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  • ボクシングほど、世界中で観戦者を熱くさせる格闘技はないと思います。テレビで見ているだけでも、そう思わせられるのですから、対戦している選手の心理状態は相当なものなのでしょうね。闘争本能を呼び起こすような脳内物質がたくさん分泌されているのでしょうか。『ライジング・ファイタータケル』の主人公・大場武流(たける)は、理不尽なことで不良達から袋叩きにあって、ボクシングに目覚めます。正確に言うと、非凡な闘争本能を燃やすきっかけとなったのがボクシングというスポーツでした。岡崎つぐお一流のカッコイイ男子なのですが、翳りがあって凄みを感じさせるキャラクターぶりが強烈です。それは、相手を倒して強くなればなるほど、研ぎ澄まされていく闘争本能のようで、チャンプになれる素質を持った人間というのは、こういうタイプの男なのかなと思わされました。実際に、タケルがチャンプになれるかどうかには触れませんが、一人の男の子が比類のない本能に目覚めて獣のような強さを発揮してのぼりあがって行く過程を堪能してください。(2011.7.10)
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    投稿日:2011年07月19日
  • テレビの報道番組で福島県飯舘村の状況が伝えられていました。計画的避難地域に指定されて以来、緑豊かだった村では「田んぼもつくれない、畑もだめ、蛙も鳴かない」と仕事を原発によって奪われた老農夫が嘆いていました。映し出された村の光景は、新緑の季節というにはあまりにも、寒々しいものでした。作物が放置された畑は無残に荒れ放題の姿をさらし、豊かな水をたたえ、緑に染まっているはずだった田んぼは褐色のまま。一角だけ田植えをすませ、稲作りが始まっているところがありましたが、これは放射性物質による汚染とその影響を調査するために特別に作付けが許可された田んぼだという――こうした状況は飯舘村に限られた問題ではありません。3.11フクシマ原発事故後の日本の自然環境をどう再生させていくか、自然とどう付き合っていくのか、ひいては私たちの生き方が問われています。自然との関わり方を見直していく。言うのは簡単ですが、それを実践するのは簡単ではありません。簡単ではありませんが、まずやってみようと、それぞれの場で実践を始め、仲間を増やしていこうと活動を始めたグループがいます。その活動から生まれた本が『おとなの自然塾』です。運動の母体となっているビーネイチャースクール編で、その講師陣が共同執筆しています。この本で特長的なことは、多彩な顔ぶれが揃った筆者たちが皆実践家であることです。たとえばその中の一人、ダグラス・ファーさんはアメリカ・カリフォルニア大学で環境工学を学んだ後、来日して長野県駒ヶ根にツリーハウスを造って暮らしています。ダグラス・ファーさんはこう断言しています。「ツリーハウスとは、周囲の環境に負荷を与えないように、航空力学を応用して樹木の上に造られた軽くて丈夫な家です。ソーラーシステムと風力発電、雨水浄化システムを使っているので、水道、電気は100%自給。自然にやさしい生活というと何かを我慢したり、質素に暮らしたりということをイメージされるかもしれませんが、テクノロジーを駆使すれば、かなり快適にオシャレに住むことができるのです」東京では難しいという人もいると思います。そういう東京人にダグラス・ファーさんから提案――「植物を育ててください。木を植えてください。恩恵を受けてきた地球に借金を返していくことになるからです。その第一歩として、まず自分の家の庭で、あるいはベランダで野菜をつくるのはどうでしょうか」これなら私たちにも明日からやっていけそうです。こうした暮らしを変える具体策が満載です。(2011/7/15)
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    投稿日:2011年07月15日
  • 「漫画を描く場合、自分の世界は抑えて原作者のイメージを膨らませることに腐心している」とのコメントが販売ページにありますが、そう言われると、個人の仕事であるこの画集の世界観は、数ある漫画作品と根本的な部分で違っていることがよくわかります。「人の心の動きを画にしたい」ともあり、描かれているのは快楽主義的で破滅的、欲望と道徳心の間で悶絶する世界。そう、本作に収められているのは、作家・池上遼一の本質はここにある、と言わんばかりの作品の数々なのです。何が素敵かって、エロチシズムを前面に出しているのにまだ何か隠していそう、といったもどかしさ、それと男の目線でしょうか。この画集に登場する美女たちの横に立つのは、漫画の主人公タイプではなく下卑た男のほうが似合う、と思っていたんですが、これってよく考えると願望交じりの男目線で描かれているからで…。まんまと同化させられてしまいました。巻末には短編ストーリーも収録されていますが、もちろんこちらもコンセプトは変わっていませんので、じっくりご堪能ください。(2011/7/15)
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    投稿日:2011年07月15日
  • 「マンガ大賞2009」大賞・「このマンガがすごい!2010」オンナ編第1位・「第35回講談社漫画賞」少女部門受賞…と、各漫画賞総なめの超話題作です!! 漫画界では珍しい、小倉百人一首「競技かるた」を題材とした作品。タイトルの『ちはやふる』は、百人一首で「神」などを導く「勢いの激しいさま」を言う枕詞なんですね。枕詞…懐かしい。学生の頃は勉強したな~..( - -) 「かるた」と言ってもお正月に餅を食べながらのほほん(*´ω`*)とするような生っちょろいものではなく、「競技」かるたなんです。競技かるたの世界が、こんなに熱く激しいものだとは知りませんでした!その気迫たるや、まさに「スポーツ」です!! 試合中は頭脳をフル活用して糖分を消費するので、一日で3キロ体重が落ちるなんてざららしい。「競技かるたダイエット」なんて流行りそうだな~と思いますが、そう簡単にはできないですよね(´ε`;) 記憶力と集中力、反射神経や瞬発力、そして長時間の競技に耐えられる体力が必要です。競技かるたに魅了され、クイーン(競技かるたの女王)を目指す少女・千早を主軸に、家族・友情・仲間の絆などを描く、まぶしいほどに一途な思いが交差する青春ストーリー。全く競技かるたを知らない私が読んでもとてもわかりやすくて、すんなりとその世界にのめりこんでしまいました!物語のテンポも良く、登場人物もみな個性的でステキな人たちばかりです。「かるたでは日本で1番は世界で1番」――その言葉に導かれ、ずば抜けた「才能」を持つ千早の、クイーンを目指す挑戦が始まる!!
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    投稿日:2011年07月15日
  • なに、この最悪な女!? え、この女がヒロインなんですか……!! たいへんな漫画が発売になりました。「サバイバル・ラブ・サスペンス」と銘打たれたこの作品、背筋も凍る怖さにございまする。つかみどころがなく、きな臭く、わけのわからない、美女。この女の正体は、天使か、悪魔か。冒頭のあらすじ→恋にも仕事にもドライな辻一路(つじ・かずみち)は、ある夜コンビニで不思議な雰囲気を持った美しい女を見かけた。すぐ後に、辻は、その女が、踏み切り内で車が動かなくなって立ち往生しているのを見つけ救い出す。その直後、恐怖で震える彼女は他の車に自分の車をぶつけてしまった。やがて警察が事情を訊きにくると「この男がやりました」! い、一体なんなんだよアンタ……。こんなところから話が始まります。天然の振る舞いで男を虜にしつつ、本心がまったく見えない……つまり魔性の女というやつでしょうか。辻は徐々にこの女に惹かれていくのですが、彼女には大きな借金があったり、その理由がまたワケの分からないものだったり、と「この女、信じていいの?信じたらまずいの?」が延々と繰り返されていきます(そのたびに鳥肌の立つ思いをします。恐怖で)。いつまでたっても作者は答えをくれません。一向に真実は明かされないまま、物語は進んでいくのでございます…。やがて二人の関係は、もう一歩さきの新たな段階に移行するのですが、書けるのはここまで。この漫画のおもしろさは、悩ましいことに言えば言うほどネタバレになってしまうのであります(;´Д`) 作者は「家」の漫画家・星里もちる先生。ほかの作品と比べれば異色ともいえる本作を、これまで知らなかったのですが、もっともっと評価されてよいのではございますまいか。今年最大の発掘&おすすめです。戦慄という言葉がこれほどしっくりくる作品は滅多にありません。怖い…。(2011/7/12)
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    投稿日:2011年07月12日
  • だいぶ前の話ですが、中高生の間で、ちょっとした奇食ブームがありました。プリンにしょう油をかけるとウニの味、キュウリにはちみつをかけるとメロンの味、といった「おいおいホンマかいな?」というあの奇食です。でも、舌だって冒険しなければ新しい味覚を発見することもないですからね。その当時を思い出させたのが、この『奇食ハンター』です。作者の山ちゃんとアシスタントのデン子ちゃん、編集者のヤッさんの三人が、日本の奇食を訪ね歩くという、かなり楽しい!?ルポマンガです。そのラインナップたるや、ラーメンがそのまま缶詰になった「ラーメン缶」や甘党絶賛!?の「チョコレートおでん」、「天丼パフェ」「ひつまぶし丼アイス」等など、そのメニュー名だけでも、頭に疑問符が渦巻く強力打線が並びます。このマンガを読んでいて面白いのは、「意に反して、美味しかった」とか「食べてみたら、案外イケてる!!」等の敵前逃亡型ゆるゆるレポートをしていないことで、真正直にマズイものはマズイとはっきり断言してしまうところです。たいていの場合、取材してしまうと、なかなか歯に衣着せぬ物言いは難しくなってしまうので、このスタンスは立派です。読んでいると、その味覚のリアリティが十分伝わってくるのですから。目次から、面白そうなメニューを拾い読みすることもできるので、ぜひご賞味あれ。(2011.7.3)
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    投稿日:2011年07月12日
  • 突然ですが、この本が電子化された時の感想は……「電子書籍化が早い!!!!」 そう、早いんです!これ紙でも発売したの最近ですよね?最近…?(・ω・?)最近、1年が「最近」なのであまりあてにならないですが、私の家の本置き場(本棚ですらないw)の上の方にあったので1年以内のはず!去年『どうしようもないけれど』のオススメで書いた「新刊」ってのが確か『シュガーコード』でした(笑)本当に電子書籍化が進んだな~と感心しちゃいました!嬉しいことです(*^^*)弊社の新書館担当Iさんが「これ新規でお願いします~」って本を持ってきたときに、「え、もう出しちゃっていいんですか!?」って感じでした。そしていざ蓋を開けてみると売れる売れる!みんな待ってたのね!夏目イサクさんを!(´∇`*)私も夏目イサクというだけで無条件に買ってしまう1人です><だって何もかもが私のツボなんだものっ!今回のお話のツボはですね、誰もがひれ伏す絶対的権力の持ち主…そう、ヤクザっすよ。アパート管理人の亮は、街で見知らぬオヤジを助けた大土井の男気に惚れ、行き倒れた彼を家に連れ帰り、大土井はそのまま亮の部屋に居着いてしまう。あの時の勇姿が幻だったかのように、一日中寝てるだけの大土井だが、地上げ屋に狙われピンチに陥っていた亮を救ってくれたのは、やはり大土井だった…。大土井は、実はヤクザだったのです…!はーいっヤクザもの大好物です!!!ヤクザといっても薄暗い雰囲気はなく、優しさが滲み出る爽やか系ヤクザなので楽しく読めました。ヤクザに振り回される受けがとにかく可愛い!!(*´∇`*)普段はダサメガネ、その正体はインテリヤクザの大土井と、純粋素直なアパート管理人・亮の、非日常系お茶の間ロマンス☆絶対的に面白いので、まだ読んでない人は必見ですよ~!
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    投稿日:2011年07月08日
  • 『へうげもの』のリリースが始まったこともあり、久しぶりに山田芳裕のデビュー作を読み返してみました。う~ん、絵はおどろおどろしいですけど、気持ちのいい作品という印象に変わりはありませんね。主人公は大正時代を愛する大学生・平徹。変人で一般人とかなりズレた行動を取りますが、憎めない男で基本、イイ奴。脇には平の下宿先の娘でニコニコ顔の癒し系・由貴ちゃんや、平の隣の住人で典型的遊び人の佐山が控えており、彼らの生活する日常が、ほほえましく描かれています。人物にヘンな裏表はなし。そして一本気な男を肯定する目線がいいんですよね。賄いつきの下宿という設定も絶妙で、下宿のおじさんおばさんを交えた食卓シーンなどは、大正と昭和を融合させた、何とも言えない良い味を出していると思います。最終回も作品全体の雰囲気を凝縮した「平、よかったなあ」というお話。自然に平を応援してしまうと思いますよ。ちなみに3巻へ続くと最終頁にありますが、紙の単行本も出ておらずこの作品はここで完結。もう少し続きを読みたかったかなあ。(2011/7/8)
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    投稿日:2011年07月08日
  • 『日本すみずみ紀行』。川本三郎さんの本は、ひらがなのタイトルが何ともやさしくて心地いい。他にも「ちょっとそこまで」(講談社)という本もあります。「日本隅々紀行」では、一人旅の気ままさが感じられないし、まして「日本辺境紀行」となると、妙に肩に力が入ってしまいます。やっぱり「すみずみ紀行」がぴったりくる。あとがきに月1回、2泊3日の一人旅、観光とは縁のない小さい町を歩く、無為な旅――汽車に乗り、海や田園を眺め、宿で一風呂浴びてビールを飲む、それだけの旅だと川本さんは書き、それを企画して実現させてくれた編集者に感謝しています。ですから気ままなひとり旅に違いないのですが、もちろんそれだけではありません。行く先々の、それこそすみずみの町や村で人との出会いがあります。そこに足を運ばなければ決して出会うことのない人との新たな関わりが人生を豊かなものにしていくのだという確信をたぶん川本さんは持っていて、だから気ままな一人旅にでかけていくのだと思います。川本さんが書く、2泊3日の一人旅は確かにエキサイティングな出来事はありません。記録すべき出来事はないかもしれませんが、しかしそこで出会った人々の暮らしぶりや日々の営為がなぜだか心に残ります。記憶に残る旅なのだと思います。川本さんは本書で北は北海道から南は鹿児島まで列島を歩き続けていますが、なかでも気になったのが、宮城県の牡鹿半島、網地(あじ)島への旅です。いうまでもなく、3、11の東日本大震災で大きな被害をうけた地域です。川本さんが旅をしたのは昭和の最後の時期。タクシーで20分も走ると島を一回りしてしまうような小さい島です。川本さんは漁師の奥さんが切り盛りしている大きな民宿に泊まって島を歩きました。浜で出会った老漁師は暖かい日にはひとりで船を出してカレイやアイナメを釣る。「自分でとった魚を食べるのがいちばんうまい」老いた漁師の一言に川本さんはヘミングウエイの「老人と海」の漁師みたいだったと書いています。大きな被害を受けた島での生活はいま、どうなっているのでしょうか。日本列島のすみずみで静かな暮らしが営まれ、誰もが地に足のついた確かな生活を営んでいたことを川本三郎さんの紀行エッセイは伝えています。それから20年以上の年月が過ぎ去りました。日本のすみずみの風景はどう変わっているのでしょうか。(2011/7/8)
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    投稿日:2011年07月08日
  • コミックスがあっという間に400万部を突破した超話題作がイーブックから発売になりました! 『寄生獣』、『風の谷のナウシカ』、『暁星記』……そんな漫画がストライクゾーンな方はハマります! 『進撃の巨人』は突然出現した謎の巨人群と人類との種の存亡をかけた戦いを描く大スケールのSF作品。人類に襲いかかる巨人の正体はまったく不明。やがて少しずつ謎が明らかになっていくんでしょうね。うーん、楽しみです!! 現在も連載中のこの漫画。現在進行形で読めるのは幸運だと思います。ゆくゆくは前出の作品に並ぶ名作になって欲しいです!(2011/7/5)
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    投稿日:2011年07月05日
  • 時代の変革期には、常に犠牲が出てしまうものなのか。『獣剣伝説』を読んで、まず、そう思いました。物語の舞台は、明治維新後の北海道。刀をクワに持ち替えた士族が、「開拓」の名のもとに過酷な環境に身を費やしていた頃です。やがて、士族……元サムライ達はアイヌの領域を脅かしはじめます。そんな時に人を襲って現れたのが、体長4メートルを越す巨大ヒグマです。士族とは一線を画す旧会津藩士の剣豪檜原東吾は、敢然と対峙しますがあえなく散ります。そして、息子の真之助は遺志をついで、巨大ヒグマを倒すことを夢見て、やがて巨大ヒグマと対決する日が訪れます。その激闘にしびれ、迫力に圧倒され続けました。そして、読了後にいろんなことを考えさせられました。サムライを廃業した士族。士族に圧力をかけられるアイヌ。戊辰戦争に敗れても刀を棄てられない、旧会津藩士。それらは、すべて時代の変革期の犠牲者なのかもしれません。巨大ヒグマの象徴する意味と合わせて、充分に堪能できました。(2011.6.26)
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    投稿日:2011年07月05日
  • 横山まさみちのマンガを初めて読んだ時、「艶笑マンガ」という枕言葉も同時に覚えました。男性の一物をオットセイに擬人化(?)させて、人気となった「やる気まんまん」シリーズをこれ以上的確に言い表した言葉はありません。ストレートに微細に描くマンガもありますが、私は読者の想像力を喚起させる手法が好きです。加えて、横山の描く女性の凛々しさというか、少女マンガに登場しそうな、正当的な目鼻立ちのクッキリした姿をまぶしく感じます。作品に登場する彼女たちの多くは、極めてあっけらかんと営みを行い、全くいやらしさを感じさせません。だけど、艶っぽいという、不思議な画風です。大将!活力低下気味の時に、読むと元気になれる作品ですぜ!(2011.6.26)
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    投稿日:2011年07月05日
  • お高くとまりながらも陰のある花魁が主人公で、彼女を中心に情念渦巻く吉原の人間模様を描く…。そんな内容だと想像していましたが、本作はその先入観とはかなり違う、ずっと小気味の良い作品で、たっぷり堪能させて頂きました。主人公は地獄太夫と呼ばれる橋立花魁。どんな鬼のような花魁かと思うでしょうが、これはその技からついた異名。施虐の芸使い、そう、今でいうSMの女王様なんです(2巻の表紙でろうそく持ってます)。よく言えば客がどうして欲しいかを読み取る才能に長けている、悪く言えば変態専門の橋立花魁は人気も上々。で、この橋立が馴染み客と息の合った攻防?や、成り上がり者と意地の張り合い、はたまたとある武士と真剣勝負を繰り広げる。そのさまは上等な小話や落語を見ているようで、まさに”粋”のひと言。また著者はこの時代の吉原をずいぶん調べたようで、「えっ、これで避妊してたの」なんて薀蓄ネタも拾えます。3巻以降は単行本が存在せず、雑誌からの電子化で少々アラのある造りにはなってますが、野暮なことはいわずに楽しんでもらいたいですね(2011/7/1)
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    投稿日:2011年07月01日
  • 実写映画絶賛上映中の矢沢あいの人気漫画。ファッション誌『Zipper』で連載されてたんですね~全く知らなかった…ほら、ファッション誌とか買わないからさ(^ω^)どおりでオシャレなわけだ。作中でキャラが「私たちが連載されてる『Zipper』よ!」とか言ってて知りましたw「これはダメだよ~」とかキャラが先月号の感想を話してたり、登場回数が少ないとか不満を言ったり、とてもユーモアがあります。実はこの作品自体、今回の映画化のニュースで初めて知って読んでみたのですが、あの有名少女漫画雑誌「りぼん」で昔連載していた『ご近所物語』の続編だったんですね!あの実果子ちゃんが、ツトムくんが…っ!! 私バリバリ『ご近所』世代で、連載中に毎月「りぼん」買ってたので嬉しかったです。まさか続編があったとは…!日曜朝8時半のアニメも見てましたよ~懐かしい…実果子やツトムくんはじめ、懐かしい面々も出てくるのでとても楽しく読めました!今作の主人公は、進学校に通う美人でスタイル抜群な優等生・早坂紫。受験勉強に追われる自分の人生に悩みを抱えていたある日、矢澤芸術学院(通称ヤザガク)服飾科の面々にショーモデルにスカウトされたことから、紫の人生は大きく動き出す。『ご近所』の実果子の妹・実和子も、人気デザイナーになったお姉さんに憧れて、実果子の母校・ヤザガクで頑張ってますが、実和子ちゃんは本当に実果子そっくり!違うのは…マユゲくらい?背も小さくて華奢で可愛くって守ってあげたい!って感じのふわふわ系女の子です。あと、ヒーローのジョージこと小泉譲二はバイなんだそうな!私にはとても美味しい設定です^p^ ヤザガクを舞台にした、ちょっぴり切ない恋とミシンとステージのハッピーストーリー!ぜひご覧ください!
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    投稿日:2011年07月01日
  • 「正義」を代表する存在と自負することにおいて、揺るぎない自信をみなぎらせている二つの組織があります。一つが検察(なかでも特捜部)であり、他の一つが新聞です。言うまでもなく「新聞」は全国紙だけでも朝日・読売・毎日など数紙ありますから正確には「一つ」ではありませんが、新聞ジャーナリズムという意味で一つとして考えても現実とそれほど意味が違ってしまうということもないでしょう。
     とまれ、本田靖春は第6回講談社ノンフィクション賞(1984年)を受賞した本書『不当逮捕』で、スクープ連発の読売新聞社会部のスター記者に対する検索当局による「不当逮捕」の問題を当時、社会部記者として読売内部にいたものだけが知りえた事実も盛り込んで冷静な筆致で検証していきます。
     記者逮捕の理由は、二人の代議士に対する名誉毀損の疑い――売春禁止法の成立を阻止しようとする売春業者から賄賂をもらって法案つぶしに動いたと記事に書かれた国会議員がスクープ記事を書いた読売記者、編集幹部、さらには記者に対して捜査情報を漏らした検事(氏名不詳)などを告訴。それをうけた検察庁は、東京高検を現場担当として記者の逮捕に踏み切ります。狙いは情報源となった検察関係者は誰なのか、を記者に自供させることでした。背景には戦前から続く検察内部の派閥抗争があり、その意味では名誉毀損の容疑では異例の逮捕に追い込まれた読売記者は検察の内部抗争のとばっちりを受けたといえなくもありませんし、現に拘置延長は裁判所によって認められることなく釈放されることになります。
     しかし、読売新聞は問題の発端となったスクープ記事と同じ大きさで「汚職の疑いは間違いだった」という否定記事を出すことでその問題に決着をつける。そして取材源を守り通して釈放になった記者は英雄(ヒーロー)になることなく、閑職に追いやられて記者人生を終えていきます。
    「スクープ記者」の栄光と不幸な最後を通して本田靖春は検索の「不当」をのみ描こうとしているわけではありません。本田靖春はむしろ、自らの記者を守れなかった、本気で守ろうとはしなかった大新聞(読売新聞)の罪をこそ突き詰めていきます。
     いまや検察は正義の体現者の役割を重要事件における検事自らの証拠物改ざんによって放棄してしまいました。第4の権力「新聞(ジャーナリズム)」は今もなお正義の体現者として世に君臨しているかに見えますが、その実態とは何か。内部にあるものだけが知りうることをベースに新聞の有り様を突き詰めていく本田靖春、そのジャーナリストとしての魂の叫びともいうべき事実の記録が本書です。(2011/7/1)
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    投稿日:2011年07月01日
  • 最近、小型犬と散歩する人をよく目にしますが、犬ブームなのでしょうか。犬と人との付き合いの歴史は永いですからね。愛玩犬、番犬、猟犬、闘犬、警察犬、軍用犬…犬は、人間社会と深い関わりを持ちますが、盲導犬ほど人と密着して人のために生きる犬はいないのではないのでしょうか。なにしろ、主人の代わりの目の役割をするのですから、神経の使い方も半端ではないことが、容易に想像できます。通常の犬に比べて、寿命も短いのだそうです。敬意に値する存在です。『盲導犬プロメテウス』は、子犬が盲導犬として訓練されて、目の不自由な飼い主と一緒に生活するまでの過程を描いた作品です。その素質を持った犬として選ばれてから、毎日厳しい訓練を受け、走ったり吠えたりするという犬本来の行動を抑制され、さらに弱点を克服するために過酷なまでに鍛えられる場面も描かれています。犬の名前はプロメテウス。「初めて人間に火を与えたギリシャの神の名前」だそうですが、冷たい暗闇の中に光とぬくもりを与えるために、必死に生きる姿は感動を覚えるはずです。そして、この本を読んで知ったのですが、盲導犬は主人を支えるための存在ではなくて、絆で深く結び合ったパートナーであるということです。盲導犬は寿命が短いと書きましたが、この本の最後にはそれに対する答えが記されていました。あなたも、きっと心を動かされることでしょう。
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    投稿日:2011年06月28日
  • 「え~!? 『海月姫』より、ダンゼン『ひまわりっ』だよっ!! 9巻最高!! 超おもしろいよ!! 9巻読んで! 9巻までたどり着くのって合わない人には長い道かもしれないけど…………4巻ぐらいから超おもしろいよ!! わたし、副主任が人生の目標。『ひまわりっ』って、ところどころに有名な漫画とか大先生のネタが散りばめられていて、西岸良平とか? あとウィング関先生が……(編集部A談)」
    プロの漫画通を熱狂させる大傑作です。 (2011/6/28)
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    投稿日:2011年06月28日
  • 第2次世界大戦が日本の無条件降伏によって終戦となって4年――1949年に日本人として初めてのノーベル賞を受賞、戦争中は原爆の研究にあたっていたが、晩年には平和運動に熱心に取り組んだ・・・・・・物理学者・湯川秀樹博士を知識としては知ってはいましたが、その著書を読んだのは、本書『この地球に生まれあわせて』が初めてです。1975年に初版が講談社から出版されてから36年たって電子書籍で読んだわけですが、しかしその内容は決して色褪せてはいません。1970年から1974年にかけて行った講演や寄稿したエッセイを集めた第一部――「生きがい論」をテーマとする5篇――と外国への旅や海外生活で感じたことを綴った第二部(12篇)の2部構成で、そのいずれもがこの碩学の示唆に富んだ思索に触れることができるものとなっています。一つだけ紹介しておきましょう。ノーベル賞受賞の前年、湯川博士はアメリカの名門大学・プリンストン大学で研究生活を送っていましたが、その時一緒だったアインシュタイン博士について語っているところです。会えばいつも右手をあげてほほえんだというアインシュタイン博士を、湯川秀樹は20世紀の傑出した物理学者の中でも特に好きだったそうです。それも20代、30代で相対性理論という大きな体系をほとんど一人で完成させた、20世紀で最も偉い物理学者であることは疑問の余地がないからという理由からではありません。若くバリバリでやっていたアインシュタイン博士よりも、その後の40年のアインシュタインにより一層の親しみを感じていたと語っているのです。20代、30代に大きな達成を成し遂げた後も、アインシュタインはその延長線上の統一場の理論――湯川博士ら後の世代から見れば明らかに時代遅れで成功はない理論――に30年以上も凝り続け、死ぬまで執着し続けました。湯川博士はそういう人生こそ価値ある人生と言い、自らも実践しています。自らの内側にわざわざ達成できない理想を温存している生き方こそ大事だというわけです。理想と現実の矛盾を生きる糧とする生き方です。本書では湯川博士がこのような人生哲学を持つに至った軌跡の一端としてアメリカの大学での研究生活の印象記も収録されています(第二部)。時代的には第2次世界大戦が終わって間もない頃のことです。場所はニューヨークの隣、ニュージャージー州にあるプリンストン大学。その頃に生をうけた村上春樹が半世紀後のプリンストンで客員教授として暮らし、エッセイ(『やがて哀しき外国語』講談社)を残していますが、本書は時代も感性も異なる気鋭作家の滞在記と重なり合う部分もあって興味はつきません。(2011/6/24)
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    投稿日:2011年06月24日
  • 政治の世界を舞台にした作品は数あれど、この作品ほど今読むのにふさわしい作品はないでしょう。8年も前の作品ですが、現実がほとんど悪い意味で追いついてしまった感じがします。アジアの覇権を巡り、アメリカ、中国、韓国、そして北朝鮮の思惑が入り乱れる近未来。そんな中、日本は危機感のない国として描かれ、なんと国会議事堂を核爆弾で爆破されてしまいます。政治中枢を失った日本は、知事連合がこの事態に対処。しかし背後に中国の姿が見え隠れする統一朝鮮軍に攻め込まれ、九州は彼らの手中に。そんな状況でもアメリカは動かず…と、このところ世間を騒がすリアルな出来事と相まって、その緊迫感は絵空事とは思えないほど。ただ現実と決定的に違うのが主人公の都知事・桜坂満太郎の存在。知事連合をまとめあげ、大国としたたかに渡り合い、必要とあらば最前線に身を投げ出す。当然、人望もある。真に強い指導者で今の日本に必要な人物。こちらの意味で現実が漫画の主人公に追いついて欲しい、誰もがそう願ってしまうと思います。(2011/6/24)
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    投稿日:2011年06月24日
  • いや~遂に出ましたね!高永ひなこさん好きですが、実はこれ、読まず嫌いだったんですよ。6年程前でしょうか…腐友達に「なんかオススメのBLない?」と聞いたところ、「これ面白いよ!」とオススメされたのがこちらの作品。正直、自分だったら買わなかったと思います。なぜって、受けの見た目ですかね…当時の私は攻めっぽい受けってあまり好きじゃなかったような…(今は何でもありですけど!^ω^) そういう事情もありまして、発売してるのは知ってたけど読まず嫌いだったわけです。そこでオススメされて、好みの受けじゃないけど読んでみるかー(・3・)としぶしぶ買ってみたところ、見事に私のツボにクリティカルヒット!!! 簡単に言うとゲイのヘタレ攻め×ゲイ嫌いの暴君受けです。え、なにこの受け超ツンデレじゃん?割合で言うとツンツンツンツンツンデレくらいです!これは美味しい…!そう、私はツンデレが大好物なんだー!! 特に当時ガ○ダムS○EDのイ○ークに狂っていたため、なにこれイ○ークじゃん!と私の脳内でシンクロニシティ!やっぱツンデレ受け好きだわー(´∀`)と再認識しましたね!パッと見、受けと攻めの判断がつきにくいですが、脳内でこいつはツンデレ凶暴受けだ!と認識してしまえばあとは早かったですね。一応『チャレンジャーズ』シリーズなので一緒に読むともっと楽しめます!『チャレンジャーズ』の受けのお兄さんが『恋する暴君』の受けです。あのゲイ嫌いで凶暴なお兄さんが、真性ゲイに押し倒される屈辱…くっ…考えただけでたまりません(´ω`*)ムフッ ヘタレ攻めの森永君はプッツンすると強引で突っ走ってしまう性質です!普段暴君に虐げられて色々と溜まっていたのでしょう…いいぞ、もっとやれ(・ω・*)b こちらはまだまだ続刊出てきますよーお楽しみに!^0^
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    投稿日:2011年06月24日
  • 私がはじめて青田赤道に遭遇したのは、町の秋祭りでのこと。確か10歳前後の頃でしたから、ずいぶん昔の話です。往年のマンガファンにお馴染みの青田赤道とは、『嗚呼!! 花の応援団』の主人公・南河内大学応援団本部親衛隊隊長のことです。その青田が、神輿(みこし)を煽(あお)る巨大ウチワにドーンと描かれていて、その圧倒的な迫力が子供心にも強烈な思い出となって残っています。やることすべてが破天荒の青田ですが、愛嬌もあって、その強烈なキャラクターが当時の若者を虜にしたようです。青田は、バンカラ姿で肉体言語を駆使し、絶対の上下関係で構成される応援団という組織で活き活きとして大暴れを繰り返します。草食系がもてはやされる現代の若者像とは正反対の世界かもしれません。なんだか、世の中からはみ出る人物をあまり見かけなくなった昨今、同書を読むと小さなことにとらわれることから解放されます。活力を注入してもらった気分になりますよ!!
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    投稿日:2011年06月21日
  • 最近、漫画家マンガがよく描かれるようになりました。たいてい、大家の回想録風が多いのですが、この『猫背を伸ばして』のようにバリバリの若手著者の作品も増えているようです。読者にとっても、マンガの世界の舞台裏が覗けるようで、興味は尽きないのかもしれません。母ひとり子ひとりの著者が、「決して青くはない青春。ねずみ色の青春」を描いたのが本作です。口ベタで、女性と話すのもいっぱいいっぱいという著者が、とんでもない暴君中学教師の思い出や底意地の悪い社員がいたバイトを回想したり、編集部に原稿を持ち込んではボツになる仲間等を描いてます。ちょっと重たいと感じる人もいるかもしれませんが、「青色の青春」を過ごした人を信じない私には、引き込まれるようでした。特に、仲の良い漫画家仲間の清野とおるとの街歩きを満喫した後に、居酒屋で交わされた会話のオチが圧巻です。そして、タイトルがつけられたきっかけとも思えるエピソードが最終話にあります。お母さんとのやりとりなのですが、最後のページの前の見開きのシーンに大きく心を揺さぶられました。ねずみ色が続いていたので、最後に大きな虹が現れたようでした。
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    投稿日:2011年06月21日
  • 作家・伊集院静の新作『いねむり先生』(集英社刊)が一つのきっかけとなって、色川武大(あるいは阿佐田哲也)が今、再び注目を集めています。妻であった女優・夏目雅子を白血病で失った後、アルコール依存、ギャンブルに溺れていた伊集院静が色川武大に出会ったことにより再生していく自伝的小説で、「大きな存在」色川武大が発作性睡眠症(ナルコレプシー、いわゆるいねむり病)に悩まされていたところからつけられたタイトルです。その色川武大が第79回直木賞(1978年上期)を受賞したのが、今回紹介する『離婚』。1970年に一緒に暮らし始め73年に結婚した色川武大夫妻は数年後には離婚届を出します。届けは出したのですが、その後、元妻の部屋に泊まり、同居生活が始まります。直木賞受賞作『離婚』は、文字通り、そうした自身の結婚・離婚とその後を自伝的にというか、モデルに男と女の有り様を描いた、一種の私小説です。物語は色川武大の分身ともいうべき物書きが「ぼく」として語っていく形で展開します。「ぼく」は妻と離婚をしたものの、お互い忘れがたく、結局は元妻の部屋に「ぼく」が転がり込んで離婚した元夫と元妻の奇妙な同居生活が始まります。このあたりの揺れ動く気持ちを熟達した文章力で描ききったのが『離婚』で、審査員のなかでも水上勉や五木寛之など文章表現に特にこだわる作家が高い評価を与えていることが示すように「新人作家」と呼ぶにはそのキャリアは抜きんでていました。阿佐田哲也名で数多くの「麻雀小説」を発表してきた文章力を買ったのか、五木寛之は「私は阿佐田哲也、仮の名を色川武大と考えて一票を投じた」とコメントしています。『離婚』の舞台となった1970年代前半、色川武大は阿佐田哲也名で麻雀にまつわる小説、連載を多数こなしていました。代表的仕事の一つ、週刊ポストの長期連載「麻雀勝抜戦・観戦記」が始まったのが1970年。直木賞をとる2年前の76年に連載が終わるのですが、その頃、私もポストの編集部で仕事をしていました。阿佐田哲也さんと直接の関わりはありませんでしたが、連載班の担当編集者のもとに夜遅く原稿を持って現れる阿佐田さんの姿はいつも飄々として、自由人の雰囲気が漂っていて、駆け出しの編集者だった私は密かに羨望のまなざしで見ていたように記憶しています。時に編集部で時間切れの原稿を書きあげ、その足で新宿ゴールデン街に出かけていく後ろ姿を見送ることもありましたが、その頃、『離婚』で描くことになる風変わりな結婚生活が続いていたのだということを知るのはずっと後、直木賞を受賞してからのことです。とまれ、時の人となった阿佐田哲也さん(色川武大)の代表作がイーブックジャパンでリリースされたのはつい最近、6月3日。iPadでも読書可能です。昭和が匂う大人、色川武大を読み直してみてください。(2011/6/17)
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    投稿日:2011年06月17日
  • 大学は農学部、田舎育ちで母方の実家は牛を飼っていたり、近所には東京農大もある…と、私にとって懐かしくなじみ深い話題がたっぷり(以下どうでもいい話で埋まりそうなので、興味ない方は、少女コミック担当キクチさんのレビュー、こちらを読むほうが本の参考になると思います)。この漫画、ネタっぽく受け取られるかもしれません。ですがこれ本当(たぶん)。ウチのほうじゃ、鳥のつついたみかんは甘いってんで農作業の合間に食っていましたし、冷凍庫開けたらつぶした子豚がこっち向いて入ってたこともありました。豚の去勢シーンも、やったことあるからこそ自主規制に納得。私はすでに農業と離れているのでクスッと笑えるという感覚でしたが、身近に農業を感じている人は、半端なく共感してしまうはずです。そして農業に縁のない人には、農家がいかに大切かがわかり…って話ではないのですが、小豆がなくなると郷土銘菓・赤福が食べられなくなると知り、無条件で農業を応援したくなりました。ビバ農業と言っておこう。(2011/6/17)
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    投稿日:2011年06月17日
  • 6/19は父の日です。みなさん、親孝行してますか? ありがとう、ニッポンのお父さん!!「父の日記念!サラリーマン漫画特集」リリースしました!豪華プレゼントもありますのでぜひご覧ください!^^ さて、本日はサラリーマン特集の中からこちらの作品をご紹介します!え?サラ金でも静ドンでもなく、なんでこれかって?…それは立ち読み版を見ればわかります…(^ω^)私はこれでガッチリと心をつかまれてしまいました…あ、これ読もう(;∇;)!と。そう、それは…ソロバンです…!パソコンが使えて当然の時代。ソロバン一つで経理一筋37年やってきた岡田憲三は、再就職しようと訪れた就職支援センターでも相手にされず…。ひとり寂しく弁当を食べる姿を見て、彼の今後の人生を看取りたくなりました。家に帰ると、妻に預金をすべて引き出され、全財産を失い、家族全員に逃げられてしまっていた。自分の人生に絶望した憲三は、故郷の山奥で首を吊って死のうとしたがロープが切れて生き残ってしまう。その時、昇る太陽を見て、この山の中で死ぬまで生きてやろうと決意する――。死を覚悟した人間は強いと思います。時代の流れととも淘汰されていくものはあるけれど、人間本来の本能や生きる力は変わらないはず。1巻は山の中で原始時代のような生活をする憲三の残りの人生を、2巻は派遣切りにあって仕事がなくなった30歳の息子・正夫が、父の消息を辿って山へ入り、馬鹿にしていた父親の偉大さを知るという、親子二代にわたる異色ロマンです。忘れていた大切な何かを思い出させてくれる作品。多くの悩みを抱える今という時代に問いかける物語なので、ぜひ多くの方に読んでいただきたいです!
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    投稿日:2011年06月17日