……私も、江川くんのこと、好きだったし……もう、バレーは、選手としては、無理だから……少なくとも、三年の引退までに、今までみたいな、今までと同じスパイクを打てるようには、戻せないと思うし……」
     初海の目に涙が浮かんでくる。でも同じように、たぶん俺の目にも、浮かんできていた。〉

     部活引退後の二人――。
    〈「私も一応、長谷田(はせだ)受けるよ。そしたら、一緒に通えるし」
    「ああ。そしたらさ、また初海も、バレー始めりゃいいじゃん」
     そんなこともサラッといえるくらい、あの怪我からは時間が経(た)っていた。初海の足も回復していた。
    「えー、もう無理だよ。全然、体が追いついていかない」
    「そんなことないって。初海ならできるって」
    「えー……私それより、大学入ったら、なんか楽器やってみたい。フルートとか、オーボエとか」
     初海が楽器をやるなんて、考えてみたこともなかった。でも、悪くない気はした。
    「フルートはともかく、なんでオーボエなんだよ。っつか、オーボエってどんなんだっけ」「こういうの。縦笛の、なんかもっと複雑なやつ」
    「ほんとはよく知らないんだろ」
    「知ってるよ。っていうか、普通みんな知ってるから」
     あの頃の俺たちは、バレーボールというそれまでの共通言語を抜きにした、新しい関係を模索していたのだと思う。新宿に映画を観にいったり、渋谷に美味(おい)しいものを食べにいったり、原宿に服を買いにいったりした。同じ年頃のカップルと比べたら、少し幼稚だったかもしれないが、でもそれで充分、俺たちは楽しかった。幸せだった。時間はいくらでもある。ゆっくりと今を楽しみたい。そんな気分だった。〉

     大学生活への夢を語り合い、若者として“青春の日々”を普通に生きていた二人――。
    〈それなのに──。
     ある日突然、初海は俺の前から、姿を消した。〉

     江川利嗣は大学2年の夏で大学を辞め、陸上自衛隊に入隊する。
    〈初海は……北朝鮮の工作員に、拉致された可能性がある〉
     埼玉県警の警察官である初海の父からもたらされた情報が頭から離れることはなかった。

    〈俺は大学に通い始めたものの、勉強にもバレーボールの部活にも、まるで身が入らなかった。先輩や同級生と話していても、頭の中はいつも初海のことで一杯だった。
     今こうしている間も、初海はあの、貧しい北の荒野で泣いているに違いない。何をされ、何をさせられ、どんな思いをしているのかなど、想像したくもなかった。ただ、泣いていると思った。
     ずっとずっと、初海は海の向こうで泣いていた。
     いつもいつも、初海は俺の中で泣いていた。
     泣きながら、俺に訴えてきた。
     江川くん、助けて。早く、助けにきて、江川くん──。
     こんなことをしている場合ではないと思った。大学もバレーボールも、もうどうでもよかった。初海を助ける、拉致被害者を救出する、そのことばかりを考え続けた。〉

     自衛隊唯一の空挺部隊であり、当時、最も特殊部隊に近い性質を持つといわれた第一空挺団を目指した。そのために極限状況下で90日間続くレンジャー課程の訓練に耐え抜いた。

    〈初海をこの手で救出する。日本に連れ帰る。必ず連れ戻す。(中略)
     今も初海は俺を待っている。俺が助けにいくのを、泣きながら待ち続けている。こんなところで諦めて堪るか。倒れて堪るか。死んで堪るか。俺は、たとえ一人でも初海を助けにいく。背負ってでも、そのまま海を泳いで渡ってでも、初海をこの日本に連れて帰る。〉

    「初海を日本に連れ帰る。必ず連れ戻す」特別な思いを胸に秘めた江川利嗣の闘い。それと並行するように、警視庁葛飾署に設置された「青戸三丁目マンション内女性殺人事件」特別捜査本部に入った姫川玲子班の捜査が動き始めます。
     被害者は、長井祐子、21歳。協立大学文学部、英米文学科4年で、1DKの自宅マンションのベッドに、仰向けの状態で死亡していた。顔面、胸部、腹部に複数、殴打されたような生活反応のある打撲痕があるものの、骨折等はなかった。死因は、頸部に扼痕があることから、扼頸による脳循環不全及び窒息と考えられる。つまり、殴られた挙句に首を絞められて殺された、ということだ。
     採取された現場指紋に「当たり」が出ます。大村敏彦、32歳。21歳のときに、傷害で前科一犯、3年の執行猶予となった男。写真はどう見ても元ヤン丸出しの顔で、大村の住まいは被害者のマンションとは500メートルと離れていない。
     幸先いいスタートだったが、すぐに意外な壁に突き当たります。大村がまったく別の殺人事件の容疑で逮捕され、警視庁本所署に留置されていることが判明。被害者が「サクマケンジ」という50がらみの男性だということ以外、情報はなにもありません。姫川はコンビを組む湯田康平(元姫川班、亀有署)と本所署に出向く。しかし、応対に出た刑事課長はけんもほろろの対応で、単なる縄張り争いではなく、裏になにかあると直感する姫川。何を隠しているのだ?

     姫川と湯田が本所署を訪ねた後、警視庁捜査一課殺人犯捜査第八係の勝俣健作に電話が入り、こんなやりとりがあった。勝俣警部補は、公安上がりの衆院議員、鴨志田勝自民党広報本部長につながる曰く付きの刑事だ。
    〈『死神がこっちにきましたよ。大村に会わせろって』
     死神? 姫川玲子が、本所署にいったのか。
    「なんだそりゃ」
    『勝俣さんが入れ知恵したんでしょう』
    「知らねえよ。なんの話だ」
    『姫川は今、葛飾の特捜で女子大生殺しを調べてます。そっちでも大村の名前が出たようです。今、下手な横槍(よこやり)入れられたくないんですよ。しっかり処理しといてください』
     フザケんなよ、こら。
    「おい、人にものを頼む態度か、それが」
    『よろしくお願いしますよ、勝俣先輩』〉

     そんなことを知る由もない姫川玲子は、大村敏彦が被疑者となっている「佐久間健司殺害事件」の情報を求めて、東京地検公判部の武見諒太検事に接触を図ります。警察と検察の間のルールを逸脱した単独行動だ。姫川らしい動き方ですが、受ける検事も普通ではありません。ちなみに武見検事は、玲子と初めて会う場所として西麻布のバーを指定するなど、並の検事とは異なる言動が際立つイケメン。シリーズ初登場の新キャラクターです。

    〈「姫川さんは、大村について知りたいんだよね。俺は、申し訳ないけど、彼について多くを知らない。でも、ちょっとクサい事件だなと、思ってはいたんだ。刑事部に……もちろんウチのね、地検刑事部に、少し丁寧に見るようにはいっておいた。ただ、結局のところ……下手な証拠と調書を喰わされて、恥を掻くのは俺自身だからね。ある程度、自分で納得できるところまで調べてみようと思ってたんだ。俺、刑事部が長かったからさ。捜査は、決して嫌いじゃないんだ」
     武見が、ぐっと身を寄せてくる。
    「……あなたにその気があるなら、俺は、組んでもいいと思ってるんだ。どうする」
     検事が、別件を捜査している刑事と、組む?〉

     翌朝7時。武見からメールが送りつけられてきた。検視のときに撮影された、佐久間健司の遺体の顔写真が添付されていた。正面と横顔、というか、仰向けに寝かされているのを真上から撮影したものと、左側から撮影したものの二種類だった。
     姫川玲子はそれらの遺体写真から似顔絵を起こし、聞き込みに回ると同時に、繁華街で指名手配犯の顔がないか、毎日、何時間も何時間も見続けている「見当たり捜査班」の協力を仰ぐ。数百の手配犯の顔の特徴を頭にたたき込んだ職人集団だ。
     さらに武見検事から全身の遺体写真を手に入れます。20枚以上のそれを、特捜に持ち込んで密かにプリントアウトするのはさすがに難しい。要町の自宅に帰り、携帯をパソコンに接続。プリンターから1枚、1枚排出されてくる写真を床に並べていく。
     首、左右の肩、上腕、前腕、拳、胸部、脇腹、下腹部、股間、男性器、大腿部、膝、脛、足。引っ繰り返して、背部を収めた写真もある。最初に入手した頭部の写真――短髪、白髪交じり。額、眉、鼻、頬骨、耳、もみ上げ、口の周りには無精ヒゲ。

    〈待って、まさか、そんな──。
     恥ずかしながら、玲子に男性経験というものは、まったくゼロではないものの、極めてそれに近いといっていい。なので、男の体をよく知っているとは、とてもではないがいえない。
     ただし、死んだ男の体ならよく知っている。全裸で、身動き一つしない、全体に変色した男の体なら、冗談でなく腐るほど見てきた。
     その経験からいうと、これらの遺体写真には大変な違和感がある。〉

     姫川玲子は、今年の3月で東京都監察医務院を定年退職した國奥定之助(くにおく・さだのすけ)を訪ねます。お気に入りの玲子を「姫」と呼ぶ國奥に「違和感」を確かめる。はたして名監察医の判断は?

     姫川の前で「事件」はまったく異なる姿を見せ始めます。
     国家の思惑が絡み、事件の隠蔽に動く与党政治家。その指示を受けて動く刑事。
     それでも、真相に迫ることをやめない姫川玲子。
    「彼女を必ず日本に連れ帰る」と思い続け、日本海に向かった自衛官は?

     ノーマンズランドを覆う、言いようのない寂寥感が読むものの胸中に広がってくるようだ。
     永田町の深い闇に光を当てる社会派ミステリーの新たな傑作の誕生です。(2017/12/22)
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    投稿日:2017年12月22日
  • 匿名希望
    単なるサッカーマンガではなくサッカーだけに限らない人間群像
    当初は単なるタツミタケシのストーリーかと思って読み始めたが、GIANT KILLINGというタイトルからラグビーワールドカップでの日本対南アフリカでの大番狂わせを思い出した。あの時も弱小ニッポンがベスト10にいるラグビー強国南アフリカを倒してしまった。それと同じことをマンガの中で”ジャイアントキリング”をプレイヤー、サポーター、クラブの人間、マスコミ関係者を渾然一体として描いているこの「ジャイアントキリング」は日本のサッカー関係者のみならず、企業の経営者をはじめとする日本のあらゆる組織に関わる人間を引きつけてやまない。とにかく面白い!
    • 参考になった 0
    投稿日:2017年12月21日
  • グッとくる色と瞳
    表紙の色使いに魅力があり、引き込まれます。
    鉱物のように濁った色も美しく見える色調が印象的です。
    心象風景を反映したキャラクターの表情(特に見せ場の時の瞳)も、一見の価値があります。
    そして話の流れも、現実と想像の狭間の絶妙なラインで攻めてきて、読み返しても飽きのこない作品です。
    • 参考になった 2
    投稿日:2017年12月21日
  • ネタバレあり
    江戸の浪人ものだけど、どこか洋風
    江戸を舞台に剣の腕は立つのに気が弱い浪人を主人公に、ひょんなことから出会った裏稼業を生業とする一味と主人公の成長を描いた作品です。
    侍なども出てきてますが作者の画風もあり登場人物が目鼻立ちがはっきりした洋風な顔立ちなのでどこか新鮮でスタイリッシュな雰囲気もあります。
    侍や浪人、裏稼業など出てきますが斬り合いなどの血なまぐさいシーンははほぼ出てきません。出てきても直接的な表現は避けてぼかした描かれ方をしているのでグロさはありません。人情物語のような印象です。
    同作者の作品はACCA13区監察課を読んだことがあり、そちらにも通じる物がありますが日常の何気ないやり取りでの気持ちのすれ違い、かけ違い、様々な人の思惑が絡み合い誰が何を企んでいるのか分からなくなっていく部分の面白さがあります。反面、ラスト直前辺りの思惑が絡み合う盛り上げが大きい割にラストは意外にあっさりさっぱり終わる印象を受けました。
    • 参考になった 0
    投稿日:2017年12月21日
  • 主人公のデザインが斬新
    連載中の作品なので5巻時点での評価です
    主人公を筆頭に「拡張者」と呼ばれる身体改造者が多く登場するサイバーパンク的な世界観です。主人公なのに頭部が銃なので表情が一切分からないというのが斬新に感じました。女性キャラもパンクロックっぽい雰囲気の登場人物が多く個性的な世界観が楽しめます。
    主人公の元に集まる依頼をこなしていくうちに根深い社会の闇が見え隠れしていく感じの構成なのである程度まとめて読まないと少し分かりにくい部分もあるかもしれません。
    また、身体改造がよくある体の一部を強化するだけのレベルを超えているのでバトルシーンはよく読みこまないと何がどうなっているのか若干理解しにくく感じましたが、それもそれで楽しさの一つだと思います。
    これからストーリーの核心部分により触れていきそうなので続きが楽しみです。
    • 参考になった 0
    投稿日:2017年12月21日