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  • 電子書籍として先日蘇った『世界大博物図鑑』という膨大な資料を一人で作り上げた荒俣宏氏。その氏が自身のコレクションを編集した「脳内パノラマとしての図像を探検する『ファンタスティック12』」。僕のおすすめは第4巻『民族博覧会』。

    冒頭にはこうあります。「わたしたちがなぜ異民族に関心をもつか、といえば、それは、文化的にも民族的にも遠く離れた人々との対面がもたらす<新たな啓示>を期待するからにちがいない。」。これはどれだけ時代が変わってもなくなることのない「新奇なるもの」への憧れという人の本能なんじゃないでしょうか。16世紀~17世紀、まだほとんどの人が異文化圏を知らない西欧で、名前も知らないような異民族文化をなんとか紹介しようとした図像の数々。特徴をしっかり伝えようという思いや異文化へのとまどいなどに思いを馳せながら見ていると本当に飽きません。当時の西欧人の<新たな啓示>への欲求を強く感じることでしょう。これらの出典元は300年前の旅行(冒険?)ガイドブックのようなものだったのかもしれませんね。
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    投稿日:2010年01月29日
  • 2010年1月23日、民主党の小沢一郎幹事長が被疑者として東京地検特捜部による事情聴取を受けた。小沢氏の政治資金をめぐる問題の推移を見ていると、どこか既視感(デジャブ)がつきまとう。小沢氏が師として仰いだ故・田中角栄氏の「ローキード裁判」闘争、マスコミとの関係構造が二重写しになって蘇ってくるのだ。著者の木村喜助弁護士は田中角栄逮捕の1976年以来、一審・二審で有罪判決を受けて最高裁へ上告中の1993年に田中角栄氏が死去、公訴棄却判決がでて、裁判が終了するまでの18年間、田中弁護団のメンバーとして活動した。木村弁護士は「総理の犯罪」があったか否かは、(1)丸紅・檜山社長による請託が本当にあったのか、(2)5億円の授受が本当に行われたのか、の2点に集約されるが、そのいずれについても検察は十分な立証を行っていないし、事実ではなかったと主張している。その論点の詳細はここでは省くが、有罪判決を受けて17年間収監された後、2009年に釈放された足利事件の菅家利和氏の例をみるまでもなく、検察、そして裁判に間違いがないわけではない。小沢氏による詳細な説明が求められていることは言うまでもないが、検察の「正義」も冷静に見ていく必要があるのではないか。その意味でいまこそ目を通してもらいたい一冊だ。(2010/1/29)
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    投稿日:2010年01月29日
  • 日本の庶民の旅において、温泉旅行が欠かすことのできない存在だったのは、江戸時代から変わることがなかったようです。本書には江戸時代に出版された温泉旅行ガイドブックの草分けというべき紀行文が5篇収録されています。有馬温泉が2編、熱海・箱根、湯倉温泉(宮城県)、草津温泉がそれぞれ1編ずつ。現代の温泉の楽しみ方と大きく異なっていたのは、混浴の立ち湯が普通だったこと。「滑稽有馬紀行」に小男の入湯シーンがあります。〈湯壺の深さ、三尺八寸(おおよそ115センチ)も有ば、常体(つねてい)の人さえ肩までありて、男女共に立ちながら入湯するなり。まして才六は、はなはだの小男ゆへ、足をつまだて居ねば、口の中へ湯がはいるゆへ、大いに心配してむだ(無駄口・冗談)もでず。ことに其湯の中は若き女も一所なれば、どうやらはづかしき心もちにて、片角(かたすみ)に湯を呑(のま)ぬ用心している。 太郎「ヲウ、ふかい湯じや。才公、貴様のようなちんすう(背の低いことを嘲って言うこと)は、かいつぶりとおなじように、湯の中へ来ると、とんとちうの音もでん」〉。古い文体で少しとっつきにくい面もありますが、いずれも十返舎一九の「東海道中膝栗毛」(1801年・享和元年)とほぼ同時代の作品だけに滑稽本の流れを受け継いでいて面白く読めるものとなっています。(2010/1/29)
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    投稿日:2010年01月29日
  • どこまでも素敵な純愛で、切なく愛しくロマンチックな恋物語が沢山つまっててお得な感じの短編集です。

    女の子なら誰でも一度は夢見たロマンチックなストーリーで、しっかり胸に響く恋の話ばかりなところがさすが! と思いました。
    もっと続きが読みたいストーリーばかりでしたが、その中でも「キューピットの卵」シリーズが好きです。
    何回かわけて登場するのですが、ハラハラ、ドキドキ。最後はそうゆう事だったのかぁと読み応えがありました!

    最近、ときめきを感じていないっていう方や、少女漫画と言えば恋愛モノというわけで安心して甘~い世界に浸りたい方にオススメです☆

    結構むかしの作品ですが、今読んでも色褪せません。さいとうちほワールドに魅了されること間違いナシ!
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    投稿日:2010年01月29日
  • ”笑い”関連でもうひとつ。歳もとったということで、ブームにも乗り最近は落語を嗜んでおります。柳亭市馬、三遊亭白鳥、柳家喬太郎あたりの人気どころを中心に幅を広げている最中。これが楽しくて…と書いていると枕が長くなるので止めますが、そんな落語家たちの日常や高座の裏側を漫画にしたのがこちら。古谷三敏の飾り気のない絵柄と相性が良くて、毎話寄席に通っているような気持ちにさせてくれます。落語の引用も洒落ていて、劇中劇にしたり、ネームで流して人物設定に利用したり。人情話あり、滑稽話ありと漫画自体が一流の落語のよう。古典的手法ながらも、漫画で演出された創作落語になっている、と言えばいいかと。なので古典落語を知らなくてもちゃんと入り込めます。あ、創作落語といえば、最近見た桂三枝の落語で「高齢の父に携帯電話でメールすることを教える話」というのがありました。あの大御所がメールをネタに使っているのに吃驚。今度はぜひ弊社の電子書籍を落語のネタにして欲しいものです。ええ、どちらも落とすものですから。ということでうまくサゲられたでしょうか。
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    投稿日:2010年01月29日
  • 時代とともに、ウケる”笑い”の質は変化していきます。漫才などもオシャレに笑うことが受けたかと思えば、捨て身のギャグが評判になったり。当然、漫画の世界でも手を変え品を変えさまざまなギャグが考案されてきた訳です。しかしながら、果たして大衆に受けたのか、はなはだ疑問なのが、ギャグの帝王・赤塚不二夫の異色中の異色作であるこのタイトルです。主人公は小学生のタロ。彼は悪人だらけ(というか悪人しかいない)町でずる賢く生きているのですが、内容はもう、ヒドイのひと言。家族の愛情などないに等しく、おやつは愛犬の足だし、学校では万引きのやり方を教え、警官(目玉のおまわりさん)は自分の息子を誘拐させて点数を稼ごうとする。八百屋の親父も突如として包丁を振り回し、医者はすべからく藪医者と、お子様には到底見せられない代物。暗黒面が全開です。不快でないのが唯一の救いでしょうか。赤塚絵だから許されるのであり、”笑えないギャグ”というのは言いえて妙。普通のギャグに飽きた方にオススメ、してもいいのかなぁ。
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    投稿日:2010年01月29日
  • バレエ漫画の金字塔がついに登場です! 当然のことですが、やっぱり今読んでも全く色あせない名作です。主人公・真澄も良いですが、名ライバル・京極さんにうっとり。「エースをねらえ!」のお蝶夫人、「ガラスの仮面」の姫川亜弓に並んで、少女漫画界に君臨する三大名ライバルと呼ばせていただきたくw 主人公・聖真澄は、バレエを愛する15歳の少女。真澄はやがて才能を見出され、世界へはばたくバレリーナになって行く――。これぞ、少女漫画黄金時代! 壮大なスケールとゴージャスな縦ロールを是非ご堪能下さい。
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    投稿日:2010年01月29日
  • 内田春菊という人は、こんなに面白い漫画を描くのに、小説を書けば直木賞候補になったり、映画や舞台で活躍する女優さんでもあり、歌手でもある。おまけに大事なポイントとしては、見目麗しい美人。まさしく天は二物どころか四物も五物も、この人に与えたもうたのです。神の奇跡を見ました! 基本的に内田春菊作品はどれを読んでも面白いのですが、衝撃度の高いこちらを今日はオススメします。両性具有の主人公・花房に魅せられていく男たちや女たち。内田春菊って本当にダメ男、ダメ女が上手い。この作品でもたくさんのダメ男、ダメ女が登場し、イラっとしながら、続きが気になって一気読みしてしまうのでした。
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    投稿日:2010年01月29日
  • たばこの値上げはいよいよ現実的になり、吸える場所もどんどん少なくなって、喫煙者には厳しいこのご時世。でも肩身が狭いからこそ、喫煙者同士のコミュニケーションは世代や性別を超えたものがあったりなんかして。“タバコミュニケーション”なんて言葉もあったりしますしね。この作品は同じ会社の喫煙3人組が会社の屋上でゆる~い会話を繰り広げるシチューション・コメディ。大した会話はしちゃいないんですが、そうした「大したことない会話」を世代が違う人とする」ってことは大事なんだよなぁと思ったりも。喫煙者の方であれば、中身の無い会話を何となくしているこの雰囲気には共感できるはず。
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    投稿日:2010年01月26日
  • 舞台は今のこの現実とほとんど変わらない世界。しかし現実よりもほんのちょっとだけ科学が進歩していて、「脳の培養」や「タイムマシン」、「男の妊娠」などが実現している、という設定。普通、そういったフィクションの技術を軸に物語を作ろうとすると、どうしてもその“技術”がメインになってしまい、SF感の強いものになってしまいがち。しかしこの作品ではそうした技術はあくまで物語のための装置として使うだけで、メインは人間ドラマ。フィクションなのだけれど、どこか僕たちの今の世界と繋がっているような、そんな気分にさせられます。ドラマ『世にも奇妙な物語』などが好きな人はきっと気に入るのではないでしょうか。
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    投稿日:2010年01月26日
  • 10年ほど前、作者と池上遼一さんを知ったのがほとんど同時だったため、はげしく混乱した記憶があります。絵と内容のギャップのはげしさで世の話題をかっさらい、映画化までされた大ヒット作。うっかり講談社漫画賞も受賞してしまったとのことです。好きな人はぜったいハマる作品。まだ読んだことがない方は、ぜひ立読み版でお試しください。
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    投稿日:2010年01月26日
  • 動物は人間の手が怖いのだ、とあのムツゴロウさんがいっていました。想像してみればたしかにその通で、自分の何倍もある巨大ないきものがぬっと手を出してきたら身の縮む思いがすることでしょう。だから噛まれたり引っ掻かれたりということが起こるんですね。「コクロ」の作者・杉崎さんは、まさにそういったギクっとさせられるところを突いてきます。人の視点と猫の視点それぞれが実にリアル。かわいらしいお話に終始せず、いきものの世界の残酷な一面もありのままに描かれています。
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    投稿日:2010年01月26日
  • 広告代理店・電通の社員時代、和文タイプ室の7人の同僚との「記念写真」から、荒木経惟写真全集第3巻「陽子」は始まる。「私、20才。彼27才。冬の終わり頃だった」と同じページにある。このとき、荒木経惟と「陽子」が出会い、恋愛へ、そして結婚生活への時間が始まった。次のページは――胸を両手で抱いた裸の「陽子」とその前に投げ出されたオトコの足、だ。荒木自身、〈知り合ってからは、仕事が終わったらスタジオにひっぱりこんで、芸術だとか言ってこんなことしてたんだよね〉と述懐している(190ページ)。そんなふたりの日常のひとこま。ふたたび荒木経惟の言葉。〈このアングルですよ。アタシがソファに寝転んで占拠してたから、陽子のいるところがなくて、足元に寄りかかっている。幸福な関係性が出てるね〉写真は109ページ。オトコのむき出しの膝に寄りかかるようにして新聞を読む下着姿のオンナ。自ら演じ、演出した夫婦のみごとな写真物語だ。ほかに「顔写」「裸景」「ニューヨーク」「少女性」が既刊。(2010/1/22)
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    投稿日:2010年01月22日
  • 司馬遼太郎は『坂の上の雲』を「明治維新を経て近代化の荒波がきて、まことに小さな国が開化期を迎えようとしている」という言葉で始めていますが、幕末に観光気分で来日して、その「小さき国」に魅了されて住みつくことになったイギリス人による記録が本書です。司馬遼太郎は「小さき国」といい、日本で新聞事業をおこした本書の著者J.R.ブラックは「ヤング・ジャパン」といっています。興味深い符合です。『ヤング・ジャパン』はペリー来航の翌年1854年(安政元年)に始まり、西郷隆盛が西南戦争に敗れる1877年(明治10年)までの日本を描いています。横浜居留地でジャーナリストとして活動したイギリス人の目にはどう映ったのか。治外法権の居留地で活動した英語新聞です。幕府の検閲も明治政府の干渉うけなかっただけに、当時の日本について客観的かつ詳しく報じられていて、徳川幕府が崩壊して明治新政府が樹立されていく激変の時代を知るうえで資料的な価値はたいへん高いといっていいでしょう。1880年(明治13年)に出版されてから後80年以上もの間翻訳されずにきたのが不思議な、東洋文庫ならではの一冊です。2巻、3巻とあわせて23年間の記録となっています。併せてお読みください。(2010/1/22)
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    投稿日:2010年01月22日
  • 10年ほど前に公開された韓国映画で「JSA」という作品があります。この映画を見終わったときに、私は強烈な敗北感に襲われました。それは、映画のラストに映し出される、写真を徐々にアップしていくカットのせい。映画に込めたさまざまな意味を、恐ろしいまでの説得感で一枚の写真に集約してしまったそのセンスと度胸に、当時映画の制作に携わりたいと思っていた私は、絶対真似のできない映像を見てしまった、と打ちのめされたのです。たった一枚の静止画で息を飲ませてしまう…。しかしながら、漫画ではこれが時々あるものですから、うれしいやら悲しいやら。そしておそらくいちばん長く息を止めていた見開きカットがこの作品の3巻の184ページにあります。主人公の勝と鳴海が壮絶な戦いの末、敵の追撃を逃れ屋敷から脱出。その先に…、というシーン。いまでもその不必要な描き込みを排除したカットは頭に焼きついております。それまでの連載は試し読みでしたが、これを見た瞬間、私は最後までこの作品に付き合おうと決めました。
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    投稿日:2010年01月22日
  • 小林繁さんが亡くなられました。やはり報道では「空白の一日」をクローズアップして伝えているようです。リアルタイムで体験した身にとって、何とも言えない感傷的な気分になるものですね。小林はこの時までは将来の巨人をしょってたつ男であり、対して江川卓は大エースとなる資質を持った男。巨人ファンだった私は、結局どちらも嫌いになることはできませんでした。そんな騒動の内幕を本宮ひろ志が取材し、実録と銘打って発表したのがこの作品。「空白の一日」は単行本一冊を費やして描かれています。やはり球史に残る大事件だけのことはあり、表に出ない部分で蠢いている思惑の、なんと複雑なことか。いつもの本宮節を控えめにして、事実を客観的に積み上げていくことにより、緊迫した雰囲気と大人の事情に翻弄される青年の姿が際立ってきます。作中にある、小林さんが話をきいたあとにニヤッと笑ったというのも静かな凄みを感じさせる場面。やはりふたりとも被害者だったのでしょう。だから私はふたりとも応援したんだな、と今更ながら思います。
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    投稿日:2010年01月22日
  • あまりボーイズラブコミックを読んでこなかった私ですが、この作品を読んでそのことを激しく後悔することになります。こんなに素晴らしい作品があったのか!と。2009年版「このボーイズラブコミックがやばい!」(NEXT編集部)でも第1位に選ばれたこの作品、ボーイズラブを読んだ事が無い人にも強くオススメしたい名作です。絵柄が好みじゃない、ボーイズラブは読んだことがない、なんていう理由で敬遠している方がいたら、人生損してる!と断言したいw 先日「モーニング」で始まった新連載も名作の予感です。今年も中村明日美子先生から目が離せません。
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    投稿日:2010年01月22日
  • 「学校内の恋愛模様」を描いた少女漫画って本当に多いものです。ついつい、「最近の中高生はこういうのが好きなのかな」なんて、うがった読み方をしてしまう事もある、三十路オーバーな私です。でもこの作品を読んで、久しぶりに本当に読みながらドキドキして、電車で泣きましたw 忘れかけていた(?)恋する気持ちをリアルに思い出した感じ、とでも言いましょうか(笑)。星の数ほどある「学園恋愛物語」、でもジョージ朝倉が描くとこんなに深く心に突き刺さる。設定こそありふれていても、他の作品と全然違う、このドキドキ感、是非味わって下さい。
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    投稿日:2010年01月22日
  • あれからもう10年になりますか。キング・窪塚君が輝きをみせていたTVドラマも話題となった本作。今のご時勢となってはちょっと古さはいなめないものの、この作品の面白さは永遠ですよ。猥雑な内容なんだけど文章は理路整然ととても洗練されていて、ほんと読みやすいです。
    さて、本シリーズのタイトルともなっている舞台「池袋」。どんなイメージをお持ちでしょうか。東京副都心で言うと永遠の3番手。都内辺境の都ですよね。僕は地元が池袋にあり、ウエストゲートパーク(こんな呼び方はしてませんでしたが)がまさに遊び場であった頃に青春を送りました。この作品にあるような出来事は知りませんが、そんな感じの雰囲気あったなー・・・などとこの作品を読むと漠然と当時の空気を思い出します。15年前、「西口公園」を「I.W.G.P.」と呼んでしまいかねない危険を孕んでいた頃の「池袋」の空気を見事に捕らえている作品だと思います。ただ、今でも「池袋」というとこの作品のイメージで捕らえられるのはちょっとつらいですけどね。
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    投稿日:2010年01月22日
  • ちょっとだけ…のはずが、ドップリはまってしまいました。

    まさに女の戦い! どんな手を使っても旦那さまの気をひきたい…。
    そんな執念とともにすごく切ない気持ちにもなります。

    主人公の金蓮は情があってほんとうに自分に正直な人。
    最初は怖くてずる賢い女だなぁと思ったのですが、物語を読みすすめていくうちに金蓮の聡明さ潔さに惹かれていきました。
    金蓮は残酷かと思いきや、情け深いところもあったり、なにより生い立ちを知ってからはますます大好きになりました。
    意地っ張りでちょっとやり過ぎなところがドキドキするけど、なぜか憎めない人です。
    大抵の行動は「旦那様の愛のため」で、とても可愛らしい女性です。

    悪い事を企んでる人に気づかれずに先手を打って処理する場面が、毎回すっごく気持ちイイ♪
    読んだら絶対スカッとしますよ☆

    受けた借りは必ず返す金蓮なので、彼女を敵にすると怖いでしょう(笑)

    登場人物の一人一人が回を重ねるごとにどんどん魅力的になっていきます!
    とても多くの登場人物がいるのに性格も顔も見事に描き分けてる画力も見事です。
    それぞれの生きざまを見ていると、気高く美しく生きるってこういうことかと考えさせられます。
    その反面、過激に意地悪な汚い面も見えたりして、本当にハマります!

    もちろんエロいシーンも満載なのですべてにおいて満足度の高い作品です!
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    投稿日:2010年01月22日
  • 今年の箱根駅伝もドラマチックでした。選手たちの一生懸命な姿がかっこいい! 私は数年前までほとんど箱根駅伝を観る事がなかったのですが、駅伝の魅力、タスキの重さの意味を教えてくれたのが、この『奈緒子』でした。陸上競技にあって、数少ない団体種目だからこそ、選手ひとりひとりの責任はより重くなっていくんですね。ゆえに危険さえもともなうスポーツでもあることが『奈緒子』では描かれています。そして、師との交流を通じて選手たちが成長していく様子は実に感動的です。
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    投稿日:2010年01月19日
  • 宇宙船に光線銃、四次元世界…と、男だったら少年時代に一度は胸をときめかせたであろうワクワク要素が満載のSF短編集です。まさに「古き良き」という言葉がぴったりな作品。小難しい漫画に読み疲れぎみの方におすすめしたい、シンプルに楽しめる作品です。なんとなくオチが予想できてしまうかもしれませんが、そこがまたよかったりして。日常とは一切無縁の異世界への誘い…こんな純粋なSFに、もっと出会いたい今日この頃です。
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    投稿日:2010年01月19日
  • 4コマギャグマンガなのですが、もうホントに、びっくりするぐらい意味がわからないです。面白いとか面白くないとかそんなんじゃないです。ただただ困惑と苦笑いの連続です。これがどういういきさつで長期連載されていたのか、当時の掲載誌「モーニング」は何を考えていたのか、裏で何か大きな力が働いていたんじゃないかと邪推してしまうほどのわからなさ。こんなわけわかんないものを「面白い!」と手放しで褒める人を僕は信用できません。「俺はわかってる」感をアピールしたいだけだろう、と。ただ、紙書籍の帯では「キム兄」こと木村祐一さんが「わからないということをわかれ!」と述べており、それは言い得て妙だと思いました。「わからない! という体験」をしたい人には是が非でもオススメします。
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    投稿日:2010年01月19日
  • 「弱虫」と書いて「チンピラ」と読むこのセンス! 最高。内容はタイトルが表すようにチンピラを主人公にしたヤクザものなのですが、モノローグを多用するその作風、絵柄は非常に繊細で、少女マンガのような雰囲気。もちろん切った張ったの場面も多々ありますが、血生臭さを感じさせず、むしろ寂漠とした哀しさ、ヤクザ稼業の虚しさ等が伝わってきます。著者の代表作『本気!』と同じ作品世界なので、『本気!』が好きな方はぜひ読んでみてください。あの人物も登場しますよ。
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    投稿日:2010年01月19日
  • 星新一亡き後のショートショートの第一人者だけに、収録されている36編のどれをとっても、文章の巧さ、テンポのよさで、人を引き込んで一気に読ませてしまう佳作揃いです。そして軽快な一気読みの最後にやってくるブラックユーモアの味。ここに阿刀田流ショートショートの技の冴え、面白さがあります。資産家の老女が大事にしている猫を誘拐、やすやすと身代金100万円を手に入れたオトコのところに日をおかずに刑事がやってきた。犯罪は完璧な計算の上で行われていてばれるはずはなかったのに、いとも簡単に逮捕されてしまった。その理由(わけ)は? 懸命に完全犯罪を考えて実行したオトコを高みから嗤うブラックユーモアに満ちたオチが待っている表題作「猫の事件」のほか「影酒場」「未完成交情曲」「形見」など。(2010/1/15)
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    投稿日:2010年01月15日