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  • はるき悦巳さんの力作
    はるき悦巳さんの全盛期の作品だと個人的には思います。私ははるきさんの代表作じゃりん子チエが大好きでこの作品も読んでみたのですが、今の漫画では味わえない昔ながらの人間同士の温かみやさりげないギャグがこれにも同じように含まれています。ただ、じゃりん子チエと違うところは題にもあるように青春ということで視点がチエの様な小学生から大人へと変わっていく中学卒業頃にあり、内容が情緒的というか若干シリアスではあります。ですが、そこははるきさんの作品なので登場人物の魅力で一気に話に引き込まれ、どんな場面も読むのが楽しくて仕方ありませんでした。日々の生活や人間関係に疲れた方はぜひ試してください。かなりおすすめです!
    • 参考になった 3
    投稿日:2013年11月03日
  • 匿名希望
    早く14巻を!
    引っ張ってきた謎がやっと一つ解決し、これからの展開が気になります。
    早く14巻を配信してください!
    • 参考になった 5
    投稿日:2013年11月02日
  • ネタバレあり
    凄く一言で言うなら「面白い」です。
    作者さんが凄い洞察力が優れた方なんだと思います。最初のお話、弓子とかなえのことがすごく印象にのこりました。傑作集とかいてありますが多分その通りだと思います。この作者さん話も面白いし心理描写や人間の心や本質の描き方がほかと群を抜いて凄いと思います。「もう疲れた。話すくらいなら死んだほうがマシ」と最後死の間際弓子さんはいいますがその通りだと思います。これは女にしか解らないかもしれませんが私もそうしたほうがマシだと思うからただ最後一緒にいてくれるひとがいて・・・・それは本当に良かったなとおもうけど・・・でも彼女を結局つれてはいかず。。まだ生きろと言ってるならそうするしかないとかなえさんも言いましたね最後・・・このなんともいいようがない表現が凄く秀逸で好きです。凄くおすすめです。素晴らしい人間描写でした。
    • 参考になった 2
    投稿日:2013年11月02日
  • バリバリ働くひとり暮らしの主人公マキはひょんなことからイケメン美術教師、渚と一緒に暮らすことに。ところが、超偏食家でほとんど料理もせず、お酒が大好きなダメダメグータラ女・マキと、潔癖症ぎみでベジタリアンな渚はケンカばかり!次第に距離が縮まっていく二人ですが、渚はまさかのゲイ!こんな二人の同居生活、いったいどうなるの?!・・・と、はちゃめちゃコメディ調なまんがですが、ちゃんとした料理マンガでもあります!料理大好きな渚がベジタリアンで、マキの実家が農家ということで出てくる食材はほとんど野菜です。肉・魚は一切使用せず。それでもおいしそうな料理の数々に思わずお腹がぐー・・・。「いくら美味しくてもやっぱり野菜じゃ物足りない」と思われるかもですが、騙されたと思ってマンガに登場する料理を作ってみてください!野菜の魅力を再発見できます!ちゃんと料理のレシピも詳しく載っているのでわかりやすいです。
    • 参考になった 4
    投稿日:2013年11月01日
  • 女は怖い――幸せを絵に描いたような平穏な家庭生活を営みながら、その内奥では平穏な日常を超えていこうとする欲望を人知れず育んでいる。そんな女と男を描いた6話の短篇を集めた本書『妻の女友達』は、後に恋愛へも幅を広げていき直木賞を受賞する小池真理子がサスペンス分野の注目作家として脚光を浴び始めた1980年代後半の初期作品集。男には見えない女の心の秘めやかな動きを捉え、そこからまったく予想外の結末へと展開していく、サスペンスとしての鮮やかさは際立っています。日本推理作家協会賞(短編部門)を受賞した表題作『妻の女友達』は、小池サスペンスを代表する作品と言っていいでしょう。主人公は、市役所の戸籍係・広中肇とその妻・志津子。38歳になる広中肇は平和で波風のたたない人生に満足していた。華やかな職業につきたいと思ったこともないし、男なら何かを成し遂げねばならない、と考えたこともない。野心という言葉は彼の中にはなかった。仕事というのは、朝、出かけて行って、夜、帰って来ること、そしてその分の報酬をもらうこと……それだけだった。何事もなく、毎日毎日が変わりなくあればいい、それが幸せな生活の形と考えている男、広中肇が「理想の女」を妻に迎えます。〈志津子とは五年前に見合い結婚した。優しくて気配りのきく家庭的な女で、肇の少ない給料をやりくりする能力にもたけており、満点をやってもまだ足りないいい女房だった。美人ではなかったが、清楚で控え目な感じは肇の好みにぴったりだったし、波風のたたない平穏な家庭生活を育(はぐく)もうと努力するところなど、彼にはまたとないパートナーだった。志津子は子供のころ患(わずら)った小児マヒの後遺症で、右足に軽い障害が残っている。歩行にはほとんど支障がなかったが、本人はいつもそのことを気にしているようで、その痛々しさが、またひとしお、肇の情愛をつのらせた。彼は妻に手をあげたこともなければ、大声で怒鳴ったことも、文句を言ったこともない。妻は彼にとって、かけがえのない宝だった〉結婚して二年目にさずかった長女のちえみは、いま、三歳。妻によく似たおもざしで、性格もまた、志津子そっくりのおとなしい子だった。3人の生活はこんな具合です。〈役所が休みの時は、ちえみを連れて、妻とともに家の近所で散歩する。カップアイスクリームを買って、公園のベンチで食べ、ちえみがブランコに乗るのを眺める。混雑を極める都心のデパートや遊園地に、行ったこともなければ、行きたいと思うこともなかった。それは妻も同様だった。志津子は、女には珍しく物欲の少ない女で、洋服や小物などに興味を持たなかった。彼女が興味をもつのは、それらを手作りで作ること、それだけだった。四畳半と六畳、それに八畳ほどのリビングのついた貸家には、志津子の手作りのものがあふれている。(中略)ちえみのおもちゃも、たいてい志津子が作ってやったものばかりで、子供用のベッドの脇には、動物を象(かたど)ったモビールや、牛乳の空きパックで作った人形の家などが並び、それは肇の心を和(なご)ませた。
    ごくたまに、図々しくも休日の暇つぶしに訪ねてこようとする役所仲間がいたが、彼はでっち上げた嘘(うそ)をついて、ほとんどの訪問を断った。志津子もそれを望んでいるようだった。俺以外とは話などしなくていいよ、と彼はいつも志津子に言ってきかせる。きみは、のんびりこの家でくつろぎながら生きていればいいんだ、と。
    夕食後などに、ちえみの小さなハンカチにアイロンをかける妻を横目で見ながら、肇は心の中で「志津子、愛してるよ」とつぶやく。愛してる。愛してる・・・・・・それを実際に言葉に出したことは、一度もない。だが、志津子をどれだけ深く愛しているか、彼は自分でよく知っていた〉人並みの物欲も待たず、野心もなく、妻を愛し、子どもを大事にする市役所の戸籍係・広中肇の平和な家庭生活ですが、ある日、その平穏を破る“異変”が生じます。家にいるのが好きだと信じていた妻が唐突に、駅前に新しく出来たフランス料理の教室に通いたいと言いだしたのです。初夏の緑が眩しい季節の夜のことでした。妻の家事、料理に何の問題もないと考えていた肇は最初「必要ないんじゃないか」と言ったものの、遠方に通うのではなく駅前なら買い物の帰りに寄れるしと考え直して、「きみが通いたいなら、かまわないよ」と鷹揚に答えて妻を喜ばせたとき――居間の電話が鳴り出した。いまいましい女の出現を告げる電話の音です。〈「夜分、すみません。私、多田と申しますの。多田美雪です。志津子さん、ご在宅かしら」はあ、とまた肇は言った。彼は受話器の送話口を片手でおさえ、妻に向かって言った。「きみにだよ。多田さんって女の人」「多田?」志津子は聞き返した。そして一瞬、考えあぐねた顔をした。「誰かしら」「知らないの? きみの友達じゃない? 多田美雪って言ってるけど」妻の顔に光がさした。「美雪さん?まさか、あの美雪さんじゃ……」彼女はおそるおそる、彼の手から受話器を取ると、ゆっくりと耳に当てがった。「もしもし。お電話、かわりました。志津子です」
    そしてその直後、彼女は「わあ」と言った。これまで肇が聞いたこともないような、少女めいた黄色い声だった。「美雪さんなのね? 本当ね?」〉多田美雪は高校のクラスメートで、高校卒業後アメリカに渡り、アメリカ人と結婚したが、その後離婚。その経験をジャネット・多田のペンネームで出版した著書がベストセラーになっていた女流評論家です。肇は『ブロンドの胸毛と暮らした日々』という不潔ったらしいタイトルがいやで、中身は読まなかったが、著者が志津子の昔の友達だということは、よく知っていた。夜分に突然電話してきて、近くにいるのでこれから寄りたいという厚かましさ。家庭に土足で入り込まれるような不快感を抱いた肇ですが、そんな気持はおくびにも出さずに多田美雪と妻の会話を聞きます。〈「家政婦っていやなのよ。知らない人をうちにいれるのは好きじゃないの。知ってる人のほうがいいわ。志津ちゃんみたいな人。志津ちゃん、昔から掃除とか料理とか、好きだったし、うまかったもの」志津子は「あら」と言い、ぽっと顔を赤らめた。「私なんかでもいいの?」それは肇の予測しなかった言葉だった〉この瞬間、広中肇の家庭生活の崩壊が始まります。そして驚きの結末――秋の夜長、女の怖さをじっくりお読みください。(2013/11/1)
    • 参考になった 2
    投稿日:2013年11月01日
  • 普段から、多浪生と見間違えられるほどしょぼくれた格好をしていても、特にとがめられないのが、この出版界隈のよいところ。梅雨や真夏のスーツの苦しみを味合わずに済んでいます。ただ、スーツ姿の同級生と出会うとあまりの見栄えの違いに居心地が悪さを感じてしまう30代。彼らにはもう、嫁も子どももいるのですよ!
     そんなサラリーマンの戦闘服・スーツをテーマにした漫画が『王様の仕立て屋~サルト・フィニート~』です。ナポリ伝説の職人で“ミケランジェロ”とも称された故マリオ・サントリヨ唯一の弟子・織部悠が、様々なトラブルを抱えた依頼人の悩みを、その卓越した腕で解決しいくオムニバス作品。いうなれば、仕立て職人版の『美味しんぼ』といったところ。仕立ての知識はもちろん、時計や靴といった服飾の知識、同じヨーロッパ圏ということで一緒くたにしがちな、イタリア、フランス、イギリスのスーツに対する考え方の違い、さらにはヨーロッパ文化と日本文化の差異にまで話は広がり、知識欲を多いに満足させてくれます。スーツが話の柱と聞いて、正直、長い連載にならないと思っていました。ネタがすぐに無くなってしまうだろうと思っていたからです。それが『王様の仕立て屋』は、今連載中のシリーズ『王様の仕立て屋~サルトリア・ナポレターナ~』と合わせるとすでに35冊以上にもなる長期連載になっているのです。
     それはもちろん、仕立てというジャンルの奥深さがそうさせるのでしょうが、魅力的なキャラクターに依るところ部分も多いと思います。ちょっと老成してる悠の周りには、変わったキャラクターが数多くいます。中でも女社長ユーリア率いるカジュアルブランド・ジラソーレ社はどこを見ても(一癖ある)美女ばかり。往々にして彼女らに流されて巻き込まれてゆく悠に若干の嫉妬を感じます。名言や歌を用いた細かなネタに、細かに挿入されるギャグがリズム感を生んで、長いウンチク部分も冗長にならずあれよあれよと読み進められる、稀有な作品だと思います。
     この漫画のお陰でコーデュロイやビキューナ(超高級素材。Amazonで調べたら掛け布団が800万円を超えていた!)、とこれまでの生活では全く知る由もなかったスーツの世界を垣間見ることができました。ただ、それを実践するのには気が遠くなるほどの金額が必要なのです…。
    • 参考になった 1
    投稿日:2013年11月01日
  • 初めて購入しましたが面白い雑誌です
    好きな作家さんの名前をみつけて購入しました。
    この手の雑誌は読み切り雑誌だと思ってこれまで購入は見送っていましたがこの雑誌は連載漫画だけが載っている雑誌だったんですね。
    どの作品も面白かったです。特に「調教牢獄村」が物凄く面白かったです!!!。
    • 参考になった 5
    投稿日:2013年10月31日
  • ストーリーもエロ目的も楽しめます
    ストーリーもエロ目的も楽しめます。この作者さんは話をうまくまとめてくれるので、ワクワクドキドキしながら読めます!続きが気になります。早く続きを・・・。
    • 参考になった 3
    投稿日:2013年10月31日
  • 匿名希望
    食のドラマはおもしろい!
    なにか美味いものを食べたくなったときは、この作品に手を伸ばしてしまう。飽くことのない食だからこそ、そこに生まれるドラマが面白い。
    日本の食文化の豊かさ、オリジナリティを発見してみたいと思って久しぶりにダウンロード。
    • 参考になった 3
    投稿日:2013年10月30日
  • 匿名希望
    また読み返したくなる作品
    どこにでもありそうなストーリだからこそ共感してしまう。初めて読んだのは10年以上も前だけど、このサイトでこの作品を見かけたとき迷わずにダウンロードしてページをめくった。そしてまた泣いてしまった。
    • 参考になった 7
    投稿日:2013年10月30日
  • 本人には全くもって奇をてらったところはないのに、周りから見るとどーにも不思議な女性・野田さん。そんな野田さんの、本人にとってはフツーな、でも人から見たらちょっと「?」な考え方や出来事を描く1話完結のショート作品。地味すぎるほど地味なのに他の誰よりも個性的な野田さんを見るにつけ「個性とは何か」を考えさせられますね。作者は柘植文さん。僕は「柘植文のつつウラウラまんきツアー」を読んでこの人が気になりだし、その後「僕とおませちゃん」でそのセンスにメロメロになりました。でも何が僕にそんなにも刺さったのか全くもって人には説明できません。シニカルなような…ブラックなような…でも違うような…。柘植作品、ほかにも「つげ式 貧遊術」「ゆるガキあやちゃん」「ノンストップおヨメ道」とありますがどれかひとつでも刺さったなら全部面白いはず。おすすめですよ。
    • 参考になった 0
    投稿日:2013年10月29日
  • 親が親なら子も子だね(笑)
    父親、相沢耕平の遺伝子は、確実に薫平に伝わってるね!
    喧嘩っ早くて、女好き、なのに何故かモテる(笑)
    たがみよしひさ先生の作風は、相変わらずですね。
    ウィットな会話と、2頭身とリアルな絵の使い分け。
    私は、好きです!
    • 参考になった 2
    投稿日:2013年10月28日
  • 大宅壮一ノンフィクション賞受賞作品『嘘つきアーニャの真っ赤な真実』は、著者である米原万里が、旧チェコスロバキア社会主義共和国の首都プラハにあったソビエト学校でともに学んだ同級生3人の消息をたどり、会いにゆき、語り合ったこと、そして語らなか
    ったことを、自身の分身ともいうべき「マリ」を主人公に綴った作品です。日本共産党の幹部であった父親の赴任にともなってマリが在プラハ・モスクワ学校に学んだのは1960年1月から1964年10月までの約5年間。日本に戻ったマリは中学2年に編入していますから、プラハの学友たちとは日本でいえば小学校から中学時代をともに過ごしたということになりますが、別れたあとの中欧は文字通り、激動の時代を迎えます。1968年8月20日、ワルシャワ条約機構軍の戦車がチェコスロバキアに侵入、全土を占領。「人間の顔を持つ社会主義」を目指して始まったチェコスロバキアの政治・経済改革運動「プラハの春」を主導する改革派を弾圧・排除しはじめたのです。ソ連流の社会主義では考えられない複数の政治的立場の容認や言論の自由の拡大などを実現しようとした「プラハの春」は、戦車の前に一気に押しつぶされ、チェコスロバキアは再び冬の時代に逆行していきます。受験勉強に追われる日々を過ごしていたマリですが、突然、プラハの学友たちを思って眠れぬ日が何日も続くようになります。〈他の多くのクラスメートたちは、すでに故国に帰っていたが、リッツァだけは、まだプラハにいたはずだった。しかし、久しぶりに速達で出した手紙の返事は来ず、何度試みても、電話は通じなかった。プラハ・ソビエト学校は、事件後閉鎖されたと人づてに聞いた〉ここに登場するリッツァは、三部構成の本書第1部「リッツァの夢見た青空」に登場するギリシャ人少女です。両親は亡命ギリシャ人で、ルーマニア生まれのリッツァは、一度も仰ぎ見たことのないギリシャの抜けるような青い空に強い憧れを抱いています。このチリチリ天然パーマのユニークな学友は、奥手のマリに性の知識を披瀝して驚かせる愉快な仲良しでした。こんな具合です。〈あるとき、リッツァは一時間目の授業に三〇分も遅れてきて教師にしこたま叱られ、廊下に立たされる。その日は、リッツァからさんざん愚痴をこぼされた。
    「ママのせいよ、遅れたのは。もう嫌んなっちゃう。朝っぱらからパパとおっ始めるもんだから、朝食からゴミ出しまであたしがやらされる羽目になってさあ」「おっおっおっ始めるって、何のこと?」「やだあ、セックスに決まってるじゃん」「セッセッセッセックスって」「えっ、マリ、知らないの!? もしかして子どもの作り方も知らないんじゃない?」「あれ自然にできるんじゃないの?」「もーっ、信じらんない」あきれかえった彼女は、それでも懇切丁寧に教えてくれた。私にしてみれば耳を疑うような内容である。「ウソでしょ、それ」「二〇〇パーセントほんと。マリだって、マリのパパとママがセックスしたおかげでできたんだ」ショックでその日の授業は、何も見えず、何も聞こえず、教師に指されてはとんちんかんなことを答えて教室の爆笑を誘った。家では、父や母の顔を正視できず、食事も喉を通らず、夜は一睡もできなかった〉大人顔負けの話に、びっくり、仰天、どぎまぎする若き米原万里の様子が目に浮かぶようですが、その学友が戦車の侵入という緊迫状況下で連絡がつかなくなってしまった・・・・・・。世界の激動が他人事ではなく、身近な友人の安否に直結していることをつきつけられた10代のマリの思いはどうだったのか。そして、彼女たちの人生はさらに大きな社会の激変に見舞われていきます。米原万里はこう書いています。〈再びプラハ時代の学友たちのことが、むやみに心をかき乱すようになったのは、八〇年代も後半に入ってからのことである。東欧の共産党政権が軒並み倒れ、ソ連邦が崩壊していく時期。もう立派な中年になっている同級生たちは、この激動期を無事に生き抜いただろうか。いつのまにかクラスメート一人一人の顔が浮かんでいることが多くなった。「リッツァに逢いたい。プラハ・ソビエト学校時代の同級生みんなに逢いたい」彼らの面影に惹かれるように、再三再四、プラハやプラハ時代の学友たちが帰っていっただろう国々に旅するようになった。しかし、一四歳の頃に知らされた住所に、今も住む者などひとりもいなかった〉プラハの学友たちを探し、訪ねる米原万里の旅はこうして始まりました。かつてプラハ・ソビエト学校があった場所にも何度か足を運んでいます。そして、学校近くに住む婦人から30年前の昔話を聞き出し、学校が移転したことを知る。引っ越し先を調べて校長先生に面会する。ギリシャ人コロニーに辿り着いた米原万里はギリシャ人子弟のための学校で、リッツァとカレル大学の寮で一緒だったという女性と出会い、リッツァが医学部にいたことを知ります。消息を知っていそうな人々の間を歩き回った末に、米原万里はついにリッツァの叔父を捜し出します。ホテルに戻ったマリが、ドイツのフランクフルト近くの町で診療所を開いているリッツァに電話をかけるシーンです。〈受信音一回で向こう側は受話器を取った。男の声だった。ドイツ語で「もしもし」と言っているらしい。「ドクトル・ソティリア・パパドプロス、ビッテ」なけなしのドイツ語の単語を絞り出すと、「アイン・モメント」という男の声に続いて、「アロー」懐かしい声が聞こえてきた。「リッツァ、リッツァなのね!?」「あら、嫌だ、ロシア語じゃない。誰、いきなり?」「マリよ、日本人のマリ」「ウソッ! 信じられない!……でも、マリの声だ。今どこにいるの? 東京?」「ううん、プラハ。あなたのこと、探したの。今日叔父さんに会えて、やっと電話番号が分かったのよ。明日、そっち行っていい?」「もちろんよ。仕事時間にかかると、迎えに行けないけれど、フランクフルト空港からすぐのところだから。今から住所言うからメモして」〉米原万里はリッツァのほかに、もう二人の学友を捜し出します。歓迎されざる「ソードルフ(同志)」という言い方にこだわり続けたルーマニア人のアーニャ(表題作「嘘つきアーニャの真っ赤な真実」)とクラス一の秀才ヤスミンカです。ヤスミンカは、ユーゴスラビア人。民族紛争を踏まえていえば、ボスニアの人です(「白い都のヤスミンカ」)。とまれ再会を果たしたリッツァ、アーニャ、ヤスミンカの3人からマリが聞き取った、20世紀最後の動乱の時代を生きた家族の物語はそのまま現代社会の歴史であり、貴重な記録です。しかも、米原万里はこの貴重な記録をウイットに富んだ文体を駆使して一級のエンターテインメントに仕立てあげることに成功しています。(2013/10/25)
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    投稿日:2013年10月25日
  • まず、メンズがイケメン揃いですね。そこからだけでも読むに値する作品だと私は断言したいと思います!主人公の花笑は33才の独身女子で、且つ処女という設定で、なんと21才大学生の田之倉くんと、とあるキッカケが始まりでお付き合いすることになるわけです。若干リアリティにかけているところがありますが、いいのです!幻想、大事です。そして私も「きょうは会社休みます。」と諸事情により、唐突に!会社に連絡を入れ休んでみたいものだと憧れました。単純に『恋愛漫画が読みたいの!』モードの読者におすすめの一冊です。
    • 参考になった 6
    投稿日:2013年10月25日
  • タイトルに付けられた「ジョー」から、この『Big Hearts ジョーのいない時代に生まれて』(林明輝)の主人公がボクサーであることは想像に難くありません。でも、冒頭に登場する主人公・保谷の姿を目にすると、「ジョー」のイメージとはかけ離れているかなと思う方もいるかもしれません。何しろ、会社員である保谷は大金の取引がかかった、ここ一番のプレゼンの最中にプレッシャーからとんでもない粗相をしてしまうのです。会社を辞めた保谷は、ひたすら没頭したいからとボクシングジムに入門します。少し安直な気持ちで始めたボクシングですが、ジムの会長に才能を見出され練習にのめり込みはじめ、階段をかけ上るように次のステージへと目指します。「ジョー」のように、宿命のライバルといったキャラクターが登場するわけでなければ、チャンプになって一躍スターダムにのし上がるという夢があるわけでもないのです。ただひたすらキツイ練習をこなし、ストイックな日々を過ごします。いったい何のために? それは、「自分に勝つため」のようであって、そこがこのマンガの醍醐味のように感じました。ここには、モチベーションを保ちにくい時代を生き抜く、新しいヒーロー像が描かれているのかもしれません。読後感さっぱりの清々しい漫画です。(2013/10/25)
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    投稿日:2013年10月25日
  • 匿名希望
    お願い!!
    早く続きの刊出して下さい!!
    6刊出てから大分経ってます…
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    投稿日:2013年10月24日
  • 匿名希望
    続きが気になる
    早く続きを出してください!いいところなのに!
    • 参考になった 0
    投稿日:2013年10月24日
  • 匿名希望
    基本1話1エロ。
    攻視点、受視点の話があり、面白かったです。
    • 参考になった 4
    投稿日:2013年10月23日
  • 匿名希望
    最高の漫画
    内容も濃いし、なにより面白い。センスがいいって言った方が良いですね。会話の端々に作者のユーモアが出て飽きないです。絶対オススメ!
    • 参考になった 5
    投稿日:2013年10月21日
  • 匿名希望
    うーん、ちょっと
    気持ち悪い結末だし、なんか内容も面白くないです。オススメしません。
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    投稿日:2013年10月21日
  • 匿名希望
    買う価値なし
    お金の無駄です。100円だして雑誌の記事を立ち読みするよな感じです。
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    投稿日:2013年10月20日
  • 手塚治虫や藤子不二雄、少女マンガの諸作品を読んでいて思うのは、昔は本当に短編マンガが多かったなあということです。そのどれもに鋭くきらめくようなアイディアがあって、それが短いページ数でドラマチックに展開してハッとする落ちそして、いつまでも記憶に残る読後感がそこに生まれます。手塚治虫作品でいえば「ドオベルマン」、藤子・F・不二雄作品なら「カンビュセスの籤」に「ノスタル爺」。大友克洋作品で「宇宙パトロール・シゲマ」。諸星大二郎作品なら「感情のある風景」と、どの作品も、読んだその日の情景まで思い出させるほど、記憶に強く残っています。
     そういえば、『ブラック・ジャック』『MASTERキートン』のようなオムニバスの作品も減ってきたイメージ。短編マンガは、現代のマンガ状況では完全に日陰者のようです。
     そんな今でもショートショートのような味わいの短編を数多く発表しているのが岡崎二郎という漫画家です。代表シリーズの『アフター0』は、これはもう完全に星新一ショートショートの世界。一編一編新しいアイディアのつまった短編がこれでもかと並んでいてとても贅沢な作品群となっております。その後、発表された作品は完全に短編という形ではないものの、やはり連作短編形式のものが多く、一話一話できちんと完結し、独特な読後感を残す作品ばかりです。
     僕が特に好きなのは『緑の黙示録』です。樹木と心を通い合わすことができる少女・山之辺美由の4編の物語です。
     山之辺美由の能力は超常的なものですが、そこから起きる事件に関しては科学的な説明がなされるというのも面白いです。「第一話 ウパス」では温室で育てられたウパスという木の下で人が死んでいたという事件に山之辺美由が関わるという筋書きです。もともとウパスは矢毒につかわれるような毒を持つ木ではあるのですが、原因がわからない。そこで美由が自分の能力で事件の真相に近づこうとします…。
     岡崎二郎作品の魅力はこういった科学的なワンダーが全て人間につながって行くことです。恐竜や宇宙や動物や植物といった人間以外を題材にしていながら、そこから“人間”という存在そのものを考えさせられる、そのダイナミックな読後感にいつもぼーっとなってしまうのです。
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    投稿日:2013年10月18日
  • 1962年に刊行された昭和を代表するベストセラー、梶山季之『黒の試走車』。産業スパイを切り口に成長前夜の自動車業界を描いた書き下ろし長編で、企業サスペンスの分野を確立した作品です。企業の生き残りをかけた熾烈な情報戦争――新車開発をめぐる謀略・潜入調査・盗撮、価格決定に至るまでの駆け引きの迫真性が業界のみならず、高度成長前夜の社会全体に大きな衝撃を与えました。物語はこう始まります。〈大阪の街は暮れなずんでいた。夕刻になると、この街は、ふいに黄昏れてくる。それは労働者の汗と、商人のソロバンと、そしてサラリーマンの疲労の匂いとをもった、粘っこい黄昏であった。――淀屋橋を渡りながら、朝比奈豊は、苛立たしそうに腕時計をみた。五時十七分だった。梅田新道の支社で、本社から出張してきた企画一課長の柴山美雄が、彼の帰りを待ちわびている時刻である。二人は大学も同期で、昭和二十五年に仲よくタイガー自動車株式会社に入社していた。(中略)太陽は、すでに沈みかけている。ちょうど退け時なので、歩道には帰宅を急ぐサラリーマンが溢れていた。夕方の御堂筋には、物悲しいが奇妙な活気があった。秋が深まったせいか、街路樹も黄ばみはじめ、風も冷ややかさを増した感じである〉タクシーを拾うことをあきらめた朝比奈が歩いて梅田新道の交差点の傍らに立つタイガー自動車大阪支社が入るビルの前まで戻ってくると、勤め帰りのOLたちがビル1階に設けられたショー・ヤードの窓ガラスに額をすりつけるようにして、展示されている三台の新車に見入っている。社運を賭けて発表したニュー・モデル「パイオニア・デラックス」だ。〈流れるような、スピード感に満ちた車体の力強いデザイン。大型車のような豪華さを与える四灯式のヘッド・ランプ。そして鋭角的なテイル・フィン。塗装は日本で最初の、ツートン・カラー塗装であった。一五〇〇CC・七十二馬力。最高時速百四十キロという、惚れ惚れするような性能を持った、六人乗りの高級車だ〉時代は日本が東京オリンピック(1964年/昭和39年)を数年後に控えて高度成長の道を走り始めた昭和30年代前半です。「マイカーブーム」の本格化は東京オリンピックの後、昭和40年代に入ってからで、その前夜ともいうべき時代に業界3位の自動車会社が社運を賭けて発表した、排気量1500CCのデラックス車。その新車が無人踏み切りで急にエンジンが動かなくなって、立ち往生。特急と衝突、大破するという事故が起きる。その事故の真相調査を命じられた企画一課長の柴山美雄は調査開始の2週間後に箱根乙女峠で不慮の事故死を遂げる。なぜ、不可解な出来事が相次いで起こるのか? その裏で何者かが暗躍しているのか? 急遽、東京に呼び戻された朝比奈豊は、新設の「企画PR課」の課長として秘密の仕事を担当するように部長の小野田から命じられる。業界トップのナゴヤ自動車、2位の不二自動車に開発情報が漏れている形跡があり、その対策、つまり産業スパイからの企業防衛が企画PR課の秘匿された役割であり、逆にライバル会社の「新車」の秘密情報を入手する工作、つまり産業スパイ活動も新組織の重要業務だという。小野田部長が「殺されたのではないか」と疑う柴山の死、仕組まれた可能性のある新型車の事故の真相解明も守備範囲で、朝比奈と彼の若い部下たちは次第に次期戦略車、スポーツ・カーをめぐる情報戦争の最前線に立たされていきます。東京に転勤となった朝比奈を追いかけて上京してきたホステスの宇佐美昌子。朝比奈は週に一度アパートにやってくる関係にある昌子を業界人が集まるバーに勤めさせた。客として店に来たナゴヤ自動車の幹部・馬渡久は外車ショーの開催される江の島に昌子を誘う。昌子は馬渡の誘いに、ただ黙って笑って明確に断ることはしなかった。そのことを昌子から、聞かされた夜――。〈《・・・・・・これは単なる浮気心ではないぞ? 昌子に惚れているんだ・・・・・・。すると昌子には、馬渡は警戒心も持たず、会社の機密を寝物語にしゃべるのではないか・・・》朝比奈は、昌子の体を思い切り、力いっぱいだきしめながら、視線を宙にさまよわせていた。彼は知りたいのだった。ナゴヤのスポーツ・カーの内容を! 心の中には、なんども否定した、さきほどの不埒な空想が、影絵のように黒々と広がってくる。そしてぐるぐる駆け回りだすのだ。《いや、そんなことはできない! 憎むべき敵だ! あの馬渡が、この昌子の体を奪ったとしたら、俺はもう・・・・・・彼女を愛していく自信はない!》 《だが、彼女が、馬渡の女になれば、スポーツ・カーの内容も・・・・・・いや、ナゴヤの最高機密情報(トップ・シークレット)も、労せずして盗めるのだ。絶好のチャンスなのではないか?》昌子は、体を離して彼の唇を吸い、「もう、寝みましょう」とささやいた。朝比奈はうなずいた。「だけど、一度ぽっきりの浮気で、スポーツ・カーがもらえるんやったら・・・・・・魅力やわア・・・・・・」酔った昌子の情欲は、いつになくはげしいものであった。だが、女の体を苛みながら、のたうち、のけぞる昌子を胸の下に組み敷きながら、朝比奈は、ふと、とり憑かれた不埒な計画に邪魔されて、いっこうに燃え立たぬ自分に気づいていた〉ライバル企業の秘密を手に入れるために、結婚を考えている恋人を仇敵に差しだすことができるのか。それは許されるのか? 勃興期を迎えた自動車産業の裏面に見え隠れする「産業スパイ」の蠢動をとらえた本書は、梶山季之が月1000枚といわれた流行作家になっていく最初の一歩となった記念碑的作品です。様々な記事を量産した週刊誌のトップ屋から小説家に転じた梶山の取材力、データ分析力があって初めて書き得たものといえるでしょう。全編を通じて色濃く残る昭和の匂い――若い日本の、元気な時代の日本人がここにいます。(2013/10/18)
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    投稿日:2013年10月18日
  • 関東信越厚生局麻薬取締部、通称「痲取」に配属になったハルとカイ、二人の主人公を軸に物語が進みます。舞台が舞台なだけあってアクションあり、謎ありとじっくり読みたい方にはおすすめです!出てくる登場人物みんながちゃんとキャラとして成り立っていて、好感度大です。普段はケンカなんてできない気弱なカイは、とある「スイッチ」が入るとすごく暴力的になります。でもそれは本人には意識がないという・・・。いつも冷静沈着なハルにも大きな謎が見え隠れし、数々の伏線が貼られていくので今後の展開が気になる作品です。この漫画で中毒になっている人たちはみんな心に闇を抱えて生きているので、その葛藤に切ない気持ちがあふれています。彼らの闇に立ち向かう痲取の人たちの活躍をぜひご覧ください
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    投稿日:2013年10月18日
  • すいません、正直「腐女子向けっしょ?」とナメてました。面白いですコレ。もう言わずもがななんでしょうが、“キセキの世代”を中心に登場人物がみなキャラが立っていて良いですね。正直言って、読む前はそのキャラ立ちや彼らの「特殊能力」「必殺技(プレイ)」設定を聞きかじり眉をひそめてたんですが、いやこれ大事な要素ですわ。それがあるからこその面白さだと思います。やっぱり必殺技ってイイですもん。“キセキの世代”のひとり、緑間くんのそのままいくアレが出たときには読みながら心の中で「うおおーっ」て叫んじゃいましたよ。バスケ×バトルのこの絶妙なブレンド感はさすがジャンプ連載作。確かに能力やプレイがスーパーすぎるきらいはありますが、個人的には「細けぇことはいんだよ!」と思いますね。マンガだしいいじゃないですか。今の小~中学生はバスケの時にきっと「イグナイトパス!」とかやってるんだろうなー。僕らの時でいう「ドライブシュート(ex.キャプ翼)!」ですわ。そういう影響を与えられる作品だと思いますよ。
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    投稿日:2013年10月15日