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  • 浦野靖人衆議院議員(40歳、当選1回)「出て行けよ」/石原慎太郎共同代表「出て行く? 立って言ってくれよ」/浦野衆議院議員「出て行ったら、よろしいですやん」/石原共同代表「そうですか」/2014年3月6日、テレビのニュースが異様な光景を映し出していました。日本維新の会のエネルギー調査会の初会合で、会長を務める石原慎太郎共同代表が講演し、トルコへの原発輸出を可能とする原子力協定締結に反対する党の原子力政策を真っ向から否定。「これだけ大きな政党が賛否を記名投票で問うとは、恥ずかしい。高校の生徒会のやり方だよ。私は採決で賛成します。どうしますか、賛成したら」と挑発的な発言をしたとき、1年生議員の浦野氏が席に座ったまま、しかしはっきりと「出て行けよ」と声を上げました。上記はその時のひな壇の石原共同代表と浦野議員の“対決”模様です。「出て行け」は、念のために書き添えますが、会議室からの退場をいっているわけではありません。日本維新の会という政党から出て行け、と党の代表に向かって詰め寄っているのです。党の方針に逆らった若手を代表が出て行けと叱るのはどこの組織でもよくあることですが、その逆、党として決定した方針、方向性を否定し、採決になったら協定締結に賛成するとまで言った代表に対して若手議員が「出て行け」と詰め寄ったわけですから驚きました。驚きましたが、「異様」と感じたのはそのことだけではありません。なにより異様なのは「これだけ大きな政党が賛否を記名投票で問うとは、恥ずかしい。高校の生徒会のやり方だよ」と言い放った石原慎太郎代表の主張です。多数決でことを決め、決まったら反対であった人もその決定には従うという現代社会のルールを破りますと宣言しているわけですから。しかもその代表にまわりの幹部たちがちゃんとものの理を主張できない。党の決定には従ってもらわなければならないなどと言ってはいますが、どうにも困り果てた顔で腰が引けていて迫力がまったくありません。石原代表もそんな批判めいた物言いは、どこ吹く風といった感じです。最後の「そうですか」も、それなら出て行きます、という意味ではもちろんありません。実際の数日後の強面の石原慎太郎は「憲法改正や集団的自衛権など重要問題を前に党に亀裂を生じさせないほうがいい」として「造反」を撤回してみせました。しかし、です。石原慎太郎という男の行動を丹念に追いかけ、200人を超える関係者から多くの証言を集めた『誰も書けなかった石原慎太郎』を読むと、この日本維新の会の事態は決して「異様」ではないのだと思い至りました。著者の佐野眞一は、講談社発行の純文学雑誌『群像』の元編集長で、鬼と呼ばれて多くの作家を震えあがらせた大久保房男氏の指摘を紹介しています。ちなみに、『群像』は現在に至るも石原慎太郎作品を掲載したことがないそうですが、そのきっかけは大久保房男編集長だったそうです。少し長くなりますが、以下に引用します。〈「芥川賞をとったからといって、原稿を頼みに行くわけじゃありません。あれはあくまで文藝春秋の商行為であって、何もそれと一緒につきあうことはないという考えが、僕にはあった。ところが(よそは)石原慎太郎と組むと商売になると思ったものだから、わんさと押しかけた。あそこで文学が社会現象に転換した。同時に純文学の通俗化が起きた。『群像』はどこまでも純文学で行くという考え方でしたから、ちょっと面白いな、くらいには思っても、原稿を頼みに行く気にはなれなかったんです」大久保氏はその頃、『太陽の季節』の授賞に賛成した舟橋聖一と、大反対した佐藤春夫に原稿依頼の仕事で会っており、そのときも慎太郎のことが彼らの方から話題に出た。舟橋は「なぜ『群像』は石原慎太郎を載せないんだ」と憤慨し、佐藤は、笑いながら「あれは股間の剣を使った剣豪小説だ」と精一杯の皮肉をいった。(中略)・・・・・・しかし、決定的だったのは高見順宅での一件だった。「高見さんのところで石原慎太郎に会い、彼がその頃書いた小説について、僕なりの批評をしたんです。すると彼は、『群像』なんていう古くさい雑誌は僕には何の興味もない、といった。それで僕は、あ、そうか、この人は将来にわたって『群像』とは縁がないんだ、と思った」慎太郎からすれば「鬼」であろうと何であろうと、自分のことを棚にあげ、「編集者風情がオレに説教するとは生意気な」と思ったに違いない。「彼が帰ったあと、高見夫人が、大久保さん、あの人は若いからあんなこといったけど、本当は『群像』に書きたくてしょうがないのよ、と一生懸命とりなしていた。けれど、いくら新人であろうと、一ぺん作家が口に出したことは尊重しなきゃならない」(中略)大久保氏は別れ際、慎太郎を珍しく褒めた。しかしそれは、やはり慎太郎への最後の痛烈なあてつけとしかとれなかった。「人と同じことをいわないのが文士気質なんです。彼は『シナ』といって、マスコミから随分非難されていますが、常識で非難するマスコミのほうが間違っている。作品はさておき、僕は石原慎太郎を政治家として、非常に認めているんだ(笑)」〉大久保元編集長が指摘する「シナ」は、石原慎太郎が中国のことを「シナ」と繰り返し言っており、そのたびに当の中国から厳しい非難を受け、また日本の多くのマスコミも批判を繰り返していることを指していますが、肝心の石原慎太郎は非難の集中砲火をあびても揺るぎありません。常識で推し量っていたのでは、「石原慎太郎」の内側には入ってはいけませません。平行線をたどるだけで、けっしてクロスすることはないというわけです。ときに「暴走老人」などと揶揄される石原慎太郎。その非妥協性、傲岸不遜な生き方はどこからきているのか。そして『太陽の季節』で芥川賞を受賞して以来ほぼ半世紀、「時代と添い寝してきた男」といわれるほど、いつの時代にも脚光を浴び続け、日本人の熱狂(あるいは反熱狂)の対象であり続けていられるのは何故なのか。佐野眞一がつかんだ石原慎太郎理解のキーワードは「コンプレックス」です。石原慎太郎が弟・裕次郎と共に少年時代を過ごした北海道の小樽を訪ねたとき、小樽文学館で一悶着を起こして周囲を困惑させたという。慎太郎はコーナーに自分の著書が飾ってないといって、係員を怒鳴りつけ、これまで自分が寄贈した本を全部引きあげるといいだした。そのあと慎太郎は石原裕次郎記念館に回ったが、そこでも機嫌は直らない。再び本書から引用します。〈・・・・・・このとき慎太郎に随行した地元関係者の一人は、慎太郎がふと洩らした言葉をよく憶えている。「弟は親父が死んで、おふくろが家計で苦労しているのに、何の思いやりもなく、慶応高校なんてカネのかかるところへ行きやがって……」この関係者は、その言葉を聞いて、裕次郎や石原軍団だけを持ちあげる小樽の空気が呼び水となって、元々慎太郎が内面に抱えていた弟への強いコンプレックスが、一気に爆発したような気がしたという〉その華々しい経歴から、太陽にも光にも例えられる慎太郎だが、裕次郎との心理的関係に於いてだけは、心ならずも、影の役回りに甘んじさせられている――佐野眞一は、石原慎太郎の心の闇に光をあてていきます。(2014/3/14)
    • 参考になった 2
    投稿日:2014年03月14日
  • 小物作りが趣味の主人公・あげは。大好きなお姉ちゃんのためにと作り始めたそれは「アゲハシリーズ」とブランドもついているほどの腕前。そんなある日、お姉ちゃんが妊娠。素直に喜べないあげはでしたが、そのせいで大好きなお姉ちゃんへ酷い言葉を浴びせ、すれ違ってしまう…。それでもお姉ちゃんはあげはに認めてほしいとウェディングドレスを一緒に見に行こうと誘ってきて、二人はお店へ行くことに。そこで知り合ったのは超美形男性2人組!男の人がウェディングドレスを作る!?しかもひょんなことからあげははそこでバイトとしてお姉ちゃんのウェディングドレス作りをお手伝いすることに!あげはは無事にお姉ちゃんの幸せを祝福してあげることができるの?幸せたっぷりの新婚さんたちにあげはができる最大のお手伝い!感動するシーン盛りだくさんです!あげはのバッグほしい~!
    • 参考になった 2
    投稿日:2014年03月14日
  • 匿名希望
    続編
    10,11巻、いつ出すんだeboo!!!
    もうでてるだろー!面白いから早く続き読みたい!
    • 参考になった 5
    投稿日:2014年03月13日
  • 匿名希望
    ネタバレあり
    みちるカワユス!!!
    みちるがとにかく好き ( ´ ▽ ` )
    萌え!!!
    カワユス!!!!
    服もかわいい~~~!!!
    スケートもちゃんと強くて、美しい演技
    なのがいい!!!

    素直でいい子だから、周りの人に迷惑かけないように苦しんで、でもだから
    みんながもっとみちるの力に
    なろうとしてて、とにかく
    ちゃんと周りがみちるを大事に
    してるのがよかった。
    悲しい過去を踏み越える強さは、
    だから持てたんだなと。

    礼音は正直なよなよであんま。。
    だけど、みちるが好きなら
    しょうがない…
    真音もビミョーかな。。
    個人的には晶×みちるのが好き!
    カワイイ!!!
    でも晶×真澄も好き!
    ドミ×ふみえちゃん
    マリー、レナが好き!
    とにかく何度も読んだ!!

    暗いって評が多いけど、
    ちゃんとじっくりよめて、楽しかったり、
    悲しかったり、ほっこりで
    いい漫画!!
    番外編モトム!!
    早く作者が完治しますように~!!!

    • 参考になった 4
    投稿日:2014年03月13日
  • 「医者もの」マンガは数あれど、“産科医”にフィーチャーした作品は初めて読んだ気がします。で、産科医の話なので当然妊娠・出産が話の中心になるわけですが、年齢のせいでしょうか、とにかく涙腺緩みまくりです。出産すげえ。自分のまわりも出産が多くなったり「自分もそろそろか…」なんて思っているせいかどの話もグサグサ刺さってくるわけですね。女性は大変ですよ…。これは男性こそ読んでおくべき、知っておくべき作品です!「モーニング」掲載なのも納得です。
    • 参考になった 9
    投稿日:2014年03月11日
  • 宇宙図鑑で見たあの絵だ!
    図鑑で見覚えのある宇宙の絵だ!
    雑誌Newtonの表紙や、カールセーガン博士著 COSMOSの表紙、あのクリスチャン・ラッセンもリスペクトするという宇宙絵画の巨匠・岩崎賀都彰氏の作品を思う存分タブレットで楽しめる!
    ダイナミックでロマンチック!拡大してもボヤけない!オススメです(*^_^*)
    • 参考になった 2
    投稿日:2014年03月10日
  • 匿名希望
    ちょっと戸惑い
    ストーリーは面白いんですけど、何故第1号に第二話が収録されているのか…?
    第一話はどこで読めますか…?幻なの?
    • 参考になった 6
    投稿日:2014年03月10日
  • 匿名希望
    絵がいい
    作者自身が童貞じゃないかと思うようなうんざりするようなありえない巨乳漫画がありふれる中、普通の裸体が見れて非常にいいです。次が楽しみです。
    • 参考になった 8
    投稿日:2014年03月09日
  • 匿名希望
    心が温かくなるお話
    主人公とその周りの人々を心から応援したくなります。失敗しても、傷つけても傷つけられても、時間がかかっても、また頑張ればいい。そう前向きな気持ちにさせてくれます。一読の価値アリです。
    • 参考になった 3
    投稿日:2014年03月08日
  • こちらの作品は深夜のTVドラマにもなった作品です。どうしても内容的に主婦をされている人向けのマンガなのかな…と思っていたのですが、読んだらハマりました!全然関係ない!主人公の真琴は子供が2人いる専業主婦。ある日旦那の浮気がきっかけで、もろもろありモデルという職業に面白さを見出し、プロになるべく邁進していくお話です。というか旦那が超ムカツキます!こんな人はもはやあんまりいないのでは…?と思ってしまいますが、意外といるのかも。主婦をやっている人でもやってない人でも、子供がいてもいなくても、人間として女性として共感できる作品だと思います!とにかくどんな年代、どんな境遇の人でも面白く読めるマンガだと思いますし、実は結構こういうの好きですね。是非読んでみてください!
    • 参考になった 3
    投稿日:2014年03月07日
  • 球春。待ち遠しいですね。今年のセンバツには初めて都立高校が出場するとあって、ちょっとした話題になっています。第86回大会にして初出場。いかに強豪私立高の壁が厚いのかが、わかりますね。高校野球を舞台にしたマンガはたくさんありますが、『プレイボール』(ちばあきお)は不朽の名作とあって、現役のプロ選手や日本人メジャーリーガーにもファンが多いようです。物語は中学野球『キャプテン』の続編で、キャプテンとして活躍した谷口が都立高校の墨谷高校に入学するところから始まります。指を怪我して満足にボールが投げられなくなった谷口は野球を諦めかけて、サッカー部に入部します。初めてのサッカーですが、持ち前のガッツでたちまち頭角を現し始めます。それでも野球を忘れられない谷口の姿を見て、サッカー部のキャプテンは谷口に野球部へ転部するように諭すのですが、このシーンが私は好きです。野球部に入った谷口は文字通り怪我の功名で、驚くべきボールを投げるようになります。谷口を擁する墨谷ナインは果たして甲子園という夢の舞台に立つことができるのでしょうか。都立高校に注目の春です。(2014/3/7)
    • 参考になった 1
    投稿日:2014年03月07日
  • 『三陸海岸大津波』、『関東大震災』など記録文学の名作を数多く遺した吉村昭は、自らが体験した昭和の戦争を綴った『東京の戦争』で、昭和20年(1945)3月10日の東京大空襲の夜のことをこう書いています。当時、吉村昭は18歳、中学生(旧制)で、現在の東京都荒川区日暮里に住んでいました。夜間空襲に備えて、学生服を着て、ズボンの上からゲートルをまいて布団に入る日々でした。〈昭和二十年三月十日の夜間空襲は、きわめて大規模なものであった。記録によると、二百九十八機のB29が飛来し、下町方面に千七百八十三トンの焼夷弾を投下、それによって十八万二千六十六軒の民家が焼失し、七万二千名が死亡したとある。私の住む荒川区の半分も焼失したが、その方面に数機のB29が低空で飛ぶのが見え、鬼灯提灯(ほうずきちょうちん)のような無数の朱色の火の玉がゆっくりと降下してゆく。それが地上に達しかけた頃、闇に沈んでいた地域が明るくなり、火炎が一面に立ちのぼった。鬼灯提灯のようなものは、照明弾に類したものであったのか。妖しい色光であった。その夜の空襲で下町が大被害をこうむったことが伝わってきたが、数日後、隅田川にかかる尾竹橋の上からみた川面の情景にその実情の一端を見た。自転車に乗って橋に近づいた私は、橋の上に三、四人の男が欄干から身を乗り出して川を見下しているのを見た。私は近寄り、自転車をとめてかれらにならった。二、三十体の死体が、まるで大きな筏のように寄りかたまって浮んでいた。大空襲で焼きはらわれた地域は下流方向で、その空襲で火に追われて川に身を入れ、死んだ人たちであることはあきらかだった。潮が満ち、死体は附着力の作用で体を密着させ、上流に漂い流れてきたのだ。衣類に焼け焦げの跡は全くなく、私はそれらが窒息死したものであるのを知った。壮大な燃焼作用で酸素が無に近くなり、川に身を入れた人々は窒息し、そのまま川に漂い出たのだろう。短い白髪の裸足の老人、赤子を背負った中年の女、手さげ金庫を背にくくりつけた男、突っ伏した姿勢で浮ぶ若い女。それらを見下ろす私の眼はうつろであった。それまで私は、焼土と化した地で多くの死体を見てきた。路上にただ一体横たわっている炭化した焼死体。風で吹き寄せられたように一カ所に寄りかたまっていた黒い死体の群れ。それらを見てきた私には、死に対する感覚が失われていたのか、橋の下に浮かぶ遺体の群れにほとんど感慨らしいものは胸に浮かんでいなかった〉そして4月13日の夜。吉村昭の住む町に大量の焼夷弾がばらまかれました。米軍側資料によると、来襲したのは330機で、墓地のはずれに立った吉村昭の眼前に壮絶な情景がひろがっていた――視野一杯に炎が空高く噴き上げ、空には火の粉が喚声を上げるように舞い上がり乱れ合っている。得体の知れぬ轟音が体を包み込み、大津波が押し寄せてくるような感じだったとして、吉村昭は「私の生まれ育った町は、その夜、永遠に消滅した」と綴っています。大正から昭和に改元されたのは大正15年(昭和元年、1926年)12月25日ですから、昭和2年(1927)5月生まれの吉村昭は、昭和という時代そのものを生きたことになります。生まれついてから××事変と称された戦争が切れ目なく続き、昭和16年(1941)12月には戦争がアメリカとの間にまで拡大し、「大東亜戦争」が昭和20年8月に敗戦という形で終結するまで戦争とともに生きてきたといえます。終戦時に18歳の吉村昭は、広島に原爆が投下される直前に徴兵検査を受け、近々入隊の予定でした。つまり軍隊に入るぎりぎりの年齢で、一歳以上年長の東京在住の男子は、将兵として東京を離れていました。また、小学生の多くは学童疎開や家族単位の疎開で東京を離れています。その意味で、日本人がかつて経験したことのない大戦争下の首都で日々をすごした人間は限られていて、吉村昭はその一人ということになります。その吉村昭が18歳の夏までに眼に映じた東京での生活を綴った本書は、体験に基づいた一級の記録文学といって過言ではありません。著者はあとがきに、編集を担当した松田哲夫氏(筑摩書房顧問、TBS.系「王様のブランチ」コメンテーター)と中川美智子さんが「戦争」を知らない世代であり、「そんなことがあったのですか」と驚くのが興味深く、また励みになったと記していますが、戦後生まれの私たち団塊の世代にとって、吉村昭が本書で伝える戦争と日本人の生活は、まさに驚きの連続です。空襲は家庭の秩序を決定的なまでに乱すことがあります。目撃した18歳の著者は見てはならぬものを見たような思いで、ひどく悲しかったとこう綴っています。〈日暮里の町に焼夷弾がばらまかれた夜、避難するため、駅の上にかかった跨線橋を谷中墓地に向かって歩いている時、後方に寝巻姿の老女が這ってきているのを眼にした。私は引返し、老女のかたわらに膝を突いてかかえあげようとすると、老女は、「残されまして、残されまして・・・・・・」と、繰返し言った。一見してその女性は体が衰弱し、床に臥していたにちがいなかった。残されましてというのは、家族に置き去りにされたことをしめしていた。品のいい老女で、うらみがましい表情はなく、おだやかな眼であった。老女は家族が去った家から這い出て、跨線橋まで逃げのびてきたのだろう。「どうしました」防空帽をかぶった二人の男が近づいてきた。墓地に近い町の警防団員であることはあきらかだった。男たちは、私がなにも言わぬのに事情を察したらしく、老女を抱え上げて墓地の方に歩き、私もついていった。墓地に入った老女が、「あそこにいます。あそこです」と、はずんだ声で言った。太い樹木の下に、十五、六歳の厚いセーターを着た少年をふくむ数人の男女が立って、こちらを見つめていた。私は、それが老女の家族であるのを感じるとともに、その少年が小学生時代の下級生であるのに気づいた。抱きかかえられた老女が、その家族に近づいてゆくのを私は眼にして背を向け、墓地の桜並木の方へ歩いていった〉死に直面したとき、人はかくも残酷になれるのでしょうか。東京大空襲の夜に、18歳の青年が身をもって知った「家族」の現実です。火に追われて逃げまどった末に、妻子を置いて逃げた男の話も「戦争」というものの残酷な側面を示しています。妻と幼女とともに火に追われて逃げまどった末に、熱さに耐えきれず、妻子を置いて必死に逃げ、かろうじて死をまぬがれることができた男が、火がおさまって自分たちの住んでいた長屋の焼跡に行ってみると、思いがけず衣服と髪の所々焼けた妻子と再会できた。しかし、妻は男にひとことも口をきかずに子供を連れて実家に帰ったという。18歳の時の生々しい体験、奇異な時代の現実――平時とは異なる戦時下だからこその歪んだ庶民の生活のさまざまな断面を、吉村昭が半世紀の時を経て回想した記録文学。こうした思いの上に立って戦後は始まりました。その「戦後」を見直そうという主張が声高に語られる今、昭和生まれの30代、40代にも平成生まれ20代の若い世代にもぜひ読んでもらいたい、「戦争」を生きぬいた日本人の貴重な記録です。(2014/3/7)
    • 参考になった 2
    投稿日:2014年03月07日
  • おもしろかったけど
    コンシェルジュという響きや、イラストからクールビューティーなのかな、という印象を強く受けたので、倉原の元気の良さというか、明るかったり和喜田につっかかって喧嘩している感じが、最初のイメージと違いすぎて驚きがありましたが、ストーリーは王道のラブコメでおもしろかったです。
    ただ、違和感はどうしても最後まで拭えなかったのでマイナス☆1。
    • 参考になった 0
    投稿日:2014年03月05日
  • 油揚げって不思議な食べ物だと思いませんか。豆腐を薄く切って油でからっと揚げると、あんなスポンジみたいな感じになるんですよ。ほんと不思議です。スーパーに行くと意外に種類があるんだなあと思います。いくつか食べ比べてみたことがあるんですが、基本的に味はあまり変わらないのかなという印象です。厚さとか大きさとかですかね。もともと味が付いていない食品って、他の商品と差異を出すのはなかなか難しいですよね。つまるところ私が申し上げたいことは、油揚げはおいしいということです。今回ご紹介する『淀川ベルトコンベア・ガール』は油揚げ工場に勤める女の子が主人公です。というわけで前置きが長くなってしまったわけなんですが。読んでいて胸が詰まるような、例えるならおいなりさんをのどに詰まらせてしまったような切なさと、のどに詰まったおいなりさんをアガリで流し込んだ後のようなほっこり感と、お会計を済ませた後のような透明感のある物語です。読んでいて、友達のこととか、昔の自分のこととか、恋愛とか孤独とかいろいろなことを考えさせられます。そしてお豆腐屋さんの前を通るたびに、この本のことを少し思い出します。
    • 参考になった 1
    投稿日:2014年03月04日
  • 率直な感想としてはもう少し読みたかった
    攻がもう一歩病んで、受がそれを受け止め救出する…
    そんなくだりがもう少し読みたかった。
    二話とかあるとちょうど良かったかも。
    ラストは綺麗にハッピーエンド。
    • 参考になった 3
    投稿日:2014年03月02日
  • 仄かに暗く仄かに病み
    門地先生の作品は割と病み系のものが多いのだろうか。
    ラストで少し救われたからまだ良しとしても。。
    BLにありがちな底抜けの愛情などなく、利己的で保守的で自己陶酔的。
    嫌いじゃないけど、読後感は良くない。
    • 参考になった 1
    投稿日:2014年03月02日
  • 匿名希望
    続きが早く読みたい
    まだまだこれからの作品(当レビュー時は二巻が最新刊)なので、手放しに星5とはいえない(最終的な評価は全編とおして読まないと下せないタイプの作品)。ただ、現時点でも「人間の醜さ」を内面的・外面的の双方からよく描けている作品に間違いはないと思う。そういった人間の醜さを嫌らしくなく描けているのも多くの人に推奨したくなるポイント。
    主人公「累」は、外観は醜いが心は美しいという古典的キャラクターに思えて、そう単純でもない。卑屈で、感受性豊かで、劣等感の塊で、羨望は醜い程に強い。彼女の内面は美しいといえるだろうか?
    彼女の行く末は間違いなく気になる。新刊が待ち遠しいところ。
    その他、本作品のテーマである演劇の表現や、細かい描写など優れている点は多々あるあるが、実際に当作品を読んでいただくのが、このつまらないレビューをこれ以上読むよりも有益な時間の使い方と思われるので、省略する。
    • 参考になった 18
    投稿日:2014年03月02日
  • 1巻からドキドキ
    以外と積極的なのと思うところもあり、以外とやさしいーとか思ったりする、心を温めてくれて参考になる漫画(((o(*゚▽゚*)o)))
    • 参考になった 7
    投稿日:2014年03月01日
  • 匿名希望
    ネタバレあり
    露出モノとして面白い
    同人で露出遊戯モノが面白かったので購入。
    主人公が嫌がるごうかんものではないのが嬉しい
    • 参考になった 1
    投稿日:2014年03月01日
  • 匿名希望
    なつかしい
    しょぉわ!中学生に人気のサンデーらしい軽いコメディーです。
    • 参考になった 0
    投稿日:2014年02月28日
  • 匿名希望
    絵がすばらしい
    話もいいけど絵最高にうまいし好みです。おじさんもかっこいい。
    • 参考になった 4
    投稿日:2014年02月28日
  • 匿名希望
    本人達の反応が見たいかも(^_^;)
    ウェブ版で散々笑わせて戴いたので、こちらでの発売に即買いです。
    平安貴族文壇を百合※妄想族軍団に仕立て上げたその展開だけでも笑えるのに。
    ホント「姫」以外はこんな絵柄でわははのはですよ。
    (※ 殆ど野郎は出ません。出たとしても二人以外は性転換とかされてます)

    セリフの掛け合いも擦れ違いっぱなしで付き合うのは大変かも。
    切れのいい絵で実在人物でココまでボケノリツッコミなりきりのバカ話やってていいのかと(^_^;)。
    十二単で殆どドリフだし。
    ちなみに萌え画ヌケ画バイオレンス画、そして3巻以降は他作品のオマージュ?も続々出ます。イキナリ作品変わりますから。

    映像化(するかな(^^ゞ)では声優さんのガチなやりとりで聴きたいと思いますわ。
    是非感情を込めて声を出して読みましょ(無理(-_-;)
    • 参考になった 1
    投稿日:2014年02月28日
  • よく言われるネタではありますが、私も学生時代に竹本泉が男か女か問題で友人と喧嘩しました。「こんな可愛い作品を描く人が女性じゃないなら…俺はもう何を信じたらいいかわからない…」と言っていた友人は、今でも独身です。
     確かに、竹本泉先生が描く絵は可愛らしく、ストーリーものほほんとしたものばかり。だけど少女漫画のような乙女チックすぎて引いてしまうこともなしし、オタク系漫画のような萌えすぎて引いてしまうこともない、オトナになりきれないオトコへの絶妙な浸透圧がある気がします。
     『日々にパノラマ』は竹本泉作品でもよく登場する、火山島が舞台。一応、東京の一部という設定です。一応の主人公は小南智尋という中学生の女の子。彼女が塔上洋太や転入してきた大原深海(ふかみ)たちと、浜で泳いだり、ボートにのったり、イルカと遊んだり、島の遺跡をめぐったり、台風にあったり、うじゃうじゃしたり。恋愛要素もなくはないですが、とても薄っすらとしています。
     誤解を恐れずに言えば、これだけストーリーのない作品もないのです(竹本泉作品は全てそうですが)。なにかのイベントがあって物語が動くのではなく、箱庭世界をただのぞくような、そんな感じです。その箱庭世界がとてつもなく心地良いのです。ある意味ゲームの『ザ・シムズ』に近いような気がします、キャラクターを含めた世界観がしっかりと存在していて、キャラクターの目線で語られる様々な日常が、確実に俺を癒やすのです。
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    投稿日:2014年02月28日
  • 「新書大賞2014」(中央公論新社主催)で2位以下を大きく引き離す得票を得て大賞に選出された『里山資本主義』(藻谷浩介・NHK広島取材班著/角川oneテーマ21)が、刺激的で面白い。筆者は、日本総合研究所調査部主席研究員の藻谷浩介(もたに・こうすけ)氏とNHK広島の井上恭介氏、夜久恭裕氏。「里山資本主義」は筆者たちによる造語。現代社会を覆い尽くしている「マネー資本主義」の対極に位置する新しい考え方です。中国地方の山間(やまあい)に芽生えた実践の思想にいち早く注目した筆者たちは「里山資本主義」という言葉を与えて、地道かつ広範な取材を重ねて中国地方限定のドキュメント番組として放送。さらに中国地方ばかりではなく、もっと広い地域の人々にもその考え方とそれに基づく実践活動を伝えようと取材内容を一冊にまとめたのが本書です。「里山資本主義」とは、理念として構想されたものではありません。あくまでも経済活動の現場で発想され、試行錯誤を重ねて鍛えられてきた実践の思想です。これまで日本人が当たり前に持ってきたエネルギー観を根底から覆そうではないかという提案です。原発を肯定するかどうかという、私たちの将来を大きく左右する問題にも深く関連してきます。その最先端を走るのは、岡山県真庭(まにわ)市の製材所です。岡山市から車で北へ向かうこと1時間半。標高1000メートルを超える山々が連なる中国山地の山間にひろがる真庭市は、岡山県下でも屈指の広さを誇りますが、人口はわずか5万、面積の80%を山林が占めるという典型的な山村地域です。地域を支えてきたのは林業と製材業ですが、長びく不況の中で市内に30ある製材所はどこも苦しい状況にあります。〈厳しい製材業界にあって、「発想を一八〇度転換すれば、斜陽の産業も世界の最先端に生まれ変われる」と息巻く人物が真庭市にいる。交じりけのない、真っ白でさらさらの髪がとても印象的な人物。還暦を迎えたばかりの、中島浩一郎さんである。中島さんは、住宅などの建築材を作るメーカー、銘建工業の代表取締役社長だ。従業員は二〇〇名ほど。年間二五万立方メートルの木材を加工。真庭市内の製材所で最大、西日本でも最大規模を誇る製材業者の一つである。そんな中島さんが、一九九七年末、建築材だけではじり貧だと感じ、日本で先駆けて導入、完成した秘密兵器が、広大な敷地内の真ん中に鎮座する銀色の巨大な施設だ。高さは一〇メートルほど。どっしりとした円錐形のシルエット。てっぺんからは絶えず、水蒸気が空へと上っている。 これが今や銘建工業の経営に欠かすことができない、発電施設である〉本書によれば――山の木は、切り倒されると、丸太の状態で工場まで運ばれてきます。工場で樹皮を剥(は)ぎ、四辺をカットした上で、かんなをかけて板材にする。その際にでるのが、樹皮や木片、かんなくずといった木くずです。その量、年間4万トン。これまでゴミとして扱われていたその木くずが、ベルトコンベアで工場中からかき集められ、炉に流し込まれます。銘建工業は専門用語で「木質バイオマス発電」と呼ばれる、木くずを燃料とする発電事業に取り組んで10年あまり。いまや経営の柱に成長してきている――というわけです。〈発電所は二四時間フルタイムで働く。その仕事量、つまり出力は一時間に二〇〇〇キロワット。一般家庭でいうと、二〇〇〇世帯分。それでも一〇〇万キロワットというとんでもない出力を誇る原子力発電所と比べると、微々たる発電量である。こうした話になると、とりわけ震災後は「それで原子力発電がいらなくなるのか?」といった議論ばかりされるが、問題はそこではないのだ、と中島さんは語気を強める。「原発一基が一時間でする仕事を、この工場では一ヶ月かかってやっています。しかし、大事なのは、発電量が大きいか小さいかではなくて、目の前にあるものを燃料として発電ができている、ということなんです」会社や地域にとってどれだけ経済効果が出るかが大事、なのだ。中島さんの工場では、使用する電気のほぼ一〇〇%をバイオマス発電によってまかなっている。つまり、電力会社からは一切電気を買っていない。それだけでも年間一億円が浮く。しかも夜間は電気をそれほど使用しないので、余る。それを電力会社に売る。年間五〇〇〇万円の収入になる。電気代が一億円節約できた上に、売電による収入が五〇〇〇万円。しめて、年間で一億五〇〇〇万円のプラスとなっている。しかも、毎年四万トンも排出する木くずを産業廃棄物として処理すると、年間二億四〇〇〇万円かかるという。これもゼロになるわけだから、全体として、四億円も得しているのだ〉1997年末に完成した発電施設の建設費用は10億円。渋る銀行を説得して融資を得てようやく実現したプロジェクトでしたが、それによって銘建工業の経営は持ち直しました。時代の最後尾を走っていると思われていた製材業がいまでは時代の最先端を走っているというわけです。20世紀のエネルギー観を塗り替えるエネルギー資源の登場であり、それを活用した里山資本主義の成功事例ですが、じつはこうした実践は日本だけで行われているわけではありません。筆者たちはヨーロッパに足を運び、オーストリアを徹底的に取材しました。オーストリアはじつは、ギリシア、スペイン、イタリアに象徴されるEU経済危機のなかで、安定した経済運営が行われている健康優良国です。〈それは数々の指標が物語っている。ジェトロが公表しているデータ(二〇一一)によれば、失業率は、EU加盟国中最低の四・二%、一人当たりの名目GDP(国内総生産)は四万九六八八米ドルで世界一一位(日本は一七位)。対内直接投資額は、二〇一一年に前年比三・二倍の一〇一億六三〇〇万ユーロ、対外直接投資額も三・八倍の二一九億五〇〇万ユーロと、対内・対外ともにリーマンショック直前の水準まで回復した。では、なぜ人口一〇〇〇万に満たない小さな国・オーストリアの経済がこれほどまでに安定しているのか?その秘密こそ、里山資本主義なのだ〉オーストリアの国土はちょうど北海道と同じくらいの大きさで、森林面積でいうと、日本の約15%にすぎません。それでいてオーストリアは日本が1年間に生産する量よりも多少多いぐらいの丸太を生産しています。本書に教えられたのですが、オーストリアは知られざる森林先進国で、木を徹底活用して経済を活性化する取り組みに国を挙げて取り組んできた「里山資本主義」の先駆者だったのです。しかも、その従来型の経済運営から転換したのはわずか10年前のことでした。先駆者としてのオーストリアの詳細は本書をお読みいただくとして、最後にオーストリアの脱原子力の憲法を紹介しておきましょう。〈一九九九年に制定された新憲法律「原子力から自由なオーストリア」では、第二項で原発を新たに建設することと、既に建設された原発を稼働させることを禁止している。ちなみに第一項では核兵器の製造、保有、移送、実験、使用を禁止している。つまり、オーストリアは、軍事利用であれ、平和的利用であれ、原子力の利用そのものを憲法で否定している数少ない国の一つなのだ〉自分たちの足下に豊富にある木を利用して経済を活性化しようというオーストリアにおける「里山資本主義」の先駆的な試みは、原子力に対する極めて現実的な判断を背景に成果を挙げつつあるのです。3年目の3.11を前に「原発ゼロ」の徹底的な議論を避けて、再稼働に向けて動き出した日本を見直すための大事な一冊だと思います。(2014/2/28)
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    投稿日:2014年02月28日
  • 「おまえが俺の犬になるってんならくだらねー茶番につき合ってやってもいいっつってんの」いじっぱりのエリカは友達に「彼氏はいる」と嘘をついてラブラブ話を語る毎日。そろそろ嘘も限界にきたと思った時、街でイケメンに遭遇!その彼は同じ学校に通う佐田恭也。いつもにこやかな彼ならと、事情を打ち明け、彼氏のフリをしてもらうことをお願いしてみると普段の彼からは想像できないような信じられない言葉が…!!!こうして佐田に弱みを握られたエリカは彼の彼女もとい「犬」となるのでした…。どこまでもドS!少女漫画王道のツンデレ王子登場です!エリカの一途っぷりに徐々に心を揺さぶられるようになっていく佐田ですが、素直に思いを伝えることもせず、いつもエリカに冷たくあたっています。でもそんな中にもたまに見せる優しさがもともとのイケメンキャラとの相乗効果ですごく格好よく見えるんです!イケメンツンデレ王子がお好みの方はオススメです!
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    投稿日:2014年02月28日