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  •  「力なき正義は無力なり、正義なき力は暴力なり」という言葉があります。社会的にも肉体的にも力のない僕には全く関係のない言葉ですが、『ザ・ムーン』や『DEATH NOTE』をはじめ、正義を問いかける作品は強くココロに残っています。その中でも、もっと身近な正義を描く『道士郎でござる!』が、僕は大好きなのです。
     物語は、12年前にアメリカに渡った桐柳道士郎が、なぜか武士になって日本に帰ってくるところからはじまります。ふと、現代に蘇った憲兵を描く『ケンペーくん』(ならやたかし)を思い出しましたが、道士郎とは全く関係ありません(これもある意味、正義を問いかける作品であります)。道士郎はチートといえるほど強大な力を持つ男です。そして、行動理念は武士道。武士道的観点からクズだと思えば、ヤンキーだろうがヤクザだろうが問答無用で叩き潰します。道士郎が殴ればヤンキーは空中を回転しながら飛んでいき、復讐など考えられないほどのトラウマを植え付けられます。身近にある悪に天誅を下すのが道士郎なのです。
     向かう所敵なしの道士郎の代わりに、物語の主役となっていくのが、道士郎に目をつけられ、殿にされてしまった健助です。健助は、小心者で、常識的で、自身に危険のない範囲で優しい、そんな普通の少年です。道士郎に関わったことで、ちょっとした優しさを発揮してしまったがゆえに、どんどん道を踏み外し、高校は退学し、転校した底辺校では級長になってしまい、挙句の果てに、ヤクザと対決するはめになります。
     はじめのうちは、健助が巻き込まれたトラブルを道士郎とが解決するという、「水戸黄門」か「いけ、ピカチュウ!」のような展開もあります。しかし強大すぎる道士郎の力と見境のない正義感は、およそ制御できるものではなく、放っておけば無限にトラブルが拡大してしまうのです。社会から完全にはみ出した道士郎という存在に振り回されることなく一般生活を営むために、健助は自分の力で解決を目指すようになっていくのです。
     健助はちっぽけな人間でしたが、道士郎によって追い詰められることで身につけたクソ度胸で、強大な敵に立ち向かうことができるようになります。どんな敵でも必ず倒す道士郎と、弱くて殴られても決して折れない健助の姿に、周囲のクズたちも少しずつ変わっていくのです。あの二人がいるから俺は頑張れる――そうやってグズでザコだったモブキャラが頑張る姿には心動かないはずがないのです。
     とてつもなく笑えて、グズの所業に心から頭にきて、成長するキャラクターたちに感動する……全8巻の短い物語の中で、あらゆる方向に心が揺さぶられる、王道の名作が『道士郎でござる』なのです。
     
    • 参考になった 1
    投稿日:2014年10月10日
  •  書店の平台に並んだ多くの新刊書のなかで、海側から撮影された東京の夜景を全面に敷いたブックカバーに目がとまったのは、梅雨が明けた7月半ばでした。『東京タクシードライバー』(朝日新聞出版刊)。奥付を見ると初刷り発行が2月末で、手にした本は3刷り、6月20日の発行とあります。出版不況が長期化する中にあって4か月あまりで3刷りまで版を重ね、9月には電子書籍にもなりました。ノンフィクションの本としては好調と言ってよいでしょう。書名から、タクシー運転手が見聞きした客の話をまとめるといったよくある趣向の本を連想しましたが、その予想は見事にはずれました。乗せた客とのやりとりも出ては来ますが、著者が狙ったのはあくまでもタクシードライバーの「人生」です。高校や大学を卒業後、タクシーの運転手として社会人生活の第一歩を踏み出したという人はあまりいません。不況になると新人のタクシードライバーが増えるとよく言われます。仕事に行き詰まったり、家庭生活が破綻したり、様々な問題を抱えたあげく、とにかく生き続けるために入り込んでくるのがタクシーの世界です。ノンフィクション・ライターの山田清機はそこに現代ニッポンの「人生」を見ていき、一冊の本にまとめ上げました。紙版のオビには「夢破れても人生だ。夢破れてから、人生だ」とあります。本書に登場する13人は13通りの人生を生きてきて、いまタクシードライバーとして東京という町を走り続けています。その13人の、13の物語――。国際自動車の台東本社は日比谷線南千住駅から吉野通りを南に300メートルほど下り、泪橋交叉点を左折したところにあります。泪橋とは現在では暗渠になっている黒川にかかっていた橋の名前で、江戸時代、小塚原刑場で処刑される罪人たちがこの橋の手前で家族や友人に別れを告げて涙を流したところからこの名前がつけられたそうです。ちなみにその数20万人にのぼると言われています。また、漫画『あしたのジョー』で、矢吹丈(ジョー)の育ての親、丹下段平は丹下拳闘クラブ旗揚げのとき、丈に向かって「いつか泪橋を逆に渡ろう」と語りかけています。著者は、〈江戸時代には、罪人たちが泪橋を渡って刑場に向かい、昭和の時代には、丹下段平やジョーのような住人がいつか泪橋を逆向きに渡ることを夢見て、人生一発逆転を企図した。泪橋は生と死、成功と挫折の境界線に架かる橋だった〉と書いていますが、その泪橋近くに位置する国際自動車本社でインタビューした元俳優のタクシードライバーN(52歳)の物語を紹介しましょう。〈身長一八〇センチ。肩幅が広く、脚が長い。そして、甘い声と甘いマスクの持ち主である。国際自動車のトレードマークであるチャコールグレーのスーツと、山吹色のレジメンタルタイがよく似合っている。聞けばNは元俳優で、オダギリジョーや浅野忠信と一緒に映画に出演したこともあるという。〉高校を卒業してアパレル会社に就職、洋服を売りまくっていた頃、Nは「ジョン・ローンという香港出身の俳優がサンフランシスコに密航してアメリカでデビューを果たした」という話を小耳にはさみ、本気でアメリカ密航を考えるようになります。〈Nは、そのオーナー社長が中古のアメ車を買い付けるため、定期的にカリフォルニアに出張しているという情報を掴んだのだ。ジョン・ローンが密航でたどり着いたのも、まさにカリフォルニアである。「短絡的なんで、社長、僕をカリフォルニアに連れてってくださいって直接頼み込んだんです。そうしたら、いいよって、渡航費用をポンと全額出してくれました」密航でなく正規のルートではあったけれど、とりあえずアメリカにタダで渡るという夢は現実のものになった。しかも、行き先はカリフォルニアだ。ジョン・ローンのエピソードをわがものとする旅の第一歩を、Nは踏み出した。〉Nが渡った最初の橋でしたが、夢は長続きはしません。〈……カリフォルニアの日本人社会の現実も見えるようになってきた。それは夢を抱いて太平洋を渡ってきたNにとって、あまり見たくない現実だった。カリフォルニアの日本人社会に棲息している人間の多くは、マリファナやコカインの常習者だった。「日本で失敗して、落ちぶれて逃げてきた人ばっかりでしたね。そういう人たちが麻薬に耽っているというのが、僕が見たカリフォルニアの日本人社会の実態でした。肌の色で住む場所がはっきりと分かれていることにも、失望しました。ちっとも自由の国なんかじゃないじゃないかって……」Nはついぞ現地の日本人社会に溶け込むことができず、わずか三カ月間滞在しただけでカリフォルニアを後にすることを決意した。「このままカリフォルニアにいたらダメになると思いました。たぶん、そこが僕の凡人たるゆえんなんだと思うけど、いつもぎりぎりのところで踏みとどまってしまうんです。そのへんが、人間としてつまらないところなんでしょうね」〉日本に帰ったNは劇団のオーディションに受かり、そこでの活動にのめり込んでいきます。生活費は運転のアルバイトで稼ぎました。芝居の主役級を演じたこともありましたが、40歳を少し過ぎたとき、劇団からすっぱり足を洗って、タクシドライバーに転身します。なぜ、Nは芝居を辞めてしまったのか。決定的だったのは映画『アカルイミライ』に出演したことだったという。〈二〇〇三年に公開された黒沢清監督のこの映画は、カンヌ国際映画祭にも正式出品されている。主演はオダギリジョー。オダギリの初主演作品であり、他に浅野忠信や藤竜也なども出演していた。Nは浅野忠信が刑務所に収監された一場面に出演している。『アカルイミライ』のDVDを借りて見てみると、たしかにNの名前がエンドロールに出てくる。「台本にもエンドロールにも初めて自分の名前が入ったので嬉しかったですけれど、浅野さんやオダギリさんは、撮影現場でもなにかが違って見えました。きっと僕は、画面を通して彼らを眺める側にいたんです。撮影現場はテレビの現場なんかと違ってとても熱気がありましたけれど、ずっと違和感を抱えながら、それを傍観している自分がいました。正直言って、居心地が悪かったですね」『アカルイミライ』の中のNには、やはりセリフがない。制帽を目深にかぶり、やや背中を丸め気味にして終始うつむいているため、表情もはっきりとは見えない。浅野忠信の後ろで面会の内容をメモに取り、時折、激昂した浅野を背後から羽交い締めにしたりするのだが、一切声は出さない。どこか、チーフ・ブロムデン(引用者注:大阪の萬劇場で上演された芝居『カッコーの巣』でNが演じたネイティブ・アメリカンの大男。ロボトミー手術で廃人にされた主人公のマクマーフィーを窒息死させることによって、彼を解放してあげる)に通じる役回りである。撮影中の「居心地が悪い」という感覚は、結婚を決めて、芝居を辞める決心をするまでNから離れることがなかった。〉そして深夜、客を乗せて走るNが語る言葉に、著者は橋を渡って向こう側を見てきた人間のつよさを感じとっています。〈「挫折ではないですよ。芝居はやり切ったので、いまはもう単なる通過点に過ぎません。あそこは、自分にふさわしい居場所ではなかったと思うだけです。タクシーの仕事を憐れむお客さんもいるけれど、そんなことはないですよ。運転は好きだし、たまに面倒なこともありますが、お客さんとの出会いも好きだし……。少々納得が行かないことがあっても飲み込むようになってしまったのはちょっと悲しいけれど、それを覚えないと大人にはなれませんからね」Nが心から解放されたと感じるのは、逗子や茅ヶ崎へ長距離客を送り届けた後、コンビニで缶コーヒーを買い、海辺でタバコを一本ふかすときだ。「深夜に逗子マリーナなんかに行くと、誰もいない港でヨットの帆がカラーンカラーンと鳴って、夜の夜中にそんなところで潮の香りを嗅いでいると、ナルシスティックかもしれませんけれど、何で自分はこんなところにいるんだろうって、なにか特別な感じがしますね」〉なまやさしい仕事ではありません。昼も夜も、運転手と客という関係性のなかで、見知らぬ他人と出会い、時には1時間も2時間も時を共有する仕事です。「夢破れて」その人生をいま生きている13人の物語。客との間で交わされた、とっておきの「いい話」もあります。目白通りの学習院前で石原裕次郎を乗せたタクシードライバーと裕次郎の間で起きた、一瞬の出来事。ドライバーは裕次郎の粋な人柄にしびれた、と懐かしんでいます。(2014/10/10)
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    投稿日:2014年10月10日
  • イケメンでNo.1ホストと、ごく普通ののおっとり女子大生との、ほのぼのラブストーリー♪元中学校時代の同級生で、頑張って告白しようとしたものの、想いは実らなかったるい。それから数年後、友達に連れられて訪れたホストクラブでその人と再会!諦めきれなかった想いがあふれて偽名をつかってお店に通いはじめ…?長江先生の作品は、「恋うま~恋するために生まれてきたの~」で初めて出会い、その作品に登場する男性キャラクターの色気にやられてから、ずっと読み続けています。ぽやっとした女の子が多い先生の作品ですが、この作品も同じようにちょっと(?)純粋すぎる女の子・るいが主人公。色んな人に騙され、振り回されるかわいそうな子なんですが、それでも彼を信じる純粋さはうらやましくなるほどです。2000年に発売された作品ですが、読み切りシリーズものとして続編も出ているので、二人がどこまで幸せになれるのか楽しみながら読める作品です
    • 参考になった 6
    投稿日:2014年10月10日
  • 匿名希望
    泣くし・・・!
    最初の出会い、流れ、結末。全てにおいて優しさが詰まってます。そして登場人物全てのキャラが本当に際立っています。それぞれ魅力的です。最初の印象から変貌してしまうコもいます。面白いです。男子キャラはかっこいいタイプではないので、そんなキュンキュンするっていう感じではなかったけど、ツンデレ的な優しさが垣間見えると、ブワーッて泣けます。ネコのエピとか、もう泣き過ぎました。過去の暗い背景とか苦手なんだけど、このお話には必要だったかもしれません。あと最終巻の巻末に描かれてる2人が可愛過ぎて、これはかなりキュンときました★そこー?笑 
    • 参考になった 2
    投稿日:2014年10月07日
  • 個人的に古谷実作品のテーマは「普通はすごい」「“めんどくさい”に打ち勝て」この2つだと思っています。これまでの作品でも繰り返し描かれてきたモチーフですし。しかし今回は少し毛色が違います。主人公・タケヒコは愛する妹のためであればどんなことでもします。めんどくさがりません。それがたとえ世間からみたら明らかに普通ではない、素っ頓狂なことであっても。もちろんそんなタケヒコを周りは「変人」と見るわけですが、タケヒコは全くそれを意に介さず、ただひたすらに己の(おかしな)哲学に基づき、ある種ストイックなまでに行動を起こします。これまで数作続いていた「割と普通のどこにでもいる人」を主役とした古谷作品とは一線を隔した主人公です。そんなタケヒコの空回る“愛”や生き方も、やがてひとつの決着を見ることになるわけですが、最後の最後、タケヒコが言う「生きててよかった」というセリフ。これは過去の古谷作品の主人公たちすべてに捧げたいセリフでもあり、そうした作品群を描いてきて、古谷実が本作で辿り着いた人生肯定なのだと思うとこちらの感慨もひとしおです。個人的には大名作だこれは。
    • 参考になった 3
    投稿日:2014年10月07日
  • 匿名希望
    初めての作家さんですが面白かったです
    あぁ受けの変態勅使河原くん、とても面白いです。攻めの向井くんはよくいる顔良し成績良し
    少々性格問題あり、でも物凄い忍耐力と相手に対する理解力で、勅使河原くんは恋に落ちます。
    初めて友達が初めての恋人、このパニックのおちかたが、なんとも可笑しいです。
    エロも適度あります。
    • 参考になった 1
    投稿日:2014年10月06日
  • 匿名希望
    名作です。
    ドキドキ、ワクワクする素敵なファンタジーです。
    私的には、七つの大罪やワンピースよりも面白いと思います。
    前作達とは違う、夢見るファンタジーです。
    • 参考になった 0
    投稿日:2014年10月05日
  • 匿名希望
    続きが気になる
    ラーメンをテーマにしているので、すんなりこの世界に入れた。
    性格的に対照的な二人の女子高生のぎくしゃくした会話がいいテンポを生んでいて退屈しなかった。
    小泉さんのクールでミステリアスな性格と、庶民的なラーメンと言う題材のコラボに意外性があって面白い。
    • 参考になった 1
    投稿日:2014年10月05日
  • 実は王道
    ストーリーの完成度が高いです。
    縦糸と横糸が色々な模様を織りなしながら、最終的には全体は一枚の美しい絵のような織物として完成している…作品の全体を通読してそんな印象を持っています。
    これだけ綺麗に伏線を回収してうまくクライマックスに繋がり、読後のモヤモヤ感がない作品って、ジャンプの長期連載では少ないです。
    どS魔人と女子高生の関係性、思わぬところに散りばめられてニヤリとできる小ネタや風刺、独特の凝りに凝った構図や絵のケレン味、魔人ネウロの痛ましいほどの「謎を喰う」ことへの渇望とプライド、主人公の弥子を取り巻く人々、犯人や敵キャラクターの強烈な個性に、まず惹かれますが…実は、弥子や彼女を取り巻く人間達、引いては魔人自身の成長物語であり、人間の可能性への賛歌であり、B級娯楽漫画のふりをした超王道少年漫画です。
     何度も読み返したくなる作品です。
    • 参考になった 3
    投稿日:2014年10月04日
  • ☆2.8評価くらい
    3作品あり全てひとつのコンビニの登場人物達で構成されているお話でした。
    感想はおしい!勿体ない!という感じ表題作は丁寧に描かれていて好きな感じでしたが残りの2作品はストーリー性と登場人物の個性がいまひとつ纏まっていないという印象。残念に感じた部分もありましだが表題作が王道な設定ながら雰囲気のある作品で絵もキレイだしフワッとですがエロもあるので気になる方はキャンペーン得点がある時に購入するといいかもしれません。
    • 参考になった 6
    投稿日:2014年10月04日
  • ネタバレあり
    HOTではありませんが
    篠崎佳久子さんの絵が好きで、
    ほとんど購入していると思うのですが、
    気に入る作品って少ないんですよね、残念ながら。

    人物の表情があまり豊かではないので、
    ヒーローやヒロインの心情を知る方法が
    文字に頼りがちになっちゃうせいなのか、
    手応えのようなものを感じられないのです。

    本作品「家政婦の娘と呼ばれて」もそうで、
    登場人物も作品自体もおとなしい感じで、
    メリハリに欠ける印象をぬぐえません。
    • 参考になった 0
    投稿日:2014年10月03日
  • 〈服も脱がないうちから、麻子は達し続けた。桐谷の唇に呼吸をふさがれ、桐谷の指で乳首を柔くきつく抓りあげられただけで、頭の中で何度も何度も白い光が爆ぜ、まるで米つきバッタのようにあられもなく腰が跳ねる。どこをどう走ったのか、桐谷が車を乗り入れたのは、閑静な住宅街の奥に突如現れたラブホテルだった。手首をつかまれ、引きずられるようにして個室に入るなり抱きすくめられた。〉〈あっと思った時には、脚を両側へ広げられた後だった。間に腰を割り込ませた桐谷が、手を添えてあてがい、まっすぐに侵入してくる。鈍い痛みと、圧迫感と、それらさえも凌駕(りょうが)する強烈な快感。こらえきれなくなった麻子の口からとうとう悲鳴のような声がもれると、応えるように桐谷までが大きな声をあげた。セックスを、これほど気持ちいいと思ったのは生まれて初めてだった。何度果てても達しても足りなかった。永遠につながっていたかった。眼裏に、さっき見上げた桜が爛漫と咲き誇っては散りしきる。うわごとのように恥ずかしい懇願をくり返す自分の声を、どこか遠くで耳が聞く。止まらない。止めようがない。暴走し、坂道を転げ落ちる快感を、止めるためのブレーキが体のどこにもついていない。〉『ダブル・ファンタジー』(文藝春秋)で女と男の性愛という新境地を切り開いた直木賞作家・村山由佳が、生身の心と身体だけが感知できる「官能」の世界をつきつめた『花酔ひ』の一節です。文藝春秋発行の雑誌「嗜み」「オール読み物」に連載され、単行本として刊行されたのは2012年2月でした。2014年9月、この衝撃作が文春文庫に入り、ほぼ同時に電子書籍で読めるようになりました。2010年、『花祀り』で第1回団鬼六賞の大賞を受賞して小説家デビューした花房観音は、文庫紙版の解説に「想像や知識、視覚だけでは生み出せない〈官能〉を目の当たりにして、私は圧倒された。そこで描かれた色彩の美と、それを纏う女たちと呑まれる男たちの物語に酔った」と書いています。小説に登場するのは、東京浅草の老舗呉服店のひとり娘・結城麻子とその夫でブライダル関係の会社に勤めるサラリーマンの小野田誠司、京都の葬儀屋の娘・桐谷千桜(きりや・ちさ)と、その会社で営業を行う婿養子の桐谷正隆の4人――複雑に絡みあった二組の夫婦が自らの身体の内奥に封印されていた欲望の存在を知ってしまったとき、もはや制御できない欲望にしたがっていった先に何があるのか、内から湧き出る欲望に身を任せて夫婦ではない相手との背徳的な性行為に走った果てに何があるのか。〈〈結城麻子さん、とおっしゃる方はそちらにいてはりますか〉やわらかな京言葉と、低く太い声とのギャップに、麻子はなぜか一瞬、めまいのようなものを覚えて息をのんだ。声からすると四十代くらいだろうか。何の脈絡もなく、店の看板に描かれている鬼の絵が脳裏をかすめる。もしもし、と男は不審げに言った。「失礼いたしました。結城麻子はわたくしですが」気を取り直して答えると、男は「桐谷」と名乗り、電話をかけてきた理由を述べた。先週だったか、骨董業界の集まりに出席するために東京へ出かけたという知人から、あなたのことを聞いた。明治から昭和にかけての古い着物を探していて、品物さえきちんとしたものであればそれなりの額で買い取ってもらえると聞いたが本当か──。そういった内容のことを男は、丁寧ではあるがどこかぶっきらぼうな口調で言った。ぶっきらぼうに聞こえるのは、ざらりと掠れた声のせいかもしれなかった。〉結城麻子は祖父が遺した着物のコレクションを利用して時代着物のショップをオープンしたところだった。〈ちょっと微妙な問題もありますよって、もしおいでになるんやったら、こちらの言うたとおりにして頂かなならん場面もあるかと思うんですが……ほんまにええ着物やら帯やらを探してはるんやったら、おそらく後悔はしはらへんと思います〉という桐谷の突然の申し入れに、麻子は自分でも戸惑うほどの昂揚のかたまりが足もとから突き上げてきて、思わず「わかりました、参ります」と答えていた。〈この男には、どうにもペースを乱される。そもそも、いったい何者なのだ。「失礼ですが、ひとつだけお訊きしてもかまいませんか?」何でしょう、と答える男が、受話器の向こうで軽く眉を寄せるのが見えるようだった。かまうものかと、麻子はひとつ深呼吸をして言った。「桐谷さんも、骨董関係のお仕事をなさってるんですか?」〈いいえ〉「じゃ、どういったご関係の……?」今度は、向こう側でひと呼吸つく気配があった。〈──葬儀屋です〉と、桐谷は言った。〉東京の桜がほとんど散り終わった、ある午後にかかってきた一本の電話で始まった結城麻子と桐谷正隆の交際。二人は一年後、桜が咲き始めた京都で背徳の悦びに身体を震わせる関係を結びます。冒頭のシーンはこう続きます。〈目尻から、涙がひと筋こぼれた。肉体の欲求だけではない。桐谷との間に確かに心が交わされている、そう思えることがこんなにも嬉しく眩(まぶ)しいとは──。「ほんまになんにも知らへんのやな、この体は」静かな声で、桐谷が言った「……え?」「こんなん初めてやと思うてるんやろ。それも、このへんでもう終わりやて」「ち……違うの?」「あほ。まだほんの、とば口やぞ」両腕をついて体を起こした桐谷が、上から麻子を見おろす。「もっと深いこと、知りたいか」麻子は、桐谷の目を見上げた。無言で頷く。「もっといろんなこと、して欲しぃか」こみあげてくる涙をこらえながら、頷く。「そんなら、『欲しい』て言え」「ほ……」──いったい、私は何を。そう思う心は、すでに麻子のものではなかった。「欲……し……」声になったかどうかのかすかなささやきに、桐谷が、再び動き始めた。〉背徳の悦びに走った麻子の夫・小野田誠司と、桐谷正隆の妻・千桜はそれぞれある性的な嗜好とそれゆえの焦がれるような渇望を内に秘めて日々を送っています。麻子と正隆が時代着物の取引を始めてまもなくの頃、京都の千桜が麻子を訪ねてきた晩のことです。仕事を終えて帰宅した小野田誠司は、玄関先で歩けば刺さりそうなほど鋭いピンヒールの靴に目を奪われます。〈しゃがみこみ、ピンヒールの先端を、そっと左のてのひらにあててみた。喉が鳴る。思いきって太ももに押しあてた。ぐっと力をこめる。ズボンの布地越しでも、いくらかの痛みがある。いつかの日傘の女が、この靴を履いて自分を踏みつけているところを思い描く。もっと力をこめて押しつける。ヒールの先が肉に沈んでゆく感覚に、息があがる。半眼になって顔をあげた時だ。すぐ目の前のドアが開いた。洗面所から出てきた見知らぬ女が、ぎょっと立ちすくんで誠司を凝視する。放り投げるように靴を戻しながら立ちあがり、「あ・・・・・・どうも、いらっしゃい。麻子の夫の小野田です」取り繕う声が、みっともなくふるえた。「だ、大事な靴を倒してしまって。すみません」え? と靴に目をやった女がようやく腑に落ちた顔をする。「いいえ、こちらこそすみません、お留守の間に上がりこんでしもて」気を取り直した彼女は、改めてきっちりとお辞儀をした。「お帰りなさいませ。京都の、桐谷千桜と申します。奥様にはお世話になっております」京言葉の柔らかなイントネーションが、誠司の動揺をなだめるかのように響く。(中略)ありがとうございます、と会釈した千桜の視線はしかし、再び、上がりがまちの靴のほうへ流れた。鼓動がはね上がった。千桜は、何か考え込むように自分の靴を眺め、それから誠司に目を戻した。永遠にも思える数秒だった。その数秒で、すべてを見透かされた気がした。あの尖った靴で、何をしていたのかも。まだ妻にさえ告白したことのない、恥ずかしい性癖も。心臓が暴れすぎて息ができないほどだ。罵倒の言葉か、少なくとも無言の軽蔑を覚悟して体をこわばらせる誠司を、千桜がしげしげと見上げてくる。と――ふいに、艶然と微笑(ほほえ)んでよこした。形のよい赤い唇の端だけが、釣られたようにきゅっと上がる。その瞬間。誠司は、この女に狂うと思った。〉島本理生が官能の世界に初めて挑んだ『Red(レッド)』(中央公論新社)など若い女性作家による性愛小説が注目を集めています。そうした潮流の先頭を走る村上由佳の官能世界――麻子と正隆、千桜と誠司、背徳の魂を解き放った4人がもつれあいながら辿りつくのは生か、死か。悦楽と背徳の物語にとっぷりつかってみてください。(2014/10/3)
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    投稿日:2014年10月03日
  • テレビの企画から始まった「30日間で世界一周してみよう!」という番組の実録!?ノンフィクションのエッセイ漫画です。かなりのドタバタです。最近本当に旅行に行きたくて行きたくて、そんなには行けないので、この手のコミックはかなりビンゴです。面白いです!30日間で世界の主要なところを回るので、まあまず荷物が大変なわけですよ。暑いのから寒いのから。他にもカメラなどの機材とか。テレビ番組なのでディレクターさんもいるのですが、事前の下調べが著者含めて甘いんですよね(笑)。そんな感じなので移動だけで戸惑ったり、英語が通じない(表記がない)ところもザラで…。読んでるだけで「あ~私だったら無理!」とか思いつつ、「行ってみたいなぁ~」と思わせてくれます。すでに次の旅候補に何都市か上げさせていただきました。ちなみに30日間だとほぼ移動!ですね。次の企画の『35日間世界一周!!』も販売中です!
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    投稿日:2014年10月03日
  • 今年は10月13日が体育の日。気候も穏やかで、体を動かすにはうってつけの時期、手軽に始められる運動といえば、ウォーキングやジョギングですね。一昔前と比べると市民ランナーはずいぶん増えたのだそうです。そういえば、東京マラソン2015の応募者数が、過去最高の30万人超えで話題になりました。前置きが長くなりましたが『マラソンマン』(井上正治)は、マラソンに煮えたぎるような情熱をそそぐ父子の物語。父の高木勝馬はかつて国際マラソン大会で優勝したこともある一流アスリートだったのですが、精神的なもろさから競技者として脱落し、アルコールにおぼれる毎日でした。そんなふがいない父親を見かねて小学生の息子・一馬がレースに復帰するよう促し、二人三脚で再起の道を歩み始めます。優勝して「オレの背中を一馬に見せる」という目標まで辿り着くのでしょうか。思わぬ展開によって、大河的なストーリーとなりますが、しびれるシーンに随所にでくわします。また、喜びも責任も徹頭徹尾自らに帰結するというマラソンの魅力もヒシヒシと伝わってくるのです。体がウズウズしてきて、あなたもジョギングを始めたくなりますよ!?(2014/10/3)
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    投稿日:2014年10月03日
  • スノーデンの実像とファイルの全貌を白日の下にさらす!
    2013年6月、エドワード・スノーデンという名前が世界中を駆け巡った。NSA(国家安全保障局)を中心とした、要人や一般人に対する米国政府による世界的な情報収集活動を、英紙「ガーディアン」等を通じて暴露したからだ。本書は、スノーデン本人に選ばれ“暴露”の手助けをすることになった気鋭のジャーナリストが、スノーデンから託された機密文書の中身を公開するとともに、香港のホテルでコンタクトを取り、誰よりも早くインタビューに成功したその経緯をドキュメンタリータッチで追っている。この迫真のノンフィクションは、米国によるプライヴァシー侵害の実態を暴くのみならず、個人と国家のあるべき関係、ジャーナリズムの本質と実態などについての深い考察を導き出している。
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    投稿日:2014年10月03日
  • 運転手との会話から学んだ、人生と仕事に役立つ19のヒント
    タクシーの車内は、乗客と運転手だけが狭い空間に至近距離で居合わせ、話をしたり聞いたりするというなかなか特殊な空間といえる。運転手は、乗客に対し特に何かを教えようとして話をするわけではなく、自分のこれまでの経験や、前職のこと、最近あった出来事など、たわいのない話をただ淡々と話してくれるだけなのだが、なかには成功者のそれと同じくらいに深く含蓄があり、仕事や経営、人生において大事にしたい考え方や忘れたくない美徳、自らを省みるきっかけとなることなどがたくさん内包されている。本書は、年間200台のタクシーに乗り、これまで2000人以上の運転手に出会ったという経営コンサルタントが、運転手から聞いた話を紹介しながら、そこからどんな気づきを得たか、何に思いを馳せたかなど、人生と仕事に役立つヒントを紹介している。
    書籍ダイジェストサービス「SERENDIP」詳細はこちら
    投稿日:2014年10月03日
  • これは、良いものだ
    以前から読みたいと思っていた本で、電子化を機に購入しました。
    想像以上のクオリティに大満足で、紙の豪華版が欲しくなってしまった程でした。
    ファースト世代はもとより、ファーストガンダムを「43話は長い」、「絵が古臭い」と思って見ていない方にもオススメです。
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    投稿日:2014年10月02日
  • 匿名希望
    面白いですよ!
    こんなに細部までこだわる方ですからね!小物の描き込み半端んしです。
    でも、悲しいことに購入した直後に半額って・・・・。悲しいです。
    • 参考になった 5
    投稿日:2014年10月01日
  • 匿名希望
    神憑り的な歴史ファンタジー
    篠原先生は元々どんな設定からスタートしても読者をぐいぐい惹き込む作風が持ち味の方ですが、この作品に関しては更に神憑り的な何かがプラスされています。ラブストーリーであり、ファンタジーでありながら史実を程良く織り込んであって、キャラクターも魅力的。何度読み直しても飽きが来ないです。全巻一気買いに悔い無し。
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    投稿日:2014年09月30日
  • 旅館。言ってみればそれはバトルなんですよ。第1ラウンドは現地に着いてからのファーストコンタクトです。予約の際、パンフレットやホームページの写真をきっと見ると思うんですが、大体カッコよく撮った写真を載せてますよね。さて、実際はいかに…。ドキドキの瞬間ですよね。チェックインを済ませ、部屋に通されたら第2ラウンドのゴングです。部屋の広さや調度品のセンス、アメニティの充実ぶり、座布団のフカフカ度合い、浴衣の柄、そして眺望など。チェックポイントは数知れません。第3ラウンドはお風呂ですね。まずは温泉かどうか。温泉であればかけ流しかどうか。効能やお風呂からの眺め。あらゆるチェックポイントを審査員たちは見逃しません。第4ラウンドはメインイベントの晩ご飯です。ここで大体の勝負は決しますね。第5ラウンドは施設の充実です。これは微妙に好き嫌いが分かれるのであえて触れません。卓球台やカラオケがある旅館が必ずしもいい旅館とも言えませんので。ちょっと字数が押してきたので端折りますが、以下にも厳しい目が光っていることをお伝えしたいと思います。第6ラウンド=朝ごはん、第7ラウンド=送迎、第8ラウンド=土産物店……。増やそうと思えばいくらでもラウンド数を増やせるエクストリーム旅館レビュー、みなさんもぜひ楽しんでみてはいかがですか。本作『 若おかみは小学生!』を読んでから行くと、よりエキサイトすること間違いなしです。行楽の秋。さて、どこへ出かけましょうかね。
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    投稿日:2014年09月30日
  • 匿名希望
    ネタバレあり
    健気な幸薄系M受け
    受けが健気でかわいいです。ストーリーも起承転結がちゃんとあって滑らかに進みます。が、しかし。最後がかなりいいところで終わるので、「え、ここで!?」と拍子抜けしてしまいました。
    でもおもしろいです。
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    投稿日:2014年09月28日
  • 匿名希望
    コミックオマケについて
    カラー版と言う事だけで、ワンピース好きには☆5でも構わないと思っています。

    減点1がある理由はSBSの掲載についてです。
    原作コミック(実物)には、SBSと言うコーナーが掲載されてます。ワンピースの雑学やオマケ程度の情報補足をしてくれる、読者からの質問に対して作者の尾田氏が真面目に適当に答えるコーナーです。

    カラー版だからなのか、電子コミックだからなのか分からないのですが、67巻まではSBSの掲載がありません。ナゼか、68巻頃から掲載始まりました…

    全巻、巻末オマケを掲載していてだければ☆5なんですけど…
    (電子コミックでは使用するのが難しそうなオマケ(塗り絵とか貯金箱とか)を残すくらいなら、SBSを残した方が…)

    内容は原作と変わらないですし、場所も取らず好きな時に読めるので凄く便利です。
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    投稿日:2014年09月28日
  • 恋の執着点
    たとえ誤解でも、思い込みやすれ違った時に伴った痛みは
    時に過去との決別のため、仕返しのための大きなエネルギーとなり
    復讐(リベンジ)という形になって現れる…

    長年の肥満体質を克服し、女子にも一目置かれるイケメンになった
    主人公、真壁政宗。しかしその目的は幼少期可愛がってくれていた
    はずの女の子からいきなり拒絶されたことに対する復讐
    自分を最高に惚れさせて、最高の形で振ってやる
    という信条の元、その張本人安達垣愛姫との恋愛を始めるというお話。

    肥満時代からの弱気な体質やイケメンなりたての自信のなさからくる
    チキン体質の真壁と、男性がとにかく嫌い、でも女子には見栄をはりたい
    安達垣さんの恋のやりとりと彼らを取り巻くキャラクターはラブコメとして
    とても面白いです。

    徐々に明らかになってくる過去のすれ違いの真実と、新たな恋のアプローチ
    に見出す本当の意味での恋愛の中で彼の復讐心が揺れていく様も見ものです。
    さて、真壁政宗がたどり着く「恋の執着点」はいったい何で何処にあるのでしょうか…
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    投稿日:2014年09月28日
  • ネタバレあり
    紹介文の内容が違いますね(笑)
    タイトル見て紹介文と合わないな~と思ってましたが、全く別の話でした(笑)

    でも、よかったです。

    内容は、
    スイスのホテル王トリスの甥っ子アランは古いバックパックから、叔父宛のラブレターを見つけた。
    ラブレターは事故でトリスの記憶が欠落している十二年前の客船の上で書かれたものだった。
    アランは記憶喪失に苦しむ叔父のために、ラブレターの送り主レイチェルを探し出すが…。

    みたいな感じです。
    紹介文の代わりになれば。
    あんまり内容書くと、
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    投稿日:2014年09月26日
  • 匿名希望
    久々にキュンとw
    最近のBLはパターンが同じっていうかあまりキュンキュンしなくなってんだけど
    この作品をみて、久々にキュンキュンきました(^O^)/
    贅沢をいったらもう少し絡みシーンを追加してくれたらよかったかなw
    でも、久々に満足いくお話でしたよ(*^^)v
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    投稿日:2014年09月26日