レビュアー種別
  • レビュアー種別
表示形式
  • 表示件数
  • 表示順

7801~7825件/9674件 を表示

  • 匿名希望
    お勧めです
    主人公二人のお互いを想う気持ち・行動が切なく、泣いてしまいます。二人の職業はヤクザであり、ヤクザならではの話の展開ですが、お勧めの一冊です。前作のニ冊と併せ読みますと、愛するということに感動します。
    • 参考になった 2
    投稿日:2013年10月04日
  •  小さい頃から、やることなすこと漫画に影響されて生きてきたと自負しておりますが、30歳にもなってもその性分が抜けていませんでした。この『山賊ダイアリー』を読んで、妙なテンションになってしまった私は、突発的に狩猟免許を取ろうと志し、現在、試験の結果待ちという状況です。
     『山賊ダイアリー』のなにがそんなにも私の心を動かしたのか。それは、鳥・狩猟をし、それを捌いて調理し、おいしくいただくという、猟師の日常に対する、とてもシンプルな憧れです。『山賊ダイアリー』はダイアリーという通り、作者である岡本健太郎の猟師としての日常を描いています。仲間と獲物を探したり、罠を仕掛けたり、先輩猟師からおすそ分けしてもらってり…そんな出来事が淡々として描かれているのですが、狩猟とは縁遠い人間にはそのどれもが新鮮に映ります。
     よくよく考えてみれば、狩猟という文化も間違いなく日本の文化の一部で、2~3代遡ればもっと身近なものだったのに、今はとても遠くのものにあるように感じます。実際、狩猟について色々調べてみましたが、やはり銃を持つということは大変に難しいということがわかりました。そりゃそうです。人口の大部分が熊害も鹿害も猪害も無関係な都市に住んでいる現在、市民生活を脅かすおそれのある銃を許可する必要があるのかということですから。
     それでも、この『山賊ダイアリー』に描かれている「DIY【Do It Yourself】精神」には自分の日常を変えるきっかけになるのではないかと思います。
    • 参考になった 6
    投稿日:2013年10月04日
  • とにかくかわいい!出てくる子たちみんなかわいいんです!!神様と人とのほのぼのファンタジーBL。短編集ではありますが、すべて神様×人間です。一番のおすすめは本のタイトルにもなっている「マウリと竜」。とある事情で女性がいなくなってしまった村にやってきためぐり神への捧げものとして身を差し出すことになったマウリ。いつ食べられるのかとドキドキしていましたが、神の話し相手としてそこで暮らすことになります。徐々に打ち解けていく二人(?)ですが、マウリはやっぱり村が気になるよう。ある日、村人と遭遇したマウリですが女性の代わりの慰み者として村人たちに襲われてしまい…!!どきどきするような展開もありつつ、元先生らしい、ふんわりやわらかいストーリーの中に織り込まれるギャグとシリアスのバランスが絶妙です!
    • 参考になった 2
    投稿日:2013年10月04日
  • ・セントラルパークにあるカジュアルな野外のカフェで出会った5歳くらいの女の子と二人の母親。・地下鉄で17ドルのプリペイドカードを買いたいのに、50ドル札を拒否され途方に暮れていたときに声をかけて気軽に両替をしてくれた黒人女性。・クリスマスイブの地下鉄。一緒に歌いましょう、“You're not alone.”(あなたは独りぼっちなんかじゃありませんよ)と声をかけて「マイ・ウエイ」を歌い続けていた男の人。長く、ニューヨークで暮らしたエッセイストの岡田光世さんが街で出会った人々、人種の坩堝といわれるニューヨークの様々な出会いを綴ったエッセイ集『ニューヨークのとけない魔法』が面白い。岡田さんは「日本では体裁を整えることばかりに気を取られて、子どもが持っていたはずの純粋さやひたむきさや素朴さをすっかり忘れてしまった。だけどニューヨークは“子どもの魅力”を色濃く残したままだ。この本に登場するニューヨークの人たちは皆“子ども”の部分が強く残っている」と本書あとがきで言っています。ニューヨークの男や女、時に子供たちに“私たちが喪いつつあるもの”を見いだしていく岡田さんのエッセイにはもう一つ、大きな魅力があります。英語です。語られるエピソード、人と人との交流を象徴的に伝える英語のフレーズが文章のアクセントになっていて、その内容をより印象深いものにしています。例として二つだけ紹介しましょう。この文章の冒頭で触れたセントラルパークで出会った「二人の母親」はこんな具合です。〈セントラルパークにあるカジュアルな野外のカフェで、日本人の友人とおしゃべりをしていると、白人女性に声をかけられた。Can we share the table ? テーブルを分かち合ってもいいですか、同席してもいいですか、ということだ。ほかに空いているテーブルがなかったのだ。 ローラーブレードを履いた五歳くらいの女の子が、そばに立っている。どちらもブロンドの髪でとてもよく似ている。ひと目で、親子なのだろうと思った。どうぞ、と答え、私は友人とおしゃべりを続けた〉「あの人たち、何語、しゃべっているの?」と女の子が母親らしき女性に聞いたのがきっかけとなって、テーブルを挟んだ会話が始まります。
    〈しばらくすると、別の女性がホットドッグやコーラをのせたトレーを持って現れ、女の子の隣にすわった。その人に向かって、少女は「マミィ」と言った。あら、あなたがお母さんなんですか。私が尋ねると、母親だと思っていたブロンドの髪の女性が、こう言った。She has two mothers. この子には母親がふたりいるのよ。つまり、この女の子はレズビアンの女性ふたりに育てられているのだ。ブロンドの髪の女性にも似るようにと、彼女と同じ髪と目の色のドナーの精子を精子バンクで買い求め、もうひとりの女性が妊娠し、出産したという。ブロンドの髪の女性はフランス人で、もうひとりはアメリカ人だった〉Can we share the table ? という一言から、見知らぬ人間同士がひとつのテーブルに同席して、言葉を交わす。She has two mothers.――テーブルだけでなく、会話も、そして人生も分かち合うことになる。そこがニューヨークの素敵なところだと、著者の岡田光世さんは綴っています。次は、じつに素敵な誉め言葉のエピソード。題は「双子の母のため息」です。いつもより遅く帰ってきた夫にその日起きた、うれしい話だ。〈待てども、待てども、バスは来ない。本を読むには、もう暗すぎる。ほかにすることもない。バス停のベンチには、黒人の女の人と自分しかいなかった。I don't believe this. まったく、信じられないよ。その女の人はあきれたように首を横に振り、ため息をついている。仕事の帰りなのだろうか。疲れ切った様子だ。どちらからともなく、会話が始まった。その人は身の上話を始めた。夫が家を出ていき、離婚。双子をひとりで育てているという。毎日、本当に大変なんだよ、私が働いている間、妹が子どもたちの面倒を見ていてくれるんだけどね。自分も一卵性の双子である夫は、でも双子もなかなかいいものですよ、と高校の頃のエピソードを話した。男子校に通っていた双子の兄が、一度、男女共学を体験してみたいというので、制服を取り替え、そ知らぬ顔をしてそれぞれ相手の学校に登校した、というこれまで何度もしてきた話だ。それを聞くと、女の人はパンと手を打ち、大笑いした〉そんな取り留めのない話をしながら時間をつぶしていると、予定より三十分以上遅れてバスがやってきた。混んでいたので、二人は離れた席に座り、終点で夫が降りると、その女性が待っていて、夫の腕を軽くつかんで、こう言いました――。〈 I really enjoyed talking with you. You made my day. 〉話ができて、とても楽しかったよ。おかげで、今日一日がとてもいい日になったよ、という意味です。You made my day――直訳すれば「あなたは私の日をつくってくれた」――ニューヨークの匂いがするフレーズです。著者はこのエピソードを次のように締めくくります。〈玄関のドアを開けた夫の顔にも書いてあった。She made my day. 〉私がニューヨークに初めて行ったのは1977年の11月でした。それ以降、たびたび訪れていますが、とくに1990年代半ばから2007年ころまでは毎年11月に1週間から10日ほど滞在しました。パークアベニューにあるホテルに泊まり、リンカーンセンター近くにあるTV局の関連会社に地下鉄で通い、ニュース映像のビデオデータを買い付けるのが目的でした。そんなわけで生活をした経験があるわけではありませんが、毎朝毎夕、地下鉄でホテル近くのグランドセントラル駅と72丁目駅を往復し、テレビ局内の社員食堂でランチを取る。そんな1週間を10年ほど続けていたニューヨークです。本書と時代的にも重なっており、そこで綴られている数々のエピソードがあの街の匂いを運んできて、ふいに再訪したいという気持がわいてきました。人と人の出会い。そして宝石のように、きらめくフレーズ・・・・・・。岡田光世さんが言う、「ニューヨークの魔法」にかかっている自分を発見しました。本書のほか、シリーズの2作品、『ニューヨークの魔法のことば』『ニューヨークの魔法は続く』(いずれも文藝春秋刊)もリリースされています。あわせてお読みください。(2013/10/4)
    • 参考になった 2
    投稿日:2013年10月04日
  • 匿名希望
    すごく好きです。
    ドSマネージャー×ドMアイドルのお話がすごく良かった。この先生はエッチの描写や場面の切り取りが凄く上手だと思う。それと個人的に「攻めが受けをめちゃくちゃ好き」というBLが好きなので自分には合ってたんだと思う。これからもこの方の作品をいっぱい読みたいです。
    • 参考になった 8
    投稿日:2013年10月02日
  • 匿名希望
    続巻は?
    続きを読みたいのに…リアルを買ったほうがいいんだろうけど
    後に出た場合、どうしよう。要望に出してんだけど…
    • 参考になった 4
    投稿日:2013年10月01日
  • 土山しげる先生ほど食べ物をテーマに安定したハッタリをかませるマンガ家はいませんね。現在「漫画アクション」連載中の『闘飯』なんてそもそも食べ物を本当には食べない「エア飯」話ですからね。それでもこちらの生ツバ飲み込ませる剛腕には頭が下がります。本作でもそうした剛腕っぷりは存分に発揮されており、主人公・北方がダメ料理人を鍛えて店を救う、ってのが話の筋なのですがその特訓方法が! 美味いうどんのためにゲーセンのダンスゲームを、親子丼のためには卓球を、餃子のためにはホテルでポーターをさせ、弁当作りのためにパラグライダー! それぞれに理由はあるのですが、その理由、納得のさせ方があまりに力技! 冷静に読んだら全く納得できないんですよ。でも面白いんだよなあ…。こういうのこそ「才能」だと思いますよ僕は。
    • 参考になった 0
    投稿日:2013年10月01日
  • ネタバレあり
    リバ好きゆえに…
    リバじゃなかった。あとちょっとという所で終了~。攻守逆転するところが見たかった。
    課長×部下も中々可愛らしく、お腹いっぱいで満足な作品。この作家さんは評判通りハズレなしです。
    • 参考になった 1
    投稿日:2013年09月30日
  • 匿名希望
    ギャグ漫画。
    BLというよりただのギャグ漫画。そういうのが好きな人であればいいのでは。
    この作家さんの作品は初めて読みましたが、ギャグ色の強いものは買わないようにしようと思いました。
    • 参考になった 1
    投稿日:2013年09月30日
  • ネタバレあり
    1人の作家さんとは思えない
    1人の作家さんが書いたとは思えない。よく言えばバリエーション豊富、創造性豊かということなんだろうけど、1冊にまとめたことにより統一感がないのが気になる。

    ことに最近は複数カップルでも根幹となるストーリーは同じという、”テーマ”のしっかりしている作品が多くどうしても見劣りしてしまった。オムニバスは1話1話に厚みがない分、読後の満足感も足りない傾向が強い。ただの短編集で終わらない工夫が欲しいところ。
    • 参考になった 0
    投稿日:2013年09月30日
  • ネタバレあり
    ストーリーは2つ。
    ノンケ課長×ゲイの部下と、大道具×子持ちタバコ屋のゲイ同士のカップル、2つのストーリーが詰まってました。作家買いです。
    子供が出てくるBLにハズレなしと思ってる私ですが、やはり2つめのカップルはむちゃむちゃ好みでした。ただ、大道具×タバコ屋さんはセックスシーンがなかったのが惜しい。大人の男同士のソレを見たかった。
    もう1カップルはいらなかったなあ。もっとじっくり書き上げて欲しかったです。
    • 参考になった 3
    投稿日:2013年09月30日
  • ネタバレあり
    あまり好みではなかった。
    普段ならあらすじを読んでも買わない部類の作品。ランキング上位だったので思わずぽちってしまったものの、食指が動かないものはやっぱりそれなり。
    恋敵の登場に至っては、ほぼレイプも同然なのに、修羅場の結果、受がぼやぼやと簡単に許してしまう始末。
    三流ケータイ小説とAVを混ぜこぜにしたような、セックスにこぎつけるためだけのストーリー。ただくっついてやって、喧嘩してやってという話の方がよっぽどBLとして受け入れやすい。
    • 参考になった 3
    投稿日:2013年09月30日
  • ネタバレあり
    絵が綺麗
    絵が綺麗。ストーリーはほのぼの。エロは多めに感じるけど、癖のない絵で後味さっぱり。笑えるところもあり、頭を空っぽにして読める作品。受もこれだけ甘やかされたらさぞ幸せだろう。

    スピンオフも作って欲しい。できれば歯医者×攻の同僚で。
    • 参考になった 0
    投稿日:2013年09月30日
  • ネタバレあり
    リバといえばリバ
    あのラブ プリズムと同じ作者さんとはびっくり。通りで言葉責めのチョイスが高校生とは思えない訳ねと妙に納得。全体的にエロ多め。じっくり読むと、最中の表現がちょっと痛そう。

    最後に攻と受が逆転するリバ。ただ、前半は行為がBまでだったので、リバというよりどんでん返し?攻守逆転するなら、2人の背丈を同じにするとか、当初の受の女々しさ&最中の涙を抑えめにするとか、もう少し処理して欲しかった。どちらも攻めてる時はドSのようだし。

    何年か前に読んで印象に残っていたので今回再読。BL慣れする前だったので、エッチが濃くて頭に焼きついたっぽい。
    • 参考になった 0
    投稿日:2013年09月30日
  • ほのぼの
    ワンコ攻×クールビューティな受。内容はほのぼのしていて読みやすい。
    攻が女の子経験豊富なために、ワンコ感がダウンしてるのが惜しい感じ。取り巻き女子'sがちょこちょこ出てくるけど、受が割りかしドライでやきもちを焼くわけでもなく、ストーリーが薄まるだけで邪魔かな。
    など、細かく気になる所はあるものの、考えずに読めて心温まるので及第点。
    • 参考になった 4
    投稿日:2013年09月30日
  • 忘れてはいけない津波
    山川氏のご苦労にまず敬意を表する。チリ地震津波と東日本大震災を経験した稀有の報道人であろう。その経験と学殖が生々しく述べられている。理屈ではない原体験が生々しい。心ある人にもそうではない?人にも一読をお勧めしたい。
    • 参考になった 0
    投稿日:2013年09月30日
  • コミックスと収録内容に差異あり
    20年以上30年近く昔に持ってたので懐かしく読ませていただきました。
    フィルムカメラ時代の苦労とか今のデジカメしか知らない人には理解し難いかも。
    作品そのものは、一部カラーも再録されており、とても良いのですが、コミックスで収録されていた別作品は未収録です。
    • 参考になった 1
    投稿日:2013年09月30日
  • かわいいラブ・ファンタジー♪
    およそ神様らしからぬ、威厳に満ちあふれない神様たちが登場する、かわいいラブ・ファンタジー満載の一冊でした♪♪
    • 参考になった 5
    投稿日:2013年09月30日
  • 匿名希望
    続きが気になる!
    絵がキレイ。おんなのこがかわいい。
    お約束の展開なんだけど、すんなり読める。
    このあとどうなんのか、すっごく気になる。
    • 参考になった 4
    投稿日:2013年09月29日
  • 匿名希望
    原作とはまた別の面白さがある
    原作をビジュアル化してくれるのはいいな。ところで、ドイツ語のカタカナが間違ってるね。剣はSchwertだ。Schwebtじゃないね。
    • 参考になった 3
    投稿日:2013年09月28日
  • 匿名希望
    何かイイ!!
    何かほのぼのとしたなかに、何かしっかりと訴えるものがあるし、人の勇気とか頑張りだとか呼び起こす作品です。
    • 参考になった 4
    投稿日:2013年09月28日
  • 匿名希望
    七巻をだしてくださいw
    きちんと完結させて
    このままでは、ebookjapanに信用がおけません
    • 参考になった 0
    投稿日:2013年09月27日
  • 子供の頃、お風呂でシャンプーをしている時、閉じている目を開けたらそこにだれかいるんじゃないか、なんて怖々と感じたことありませんか。「何かがヘン」「いつもと違う」、そんな日常をちょっと逸脱した恐怖のストーリーを描いた漫画が『不安の種』(中山昌亮)です。まず、表紙からして怖いです。デスマスクの一部分のような絵と小さな文字で不規則に並べられた書名と著者名…すでに、ただならぬオーラを感じさせます。各話読み切り短編で構成されているのですが、とりわけ恐怖におののいた話は「かくれんぼ」というサブタイトルの物語です。小さな子ども二人が、かくれんぼをしていて廃墟を思わせるアパートに隠れるのですが、そのうちの一人の女の子が「そういえば…この子…誰だっけ?」ともう一人の子供のことを思い出そうとします。そして、その子供が発した言葉とその姿に、思わず心のなかで叫び声を上げてしまいました。いやあ、トラウマになりそうな話ばかりで今晩の夢にまで現れそうです。(2013/9/27)
    • 参考になった 1
    投稿日:2013年09月27日
  • 東村アキコ先生の作品はこの「海月姫(くらげひめ)」が初めてです。デビューいたしました!いわゆる「腐女子」たちが展開するシュールコメディ作品なのですが、なるほどなるほど、本当に面白かった。結構きれいにしている女性でもこの「腐女子」要素ってみんな持ってるんじゃないかなーと共感できます。そして小さい頃のあこがれていたきれいな”海月”のようなドレスを着たいな…という夢をみんなの夢も乗せてかなえていくストーリーが「腐女子」に慣れてない?みなさまにも入りやすく共感できるのではないかと思います!それにしても主人公の月海ちゃん!は超かわいいです。そして私はいろいろなご意見はあろうかと思いますが、蔵之介のお兄ちゃん派です!この討論を是非みなさんとしたいですね。東村アキコ先生作品はまだ読んだことがないという方…こちらからオススメします!
    • 参考になった 3
    投稿日:2013年09月27日
  • 作品集『スローカーブを、もう一球』。1981年に「Sports Graphic Number」(文藝春秋)創刊号で発表された『江夏の21球』が評判を呼び、著者の山際淳司はそれを皮切りに「Number」「文藝春秋」「野性時代」「小説新潮」などに、それまでのスポーツ・ノンフィクションにはなかった感性と手法によるスポーツ・エッセイを次々に発表していきます。それら80年から81年にかけての作品8編を集めて編纂されたのが『スローカーブを、もう一球』で、この作品集によって山際淳司は第8回角川書店日本ノンフィクション賞を受賞し、人気スポーツノンフィクション作家としての地位を確立します。しかしそれから10余年、病をえて1995年に急逝します。遺した作品は多くはありません。しかし、それまで勝ち負けをめぐる熱狂の世界として描かれることが多かった(ほとんどすべての場合、「汗と涙」「熱狂」の物語として描かれてきたといったほうが正確かもしれません)スポーツを、山際淳司は、勝者と敗者を超えたところに見えてくるひとつの人生として描いて、まったく新しいスポーツ・ノンフィクションの世界を確立していきました。その山際の姿勢は、もっとも有名な作品で、一連の作品を生み出すきっかけとなった『江夏の21球』ではなく、『スローカーブを、もう一度』を表題作としたところによく表れているように思います。山際淳司はヘミングウェイの短篇小説の中の言葉を引きつつ、この作品集をこう終えています。〈「スポーツは公明正大に勝つことを教えてくれるし、またスポーツは威厳をもって負けることも教えてくれるのだ。要するに……」といって、彼は続けていう。「スポーツはすべてのことを、つまり、人生ってやつを教えてくれるんだ」悪くはない台詞だ〉作品集のきっかけとなった『江夏の21球』は、1979年の日本シリーズ「近鉄対広島」第7戦の9回裏に江夏豊が投げた21球をドキュメントにした作品です。いまや伝説となった26分間の濃密なドラマについてはすでに多くの文章が書かれていますので、今回は表題作の『スローカーブを、もう一球』を見ていきます。作品タイトルにどことなく文学の匂いが漂っているのは、初出が文芸誌の「野性時代」だったからでしょうか。春のセンバツ高校野球を目指す球児を描きながら、「汗と涙」のドラマは一行もなく、「甲子園と熱い青春」とは対極の位置にある、すずやかな雰囲気を漂わせているスポーツエッセイの主役は、県立高崎高校野球部の川端俊介投手。野球では無名でありながら、その年県大会を制して関東大会に出場。そこでもあれよあれよという間に決勝に進み、翌年春のセンバツ出場当確となった群馬県一の進学校のエース――どこからどうみても「甲子園を熱狂させる要素」のないピッチャーに的をしぼって山際淳司はこう物語を始めます。〈身長は180cm前後はありユニフォーム姿もきまっていて、表情には凜々しさなども漂い、派手な大きなモーションからプロ顔負けの速球を投げて見せるのが甲子園にやってくるエースであるとするならば、彼はすべてにおいてアンチテーゼであった。身長は173cm。スポーツをやっている高校生にしてはとりたてて大きいほうではない。体重は67kgで、体つきはどちらかといえば、丸い。ユニフォーム姿が映えるほうではないだろう。顔の表情は、たいていの場合、やわらかく、時には真剣味に欠けるといわれることもある〉舞台は茨城県水戸市民球場――準決勝を勝ち抜いた川端投手が立った決勝のマウンドです。対する相手は、印旛高。プロ球界のスカウトからマークされているキャッチャーで3番打者の月山栄珠がいる。川端は自分とはすべての面で対極にいる月山と対戦したいと、ひそかに考えていた。川端には強打者をねじふせることのできる剛速球はなく、武器はサイドから投げあげるスローカーブ。球速時速60キロ、せいぜい70キロの超スローカーブです。一回、一死二塁で月山を迎えた時、無性に抑えたくなって気負った川端は、ストレートを右中間にもっていかれ、三塁打で先制点を与えます。二打席目はカーブをぼてぼてのショートゴロ、三打席目は、カーブ攻めのあとの直球にバットが空をきった。三振の後に回ってきた最終打席。スコアは2-3、高崎高校が1点を追いかける8回に月山に打順が回り、この日、4度目、おそらく最後の対決。〈川端は月山との最後の対決にスローカーブで入っていった。ボールを握るとゆっくりとふりかぶり、サイドから投げあげる。ボールは真ん中から外側に逃げるように落下していった。外角低目。ストライクである。さらに続けて、カーブを投げた。インコースに外れた。月山はカーブを捨てているように見えた。 キャッチャーの宮下はサインを送った〉山際淳司はこう続けて、物語を終えます。〈その指の形はこういっている──《スローカーブを、もう一球》川端俊介は、微笑んだ。そしてうなずくと、ゆっくりとスローカーブを投げる、あのいつものモーションに入っていく……〉川端投手がスローカーブをいつ、どこで投げるのかを息詰まるような思いで見つめていました。1980年11月5日、水戸市民球場のマウンドから投げあげられたスローカーブがバッターボックスで待ち構える打者に向かって弧を描いていく様子を観客席で固唾をのんで見まもっているような気がしてきました。もう一つ、巻頭収録の『八月のカクテル光線』を少しだけ紹介してこの稿を終わります。この作品は、1979年夏の甲子園、決勝戦延長16回裏、優勝候補の簑島高校(和歌山県)を土壇場まで追い込みながら、カクテル光線の光の中で発生した一瞬の出来事をきっかけに「敗者」となっていった星陵高校(石川県)の選手たちのその後を描いた物語です。試合終了後、主審は普通は禁止している両校選手たちのホームプレート上の握手を特例として認めました。そして――〈永野主審は、一塁側ダグアウト横の出口のところで堅田を待っていた。三塁側から引きあげてくる堅田を見つけると、この試合で使っていたボールを一個、堅田に手渡した。堅田投手は帽子をとって、それを無言で受けとった。その夏に、カクテル光線の下で演じられたドラマはそんなふうに終わったわけだった〉カクテル光線の中で演じられたドラマは、勝負がついた後も続いています。そして真に闘った若者を讃える人がいたことを拾い上げてさりげなく書きとめた山際淳司の乾いた文章が心地いい。いい話です。(2013/9/27)
    • 参考になった 1
    投稿日:2013年09月27日