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  • よく知られている作品なので、ここで声高に取り上げなくてもと思っていたのですが、意外と若い人には知られていないようですので、ご紹介します。楳図かずおの代表作『漂流教室』です。発表からすでに40年も経つ作品なので若い読者が知らなくても無理はないです。私だって掲載誌をリアルタイムで読んだわけではありません。今回、あらためて読み直して、作品がまったく風化してないことに仰天しました。お話は、ある日、主人公の小学生・高松翔を含めた児童と教師、総勢862名が校舎もとろもに忽然と消えてなくなるという設定です。消えた校舎と人々は砂漠を思わせる異空間に放り出されたように、孤立してしまうのですが、ここで小学生たちが繰り広げるサバイバルストーリーは読み始めたらもう目が離せなくなります。飲食物がないという危機的な状況でありながら異常気象や異形の動植物が迫ってくる大スペクタクルの連続は、こちらの方がノドがカラカラになりそうです。ですが、読んでいて一番恐ろしく感じたのは、人心の変わり様でした。「あのやさしい給食屋のおじさん」が豹変し、小学生を守るべき教師達がその役目を果たさないばかりか…、その一つひとつが現代社会で私達が直面している問題を見越して描かれているようです。もうひとつの見どころは翔の絶望的なピンチに、鋭いカンを持つ母が反応して必死にわが子を救おうとする場面です。わが身を挺して、なりふり構わずなんとかわが子を助け出そうとする母親の姿に胸が熱くなります。そんな絶望と希望の繰り返しが押し寄せる物語を、ラストまでどうぞお楽しみください。ちなみに、各巻ともに、700ページを超える大ボリュームです。(2012/7/31)
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    投稿日:2012年07月31日
  • あの未曾有の大災害から1年半が経とうとしています。この『僕らの漫画』(「僕らの漫画」制作委員会)は、東日本大震災復興支援チャリティーコミックという性質のものである以上に、参加漫画家が全員無償で「本気で読み応えのある読切りを」描き下ろしたという、その思いが詰まった作品集ということで、後世に残ってほしいと思います。ヤマザキマリや信濃川日出雄、さそうあきら等2巻合わせて27名もの執筆者が描いた内容は、渾身の作ばかりで、さながら漫画の玉手箱のようです。とりわけ私が好きな作品は、『Mighty TOPIO』(とり・みき)というショートストーリーです。科学者・メンマ博士が作ったロボットのトピオが震災で山積みとなったガレキや人類最悪の廃棄物の処理を任せられるのですが…。著者お得意のギャグテイストSFなのですが、最後の2ページに胸にグッとこみ上げてくるものがありました。(2012/7/31)
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    投稿日:2012年07月31日
  • 7月20日(金)の朝日新聞夕刊に、その名前を発見して、ロンドンの日本人社会における存在の大きさを改めて思い起こしました。加藤節雄さん。40年の歳月をロンドンで活動してきた報道カメラマンです。「ニッポン人脈記/日英新世紀」と題した朝日新聞夕刊の連載企画の第11回。インパール作戦の生き残りで、戦後英兵との和解活動に生涯をささげた平久保正男さんの活動を紹介する記事に添えられた平久保さんの写真の撮影者として「加藤節雄」の名前が載っているのを見つけて、変わりなくがんばっているんだなぁ、とロンドンにエールを送りたくなるような思いが胸中をよぎりました。じつはちょうど1週間前に、加藤節雄さんの最新著作『大人のロンドン散歩』を電子書籍としてリリースしたばかりというタイミングもあって、気になってもいたところでした。加藤さんとの付き合いは、彼がロンドンに移り住んだすぐ後の頃からですから、かれこれ40年近くになります。当時、週刊誌の編集者だった私が取材でロンドンに行くたびにお世話になった年長の友人です。その加藤さんがロンドンを改めて散歩して書いた「ロンドン・ガイド」ですから、面白くないはずがありません。凡庸な観光ガイドには影さえものらないロンドンのリアルが余すところなく拾い上げられ、ロンドンのThen & Nowを語る一級の文化論になっています。それはなによりも加藤さんが訪問者ではなく、ロンドンで暮らす生活者であるからこそ、可能となったものだと言えるでしょう。生活者としての加藤さんの一面を紹介しましょう。日本からイギリスに来たばかりの、日本人経済学者とケンブリッジ大学の経済学者との対談企画のために、ケンブリッジを訪ねた時のことです。カメラマンとして同行してもらった加藤さんが、ケンブリッジの駅を降りた時に新聞売りに道をたずねました。新聞売りは「新聞を買ってくれたら教えてやるよ」と軽い感じで答え、加藤さんは即座に「それならいいや」と返しました。そして3時間後――対談を終えた私たち3人が駅に行くと、同じ新聞売りがいて「どうだい、ハウスはうまく見つかったかい」と聞いてきました。加藤さんは即座に、新聞売り以上に軽い口調で「新聞をくれたら、教えてやるよ」と言い返し、同時に二人で声をあげて笑い出しました。日本人教授と私は、笑いの意味がよく分からず、その晩、ロンドンに戻って遅い夕食をとりながら、加藤さんからことの顛末を説明してもらってようやく得心したものです。ほんの1,2分程度のやりとりでしたが、そこに「街場のイギリス」を感じたことを今でも懐かしく思い出します。加藤さんにどうやって英語を身につけたのか――おそらく会う人から繰り返し聞かれたであろう質問に加藤さんは、ちょっと考えてからこう答えてくれました。「大学でESSに所属していて多少の自信があったのですが、イギリスに来てまったくといっていいほど英語が聞き取れないことにショックを受けました。で、英語学校に通い始めるのですが、当然、英語が聞こえない日々が続きます。ところが、3ヶ月ほどたったある日、目が覚めたら突然、英語が聞こえ始めたんです。自分の耳に英語が入ってきたのです」若き日々のちょっとした感動の瞬間だったと気恥ずかしそうに語っていたことを覚えています。それから40年――東京で井高洋成氏に師事して陶芸作家になった英国人の夫人、ジルさんと二人のロンドン暮らしを続けてきた加藤さんが生活者の目線でロンドンを紹介している本書。当たり前の観光ガイドに載っている「名所旧跡情報」を期待している人はがっかりするかもしれません。しかし、自分の足で「ロンドン」を歩きまわりたいという人には、これ以上はない本と言えるでしょう。「中心部」「北部」「西部」「南部」「東部」に分けてディープなロンドンが余すところなく描き出されています。かつて、ある日本人作家の取材旅行に同行してカナダに行った折、現地のカナダ人から「セツオ、お前の英語にはどうしてロンドン風のアクセント、なまりがあるんだ?日本人は皆アメリカ英語だろうに」と言われたといっておかしそうに笑っていた加藤節雄さんが住民の目から書いた「マルチ・レーシャル・ソサエティー(多人種社会)」ロンドン・ガイド――加藤さんは現代ロンドンについて「780万人の人間が住み、日常話されている言語は300以上を数えており、この数字はニューヨークよりも多い。街を歩いても地下鉄やバスに乗っても、英語はほとんど聞こえてこない。イギリス人はどこへ行ってしまったのだろうかと思わずにはいられない」(「あとがき」より)と述べています。なお、本職が写真家でしたから、本書には写真もふんだんに入っています。(2012/7/27)
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    投稿日:2012年07月27日
  • そうそう男子たるもの、一生に一度ぐらいはバイクで日本一周!なんて思うよね。それは自分探しの旅だったり、まだ見ぬ日本各地の風景に憧れたり。その旅が終わるころには何か新しいものが待っていて、道中の経験が明日への糧になる、みたいな清々しさがこの手の物語にはあるはずなんですが、ああなのにこの作品はとっても息苦しい。主人公は30代半ばの連載が終了して先のあてがない漫画家。秘かに憧れる女の子に告白するため、強い男になってくると奮起して旅に出る…、などど20代ならともかく、これ実話って言ってしまっていいの?って感じ。で、旅先でもやたら変な人に声かけられるし、風俗にも飛び込めずウジウジするしで、もうイタさオーラ全開。”てめーしっかりしろよ”って突っ込み入れたくなってしまいます。引いてしまう人は多いかもしれません。でもね、ダメ男の日本一周なんてこんなもの、とありのままに見せてくれてるのが潔いとも思うのです。最後はなんだかんだ思っても”頑張ったな”と言いたくなりましたもの。まあ、強くなってはいないぶん小声で、ですけどね。(2012/7/27)
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    投稿日:2012年07月27日
  • 以前ご紹介した『晴れてボクたちは』の続編です!こちらのほうがあまあま度&キュン度&萌え度…すべてにおいてアップしております…!(>艸<○)まさにこのタイトル通りの内容!恋人になったふたりが気持ちを確かめ合うまでのドキドキ恋愛ストーリーです。これ、マジでドキドキ感半端ないす…!(*´∀`*)ひとつ屋根の下、一緒に暮らしている幼馴染みのちひろと圭吾。前作で晴れて恋人になったふたりだけど、キスは一回だけ。つき合ってる実感を持てないちひろは毎日がもどかしくてたまらない!前作は圭吾の片想い傾向が強かったのですが、今回はちひろ本人もびっくりするくらい圭吾を好きになります。同じ家に住んでいて24時間一緒にいるのに、家族にも友達にも誰にも言えない関係に、悶々とした毎日を過ごすちひろ。圭吾はすごくモテるから、自分が隣にいても女の子は構わず告白してくる…自分が圭吾の恋人だと周りに分かってほしい!そんなとき、圭吾に一目惚れしたというゲイのイケメン・桶沢が現れ、圭吾に急接近!!この恋敵・桶沢がまたいいスパイスでしてね~!物語を一気に面白く盛り上げてくれました!あといい味出してるのはちひろのお姉さん。百合カップルもいい!ほんと、山本小鉄子さんの作品はキャラが立ってますね~!ネタバレになりますが、物語終盤、ちひろが泣きながらカムアウトする顔がもう可愛くて可愛くて…!!!自分の中で盛り上がり度MAX!!!そこからラストまでの流れが、やばいー萌え死ぬ!ってくらい萌え度最高潮です!!忠犬気質の圭吾と意地っ張りちひろの甘酸っぱい青春ドキドキ&ズキズキLOVE!! 純情で初々しくてホント可愛いふたりなので絶対読んで!ヽ(*´з`*)ノ
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    投稿日:2012年07月27日
  • 発表から十数年以上の歳月が経ちながら、ロングセラーとして新しい読者を魅了し続ける料理マンガ、それが『孤独のグルメ【新装版】』。谷口ジローが描いたことでも知られていますが、最近話題の『花のズボラ飯』(漫画:水沢悦子)の久住昌之が原作を担った作品ですから、質の高さは推して知るべし。通常の料理マンガと違うのは、料理に対してのうんちくや美味さを表現するための美辞麗句が並ばないということですが、逆に料理マンガとしてその2大チェックポイントが抜けていても面白さが群を抜いているというのは、なんとも不思議なことです。内容は一話読み切りスタイル。主人公の井之頭が、仕事で赴いた土地の店にブラリと入り、「もぐもぐ」と料理を味わい、「うまい」と口にし、さらに淡々と箸を進めるのですが、その描写が本当にうまそう。単調に思われるかもしれませんが、どの店を訪れる時も井之頭はいつもひとり。しかも下町の馴染み客ばかりの店や主婦でにぎわう昼下がりの回転寿司店、ファミリー層で賑わう休日のランチ等にスーツ姿の井之頭がブラリと店へ入るのですから、孤独が際立ちますが井之頭はお構いなし。定食を食っては「もぐもぐ」、「うん!これこれ」…毎度こんな感じのパターンなのにやっぱり美味しそう。気ままに店に入って、気兼ねなく食べたいものをたらふく食う、その繰り返しなんですが、そそられるマンガなんですよね。面白さの隠し味はやはり「孤独」なんでしょうかねえ。(2012/7/24)
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    投稿日:2012年07月24日
  • もうすぐ、ロンドン五輪が開幕。開催期間中は、いろんな競技の記事が百花繚乱のように並ぶことでしょう。『いつかどこかで。』は、屈指のスポーツライターである金子達仁のエッセイ集。著者の名前は主にワールドカップをはじめとしたサッカーの論評等で目にしていましたので、サッカーが専門かと思っていましたが、そのフィールドの広さに驚きました。なにしろ、サッカーを観たくてサッカー専門誌がある出版社に就職した著者ですが、「あまりにもサッカー・クレイジーすぎる」という理由で配属されたのはテニスの専門誌。そして、インターハイの取材をすることになって出会ったのが伊達公子。その伊達についての記事を本人が目にして著者に伝えた一言が、「人間について書くことの喜びを知った」のだそうです。サッカーではなくテニスのアスリートの言葉がなかったら「私はまったく違う人生を送っていたかもしれない」というのはちょっと意外な話です。本書には、プロ野球や日韓野球、大相撲、競馬…多彩なフィールドに渡って「本音」と思しき言葉を目にするページが少なくありません。ある大監督に対しての批判の記事を書いたときなどは、「雑誌が発売されると、私はすべてをほっぽりだして逃げ出したくなった」等、切っ先鋭い記事とは裏腹の著者のおどおどした気持ちが表れています。そして、高校野球がなぜ人の心を惹きつけるのかを書いた稿を目にした瞬間には、ドキリとさせられました。エッセイだからと、読み手が勝手にリラックスしてはいられないあたりが著者の著者たるゆえんなのかもしれません。(2012/7/24)
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    投稿日:2012年07月24日
  • 大川豊興業所属の芸人・阿蘇山大噴火は、知る人ぞ知る「裁判ウオッチャー」。裁判を見るようになったきっかけはオウム裁判を傍聴するから新人は全員、抽選に並べという総裁からの命令だったそうですが、いまでは月曜~金曜の午前9時から午後5時まで定期券を持って裁判所に通う生活を続けていると、ホームページにあります。その阿蘇山大噴火著『裁判狂時代 喜劇の法廷★傍聴記』は、「現場」に足を運んだ人だけが知ることができる裁判の実相を伝える注目書です。しかもここで伝えられる裁判の多くは窃盗や痴漢などの、ごく普通の裁判。裁判ウオッチャーになるきっかけとなったオウム裁判のような大事件も一部収録されてはいますが、ほとんどは無名の被告が登場する裁判の傍聴記で、被告人、裁判官、検事、弁護士たちが法廷で繰り広げる人間ドラマは、誤解を恐れずに言えば「笑いの宝庫」です。芸人である著者によれば笑いの基本は「緊張と緩和」だそうです。緊張した雰囲気のなかにその糸をブチッと切るような行動があった時、笑いが生まれるというわけですが、法廷、とくに「エロ」絡みの法廷は、この「緊張と緩和」そのものだという。筆者が遭遇した「公然わいせつ」の裁判――被告人は35歳の会社員で、事件前夜の夜から翌朝まで居酒屋でずっと酒を飲んで、酒が残っているまま会社に向かったものの、途中女子高の正門前で登校中の女子高生を見ていたらムラムラしてきて、校門の前でオナニーを始めてしまった。駆けつけた警察官によってその場で現行犯逮捕されたという事件です。〈とんでもなくマヌケな事件なんだけど、法廷では笑いながら裁くわけにはいかないから、裁判官も検察官も真面目にやっているわけ。冒頭陳述も「自分のジーパンを膝までおろし自己の陰茎を露出し、自慰行為を始め、女子高生を辱めた」っていう堅苦しい言い方で、逆にいやらしい感じがするんだよ。なんか変でしょ? 笑わせようとしているんじゃないんだよ。これが裁判なんだよ。堅苦しい言い方をするというのが。(中略)「次の資料がですね、オチンチンを出していた時刻を証明する書類です」って検察官が言ったんだよ。それまで「陰茎」と言ってたのに「オチンチン」と。ここで緊張が緩和されたんだよ。ここにオチを持ってきたわけ。検察官は笑いを取ろうと狙ってたんじゃないかと思うんだけどね。しかも「オチンチンを出していた時刻の証明」って、どんな書類なんだろうか。これは見たかったなぁ。検察官の「オチンチン」発言以降、この裁判で「陰茎」という言葉は二度と出てこなかったね。弁護人も、被告人も、検察官も、ずっと「オチンチン、オチンチン」って。そのほうが言いやすかったのか、人前で「オチンチン」って大声で言うことに面白みを感じたのかは分からないんだけど。それなら最初から「オチンチン」で統一すればいいのにね〉筆者はこの章の見出しにベストセラー小説『世界の中心で、愛をさけぶ』をもじって「法廷の中心でエロを叫ぶ」とつけていますが、検事や裁判官によって大真面目に演じられる「緊張と緩和」の法廷ドラマが目に浮かぶようです。正義感あふれる裁判官も「エロ裁判」では調子がくるって笑わせてくれることもあります。未成年者を主役にした無修正アダルトビデオを売っていたという事件で、検察官冒頭陳述によれば、被告人は経営する歌舞伎町のビデオ店にて、『十七歳あゆみのいけない放課後』『巨乳女子高生オッパイ学園』などを販売していた。傍聴記から引用します。〈裁判官が被告人に質問するところで笑わせてくれます。「あなたねぇ、こういうのを身分証明書の提示もなしで売っていたわけでしょ? ていうことは高校生が買っていくこともあるわけですよ。社会にどれだけの悪影響があるかっていうのを考えたことがあるんですかぁ? 私、このビデオちょっと観させてもらいましたけども、ほんとに、エグイ! ものすごくエグイよ、こんなエグイの売っててね、あなた、なんとも思わなかったの?」児童ポルノのビデオを売ってたことよりも、むしろ内容がエグイってことに怒っているんだよ。ピントがズレちゃってるんだよ。じゃあ、内容がソフトだったらよかったんだろうか?〉初公判から、裁判官が問題のビデオを観るチャンスあったのかなぁ、と著者は疑問を呈しています。証拠品を事前には観られないはず、というわけです。お笑い傍聴記の形をとってはいますが、裁判の問題点をさりげなく指摘しているところ、ただ者ではありません。(2012/7/20)
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    投稿日:2012年07月20日
  • 先日、テレビを見ていたら芸人の方が大絶賛していて思い出した作品です。連載時は漠然と「トラック野郎が宇宙飛行士をめざす」という認識しかなかったので、注目はしていなかったのですが、あらためて読んでみて、非常に後悔。いやいや言うだけのことはある、名作ですよ。この著者の描く主人公は喜怒哀楽が激しくて破天荒なタイプが多いのですが、本作品の主人公は控えめなタイプ。その辺りの感情表現を抑えているぶん、「宇宙飛行士になる」という結果を得るための、本人や他の候補生たちのそれぞれのアプローチの仕方や心情が強調され、丹念に描かれています。そこには友情や愛情もあれば打算や策略もある。特殊な状況に置かれた時の個々の判断が一様ではなく、性格付けもはっきり。本来は「火星で消息を絶った宇宙飛行士と謎の物体」と「救助のために編成される飛行士候補生の成長」の物語なのですが、実は打ち切り作品なため前者は未解決。しかし後者がそれを補って余りあるほど。ミステリーとしては未完ですが良くできた人間ドラマになっています。(2012/7/20)
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    投稿日:2012年07月20日
  • 「もっもっ」……社内の一部で大人気のフレーズです(笑)これはなにかといいますと、「きのこいぬ」が食べ物をもぐもぐ食べている時の音なんです。「きのこいぬ」ってなんぞや?と思う方が大半かと思いますが、きのこいぬとは、実は私もよくわかりませんが(笑)おそらく犬の形をしたきのこですかね…?(自信ないw)ますます意味不明ですが、このはっきりと分からない謎の生物・きのこいぬの可愛いこと可愛いこと…!!(*゚∀゚*)きのこだから喋らないし歯もないし、胞子を飛ばしたりするのですが、立って歩いて絵を描いてメロンパン食べてたこ焼き作って食べて…とにかく仕草の一つ一つがとっても愛らしいんです!(*´д`*)嬉しいことがあるとニコっと笑ったり、悔しいとキーっと眉を吊り上げて怒りを露わにしたり、悲しいことがあるとハーっとため息ついて凹んだり、とにかく見てて飽きないwきのこいぬだけ眺めても十分楽しめますwそしてストーリーがまたいいんです!もともとは主人公の絵本作家・ほたるの家に生えていたまピンクの派手なきのこ。両親も祖父も亡くしたほたるは、愛犬・はなこが死んでしまったことで、家で一人きりになってしまう。はなこの死でやる気を失くしたほたるを心配し、犬の形となってほたるの前に現れたのがきのこいぬです。はなこの遺物を燃やしたり、ほたるを蹴っ飛ばして叱咤したり、きのこいぬの慰めは時には愛の鞭のごとく豪快ですが、そんなきのこいぬの存在によって、ほたるの寂しさは少しずつ癒され、本来のやる気を取り戻していく。ちょっぴり哀しくて、切なくて、笑えて、泣けて、癒される。優しい絵本のように、読むとほんわかとした温かい気持ちになります。心が洗われる素敵な作品なので、ぜひ読んでみてください☆…無性にメロンパンとたこ焼きが食べたくなりますw
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    投稿日:2012年07月20日
  • 暁のヨナ
    精緻に描き込まれた絵柄。はりめぐらせた伏線。そして追放された王女「ヨナ」を守る魅力的な戦士達。花とゆめが誇る東洋風ファンタジーです。私はファンタジーこそ細かい日常的な部分や、その物語に出てくるキャラクター達を身近にいるかのように描かなければならないと思っています。なぜならファンタジーであればある程、これらの事を踏まえておかないと、物語に入り込んで感動することができないからです。昨今、このような作品があまりないことも事実です。しかし、「暁のヨナ」は完璧です!少し大げさですが、一読すれば嘘でない事が解るはず、是非、魅力あふれる「暁のヨナ」の世界を読んで体感してください!!
    投稿日:2012年07月20日
  • まんがグリム童話 クレオパトラ 氷の微笑
    大財閥の後継者に選ばれた主人公・圭子。類稀なる美貌と聡明な知能を有する彼女を人々は“クレオパトラ”と呼ぶようになった。しかし、グループ内には彼女を快く思っていない者たちがいて……と、簡単なあらすじを記したが、はっきり言って主人公・圭子のスケールの大きさは私の紹介文では伝わらない! セックスを「たかが粘膜の擦り合い」とクールに吐き捨てる彼女の壮大な戦いは、ぜひご自身の目で確かめていただきたい! 「調教」「監禁」「暗殺」「洗脳」「乱交」、これらの言葉に反応したあなた、一読の価値ありですよ!
    投稿日:2012年07月20日
  • ボクを包む月の光
    『ぼくの地球を守って』の16年後の世界を描いています。輪と亜梨子の息子の小学生・蓮が主人公で、彼の目を通して両親とその前世である木蓮や紫苑の存在が描かれています。「ぼく地球」の世界観をホームドラマ的な視点から楽しめる親しみやすい作品なので、『ぼく地球』の愛読者であった方はもちろん、これから『ぼく地球』を読もうとする方の導入編としてもおススメの作品です。
    投稿日:2012年07月20日
  • 百パーセントの男
    当初コメディ作品としてお願いしたこともあり、打ち合わせ中、『ドSヒーローの婚約者も実はドSとわかって円満破局でどうでしょう?』、『SMエッチ現場に踏み込むシーンは見開きモザイクで!』と大いに盛り上がった作品です。最終的には内容を濃ゆくすることを優先させ、コメディ要素は抑えて上記シーンはすべてカットしてしまいましたが、その甲斐あって思わず生唾飲み込む出来栄えとなりました。新しい自分を発見したい方、ぜひご一読くださいませ♪  (※全年齢対象作品です!)
    投稿日:2012年07月20日
  • 義風堂々!! 直江兼続 ―前田慶次酒語り-
    青春時代に『花の慶次』で男の生き様を学んだ自分にとって、前田慶次はあくまで男としての憧れの存在。ただ、ある程度の年齢になると一匹狼的なかっこ良さよりも、組織に属した男のかっこ良さがグッとくる。原哲夫先生が『花の慶次』の中で唯一描き足りなかった男と評する「直江兼続」。組織に生きた「兼続」と一匹狼だった「慶次」、その二人が酒を酌み交わしながら語るこのストーリーは、これからの自分の生き様に多大なる影響をもたらしてくれると思う。組織に属しているけど「傾奇者」でいたい。そんな人にオススメです。
    投稿日:2012年07月20日
  • 小悪魔とメロメロ天国
    「小悪魔とメロメロ天国」は、パステルに配属されて最初に読んだ作品です。TL(ティーンズラブ)ジャンルは初めてだったので、えっちばかりのレディースコミックという先入観があったのですが、この作品を読んでイメージが変わりました。恋のときめき+萌え+笑い+せつなさ…と色んな要素が詰まっており、えっちシーンも可愛くて非常に面白い作品だと思いました。TL初心者にも上級者にも自信を持っておススメします!あ!それと7月17日に磐井ユタ先生の新刊コミックス「一匹狼の禁断キス」が発売されますので、こちらもよろしくおねがいします~!!
    投稿日:2012年07月20日
  • 女神の誤算 【愛は秘めやかに I】
    高井みお先生は、まだハーレクインコミック4作目の新しい作家さんです。ですが第1作からゆるぎない王道の香りがして、次代のホープとして輝いてもらえる確信がありました。主人公シーリアとリュークの出逢いは、父親の愛人だと誤解されるという最悪なもの。でも瞳と瞳があうだけで、ふれあう指先と指先から想いが止められず…。実はこのロマンス、1度読んだだけですと気がつかないんですが、ほんの数日間の出来事です。燃えあがる情熱にうかされるようなジェットコースター・ロマンスをぜひお楽しみください。
    投稿日:2012年07月20日
  • プレイボーイの恋愛指南
    ながさわさんの描くヒーローはとにかくかっこよくて、内輪でも大受けですが、「プレイボーイの恋愛指南」のヒーロー、レックスについては、誰がモデルかで大論争になりました。アメリカのオーディション番組の××に似ている、という人もいれば、同じくアメリカのドラマの主人公に間違いないと断言する人もいて、それぞれ一歩も譲らず。さてながさわさんご本人に伺ったところ…ご想像にお任せします(笑)!
    投稿日:2012年07月20日
  • 拒絶された花嫁
    ハーレクインの醍醐味は、この作品を読めばおわかりいただけると思います。海外のセレブと真実の愛で結ばれ玉の輿に乗り、しかもそれまで(たいてい)不幸だった女性が幸せになるだけでなく、相手の男性も、周囲も皆がその愛で幸せになってしまう! 真実の愛は闇を切り裂きあまねく光をもたらすのでーす。著者の小林美音さんは、この初となるHQ作品で、愛に対してのアプローチがちょっぴり下手な、ういういしい花嫁を描いてくださってます。本作以降の活躍にもご期待ください。
    投稿日:2012年07月20日
  • ナナヲチートイツ
    マンガの原作になるような麻雀のライトノベルを探していたところ、高校生の男女がそれぞれ親の裏切りにあい、奴隷のような生活を送りながらコンビを組み、復讐を誓う……ちょっと残酷ではあるけどスポ根のような展開に惹かれたのが森橋ビンゴ先生の同作品です。小説を読み始めた途中から作画は「逆転裁判」「DEI48」の前川かずお先生しかないと決めていました。結果、僕の予想をはるかに超える、迫力ある闘牌シーンやエグいショットを魂込めて描いて頂いています。登場人物の女の子たちのクオリティの高さもこの作品の魅力の一つです。他社さんの作品ではありますが、大ヒット麻雀マンガ「咲」を100倍エグくしたような内容となっておりますので(笑)、ぜひご覧になって見てくださいm( )m
    投稿日:2012年07月20日
  • 恋する肉奴隷ちゃん
    大人気作家・天野先生のデビュー作にして代表シリーズのひとつである今作。とにかく不器用で凶悪顔のヤンキーくん・一太(いった)は綿菓子みたいな女の子・理々(りり)に「お前は今日から俺の肉奴隷に決定!!」と告白(?)します。晴れて付き合うことになったふたりですが、お互いに相手のことを大切に思っているのにそれが伝わらなくて…雑誌掲載時に大人気を誇った作品です。不器用で怖がりで人に誤解されてばかりの一太を大きな愛で包み込む理々。ふたりの恋を応援する熱烈なご意見を読者さんからたくさん頂きました。とくに理々ちゃんは天然エロカワ癒し系で「可愛い」「こんな女の子になりたい!」と絶大な支持が。純愛ですが、もちろんふたりの熱~いラブシーンも見逃せません!是非この作品の魅力を読んで直接確かめてくださいね!
    投稿日:2012年07月20日
  • 麗人uno!
    「ヤバいくらいにアダルト、痛いくらいにドラマチック!」でおなじみ「麗人」の新レーベルとして昨年11月よりスタートした「麗人uno!」も、とうとうVol.9を迎えることができました!ここまであっという間すぎて、もう9冊も出たのか…というのが今の正直な気持ちです(苦笑)。立ち上げ当初から読者の皆さんのニーズを探り探り考えてきた特集テーマですが(お気に入りの特集はありましたでしょうか?)、Vol.9のテーマは「男だらけのハーレム」特集!おなじみの作家さんから商業初登場の新人さんまで、計7本の♂×♂のハーレムLOVEを取り揃えておりますので、新たなお気に入りの作家さん・作品を見つけていただければ幸いです。
    投稿日:2012年07月20日
  • ヤバイ気持ち
    もし親友から突然「おまえに欲情する」と告白されたら? しかもそれが密かに恋する相手だったら…!? 甘く切ない片想いが成就するまでが、原作×作画のコラボで繊細に描かれています。圧巻は、想いが通じ合ったあとのラブシーン? サイレントな演出はまさにコミックならではですよ。発刊から年月を経ても熱く支持されるエバーグリーンな一作。その後の二人が読める続編も収録された同タイトルの文庫と読み比べてみるのもオススメです!
    投稿日:2012年07月20日
  • 恋愛方程式
    何の取り得もなくチビで平凡(と自分では思っている)な中一の巡。そんな彼の幼馴染の奏は、最近スラリと背も伸びて優しげなイケメンになってみんなにモテまくり! そして、そんなモテ男にモウレツに愛されてしまった巡なのだが実は超迷惑。なぜなら、巡にとって、奏はいつまでたっても「小さくて泣き虫で女の子のように可愛い弟分」みたいな存在だったから。
    投稿日:2012年07月20日
  • 湯けむりスナイパー
    「銃を捨て、秘境の温泉宿で余生を送らんと決意した元・殺し屋がいた――」。血に汚れた人生をリセットすべく、元・殺し屋の男は秘境の温泉宿・椿屋で従業員“源さん”として働くことに。そこには、いろんな人がやってきて、いろんなことが起きる。様々な出来事や優しくて人間味あふれる従業員たちとふれ合うことを通して、男は少しずつ自身の過去を浄化していくのだった…。読めば読むほどハマっていく「湯けむり」ワールドは漫画家をはじめ多くのクリエイターにファンが多い。マンガ好きを自称する人は、一度は読むべき作品です。ウイッス!
    投稿日:2012年07月20日