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  • この作者はマンガがうまい。いや、そりゃ当り前だよって思うでしょうが、ホントにそう思うんです。絵がキレイってのももちろんですし、展開、盛り上げ方、キャラクター設定やセリフ回し、次回へのヒキ、そうした「面白いマンガに必要な条件」の水準がとても高い気がします。今回改めて読み返して何度泣きそうになったか(笑)。主人公が少年サッカー→高校サッカー→アルゼンチン留学→J1リーグ(現在のJ2)からのJリーグ入り→代表へ…と順々にステップアップしていく様は少年マンガの王道的な成長物語! 1回読み始めると止まりません。作中の最終目標はフランスW杯なのですが、今とは「W杯出場」への切実さがケタ違い。その切実さを端的に表していて印象的なのが、代表監督のこのセリフ。「2002年大会は開催国特権で自動的に出場できる。フランス大会に出場しなければ、『弱き国・日本は金の力でW杯に初出場した』と世界中から言われるんだぞ!」――連載中にこのセリフが出てきたとき、まだ現実の日本代表はW杯出場を決めていなかったはず(たぶん)。そう考えるとすごいセリフですよね…。ちなみにまだ1度たりとも「開催国・初出場」は無いそうです。当時はそこまで頭が回りませんでしたが危ないところでしたね…。これを読んでしまうと今の代表チームが何だか物足りなくなってしまいますが、とは言えもうすぐW杯、日本がどこまでやれるのかを楽しみにしたいと思います。
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    投稿日:2010年05月25日
  • このタイトルに僕はこう答えますね。「いいっ!」て。かわいいよ妻かわいいよ。作者の福満さんは結構な苦労人でして、マンガ家として花開くまでに結構な時間がかかっています。そんな彼を下積み時代から支えてきたのがこの「妻」! そんな妻と「僕」(作者)の日々の生活を描いたこの作品は、パッと見はいわゆる「ほのぼのエッセイ」マンガ(ただし作者は「こういうほのぼのマンガが一番嫌だったのに…」と作中で語ってます)。しかし作中では「僕」の愚痴や嫉妬がやたら出てきて、正直全然ほのぼのじゃないです。「リア充」に毒を吐き、テレビで芸能人を見ては「この世はコネコネ社会だ!」と喚き、編集さんとのやりとりで愚痴をもらす。何というか…まぁ…はっきり言えばすごいダメな人なんです(笑)。そんな「僕」を優しく諭す妻がもうほんとにかわいい! キュンキュンします。某SNSには「妻」コミュニティがあるんですが1000人くらいメンバーがいますからね。このかわいさを是非見てみてください!
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    投稿日:2010年05月25日
  • 三本ツノが特徴のアトラスオオカブト──生息するのは東南アジア地域で、昔は図鑑でしか見ることのない昆虫でした。その幻の昆虫が、なんと近所のスーパーにズラリと並べて売られてたのです。びっくりしました。調べてると、もう何年も前から輸入・販売が許可されており、やはり外来種の放虫の問題が表面化してきているようです。スーパーの虫カゴの中ならまだしも、街中で見かけたら腰を抜かしそうです。
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    投稿日:2010年05月25日
  • ゴルフ大会の優勝者の点数が、マイナス表記なのはなんで?? その仕組みが分かったのは、つい最近です。ひとつひとつのコースに規定打数というのがあって、うまい人ほど少ない打数で済む。だから点数がマイナスなほど優れていることになるのですね。へえ~~。また、「バーディ」ってよく耳にしますが、これって、まさに鳥(バード)のようにボールがよく飛んでいったことからきているのだとか。へえ~~。規定打数から2打少ないことをイーグル、3打少ないことをアルバトロスといいますが、なるほど、ぜんぶ鳥なんですね…。今週は「ゴルフ」をいろいろ調べてみました。
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    投稿日:2010年05月25日
  • 青森行き寝台特急「ゆうづる」に一人用の個室寝台はない。すべて二人用の個室で、一人旅のイタリアンレストランのオーナー新井修がとまどっていると、二十五、六歳くらいの美しい女性が「私と一緒に、二人用の個室を借りていただけません?」と申し出て、一瞬とまどった新井が「いいんですか」と念を押して、見知らぬ男女の個室二人旅が始まる。まもなく盛岡、夜が明け始めた頃に、新井が目を覚ますと同室の女が背中にナイフが突き刺さった状態で殺されていた。容疑がかかるのを怖れて慌てて東京に戻った新井は新聞を見て愕然とする。殺された女の名前は「浜野みどり」、新井と関係があった銀座のホステスだった……。自分を罠にかけた女を見つけ出そうとする新井と十津川警部の攻防、姿を消した女による復讐劇が行きつく、意外な結末。寝台特急「ゆうづる5号」、および青函連絡船がダイヤから姿を消したのは昭和63年3月12日。今は走っていないブルートレインを舞台に展開される西村鉄道ミステリー。昭和の旅気分も味わえます。 (2010/05/21)
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    投稿日:2010年05月21日
  • 「和漢三才図会」は江戸中期に編纂された日本初の百科事典として名高い。大坂の医師寺島良安が中国・明の「三才図会」にならって、30余年をかけて編纂したもので、全編に配置された挿絵が魅力の一つとなっている。原典は「天」「人」「地」の3テーマに大別され、105部に及ぶ大著ですが、平凡社刊「東洋文庫」におさめられた「和漢三才図会」は全18巻にまとめられています。今回紹介するのは、その第6巻、畜類、獣類など生き物について詳述された一冊。例えば44ページ、獣類の冒頭項目は「麒麟」で、その姿を描いたイラストが配置され、「瑞獣(めでたいけだもの)で、麕(くじか)の身体に牛の尾、馬の蹄をもっている。身体は五彩で腹の下は黄色である。高さは一丈二尺、…王者の政治が仁にかなえば必ず姿をあらわす…」「毛のある動物の数は三百六十あり、麒麟はその長である。牝を麒といい、牡を麟という…」と事典らしい簡潔な文章で具体的に記述されています。次の項目が「獅子」でそこにも「百獣の長…西域に生息する…毛のある動物の長である…」という記述がありますから、おおらかなものです。その時代の人々が万物にどんな知識をもち、どう考えていたのかを知るには、百科事典をひもとくのが最も確かで近道だといわれますが、本書を始め、「和漢三才図会」全18巻はその意味で中国文化と江戸文化を知るための知の宝庫といっていいと思います。 (2010/05/21)
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    投稿日:2010年05月21日
  • 表紙からして怖いです。特に2巻の、目を閉じて口あんぐりの構図。作者が好んで使うこの表情ってなんでこんなに怖いんでしょうか。この作品で描かれている恐怖の形態は、犬神憑きであったり亡霊であったりとさまざま。そして根本には恨みつらみや嫉妬といった明確な悪意があります。あの口あんぐり開け顔は、それに対する恐怖を表すのに最適なのかもしれません。しかし昭和の恐怖漫画はホラーとカタカナで書くより、漢字で怪奇と書いたほうがぴったりきますね。無差別殺戮系より、身近な悪意がねちっこく襲ってくるほうが、やっぱり日本の夏の定番という気がします。私は2巻の「サンタクロースがやってくる」が好きで、題と違って、こちらもものすごく和風テイスト。怪談にもあるネタですがこの手のは直接的でホント怖いです。しかしなにより怖いのはこの作者が「まことちゃん」と同じことなんだよなあ。
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    投稿日:2010年05月21日
  • 我が家には猫が三匹おります。で、彼女たち(すべてメス)を見ていると、こいつら何考えてるんだろう、と思うときがあります。しゃべれたら何を言うかな、などと。ということでこの作品。愛猫家としても知られる作者の作品には、けっこう猫が出てきますね。最も知られている猫キャラはニャロメでしょう。ただしニャロメは脇役。堂々主役を張っているのが、作者が愛してやまなかった愛猫が活躍するこの作品です。オチのコマに本物の菊千代の写真を使ったりして猫バカまるだし?なのがいいんだなあ。お金持ちの猫という設定だけど、ニャロメほど嫌味もなく、ずるくてとぼけたキャラなのも猫らしくて好感。そういえば本物の菊千代も死んだまねが得意でしたしね。作者も菊千代がこんな風にしゃべれて遊べたらいいのに、なんて思いながら描いていたのに違いありません。きっと天国でも仲良くやっていることでしょう。
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    投稿日:2010年05月21日
  • 中学生の頃、カッコいい女友達がいました。スポーツ万能、成績優秀で生徒会長な女の子でした。学芸会でミュージカルの主役をやっていた、憧れの1つ年上の先輩(♀)もいました。ファンレターを渡した記憶があります。女性なら一つや二つそんな思い出もあろうともいうもの(笑) こちらの作品は、「ガールズラブ」というジャンルにくくられていますが、少女時代を思い出すような、少し切なく、でもあたたかい気持ちにさせてくれる短編集です。ファンタジックでかわいらしい雰囲気と、思春期の少し残酷でもある少女たち、そのバランスが絶妙で、ガールズラブ作品を読んだ事が無い人にもオススメです。
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    投稿日:2010年05月21日
  • 2009年にドラマ化もされた話題作の原作コミックです。11歳の少年が7歳の少年を殺してしまった――。その加害者と被害者の家族を描く衝撃作です。ドラマ版は加害者家族の視点から描かれていましたが、原作は、被害者家族と被害者家族、両方の視点から描いています。非常に重いテーマですが、素晴らしい構成で読者を引き込み、二人の母親に感情移入してしまいます。親は最初から親なのではない、一人の人間が悩み苦しみながら、子供を育てていくんだ、という事がリアルに感じられました。レディースコミック調の絵柄で敬遠されている方がいるようでしたら、それはあまりにももったいない、号泣必至の名作です。
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    投稿日:2010年05月21日
  • この作品は小さい頃にも読んだことがあるのですが、今読み直しても怖いです。心霊的な怖さではなくて、人間の心理的な部分で怖いです。全4巻で9つの物語が描かれているのですが、優しかった人が悪魔のような性格に変化していったり、美しい人が醜い姿になってしまったりと、1ページ1ページ読み進めるのにドキドキハラハラします。ちなみにタイトルにもなっている、美少女「おろち」は、この作品の主人公なのですが、どちらかというと物語のナビゲーション的な役回りで、ちょっと謎な雰囲気が魅力的です。そして楳図かずおの描く少女は、本当に美しいなと再認識するのでした。
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    投稿日:2010年05月21日
  • ついでにこちらも。こちらのテーマは姑と嫁。病弱な姑は床に伏せっていて、世話をしてくれる嫁に「すまないね」と優しい言葉をかけます。しかし実際のところ嫁は看病に疲れ果てており、事あるごとに姑を亡きものにしようと実力行使に!(包丁を突き立てようとするetc.)。しかし姑も黙ってやられるわけがなく、迫る包丁を華麗なジャンプでヒラリとかわし、嫁を音も無く投げ飛ばす! この投げるときの姑のシルエットが実に美しい。病弱じゃねぇのかよ! ってツッコミは野暮ってもんでしょう。毎回このようなガチンコの闘いが5pずつ描かれます。嫁姑の戦い怖い! こんな内容ですが「日本漫画家協会賞」を受賞してます。確かにセリフが少ないのに、その分空気感や雰囲気で面白さを演出しているのは凄いですしテーマも深いっちゃ深いですからね…。過去ドラマ化された際は、縦横無尽な嫁と姑の動きをワイヤーアクションを使用して忠実に再現したそう。それも見たい! いろいろ続編もありますので(近々「KATANA」でも書き下ろし連載開始予定!)気に行ったら全部どうぞ。
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    投稿日:2010年05月18日
  • 感動は人に伝えたくなるもの。イーブックジャパンでは、ただいま漫画のレビューを絶賛募集中です。優秀賞3名の方には、話題のiPadをお贈りします。大好きな作品の感想や書評等、奮ってご応募ください! 締切間近!! で、私が投稿するなら、きっとこの作品を選ぶはず。「生命」についての価値観を大きく揺さぶる、思想的な内容を含んでいます。多くの人が一度は読めと絶賛する最高のSFエンタテインメント。一見普通の人間な「獣」たちが、人類襲撃を開始! その静けさが怖ろしい。あなたの隣にいるその人も、実はパラサイトかも…!? (2010.05.18)
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    投稿日:2010年05月18日
  • 『沈黙の艦隊』『ジパング』などで知られる作者が「野球」を描くとどうなるのか!? 答えは「やっぱりおもしろい」でした! 試合中の選手の緻密な心理描写や、プロ野球界の裏側でおこなわれる政治的なかけひきなど、作者らしさが全開。人間ドラマとしても非常におもしろいです。しかし、難アリだったのが、主人公の成長を示す指標を「球速」にしてしまったところです! 終盤では、主人公の球速が超人すぎて、ストーリーの魅力を支えていたリアリティと乖離していきます。これさえなければ…! 最高何キロまで到達したのかは、ぜひ本編でお楽しみください。
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    投稿日:2010年05月18日
  • ニーチェがブームになっている。明治時代に若手知識人として注目された高山樗牛(たかやま・ちょぎゅう)が初めてニーチェを紹介して論争とブームを巻き起こしたのが、日本におけるニーチェ・ブームの始まり。以来繰り返しブームが訪れていて、ここ最近では「超訳 ニーチェの言葉」が発売3か月で39万部突破の勢いだとか。ニーチェの名言的な数行のフレーズが人生訓的に受けとめられているようですが、ニーチェの言葉(思想)の本当の意味をもう少し突っ込んで知りたいという人に最適なのが、本書。「神は死んだ」というテーゼを追究、ニーチェ思想のすべてがもりこまれた「ツァラトゥストラはかく語りき」を難解な言葉を使わずに、わかりやすく、面白い物語にまとめ直した碩学による労作です。ちなみに書名のツァラトゥストラはペルシア拝火教の開祖ゾロアスターの名を借りたもので、内容とはまったく関係ないそうです。また「すべての人のための、そして、だれのためでもない本」という副題も人をくった言い方で、ニーチェの皮肉屋ぶりがよくあらわれていて面白い。訳編の秋山英夫さんによれば、「ツァラトゥストラ」の特色は、形式的に破格で、けっして行儀のいい本ではない、上品な教養主義ではどうにもかたづかない思想のダイナマイトだそうです。あかんべーをしたりとんぼ返りをしたりするニーチェの姿がみえてくれば、ニーチェ通を任じてもいいといえるでしょう。(2010/5/14)
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    投稿日:2010年05月14日
  • 米軍基地の移転をめぐる政治問題の焦点となっている徳之島。鳩山首相の政治的稚拙さは論外だろうが、受け入れ拒否でまとまる島の人々の姿勢の基底には、黒潮海道と呼ばれる海域で生きてきた人々の歴史や文化があるのではないか。227ページの本書に収められた100枚の写真を見ていて、そんな思いにとらわれた。本土から南へ400キロに位置する奄美群島――奄美大島、喜界島、加計呂麻島、請島、与路島、徳之島、沖永良部島、与論島と並んでいて、与論島のすぐ南には沖縄本島の北端がみえるという。海の遙か彼方(南)にはニライカナイという神々が住む楽園があると信じて暮らす南島の人々にとって、「県外」「県内」ということ自体、政治的虚構でしかなく、そこでの生活や文化土壌とまったく相容れないことなのではないか。鹿児島在住の写真家が徳之島や他の奄美群島の島々に通って撮影を続けた。島の人々によって守りつづけられる伝承祭事、古来の黒潮文化を彷彿とさせる独特で多様な生活文化、そして島々の自然・・・・・・100枚の写真の持つ力を感じます。(2010/5/14)
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    投稿日:2010年05月14日
  • 愛よりも金、といいながらその金で美しいものを追い求め、一方では美しい行為でもいともたやすく金でねじ曲げるといった、二元論では説明できない人間のあさましさを漫画にした…、哲学的な作品といえばいいでしょうか。主人公の蒲郡風太郎は極貧の少年時代を過ごしたために、金に執着し、時に人を欺き、殺人に手を染める。目的のためには手段を選ばず成り上がり、やがて地位も名誉も欲しいものは何でも手に入れてしまう。しかし唯一手に入らなかったもの。それは人の心…などという陳腐な結論にならない。さすが問題作といわれるだけのことはあります。ただ言いたいことはすでにストーリーの端々に露見しているのですね。金への執着や人への愛情など人間の行為すべては欲望の産物なのだから、結局、本質はみんな同じ。そんなことをずーっと投げかけられているような感じで、読み終わってもちっともすっきりとしません。なので、気持ちがハッピーなときに読むことをお薦めしたいと思います。。。
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    投稿日:2010年05月14日
  • 特撮ヒーローものの原作と思い読んで見事にスカされました。「テレビと雑誌の落差が大きすぎた。テレビの視聴者は低年層、この頃雑誌は高年層化していたからである」と作者が言っているように、こちらは子供だまし要素の少ないしっかりとしたドラマ。大人の鑑賞に十分耐える内容になっています。父を殺され、化身の術の巻物を奪われたハヤテは、自らも変身忍者となり仇を討つべく復讐の旅に出る、という体裁。血車党を殲滅するため、たとえ化身忍者に子供がいても涙を流しながら斬り倒し、掟に縛られたかつての兄弟分とも闘う。孤高のヒーロー像の構築過程は心憎いもの。エピソードのモデルも凝っていて、鍋島の化け猫や葛の葉、ミノタロウスなど、怪異譚をきちんとこの世界に取り込んでいるのですから、おもしろくないわけがない。大作家に対して失礼ですが、本当に掘り出し物だと思いますよ。少しラストで拍子抜けするかもしれませんが、これもある意味、大人のラストではないでしょうか。
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    投稿日:2010年05月14日
  • 思えば中学生くらいから、毎年新年の目標は「やせたい」だった気がします。人生の半分以上はやせたいと思っていたことになりますが、具体的に何もしていないので、やせるわけないのでした。そんな適当な私が、読んで衝撃を受けたのがこちらの作品です。主人公・ノコは太っていることが強烈なコンプレックスになっています。「1kgでもやせている女が上等」「太っている私は彼氏に浮気されても我慢しなければ」などと思い込み、どんどん自分を追い込んでいきます。ダイエットが成功して幸せになりました、という単純な物語ではなく、人間の劣等感や弱さを非常にリアルに描いているので、読むと辛い人もいるかもしれませんが、読んだ後に必ず何かを考えさせる深い作品だと思います。
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    投稿日:2010年05月14日
  • 昨年ドラマ化もされた話題作です。主人公・正宗は別れた恋人・陽子の事が何年も忘れられずにいましたが、ある日陽子の訃報と共に、残された彼女の娘・コハルが現れます。大切な人を失った親子が、お互いの傷を癒しあうように、一緒に暮らしはじめます。2人の距離が少しずつ近付き、家族になっていく過程が、ゆっくりと温かく描かれています。気持ちの弱っている人は号泣必須です! また、絵が素晴らしいです。私は元々漫画を読む時に、あまり絵柄の選り好みは無い方ですが、この作品の特にカラーページの絵の美しさには思わずうっとり。ずっとこの人の絵を見ていたい、全部フルカラーで読みたい、と思ったほどでした。無料立ち読みページにもカラーページが含まれているので、是非ご覧になってください。
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    投稿日:2010年05月14日
  • 「最強の格闘技とは何か?」という問いは、男子にとって最大級の興味事項。猪木vsアリに端を発し、今でもこの種の議論はよくなされます。しかしそれは所詮人間同士の話。この作品では人間を含めた「全生物最強」を決めるためのトーナメントが描かれます。名乗りを上げているのは人間をはじめ、ライオン、カバ、ゴリラ等々猛獣が多いのですが、シマウマやクズリ(イタチみたいなもんです)といった、いわゆる「捕食される側」もエントリー。それぞれが特長を生かした闘いを見せてくれます。全体的にはまぁくだらないんですが、何故か血が沸くのは僕が男子だからでしょうか。女子には到底理解されないであろうこの感じ、感じてもらえれば幸いです。
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    投稿日:2010年05月11日
  • この作品のウリは一も二も無くタイトルでしょう。刑事といえばいろいろ枕詞がつくもんですが(ジーパンetc.)いくら何でもゴキブリはねぇだろうよ! 上司から「おい!ゴキブリ!」って呼ばれるんですか? 後輩が入ってきてもきっと「ゴキブリさん」呼ばわりでしょうね。『キテレツ大百科』におけるみよちゃんの「ブタゴリラくん」並みに失礼です。悪気が無いのがタチ悪い。自分が刑事だったとしてこんなあだ名つけられたらもう翌日から出勤できないですよ。とまぁこう書きましたが実際には主人公が「ゴキブリ刑事」と呼ばれることはないですすみません。でもこのタイトルには思わずイチャモンつけたくなるパワーがあるんですよ。内容はとてもハードな劇画でギャグ要素なんて一切無いです。あ…ほとんど内容紹介になってないや…。
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    投稿日:2010年05月11日
  • グルメ漫画は数あれど、これは日本全国の実在するラーメン屋を紹介するという素晴らしき情報漫画です。主人公の轟麺太郎は、ただ全国ラーメン行脚がしたいがためにトラック運転手の道を選んだというのだから泣かせます。登場するラーメンは、どれも、実にうまそう~。ひょっとしたら、みなさんの近所にある隠れた名店が紹介されてるかもしれません。ぜひチェックしてみてください。
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    投稿日:2010年05月11日
  • 今度の休日、いよいよ日曜大工に手をだそうかと思っています。設計図を描いたり、材木を物色したりと、すごく楽しみです。完成した折には、もしかしたらサイトのどこかに画像が上がっているかもしれません。そんな私事はどうでもよいのですが、この『大作と工作』は大工の世界を描いた非常に珍しい漫画です。個人的にたいへん興味あるテーマなのですが、犬小屋対決がなぜか2回おこなわれているなど、突っ込みどころの多い展開が残念です。
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    投稿日:2010年05月11日
  • 明治時代に活躍した作家、ジャーナリストの黒岩涙香(くろいわるいこう)をご存知でしょうか。1892年(明治25年)にタブロイド判の日刊新聞『萬朝報(よろずちょうほう)』を創刊。内村鑑三や幸徳秋水、堺利彦らが参画、権力を持つもののスキャンダルを徹底的に追及して部数30万部を達成します。当時「蝮(まむし)の周六」と呼ばれた黒岩涙香自身の手による人気連載が本書「畜妾の実例」です。有名人のスキャンダルをもっぱら扱うメディアを「赤新聞」と呼ぶのは「萬朝報」が一時桃色の紙を使用していたところから始まったといわれますが、この「畜妾の実例」、タイトルだけが凄いという昨今のメディアとは大違いです。中身がタイトルをけっして裏切ってはいません。計501名の実在の男たちが妾をどこに囲っているのかをこと細かに、名前・住所・職業つきで明らかにしているのです。暴露の対象となっているのは有名人、権力者ばかりではありません。銀座の時計屋さんもいれば、日本橋の陶器問屋さんもいます。市井の人であれ、権力・金力の座にある人であれ、妾を持って一夫多妻とするは人倫の根本を破壊する行為として断罪するという次第。現在では考えられないメディアの姿勢ですが、それにしても501名の中には、よくここまで書けたと感心させられる権力者が目白押しです。伊藤博文、山県有朋、犬養毅、森鴎外、井上馨、原敬、黒田清輝、北里柴三郎、渋沢栄一・・・・・・政財界・学界・文化人区別無しです。永平寺執事の職にある僧侶に至っては「曹洞宗内にても有名の蕩楽(どうらく)坊主」と書かれ、警視総監までが遡上にのせられています。いくら妾を持つのは男の甲斐性といわれた時代とはいえ、嫌も応もなく活字で暴露されていくのですから、今度は自分の番かと戦々恐々だったであろうことは想像に難くありません。ゴシップ雑誌の先駆けの切れ味を確かめてみてください。(2010/5/7)
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    投稿日:2010年05月07日