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  • 野球の人気が落ちたといわれるようになって久しいですが、最近はハンカチ王子・斎藤佑樹選手のプロ入りで大いに賑わっていますね! 野球漫画も昔のほうが、勢いはあったかもしれないですね。野球漫画といえば、『巨人の星』に代表されるような魔球でしょう!魔球をメインにした数ある作品の中でも、この『ほえろ!闘志』は、もっとも描写の激しいものではないでしょうか!? 主人公・闘志の投球がド迫力で描かれます!
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    投稿日:2011年01月25日
  • 一見地味な女子高生・小島かほり。しかし、その正体は、代打ちもこなす高レート雀士! 夜な夜な鉄火場に繰り出し、数々の伝説をつくりあげる!!「命、賭けてますから…」。ギャップに爆笑必死のシュールギャグです。
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    投稿日:2011年01月25日
  • 伊達直人が大きな話題となっています。『タイガーマスク』はまさに不滅のキャラクターです。タイガーマスクで、プロレスの黄金ブームを思い出しました。『四角いジャングル』は梶原一騎原作の格闘技マンガで、フィクションからはじまり後半はノンフィクションで描かれ、「世紀の試合」へ至るまでヒートアップしていきます。世紀の試合とは、全盛期のアントニオ猪木対極真カラテのウィリー・ウィリアムスとのガチンコファイトのことです。極真を破門されながらも猪木戦にかけたウィリーと「プロレスが最強の格闘技」を標榜する猪木、その二人の熱い闘争心が余すところなく描かれ、舞台裏までも見せてくれます。原作者が試合の立会人であったことからも、当時の状況は生々しいくらいに伝わってくるのです。今回のタイガーマスクのニュースで、プロレスブームを思い出した人も多いと思います。当時を懐かしがるファンにも、そして近年の格闘技ブームに盛り上がる若いファンにもおすすめの作品です。(2011.1.16)
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    投稿日:2011年01月25日
  • 不景気な世の中ですが、いつまで続くのでしょうか。若い人たちの就職に対しての意識も、安定を求めたものに変化しているそうです。『ザ・プライザー』は大学生の主人公である中郎(あたろう)が父の死をきっかけに、就職もアルバイトもやめて、懸賞などの賞金を稼いで暮らしていくという物語。一見、ギャンブルのようですが、中郎は「運の流れ」に頼るのではなく、賞を獲得するために惜しみない努力を費やします。「だったら、ちゃんと働けば」というツッコミが入りそうですが、読み進むうちになぜ中郎がザ・プライザーという賞金稼ぎの魅力に憑かれたかがわかるはずです。ちなみに、原作者の末田雄一郎はこの作品がデビュー作で、作品が出来上がる背景が巻末に載っていますので、こちらも合わせてお楽しみください。(2011.1.16)
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    投稿日:2011年01月25日
  • 「近頃、世を挙げて蕎麦麺(めんるい)を嗜み、大根汁の極めて辛いものが喜ばれている。それで各家では、争って甚だ辛いものを植えている」という一節が、『本朝食鑑』にあります。『本朝食鑑』は江戸中期、1695年(元禄8年)に出版された日本食についての百科事典です。辛み大根で味わう蕎麦のルーツは、いまからおよそ300年前に大流行して、今日に至ることが読み取れます。うった蕎麦をゆでた茹で湯(そば湯)をそばを食べたあとに飲むという習慣についても、この本朝食鑑で初めて言及されています。このように、現在もなお同じような食べ方が連綿として続いていることもあれば、逆に途絶えてしまって、いまではそのレシピさえ残っていないものもありますが、いずれにしても、江戸中期の先人たちが中国に伝わる医食同源思想に基づく食療本草の研究成果を結集して編纂されたのが『本朝食鑑』で、理に適った食物の正しい食べ方が掘り下げられていて、現代の私たちにとっても極めて参考になる知識が満載です。その一例として、最近、話題となっているのが、その名もずばり、「本朝食鑑」という梅酒(八木酒造)。本朝食鑑にある通りの昔ながらの方法で梅酒をつくり、初回蔵出し限定100本という希少性を押し出して話題のヒット商品化に成功しているとか。まさに食をめぐる知識の宝庫というべき『本朝食鑑』。原本は国会図書館所蔵の貴重書です。それが「電子書籍版・東洋文庫」では全5巻にまとめられており、パソコンのみならず、電子書籍を読むための端末として急速な拡がりを見せているiPadやAndroidなどのニュー・デバイスでも自由自在に読書を楽しめます。(2011/1/21)
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    投稿日:2011年01月21日
  • 109ページを埋める多くの写真のなかから1枚を選べといわれたら、躊躇なく86ページ、87ページの見開きページの一枚だ。PKを蹴った直後の駒野、右に精一杯体を伸ばして飛んでいるパラグアイのゴールキーパー、ゴールを見つめるレフリー、そしてゴール右上はるか高い位置にボール。その全体像を引いた位置からとらえた、時間が止まったかのような静止画。大方の予想を裏切って決勝トーナメントに進んだ日本代表が、初のベスト8進出を事実上逃した瞬間だ。時間を止めて初めて写し出される瞬間を表現することができるのは、やはり静止画で、動画には絶対にできないことなのではないか、この写真をみながら、こんなことを考えていました。熱狂と興奮のサッカーワールドカップですが、映像メディアではなく、静止画によって構成される写真集は、音のない、静寂のなかに切り取ってきた「瞬間」の集積です。情報量は動画の方が多いのでしょうが、しかし、一こま一こまの写真がもつ「力」は動画とはまったく違います。南アフリカで4試合を戦ったサムライ・ブルーの記録――写真だけがもつ時間を止める力を堪能してください。(2011/1/21)
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    投稿日:2011年01月21日
  • 子供のころに見た正義のヒーローって、やっぱり頭の中で美化されているものなんですね。『仮面ライダー』も懐かし物のテレビ番組で見ると、あれっこんなだったかな?、と正直がっかりすることも。自分が冷めた大人になってしまったせいでもあるかもしれません。しかしこの作品を初めて読んだとき、子供のころのあの熱さが戻ってくる感覚を覚えました。正義という言葉に照れを感じさせない胸を熱くさせるヒーローが、頭の中で美化された状態でここに存在しているのですから。アメコミのハリウッド化と同様、ヒーローの本質はまったく変化させずに現代風の活劇にリメイク。かつテレビシリーズの続編の体裁をとっており、世界各地で起きる怪事件を歴代ライダーが解決していくさまは、「あぁヒーローが戻ってきた」という気持ちでいっぱいになります。この復活編の後はZX編になり、少し世代はずれますが、正義に目覚める過程で歴代ライダーと絡みも多く、1号~ストロンガー世代でもすんなり受け入れられるはず。ことしは誕生40周年でもあり、40代ぐらいのおじさんに読んだ感想を聞きたいですね。(2011/1/21)
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    投稿日:2011年01月21日
  • 一般的に「現代版仕置き人」という認識の本作。第一部にあたるパートはまさにそうで、ヤクザにチンピラ、汚職刑事に悪徳政治家、金持ちのバカ息子に結婚サギ野郎と、わかりやすい悪党を黒き天使たちが打ち倒す、という日本人が大好きな勧善懲悪ストーリー。法で裁けぬ悪に天誅をくらわす、しかもその手段が暗殺、という昨今の少年漫画ではまず見られない内容です。またこの悪党が、まるで改心のかけらも見せない”ド外道”なんですよね。なので死んで当然と割り切ってしまえる痛快さがこのころにはあります。この第一部の印象が強くて以降のストーリーは忘れられがちですが、この後、革命をもくろむ竜牙会との死闘を経て大震災後の日本へと舞台は移り内容は一変。少年ジャンプの王道パターンともいえる力のインフレ化を起こし、やがては超能力バトルにまで発展してしまいます。ここまで無茶苦茶しなくてもとも思いますが、やはり漫画の本質はよくできたウソですものね。延々と暗殺を繰り返す内容でも、ちゃんと虚構とわかって読まれていた、良い時代に存在した奇跡的な名作だと思っています。(2011/1/21)
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    投稿日:2011年01月21日
  • やばい、これ面白い!! 「このマンガがすごい!2011オンナ編」堂々の2位! 知人宅に居候することになった女子高生・たえ子が、ピンポン鳴らすと真っ裸で出てきた裸族の男・升田。まさに衝撃の初対面。裸族の変態と同居することになったたえ子の運命は!? 外では普通の格好で顔面はイケてるのに、帰宅して裸族になるまでは、まさに其疾如風(はやきことかぜのごとし)!! たえ子の絶望に満ちた本気のツッコミが最高です(笑) そして登場人物がみなさんもれなく変態!升田の友達・陣内も当然変態で、升田との初会話がもう最悪に変態ですwこんな会話→(とあるクラブにて)「排便を途中でやめてズボンはいて外出してみたことなんてある?」「…風呂の水圧でつい脱糞したことならあるぜ」wwwどんな出会いだwwwそれも最高にカッコイイ真顔での会話ですw 陣内は卑猥な台詞ばかり(モザイクあり)で、何を言っているのかさっぱりわかりませんw そして驚いたのは普通に見えた、たえ子の友達2人も意外と変だったということ!女子力…というかスルースキルが半端なく高いっす!そして最終的には…^^これが世に言うストックホルム症候群か!とにかく、話のリズムが最高にいいです!ボケとツッコミのバランスが絶妙で、すべてのコマと台詞で笑いを誘う素晴らしく面白いマンガなので、老若男女問わず是非とも万人にご覧いただきたい!!
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    投稿日:2011年01月21日
  • リブレさん連続です~!(*^o^*) ええと、、、これ紹介しちゃっていいのかな…? …私、変態だって思われないかな?(^ω^;)ドキドキ… まあ、もうそんな心配は皆無ですけどね…! みなさんご存知ですもんね…!!T_T(涙) さて、こちらの『妄想カタログ』、その名の通りイロイロと過激な「妄想」の中で進められていくお話です。大体のことはすべて「妄想」の中で体験してしまっています。全部自分の「妄想」だから、好きなようにやりたい放題♪もちろん変態プレイなんかもできちゃいます!もはやデフォルトですw あ、あらかじめ言っておきますが、物凄く…描写および内容が濃いので、苦手な方はご注意を…!(>ω<;) まあ、かゆまみむさんをご存知の方は周知の事実だと思いますけどね☆ かくゆう私も、かゆまみむさんには同人時代から大変お世話になっております。。m(uu)m 大菊いいですよね…!(´Д`;)ハァハァ 青春を費やしたなあ~…(*´ー`)  かゆまみむさんの作品は、受けも攻めも性行為に積極的な作品が多いのが特徴で、描写は多いですが明るくカラッとしていてハッピーなのが魅力ですよ~☆ 1冊で2度も3度も4度も何度でも美味しいっ!!!!! 「妄想」爆発の発情☆コミック!! ココロもカラダも大満足の1冊となっております。ぜひぜひみなさまご一緒に、妄想体験の世界へ旅立ちましょう♪そして思う存分萌えましょう!!(;゚∀゚)=3
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    投稿日:2011年01月21日
  • 今年(2011年)は、最後のスペースシャトルであるアトランティスが6月に打ち上げられ、スペースシャトルは全機が退役するのだそうです。稀代のストーリー・テラー新谷かおるが描いた『パスカル・シティ』は、奇しくも最後のスペースシャトルの打ち上げと第2世代シャトルであるサラトガの宇宙飛行が舞台です。ただ、順風満帆なフライトではなく、メインエンジンがトラブルを起こして軌道を外れ、そのままだと25日後には太陽に衝突してしまうというスリリングな設定。NASAは救助船を打ち上げますが、ほんのわずかなタイミングのズレで救出計画は失敗します。誰もが絶望視する中で、望みを捨てきれずに立ち上がったのは、なんと乗組員の子供たち7人です。子供たちはサラトガの乗組員とランデブーできるのでしょうか。怒涛の展開に目を離せなくなります。それにしても、作中にもありましたが、ライト兄弟が人類最初の動力飛行に成功してからわずか100年ばかり。現代科学の進歩に驚愕せざるを得ません。物語のシャトルは、大きなトラブルに見舞われましたが、現実のアトランティスには有終の美を飾ってほしいものです。(2011/1/10)
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    投稿日:2011年01月18日
  • 空気が澄んだ真冬は、都内からも純白の富士山が美しく眺められます。富士山に限らず、雪をまとった峰々は時に神々しさを感じさせることがあります。村上もとかの『岳人列伝』には、その題名通り山登りに対して命を掛けることをも厭わない男たちが登場します。読み切り構成ですが、どの物語からも男たちの熱い情熱が伝わってきます。当然のことながら、男たちは生半可な登山に甘んずることなく過酷なルートへと果敢にチャレンジします。厳冬期にエベレストの南西壁に挑む登山者は、零下32度にして空気濃度は平地の半分という極限の状況の中で吹雪に身動きがとれなくなります。また、冬のドリュ北壁に挑む親子は、座るのがやっとというテラスに腰掛けて家族の遺体を真ん中にして一夜を過ごします。猛烈な雪崩や滑落など、背筋を凍りつかせるような場面もたくさん登場します。登山に縁のない読者は、そこまでして山登りする動機を知りたくなるでしょうが、素人をもうなずかせる答えが、きちんと描かれています。この作品を読んでいると、雪も滅多に舞うことのない都心の冬空の下で、「さむ~」とつぶやく自分を恥じ入りそうでした。(2011/1/10)
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    投稿日:2011年01月18日
  • 好きな作品の外伝って、ファンにとっては嬉しいものですよね。過去に長飛丸と呼ばれ怖れらた“とら”の平安や戦国時代での逸話や、うしおの父・紫暮と母・須磨子の物語など、知りたかったエピソードがてんこ盛りです。そしてオススメは、人気の高いキャラ、符術士・ひょうの章。あの強大な道術の原点が明らかになります…!
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    投稿日:2011年01月18日
  • こちらは「銀牙―流れ星 銀―」の主人公・銀の父であるリキの物語。リキといえば岩山の頂上に、満月を背に立つあのシーン。精悍でかっこよかったですね。彼の誕生から赤カブトとの因縁まで描かれています。生まれたときは、兄弟の中でいちばん小さかったんだねえ。。二子峠のボスとなり伝説の熊犬と呼ばれたリキにも、めんこい時代がありました!
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    投稿日:2011年01月18日
  • アニメ化のイベントの際、「もうすぐ週刊誌連載が終わる」と聞かされたときはショックでした。失礼ですが、著者が死ぬまで描き続けてくれるものとばかり思っていたのに至極残念。長期連載でも飽きのこない作品でしたから。なにせキャラが魅力的で、題材も興味をそそるものばかり。”美”のためなら非合法な仕事も厭わない贋作専門の美術商・藤田玲司。かつてはメトロポリタン美術館の凄腕キュレーターで作品修復の腕前は超一流、美術に関する知識は絵画以外にも幅広い。この藤田にアラブ王族・サラ、高田美術館館長の三田村小夜子、国宝Gメン、女宝石泥棒、トレジャーハンターらが絡み、物語はサスペンスから人間ドラマ、社会問題までときにハードにときにコミカルに展開。傑作ぞろいの中、しいて挙げるなら王道でモナリザ関連、やや趣味に走って始祖鳥化石の謎、あとはW杯でのチケット問題というところが私の好みでした。ホントに何で終了してしまったのか。でも、この最終回で正直ほっとする面も。これならまたいつか藤田とサラに会える気がしますから。(2011/1/14)
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    投稿日:2011年01月14日
  • 「呪い」…人を殺したり傷つけたりすることに限定された超能力。そして精神力にその力は比例する。こんな特殊な能力だからこそ、この作品はドラマ性が色濃く出る結果になったのでしょう。呪力合戦に派手な演出は無し。一方、作品の核である命を奪う能力をもつ人々の心理描写はこれでもかというほど丹念。2つの話を交互に描き、補完し合ってじわじわとドラマを盛り上げているのも効果的です。この作品における呪力とは、思春期から20代にかけて発症する能力。この能力をもつ者は呪街に行かなければならない。12歳で発症してしまった優愛菜は能力を中和することのできる火詠とともに呪街に向かう、というのがひとつめの話。そしてもうひとつは呪街四天王・笠音と、彼女に預けられた真魚が、権力争いに巻き込まれるという話。能力に疑問をもつ者と、強力な能力をもつが故に安らぎを求める者。この2人のストーリーが最終的にどう交わるのかがまさに焦点です。ようやく最終巻がリリースされましたので、その衝撃のラストを心して読んでください。(2011/1/14)
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    投稿日:2011年01月14日
  • 毎年正月元旦の出版各社の新聞広告、なかでも朝日新聞に全面のスペースをとって掲載されるそれは、その年に出版各社が何をやろうとしているのかを表していて、新しい年を迎える最初の朝の楽しみの一つです。出版社は前の年の夏前からそのための企画を練り、渾身の力をこめて元旦の宣伝企画を創りあげると聞いています。その意味で今年、注目されたのは集英社でした。戦場用のヘルメットをかぶって放心したかのような作家・開高健のモノクローム写真がほぼ8割のスペースを占めていて、下部に「戦争×文学」全20巻+別巻1の文字。創業85周年企画として、明治期以来の戦争文学の集大成を2011年6月から刊行するというのです。そして企画を象徴する存在として同社と関わりの深かった開高健を前面に出した宣伝をうったというわけです。この企画の中で開高健は、ベトナム戦争のルポなどが収録されるようですが、今回紹介する『青い月曜日』は、開高健自身の青春時代の戦争原体験を綴った作品です。少し長くなりますが、一部を引用します。〈とつぜん炸裂音がひびいた。はげしい風が体を材木のようにうった。私はかけだして焼跡の溝のなかにとびこみ、体を伏せた。川田と尾瀬も溝にとびこんできた。炸裂音はそれきりだった。たった一発おとしたきりだった。かなり小型の爆弾だ。空を仰ぐと、のんびりした爆音だけがひびいて、もうB29は点のようになっていた。やがて積乱雲のなかにとけてしまった。(中略)その日の夕方、そしてその後ずっと、弓山は家にもどらなかった〉ベトナム戦争の現場に特派員として飛び込んだ開高健は、それ以前、少年時代に大阪を爆撃するB29を仰ぎ見、多くの死を体験していました。その思いをベトナム取材と同じ時期に作品として書き上げたのが、本書。ダンディな側面でよく知られる開高健のもう一つの顔が見えてくる傑作です。(2011/1/14)
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    投稿日:2011年01月14日
  • 従業員全員が老紳士というローマの小さなリストランテを舞台に、従業員や客たちが織り成す群像劇を描いた作品。「紳士萌え」という新たなジャンルを打ち出した個性派作家オノ・ナツメ先生の極上単行本です! 「老眼鏡も制服のひとつ」というこちらのお店。この作品を読んで思ったこと――老紳士って、色っぽいんですね……!(*´∀`*)  ……ちょっと目覚めそうです(笑) ちょうど私の目の前の席のお方が「おじいちゃん(*゚∀゚)=3ハァハァ」なんですが、そのお気持ちが少しわかりました! 今まで奇怪な目で見ていてごめんなさい!!m(uu)m シンプルながらとても雰囲気があってオシャレな漫画です。登場人物もみんな魅力的で、読後は心がほんわりと温かく、優しい気持ちになれますよ。貴女を新たな世界へと誘ってくれるこちらの作品を、ぜひぜひご覧になってください!(*´д`*)
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    投稿日:2011年01月14日
  • タイトルで分かるように、『江 姫たちの戦国』は、今年(2011年)のNHK大河ドラマのコミカライズ作品。現在、「デザート」(講談社)に連載中で、リリースはまだ第1巻のみですが、続刊への期待も込めてご紹介します。というのも、江(ごう)というお姫様の複雑な生い立ちと姉である茶々や初たちとの立場の違いが、とても解りやすく描かれているからです。母であるお市は織田信長の妹ですが、父の浅井長政はその信長に滅ぼされます。幼少にして天真爛漫な江の姿と心中穏やかではないながらも、母や姉達が気高く振る舞うその細やかな表情が十分に伝わってきます。まさに、少女マンガならではの画風ですが、クセがないので男性読者も違和感なく読めるはずです。戦国物語というと、勇ましい武将ばかりに目が行きますが、敵味方に分かれて波乱万丈の生涯を送ることになる姫たちの生きざまを、かつ目したいところです。(2011/1/3)
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    投稿日:2011年01月11日
  • 東京でテロが起きそうなタイトルですが、そうではありません。「東京爆弾」という名前の薬の物語です。これを飲むと、常人の三倍の肉体の機能と生命力を得られるという夢のような薬。ただし、服用後は「感極まらないこと」と「東京から出てはいけない」、この2点のいずれかが守られないと、身体が爆発してしまうという恐ろしい劇薬なのです。こんな薬が、現実にあったらどんなものでしょうか。東京から出ないというのは、なんとか守れそうにしても、感極まらないというのはちょっと難しそうですね。何しろ3倍の肉体機能ですら、アレもコレも試したいことばかり。私なんかは、そのたびに感動してしまいそうですから、ちょっと遠慮しておきます。作中、いろんな人物がこの薬を飲みます。欲望に捕らわれた人も多いです。私が好きな話は、煩悩(ぼんのう)の権化(ごんげ)のような大物フィクサーの顛末(てんまつ)とこの薬を飲んだがために老化できないで苦悩する老婆の話です。それにしても、現在の高齢化社会にこの薬が実在したら、大騒ぎになりそうですね。(2011/1/3)
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    投稿日:2011年01月11日
  • 悲劇の名将として人気の高い源義経。本作では、その天才肌で優男のイメージをくつがえすかのように、猛々しい戦士として描かれています。その峻烈な半生を、少年誌という枠を越えて、大人でも十分に楽しめる本格的な内容の歴史ロマンになっています。
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    投稿日:2011年01月11日
  • 地球と火星の大戦争勃発を阻止するため、地球政府に呼びだされたディック・牧の戦いが始まる…! 横山光輝が描いたエスパーもの。機知にとんだセリフの応酬は「三国志」などの歴史モノを彷彿とさせます。単純なちびっ子向けSFにとどまらない、敵味方織り交ぜての人間群像劇がまた見どころ。
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    投稿日:2011年01月11日
  • 1914年(大正3年)から1923年(大正12年)にかけて、雑誌「太陽」に連載された原稿をまとめた、在野の民俗学者・南方熊楠(みなかたくまぐす)の名著です。刊行されたのは第2次世界大戦後の1951年(昭和26年)。南方は1941年に死去していますから、そのちょうど10年後のことで、そのせいか、十二支のうち、「牛」の項だけはありません。さて、今年、2011年は「兎年」。全3巻の第1巻に、「兎に関する民俗と伝説」と題して、博覧強記の南方らしい考察が展開されています。洋の東西を問わず、兎は狡知に富む動物とみられていたようで、それゆえに兎を神とした人民が少なくなかった一方で、兎を悪兆とする例も多かったとあります。マセドニア(マケドニア)人は兎に道を横切られることを特に凶兆として、そうした場合旅人は徒歩であれ馬であれ、考えることなく旅を中断してその場で引き返したそうです。スコットランドやアメリカでも同様で、ギリシアのレスボス島でも兎を道で見れば凶、蛇を見れば吉とするそうです。またスウェーデンではメイデー(5月節日)に妖巫黒兎が近隣の牛乳を搾り取るという言い伝えが固く信じられていて、その日になると牛を牛舎に閉じこめて硫黄で燻べて牛舎をふさぐ風習があるそうです。傷ついた牛があれば、妖巫によるものとみなし、石で火を打ちかければ害が去るものと信じられたとのことです。じつは同じような伝説が南方の出身地、熊野の猟師の間にもあったそうで、南方も東西離れたところで似たような言い伝えがあったことを面白い現象としていますが、いずれにしても兎が黠智(かっち/悪知恵)に富んでいたことが悪獣と見られた一因だったようで、今年の干支「兎」も歴史をひもとけば、「かわいい」だけではない、民俗学的な姿があって興味はつきません。(2011/1/7)
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    投稿日:2011年01月07日
  • 戦後日本の憲法学を代表する碩学と気鋭の社会学者による対論が行われたのは、2002年5月20日と7月8日の2回。日韓共催の2002年サッカーワールドカップが5月31日に始まり、6月30日横浜で行われた決勝で幕を閉じていますから、ちょうどワールドカップが始まる直前と、終了した直後に対談が行われた格好になっています。それは偶然ではなく、「サッカーとナショナリズム」という問題を投げかけた社会状況をどう捉えるのかをめぐる議論から本書は始まっています。そしてこの点にこそ本書の今日的意味があるように思います。折しも2011年1月7日にはアジアカップが始まり、頂点を目指す日本代表と、それを応援するサポーターたちが打ち振る「日の丸」の光景がメディアを彩る季節です。本書の中で奥平先生は、チャイルド・ポルノ規制法に対しアメリカ最高裁が違憲判決を下したことの重要性を指摘しています。クリントン政権時代に児童ポルノを規制しようということで連邦法をつくったのですが、それが裁判所から違憲と判断されたわけです。日本では東京都が2010年12月にマンガ表現規制を条例化しましたが、その過程では「憲法意識」はまったくといっていいほど見えてきませんでした。「憲法」をめぐる状況は本書が出版された2002年よりも、もっと悪くなっているようです。時代の大きな曲がり角に立つ2011年の年頭の今こそ読んでほしい一冊です。(2011/1/7)
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    投稿日:2011年01月07日
  • 新年早々すいません、この作品はグロ注意でお願いします。タイトルから推測できるように、これはデス(死体)・スウィーパー(清掃人)のお話。人が死んだ現場に行き後始末をする、ということで、凄惨なシーンやイメージがポンポンでてきます。風呂場で煮込まれた肉片、腐敗した液体がしみ込んだソファ。その綿密な描写は目をそむけたくなるほどです。とはいえこの作品はそんな描写を追求するのではなくて、人が死ぬこととはどういうことかを突きつめていく、それがメインのテーマ。主人公・裕行は兄の自殺死体を発見し、自分の生き方について思い悩む。そこに「死体と向き合うことが正常じゃないなら俺は異常で構わない」というスウィーパー・玲児が登場し、裕行は何かをつかんでいく。この二人を対比させながら、深遠なテーマを掘り下げていくパンチの利いた意欲作。グロに慣れたら先が気になること間違いなしなのですが、最後は突然のカタストロフィ。まあこれは連載誌が「コミック・チャージ」でしたからね。生物の死と同じく、漫画雑誌だって死んだらボロボロになっちゃうんだよなあ…。(2011/1/7)
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    投稿日:2011年01月07日