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  • がーん、やってしまった。タイトルに惹かれて読みましたが、この作品は完結しておりません。正確には第一部完であります。3巻目あたりで薄々感じてましたが…。しかし、それを承知していても、この作品は途中で読むのを止めることはできないと思うのですよ。氷河期が訪れようとしている世界。自然界では多胎妊娠や先祖がえりが起こる。そして、暴動鎮圧のため特殊部隊が結成され、石油は使用を禁じられることに。そこに現れる謎の修験道者と超能力を持つ赤ん坊。これらを下手に料理するとB級パニック映画になってしまいますが、作者はその全てを消化して、正面から未来に突き進む人間の物語を描こうとしているのです。中盤までは世界観構築に重きを置いた構成。そして赤ん坊に導かれる人々を、梁山泊の108の魔星になぞらえ、本気で108人のドラマを作ろうとしている。さらに対立の構図として修験道者=キリストと12人の使徒を配置し、どちらが正義なのか最後までわからず…と、もうそそられまくり。本当に続きを教えてもらいたい。あらすじだけちょこっとでもいいです。大きなことは言いません、「60億のシラミ」の一匹としては。
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    投稿日:2010年03月26日
  • 前から気になっていた作品でした。
    ホラーだけあって、妖怪や虫、人が殺されるシーン等、ちょっと怖い描写もありますが、それ以上にストーリーに引き込まれす。


    生き生きとした女の子・実花(じっか)と、実花を守ってくれる黒狐の妖怪・唱(となう)のコンビから目が離せません。
    実花や、友達、学校を狙って様々な妖怪が襲ってきます。
    唱の実花への一途なところや妖怪達の意外な純粋さに感動しました。
    ただ恋愛するだけでなく様々な問題にぶつかりながら、自分で決断して進んでいく物語にとても惹かれました。
    唱がヒーローなのですが、あくまで妖怪で、無条件に人を救うお話になっていないところが新鮮でした。


    苦手なホラーでしたが、体が千切れても、狐さん達が不死身に近いから安心して読めました。
    ただのホラーって感じではなく、人との関わりや教訓などこの作品からいろいろと学べると思います。
    読後の後味も悪くありませんでした。和風妖怪ものホラーが好きな方はオススメです。
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    投稿日:2010年03月26日
  • お見事!としかいいようがない。うまいなあ衿沢世衣子。漫画界に革命をもたらした天才、高野文子や岡崎京子と同じような空気が感じられます。女子高を舞台にした作品ですが、同じく女子高を描いた名作「櫻の園」とは全く違う読後感です。ガールズラブも、恋の噂話も無い女の子たち。見つけた凧を揚げてみたり、唐突にお茶に興味を持ってみたり、変なカードゲームをやってみたり。些細で、こんなことあったかも、なんて気分にさせられますが、それはきっと天才のなせるわざなのではないかと。高野文子も岡崎京子も、残念ながら現在新作を読むことが難しいのですが、衿沢世衣子の新作は読むことができる幸せをかみしめつつ。
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    投稿日:2010年03月26日
  • 大爆笑! 笑いすぎてお腹痛いよボロリンw しっかり者でプライドが高い姉・やよいとだらしなくて惚れっぽい妹・ユーコ。2人の共通点は男運が悪いこと。男運っていうかその前に出てくる男、出てくる男、変な人ばっかりw 2人の前に次々と現れる変人たちとの、爆笑婚活話は単純に面白いのですが、元ネタに色々な漫画が登場していて、漫画好きは二度笑える構成になっています。ボロリン(漫画家志望・童貞)作の4コマ漫画とか、男前・翔さんがくれたラブレターとか、特にツボでしたw さわやか(?)な笑いをありがとう!
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    投稿日:2010年03月26日
  • 外交の表と裏を描いた本格政治ドラマ。外交官ってこんな仕事してるのか…とたいへん勉強になる作品です。そしてこの漫画にはもう一つの顔があります。萌えっていうことばがありましたが、実はこの作品、その道の傑作です。女性キャラがだんだん色っぽくなっていくのはなぜなのでしょう。どんどんタレ目になっていくのはどうしてでしょう。作者のかわすみさんは、次第に女性を描くのが楽しくなっていったのではないかと読んでいるとそう感じられます。『大使閣下』の後、社会人版『BOYS BE…』みたいな連載やってましたし。
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    投稿日:2010年03月23日
  • 拝啓 島耕作様

    あなたの登場する漫画を始めて読んだのが学生の頃でした。活躍するあなたの姿を見て、「仕事」って楽しいんだ、「サラリーマン」ってかっこいいんだと思いました。ゆくゆくは私も、早く一人前の人間になって仕事をがんばるんだ、と密かに志を抱きました。社会にでれば人付き合いが大事。ゴルフも少しは練習しておかないとと思い打ちっぱなしに行って練習したり、接待にそなえてマナーを勉強してみたり。で、実際に会社入ってみたら、誰もゴルフやってないじゃないですか! 接待なんてすることもされることもないじゃないですか! 不景気のせいですか? 島さん、なんか話、違くないですか!? ……というのはさておき、やはり私たちの延長線上に感じることができる課長時代編がいちばん好き、という方が多いのではないでしょうか。
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    投稿日:2010年03月23日
  • 「F1マシンのシートを得る」っていうのは、他のプロスポーツでレギュラーになることに比べても超ド級に難しいんですよね。だってプロサッカー選手ならひとつのチームにレギュラーは11人。野球でも9人。でもF1は「全てのチーム」で“20人”なわけですから、その競争たるや、でしょう。この『capeta』では小学生のカートから始まりフォーミュラ・ステラ(ジュニア・フォーミュラ)、F3と、F1へと続く厳しい競争の階段を主人公の勝平太が登って行く様を熱く描いています。モータースポーツというのはべらぼうに金がかかるのですが勝平太の家は父一人子一人でとてもじゃないが裕福とは言えない環境。その大きなハンデを親子の絆で乗り越えていくさまにはグッときます。現在物語はF3を舞台にしていますが、勝平太はF1まで駆け上がることができるのか? まだまだ先が長いようで、それがもどかしいような、まだまだ楽しめるワクワクがあるような、そんな矛盾した気持ちになってしまいます。
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    投稿日:2010年03月23日
  • 物語は大雑把に言うと2部に別れており、前半~中盤までは監督・喜多条を主役に、後半はエース・江崎を主役に進行します。喜多条は元甲子園優勝投手だったにも関わらず、当時のことは「ただただ暑かったとしか覚えてない」そうで、それはなぜかというと、指導者の“勝利至上主義”によるチーム内の不協和音や、学校側の“大人の事情”のせいで楽しく野球が出来ていなかったから。そんな過去を持つ男が今度は自分がチームを率い、改めて甲子園を目指すわけですが、いい雰囲気の中で快進撃を進める部員たちを見て「俺もお前らの一員でいたかった」とひとりごちる監督のモノローグが切なくてたまりません。ただ後半、主役がエース江崎になってからは結構な鬱展開が待っており、個人的には前半のノリで最後まで行って欲しかったなぁ…というのが正直なところ。同じく高校野球をテーマにしたものでは『かんとく』(コージィ城倉)もそうでしたが、物語前半と後半とで大きく読後感の変わる作品です。
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    投稿日:2010年03月23日
  • 会社近くの書店(丸善・お茶の水店)に「知」の巨人特集として小林秀雄とその関連書籍を並べたコーナーがあります。昭和を代表する知識人を見直す機運があるようです。代表的著作として「本居宣長」「ドストエフスキイの生活」「無常といふ事」などがよく知られていますが、今回紹介する「考えるヒント」シリーズ(全4巻)は、講演記録などを中心に編集したもので、批評家・小林秀雄の思考方法、ものごとを観察する視点、発想のヒントなどを平明な語り口で明かしています。その意味で、小林秀雄入門書として多くの読者に親しまれてきたシリーズです。とくに第1巻の冒頭、「常識」についての指摘は半世紀前のものとは思えないほど、現在の状況を適格に表しています。「現代の知識人の多くが、どうにもならぬ科学軽信家になり下がっているように思われる。(中略)どうしてどんな具合に利(き)くのかは知らずにペニシリンの注射をして貰う私達の精神の実情は、未開地の土人(注:原文ママ)の頭脳状態と、さしたる変りはない筈だ。一方、常識人をあなどり、何かと言えば専門家風を吹かしたがる専門家達にしてみても、専門外の学問については、無知蒙昧であるより他はあるまい。この不思議な傾向は、日々深刻になるであろう」ネット社会に生きる若い人たちにこそ、読んでもらいたい一冊です。(2010/3/19)
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    投稿日:2010年03月19日
  • 通勤電車の座席にすわってiPod Touchで再読しました。大きくてきれいな文字、組版で、非常に読みやすい点を特徴とする講談社電子文庫のなかでとくにiPhone.での使用を許諾されている文芸文庫収録の作品。パソコンに最適化されたサイズでiPodではやや文字が小さいものの、電車内で読むのに苦になるほどではありません。快適なモバイル読書をした本書は太平洋戦争中、陸軍に徴用されて宣伝班員としてシンガポールで過ごしたときの経験に基づく短篇によって編まれています。シンガポール体験はその後の井伏文学に大きな影響を与えたといわれていますが、たとえば表題作の一つ『軍歌「戦友」』。軍歌「戦友」といわれてもピンと来ない人でも「ここは御国を何百里・・・・・・」と聞けば、あああれか、と思い当たるのではないでしょうか。井伏鱒二はこの軍歌を二つの場面で登場させています。一つは〈このごろ陸軍では「ここは御国を何百里」という軍歌が禁止になったそうですね〉という玉砕直前の硫黄島に物資を運び込んだ海軍中尉と守備隊の陸軍大佐(ロサンジェルス五輪の馬術で金メダルをとった西大佐)の会話。そして二つめが、戦後、サラリーマンになった元海軍中尉が定年で子会社に移籍し熱海で開かれた新人歓迎宴会の場面。部屋に残しておいた財布の現金が盗まれてしまうが、そのころ熱海では「ここは御国・・・」の間に盗難が多発していた。14番まであってたっぷり30分はかかるので、合唱が始まるのを待って泥棒に入ることが横行しているというのが、話の顛末。ゆっくりとすすむ軍歌合唱の間は誰も席をたたない、たてない、という当時の日本人の心情、それを逆手にとる人間模様。ユーモアにくるんだシリアスな仕掛が読み取れる秀作です。(2010/3/19)
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    投稿日:2010年03月19日
  • やっと出せたなあ、と感無量。おそらく私が読んだ漫画単行本の中で、最も読み返したのがこの作品。あらためて読まなくてもエピソードはソラで出てきます。ガラスのクレア、戦士の銃、合成ラーメン、泥のメ―テル、サケザン、ホロホロ、時間城の海賊、化石化ガス雲、トレーダー分岐点、蛍の街…。本がボロボロなるまで読みましたからね。なぜ、そんなに好きだったかというと、まずはコンパクトだったから。基本は一話完結。停車駅の滞在時間はその星の一日で、その日に事件が起きて解決する。そして冷静で大人のメ―テルと、希望に燃える若者・鉄郎というわかりやすい構図。さらに人類の愚かな歴史に見立てたストーリー・ライン。自分の精神が柔らかいころに、この物語はどんな教科書より多くの刺激を与えてくれました。自分にとっていい時代に巡り合えたのでしょうね。ですから、この作品を読むときは、いつも少年に還ったような気がします。なので我が心の999はこの14巻までのみ。このアンドロメダ編以降はもはや違う作品だと思うのですが皆さんはどうでしょうか。
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    投稿日:2010年03月19日
  • それは私がまだ小学校低学年だった時の話。風邪を引いてしまい学校を休んで寝ている私に、母が一冊のマンガを買ってきてくれました。それがこの『妖華―アルラウネ―』だったのです。母は中身を見ないで「あら、綺麗な表紙ね」と軽い気持ちで買ってきてくれたのだと思うのですが……。この話、初っ端から主人公の少女は人生に悲観し、自殺をしてしまいます。ところがそこから祟りの化身・アルラウネとして蘇り、自分を不幸に追い込んだ人々や、自分の妨げになる人々を次々と不思議なチカラで不幸のどん底へ落としていく……という恐ろしいマンガです。うーむ、やはり人の嫉妬心や猜疑心て怖いです。しかも絵が綺麗なので余計に怖さが引き立っている感じがします。 このマンガの中で、手作りクッションの中に、人の血を吸うポプリが仕込んであるというストーリーがあるのですが、昔に読んだときからずっと忘れられません。良い匂いに包まれて知らないうちに身体が弱っていくという。。。読んだ時、ちょっと怖くなって家のクッションの中身を疑ったのは今となっては良い思い出です(笑)。
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    投稿日:2010年03月19日
  • ハーフですごいかっこいいけど、遊び人の花田と親の再婚で姉弟になることになった桜。
    はじめは大嫌いだったけど一緒に暮らしていくうちにジワジワと二人の間に信頼関係ができてくるところはなかなか良かったです。
    後半、2人が次第に互いを意識してラブラブに甘さもありハピエンかと思いきや、花田の女性不信ゆえの独占欲が元ですれ違いや葛藤が中心に話が進みハラハラしました。
    前半の正反対なタイプのシンと桜のテンポ良い喧嘩がスカッとするものが多く面白かったです。
    絵に好き嫌いがあるかと思うのですが、読後感がとても良く、読んで良かったと思います。
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    投稿日:2010年03月19日
  • 私が神と崇めている漫画家さんの一人です! 私は「こういう人になりたい」と、漫画を読んでよく思っている子供でしたw はじめて「まあじゃんほうろうき」を読んだ時から、憧れのキャラクターは西原先生になりました。どこがそんなに好きだったんだろう。生きたいように生きている(ように見えた)ところ、いい人になろうとしないところに憧れたのかもしれない。たくさんある作品の中でも、大好きな「できるかな」シリーズがついに発売! シリーズを通すと、鴨ちゃん(お亡くなりになった旦那様)と出会う前から、お母さんになった後までたっぷり収録されています。その生きざま、しかとご覧あれ!
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    投稿日:2010年03月19日
  • 原作は小説ですが、映画、ドラマ、アニメ、絵本等、あらゆるメディアミックスが行われました。中でも面白い試みだったのが、出版社14社が参加したコミック化です。一つの物語が14人の漫画家さんの手で生まれ変わりました。全て読んだわけではないのですが、御徒町鳩さんが漫画化を担当された「象の背中~秘密~」には号泣! 原作とは一味違う、というかほぼオリジナルな内容になっていますが、原作と同じ末期癌になった主人公の残された人生の過ごし方を描いています。涙でモニタが見えない…。御徒町鳩さん、なんとこれがデビュー単行本だそうで、二度びっくり。上手すぎ。期待の新星です!
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    投稿日:2010年03月19日
  • 知られざる米国大統領選の内幕を描いた政治サスペンス。内容のリアルさもさることながら、衝撃的なのは、『イーグル』のストーリーが現大統領オバマ氏当選にいたるまでの過程と、あまりに酷似しているということ。米国初の有色人種大統領であること、政敵の元ファーストレディを自らの政権に迎え入れることなど、うり二つのシナリオ。オバマ氏って、実は『イーグル』読んでたんじゃないでしょうか…。
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    投稿日:2010年03月16日
  • 『ヒーシーイット アクア』(ナナロク社刊)で昨年の第13回 文化庁メディア芸術祭マンガ部門に入賞。タイ出身のマンガ家、通称タムくんことウィスット・ポンニミットの注目が高まっています。どこか懐かしく、そして切ないストーリー。描かれるキャラクターはかわいらしいけど、結構シビアな内容だったりします。異国で紡がれた“マンガ”の空気にぜひ触れてみてください。
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    投稿日:2010年03月16日
  • 冴えないフリーター・サトシと気が強いけどかわいいヤンキー・チーコの恋愛物語。サトシはクラスにいたら「地味」グループにカテゴライズされるタイプ。そんな男が金髪・ジャージのヤンキー女性と一緒にいたところを見たとして、すぐに「ああ、この2人は付き合ってるんだな」って思えますか? 思えないでしょう? 正直「パシリなのかな」とか思っちゃいそうです。そのあたりはサトシも感じており、付き合い始めの頃はやたらと「自分がチーコに釣り合っていない」ことを気にして、それが卑屈な行動・態度に出ることもしばしば。それが気にくわないチーコはサトシに鉄拳制裁をぶちかますのですが、いや、サトシの気持ちわかるよ! 卑屈になっちゃうよね! 中学・高校で満足な恋愛経験をしてないとそうなっちゃうんだよ! 個人的にこのエピソードはかなりグッときました。妄想で描かれたようなキラキラした恋愛ではなく、血の通った泥臭いリアルな恋愛物語。女性にもオススメですよ。
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    投稿日:2010年03月16日
  • 実は原作はもちろんアニメもきちんと見たことが無かったんですが、予想以上に心に刺さるセリフが多く驚きました。個人的なベストは、メーテルと鉄郎が地球を発つ際の以下のやりとり。メーテルは鉄郎に「悲しい思い出もなつかしくなる時が来る」「見ておけばよかったと思う時が」と、地球をよく見ておくように言うのですが、それに対して鉄郎は「ぼくは若い! そんなのじいさんやばあさんが言う事だ」と答えます。これには痺れました。こんなことを言えるのはまさに若さゆえの特権であり、その思慮の浅さを馬鹿にするよりも、そう思って疑わないその真っ直ぐさを羨ましく思います。いやーもう言えないわ。あんなぶさいくな鉄郎が物凄くかっこよく見えました。アニメも見たくなったなー。
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    投稿日:2010年03月16日
  • 横田めぐみさんら日本人拉致問題は「北朝鮮」という国家の不気味さを露わにしたが、その闇の部分はさらに暗い。本書は日本共産党の「赤旗」特派員として平壌に渡った著者が、かつて北朝鮮に帰国した高校同級生の消息を訪ね回る経緯を、北朝鮮と日本共産党の戦後関係史を背景に綴ったドキュメント。1960年、当時朝鮮総連によって展開されていた「地上の楽園に帰って社会主義国家建設に貢献しよう」という北朝鮮への帰国運動に加わった友人の消息は、1960年代半ばに外科医になったという手紙が最後の情報だった。平壌でさまざまな伝手をたどった赤旗特派員のもとに一度は、同級生が来ているという連絡が入るが、その時会うことができないままに姿を消す。著者はその後まもなく当局から「退去令」をうけて日本へ帰国。同級生はその後20年以上、消息がぷっつりと途絶えてしまいます。猜疑に満ち、人を見たらスパイと疑えと全人民に強制している国、北朝鮮。ここまで異常な国であることをしらないままに、懐旧の情から消息を探したことで同級生の身にいったい何が起きたのか、著者は悔やむ気持ちをこう記しています。1959年12月に始まった帰国運動で北朝鮮に渡った人はおよそ10万人。それから半世紀たった今、北朝鮮の闇に消えた人々は、3万人とも1万人ともいわれているそうです。(2010/3/12)
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    投稿日:2010年03月12日
  • 特に何もなければ、私はあと30年かそこらは生きられると思います。でも死ぬ前ってどう生きればいいんでしょう。よく田舎でゆっくりなんて聞きますが、田舎の不便さは重々承知している私はパス。便利な都会もいいんだけど、かといってコンクリに囲まれて生きるのもなあ。だったら、文明は進化して環境だけ自然に戻れないか。なんてジジくさい考えなんですが、ある意味その理想形がこの作品です。主人公はロボットのアルファで、この辺が近未来。世の中は落ち着いてむしろ終末観を漂わせる様相。そこで人々はのんびり生きている。アルファは旅に出たオーナーを待ちながら喫茶店を切り盛りし、仲良しのタカヒロの成長を見守って過ごす。そこには人間と同じ時間の流れを共有できない、ロボットであるが故の悲哀も描かれるののですけど、私はこうして自分と関係ない、日々の流れを見続けるのも悪くない気がします。そんなゆったりした話だからこそ、サラリーマンに人気があるのかも(私の知人調べ)。仕事に疲れた時などは癒される作品だと思いますよ。
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    投稿日:2010年03月12日
  • 主人公と親友が「四神天地書」という本に吸い込まれて、吸い込まれた主人公が召喚すると願いをかなえてくれるという四神のひとつ、朱雀の巫女となり七星士と共に朱雀を召喚する物語。誰でも一度は本の世界に入りたい、と願ったことがあるのではないでしょうか。そしてこんな素敵な恋がしてみたい、と…。そんな女性の永遠の憧れを見事に書き描いた作品です。絵も可愛いし美形揃いのファンタジーモノが好きな方におすすめです。少し残酷描写があるので苦手な方は注意。

    10年以上も前の作品ですが、とても素晴らしいです!
    なんと言っても七星士という宿命に選ばれた7人の生き方はカッコよく、また泣けます。
    それは朱雀七星士だけでなく、敵対する青龍や他の七星士たちもであり、時間の経過は感じさせません。
    連載終了後も外伝小説が発売されるなど今もファンが多い作品です。
    玄武・白虎編の『ふしぎ遊戯 玄武開伝』に連なる物語ですが、こちらは約200年の時間が経ち、メインも紅南国「朱雀」に移ります。
    朱雀・青龍編を読んだら、白虎と玄武の結末がわかってしまうので、楽しみが半減してしまうような気がしていましたが、巫女達みんな性格が異なり、巫女が2人同時にでてくるので巫女2人の話の展開もあり面白かったです。
    朱雀・青龍編が一番好きと言う人も結構いるので、ぜひ読んでみて下さい。
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    投稿日:2010年03月12日
  • 元祖ツンデレ王子! はじめてこの作品を読んだ時、入江君の意地悪さにびっくりしました。登場時のセリフが「おれ、頭の悪い女は嫌いなんだよ」ですからw まあ、当然のごとく入江君好きになり(苦笑)、今でも永遠の王子キャラとして私の心に君臨しております。入江君を一途に想い続ける琴子、2人の高校時代から、大学、社会人と物語は続いていきますが、残念なことに多田先生が連載中にお亡くなりになり、未完となってしまいました。未完とはいえ、23巻続いた大長編の恋愛絵巻は、連載開始から20年の時を経た現在も大人気。きっと多くの読者の空想の中に、それぞれの最高のハッピーエンドがあり、入江君と琴子は生き続けています。
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    投稿日:2010年03月12日
  • タイトルの衝撃度がすごいですw なにか、ってw 独身アラフォーOLの祥子さん、バリバリのキャリアウーマンだったはずが、冒頭で仕事の担当をはずされ、5年間付き合った彼にふられます。シリアスな作風だったら、かなり辛い内容ですが、コメディタッチなので、楽しく読めてしまいます。仕事も、恋も失った主人公がどうやって立ち直って行くのか? 遠いようで近いかもしれない40歳を前に、勉強させていただきました。
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    投稿日:2010年03月12日
  • 小山ゆうの作品には、いつもドキリとさせられます。なぜかと言えば、絵はどちらかと言えば丸っこくて優しいのに、そんな絵からは想像できないような重い描写が急に飛び出てくるから。この作品でも、そんな“小山ゆうらしさ”は存分に発揮されていて、物語後半、ある理由で人類にはそれぞれの能力に応じた“点数”が付けられるのですが、その点数が高いものが低いものを「この下等人間が!」と罵るさまが本当にエグくて、イヤな気分になるんですよ……。ただ、そういうイヤらしさも含めて人間というものをものすごく上手く描けているんです。物語内では、ある二つの陣営がそれぞれの正義のために戦うのですが、その“正義”にしたってどっちもどっちで、どちらかが完全に正しい、ということはありません。そういった人間の身勝手さ、厭らしさを描いた作品については、個人的には永井豪『デビルマン』が白眉だと思っているのですが、それに通ずるものがこの作品にはあります! 1巻表紙だけ見るとついついナメてかかってしまいますが、読み切った時には絶対何かを考えさせられる、そんな作品です。
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    投稿日:2010年03月09日