レビュアー種別
  • レビュアー種別
絞込み条件
  • ジャンル
表示形式
  • 表示件数
  • 表示順

8576~8600件/10533件 を表示

  • 匿名希望
    うん、おもしろい!
    原作を読んでいると物足りないところもあるかもしれないけど、これにはこれよよさがあった(((o(*゚▽゚*)o)))
    • 参考になった 3
    投稿日:2013年11月29日
  • 匿名希望
    内容が薄い
    内容が薄い。主人公、男二人、誰にも共感できない。 つまんないのでオススメしません。お金の無駄。
    • 参考になった 0
    投稿日:2013年11月29日
  •  最近、夢野久作『押絵の奇蹟』の文庫新装版が書店に平積みされ、同時に電子書籍にもなって話題を呼んでいます。表題作は雑誌「新青年」の昭和4年(1929年)1月号に発表された短編で、江戸川乱歩は「新青年」2月号に原稿を寄せて「二、三頁読むと、グッと惹きつけられてしまった。これは予期以上にいいものだぞ、という戦慄の様なものが、胸をしめた。私は読みながら度々ため息をついた。本当に脈が少し早まりさえしたかもしれない。『これはどうだ』『これはどうだ』と心の中で叫び続けていた。おしまいまで読んで、何の邪魔なものも出て来なんだ・・・・・・」と高く評価しました。夢野久作の代表作の一つとして数えられていますが、この傑作が発表から80余年を経て改めて注目を集めているというのですから、文学作品の力はすごいし、面白いと言っていいでしょう。
    女流ピアニストが歌舞伎役者に宛てて書いた長文の手紙という形式、流れるような名文は読みやすく、江戸川乱歩ではありませんが、あっという間に物語の世界に引きこまれていき、短編といっても170枚を一気に読んでいました。
    物語はこう始まります――。〈看護婦さんの眠っております隙を見ましては、拙ない女文字を走らせるのでございますから、さぞかしお読みづらい、おわかりにくい事ばかりと存じますが、取り急ぎますままに幾重にもおゆるし下さいませ。 あれから後、お便り一つ致しませずに姿をかくしました失礼のほど、どんなにか思し召しておいでになりますでしょう。どう致しましたならばお詫びがかないましょうかと思いますと胸が一パイになりまして、悲しい情ない思いに心が弱って行くばかりでございました。そうしてやっとの思いで一昨晩コッソリと帰京致しますと、すぐにあれから後の新聞を二、三通り取り寄せまして、次から次へとくり返して見たのでございますが、私の事につきましていろいろと出ております新聞記事と申しますのがまたいずれ一つとして私の心を責めさいなまぬものはございませんでした。 あの、丸の内演芸館で催されました明治音楽会の春季大会の席上で、突然に私が喀血致しまして、ほど近い総合病院に入院致しますと、その夜のうちに行方不明になりましたことにつきまして、新聞社やそのほかの皆様から寄せて頂いております御同情のもったいなさ。それからまた、最後までお世話になっておりました岡崎先生御夫妻の親身も及びませぬ痛々しい御心配なぞ、そうして、そのような中に、とりわけてもあなた様が、あの時から後、心ならずもあなた様から離れて行きました私の罪をお咎めになりませぬのみか、数ならぬ私の事を舞台を休んでまで御心配下さいまして、いろいろと手を尽して私の行方をお探しになっておりますうちに、思いもかけませず私と同じように喀血をなされました。そうして同じ丸の内の総合病院に、御入院になりまして、私の名前を呼びつづけておいで遊ばすということを「処もおなじ……」という雑報欄の記事で拝見致しました時の心苦しさ……。そうしてそれと同時にあなた様と私とがかように同じ運命の手に落ちて参りまして、同じ病気にかかって同じように血を吐く身の上になりましたことが、けっして偶然でありませぬことを思い知りました時の空怖ろしさ……。たださえ苦しいこの呼吸が絶え入るまで、ハンカチを絞って泣きましたことでございました〉演奏会の最中に喀血して倒れて後、黙って姿を隠した女流ピアニストの、歌舞伎の名優に寄せる思いの深さが伝わってくる書き出しですが、このピアニストと歌舞伎役者はフツーの恋人同士ではありません。二人の数奇なる関係こそが、夢野久作の真骨頂ともいうべきこの作品のテーマとなっています。ピアニストは九州福岡の出身、歌舞伎役者はいうまでもなく、東京で生まれ活動しています。その二人の容貌が相似形のようによく似ていることがすべての始まりです――ピアニストの手紙から引用します。〈失礼とは存じますが、あなた様と私とは、この世に生れ出ました時から、赤の他人同士ではなかったように思われるのでございます。その証拠の一つとしてあなた様は、前にも申し上げましたように、私のお母様のミメカタチをそのままのお姿でいらっしゃるのでございますが、一方に私の姿もまたあなた様のお若い時の御様子を、そのままに女になりました姿でおりますことを、まだ小さいうちからよく存じておりましたのでございます。こう申し上げましただけでも、あなた様には私の申しますことが偽りでございませぬ証拠を、たやすくお気づき遊ばすでございましょう。そうして、すぐにも私を、血をわけた妹かと思し召してどんなにか苦しみ遊ばすことでございましょう〉神社に奉納された押絵の歌舞伎役者と娘(ピアニスト)が瓜二つであることから押絵の作者である妻の「不義」を疑った父親は、妻に斬りつけて成敗。自らも自害して果てます。母親は不義を追及する父に対し、「不義を致しましたおぼえはもうとうございませぬが……この上のお宮仕えは致しかねます」と言って、この世を去りました。この言葉がのちに上京してピアノの道に進む娘を悩ませていくことになります。「不義の子」「兄と妹」・・・・・・娘は当代一の名優への複雑な思いを胸に秘めて「真相」に迫っていきます。思いもよらぬ結末は、さすが異端の作家・夢野久作作品といっていいでしょう。ほかに、『氷の涯』(昭和8年に「新青年」に発表)、『あやかしの鼓』(「新青年」の創作募集に応募じた作品。一等がなく、二等に入選し、大正15年に「新青年」に発表)が収録されています。中村河太郎氏による解説が削除されずに巻末に収録されているのがうれしい。(2013/11/29)
    • 参考になった 2
    投稿日:2013年11月29日
  •  自分より一回り年上、40代の方とお話すると、いつもその前向きな姿勢に驚きます。僕自身がフロント2速バック20速ぐらいのとても後ろ向きな人間というのもありますが、基本的な考え方に違いがあるように思います。それに、同じ“前向き”といっても、若者と中高年では全く違います。歳が上になればなるほど、短い期間に激しく燃えるものから、長い期間にジーっと燃える、種火のようなものに“前向きさ”は変化していくように思えます。
    『水惑星年代記』は物語自体がゆったりとした“前向きさ”に満ちています。
     『水惑星年代記』で描かれる地球は、一度文明が滅びたらしい世界。地上はちょっとずつ水深が上がってきていて、海沿いの都市や、標高の低い島々は水に沈んでいきます。かといって、人類は絶望だけしているわけでありません。失われていった景色に思いを馳せつつも、その目は宇宙へ向いています。『水惑星年代記』では、ちょっと黄昏ながらも次に向かう様々な人が描かれるオムニバス作品です。
     それぞれのお話は、時代順に書かれているわけではありませんが、どこかで繋がりを探すことができます。その痕跡を探していくのも楽しみの一つです。
     繋がりという意味で『水惑星年代記』の縦糸となるのが「ブラック家」の系譜です。有数の大金持ちであるブラック家の人間はとにかく思い込みで動き、周囲の人間を巻き込み宇宙へと目指していきます。年表上では最初の方に登場するキアラン・ブラックは、有り余る財力を使って“私費”で月面まで来た男。彼は月面事故で遭難しているうちに、偶然“先史文明”と思われる遺跡を発見します。かつて人類は月にまで到達していたという事実は、ブラック家の人々を外宇宙へと誘い、ブラック家の末裔の少女が、物語の最後を飾ります。
     宇宙を目指す人々を描く作品以外にも、明るさと言い表せない孤独さを同時に感じさせてくれる人類の創世記「凪と波」や、フルカラーの美しい景色が描かれる「路面電車(トラム)」など、素晴らしい短編はたくさんありますが、私が特に好きなのが『碧 水惑星年代記』に掲載されている「正しい地図」という作品。
     この作品は会社を急に辞め、かつて自分が住んでいた町に二十数年ぶりに訪れた中年男が主人公です。彼は、かつての記憶と今を見比べながら町の移り変わりをメモしていきます。あらすじで言ってしまえばそれだけなのですが、とても美しい背景と主人公の印象的なモノローグによって、物語がスっと心に入っていき、彼と同じように“自分の世界”を作っていこうという気持ちが生まれます。そして普段何気なく見過ごしてしまう街の景色が違うもののように感じられてくるのです。
    • 参考になった 2
    投稿日:2013年11月29日
  • 「無骨な男子高校生は、乙女な少女漫画家でした。」勇気を振り絞って告白するも、恋人ではなくなぜか彼のマンガのアシスタントをすることに!この作品は少女マンガ家の「男子高校生」とそのアシスタント(になぜかさせられた)女子校生を取り巻くギャグ漫画です!もともと他社の雑誌で連載されており、大好きな作家でした。その作品でもよく4コマ漫画を描かれており、ついに単作品として出しちゃったか!と、驚きです。登場人物みんながどこかズレていて、すごくかわいいです。うっすらと少女マンガらしく「恋」の予感をにおわす箇所もありますが、さすがずれてるキャラクターたちです。難なくスルーしていきます。そこでやきもきしながらもそのスルーセンスに思わず吹き出しちゃいます!超ハイテンションストーリーが続きますがテンポよく書かれているため、全然飽きません!何度読み返しても必ずどこかで笑ってしまう作品です
    • 参考になった 1
    投稿日:2013年11月29日
  • かなりマシ、、、というか良いほう。
    けっこうおもしろいですこれ。他がゴミみたいな低レベルの話ばかりで飽き飽きしてたのでちょっと期待以上でした。最初からもう期待どころかマイナスから読んだのでその為だとは思いますけど。ww展開がはやいのはこうゆう系の作品の特徴なので私はもうあまり気になりませんがw絵に関していうと上手下手置いといて私は結構好きです。男性の台詞にも一応誠実さは感じましたしカッコイイなあと素直に思えましたね話も一応筋は通ってますし、うん。及第点・・よりもう花丸くらいでもいいんじゃないですか
    。男の登場人物、主人公に全く嫌悪することなくさいごまで読めるなんて珍しすぎます。主人公も性格が良いので良いです。こちらの腐りきった現実世界ではなく漫画作品の物語として考えた時これはかなり良いほうに入るとおもいますよ。かなり甘々な評価ですがこの系統の漫画ではまれに見る良作なので感動して★5にしてしまいました。w
    • 参考になった 2
    投稿日:2013年11月27日
  • 匿名希望
    本当の意味での少女マンガ
    小学生の時にこの作品に出会い、夢はかなうもの、ということを知りました。私の人生を変えるほどの衝撃を受け(実際、夢見る夢子になったのはこの影響だと思う)、大感動、大号泣した初めてのマンガです。ちなみに、私の初恋はこの作品に出て来る男の子。本当に大好きだったので、今でも思い出すたびに胸が痛みます。大人になっても鮮烈にイメージが残っていて、無性に読み返したくなったものの、タイトルを失念。そこで、ケーキ、フランス、というキーワードで必死に探しました。萩尾先生の作品ということは覚えていたので、ついに手にすることができましたが、再読してもまったく色あせていないことにびっくり!記憶のまま、感動もそのまま甦ってきて、改めて泣きました。本当に心から感動できる素晴らしい作品です。一人でも多くの方に読んで欲しい。登場する人たちがピュアで素敵な人ばかりで、すべてのカットが宝物のように輝いている作品です。
    • 参考になった 1
    投稿日:2013年11月26日
  • 高校時代に運動部だった人は世の中に星の数ほどいるわけですが、みんながみんな全国だセンバツだ代表だと華々しい経験をするわけではないわけですよね。僕もそうなんですが、そんな大多数の「そこそこ」運動部ライフを送っていた人にとって、部活の思い出というのは試合よりも、始まる前に部室でダベっていた時のバカ話や、帰りのコンビニでの買い食い、練習中のハプニング等、「部活にまつわる日常のちょっとしたこと」が多いのではないでしょうか。この作品は“野球部あるある”を中心にそのへんの空気感をヒジョーにうまく描いていて、感情移入度というか親近感なら部活マンガのなかでもダントツの一位ですよ。野球部じゃなくとも共感できるところだらけです。監督怒る→言い訳する→監督いったん笑う→つられて笑う→監督「笑うとこじゃねーよ」の後に入るモノローグ「怖い指導者ほど怒る前に意味もなく一度泳がす……」はよくわかるわー。桜木花道も上杉達也もウチの高校にはいませんでしたが、本作の主人公、・黒田はウチの高校にもきっといたはずです。「そこそこ運動部」だった人、必読ですよ!
    • 参考になった 0
    投稿日:2013年11月26日
  • 題名がかわいいですね
    一つ言えるのはかなり変わった漫画だということくらいです。特に需要の面で。こうゆう系の漫画ってあまり最近あるとも思えないので、良いとおもいます。媚を売るような糞気持ち悪いもんばっか溢れてるから本当に。こうゆう漫画も描きたいと思う作家さんがいるなら、編集はちゃんとそれに応えるべきだと思いますこれ以上日本の漫画界を腐らせないためにもね・・題名が独創的で個人的に好きです。なんか青色を連想させて若さを感じる作品名ですね。
    • 参考になった 0
    投稿日:2013年11月24日
  • 匿名希望
    すごい
    最高のハードボイルドアクションを味わえる。
    ゴルゴ13を読まずしてハードボイルドアクションは語れない。
    • 参考になった 2
    投稿日:2013年11月23日
  • 匿名希望
    ネタバレあり
    イケメンおっさん大好き♪♪
    イケメンで渋いおっさん大好きです(≧∀≦)ノ
    いわゆる『萌え~♪』ってやつですね♪

    純で奥手な青年・準もかわいくって、
    なにかがくすぐられっぱなしです♪

    準の意外な正体もあったり、
    その正体を知ろうとした崎に「内緒」と言ったり、
    純情青年×イケメンおっさんカップル、ナイスです♪(。・`ω´・。)b
    • 参考になった 5
    投稿日:2013年11月23日
  • 立読がなかったので買っちゃったけど・・・
    ストーリーが短絡的すぎる(TOT)
    設定にも無理があって、共感できる要素があまりありません。
    登場人物の気持ちや、話の流れを重視する私には、
    おもしろくない作品でした。
    • 参考になった 0
    投稿日:2013年11月23日
  • 榎田先生最高
    榎田先生の作品大好きです。
    電子書籍我慢出来ず本買っちゃいました
    挿絵の先生の絵が...残念
    • 参考になった 1
    投稿日:2013年11月22日
  • 『哀愁的東京』。重松清の作品としては異色、異端になると言っていいでしょう。なにしろ「家族」の物語は最小限に絞り込まれて遠景に追いやられ、ニュータウンや学校が物語の舞台として登場することもありません。「家族」「ニュータウン」「学校」といった、重松作品を特徴づける記号が出てこないのです。重松清自身、巻末に収録された「あとがき」にこう記しています。〈物語の舞台として選んだのが、フリーライターという仕事そのものだったというのは、ある種の必然だった。僕は「おとな」の日々を、ずっと──いまに至るまで、フリーライターとして生きている。「ノンフィクション作家」というような大仰なものではなく、いわゆるギョーカイの隅っこの、下っ端の、通勤電車の中で読み捨てられる週刊誌の記事を書きつづけてきた男である。自嘲しているわけではない。むしろ誇りを持って、いま、思うのだ。「東京」を知りたければ、「哀愁」を感じたければ、この仕事が一番なんだぜ。/「東京」も「哀愁」も、僕はフリーライターの仕事を通じて垣間見てきた。フリーライターを主人公にした『哀愁的東京』の九編の物語は、具体的なエピソードはすべてフィクションである。けれど、「つくりもの」ではないお話を書いたつもりだ。本作は、だから、フリーライターとしての僕が見てきた「東京」と「哀愁」についての報告書でもある〉主人公の進藤宏は絵本作家。『パパといっしょに』で、大手出版社が主催する児童文学の賞を受賞したが、その後は新作が描けずにフリーライターを生業としています。そんな進藤の前に大学生の時に『パパといっしょに』に出会って、進藤宏の絵本をつくるのを夢見て担当を志願したという児童書セクションの女性編集者・島本(シマちゃん)が現れます。物語は、重松清の分身ともいうべきフリーライターの進藤宏と、絵本作家としての新作を待ち続ける担当編集者・シマちゃんの二人が、さまざまな人、さまざまな人生に出会っていく形で展開されていきます。その根っこの部分に、進藤が新作絵本をどうしても描けなくなったきっかけとなった『パパといっしょに』で描いた遊園地のピエロ――ノッポ氏とビア樽(だる)氏との出会いと別れという魅力的なストーリーがあるのですが、ここでは触れないでおきましょう。巻頭の「第一章 マジックミラーの国のアリス」はこう始まります。〈時代のヒーローと呼ばれた男は、少し疲れているように見えた。「意地悪なツッコミ、なしにしてくださいよ」と笑ってソファーに座る、その顔や声やしぐさはヒーローの名にふさわしい活力に満ちていたが、名刺の交換を終えてコーヒーを啜るときには表情が消えていた。ごくん、と喉が動く。首筋の肌がひどく荒れているのが、わかる〉アメリカの証券会社の先物取引マネージャーとして三十代にして年収一億円を稼ぎながら、二年前に退職して、インターネットビジネスに乗り出した田上幸司。五年後に約束されていた東アジア統括の地位をあっさり棄てた決断は、当時大きな話題を呼び、田上はネット起業を目指す若者たちのカリスマ的な存在になった。田上は進藤を前に一方的に淀みなく話すと、ひと息入れて、もういいだろう、ここからはオフレコにしようといって、テープレコーダーをオフにさせたうえで、進藤に問いかけた。〈「ライターさん、四十ぐらいですか」
    「そうです。このまえ、四十になりました」「じゃあ、ほんとに同級生なんだ」田上は眼鏡の奥で目を見開き、「こういうのをいきなり訊くのって不作法だと思うけど」と前置きして、僕の出身大学を尋ねてきた。「同じですよ、田上さんと。学部は違いますけど」(中略)インタビューのあとの、軽い世間話──だと思っていた。だが、田上は内線電話で秘書にコーヒーのお代わりを頼み、ネクタイをゆるめてソファーに座り直した。「ねえ、ライターさん。学生時代はどんなところで遊んでました? やっぱり、新宿?」「そうですね……新宿もありましたけど……」大学の最寄り駅の名前を口にした。良く言えば庶民的な、身も蓋もない言い方をするなら場末の盛り場だ。(中略)「『アリスの部屋』って、覚えてます?」 すぐには思い当たらなかったが、記憶をたどると、おぼろげに名前が浮かんでくる。「それ……覗き部屋ですか?」「覚えてる? 行ったことあるの?」「名前だけしか知らないんですけど」「いや、でも、名前覚えてるだけでもすごいよ、うん、同世代だなあ」〉3日後の深夜――学生時代に住んでいたというアパートの部屋に進藤を呼び出した田上は、思いもよらない依頼を口にします。覗き部屋の「看板女優アリス」に会いたいというのです。興信所を何社も使って、アリスの居場所は突き止めていた。
    〈メモを僕に差し出して、田上は言った。「ここから先は、あんたに頼みたい。俺の名前は出さないようにして、なんとか会えるように段取りをつけてほしいんだ」
    金は出す──と言った。アリスにはもちろん、僕にも十分な額の報酬は支払う。「どうだ? 悪い話じゃないだろ?」と笑う。成功者ならではの傲慢な笑い方のようにも、成功者の座から滑り落ちつつある男ならではの媚びた笑みのようにも、見える。どちらにしても、それはひどく寂しい笑顔だった。「なぜ、僕なんですか?」「あんたの絵本を読んで、決めたんだ」〉苦境にあるかつてのヒーローの内側になにがあるのか。ブームから20年を経て「女優アリス」はどう変わり、どう変わっていないのか。東京という街で、生きてきた男と女に漂う哀愁を重松清はたんたんと、本当にたんたんと描いていきます。そこには、思うようにならないことばかりの人生に戸惑いながらも、でも人生ってそういうものじゃないか、と自らを納得させながら生きていく私たち自身の姿が写し出されているのかもしれません。(2013/11/22)
    • 参考になった 2
    投稿日:2013年11月22日
  • すいません!少女マンガではないのですが面白いのでオススメさせて下さい。こちらの「重版出来」は普通に私も「じゅうはんでき?」と読むのかと思いましたが、「じゅうはんしゅったい」と読むそうです。第1巻…号泣しました!!重版は漫画家も編集部も営業部も書店の皆様も本当にみんなが心から喜べる出来事です。「これで全国の書店に行きわたる!」と言うセリフがいいです。舞台は出版社そしてマンガが中心の物語です。マンガ好きの皆様にはとても面白い内容だと思います。こんなに熱き戦いが繰り広げられているんだ、この一冊に…と感動いたしました。そして、我々電子書店も紙ではないですが、うちの編集部はマンガが本当に好きな部員が頑張っています☆電子書籍ももっともっとこういった「想い」で皆様にお届けしていきたいなぁと熱く!私も感じました!そして主人公の「黒沢心」は男性も女性も応援したくなる超かわいいヤツです。是非読んで欲しい!みんな読んで!
    • 参考になった 9
    投稿日:2013年11月22日
  • デジャブってなぜ起こるんでしょうか。初めての体験なのに、前にも全く同じ体験をしたことがあると思わされることってたまにありますよね。人間の深層意識って相当複雑に違いありません。『未知次元』(菅原そうた)の冒頭では、主人公のショウがある日絶えまない起こるデジャブの連続に悩まされます。この漫画、デジャブがテーマかと思って読み進めると、そんなに単純な物語ではないことに気付かされます。間もなく、「博士」の勝手な都合が原因で5000年もの間、進化を遂げなかった旧態依然の人類と究極のように進化し続けた人類のせめぎ合いが始まります。何が進化したか…それは「意識」です。この物語では、人間の意識そのものが宇宙規模のインターネットのようにデジタル化してしまったようです。果たして旧人類は立ち向かうことができるのでしょうか。未来を舞台にしたハイテンションな展開が、CGで描かれた絵柄と絶妙にマッチして、ずんずん作中にはまります。続巻が楽しみでなりません。(2013/11/22)
    • 参考になった 0
    投稿日:2013年11月22日
  • ぐっと冷え込んできましたね。外を歩いているともう完全に冬の空気です。木々の葉も色づき、そしてはらりと舞い落ち、だんたんと冬支度を始めました。新緑も美しいですが、紅葉もまた同じくらい美しさを感じます。登山やハイキングなどで観光地に赴かなくとも、街なかでふと感じる季節の移ろいもまたいいものですよね。今年も残りわずかとなりました。そろそろ来年のことも、いろいろと考えなくてはいけません。本作『恋染紅葉』は鎌倉を舞台にした恋物語です。関東南部にお住まいの方なら、日帰りで行ける観光地として、足を運ばれたことのある方も多いと思います。風情のある街並み、古いお寺や神社、湘南の海。何年か先、リタイアしたらこんなところで暮らしてみたいと、ちょっと思ってしまうような素敵な街ですよね。読み進めていくと、実際に訪れたことのある場所がたくさん出てきます。コミックと現実がリンクすると、どうしてかドキドキとしてしまいます。
    • 参考になった 0
    投稿日:2013年11月19日
  • 匿名希望
    かっこいいね!
    のほほんとしている主人公と、バトルをすれば全てが判るらしいが、成長過程の主人公は、どこまで往くのか?
    • 参考になった 1
    投稿日:2013年11月17日
  • 天然BL?
    BL編集さんたちって、マジでこんな感じなのかなぁ~、と思って面白かったですww

    初心者編集・羽田とBL漫画家・壬生の天然掛け合いも面白かったです♪
    • 参考になった 1
    投稿日:2013年11月17日
  • 匿名希望
    ぶっとび系
    堂間組当主の清継様がぶっ飛んでいてアレですがw
    わき役のみなさんも楽しい個性をお持ちの方ばかりで、楽しめました♪
    • 参考になった 0
    投稿日:2013年11月16日
  • 〈二〇〇人の第一大隊はあちらこちらの木の根もとに放心している兵士を数えてみると、たった一七人になってしまった。私はしゃがんだまま小便を一回やり、バグを整理した。にぎりめし半個。『正露丸』。クロロマイセチン。防虫薬。ライター油。航空券。ドルなどポケットというポケットにつめこみ、さいごに日ノ丸の旗(引用者注:ベトナム語で『私ハ日本人ノ記者デス』、『ドウゾ助ケテ頂戴』と書いてある。東京へ留学にきているチク・マン・ザック(釈満覚)という詩人僧侶が、万一ベトコンにつかまったときの用心にといって書いてくれたもので、開高健はベトナム取材中、常に所持していたという)をねじこんだ。ジャングルは深く、濃く、広大で、十メートルさきが見えなかった。太陽は白熱していた。私はここで渇死するかも知れないし、餓死するかも知れないと思った。けれど私の手のしたことは生を決意していた。体力を節約するためにいつバグを捨ててもよいようにしたのだ。東京の杉並区にいる妻子のことは考えるまいとした。考えると消耗すると考えたのだ。けれど、努力する必要もなかった。前夜の不眠で削がれた体力、精神力は、ほぼ限界に達していた。私はただ汗で色の変った麻袋のようになって土によこたわり、静かに息をついていた。秋元キャパ(引用者注:朝日新聞社特派のカメラマン。ベトナムでは開高健と行動をともにした)と一口ずつ水を飲みあった。(中略)私たちはたがいの写真をとりあった。シャッターをおしたあと、ふたたび枯葉に体をよこたえた〉開高健は、1964年11月から1965年2月下旬に帰国するまでの約100日間を南ベトナムで従軍記者としてベトナム戦争の最前線に立ちました。上掲は、『週刊朝日』(65年1月8日号~3月12日号)に連載した現地レポートを1冊にまとめた『ベトナム戦記』の一節です。サイゴン(現在のホーチミン)の北方52キロにある田舎町ベン・キャット。この小さな町に築かれた砦から北方16キロのジャングルを目指して三個大隊構成一個連隊の南ベトナム政府軍500人が出発した。深くて濃いジャングルで、全延長数十キロに達するトンネルが地下四メートルに掘りめぐらしてあるといわれている。入口も出口もわからない。ワナも無数にあるだろうし、地雷も仕掛けてある。そのベトコンの拠点と見られるジャングルを、500人の地上部隊で制圧しようという、三晩四日がかりの大作戦です。未明に大型軍用トラック20台で基地を出発した作戦部隊に開高健と秋元カメラマンの二人も同行します。6時に目標のジャングルの入口でトラックを降りた兵員は、静まりかえったジャングルに足を踏み入れます。そして6時間。一発の銃撃を受けることなく、昼食(ベトナム米のおにぎり)を終えた12時半――。〈とつぜん木洩れ陽の斑点と独得の白熱と汗の匂いにみちた森のなかで銃音がひびいた。マシン・ガンと、ライフル銃と、カービン銃である。正面と右から浴びせてきたのだ。ドドドドドッというすさまじい連発音にまじって、ピシッ、パチッ、チュンッ!……という単発音がひびいた。ラスがパッとしゃがんだ。そのお尻のかげに私はとびこんだ。それから肘で這って倒木のかげへころがりこんだ。鉄兜をおさえ、右に左に枯葉の上をころげまわった。短い、乾いた無数の弾音が肉薄してきた。頭上数センチをかすめられる瞬間があった。秋元キャパはカメラのバグをひきずって一メートルほどの高さのアリ塚のかげにとびこんだ。枝がとび、葉が散り、銃音の叫び、トゥ中佐の号令、砲兵隊士官が後方の砲兵隊に連絡する叫びなどのほかは何も聞えなかった。私は倒木のかげに頭をつっこみ、顔で土を掘った〉四方八方からいままでにない至近距離の乱射。そのなかを逃げまどった開高健たち――200人の第一大隊が17人になっていたという。暗くなってようやくジャングルを抜け出すことができた。満月のハイ・ウェイを戦略村に向って歩きながら、中学生のように小さい砲兵隊将校に〝Oh. What has happened?〟(どうしたんです?)と問うと その将校はぽつりと、ひとこと〝My country is war.〟(私の国、戦争です) とあやまるようにつぶやいた、と開高は書いています。「戦争」の中で生きてきた、そしてその中で生きるしかない人の悲哀が胸に迫ります。いまからちょうど50年前の1963年11月にアメリカのケネディ大統領が暗殺され、翌64年8月にトンキン湾事件(北ベトナム軍の哨戒艇がアメリカ海軍の駆逐艦に2発の魚雷を発射したとされる事件)が発生。ケネディの後を受け継いだジョンソン大統領によるベトナム戦争への本格介入が始まっていました。国際情勢が緊迫するなかで、1958年に芥川賞を受賞していた気鋭作家・開高健は朝日新聞社の臨時特派員としてベトナム戦争の最前線へ。多くのノンフィクション作品、小説を残しましたが、この『ベトナム戦記』はその最初のもので、生身の体で知った「戦争」というものを週刊誌を舞台に描いていく若き開高健の筆力に圧倒されます。そもそも開高健はなぜ、ベトナム戦争の最前線に立ったのか。何が、彼をかりたてのか。サイゴンに赴くばかりか、そこからさらに死地に赴いたのは、なぜか。ジャングルで四方からベトコンに乱射され、銃弾の下をかいくぐって、倒木の下に倒れ込み顔で土を掘った時のことを太平洋戦争中の爆撃体験に重ねて、こう書いています。〈そんな瞬間でも眼はふと枯葉のなかをうごくアリの群れを見た。昔にもそういう瞬間があった。水田の泥の霧しぶきをこして眼は殺到してくる戦闘機の機首でパイプをくわえて力こぶをつくっているポパイや、風防ガラスのなかで笑っているアメリカ人のバラいろに輝く頬や、夏空の積乱雲などを、一瞬のうちに見た。(……豆腐だ、豆腐だ、豆腐なのだ!) ピシッ、パチッ、チュンッのなかでふるえながら眼はアリの群れを眺めた〉太平洋戦争中のグラマン戦闘機による機銃掃射を逃げ回った体験から根強い「私の頭蓋骨は豆腐よりもろく、やわらかいらしい」という恐怖感がよみがえったと告白しているのです。本書には、ルポルタージュ2作品、小説9作品、エッセイなど37作品のほか、中田耕治、柴田翔、石川文洋らの、開高健記念会における講演録などが併録されていて、「開高健とベトナム」を考える手助けとなっています。(2013/11/15)
    • 参考になった 2
    投稿日:2013年11月15日
  •  本当にいまさらですが「あまちゃん」にハマっております。150話を二週間で見たせいで、どうやら現実と「あまちゃん」を混同しはじめているしく、気を抜くと北三陸鉄道に乗って天野アキちゃんに会いに行こうと計画していたりする、人間的にヤバイ状況。目を閉じれば、そこはもうリアス式海岸……といった次第。
     「あまちゃん」は、ただの女子高生だった天野アキがネットの動画をきっかけにじんわりと人気になるのが面白かったのですが、同じように地元アイドルを主人公にした漫画があります。山名沢湖さんの『つぶらら』という作品です。
     『つぶらら』の主人公、鈴置つぶらは女子高生。ちょっと大きな体に無表情な顔立ちで、周囲からはクールビューティーとして遠巻きに扱われています。ただその実態は、コミュニケーションをとるのが下手で、キャラメル☆エンジェルというアイドルが好きな、天然な女の子。つぶらの行動原則は全てキャラメル☆エンジェルに支配されてします。キャラメル☆エンジェルを見るために学校をさぼり、バイトをし、応援団長に立候補する。ただそれだけなのに、少しずつ、少しずつ、つぶらの日常は変化していきます。
     応援団長として過剰に頑張ってしまったつぶらは、なんと地元TVの女子高生アイドルに抜擢されてしまうのです。相方の辻村つららは真剣にアイドルになることを目指している女の子。対してつぶらはアイドルに憧れるファンの女の子。この二人のデュオ「つぶらら」が地元で少しずつ少しずつ浸透していくのです。
     『つぶらら』のキーワードはこの“少しずつ”だと思います。大きな飛躍ももちろんあるのですが、そこに至るみんなにつぶらが受け入れられていく道筋がじっくりと描かれているのです。キャラメル☆エンジェルしか考えていなかったつぶらも、本当に少しずつ変わっていきます。自分と真逆の性格のつららにも影響されて、自分が楽しいと思うこと、やりたいと思うことはなんだろうかと考えていきます。
     アイドルになりたいと願っていたつららとは、途中で道が違ってしまいますが、つぶら自分なりの何かを見つけることができます。このゆっくりとした女の子の成長物語は、読後、とてもやさしい気持ちにさせてくれるのです。それは、「あまちゃん」を見た後の気持ちととても良く似ています。
    • 参考になった 0
    投稿日:2013年11月15日
  • 別冊マーガレットにて連載され、2005年台湾でテレビドラマ化された、美麗少女コミック!一世一代の告白をした茅乃。・・・のはずが相手を間違っちゃうのです!!しかも間違った相手が、理事長の息子で、向かうところ敵なしの”魅惑のプリンス”と一部の女子に絶大なる支持を得ている学園のスーパー問題児・江戸川猛!茅乃は弱みを握られ、下僕として扱われることに・・・。災難続きな茅乃に、ある日さらなる問題が持ち上がります。なんと、母親が茅乃の通う学園の理事長と再婚するというのです。突然義姉弟の関係となった茅乃と猛。最初は反発していた茅乃でしたが次第に彼の内面を知ることで心に変化が訪れて・・・。問題児なのに素直でかわいい面が垣間見える猛がすごくステキです!もうすこし自分の思ってることをわかりやすく伝えてくれたら茅乃はこんなに悩まずにすむんじゃないのかなーと思いつつも、じれったい二人の展開にどきどきが止まりません!笑いあり、涙ありでとても素敵な作品です!
    • 参考になった 2
    投稿日:2013年11月15日
  • 2012年「このマンガがすごい!」オトコ編第1位の本作。神様・手塚の人間くさい姿が見られるともっぱらの評判ですが、巷間言われている通りこの作品に何よりも欠かせないのは作画担当・吉本浩二のこの絵でしょう! 決して洗練されているとは言い難い、というよりも相当に泥臭いこの絵柄、これが「人間・手塚」を描くにはビタっとハマっています。「手塚の伝説を作品にしよう」というこの企画において、この人選は普通考え付かないでしょう……。この英断をした担当者は相当な切れ者かもしくは…ゴニョゴニョ。エピソード自体はマンガ好きなら聞いたことがあるものも多いかもしれませんが、それがこうして「マンガ」として描かれると、その常軌を逸した無軌道ぶり、破天荒ぶりが際立ち、改めて手塚の凄みが伝わってきます。前述のとおり個性的な絵柄ゆえ、敬遠する人もいるかもしれません。しかしそれも途中からクセになるはず! 立ち読みだけでもぜひ!
    • 参考になった 2
    投稿日:2013年11月12日
  • 匿名希望
    憂う乙女の甘美な初夜
    処女のふりをしている、父親の愛人だったのだろう、伝家の宝石を盗んだ女狐だということで、雪降る古城に監禁されてしまいます。

    目隠しされて、媚薬をもられて、秘密を吐くようにと指一本で一晩中、性的な拷問を受けてしまいますが、ひどいことをされているのに、でも、好きな気持ちは抑えられない。アナベルは冷たい伯爵様を好きになってしまうのです。

    アナベルと伯爵の関係がどうなるのかが気になって、没頭して読んでしまいました。
    • 参考になった 1
    投稿日:2013年11月11日