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  • 設定が多すぎるので物語に没頭できない
    主人公の少年「ベル」はダンジョンの中で運命的な出会いを夢見る子供みたいな性格。
    そんなベルがダンジョンに入り様々な敵と闘いつつ挫折し、ピンチを救ってくれた女性に憧れてしまい・・・
    という場面から物語がスタート。ありきたりといえばありきたりですね。

    その後、ベルは自分の能力が低くちっぽけで弱いものだと実感させられどうしても強くなりたい!と奮い立ち、
    またダンジョンへ挑戦するという少年漫画的展開が無難に面白い!

    私、こういう展開大好きです。
    • 参考になった 11
    投稿日:2015年04月06日
  • 世界最高峰の密室殺人事件
    10人の登場人物が誰一人として霞むこともなく料理されるようにストーリーに弄ばれるさまは見事としか思えませんでした。
    ページをめくるたびに緊張する圧倒的な恐怖と先の見えない展開。
    ここまで没頭できた作品は久しぶりです。

    そして、最後に物語の犯人が事件全体を独白し、全ての犯行が明るみに出る開放感は本当に凄まじい。
    どんな方法で犯行におよび、いかなる方法で周りを欺いたのかが全て明らかになります。
    なるほど、現在この世に数多く出版されている様々なミステリー小説はこの作品を教科書にして創られているんだろうなぁ
    と納得できるくらいのものでした。
    • 参考になった 1
    投稿日:2015年04月06日
  • 匿名希望
    私をラノベの世界へ導いてくれた作品
    宇宙戦艦ヤマト的な作品なんだろ?
    という先入観で読み始めたんですがそんな設定など全く出てこず、
    女子高生が未来のとある国へ行くことができる装置を使って未来へ行き、
    その国の戦争に宇宙戦艦を操り参加する、という凄い設定でした。

    また、戦争の描写も良くできているのですがそれよりもたくさんいる登場人物との人間関係模様がどんどん面白くなっていきます。
    主人公はヨーコと同級生の女の子3人。この4人で宇宙戦艦をそれぞれ操ります。
    また、ヨーコたち側の国のメカニックや司令官たちも個性的な性格の持ち主で読んでいて飽きません。
    1巻では主人公のヨーコとツンデレお嬢様の2人しか出てきませんが、普通の女子高生が宇宙戦争に参加して
    大きな戦果を挙げるっていう内容に同じ世代の私は心踊らされたものです。

    ちなみにヨーコこと山本洋子はどんなキャラかというと「涼宮ハルヒ」ですね。
    優等生だけど素行不良。まさにハルヒです。そしてゲームオタク。
    1巻に出てくるハードやゲームがかなり古く今読んでも理解できないようなアイテムが多数出てきます。
    セガサターンやプレイステーションならわかりますが、「タイガーバズーカーじゃ」とか「サンダーフォース」とか多分わからないだろうなぁ。。。
    著者もここまで長く続く作品になると予想できなかったんでしょうね。
    かなり著者の趣味が色濃く反映されていますから。

    といった私の人生をある意味変えた、というか方向を決めてくれた作品です。
    • 参考になった 2
    投稿日:2015年04月06日
  • ありきたりな設定だが内容はしっかりしてる
    美少女でおっとりしてるけど嫉妬深く主人公が他の女と話しているだけで主人公を魔法で半殺しにするようなキャラや、
    いつも袴をはいている古流剣術の使い手でツンツンしつつ主人公のことなんて興味はない!
    と言ってるのにもかかわらず二人っきりになると顔を赤らめて言葉数が少なくなったりするキャラや、
    スタイル抜群で巨乳なボディを武器に主人公をお色気攻めでアプローチするお姉さんキャラなどなど、
    エロゲーの登場人物のようなキャラが主人公を襲うドタバタコメディです。
    • 参考になった 2
    投稿日:2015年04月06日
  • ありきたりだけど面白い
    彼氏がいると見栄を張ったヒロインが咄嗟に自分の彼氏だって紹介した俺様系男子との変なラブコメ、
    といえばありきたりなお話ですが、そんな2人の主従関係が読んでいて結構面白いなぁと感じました。

    多分続刊以降も読み続けると思う。。。
    • 参考になった 2
    投稿日:2015年04月06日
  • パンツ、おっぱい、変態
    パンツ、おっぱい、変態、というラノベです。

    このラノベはフォントをいじったり文字を大きく編集したりと文字遊びが多く行われているので好き嫌いが激しく別れる作品だと思います。
    私はこういうの好きじゃないんですけどね。

    内容も、東京でアイドル活動をやっていた美少女がなぜか主人公の通う学校に編入してきたり、
    可愛くて巨乳の幼なじみが嫉妬しつつ主人公にモーションをかけたりとお約束通りの展開がたくさん詰まっています。

    ただ、かなり真面目に農業の取り巻く問題を語ったりする場面もあります。
    バカバカしいノリの良さだけのラノベじゃないのである意味メリハリの効いた作品なのかもしれません。

    個人的にはラノベで読むよりも漫画で読むのをオススメします。
    ラノベのフォント遊び、やっぱり好きになれない。。。
    • 参考になった 3
    投稿日:2015年04月06日
  • 匿名希望
    残念賞
    美麗な絵とミステリなファンタジー的内容に最初の3巻ぐらいまでは続きが気になったが、10巻以降ストーリーがグダクダ。伏線張って最後に繋がらない感じが、残念。読み応えが薄かった。
    • 参考になった 6
    投稿日:2015年04月05日
  • 匿名希望
    90年代ギャクファンタジー金字塔
    長い声のネコ、キタキタおやじ、独特の世界観を持ち、個性的なキャラクターがハマる。馬鹿馬鹿しさと可愛らしさが同居する不思議な魅力があり、疲れた頭に爆笑必至です。
    • 参考になった 2
    投稿日:2015年04月05日
  • 私的No.1料理系マンガ
    ストーリーはいたってシンプル。
    26歳OLのワカコが一人で居酒屋などに入りお酒と一品料理を楽しむ、
    という5〜6ページの短篇集。

    何が面白いのかというと、とにかくワカコがお酒と一品料理を美味しそうに楽しむところです。
    例えば、鮭の塩焼きと日本酒を交互に食べつつ「ぷしゅー」と舌鼓を打ったり、
    皮が旨いと感動したり、さらにお酒が進んだりと読んでいてとにかく同じものを同じように楽しみたくなります。

    実際に私もこの漫画にでてきた一品料理を居酒屋で注文することもしばしば。
    ポテトサラダ、茄子田楽、ハムカツ、だし巻き、お刺身、、、そして日本酒、ハイボール、ワイン、、、最高!

    ここまで食欲中枢を刺激されるマンガは久しぶりです。
    漫画の絵は人物はデフォルメされてるけど料理はしっかりと書き込まれていますので
    より美味しそうに感じるんですよ。本気でオススメです。
    私的No.1料理系マンガとして強くオススメします。
    • 参考になった 6
    投稿日:2015年04月05日
  • 読めば読むほどお腹が空いてくる
    このマンガに出てくる料理はどれも美味しそうですね!
    しかも再現できるようにレシピが結構詳細に描かれているので個人的にはレシピ本として使っていたりします。

    ストーリー性はほぼ無いですが、主人公の浩平とイトコで1つ年上の弥生が
    ほのかに恋愛感情を匂わせつつも(いや、あまり無いか・・・)二人でいろんな料理を作っていくという展開が
    なんとなくほのぼのとさせられます。

    読めば読むほどお腹が空いてくる良作、結構オススメです!
    • 参考になった 2
    投稿日:2015年04月05日
  • クリエイティブな仕事は泥臭く地味な仕事…
    業界未経験の新人ライター「麦みそ」が、
    一癖も二癖もある会社のメンバーと一緒に様々な仕事をこなしていくというお話。

    特に面白いのが、雑誌や広告の制作といった光当たる部分がメインとして描かれているわけではなく、
    そこに行き着くまでの地道で地味な作業が描かれているところなんです。
    地道な取材や執筆作業を仲間とともに失敗しながらも前向きにこなし、徐々に信頼を勝ち取っていく姿はとにかく清々しい。
    クリエイティブな仕事は実は泥臭く地味な仕事なんだということがはっきりと分かります。

    お仕事漫画なんだからもっと多くの人が興味を持つ仕事を描けばいいのにと思いましたが、
    逆に誰も注目しないような仕事を作者の手腕でより面白く表現する仕事力に感銘を受けています。
    • 参考になった 3
    投稿日:2015年04月05日
  • ネタバレあり
    経験と能力の差をアイデアで縮める工夫
    今巻は、「秋の選抜」準決勝で勝ち残った
    幸平創真、黒木場リョウ、葉山アキラ3名の戦いが描かれています。

    とは言っても、試合は後半の少しだけであり大部分が決勝戦のお題である
    「秋刀魚」の目利きについて割かれているんです。
    黒木場や葉山は目利きの経験や能力がとにかく高く、
    市場内で最も質の良い秋刀魚を選び取っていくけど創真はその能力がない。
    この時点で既に差ができており勝つ見込みが非常に少なくなっているわけで。

    この逆境にアイデアとチームワークで乗り切ろうと足掻くストーリーが面白いんです。
    創真の驚愕のアイデアをぜひお楽しみいただきたいなと思います。
    • 参考になった 3
    投稿日:2015年04月05日
  • 美しい歴史絵巻!
    まず、とにかく作画が美しく、好みでした。
    歴史上の人物を好きになるとどうしても最後は死に別れてしまう悲しさがあります。
    その切なさを儚く華やかに表現している作品だと思います。
    もう会うことができないとわかっていて見送る苦しさや、大切な人をなくしてしまうことがわかっていてどうにもできない辛さがたくさん詰まっていますが、それがあってこその愛情みたいなものを感じられる作品です。
    初めて読んだ作家さんですが、ぜひ別の作品も読んでみたいと思いました。
    歴史物に抵抗があって迷っている方はぜひ読んでみて下さい!
    • 参考になった 6
    投稿日:2015年04月05日
  • ネタバレあり
    好きな人が好きといってくれるまで
    ガールズラブというと線の細い少女マンガを想像するところですが、本作ぜんぜん細くないです。またコミカルとシリアスの絶妙なバランスがあいまって、ガールズラブが少年マンガのラブコメに落とし込まれ、作者いけだたかし氏の他作品と同様に読後感の爽やかさは健在です。

    主人公すみちゃんの密かな想い人の風間はかわいい女の子が大好き。だから親友というベストポジションを手放す勇気がないすみちゃんではあるけど、「異性を好きになるのが普通なのに(あたしってば…)」というよくある葛藤を一足飛びして、自分では不釣り合いだと風間をあきらめたり、前向きに風間の幸せを願ったり、でもやっぱり風間が好きだったり、普通の恋愛をしている。じゃあ百合である意味ないじゃーんとなる部分ではあるんだけど、「普通に恋の話」なのだからこれでいいのだ。
    そうはいっても女の子。ある意味では正しく女々しく、ド直球に「好きだ!」「私も!」とはいけないわけで(鈍感なくせに繊細だったり)、好きな人が好きといってくれるまでの過程を楽しめるラブコメ(百合)の名作です。

    物語中、女子部のメンバーなど他キャラクターの存在が主人公たちの輪郭を鮮明にして学園青春マンガとして読んでも充分面白いと思います。個人的に、朱宮君はガールズラブでは倦厭されがちな男性キャラクターでありながら男の娘だからなのか不憫なエピソードが多いからなのか「…まぁがんばれ」と応援したくなる存在の一人です。
    • 参考になった 3
    投稿日:2015年04月05日
  • もう最高です‼
    とっても面白い作品だと思います。
    絵がすごく綺麗でほんとに光一がかっこよすぎます。
    こんな騎士がいればなぁと女子心をくすぐられます笑
    ひなちゃん羨ましい!!
    • 参考になった 14
    投稿日:2015年04月03日
  • うーん ちょっと物足りない!!
    1冊の内容が少なくて物足りないなぁと思います。
    絵もあまり綺麗じゃないです。きれいな絵が好きな人には残念だと思います。一巻しか読んでないですがはっきりいってあまり続きは気になりませんでした。
    • 参考になった 4
    投稿日:2015年04月03日
  • ネタバレあり
    おもしろかった!
    始めは、義理弟の姉に対する執着とその結果にハラハラし、後半は度肝を抜かれました!
    作者さんが、姉視点の「監禁」から読んでいただきたい、という気持ちが読み終わって分かりました。
    興味ある方は、ぜひ「監禁」。そして「虜囚」を読むが吉です!!

    絵も素晴らしく綺麗で、色っぽかったです。
    エロ率高くて途中飛ばして読むこともありましたが、内容共に満足感でいっぱいです!!
    • 参考になった 3
    投稿日:2015年04月03日
  • 匿名希望
    私は好きでした
    某通販サイトのレビューではなぜか酷評が多く不安でしたが、とても楽しく読めました。

    青沼先生のエッセイはギャグテイストで、暗い部分はあまり描かれないし、お気楽な雰囲気が私は好きで嫌味も無く読みやすいのですが、それらを「努力せずBL漫画家になろうとしている」と捉えてしまえば、この漫画の評価は一気に下がると思います。

    子育ても大変な時期を過ぎた主婦が、子供の頃から好きだったBL漫画を描き始める、という企画(?)は、純粋に面白いと思います。

    巻末では青沼先生のBL漫画も読めます。
    • 参考になった 4
    投稿日:2015年04月03日
  • 『食の軍師』がテレビドラマ化されて話題です。作者名の泉昌之は原作の久住昌之と作画の泉晴紀のコンビ名。久住昌之といえば『孤独のグルメ』(作画:谷口ジロー)、『花のスボラ飯』(作画:水沢悦子)などの原作でもお馴染みですが、今回ご紹介する『漫画版 野武士のグルメ』は久住のグルメエッセイ『野武士のグルメ』を原作として、土山しげるがコミカライズした作品。グルメコミックの代名詞のような二人による作品なので、内容はマズかろうはずがありません。時代劇の食マンガを想起させますが、そうではありません。主人公は定年を迎えたばかりの元サラリーマン。いわば浪人なのですが、それではイメージが悪いから野武士でいこうと、定年後の心の在り方を定めるわけです。野武士ですから、平日の昼間からビール片手に焼きそばを頬張ったりするのですが、これがうまそうなのなんの。タンメンやアジの干物定食など、日常的に口にしそうなメニューばかりが描かれているのですが、主人公の表情と食に対しての思案のモノローグに惹き込まれてしまいます。しかも、野武士らしくゆったりとした余裕のある中で味わうのがうらやましい。定年後の、こんなライフスタイルって素敵だ、と妙な夢と希望が湧いてくるのでした。(2015/4/3)
    • 参考になった 7
    投稿日:2015年04月03日
  • 「監視」と「報酬」の欧米流ではない、日本企業を支えてきた経営のメカニズムに迫る
    北海道拓殖銀行や山一證券が破綻、一方でソニーが執行役員制を導入して社外取締役の比重を高めた1997年頃から、日本企業でも「企業統治(コーポレート・ガバナンス)」への関心が高まったと言われる。以来今日に至るまで日本企業は、社外取締役を中心とした取締役会が経営者を監督する米国型のコーポレート・ガバナンスへ向けての改革が求められてきた。本書は、そうした改革が現実にはさほど進んでいないこと、米国型の企業統治に違和感を感じる企業人が多いことから、あるべき企業統治は「良心」に基づくものではないかと問題提起する。米国型の企業統治は「自利心」によるものであり、それだけではうまくいかない。日本企業は、従来から日本で成功している「良心」による企業統治を維持し、それを世界の範とするべきと主張する。
    書籍ダイジェストサービス「SERENDIP」詳細はこちら
    投稿日:2015年04月03日
  • 組織論・キャリア論・リーダー論などの観点から、クリエイティブな働き方を解明する
    映画や音楽などのエンターテインメント業界における「プロデューサー」という職種・肩書きは、一般的にもある種の敬意をもって捉えられることが多い。それは、俳優やアーティストを含むチームを束ね、新しいものを創造するというハードルの低くないことをやってのけているからだろう。そして今、「新しいもの」が求められているのはビジネスの世界も同じである。ゆえに、企業にプロデューサー型人材が必要なのではないか。本書では、ビジネス・プロデューサーを含むプロデューサーの創造的な活動やその現象を「プロデューサーシップ」と名付け、映画プロデューサーや成功している一般企業の例などをひきながら、それがどういうものか、どのように育んでいけばよいかを、著者の専門である経営組織論をベースに論じている。
    書籍ダイジェストサービス「SERENDIP」詳細はこちら
    投稿日:2015年04月03日
  • ついに!ついに『BECK』全巻が電子書籍にてリリースされました!待っておりました。といいつつ今まで評判は聞いておりましたが、一回も読んだことがありませんでした。男性の方はもちろんなのですが女性の方にも、まだお読みでない方に是非お勧めしたい!泣けます。ドキドキします。平凡な中学生の「コユキ」の生活は「――あいつに出会うまでは……」という人生を変える出会いをするわけですが、そういう熱いものもありつつ、さすがハロルド先生なので「中高生の!いろいろなモヤモヤが!」というのも忘れずに描かれておりまして、もはや私からすると「男子の微笑ましさ」満載ですよ。とにかくメンバーの5人がみんないいヤツだし、竜介(映画だと水嶋ヒロですね、まだ見ておりませんが)の妹真帆はカワイイし、一番好きなのは何と言っても斉藤さん(コユキのギターの師匠)ですが、とにかくメンバー以外の登場人物も面白い人たちばかりです。注意点としては5巻までぐらいはもしかしたら我慢して欲しい!というところでしょうか。それ以降にハマる感じです!
    • 参考になった 13
    投稿日:2015年04月03日
  •  本書『最終退行』は、京浜工業地帯の一角、大田区羽田の銀行支店を舞台に展開される男たちのドラマです。一種の社会派ミステリーといっていいでしょう。組織の呪縛にあえぎ、もがく銀行マン、彼らに生殺与奪を握られて追い込まれていく中小企業経営者、そして私欲にまみれた銀行トップをつけ狙う得体の知れない集団が絡み合うスピード感あふれる展開で、読み出したら止まりません。
     日本のモノ作りを支えてきた町工場の技術や職人魂を描いた『下町ロケット』で第145回直木賞(2011年上期)を受賞した池井戸潤が2004年に発表した作品で、下町の町工場、中小企業経営者へのまなざしは、『下町ロケット』に受け継がれています。

     物語は〈朝日新聞 一九四六年四月二〇日(土曜日)[芝浦沖に金塊百三個 米海軍引揚ぐ]〉という新聞記事に始まります。記事の内容はこうです。

    〈米海軍潜水夫の一隊は一九日東京商船学校敷地に近接する東京湾芝浦沖の海中から八十ポンド金塊百三本を引揚げた、価格にして六万一千八百ドルではあるが、第二騎兵旅団の語るところによれば最初東京湾には二億ドルの価値ある金銀プラチナなどが埋められていたといふ予想は誇張されてをり、現在までにはプラチナや銀は一本も発見されず、また銀がどのくらい海中に埋没されているか予想の限りではないというふことである〉

     前年の8月に第二次世界大戦が終わり、日本の占領統治が始まって8か月経過した時期に東京湾から大量の金塊が引き揚げられたという記事(一部の旧字を現在のものに置き換えたほかは本で使用されている当時の表記のまま引用)に続いて、32年後の昭和53年に作成された銀行の内部文書が引用されています。

    〈 [調査報告シキ五三一九七番 参考添付文書] /昭和五十三年三月二十五日/東京第一銀行取締役会御中/審査部 企画室 次長 久遠和彌・・・・・・〉と題され、親密先山友電機の副社長がM資金融資話にのせられて多額の約束手形を振り出したあげく首吊り自殺に至った経緯を詳細に報告する内容で、昭和21年4月に東京湾から引き揚げられた金塊にも言及。M資金の実在可能性を示唆する報告者の久遠次長は、後に東京第一銀行のトップに上り詰め、物語の一方の主役として登場してきます。
    「M資金」は戦後日本の経済社会の裏側で語り継がれ、さまざまな事件の背景となってきた謎の闇資金話ですが、本書は亡霊のようなM資金をめぐる奇々怪々な展開を縦軸に、バブル崩壊で変質していく銀行の中で銀行マンとしての矜持を保って生きようとする副支店長・蓮沼鶏二の孤独な闘いとそれをとりまく人間模様を横軸に編まれていきます。池井戸潤の作品に共通している正義感は、本書でもいかんなく発揮されていて、作品の強いモチーフとなっています。
     副支店長の蓮沼の上司、支店長の谷は田宮金属工業に対し「融資予約」をエサに返済を迫ります。支店長の「融資」の言葉を信じた田宮社長はなけなしの3億を返済しますが、結局期待した融資は受けられず、不渡りを出してあっけなく倒産に追い込まれ自殺してしまいます。あろうことか谷支店長はその死亡保険金を差し押さえようとします。その時、蓮沼は初めて「ノー」を言い放ちます。

    〈「保険金は、田宮さんの遺族が生きていくために必要最低限の金だ。田宮さんはそれを遺すために死んだ。それは差し押さえるべきではない」
    「くだらん温情か、副支店長。そんなことをしてどうなるかわかっているんだろうな」
    「どうぞ。好きにしたらいい。だが、田宮さんの保険金を差し押さえるようなまねは絶対にさせません」
     蓮沼は断言し、谷と睨み合った末、身を翻して自席に戻った〉

     倒産会社に対する債権回収を阻害したという理由で、人事から「副支店長失格」の烙印を押された蓮沼は「銀行員である前に私たちは人間ですよ」とだけ言って人事部をあとにします。「銀行の論理」と「人間としての正義」の相克は、「半沢直樹シリーズ」(『オレたちバブル入行組』『オレたち花のバブル組』『ロスジェネの逆襲』『銀翼のイカロス』)など池井戸潤の金融ミステリーで一貫して描かれているテーマ。銀行マン経験のある池井戸潤だからこその銀行小説としての迫真性も読みどころのひとつです。
     書名の「最終退行」とは銀行支店で最後の最後に戸締まりをして退出することを言うそうです。副支店長兼融資課長の蓮沼はいつもいつも「最終退行」となっていました。経営サイドの一員として「銀行のための人生」を送ってきた男が、すべてに踏ん切りをつけてコースアウトに踏み切ります。誤魔化し続ける人生にピリオドをうった銀行マン。「銀行マン」である前に人間として生きたい――胸の奥底に秘めた思いに忠実であろうと決意した男は、人生を賭けて経営トップを頂点とする銀行の腐敗構造に挑んでいきます。緊迫の取締役会――議長役の会長が閉会を告げようとした時、専務が緊急動議を求めます……。
     衝撃のエンディングページを閉じて一気読みを終えた時、東の空に太陽が昇り始めていました。(2015/4/3)
    • 参考になった 3
    投稿日:2015年04月03日
  • 匿名希望
    面白い
    私の中で久々のヒストリカル系でのヒット
    主人公が賢くかわいく魅力的なのがいい
    • 参考になった 9
    投稿日:2015年04月02日
  • 本誌の配信は?
    気が向いて無料版を試し読みしたらどれもおもしろく、特に梶ヶ谷さんの「小説家と家政夫」はツボにはまって速攻で完結まで購入しました。
    momentのサイトを見ると、続編の「小説家と家政夫2」が本誌で連載されているようですが、なぜ本誌の配信がされていないのでしょう。
    無料版を読んで「続きを読みたい」というテンションの時に本誌が配信されてないなんて本末転倒だと思います。
    数日か数週間もしたらテンションも下がって「まあいっか」で忘れるケースになりそう。
    わざわざ無料版を載せても販促にならないのでは?
    単行本で買えば完結で終わりですが、こういう質の高い雑誌は続きもの読んでいるうちにあれもこれも気になってきて結局雑誌定期買い、その上単行本も購入するハメになりそうなものですが。
    それともまた忘れた頃に配信されるのですかね。
    • 参考になった 9
    投稿日:2015年04月02日