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  •  読売新聞912万部、朝日新聞679万部、毎日新聞327万部、日経新聞273万部、産経新聞161万部――2015年前期の大新聞朝刊販売数です(Garbage NEWS.com調べ)。2011年を境に読売が1000万部の大台を割り、2015前半で朝日が700万部を割りました。全紙マイナス成長という厳しい状況が続いているとのことですが、新聞社自体の経営に関わる「販売(店)問題」について大新聞が報道することはほとんどありません。資本系列関係にあるテレビ局も同様です。わずかに雑誌メディアが取り上げることがあるくらいですが、情報源は業界紙や研究者が多く、新聞社内部からの声が文字になることはきわめて稀です。
     じつは大新聞の発行部数には、読者の手に届けられることのない新聞が多数含まれており、驚くべきことに販売店はその仕入れ代金――読者からは代金を徴収できない新聞です――を負担することになっています。業界内部では「押し紙」といわれていて、見せかけとはいえ部数を確保しておくことによって折り込みチラシで増収が見込めるという理屈で販売店に負担を強いるやり方がまかりとおっているわけです。新聞業界ではこうした状況が長い間、変わることなく続いてきたのですが、大新聞の暗部ともいうべきその実態を内部から明らかにした本が評判を呼んでいます。
     幸田泉著『小説 新聞社販売局』(講談社)です。単行本発行は2015年9月8日、電子版も9月25日にリリースされました。著者の幸田泉氏は、元全国紙の社会部記者。大阪本社社会部で大阪府警、大阪地検などを担当、編集局社会部デスクの時に販売局への異動を命じられました。2年後の2014年退社。幸田氏は、講談社が運営する会員制サービス「現代ビジネス」掲載のエッセイ(「新聞を愛するみなさんへ」)で、〈新聞社に記者として入社した私は、中間管理職の歳になってから、販売局に異動を命じられた。販売局で私を迎えた上司は、冗談めかしてこう言った。「伏魔殿にようこそ」と。〉と、新聞社在職時代のエピソードを明かしています。その後の2年間、〝伏魔殿(ふくまでん)〟で見聞きし、自ら体験したであろう数々の〝事実〟が、あえてタイトルに「小説」と付した本書に投影されていることは想像に難くありません。こんな一節があります。記者志望で大和新聞に入社して、社会部記者として何本ものスクープをものにして実績をあげていたにもかかわらず、編集局長とぶつかって販売局に異動させられた神田亮一が、担当員として初めて「大和新聞高石中央販売所」の浜崎所長を訪ねた5月1日のことです。浜崎所長は大阪府専売会の要職を歴任した有力者です。

    〈神田は何が飛び出して来るかと恐る恐るガラガラと戸を開けて店内に入ると、一〇畳ほどの作業場にはビニールにくるまれ、ブルーのバンドで縛られた新聞が壁際にぎっしりとうずたかく積まれていた。扉が開く音を聞いて、奥の事務室から「おう、来たか」と浜崎が出てきた。
    「しょ、しょ、所長ーっ、今日の朝刊、配達しなかったんですかっ」
     新聞の山を見てわなわなと震える神田に、浜崎は「あほう、ご愛読者様にはちゃんと朝刊は届けとるわい。新聞屋がそんなストライキしてどうすんねん」とあきれたように言った。
    「じゃ、この新聞は何……? あれ? ひょっとしてこれ、全部、残紙ですか」。あわてた神田は同期社員の上條類の忠告を忘れ、「残紙」という言葉を使って「しまった」と思った。
    「その通りや。お前に見せたろ思てな、今朝は残紙屋に渡さんと置いとったんや。どうや、これ見て何も思わんか?」〉

    「残紙屋」とは、毎朝、トラックで新聞販売店を回り、残紙を回収する専門の業者です。毎日、回収してもらわなければ、店はあっという間に残紙で埋め尽くされてしまうとか。「所長! 今日の朝刊、配達しなかったんですかっ」と思わず口走った神田の仰天ぶりから残紙で埋め尽くされた販売店の有り様が鮮やかに浮かび上がってきます。

    〈「これ何部あるんですか?」。そう聞いてから、神田はまた「しまった、よけいなことを聞いてしまった」と悔やんだが、もう手遅れだ。
    「だいたい一三〇〇部や」。浜崎は即座に答えた。
     高石中央の送り部数は四四五〇部なので、約三割が残紙ということになる。一三〇〇部という部数は多いが、割合からすれば販売店の中ではかなりましな方だ。なのに、浜崎はなぜこんなに怒り狂っているのか。
    「お前は記者やっとったんやろ? 記者は社会正義とかえらそうなことを言うとるやないか」と、浜崎は山積みの残紙をばんばん叩き、「これが社会正義か? 本社に支払う一三〇〇部の新聞代は月三〇〇万円やぞ。本社は毎月三〇〇万円も根拠のない金を販売店から搾り取っとるんや。弱い者いじめや。第一、読まれもせん新聞をようさん印刷して、紙の無駄遣いや、環境破壊や」とまくし立てた。
    「送り部数を減らせということですか?」
     神田はそう言うのが精一杯だった。
    「そうや、一三〇〇部減らせ。これは読者のおらん、販売店にとっちゃいらん紙や」〉

     販売店の要求に応じて送り部数を減らしていったら、新聞の発行部数はどんどん減っていってしまいます。当然売上げも激減です。そのため、送り部数を減らす場合には、減数分の新聞原価代と同額の補助金をカットするのが原則となっています。新聞社側が販売店に押しつけている読者のいない紙――押し紙の代金相当額を補助金の名目で新聞社が販売店に支払っているケースがあるのですが、浜崎店は約3000部もの発証部数(実際にきちんと購読料を支払っている読者のいる部数)を持つ超優良店なので、補助金はまったく支給されていません。新聞社側からすれば、カットすべき補助金がないのですから送り部数を減らすことはできないということになるのですが、販売店にとっては、配る読者のいない1300部もの原価300万円を負担させられているということになります。大新聞の経営が抱えこんだ矛盾です。
     予想だにしなかった浜崎所長の剣幕にどうしていいのか分からないまま、電話連絡もせず、訪店もしなかった神田がさらに驚愕する事態が発生します。

     ゴールデンウィーク明け、5月度の入金の締め切り日――。
    〈夕方、神田が自分のパソコンで販売店からの入金状況の画面に入り、高石中央販売所の入金を見たところ、請求の金額より三〇〇万円少なかった。ぎょっとして高石中央販売所の浜崎にすぐ電話した。
    「所長、入金額が間違ってます」
    「間違ごうとらん。押し紙には金は払わん」
    「それって、入金拒否じゃないですか」
    「何とでも言え。約束を守らん会社に金は払わんっ」。そこで電話はぶちっと切れた。
     デスクの吉武が外出中だったので、神田は仕方なく近畿販売一部長の安藤富士夫の席に行き「あのう、ちょっと問題が起こっているんですが。高石中央販売所の入金が足りないんです」と打ち明けた。
    「ああん? 高石中央で問題?」と安藤は事態が飲み込めないようだった。
    「一三〇〇部ぐらいの入金がないんです。さっき電話したら、浜崎所長から『押し紙に金は払わん』と言われました」
    「ぐわっ、押し紙だと? 浜崎が? ちっ、神田、お前なあ、担当員がそんなこと販売店に言わせんなよ」
    「それが……、浜崎所長の意思はかなり固いみたいでして。こないだ初めて訪店した時は、残紙屋に渡さず店に取っておいた残紙の山を見せつけられました」
    「げげっ、浜崎のやつ。そんなしょうもないことしとるんか」
     安藤はしばし呆然としていたが、我に返り、「しかし、そこを何とかすんのが担当員や。分かっとるやろうな」と神田をにらみ付けた。〉

     左遷人事で記者から複数の販売店を束ねる担当員になって日も浅い神田にふりかかってきた「入金拒否」問題。担当デスクは「手配入金締め切り日の15日までに入金がなかったら、自分で立て替えとけ。入金の帳尻をあわせておけばいいんだ」とこともなげに言い放ちます。
     元スクープ記者の神田亮一が入り込んでしまった大新聞販売局という名の伏魔殿。暗躍する拡張団。カネを巡る不正の噂も聞こえてきます。「てんぷらカード」「抜き取り」「ゴミ出し」「預け」「ピンサン「ピンピン」――記者時代には知り得なかった隠語の数々。すべて大新聞の「販売」についてまわる不正(もどきの)行為、ルール違反、嫌がらせ行為にまつわる業界用語です。一例をあげれば、「抜き取り」とはライバル店が配達した新聞をこっそり抜き取る行為。不配の苦情を殺到させ、あわよくば「止め」、つまり購読中止につながればいいというわけです。大の大人がここまでやるかと思う人も少なくないのではないでしょうか。
     新聞の販売競争の熾烈さと同時にその次元の低さも浮かびあがってくる話です。大新聞の「下半身問題」と揶揄される販売戦争と販売局の闇に元社会部記者が迫る物語は、構造化された腐敗にメスが入る衝撃の結末に向かって一気に加速します。大新聞の知られざる暗部をあますところなく描き出したリアル小説。新聞記者が「新聞社」を辞めてでも書きたかった(に違いない)渾身作の誕生です。(2015/11/13)
    • 参考になった 2
    投稿日:2015年11月13日
  • カネ無し、コネ無しでCEOに上りつめた男が綴った心得集
    どんな業種の成功者でも、一直線の平坦な道を歩んできたという人は皆無と言っていいだろう。トップに上りつめ、確たる成果を上げた多くの人が、もともとの不遇な境遇や、挫折を乗り越えた経験を語るものだ。本書の著者、マーク・ウェバー氏は、貧しい家庭に生まれ、米紳士服メーカーのフィリップス・ヴァン・ヒューゼン(現PVH)の雑用係であるアシスタント・デザイナーからキャリアをスタートし、同社でカルバン・クラインの買収成功などの経験・成果を積み重ねCEOに就任したものの、取締役会との対立で解任。そこから這い上がり、モエ・ヘネシー・ルイ・ヴィトン(LVMH)米国法人CEOに電撃抜擢される。本書では、自らの激動のキャリアを綴りながら、その中で学んだ「さまざまな困難を突破して組織で出世し、圧倒的な成功を手に入れる術(すべ)」を開示している。
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    投稿日:2015年11月13日
  • 欲しい物がすぐ手に入る、そんな「豊かさ」の代償とは?
    我々の消費行動は明らかに変化してきている。とくに米国などの先進国では、ネットショッピングやダウンロード販売などの発達により、モノが欲しいときに、すぐに手に入るようになった。それによって、次第に人は「必要かどうか」ではなく「欲しい」という衝動のみで消費行動をとるようになる。本書では、消費をはじめとする社会のさまざまな側面で「衝動」が支配する「インパルス・ソサエティ」が出現していることを指摘。市場が「個人」に近づき、底なしの個人の欲望を満たすことが優先されることで、社会経済システムが不安定になっている。その現状を分析するとともに、人間同士のつながりを維持した持続可能な社会をつくるにはどうしたらよいかを提言している。
    書籍ダイジェストサービス「SERENDIP」詳細はこちら
    投稿日:2015年11月13日
  • 絵がとても好きなんですが
    表題を含めて3カプです。正直読み終わってなんの印象も残らなかったです。ゲイに攻められるノンケのお話ですが、ん〜ノンケに恋する切なさとか、やるせなさみたいなものがあまりなく、サッパリ、アッサリです。この作家さん絵がとても好みで購入しましたがわたし的には外れでした。Hシーンも少ないです。
    • 参考になった 9
    投稿日:2015年11月12日
  • ネタバレあり
    久しぶりに全巻買った!
    日常がいかに大切か、いろいろ想う漫画でした。
    オチはハッピーな感じでよかったと思います。ちなみに他のレビューで血縁関係にあるヒロインとくっつくのは…っと書いておられる方がいますが、ハルと久留里は血縁関係はありませんのであしからず。(久留里の母親はハルの父方のお爺さんの養子です)
    • 参考になった 1
    投稿日:2015年11月12日
  • 匿名希望
    挿し絵の位置がひどい
    イラスト付きとの事で購入しましたが、挿し絵の位置が「これは嫌がらせですか?」と聞きたくなるレベルで悪いです。
    大分前に終わったシーンの挿し絵が急に入り「え?」と思わず声に出してしまうほど驚きました。せっかく話に入り込んでいても分断されてしまうような入れ方…この挿し絵の位置を決めた方は作品を読んでいないとしか思えません。残念でした。
    • 参考になった 1
    投稿日:2015年11月12日
  • ネタバレあり
    姉の一方的な妄想ラブコメ
    どうすればここまで思いこみで突っ走ることができるのかというぐらいにひどい妄想で弟を変な目で見続けている姉の一方的な妄想ラブコメです。
    他のサブキャラも突き抜けた残念キャラが登場して、主人公の残念ぶりに拍車をかけてくれます。
    こんな姉がいたら弟は正直どう思うんですかね。理不尽にいきなり妄想で切れたりして・・・
    • 参考になった 0
    投稿日:2015年11月11日
  • 匿名希望
    ネタバレあり
    面白い
    吉住渉のマンガの中では一番面白いと思う。
    構成ふくめて完璧。
    未央がかわいい、一哉かっこいい。
    吉住渉の絵も昔の方が好きだなあ。
    • 参考になった 1
    投稿日:2015年11月11日
  • 流石です。
    電車繋がりで4組のCPを描いた1冊。どうしたら、こんなにも萌えるシチュエーションを産み出せるのか。もう、『流石』の一言。
    • 参考になった 2
    投稿日:2015年11月11日
  • 匿名希望
    かなりのファンなら買いです
    書き下ろし集かと思ったら、書き下ろしは1話だけで、あとは本編が何話か入っていました。
    ファンなら書き下ろしを読む為に買ってもいいかもしれません。

    書き下ろしは、ふうが、陳家で側室を殺害してから、西門家の来るまでの話でした。
    • 参考になった 2
    投稿日:2015年11月11日
  • ネタバレあり
    絵が綺麗、かな

    絵も綺麗、話は王道、かな。
    読んでて安心する感じでした。
    • 参考になった 0
    投稿日:2015年11月10日
  • ネタバレあり
    あ~結構ツボにハマりました
    この作家さん以前に比べて絵がとてもお上手になりました。(生意気言ってすみません)表題カプは塾生×講師です。イヤーこの受けの先生すごくいいです。この生徒が自分の好きな子の代わりに抱かせてくれとか言って、ひどく先生を傷つけます。それでもひたすら耐えてとても健気です。その好きなこと言うのがサンプルの黒髪の子です。サンプルのカプは同級生で同じ女の子を好きでいて、同時に失恋してから仲良くなっていきます。黒髪美人受けと優しいワンコ攻めです。
    思いがけず好みの作品に出会えました。Hシーンもかなりあり、良かったです。
    • 参考になった 0
    投稿日:2015年11月09日
  • この先が気になります
    青春ですね。ストーリーはありがちな幼馴染みの恋のお話です。片方は好きという感情を自覚して悩みます。もう片方は無自覚で(これが怖い!)それでもただ単に好きというストレートさが可愛かったです。前触れが少し長くてこれからって時に終わりです。エッ!?続くの?終わり?って感じです。高校生の男の子たちの純粋なお話でした。エロは皆無です。
    • 参考になった 8
    投稿日:2015年11月09日
  • 匿名希望
    もっと早く買えばよかった…!
    キャラコミックスコレクションで読んで、ずっと気になっていた作品。
    思い切って買ってみたら、キャラクターもいいし2人の関係性も好みだし絵も綺麗だしで、もっと早く買えばよかったと後悔しました。
    男気溢れる受けのたまに見せる照れた顔が堪りません!
    • 参考になった 7
    投稿日:2015年11月09日
  • ネタバレあり
    爆ぜてない。
    またココで終わり?DKの日常を描くのが上手い作家さんなので基本的には好きなのですが『気持ちが通じあったところで終了』が続いてる。ソコに至るまでの描き方が良いだけに、うーん、その後の《日常》が描かれていないのが残念。
    • 参考になった 3
    投稿日:2015年11月09日
  • 安定の萌え
    今更、レビュー入れなくても良いくらい高評価の作家さん。この作品の1巻は特に良いです。読み返す度に安定の夏目イサク節にキュンキュンキュンキュンさせられっぱなし(笑)
    • 参考になった 2
    投稿日:2015年11月08日
  • ネタバレあり
    なかなかの攻め。
    足フェチの話。受けの、感じるままにピクピクと動く足裏。ソレを眺めて居る攻め。受けの昂りが攻めを浸食していく。手を出さず、ただ見せつけられる。軟らかに蠢く脚。状況に昂っていく攻めの色気。この色気は観る価値あり。
    • 参考になった 4
    投稿日:2015年11月08日
  • 匿名希望
    ネタバレあり
    懐かしい♪
    連載当時リアルタイムでりぼんを買って読んでいました。
    まさかりぼんの主人公がリーゼント男を好きになるなんて(笑)けっこうな衝撃でした。
    公衆電話から家電にかけていたり、服の感じがあの頃流行ってたものだったり、とっても懐かしいです。
    冴島翠という女子高生にどれだけ憧れたことか。こんなに読者に好かれる主人公ってなかなかいないと思います。晃やマミリンが翠に強く惹かれるのも納得。
    翠と晃がやり直すことを電話で話しているシーンは大人になった今でも鮮明に覚えていました。それだけ当時心を鷲掴みにされていたんだと思います。
    余談になりますが、ときどき会話に出てくる、萩原美央や佐久間すず・姫ちゃんの件は人気漫画家さん同士仲良かったんだろうなぁと思いながらコミックスを読んでいたことを思い出しました。うろ覚えですが「見逃してくれよのコーナー」だったかな・・・作者の4/1スペースがなくて寂しいです。
    最終話より「自分を信じること、周りを愛すること、明日を夢見ること」この幸せの三原則は大人になるといろいろ諦めがちになると思います。こんな素敵な言葉を子供だったわたしに投げかけてくれてたんだなぁと改めて感動しました。
    いろんな年代の人に読んでもらいたい素敵な作品です♪
    • 参考になった 1
    投稿日:2015年11月08日
  • 匿名希望
    ネタバレあり
    こんな高校生活に憧れてた!
    ヤンキーに見えて根は人一倍優しい生徒会長、須藤晃と彼に恋するハッピー天使、冴島翠と最高に個性的であったかい仲間たちの学園モノ。
    登場人物全員に共感できるところがあるのがいい。
    「私は冴島翠になりたい」っていうマミリンの名言には、初めて読んだ中学生の頃からその倍くらい生きてるけど、その頃からずっと、ひたすら共感しかない、もっと年を取ってもきっとずっと、特別で、大好きな作品です。
    • 参考になった 1
    投稿日:2015年11月07日
  • はるこ先生らしい作品です
    短編のお話がいくつか入ってます。
    年下、教授、先生、などなど
    タイプの違う男性がたくさん出てきてワクワクする本です。
    絵も少しずつ話によって違うので面白いです。
    もちろんH描写もドキドキしてしまいます。
    皆さんはどの男性がお好みですか?…………
    • 参考になった 1
    投稿日:2015年11月07日
  • 何か物足りません
    黒髪美人受け大好きです。絵もとても綺麗です。ストーリーは王道で昔ひどく振られた先輩に腹いせ?復讐?をするのですが、魔性の男とかありますが全然です。ただ単に可愛いだけです。攻めの先輩ももともと気になっていた後輩で、自分の気持ちを確信してからはガンガン行きます、めげません。そこは男らしいですが、どうしたの急に?って感じでした。エロは適度にあり良かったです。この作家さんは絵がとても綺麗で好きですが、今回は少しもの足りませんでした。
    • 参考になった 4
    投稿日:2015年11月07日
  • 佃社長率いる佃製作所のカッコよさに惚れた
    爽快感あふれる作品です。

    下町の中小企業がアイデアと確かな技術力、前向きで頼れる佃社長のリーダーシップに支えられ、
    様々な苦境を乗り越えていくシーンはかなり面白い!
    難解な技術的な話はそんなに無く、非常に読みやすいところも人気作品の貫禄を感じます。

    下町ロケット2巻のサブタイトル「ガウディ計画」は心臓病(心臓弁膜症)を治すため、
    心臓の中にある弁を人工化する、というお話。
    この病気で苦しんでいる世界中の患者を救いたい、日本人の患者向けに使える人工弁を開発したい・・・
    と、大きな理想と夢を掲げ開発に打ち込む佃製作所と地方にあるベンチャー企業。

    しかし、そんな理想を取り囲む利権と欲、名誉や金で繋がった様々な組織の抵抗を受け開発が暗礁に乗り上がるわけです。
    言い分も聞こうとせず大人の事情で発注先を決める帝国重工、あまりにもシビアな金額で発注する日本クライン。
    最後には一方的に契約を打ち切るよう仕向けるシーンはとにかく気持ち悪い。
    また、今巻のキーとなる佃製作所のライバル会社「サヤマ製作所」の動きも見どころの一つ。
    社長がNASA出身という看板の威光で帝国重工や日本クラインという大企業に気に入られ次々と契約していくが、
    最終的には・・・という展開は見ものです。

    でも、こんな仕打ちにもめげず正々堂々と事業を運営し製品を開発し実力を認められ結果を出していく
    佃社長率いる佃製作所の面々はとにかくカッコいい。爽快感あふれる仕事っぷりと展開に涙が出てきます。
    ぜひ、爽快感あふれる「ガウディ計画」を多くの方にお楽しみいただきたいなって思います。
    • 参考になった 5
    投稿日:2015年11月06日
  • 人間の一番深い闇と光が交差する場所で。。。
    沖田さんの作品が好きで(同郷の方というのもあり)、よく読むのですが、一番グッときた作品でした。

    様々な妊産婦さんが登場し、色々な出来事が描かれます。
    それを通して、現実と向き合う事の大切さや、忘れてはいけない気持ち。そして、1話毎の祈りにも似た思いで締め括られる言葉が、心にとても深く染み入ります。

    彼女が体験した事とピュアな表現に、まるで自分自身も体現しているかのような気持ちになりました。

    「命の誕生」という、古今東西から変わらない“人間の業”に立ち会う職業の方々は、本当は、単純に「仕事だから。」で片付けてできる仕事ではないんだろうなぁ。。。と思える作品です。
    • 参考になった 2
    投稿日:2015年11月06日
  • 匿名希望
    弓道っていいですよね・・・
    受けが凶悪的にエロカワなので、攻めの存在が薄くなりそうなんて思いながら読んでいたら最終的には攻めを好きになってました。切ない過去があるもののあえてシリアスになりすぎないように配慮しているのか、サラっと読めます。ツンデレ受けが好きな方にはかなりおすすめの一冊です。最後の最後はデレデレになって欲しかったけどあえてなのでしょうね。
    それにしても絵が美しい♪ 絵がとても綺麗なだけに修正の仕方が残念でした。
    • 参考になった 1
    投稿日:2015年11月06日
  •  創業100年の記念すべき年に、山一證券は突然「自主廃業」を表明し、消滅していきました。1997年11月24日のことです。「社員は悪くありませんから! 悪いのはわれわれなんですから!」とテレビカメラや報道記者の前で号泣した野澤社長の姿が今も目に浮かびます。
     この時、山一證券社員とその家族三万人が路頭に迷う過酷な運命を突きつけられたわけですが、山一證券はなぜ、滅亡に追い込まれたのか。その引き金となった2600億円という途方もない簿外債務。それはいつ、どのように、誰の決断で生まれ、どのような人間によって隠し続けられたのか──。自分たちの手で疑問を解き、去っていく同僚や家族に明らかにするための最後の調査を引き受けた社員たちがいました。社員だけでなく、役員までもが再就職に走り出していました。その流れに逆らって、会社の闇に光をあてるために再就職を封印した12人の社員たち。3か月間、無給で取り組んだメンバーもいたという。
     山一が破綻した当時、読売新聞社会部デスクとして山一の社内調査や精算業務に携わる彼らの姿を新聞で取り上げたジャーナリストの清武英利氏が、目的を達成し、退職していった彼らを追跡して一冊のドキュメントを書きあげました。『しんがり 山一證券 最後の12人』(講談社)です。初版発行は、2013年11月。2014年度講談社ノンフィクション賞受賞、2015年テレビドラマ化(9月~10月)で人気作となりました。

     山一證券消滅が明らかとなった時、アメリカの有力新聞「ワシントン・ポスト」は号泣する社長の写真を添えた社説を掲げました。見出しは〈Goodbye, Japan Inc.(さよなら、日本株式会社)〉。
    「日本株式会社」の根幹だった終身雇用と年功序列の時代が終わったことを告げる涙だったのだと喝破した著者は、そんな時代の荒波の只中で、あえて「後軍(しんがり)」の役回りを引き受けた12人の「なぜ?」を追究していきます。

    〈・・・・・・最後の仕事場に、社内権力者の取り巻きやエリート社員の姿はない。債務隠しについて言えば、その秘密を知っていたり、早くから調査を進めたりしていた幹部たちはいたのである。だが、そのエリートたちは調査や清算業務には加わらなかった。
    「後軍(しんがり)」という言葉がある。戦に敗れて退くとき、軍列の最後尾に踏みとどまって戦う兵士たちのことだ。彼らが楯となって戦っている間に、多くの兵は逃れて再起を期す。会社破綻を企業敗戦ととらえれば、自主廃業の後で働いた社員たちは、しんがりの兵士そのものであった。
     山一證券の場合、後軍に加わった社員たちは、会社中枢から離れたところで仕事をしてきた者ばかりである。会社の講堂に集めると後列に並ぶような社員たちだ。
     その多くが、「場末(ばすえ)」と呼ばれたビルで仕事をした人々だった。〉

     後軍(しんがり)12人についての紹介が目次のあとにあります。山一にあって、ど真ん中のエリートの道を歩んでいたわけではありません。社内権力者に近い、ど真ん中を走るエリートたちから「場末」を蔑視されてきた社員たちです。その彼ら、彼女たちが「貧乏くじ」と見える最後の仕事を引き受け、その困難な道を一歩一歩切り開いていきます。そしてその仕事をやり遂げることで、しんがりの12人が成長し、魅力的な人間になっていく。損得ではない何かにこだわり、自分が正しいと信じる道を誇りを持ってひたすら進む人間の美しさ――そこが読む者の大きな共感を呼ぶ本書の面白さです。歴史ある証券会社で長い間、隠蔽されてきた不正の実態。秘密のベールを一枚一枚剥いでいくように明らかにしていく過程は圧巻です。文句なしに一級のドキュメント作品といっていいと思いますが、それ以上に心に響く本書の魅力は「しんがり12人」の生き様です。少し長くなりますが、「主な登場人物」を引用します。

    〈嘉本隆正(かもとたかまさ。五十四歳)
     「場末」の山一證券業務監理本部(ギョウカン)に赴任した硬骨の常務。社内調査委員会を組織し、破綻原因を究明する。「組長」と呼ばれた。
    菊野晋次(しんじ。五十八歳)
     嘉本の盟友にしてギョウカンのナンバー2。嘉本の四歳年上の通称「タヌキおやじ」。西郷隆盛(さいごうたかもり)を敬愛する薩摩隼人(さつまはやと)で、「負け戦」の清算業務の責任者を引き受ける。
    長澤正夫(五十一歳)
    「高倉健」に憧れるギョウカンのナンバー3。直情の業務管理部長で、隠匿資料を発掘して調査報告書作成を助けた。調査委員会の事務局長を務める。
    竹内透(四十五歳)
     ギョウカンの検査課次長。山一の「簿外債務管理人」を突き止める。元高校球児で、強情だが正義感に満ちたクリスチャン。
    横山淳(じゅん。三十六歳)
     ギョウカン最若手の検査役で、パソコンに強い。複雑な飛ばしマップを作成。
    堀嘉文(よしぶみ。五十四歳)
     無給で調査委員会に加わった山一取締役。関西弁の徹底した追及で債務隠しに手を染めた社員に恐れられる。
    橋詰武敏(五十四歳)
     寡黙な常務。トレーディング部門を統括し六人目の調査委員となる。菊野同様、農家の出身で、長野県上田高校の元剣道部主将。
    杉山元治(げんじ。五十二歳)
     国際畑を歩き、嘉本のヒアリング対象者の一人だったが、山一国際部を批判し、七人目の調査委員に加わる。
    印出正二(いんで。三十七歳)
     ギョウカンの業務管理部企画課長。「検事」と呼ばれる切れ者で、当初、簿外債務の調査にあたり、のちに清算業務を指揮する。
    虫明一郎(むしあき。三十五歳)
     東京拘置所に通って、逮捕された山一幹部たちのケアを担当する。ギョウカンの業務管理部企画課付課長。菊野の下で印出とともに清算業務を指揮する。
    郡司由紀子
     調査委員会を手伝う嘉本の秘書。向こう意気が強く、再就職先で検査役として働く。
    白岩弘子
     多額の山一株を失った営業企画部付店内課長。菊野らに見込まれ清算チームへ。〉

     先頭に立って11人のメンバーをひっぱった嘉本隆正氏は、テレビドラマでは江口洋介が演じた梶井達彦のモデルとなった元常務です。そして佐藤B作扮する花瀬俊太郎のモデルである菊野晋次元理事。著者は「文庫版あとがき」で、この二人との間のエピソードを後日譚として披露しています。

    〈昨年、『しんがり』が思いがけず、第36回講談社ノンフィクション賞を受賞した時、真っ先に嘉本さんに電話を入れた。
    「授賞式に是非お越しいただけませんか」
     すると、嘉本さんはこう言った。
    「あれは清武さんの作品ですよ。私の仕事は、社内調査報告書をまとめた時点で終わっています。責任を取るべき山一役員会の末席にもいたので、晴れがましいところはご遠慮したい」
     私は事実を書いたけれども、筆者の存在を離れた客観的事実というものは存在しない。嘉本さんには彼なりの、会社を崩壊へと導いた首脳たちにはその人なりの〝事実〟があり、かつての先輩や仲間をもう傷つけたくないという気持ちが嘉本さんにはあったようだ。さらに、旅行の予定も重なって、授賞式に彼の姿はなかった。
     今年春になって、『しんがり』をWOWOWでドラマ化したいという話があった。監督や脚本家が12人の主だった人々に話を聞きたいと申し出てきた。嘉本さんにそれを伝えると、予想通りぴしゃりと断られた。
    「どんなお話をしたところで、ドラマは一人歩きするものです。私が関わることではありません」
     清廉で頑固なリーダーである。その話を菊野さんにすると、「彼らしいなあ」と呵々大笑した。菊野さんは授賞式にも駆け付けてくれた。「よかったな」と肩を叩かれ、「山一戦友会」の仲間になったような気がした。
     山一の最後は、こんな硬軟取り混ぜた「後列」の社員たちが看取っている。私も彼らに囲まれていたから、逃げ出さずに書き続けられたのだ。〉

     引用文中、「山一戦友会」とあるのは、山一の「命日」の月――つまり自主廃業が発表された11月――に毎年、嘉本元常務や菊野元理事ら「最後の12人」が集まって開いてきた小さな集まりです。山一證券が消えてなくなった真相を知りたいという思いを共有して、最後の最後まで戦った12人が、年に一度集まって旧交をあたため、近況を語り合う。
     著者の清武英利氏は、読売新聞社会部記者、運動部長、読売巨人軍球団代表を歴任。専務取締役球団代表兼GM・編成本部長の職にあった2011年11月、コーチ人事を巡ってナベツネこと渡辺恒雄・球団会長(読売グループのトップ)を告発。この「清武の乱」を理由にすべての職を解任された経験をもっています。
     その後、フリーのジャーナリストとして活動を開始した清武氏が取り組んだのが、本書『しんがり』です。授賞式に駆けつけた菊野元理事が「よかったな」と肩を叩いてくれたと著者が書くとき、組織の壁にぶつかった経験をもつ同士だからこそ通い合うものがあることがわかります。
     深まる秋。一人静かに「サラリーマン人生と会社」を見つめ直したい一冊です。(2015/11/6)
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    投稿日:2015年11月06日