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  • ネタバレあり
    熱血主人公
    根拠のない自信に満ち溢れどうでもいいことに躓き苦悩する若き漫画家志望者の話、燃えよペンが好きな人や主人公と同じ年代の漫画好きアニメ好きにはたまらない作品だと思う ただ一つ問題があるとすれば作者があだ○先生や同業者に怒らてないか不安になる
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    投稿日:2013年07月21日
  • 感想
    105円という手ごろな値段で買うことができ、内容的にも充実していてとてもよかった 一つ問題があるとするなら懸賞が付いてないことだけです
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    投稿日:2013年07月21日
  • 匿名希望
    ピアノの森
    切なくて、眩しくて、いじらしくて。。。本当に大好きな作品です。男女、問わず楽しめると思います。自分が旅立つ時、一緒にお墓に入れてもらいたい作品です。 笑
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    投稿日:2013年07月19日
  • 匿名希望
    SEX PISTOLS
    絵もストーリも好み! オリジナリティ溢れてます。買って損は無し! 先が読みたい。。。
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    投稿日:2013年07月19日
  • 7月12日、20~30代の女性10人中7人が働いているという調査結果が総務省から発表されました。2012年の就業構造基本調査で、働き盛りにあたる25歳から39歳までの女性の有業率(仕事をしている人の割合)が、過去最高を更新、7割目前の69.8%に達したそうです。子育て世代の女性たちが離職せずに働き続ける傾向が強まっていて、男性社会だった日本の企業にも、いよいよ大きな変化が押し寄せてきているようです。2004年に『空中ブランコ』で第131回直木賞を受賞した奥田英朗が、企業社会で存在感を増す女性たち――男尊女卑の色濃い企業社会に出現した「女たち」(「女の子たち」ではありません)を描いたのが、本書『ガール』。2003年から2005年にかけて「小説現代」に発表された5作品『ヒロくん』『マンション』『ガール』『ワーキング・マザー』『ひと回り』を執筆順に編纂した短篇集です。2012年に公開された映画「ガール」は、『マンション』を除く収録4編を一つのストーリーに仕立て直したもので、いま時の女たちの心理、本音、生態、悩みが巧みに描かれていて評判を呼び、大ヒットとなったことは記憶に新しい。どの作品も主人公は、入社10年を過ぎて、“ガール”卒業の時期が近づいている女性総合職です。表題作の『ガール』では、広告代理店に働く32歳独身の滝川由紀子(たきがわ・ゆきこ)が担当する百貨店のイベント企画を巡って百貨店担当者とちらす同世代女性同士の火花が縦軸。横軸は、冒頭に伏線として仕込まれた、30歳を過ぎたガールの本音です。仕事の打ち上げ後、後輩の20代を引き連れてディスコに流れた由紀子と同期・千恵の二人。年下に見えるが、ハンサム、モード系の細身のスーツに身を包んだ男たちが自分たちの方を見ていて、近寄ってくる。「ナンパされるなんて久しぶり」二人は期待に心振るわせて身構えていたのに、男たちは自分たちの横を素通り。「ねえ、彼女たち」そんな声が隣で聞こえる。あろうことか男たちは20代前半の後輩たちに声をかけていた。〈千恵が何も言わず顔を背(そむ)けた。頬(ほお)をひきつらせているのが視界の端(はし)に見えた。由紀子はフロアのほうを向いた。笑ってごまかすには、あまりにもばつが悪かったのだ。みるみる気持が冷えていった。奈落の底は大袈裟(おおげさ)にしても、落とし穴に落ちたぐらいのへこみはある。(中略)ふん。由紀子は鼻を鳴らした。なんだ、こんなディスコ。よく見ればお子ちゃまばかりじゃないか。店を間違えただけだ。心の中で強がりを言う。柱の鏡に自分が映っていた。一瞬だれかと思った。あまりに仏頂面で、可愛くなかったのだ。思わず視線をそらせた。
    すっかり踊る気が失せていた〉――もう若くはないと思い知らされた女たちの心理描写がうまいし、面白い。しかし、男の目には、巻頭収録の『ヒロくん』が仕事小説の趣もあって印象深い。女子総合職として異例の抜擢人事で課長になった武田聖子が上司を上司とも思わぬ態度の3期先輩の男性社員の扱いに苦労しながらも、最後にはやりこめてしまうところなど新鮮です。書き出しはこうです。〈武田聖子(たけだせいこ)に開発局第二営業部三課課長の肩書きがついたのは、梅雨真っ只中の七月一日のことだった。
    四年制大学を卒業し、大手不動産会社に就職して十四年目を迎えていた。その間ずっと開発畑を歩いてきて、局内では立派な中堅どころといえた。聖子の会社では、数年前に昇進の年次主義を廃止しており、三十代半ばの管理職は珍しくなかった。中には海外企業から転職してきて、二十九歳の若さで課長になった者もいる。けれど、女子総合職としては異例の抜擢(ばってき)人事だった。局内を見渡しても、女子は四十代の部次長が一人いるだけだ〉直属の上司の内示に聖子は戸惑った。心の準備がまるでできていなかったからだ。昇進など、考えたこともなかった。ただ総務から届いた名刺をみたときには少なからず胸がふくらんだ。それはクレジットカードがゴールドに切り替わったときの優越感に似ていた。差し出すとき、自尊心をくすぐる。女だと軽く見られないで済む、というわけです。しかし聖子のそんな前向きな思いを打ち砕く事態が待ち受けていた。問題は3期先輩になる今井係長。よく言えば親分肌で、自分になついてくる者に対しては面倒見がいいが、自己を主張するタイプは無視する。メンツにこだわる男だ。仕事を任せてみようと重要プロジェクトの担当に指名したが、意気に感じた様子はまるでない。それどころか上司である課長の聖子をないがしろにする言動が目立ち始め、一緒に担当につけた女子総合職の北村裕子(きたむらゆうこ)にいたっては完全にアシスタント扱い。男尊女卑の風潮が未だに色濃く残る企業社会の壁を体現するかのような年上の男性部下に、聖子はいかに立ち向かうかは本編をお読みいただくとして、印象に残ったくだりを引用しておきます。〈この男は、女房とホステスと部下しか女を知らない。そのいずれかには鷹揚(おうよう)に接し、守ってやるという姿勢を見せる。そして聖子や裕子のような、男の庇護(ひご)を求めない女に対しては、ひたすら敵対心を燃やす〉
     ちなみにタイトルの「ヒロくん」は聖子の夫君で、ここで俎上にのせられている今井係長の対極に位置するような男性。この二人の対比がまた男社会の問題点をよりいっそう際立たせています。(2013/7/19)
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    投稿日:2013年07月19日
  • 2013年、講談社漫画賞少年部門を受賞した作品。国内外の数々のピアノコンクールで優勝し「神童」と呼ばれた主人公「有馬公生」くんは、母の死をきっかけにピアノを弾かなくなってしまうわけです。弾けなくなるって感覚は私にはわからないのですが、天才な感じですよね。そして芸術というのは「心」がとても大切なものなんだろうなぁと感じました。彼の日常は、本当に本当に悲しい、灰色のような毎日になってしまうのですが、そこでヴァイオリニストの天才少女と出会い、運命が変わり始めるのです!ピアノを弾く楽しさを少しずつ取り戻していく彼。私は熱中し、恋焦がれて、そして拒絶して、それでも依存してしまうぐらいにとことん取り組んだものがないので、何ともうらやましいなぁと思えた作品でした。どんどん面白くなってきた作品を是非読んでいただけたらと思います
    • 参考になった 10
    投稿日:2013年07月19日
  • 『自殺島』というショッキングな書名にして、内容もさぞや陰惨な物語かとイメージしてしまいますが、作品を知らない人にとっては見当がつかない内容ですね。少しだけ舞台を説明すると、自殺島とは「生きる権利と義務を放棄した」人が集められた島で、この島からの脱出は決して許されない、という政府のお墨付きがあります。この島に主人公・セイをはじめ何十人もの自殺未遂者が船で運ばれてくるのですが、日常生活を送るための文明の利器が何もないことに絶望をして、上陸当日に自殺する者が続出します。それに対し、こんなところでは死にたくないという者や、自殺した人を見て怖くなってしまう人が出てきます。自殺島にきて「生きよう」と決意し始め、サバイバルが始まるのです。この漫画を読んで面白いと思ったのは、食料を得るために漁や狩猟をして生き残るための知恵を働かせる場面や敵対グループとの確執です。つい数ヶ月前までには死を望んでいたはずなのに、生きるために汗水たらして努力を重ね、人間ならではの社会生活の結びつきの良し悪しまで表れるのですから、逆説的ですね。今後の展開が楽しみな作品です。(2013/7/19)
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    投稿日:2013年07月19日
  • 匿名希望
    こんな工務店欲しい
    これを読んで自分が納得する家が欲しくなりました。
    ここまで、家を建てる人の事を思ってくれる工務店が
    近くにあればと思いました。
    色々な人に読んでもらいたいですね。
    • 参考になった 0
    投稿日:2013年07月17日
  • アニメを見て、、、
    何年か前に途中まで読んでいました。
    最近、アニメを見て久しぶりもあり懐かしく、
    購入しました。

    楽しかった!笑

    続きが気になりますが、
    また休刊かな?はぁ、、、
    • 参考になった 5
    投稿日:2013年07月17日
  • 匿名希望
    何回読んでもいい作品
    とても面白い話しの内容でした。
    結婚した後の平凡な幸せをどのように描くのか見ものでしたが、期待を裏切らない終わり方で、何回読み返しても飽きない題材です。
    絵もとても綺麗で、男の人は性格は別にしてる、顔はめちゃくちゃ今年好みです。
    次回期待してます!!
    • 参考になった 6
    投稿日:2013年07月17日
  • 匿名希望
    最近また面白い!
    はじめの頃は「巨人」って題材と絶望感を煽る演出に新鮮味があったけど、4~5巻くらいで途中なんだかなぁという雰囲気でした。だけど最近はストーリーも謎が色々提示されて面白くなってきました。今後どうなっていくか楽しみ!
    • 参考になった 6
    投稿日:2013年07月17日
  • 匿名希望
    ドナドナ
    憧れの舞台に立つために孤児院を出て貴族の屋敷へ養女として招かれ、意気揚々と馬車に揺られていくと、その先に待っているのは地獄だった という舞台設定を元にいくつかのストーリーが描かれている本作。

    同じ世界観の中で、立場別にあるそれぞれの視点からストーリーが作られているのがとてもよくできています。乱暴をされる少女達の視点、乱暴をしている囚人の視点、看守の視点、シンデレラストーリーを成功させた少女の視点、などなど。

    第1話でかなりショッキングな展開ですが、それ移行は絵の直接的な衝撃よりも、じわじわと押し寄せてくるストーリーと行間の想像力から読み解く恐怖が勝ります。それゆえにおもしろい。

    残酷なストーリーや暴力描写、救いようのない話にアンハッピーエンドが嫌いな方にはおすすめできません。
    • 参考になった 6
    投稿日:2013年07月16日
  • オーソドックスな黒の学ランとネイビーをベースにしたセーラー服。サイト上の新着マンガ一覧に並ぶ書影を見たとき、登場人物たちが来ている制服が、私が通っていた高校のそれにそっくりだなと思いました。地元を歩いていると、私が高校生だったころと同じ制服に身を包んだ、“後輩”を見かけることがあります。日々変化していく街の風景と、あのころと同じ制服。卒業してからほぼ干支一周分の年齢を重ねた自分と、これから年齢を重ねていく“後輩”たち。彼ら彼女らも当時の私と同じように、テストの前に徹夜したり、学校帰りに友達の家に入りびたったり、アルバイトに精を出したり、自転車をパクられたり、きっとそれぞれの現実と向き合っているんだろうなと、おせっかいにも想像してしまいます。本作『氷菓』は、古典部に所属する高校生男女4人が、身の周りの謎や疑問を解き明かしていくという推理ものです。オカルトやサスペンスといった要素はほとんどありませんが、読み応えのある非常に爽やかな物語です。みなさんも高校生のころの自分自身と重ね合せて読んでみてください。男子校や女子校だった方も十分に楽しめると思います。
    • 参考になった 5
    投稿日:2013年07月16日
  • コマの運びが“これはおもしろい”と思いました
    私は、私なんかの年ではめずらしいくらい弁士付の無声映画を観てる。映像が好きだったんだよ。映画監督になりたかった。でも、当時、監督、助監督は大卒でないとなれない職業。「中学出たら、すぐに床屋になって働け」と引導を渡されてた私は、もう映画の世界に入れないのはわかってた。私ほどの映画マニアを見過ごした映画界は「大いなる損失をした」と思うで(笑)。そんなとき『新宝島』を見て、紙で映画が作れると思った。特にコマの運び。“これだったら動いているように見せられる”“こういうコマ運びにしたら、映画のような見せ方ができる”とものすごく興味を持った。それで凝りだした。それまでのマンガは『のらくろ』みたいな、まるで舞台を観てるような描き方だった。映画的な手法で描かれた『新宝島』は、まさに私のこの世界への出発点だと思いますね。
    投稿日:2013年07月16日
  • 少年コミック誌に連載した巨匠入魂の一作。
    「少年誌を卒業していく読者をつかまえてほしい」---某誌編集長の依頼を受け、巨匠・さいとう・たかをが初めて少年コミック誌に連載した歴史的な作品。悩み、苦しみながらも生きていく剣士・無用ノ介にとことん感情移入し、さいとう・たかをにして「本当に苦労した」と言わしめた入魂の一作です。連載から50年近く経った今も、読者の心を掴んで離しません!!
    投稿日:2013年07月16日
  • はよ新刊を!
    この作品。というか水上先生が大好きです。
    惑星のさみだれからファンです。

    そして、ここが一番戦国妖狐の新刊を取り扱っているので、利用しています。
    早く新刊が読みたいです。
    あ、レビューじゃないですねすみません。続き読みたいがためにもうすでに意見みたいになってますねすみません。
    早く読みたいです
    新刊!!!!!
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    投稿日:2013年07月15日
  • 匿名希望
    世界の真相を暴く物語(でいいですか…?)
    まだ、実感はあまりわきませんが、少しずつ確実に彼女たちのいる「世界」の真相に迫る冒険が展開されていきます。上村ユウカの奇行(?)に引きつつ、悶えつつ彼女達の向かう先がどこにあるのかとても気になる作品です。(4巻まで読了)
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    投稿日:2013年07月14日
  • 匿名希望
    隠れた名作
    表紙に惹かれて1巻だけ購入。
    読んでみたらハマって全巻購入してしまいました。
    メトセラと呼ばれる不老不死の主人公と、彼を不老不死に変えた男と、主人公の命を狙う賞金稼ぎの少女を中心にしたアクションがすてきな話。
    そして最後はとても泣けます。
    最近号泣しながら読んだ漫画はこの作品だけです。
    絵も素敵だけど、ストーリーも綺麗にまとまってます。
    主人公も他の登場人物も好きな人がいるから、守りたいからどのシーンも感動的なんだと思います。
    皆さんにこの隠れた名作をもっと読んでいただきたいです。
    • 参考になった 1
    投稿日:2013年07月14日
  • ネタバレあり
    スペースオペラ漫画の金字塔
    著者、長谷川裕一の代表作にして出世作。
    宇宙海賊を名乗る女が高校生の十鬼島ゲンを天使の姿をした宇宙船に勾引された事から始まる、“風まく光”の伝説を以って宇宙の全てを手に入れようとする伝承族に立ち向かう為、十鬼島ゲンが銀河を股に翔けるスペースオペラです。

    ちょっと気になった貴方は、このMF文庫版のマップス1巻を読んで欲しい。
    1話完結の短編で、宇宙へ飛び出したゲン少年が銀河に生きる人々と出会い繋がりを作っていく様子が描かれています。
    その中に面白さや興味の引っ掛かりがありましたら、貴方は長谷川裕一作品の虜になるでしょう。
    • 参考になった 0
    投稿日:2013年07月13日
  • 大リーグボール養成ギブスやちゃぶ台返し、車を運転する小学生など、自分が生まれる随分前の作品だというのに『巨人の星』について知っている自分に驚きます。 昨年には野球からクリケットに換骨奪胎した『スーラジ ザ・ライジングスター』の放送がインドで開始され、『巨人の星』という作品の遺伝子は世界にも広がり続けています。この『巨人の星』ももちろん面白いのですが、それよりも私が好きなのは、星飛雄馬のその後を描いた『新巨人の星』です。
     『巨人の星』で描かれていたのは、星一徹の執念によって生まれた星飛雄馬という野球マシーンの誕生と崩壊です。自分の果たせなかった夢を、息子・飛雄馬に叶えさせようとする一徹は、はっきり言って異常です。こどもらしい遊びもできず、ただ野球のために生きる飛雄馬のクライマックスが、父・一徹との対決です。そこで自分の野球人生を犠牲に、ようやく父と野球の呪縛から解き放たれ、関係者の前から姿を消す飛雄馬…というのが『巨人の星』のエピローグ。
     星飛雄馬が消えた数年後から『新巨人の星』ははじまります。結論からいえば、飛雄馬は野球以外のものを見つけることができませんでした。盟友・伴宙太と花形満は、星飛雄馬のいなくなったプロ野球に興味を失い、それぞれ親の会社を継ぎ普通の生活に戻りました。あの星一徹でさえも、花形満と娘・明子の結婚を見守った後は、完全な隠居として野球からは離れています。しかし、左腕が破壊された飛雄馬だけが、まだ“巨人の星”になるという妄執から離れられずにいるのです。いまだ、燃える目の星飛雄馬を目撃した星一徹はひとりごちます。「時代は移り いや終わり わしは老い果てた… もはや戦ってやれんついていけぬ!な なぜやつは…!?」。造物主である一徹の手を離れ、暴走をはじめた飛雄馬の行動は、普通の生活に戻ったはずの伴宙太、花形満、そして星一徹の心にも火を付けてしまいます。
     一度失ったはずの夢を追い始めた漢たちの、頼もしくもどこか物悲しい姿を是非読んで欲しいですね。
    • 参考になった 0
    投稿日:2013年07月12日
  • 門田隆将著『尾根のかなたに 父と息子の日航機墜落事故』は、父や母、夫や妻、兄弟姉妹――最愛の、かけがえのない存在を突然の事故で喪った人たち、家族のその後、四半世紀をたどったノンフィクションの労作です。暑い一日が終わろうとしていた夕刻。ジャンボ機が消息を絶ったというニュースをテレビが伝えて、運命の暗転が始まりました。当時、週刊誌の編集をしていた私は、ちょうどお盆休みを控えた変則スケジュールで印刷所の出張校正室に入ったところで、ジャンボ機不明のニュースを知りました。前夜から徹夜で仕上げた記事の多くをジャンボ機墜落事故の記事に差し替える編集作業を編集部員総出で行ったことは忘れられません。満席のジャンボ機の乗客・乗員524人のうち520人が還らぬ人となり、奇跡の生存者は4人。本書は、棺のなかの母と対面した前田慎太郎さん(当時9歳、和歌山県。第二章「ふつう」が幸せ) 当時40歳の父が事故機に乗り合わせた谷口篤志(あつし)さん(当時13歳、大阪府。第三章 遺書の重荷) ディズニーランドからの帰路に父、母、妹が犠牲となった小川領一さん(当時16歳、大阪府。第四章 父が残した機内写真) 兵庫県歯科医師会の幹部だった父をなくした歯科医・河原忍さん(当時36歳、兵庫県。第五章 検視する側にまわって) 以上の4人を中心に遺族たちのその後をたどり、父と息子たちの生と死を紡ぎ出していきます。たとえば、墜落寸前の機内で走り書きされた遺書が残された谷口篤志さん。事故のあった時、13歳だった篤志さんは2008年に結婚、経営コンサルタントして働く一児の父親です。ボーイスカウト活動の熱心な指導者だった父と母、弟の4人家族の暮らしはあの8月12日を境に一変しました。〈えっ、これ何? それは、気分が悪くなった時に使う機内に備え付けの紙袋だった。その紙袋は、何かを入れて巻いてあった。半分は血でべっとりだ。巻かれていたのは免許証だ。なんで免許証をこんなところに入れてあるんだろう? そう思った時、眞知子の目が鉛筆で書かれた文字に吸い寄せられた。「まち子 子供よろしく 大阪 みのお 谷口正勝 6 30」簡潔なその言葉は、紙袋の底に走り書きされていた。その瞬間、眞知子は、「遺書やわ!」と、叫んでいた。「まち子 子供よろしく」――それは、まさしく夫から自分へのメッセージだった。「パパや・・・・・・」眞知子はこの時、初めてそう思った。この遺体は夫だ。間違いない。夫は死ぬ前に私にメッセージを残したのだ〉すべての面で頼り切っていた夫が突然いなくなって、走り書きの遺書が残された。二人の子どもを託された妻。その日を境にまるで変わった母親に子供たちは戸惑います。何かにあると、母は篤志さんたちこう言ったという。〈「パパがこんな遺書を残しているのに、最後まで、あなたたちのことだけ心配してたのに、はずかしくないの!」それは絶対的な言葉だった。子どもたちにとって、父の遺書以上に大きいものはこの世に存在しなかった〉優しく、そして絶対的な存在だった「パパ」の死は、谷口家のすべてを狂わせていきます。しかし、兄の篤志さんにとっては辛かったのは、母がすぐ涙をこぼすことだった。〈立ち直れない母は、すぐに涙を流した。谷口家の生活自体が「涙が日常」になっていたのである。
    「母が泣くと、もう泣かないでくれ、と言いました。すると今度は、母がトイレで隠れて泣くようになりました」しかし、めそめそトイレで母が泣いていることが、やはり(弟の)誠にはわかってしまったという。「それで結局、誠もめそめそ泣くんです。ある時、僕は母がトイレで隠れて泣いているところへ誠を連れていったんです。それで、“ほら、誠がまた泣いとるやん。もう泣かんといてくれ”とトイレの中にいる母に言いました。そうしたら、トイレの中から母が、いきなり“泣いてへんわい!”と、大声で叫んだんです。その“わい!”という部分が大きくて、それがなんとなくおかしかった。それで、思わず誠と二人で大爆笑したんです。泣いていた誠が大笑いしました。母も、トイレから出て来て、泣きながら笑いました。それは事故から一年くらい経った頃ですかねえ。心の底から笑ったのは、事故後、それが初めてでした。家の中は、そこから少しずつ、変わっていったのかもしれません」地獄だった家の中がやっと変わり始めたのは、それからのことである〉死を覚悟した時に父が残した「遺書」は、残された家族にとって、大きな励みであると同時に人知れず背負った重荷だったと振りかえることができるようになるまでに、谷口家の3人が乗り越えなければならなかった試練は一言で語り尽くせるものではなかったと思います。本書に登場するほかの家族たちも同様です。人にはいえない苦労の数々が行間に埋まっています。極限を見た人間だけが発揮することができる強さと優しさが静かな感動をもたらします。四半世紀を経て、あらためて読み直す価値ある本です。(2013/7/12)
    • 参考になった 2
    投稿日:2013年07月12日
  • 「フリーター、家を買う。」「空飛ぶ広報室」「県庁おもてなし課」など数々のベストセラーを生み出す大人気作家、有川浩の代表作がコミックに!2008年にはアニメ化、2012年にはアニメ映画化、そして2013年、実写での映画化となにかと話題になった作品です。舞台は日本ではありますが、別の世界。“表現の自由”が規制され、読みたい本が読めない世界のお話。自伝を出すにあたり、「床屋」と掲載すれば、それは差別用語とみなされ、取締りの対象になり、出版できなくなる。そんな馬鹿な。と思いますが、現実の世界でも、年々、“表現の自由”に対する国の目は昔より厳しくなっているところをみると、いつかこの世界もそうなってしまうのでは?と恐ろしさを感じてしまいます。この作品のハマるところは、読者をそう思わせてしまうほどちゃんと構想を練られてストーリーが作られていることです。ただのフィクションとは考えず、一つの未来の可能性として考えながら読んでみてください。ちなみに、主人公が超ハイテンション爆走女性なので、あまり暗くならず、難しいことが苦手な人でも楽しんで読んでいただけると思います!
    • 参考になった 3
    投稿日:2013年07月12日
  • 70年代生まれの漫画好きのための物語
    70年代のため、と言ってももちろん話がわかる人には超絶に面白い。

    炎の転校生を読んだことがなくてもエヴァンゲリオンは観たことがある人や、
    エヴァンゲリオンは観たことがなくてもあだち充のみゆきを毎週読んでいた人や、
    漫画なんか興味ないけどアニメは大好きだぜとオネアミスの翼からナディア、グレンラガン辺りを観たことがある人なんかにオススメです。

    この物語はフィクションだけどノンフィクションでもあり、ノンフィクションだと思って読んでいくと主人公が誰なのかわかる。
    その本人であろう島本和彦はほんとにこういう感じの人で、現在もツイッターでそんなキャラのままやり取りしているのが見れる。
    今はそういう時代なので漫画家を近くに感じられるが、昔は本当に存在するのかすら確証がないじゃないか!とほんとに思ってたものである。
    それこそこの漫画のホノオくんのように妄想ばかりして生きていた時代を思い出して恥ずかしい。

    一応予備知識がない人にもオススメしたいけど、やっぱりおっさん共にオススメしたい漫画である。
    • 参考になった 10
    投稿日:2013年07月11日
  • 敵の将軍や名も無き兵士までもがかっこいい
    主人公や主要な登場人物がかっこよく描かれているマンガはたくさんあると思いますが、キングダムは主要な登場人物でない味方の将軍、敵の将軍、はては名前さえ出てこない兵士までもがかっこいいんです。特に私がお勧めするのが、12巻から16巻まで描かれている戦いで、数多くの名シーンがあり、必見だと思います。
    • 参考になった 18
    投稿日:2013年07月11日
  • ピアノに育てられた2人の少年の話
    ※ネタバレしてません※

    1巻1巻がとても短く感じるくらい、さくっと読めちゃう本。
    それなのに中身が薄いわけでもなく・・・。
    早く次、次の巻を!と思ってしまうストーリーでした。
    読む前は“芸術系の漫画にはありがちの、努力家と天才による確執とかのストーリー展開かな?”と思いきや、
    ひとりひとりの心情の描き方とか、師との出会い方とかが、
    とても魅力的な演出で、気づくとあっという間に22巻まで読んでしまいました。

    ほんわか雰囲気、葛藤、人間性、表現、夢、ピアノと自分。
    それがこの作品のキーワードです。
    • 参考になった 5
    投稿日:2013年07月10日