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  • 以前ご紹介した『花嫁くん』第2巻に入っている「花婿さん」の続編が、こちらの『花ムコさん』ですw文章で書くとわかり辛いですね>< 漢字で「婿」だと「嫁」と区別が付きにくいということで、今回「ムコ」をカタカナにされたそうです。確かにわかりやすいw 「長男に跡継ぎの男子が授かった時は、次男以下は男と結婚しなければならない」という家の厳しいしきたりにより男同士の夫婦になった公一郎と律。『花嫁さん』とは立場が逆で、旦那様が受けで嫁が攻めです。個人的にはこちらのほうが萌えましたね~(*゚∀゚人) ずっと続きが気になっていたので単行本で出たときは嬉しかったです!!(●´v`人) 年下攻めなのですが、お嫁さん(攻)が一途で健気でとても素敵なんですよ~!そりゃ、あんな優しくて甘い瞳で見つめられたらね~クラクラ~(*´艸`*)ときちゃいますよね!旦那様一筋で料理も上手だし、まさに理想の「嫁」です!! 初心で不器用な二人の胸キュン新婚ライフに、酸欠で萌え死にしそうになりました。(*´Д`*) 最終話は萌えすぎてマジで涎出ましたよ…っ(゜ー、゜*) キュンキュン切ないもうひとつの片恋婚姻ラブストーリーを是非ごらんください!
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    投稿日:2010年12月17日
  • エンマキさんの作品は絵が綺麗なのでこの作品も絵に惹かれて購入し、どっぷりとハマりました!
    お話の設定は実際にはあり得ないけど、ごく一般の日本人である都(みやこ)が日本に留学に来ていた王子のウィルと出逢い、
    最後には彼女がプリンセスになるという正に夢のようなストーリーに心酔いしれました!
    読んでいてにやけてしまう、そんなほのぼのラブコメディー。

    都は最初はウィルの曾祖母であるリツコに関する資料欲しさに近付いたし、
    ウィルの方は外見の美しさとは違って傲慢で巨乳好きのS系キャラで、
    2人の出逢いは最悪なパターンでしたけど…。

    王子は王子としての綺麗な表の顔もあるけど、怒ったり嫉妬したりと綺麗なだけじゃない
    人間らしい姿がちゃんとあるし、都もメガネに服装も地味な外見だけど、
    ありがちな「メガネを外すと美女」みたいな王道パターンでもないし、
    夢をしっかり持っていてまっすぐ生きているところとかがすごく好感が持てました。
    あと脇役も良いです。千里子は、一人はいてほしいと思えるほど友達としていい人だし、
    何より 忘れてはならないのが何事にも常に冷静で従順なロバートさん…。素敵です。

    様々なストーリーの展開がありましたけど、充分読み応えがあり作品の完成度も高くオススメです!
    • 参考になった 3
    投稿日:2010年12月17日
  •  阿刀田高『奇妙な昼さがり』はストーリー作りの名手による軽妙洒脱な小品ながら、それでいて人間の複雑な心理のうつろいを深いところでとらえた言葉のちからを感じさせるショートショートの傑作です。
     あとがきによれば、5冊目のショートショート集ということで、円熟の味わいともいえるのかもしれません。一言で状況を180度転換してみせるショートショートの面白さが随所にでてくるのですが、私の一押しは、「別れの朝」(巻頭収録の「夜の歌」の章の第2篇)。那須高原に日帰りで行ってこようと待ち合わせした駅に遅刻してきた女。新幹線のホームに急ぐ男が言った一言が、女には別の同音異義語に聞こえて、表情が変わった――この瞬間に、ふたりの男と女の関係が一変する。中間色を好むやさしい女と思っていた男に女が一瞬見せた本性(ほんしょう)。男は新幹線が那須塩原に止まるかどうかを確認するといったのが、女の耳には「泊まる」と聞こえてしまった。「いやよ、絶対に」女は新幹線に乗ることなくデパートへ。女がかいまみせた表情は般若に似ていた。そう感じた男は「いいんだよ。いやなら行かなくても」と屈託なく言って、一人で那須高原へ。ほんの5分か10分ほどの「日帰りの旅に出ようとした男と女が一言をきっかけに一転して別れていく物語」ですが、その鮮やかな展開に脱帽です。
     この「別れの朝」の初出は「JR中吊小説」と知れば妙に納得してしまいます。他に「小説新潮」「小説現代」や「太陽」などさまざまな雑誌の求めに応じて書きためた珠玉の小品を31編収録した、蔵書しておいて損のない一冊です。(2010/12/17)
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    投稿日:2010年12月17日
  • 大河ドラマの影響で、今年は坂本竜馬が再ブームになりました。竜馬ものの傑作といえば、この小山ゆう『お~い!竜馬』でしょう! 軽快でコミカルなキャラが魅力的な一方で、きわめて淡白に死に様を描く。これがゾクゾク…。『あずみ』にも通じるものがありますね
    • 参考になった 2
    投稿日:2010年12月14日
  • 新しいアイデアは、モノとモノをくっつけることで生まれる。。。ということで、「川柳」と「同心」が合体しました! 五七五郎のスローライフをのんびりとお楽しみください。
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    投稿日:2010年12月14日
  • 2010年はいろんなことがありました。チリの鉱山事故で地下700メートルから、33人が奇跡的に救出されたのは感動的なニュースでしたね。もし、タイムマシーンができて、原始時代を訪れている最中に機械が壊れてしまい、一方的に救助を待たなければならないとしたら、あなたどうしますか? 星野之宣の『ブルー・ワールド』はブルー・ホールというタイムトンネルを通じてジュラ紀を探査していた英米国の軍隊と研究者達が、タイムトンネルがふさがったことでジュラ紀に取り残されるという話。救出される方法はひとつだけ。現代からの救出隊の出現を信じて、別のタイムトンネルがある場所まで移動することのみ。しかし、その場所は数千キロのかなた!! アロサウルスはじめ肉食恐竜がわんさといる大密林の大踏破、それを調査隊は余儀なくされるのです。ここまでの舞台設定作りに対し、作中に散りばめられた理論には驚かされるばかりです。そして、たびたび襲ってくる恐竜や原始世界のスペクタクルに目が離せなくなるでしょう。感動的な結末ですが、やはり救出が必要な状況に遭遇するのは勘弁願いたいと思わされました。(2010.12.5)
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    投稿日:2010年12月14日
  • 大手出版社を定年退職した知人から退職後の「毎日が日曜日」の便りが届きました。きっかけには触れていないのでわかりませんが、とにかく「自転車」にはまって、ヘルメット姿で風を切って走りまくっているそうです。そういえば、私より少し年若の編集者は、吉祥寺の自宅から銀座にあった職場まで毎日、自転車で通勤していました。若い人たちばかりか、団塊世代にまで「自転車ブーム」が浸透してきているようです。本書著者の疋田智さんは、いわばその先駆け的な存在です。1990年代後半に自宅のある東京・荒川区から勤務先のTBS(東京・赤坂)まで自転車通勤を始め(後に江戸川区へ移転)、以来「自転車ツーキニスト(通勤人)」を名乗っています。ここでいう、「自転車ツーキニスト」とは、最寄り駅まで自転車で行って、そこから電車を利用する一般的なケースとは異なり、自宅から職場まで、ドア・トゥ・ドアを自転車で往復する人たちを指すそうです。つまり、そうした自転車生活実践派によって、自転車再入門書としてまとめられたのが本書です。内容はいうまでもなく、実践派が身をもって味わった経験に基づいていて、子供時代から30年ぶり、40年ぶりに「自転車のある生活」を取り戻してみようと考え始めた人たちにとって必要最小限な知恵だけがきっちり整理されています。効用は多々あります。ここでは、当たり前と言えば当たり前なのですが、著者自身の身体に現れた驚異的なダイエット効果、健康上のメリットを紹介しておきます。「一番ひどいときには八四㎏あった体重が、半年で六七㎏までに激減した。現在は少し戻って七〇㎏というところだが、それにしてもこの劇的なダイエット効果には注目せざるを得ない。同時に健康診断での中性脂肪値、コレステロール値などがすべてC判定からA判定へと覆(くつがえ)った。内臓脂肪の大幅な低減がこれを実現させたのだと思う。血圧は上下幅が拡がりながら落ちたし、心肺機能は明らかに向上した」(2010/12/10)
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    投稿日:2010年12月10日
  • 平安時代の代表的歌人の一人で、美人の代名詞となっている小野小町が滋賀県大津市の逢坂山の山かげ深い庵で零落の晩年を過ごしたという伝説があることをご存知でしょうか。少し長くなりますが、武田静澄著『日本伝説集』から引用します。〈老いさらばえた姿のどこかに、なおつややかな匂いをただよわせているこの老女こそ、一世の佳人小野小町のなれの果てであったという。(中略)天下に艶名をうたわれた美女も、いまは大津八丁の街道筋に、みるかげもない老醜の身をさらして、上り下りの旅人によびかけ、その注文にこたえて、得意の歌をさらさらと書き、わずかな喜捨をうけるという、かわりはてた身の上となった。小野小町が身をよせた関寺は、現在の長安寺の寺内で、ここの草庵に数奇にとんだ一生を終わったというのである〉関寺の近くにある月心寺には百歳堂といって百歳の小野小町をうつしたと言い伝えられる醜怪な木像が安置されているそうです。もっとも小野小町伝説は大津だけでなく全国各地に拡がっていて、小野小町複数説もあるということですから、伝説はやっぱり面白い。『日本伝説集』は日本の各地に残る伝説、昔話70編あまりを収集編纂した貴重な文献ですが、私たち一般の人間にとってありがたいのは、きわめてわかりやすい現代語に「翻訳」されていること。そして、テーマ別に分類・整理されている点も、伝承の世界に初めて接する読者には、うれしい編集上の配慮です。「第一章 幽霊・妖怪にまつわる伝説」、「第二章 人畜・獣をめぐる伝説」、「第三章 神通力にまつわる伝説」、「第四章 親子の愛をめぐる伝説」、 「第五章 男女の愛をめぐる伝説」、「第六章 人生の流転を語る伝説」という章立てで、興味のあるところから自由に選んで読み進めることができるようになっています。伝説が言い伝えられてきた町の名前やゆかりの神社仏閣名が必ず付記されていますから、冬休みの旅行の際に立ち寄ってみるのも一興ではないでしょうか。(2010/12/10)
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    投稿日:2010年12月10日
  • 漫画を読むのに耳は使いませんよね。だから音楽を題材に漫画を描くのは難しいことだと思います。しかし、そんな漫画として取り扱うのに不利な分野にも関わらず、いまや音楽漫画はひとつのジャンルとして確立してしまっている。日本の漫画って本当に凄い。で、そのパイオニア的存在がこの作品だと私は思っています。劇中では歌詞の類は文字としていっさい出てきません。歌っている時の表情や動きで音楽性を表現しているのです。これが主人公・藤井冬威のロックな設定に見事にハマる。また、描かれた時代も良かった。当時はアイドル歌手にアーティストの要素が求められてきた時代で、読者もこのスタイリッシュな表現を受け入れやすかったのではないでしょうか。昨今、音の出る漫画なんてありますが、仮にこの作品に音をつけるとしてもこのカッコよさは出せないし、誰に歌わせてもこの作品にはそぐわないでしょう。漫画の音楽は読者の想像力の中にのみ存在する。いまやメジャーになったこの手法、よくぞ形にしてくれたものです。(2010/12/10)
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    投稿日:2010年12月10日
  • NASAがやらかしてくれました。朝まで会見を待っていた私は何だったのか。それはともかく、その間にこの作品を読み返していまして、会見が終わってちょっとさみしく思ってしまいました。宇宙人は出てこなくてもいいです。だけど人類の手の届く宇宙はまだこんなものなのか、じゃあこの作品の世界は私が死ぬまでにはこないだろうなあ、と…。この作品の主人公・ハチマキは自分の宇宙船を持つことを夢見ながら、宇宙のゴミである「デブリ」を回収する毎日。若者らしく今の自分が置かれている状況に悩み、自分を見失い、やがて孤独の意味を知ることになるのですが、地球で暮らす人々と違うのは、ハチマキは果てしない宇宙を知った結果、そうなったということ。ある著名な漫画家が言っていました。「地球を宇宙から眺められるなら全財産投げ打ってもいい」と。私もそう思います。実際、宇宙に出たらハチマキみたいな気持ちになるんだろうかと考えたり。この作品の設定は2070年代。あと60年かぁ、やっぱり無理。年齢的にも。(2010/12/10)
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    投稿日:2010年12月10日
  • 許されるはずのない愛の行く先は…!? 実の姉弟同士で愛し合うという近親相姦を描いた少女漫画です。アブノーマルです。私好きなんですよね、アブノーマル!近親相姦とか大好きです!! …最近自分は変態なんじゃないかと思い始めているキチk…じゃなかった、キクチです(^o^)どうもこんにちは(。・ω・)ノ さてさて、こちらですが、当時大変話題になりました作品ですね。友達がめちゃくちゃハマっていまして、その友達も近親相姦が好きだって言って貸してくれました。結構好きな人いるんじゃないですかね?もちろん第三者として楽しんでいるだけなのですがね!(^ω^)  しかしこちらの作品は、少女漫画の王道ラブストーリーで、非常に完成度が高く、ドラマティックに物語が展開していきます。様々な障害が2人を襲いますが、それでも2人は互いを愛し続ける道を選び…特に最終巻は、本当に見ごたえあります!! 号泣です。。読み終わった後は感無量でした! 全18巻、是非一気にごらんになってください~!!(^-^*)/
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    投稿日:2010年12月10日
  • 大人気「ワルイコトシタイ」シリーズ、生徒会副会長・幸村ことユキちゃんのラブストーリーです!お相手は、永遠の不良仲間・東雲!アイツ色っぽくていいですよね~不良で遊び人なんて非常に萌えます!! 桜賀めい様の攻めキャラは皆さん色っぽくてカッコイイですけどね!流し目ツリ目がもうウハーーーー!ヽ(*´д`*)ノ もちろん受けはその100倍上を行く可愛さ&色っぽさ…いやー・・・本当に萌えます・・・!D(ゝ∇・) 私、お馬鹿受けって大好物なんですけど、今回の主人公・ユキちゃんはツンツンツンデレ受けで・・・メガネ……そして絶世の美少年!!で小さい頃から誘拐とかストーカーで大変な目にあってきたらしいじゃないですか!!!なんですかその萌えスペックの高 さ はーーーっっ!!!!!(≧∇≦*) 涙出てきてしまいますね!!そしてなんとユキちゃんは中学時代グレ…おっと誰か来たようだ。とにかく!!とにかくこれは絶っ対読んでください!!!120%の萌えを保証します!女王様受け×年下ワンコ攻め!!あ~もう好きすぎる!!(*゚∀゚*)
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    投稿日:2010年12月10日
  • 国境付近での摩擦が絶えない北朝鮮と韓国ですが、火ダネが大きくならないことを祈るばかりです。 『軍バリ! 韓国兵役実戦部隊』は韓国の徴兵制度で集められた若い軍人たちの物語。原作者のイ・ヒョンソクは実際に徴兵制度を体験し、しかも実際の体験がエピソードの下敷きになっているという。銃や手榴弾の実践的な使い方や軍隊ならではの上下関係の厳しさ、そして何よりも生か死かの極限状態がリアリティを伴った圧倒的な迫力で迫ってきます。ストーリーは、北朝鮮の武装特殊工作員が韓国に潜入して、韓国の部隊と交戦状態になるという、冒頭からスリリングなシーンで展開されます。韓国と北朝鮮が「休戦」状態で、いつ大きな紛争に発展してもおかしくないという事実をあらためて思い知らされます。そして、善悪は置いといて、徴兵制度の体験はその後の人生に少なからず影響をもたらすのだろうなと感じました。(2010.11.28)
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    投稿日:2010年12月07日
  •  「珍樹ハンター」をしている知人がいます。人間の顔に似た樹木を探しているのですが、木々を眺めつつ森林をさまようのだそうで、健康にとても良いのだそうです。感受性も研ぎ澄まされそうですね。岡崎二郎の『緑の黙示録』は、人が植物と会話するという物語。高校生の山之辺美由は、幼い頃父親から木々と会話する方法を教わって以来、植物の意思を感じとることができるようになりました。このマンガは単なる架空の話ではなく、植物はエチレン等の揮発性の植物ホルモンによってコミュニケーションできるといったフレーズが随所にちりばめられ、読者を納得させます。さらに、人と植物とのコミュニケーションによって、植物も感情を持っていることが浮き彫りにされます。作中に「人間が一人で生きられないように 木もまた一本だけで生きていくのは難しい」という会話が登場しますが、人も動植物も理解しあって共存したいと思わせる作品でした。(2010.11.28)
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    投稿日:2010年12月07日
  • 豪華すぎる特典! 正子公也氏による「水滸伝絵巻」が付録として巻末に収録されています。(イーブック版は、諸般の都合で原本を分冊しているため、「水滸伝絵巻」は偶数巻の巻末に収録されています。)この豪傑108人のイラストが、タメ息がでるような美しさ、カッコよさ!! これほど見ごたえのあるイラストはめったにないと思います
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    投稿日:2010年12月07日
  • ミナミの「鬼」のキメ台詞にしびれる! 詐欺のやり口や、儲けのカラクリ…などなど、危機感をあおられ、一度読み始めると止まらなくなってしまう漫画です。初期は結構えげつない話が多い印象がありましたが、最近は少しマイルドになりましたね
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    投稿日:2010年12月07日
  • 江戸川乱歩がその絶頂期ともいえる昭和5年(1930年)の報知新聞(現在のようなスポーツ新聞ではなく、東京三大新聞の一つ)に連載した作品ですが、いま読んでも決して旧い感じはしません。日本の推理小説の古典中の古典と言っても過言ではありません。書き出しが秀逸です――「ティーテーブルの上にワイングラスが二つ、両方とも水のように透明な液体が八分目ほどずつ入っている。それが、まるで精密な計量器ではかったように、キチンと八分目なのだ。二つのグラスはまったく同形だし、それらの位置も、テーブルの中心点からの距離が、物さしをあてたように一分一厘ちがっていない。(中略)さて、このテーブルを中にはさんで、二脚の大型籐椅子が、これまた整然と、まったく対等の位置に向きあい、それに二人の男が、やっぱり人形みたいに行儀よく、キチンと腰かけている」塩原温泉に投宿した三人の男女――美青年と中年紳士、そして美貌の未亡人。女をめぐって二人の男が「決闘」をするシーンから物語が始まります。その手段が二つのワイングラス。一方には中年紳士が毒を入れてあり、したがって青年にだけグラスを選ぶ権利がある。それが決闘のルールというわけです。ロシアンルーレットですが、先にワインを飲んだ青年に異変は訪れず、敗れた中年紳士は失踪し、半月後水死体となって発見される。その後、その美貌の未亡人の周りで怪死事件が相次いで起こり、明智小五郎が登場し、事件の謎に挑むことになるわけですが、この長編小説にはスリリングで意外な結末という楽しみの他に、江戸川乱歩ファンにとっては知っておきたい三つの特徴があります。一つは後に少年探偵として活躍するキャラクター、小林少年が初めて登場すること。第二は、明智探偵の結婚です。そして何より、挿絵――新聞小説のために描かれた岩田専太郎画伯の挿絵がたっぷり入っています。普通、新聞や雑誌連載時の挿絵は単行本にする時に省かれてしまうのですが、本書の場合、江戸川乱歩の作品世界を表現する岩田専太郎の絵がふんだんに盛り込まれていて、ミステリーファンにとってはまたとないサービスとなっています。(2010/12/3)
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    投稿日:2010年12月03日
  • 「皇后陛下・皇太子殿下喫烟(煙の異体字)せらる。しかして我らは禁烟也。これは陛下・殿下の方で我ら臣民に対して遠慮ありて然(しか)るべし。もし自身喫烟を差支(さしつかえ)なしと思わば臣民にも同等の自由を許さるべし。何人か烟草(タバコ)を烟管(キセル)に詰めて奉ったり、火を着けて差上げるは見ていても片腹痛き事なり。(中略)烟草に火をつけ、烟管に詰める事が健康の人に取ってどれほどの労力なりや。かかる愚(ぐ)なる事に人を使う所を臣民の見ている前で憚(はばか)らずせらるるは見苦しき事なり。直言して止めらるるように取計いたきものなり。(中略)帝国の臣民、陛下・殿下を口にすれば馬鹿叮嚀な言葉さえ用いれば済むと思えり」――少し長くなりましたが、これは『漱石日記』(岩波文庫)の一節です(「明治終焉の日記 明治四十五年六月十日より大正元年八月一日まで 189ページより引用)。日記の日付は6月10日で、翌月末の7月30日に明治天皇が死去して翌31日に改元されて大正が始まりましたから、明治の終わりを迎えつつある時に、漱石が天皇制をどう見ていたか、興味深いものがあります。行啓能を見に行った折、陛下・殿下の態度は謹慎にして敬愛に値するが、居並ぶ陪覧の臣民はまことに無識無礼なり、と前置きした上で、自分たちだけ喫煙をして平気な皇族を叱りつけ、その皇族に火を着けてやる臣民の姿を嘆いています。ヴィクトリア女王の葬儀の行列やそれに続けて行われたエドワード7世の戴冠式の行列を気軽に自由な気持ちで見物(参加)していたイギリス国民の姿をイギリス留学中に目のあたりにしてきた漱石の目には、皇室のあり方、天皇と国民の関係が問題を多く含んでいて危ういものと映ったようです。「片腹痛い」と言葉も漱石らしく実に辛辣で、宮内省の役人たちはこうしたことにも気がつかないのかと厳しく叱責しています。明治33年(1900年)のロンドン留学時代から、大正5年(1916年)の晩年まで、漱石が書き残した日記を編集した一冊には、20世紀初頭の日本の姿が見事に活写されていて、読む者をあきさせません。(2010/12/.3)
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    投稿日:2010年12月03日
  • 海と山の間のわずかばかりの平地で18年間育った私にとって、神戸は好きな街、というよりは憧れに近い街。神戸初体験は受験のときで、海はあるわ、丘はあるわ、繁華街に異人街に大学に、そして食べ物もおいしいと、ほんの少しの滞在経験で街にひと目ぼれしたような感覚になり、住んでみたいと思いました。この作品を読むと、その時の気持ちがよみがえります。神戸の大学に通う主人公の女性のモノローグで話が進むエッセイ風漫画。神戸の紹介的な部分だけがクローズアップされてるわけではなく、そこに暮らす人々のようすや友達のこと、お祭りなどのイベント、出会いと別れ、そして震災と、街のさまざまな側面を描いていて、タイトル通りの在住疑似体験ができます。コマの間に入る手書き文字や、トーンを使わない画風などもあって、全体としてほんわかとした雰囲気。ですがドキッとするセリフも出てきて、作者の土地に対する誇りやこだわりがいいアクセントにもなっているよう。う~ん、やっぱりいつかは住んでみたいと思ってしまいますね。けれどもうしばらくはこの作品で我慢します。(2010/12/3)
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    投稿日:2010年12月03日
  • 連載と同時期にアニメ誌の特別付録として描き下ろされた作品。山中に現れた謎の怪物を相手に特車2課のパトレイバーが奮闘、というサイドストーリー的な短編で、番外編というのもうなずける内容です。しかし、この作品には副題として「運用マニュアル」と付いている…。何のこと?と思い読んでみたら、著者による、ツッコミ風の注釈がいたるところに入っているんですね。格闘したパトレイバーを擬人化して、擬音で”ゼイゼイ”と入っているところをちゃかしてみたり、警察の指揮系統について言及したり。アニメのどこそこ参照、などとマニアックな注釈もあります。ちょっとしたお遊びですが描き下ろし短編だからこそできるわけで、こんなのもアリでしょう。そもそもこのような短編かつ本編とは違う出版社で発表された作品は、単行本にはなかなか収録されず、下手をすると描かれたことすら知られない存在になってしまいます。気軽に幻の作品を、ということで価格を抑えて出してますが、これならアリと思っていただけるとうれしいです。(2010/12/3)
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    投稿日:2010年12月03日
  • NHK衛星アニメ劇場で見てましたよ~!少女向けライトノベルを原作とした大好きなアニメでした。主人公が女の子で、美形の男子がぞろぞろ出てくるといういわゆる「ネオロマ系」なんですが、ストーリーがしっかりしていて、独特の世界観と美しい絵に引き込まれます。ヒロインというと、なよなよした弱いイメージを想像しますが、この主人公・秀麗は男勝りの強い性格で、バイタリティ溢れる聡明な少女です。架空の国「彩雲国」という紫州(王都)を中心に7つの州(藍州、紅州、碧州、黄州、白州、黒州、茶州)で構成された国を舞台とした中華風ファンタジーでして、この架空の国の歴史や時代背景、政治がとても奥が深いのです!名門紅家直系長姫ながら貧乏生活を送っているヒロイン・紅秀麗が女性初の官吏という一度諦めた夢を追い求め叶えようとする物語。ネオロマ系というからには、周りには王をはじめ、位の高い美形ばかり!*´∀`)キャラクターの設定も細かく、一人ひとりの人生がしっかりと描かれているところも魅力の一つ。中でも私は天才的な方向音痴の絳攸と女性関係の派手な常春頭の藍様が好きでした…☆ 歴史ファンタジーものでも、中華風の衣装や華やかな雰囲気が結構好きだったりします。原作の挿絵をされている由羅カイリ先生がコミックも同様に作画されていて、美しい絵に惚れ惚れします。この世界観、絶対ハマること請け合いです!( `・ω・)
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    投稿日:2010年12月03日
  • 今をときめく(!?)鈴木ツタさんの記念すべきデビューコミックス!一流企業を辞めた途端に彼女にフラれた沢津。大学からの付き合いで、社会人になってもよくツルんでいる友達5人とヤケ酒をして「俺ァ、ホモになるぞ!」と叫んだ翌日、目覚めると友達のひとりの宇高と素っ裸で寝ていた!実はノンケの沢津にずっと片想いしていたゲイの宇高は…!? 大学時代の友達5人の間に起こる恋愛話。(…1人余りますがw) 友情と愛情の狭間で戸惑う男たちのじれったい恋が描かれています。私はこのメインの沢津×宇高も切なくて甘くて良かったのですが、同じシリーズの宇高に失恋した友達・黒島×同じく友達の誘い受エロ魔人・高田のカップリングの方がより好みでしたw 高田がなんか急に得体が知れなくなって可愛いです。顔ではなくて性格が!いやもちろん顔も可愛いんですけどね!W 彼女がいるのに、黒島を慰める(からかう?)腹黒誘い受の黒田君、いいですね~!!(*´∀`*)誘い受けにここまで萌えたのは初めてだ…。番外編のこの二人のオマケも面白かった^^!顔出てないですけど空手4段の彼女すごいすw その他、鈴木ツタさんの初期の短編がどどんと盛り込まれてます。どのお話も面白くて、とても可愛いです。これは絶対買わなきゃ損っ!ツタさん入門編としてもこちらはオススメの一冊なので、是非ごらんになってください!! あ、あとがきも面白いですw(*゚▽゚)ノ
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    投稿日:2010年12月03日
  • 最初は、よくある幼馴染ラブかなぁ~と思って読み始めたけど、2人の成長が気になって…。
    小夜の一途さが報われて欲しい…なんて思ってたら、結局最後までイッキに読んでしまいました。

    子供の頃からずっと好きな幼馴染で1つ年下の男の子・カッちゃんに告白できない女の子・小夜ちゃん。
    カッちゃん一筋で10年間も追いかけ続ける小夜ちゃんがとっても可愛らしかったです。
    好きだから彼に釣り合う女性になりたくてひたむきに努力する一途で本当に可愛い性格のヒロイン。
    頭は切れるわ、頼りにされるリーダー格で料理も得意な美人。
    だけどカッちゃんには告白するのが怖くて偉そうな態度でごまかす小夜ちゃんがすごく可愛い。
    カッちゃんの年下の男の子らしいかわいさとどこか男らしい優しさに、私も胸がキュンとしちゃいました。

    絵はファッションとかが少し古い気もするけど、話が面白いので気にせず読めました。
    キャラの顔が可愛らしく、ストーリーも爽やかに読めるのでその点でもオススメです。
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    投稿日:2010年12月03日
  • 最近、お化けのようにまたまた「非実在青少年」という言葉がどこかに出没し始めています。「非実在青少年」ってなんでしょう? 不思議な言葉です。SFマンガの第一人者、山本貴嗣(やまもと・あつじ)の『俊平1/50』は、「非実在青少年」たちを描いた作品。主人公・泉俊平をはじめとした中学生たちが、社会見学に訪れた研究所で事故のために、自分たちの身体のサイズが1/50になってしまうというサバイバル風物語。身体が1/50に縮小してしまうと、普段の水が表面張力で何倍もの粘着力を持ち始めたり、空気もまとわりつくような粘り気がでてくるなんてリアリティを感じさせるセリフが出てくるのが魅力です。圧巻なのは無数のヒルやアリに遭遇した場面。自分の身体より大きなヒル、なんて考えただけでもぞっとしますね。ひとつだけ残念なのは、お話しが完結していないことくらい。でも、それを補う以上、この世には存在しない「非実在青少年」たちと同じ世界を体感できるはずです。(2010.11.21)
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    投稿日:2010年11月30日
  • 「いじめを苦にして…」という新聞の見出しほど、子を持つ親に衝撃を与えるフレーズはないかもしれません。「いじめ」はなくならないのか、なんとかならないものなのか。劇画界の重鎮・篠原とおるが描いた『新女仕置人 狩人蜂』は、清水麻紀ら女子大生3人組らの駆け込み寺的な組織「第9教室」を舞台にしたお話。自分には非がないのに、窮地に立たされて八方ふさがりの弱者たちがこの教室を頼ってくるのです。各話読みきりで、第1話では、まさにいま自殺せんばかりの女子学生が、わらをもすがる思いでここを訪れ、麻紀たちが代理人として、相手に制裁を加えるのです。善悪がはっきりしている分だけ、読後は気分爽快です。ちょっぴりお色気が多いのは、作者からのサービスです。この作品ほど過激さは不要でしょうが、今の子供たちにも、困ったときの駆け込み寺のような相談できる場や相手がもっと必要なのではないでしょうか。
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    投稿日:2010年11月30日