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  • 2020年、東京でのオリンピック開催が決まった瞬間に、私の頭に浮かんだのがこの書籍『スローカーブを、もう一球』です。有名な「江夏の21球」を収録した、山際淳司のスポーツノンフィクションの傑作中の傑作です。とりわけ「たった一人のオリンピック」という短編に、強烈な印象が残っているのです。主人公の名前は、津田真男。彼がオリンピックを目指し始めてから、日本代表となるまでの物語が描かれている作品です。東大受験へ三回失敗し、失意の日々を送っていた津田がある日思い立つのです。「オリンピック選手になろう!」と。アイディアで思いつくのと、それを実行するのは別の話。普通は、やりません。というか、できないことです。なにしろ、20歳もとっくに超えて、それまでの人生で一度も漕いだこともないボートのオリンピックに出場しようとするわけですから。他人から見たら正気の沙汰には思われないでしょう。でも、津田は冷静に分析して、シングル・スカルというボート競技での出場に勝算があったのです。ただ、あまりにも不運だったのが、対象となるオリンピックの開催地がモスクワだったことです。短編なので、これ以上の詳述は避けますが、短いページ数の中に劇的なノンフィクションが濃密に描かれています。二度目の東京オリンピックでは、どんな物語が生まれるのか、今から楽しみですね。 (2013/9/13)
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    投稿日:2013年09月13日
  • 本書『シャイロックの子供たち』紙版の帯に「池井戸潤の裏ベスト1」の惹句とともに、「ぼくの小説の書き方を決定づけた記念碑的な一冊」という著者・池井戸潤の言葉が大書されています。視聴率トップのヒットTVドラマ「半沢直樹」原作小説『オレたちバブル入行組』『オレたち花のバブル組』を筆頭に、池井戸潤の小説が紙も電子も売上げランキングを席巻しています。本書もそのひとつで、私の手元にある紙版(文春文庫)奥付には「2013年8月10日 第19刷」とあります。初版発行が2008年11月10日ですから、5年で19刷。出版不況がいわれる中にあって、順調に版を重ねている数少ない本であることがわかります。1998年『果つる底なき』(講談社文庫)で江戸川乱歩を受賞して作家デビューした池井戸潤は2011年に『下町ロケット』(小学館刊)で直木賞を受賞しますが、本書はちょうどその間、2006年に単行本が出版されています。作家デビューから8年、直木書受賞の5年前。作家としての転機というか、新しい手応えを得た作品だったのではないでしょうか。著者の思い入れの強さは、この作品が、三菱銀行員時代に著者自身が勤務した東京・大田区の長原支店を舞台として描かれているところにも現れています。書名の「シャイロック」は、シェークスピアの『ヴェニスの商人』に登場する強欲な金貸しです。その「子供たち」、すなわち旧財閥系のメガバンク東京第一銀行で働く銀行員たちの生き様を描く短編が連なって、その群像劇のなかで「ひとつの事件」の謎が解明されていくという金融ミステリーの色彩をもつ異色作です。群像劇といいましたが、なにしろ、この作品は京浜工業地帯の中小企業や町工場が多く集まる地域に立地する小さな支店が舞台ですが、フルネームで登場する銀行員だけでも20人を上まわります。一話ごとに主人公が変わり、それぞれきちんとキャラクターが書き分けられ、ひとつの事件も視点が移動することによってまったく異なる様相をみせていきます。ここにミステリーとしての謎解明のスルリ、緊張感がみなぎって、読者をひきこんでいきます。池井戸ミステリーの真骨頂といっていいでしょう。全話を貫く事件――100万円紛失事件はこう始まります。〈「係長、現金が足りないんです」戸田亜希子の声は、営業時間終了後の店内の喧噪の中でもはっきりと聞こえた。業務日誌を書いていた愛理は思わずその手を止めて声のほうを振り向く。何人かの女子行員が愛理と同じように、亜希子と、報告を受けている課長代理の水原悦子のほうを見ている。申し訳なさそうな顔の亜希子を、水原係長は不意打ちをくらったような顔で見上げていた。「いくら?」水原がきいた。不安そうな素振りは見せないが、声はどこか、固い。小柄な水原は、東京第一銀行でも数少ない女性の課長代理だった。たいへんな努力家で、部下の人望も厚い。面倒見のいいことでも知られていて、姉御(あねご)肌のところもあるから男性行員にも人気がある。一方の、戸田亜希子は、入行七年目のベテラン行員だ。「百万円なんですけど」その亜希子がいうのだから、これはただごとではないぞ、という雰囲気はすぐに漂い始めた〉手形や現金といった“現物”の紛失は、銀行員にとって致命的なミスです。過失があればクビは大げさだとしても、出世には響く――銀行員経験のある著者・池井戸潤はそう書いて、支店をあげての捜索の様子を続けます。現金を数え直すことから始まり、取引先には余分に払っていないか一件ずつ問い合わせをしていきます。さらに最低でも一週間分は保管しておくことになっているゴミ袋をすべて探し直す。それでも出てこないとき、最後はお互いの私物を確認しあうことになります。〈愛理は、自分のロッカーを開けて、通勤用にショルダーバッグを取り出した。「どうぞ」ヒカルがマグネットになっている口をあけて中をのぞき込む。「先輩って、持ち物シンプルですね!」そうかな。MDではなくて、文庫本というところが違うだけだと思うけど。そのとき、「何読んでるんですかあ」といって文庫本を開いたヒカルの足下に何かが落ちた。拾い上げたヒカルが、不思議そうにそれを見つめる。愛理は言葉を失った。「先輩、これって」そばにいた水原が振り返り、ヒカルの指がつまんでいるものを見た途端、表情を曇らせた。帯封だった。札束をとめる、紙の帯だ。帯には、東京第一銀行のロゴと、裏に日付が入っている。それは紛れもない今日の日付だった。ざわついていたロッカールームが静寂に包まれた。「どこにあったの?」水原がきいた。「北川さんの文庫本に挟まっていたんですけど」ヒカルが動揺している。くりっとした丸い目は、愛理をちらりと見て気の毒そうな色を浮かべるや、床へ落ちた。「えっ、ちょっと。違います、私――」あわてて否定した愛理を、水原はきつい口調で遮った。「北川さん、ちょっとお話をきかせてもらえる?〉紛失した100万円と女子行員のバッグから出て来た帯封の波紋は思わぬ方向に拡がっていきます。高卒であることをバネに支店ナンバー2の座を手にして、それだからこそ成績を上げることに必死で、部下に対しパワハラまがいの叱責をくり返す副支店長、海外勤務を夢見て努力を重ねるものの実績が上がらず苦しむ融資課次席・・・・・・その知られざる人間関係、家族への思い、欲望、不安、隠してきた秘密などが織り込まれて、銀行という世界が見事に活写されていきます。初めに疑われた北川愛理をかばった上司の西木係長は消えた100万円の謎に迫るが、突然失踪。ここから短編のつらなる群像劇は一気に金融ミステリーの色彩を強めて、予想外のエンディングへ。「倍返し」の半沢直樹的カタルシスとは少し異なりますが、“組織内で正しく生きるとは何か” “家族のために何ができるのか”に思い悩む銀行員の姿は静かな共感を呼び起こします。メガバンクの大支店ではなく、まして本店でもなく、中小企業や町工場を相手にする下町の支店で働く銀行員たちの生きざまは池井戸潤にしか書けません。池井戸潤だから書けた一冊です。(2013/9/13)
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    投稿日:2013年09月13日
  • 名も無きヒーロー
    500年続いた戦国の時代、
    運命の王が歩み始める。
    秦の始皇帝。
    中華を統一した王のもとに、
    名も無き下僕の地位からのしあがっていく1人の少年。
    王ではなく、地位も権力も力も無い少年が主人公
    だと言うのが面白いです。
    人間としても、飛信隊と名付けられた部隊としても大きくなっていく。
    夢の大将軍を目指して。
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    投稿日:2013年09月12日
  • 匿名希望
    これで終わり?
    才人はまだchevalierになってないし話が途中なのに終わり?このシリーズの意味は何なの?
    • 参考になった 1
    投稿日:2013年09月12日
  • 匿名希望
    スポーツ漫画としても十分読み応えあり
    と言っても物語は展開的にまだまだこれからってかんじだし、
    二人の関係も信頼関係構築の段階で(BL的なフラグはあるものの)、それっぽい雰囲気はありません。
    続きが楽しみな作品です。
    • 参考になった 1
    投稿日:2013年09月11日
  • 匿名希望
    早く続編アップして
    最高に面白いのに。早く続編お願いします。
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    投稿日:2013年09月09日
  • 匿名希望
    ゴーダ氏の作品
    氏の作品は4畳半アパートでのシリアスなテーマをさらりと描写するギャグセンスと独特の筆致は時代を超えて魅了されます
    今後更なる作品のアップをして頂ければと思います
    • 参考になった 0
    投稿日:2013年09月09日
  • 読書嫌いの私を読書好きに変えてくれた一冊
    中学生1年生まで私はどちらかというと読書が嫌いでした。夏休みの宿題で読書感想文を書かなければならず、近所の書店の店長さんにどういう本がいいか相談した時に勧めていただいたのがこの本でした。感想文のために嫌々読み始めたのですが、おもしろくて一気に最後まで読み終えてしまいました。本ってこんなにおもしろいものなんだと思わせてくれて、私を読書好きにしてくれた思い出の1冊です。

    世界を駆け巡る話は、沢木耕太郎さんの深夜特急が有名ですが、この本の植村直己さんは、それをはるかに超えて本当に世界各地を駆け巡っています。山に登るためにヨーロッパに渡ったのですが、お金がなくてスキー場に雇ってもらうために、冬季オリンピックのアルペンスキーの金メダリストの方を相手に、スキーなんて1回もしたこともないのに、自分はスキーがすごく上手いですって、大芝居するところなどは抱腹絶倒です。スキーが全くできないことはすぐにばれるのですが、植村さんの人柄と努力家なところを気に入ってもらい、その金メダリストをはじめスキー場の方たちに愛されます。

    写真からは全然すごさを感じさせませんが、世界初の五大陸最高峰登頂者であり、国民栄誉賞受賞者です。山だけでは飽き足らず、今度は犬ぞりで、グリーンランド縦断、北極点、グリーンランドからアラスカの先端まで一万二千キロの縦断を行います(犬ぞりの話は文春文庫から別に本が出ていて、この本には載っていません)。そして、昔から夢だった犬ぞりでの南極横断の前に、アラスカのマッキンリーを登山中に消息を絶ちます。

    植村さんは冒険家なのですが、心の冒険家でもあると思います。普通なら現状に満足して躊躇してしまうところを、常にチャレンジし続けました。私たちは、最高峰の登山などは真似ることは決してできませんが、心のチャレンジの部分は真似することができるのではないかと思います。この本はストーリーとしても文句なく面白いのですが、チャレンジする心の大切さを思い起こさせてくれる本だと思います。そういう意味で若い人にはぜひ読んでいただきたいのですが、実は、色々なしがらみなどでチャレンジする心を忘れてしまってる30代以上の方により読んでいただきたい本かもしれません。私ももう一度読み返して、ストーリーの面白さを満喫すると同時に、植村さんのチャレンジする心の大切さを学びなおしたいと思います。レビューが長くなってすみません
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    投稿日:2013年09月08日
  • 匿名希望
    短編だけど、どれも良いです!
    絵が上手いし、ストーリーもよくできていて、どの話も印象に残りました。
    Peaceの話が一番好みでしたが。
    この作者のコミックは、eBooks上のは全部読みましたが、一番好きです。
    10Danceも面白かったです。
    BLの中で、エロさ加減が、一番好きです。
    • 参考になった 11
    投稿日:2013年09月06日
  • 絶対命令いいなり玩具
    現先輩を純粋に愛するひかり先輩が心を開いてひかりを愛する日はあるのだろうかとても感動しました絶対命令いいなり玩具皆さんにおすすめの作品です
    • 参考になった 3
    投稿日:2013年09月06日
  • ネタバレあり
    あぁ悲し
    大奥ネタ、そして時代背景を考えて、
    ハッピーエンドじゃない可能性が高いなぁ~と思いつつ読みました。
    案の定、ハッピーではありませんでした(つω・`)
    幼い将軍の生母様のご法度恋愛のおかげで江島は大恋愛ができた。
    同じく生母様のご法度恋愛のせいで江島の大恋愛がアンハッピーに終わったとも言える。
    まあ、その生母様のおかげで江島も生島も死なずにすんだのかもしれんけど。
    あの垂れ目生母様が気に入らない。
    • 参考になった 0
    投稿日:2013年09月06日
  • 熱い!!
    私が若かりし頃はこの情熱を気に入っていたのですが、
    今読むとなんだか熱苦しいような……。
    熱血恋愛漫画ですね、これは。うん。
    • 参考になった 0
    投稿日:2013年09月06日
  •  最近、オタクを自称する人が多いらしいのです。僕が、時には自分の大事にしているものを放棄し、時には同好の士を「オタクだ!ここにオタクがいるぞ!」とオタク狩りに引き渡したりしながらも、自分だけはオタクとみなされないように苦心してきたというのに(結局、無意味だった)、これは一体どういう了見なのか。
     単純に、オタクという言葉が【ある事柄に詳しい人】として受容されているだけという気もしますが、オタク=キモいの時代に生きてきた私にとっては隔世の感があります。
     『妄想戦士ヤマモト』はそんなオタクたちの物語です。昔ながらのキモいオタクたちの物語です。
     主人公は高校生の山本。彼は助けた子猫が美少女になって恩返しに来る可能性を真剣に信じる、「キモオタ」という言葉も生ぬるいほどのキモいオタクです。彼の友人として登場する松下は、一件常識人にみえますがうちに秘めたる情熱は山本をもしのぐと言われる変態。リアル女性に全く興味のない渡辺は常にフィギィアと生活しています。めがねっ娘教団の教祖、南雲はめがねっ娘のために血の涙を流すこれまたひどい変態……と、どのキャラクターも極めつけのオタクばかり。
     傍若無人な山本とその変態仲間たちの素敵な日常がえがかれるギャグ漫画であります。 彼らはとにかく絶叫をします。
    「だってこの俺がこんなに幸せになれるはずがないじゃないかー!!」
    「おまえら 自分がこの世に必要な人間だとでも思っているのか!!」
    「そう人じゃない。人じゃないからいいんだ。彼女たちは……うんこもおしっこもしないんだよ」
      自分の性癖が誰にもわかってもらえないのは知ってる。変態と蔑まれているのも知ってる。それでも叫ばずにいられない、この情念はいったいなんなのか。キモイキモイと笑いながら読んでいる僕もハッとさせられます。そして極めつけがこのセリフ。
     「イブの夜に一人でいるのって 人として何かが劣っているような気がするんだ!」
     もういい。もういいんだッ……。傷つきながらも共感している自分を発見し、ちょっとびっくりしました。
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    投稿日:2013年09月06日
  • 戦後出版史に残る作品が半世紀に及ぶ封印を解かれて、電子書籍として甦りました。姥捨伝説をテーマとする『楢山節考』で中央公論新人賞を受賞した深沢七郎の短篇小説『風流夢譚』です。まずは復刻された同書の一部を紹介しましょう。〈その夢は私が井の頭線の渋谷行に乗っているところからだった。朝のラッシュアワーらしく乗客は満員だった。客達はなんとなく騒いでいて「今、都内の中心地は暴動が起っている」とラジオのニュースで聞いたとかと話しあっていて、私の耳にも聞えていて、私もそれを承知しているのだった。(中略)・・・・・・都内に暴動が起こっているのではなく、革命の様なことが始まっているらしいのだ。「革命ですか、左慾(さよく)の人だちの?」と隣りの人に聞くと、「革命じゃないよ、政府を倒して、もっとよい日本を作らなきゃダメだよ」と言うのである。日本という言葉が私は嫌いで、一寸、癪にさわったので、「いやだよ、ニホンなんて国は」と言った。「まあ、キミ、そう怒るなよ、まあ、仮りに、そう呼ぶだけだよ」〉「私」が車中で見た夢の中の話――ある種の寓話だとしたうえで、皇居で起きていることが描かれていきます。〈そのうちにまわりの人だちの話し声は、「もう皇居は、完全に占領してしまった」ということになっていた。そこで私は誰かが呼んでいるのに気がついた。ひょっと向うを見ると「女性自身」という旗を立てた自動車にスシ詰めに人が乗っていて、その人達がみんなこっちを見ているのだった。「これから皇居へ行って、ミッチーが殺(や)られるのをグラビアにとるのよ」と女の記者が嬉しがって騒いでいて、すぐにもそこへ飛んで行きたいのだが、私が変だと思うのは、そこへ走っても行かないで返事もしないで、相変わらずバスを待っているのはどうしたことだろう〉夢の中で「私」は天皇や、皇太子らが「処刑」される情景を目撃し、遺された辞世の歌について、30年も50年もおそばに仕えたという老紳士から滑稽な解釈を聞きます。そして・・・・・・「私」は昭憲皇太后の首を両股で羽交締めにすることになります。〈・・・・・・いきなり、「この糞ッタレ婆ァ」と怒鳴った。そうすると昭憲皇太后の方でも、「なにをこく、この糞ッ小僧ッ」と言い返して私を睨みつけるのである。私が変だと思うのは、「糞ッタレ婆ァ」というのは「婆ァのくせに人並みに糞をひる奴」とか、「婆ァのひった糞はやわらかくて特別汚いので、きたねえ糞をひりゃーがった婆ァ」という意味で「糞婆ァ」というのは「顔も手も足も糞の様にきたない婆ァ」という意味なのである。ふだん私は「糞婆ァ」という言葉はよく使ったが、「糞ッタレ婆ァ」などという嫌な、最低の言葉は使ったことがないのに、ここで「糞ッタレ婆ァ」と言ってしまったのはどうしたことだろう。また、昭憲皇太后が「なにをこく」とか「糞ッ小僧」などという甲州弁を知っているかどうか、皇室ではこんな風なときに使う悪態はアクセントも違った言い方をするのだと思うが、夢を見ているのは私だから、私以外の知識が夢の中に出て来る筈がないので、これはあとで考えると納得することが出来たのだった。「糞ッ小僧」と言われて私は怒りだした。いきなり昭憲皇太后に飛びついて腕を掴んでうしろへねじった。でかい声で、「なにをこく、この糞ッタレ婆ァ、てめえだちはヒトの稼いだゼニで栄養栄華(エーヨーエーガ)をして」と怒鳴った。そうすると昭憲皇太后は、「なにをこく、この糞ッ小僧ッ」とわめいて私の顔をひっかくのだ。私はカンカンに怒って、「エイッ」と昭憲皇太后に足がけをくれて投げ飛ばした。「どすん」と昭憲皇太后は仰向けにひっくり返って、「あれ、うまくいったなァ、俺はこんねに強かったのか)と私はびっくりした。(起き上がられては)と素早く私は昭憲皇太后の首を両股で羽交締めにした〉「中央公論」1960年12月号(発売は11月10日)に発表された直後から皇室をめぐる非現実的でありながら、リアルな本質を抉るかのような深沢七郎流表現に賛否が噴出。翌1961年2月に右翼団体メンバーだった17歳の少年が発行元の中央公論社・嶋中鵬二社長への面会を求めて自宅に押しかけ、夫人とお手伝いさんに斬りつけました。夫人は重傷、50歳のお手伝いの女性が刺殺されるという戦後出版史に残るテロ事件で、国論を二分した60年安保闘争後の社会に大きな衝撃を与えました。それ以降、深沢七郎は『風流夢譚』の書籍化を封印したまま、1987年に他界。「深沢七郎集」(筑摩書房、全10巻)にも、「深沢七郎選集」(大和書房、全3巻)にも収録されていません。深沢七郎は事件直後に行われた記者会見で、「あの小説は諧謔小説なんです。それが、いろんなことになり、何の関係もない女の人まで死んでしまうようになったのです。・・・・・・私の書き方が悪かったのです」と涙ながらに語ったと当時の新聞にありますが、作品発表から半世紀――この問題作を電子化したのは、志木電子書籍・京谷六二代表。大手出版社の光文社でカッパ・ブックスなどの編集に携わったあと、退職。独立して電子書籍の編集・制作に転じるのですが、京谷代表の父、京谷秀夫さんは『風流夢譚』が発表された当時の中央公論編集部次長です。その秀夫さんの著作『一九六一冬「風流夢譚」事件』を電子化した際に、『風流夢譚』そのものを電子化できないか、と思いたったそうです。著作権継承者へ手紙を書いたものの、当初はなしのつぶてだったとか。それでも諦めずに直接電話するなどの交渉を重ねた結果、電子書籍を条件に復刻が実現し、いま私たちもこの問題作を入手、読めるようになったというわけです。電子書籍が普及したからこその、新しい読書状況の出現といっていいと思います。関連書として、上述の『一九六一冬「風流夢譚」事件』(京谷秀夫著)と『「風流夢譚」事件以後』(中村智子著)も、同じ志木電子書籍からリリースされています。あわせてお読みください。(2013/9/6)
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    投稿日:2013年09月06日
  • 「ちはやふる」で数々の賞を取っている末次由紀先生が描く、イケメン兄弟ショコラティエが働くチョコレート専門店を舞台に繰り広げられる、愛と青春と感動の物語!仕事と恋で悩んでるとき、同級生にチョコレートを渡せなくって落ち込む小さな恋、ちょっと荒んでしまいそうな気持ちになっても、チョコレートが、ちょっとした手助けをしてくれる。そんな物語。人と人とがつながっていく温かいストーリーは子供から60歳を超えた女性までと幅広い登場人物を迎えて繰り広げられていきます。その中で私が気になったのはチョコレート専門店でアルバイトをする65歳の女性。昔はもっと人と人とがつながっていて、にぎやかだったのに、いつのまにか子供は独立し、夫は他界し…と沈んでいくのですが、イケメン兄弟とそのお店によって新しい人生の一歩を踏み出すことに!そこで得た想いに思わず涙腺が緩みました。読み終わったらきっとチョコレートが食べたくなる一作だと思います。
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    投稿日:2013年09月06日
  • 匿名希望
    お風呂好きにはお勧め!
    日本人ならではのお風呂愛がある人にはたまらない作品でしょう!!
    自宅のお風呂も銭湯も、スパリゾートも大好きな私にはたまらない作品でした!!!
    日本人と外国人のお風呂に対する価値観の差はいつも深く感じています。
    海外で生活してたとき日本のお風呂がどれだけ恋しかったか!!
    日本の家族や友人にもお風呂好きの私が日本のお風呂に入れない事を心配されてた有様ι
    日本人の為に日本式のお風呂を用意したホテルに泊まったりしましたが、やはり汚れを落とす場前提の造りであり、いくらシャワーヘッドを固定ではなくホース式にしたところで日本人が求めるお風呂ではありませんでした…。
    その国の人にとって疲れを取る場はベッドなんですよね。

    お風呂は清潔感を保つ場であり、安らぎの場、そして楽しむ場!!
    それを追求していくルシウスが素敵だし、作者の方も海外で日本のお風呂に飢えていたのかなって思いました。(笑)

    ルシウスはローマ人としての誇り高さと、テルマエを追求する素晴らしい職人であるのに、男としては…なところや、日本語を一生懸命真似して喋ろうとする姿が可愛くてたまりません。
    シツタタマース。(笑)
    • 参考になった 4
    投稿日:2013年09月04日
  • 農業ってスゴい!
    個性的なキャラクターが繰り広げる明るく楽しい農業高校生活が面白いし出てくる食べ物がとにかく美味しそう!野菜も勿論ですが、卵一個、グラス一杯の牛乳、ベーコンのスライス1枚に至るまで農家が大切に育てた家畜からきているということ。いのちを食べるということ。農家が直面する理不尽な現実との闘い。この漫画を読むと今まで当たり前に食べていた食べ物がとっても有り難くなります。
    • 参考になった 5
    投稿日:2013年09月04日
  • 匿名希望
    キリカが最低
    過去に身体を許さなかったら自分を捨てた男を恨むのは分かる。
    だけどその後に出会った奥さんは無関係でしょ?自分を捨てて今の奥さんを取ったならともかく。
    ワザと隣の家買ったり、下半身露出して誘惑したり、その事を自分の旦那との事と思わせて奥さんに話して優越感感じるなんてどこまで性格悪いの?
    自分は主人公に捨てられた、裏切られたのが辛かったって。自分も旦那に同じ事して、主人公に奥さん捨てさせて過去の自分の辛さを人に味合わせるのは平気。
    こんな女無理。
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    投稿日:2013年09月03日
  • 匿名希望
    ちょっと期待はずれ
    表紙と、立ち読みで読める範囲の展開の期待感が良かっただけに、その後のお子様な展開にはがっかり。ヒロインピンチとはこういうものではないだろう?ネタは良いのだから、もっと分かってる人に脚本作ってもらって描き直してもらいたい。あと、なぜかiOS版リーダーだと読めない。自分だけ?
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    投稿日:2013年09月03日
  • 匿名希望
    最高
    最高のゴルフ漫画。なんど読んでも最高に笑える。
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    投稿日:2013年09月03日
  • 匿名希望
    河童、飼いたくなります。最高です~!
    ホントに昭和に河童が存在していたのか?と思わせるくらい、河童の生態が真面目に書かれていて、ホントに飼いたくなってしまいました。ココロがあったかくなる作品ですね。これを読んでも何も感じなくなったら、自分のココロが相当荒んでいるってバロメーターになりそうです。是非、昭和の匂いとともに楽しんで欲しい作品だとおもいます。
    • 参考になった 1
    投稿日:2013年09月03日
  • 続きはいつ...
    連載当時に少し読む機会があり気になった作品でしたが、その後海外転居になって機会もなく忘れていました。
    ところがこのご時世電子書籍というものが登場し、外国にいながら好きな漫画が読めると喜んで読みのがしていたアダ戦記もさっそく購入しました。
    思ったとおり面白くドキドキさせられる展開もあり、続きを楽しみにしていたのですが続刊が全然でません。
    とっくの昔に完結している話なのに。
    全5巻のうち3巻までが一気に販売されてそれを購入してから1年ほども残りの2冊はまったく出る気配もありません。
    新作、新刊は続々販売されていますよね。
    古い作品は完結しているものならまとめて販売するのが筋ではないでしょうか?
    メールの問い合わせで続刊希望の旨も数度出しましたが、まったく返事もなくスルーなのでそういう営業方針なのかなと思ってはいるのですが。
    正直、ここまで引っ張られるのがわかってたら最初に3巻分購入しなかったと思います。
    作品自体は好きだし、素晴らしいと思うだけに残念です。
    • 参考になった 2
    投稿日:2013年09月03日
  • 冴えない少年が社交ダンスに出会い成長していく物語。キャラ設定や座組みが『はじめの一歩』に似ているという指摘があるようですが、確かにそうかも。冴えない主人公、横暴だけど一本筋の通った偉大な先輩、若くして才気溢れるライバル……。しかしそれははじめの一歩どうこうというよりも単に「ド王道」な設定、というだけのこと。そもそも設定だけで面白い/面白くないが決まらないからマンガは面白いんでしょうよ。どちらかと言えば「バトル系マンガ」における王道なこの設定を「社交ダンス」というニッチなものに使用し、かつ面白く読ませる手腕は凄いですよ。一旦読み始めたら、ぐいぐい引き込まれてしまいました。『ANGEL VOICE』等でも感じましたが、本当に面白い作品は最初こそ「他の作品に似ている」と思っても、読んでるうちにそんなことどうでもよくなるくらいハマっちゃうんですよね。曽田正人的な熱血感もあるので『昴』『capeta』等が好きな人にもオススメです!
    • 参考になった 5
    投稿日:2013年09月03日
  • 匿名希望
    表紙が、、、、、挿絵が、、、、
    購入画面や本棚には表紙イラストが載っているのですが、実際の電子書籍には表紙も挿絵もないのですね、、、、
    日本人のこの作品のファンとしては非常に重要な要素だけに残念です(立ち読み版の時点で悟らなかった私が悪いのですが。)
    • 参考になった 2
    投稿日:2013年09月02日
  • 匿名希望
    どうして 続巻が出ないの?
    落語漫画の傑作だと思うが
    一巻だけってのが 理解できない
    • 参考になった 4
    投稿日:2013年09月02日