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7101~7125件/10489件 を表示

  • コボちゃん最高!
    本屋さんでもなかなか売ってないコボちゃん。電子書籍で出会えて嬉しいです!
    • 参考になった 2
    投稿日:2015年03月08日
  • 試合とともに小粋なストーリーが進む
    「走れタカハシ」(村上龍 著)を思い出した。
    野球の試合内容が進むにつれ、本筋のストーリーが進む。
    野球でなくとも成り立つストーリー群だが、野球があることによってストーリーの味わいは増す。
    全ての人の生活の一部に野球があった世代だからこそ描くことのできる作品である。
    • 参考になった 1
    投稿日:2015年03月07日
  • さゆりちゃん カワイイ
    本誌では、連載終了しましたが、毎回楽しみに読んでました。最初、さゆりちゃんナマイキに見えますが、(腫れ物にさわるような扱いウケてるからか?)
    バニーとリコス仲良くなっていく過程で、凄くかわいくなってきます。
    残念なのは、さゆりちゃんのお母さんは出てきたけど、お父さんが出てこなかったことぐらい。
    • 参考になった 0
    投稿日:2015年03月07日
  • 匿名希望
    読むのに疲れる
    登場人物が多く、この本の4分の一くらいはその人物たちの説明でほんと疲れた。
    かと言って必要な描写が少なく残念なことになっている。
    ハーレクイン社で砂漠ものを書くなら、もっと衣装とか舞台の描写を豪華にしてほしい。
    あと、4行も句点がなく、何が言いたいんだ?と疑問になってしまうような文章もある。
    • 参考になった 0
    投稿日:2015年03月06日
  • 〈「平壌のパーマデブはなにをしとんのや」「いままでに三百万人もの同胞を餓死させたんです。何人死のうと知ったことではありません」李ははじめて感情をあらわにした。飢えて死んだのは李と同じ朝鮮族なのだ。「カチ込みや。平壌に攻め込んだれ」「それができなかったから、この国は壊れました。金王朝を倒せる人間はいません。政府の高官も二十四時間、監視されています。高官の電話はみんな盗聴されているし、どこへ行くにも国家安全保衛部や社会安全部のスパイがついてきます」「それやったら、保衛部や安全部の幹部が血判状をまわして、デブをいわしたれ。それぐらいの任侠はあるやろ」「保衛部員や安全員は権力をかさにきて市民の食糧や財産を奪ってきました。暴動や革命が起きたら、真っ先に殺されるのが彼らです」「もうええ。胸くそわるい」「ハンさん、広場には私服の安全員や保衛部員がいて、市民を見張っています。だから、日本語は絶対に喋らないでください」〉前回紹介した直木賞作家・黒川博行著『疫病神』に続くシリーズ第2弾、『国境』(2001年、電子書籍リリースは2015年1月)下巻の一節です。自分たちをはめて大金を搾取した詐欺師を追って北朝鮮に入った“最凶コンビ“――建設コンサルタント・二宮啓之(にのみや・けいすけ)とイケイケのヤクザ、二蝶興業(二蝶会=神戸川坂会の系列)の桑原保彦(くわはら・やすひこ)。漢族の行商人名で偽造した中朝辺境の通行証を手に入れて国境を越え、北朝鮮の経済特区に辿りついた桑原が目の前にある自由市場の現実に思わず怒りを爆発させたのが上記の会話です。「ハンさん」が桑原、李は中国国籍朝鮮族の通訳兼案内役です。「パンチデブ」はいうまでもなく、金王朝の2代目、あの金正日を指すのですが、300万人もの餓死者を出しておきながら……との思いから生まれた、黒川博行の関西弁会話小説ならではの譬(たとえ)。言い得て妙です。桑原の眼に映った北朝鮮の現実とは――。〈自由市場に着いたのは、ちょうど十一時。まわりにフェンスを巡らせた敷地は千坪ほどもあって、こんなにたくさんの人がどこにいたのかと思うほど賑わっていた。男は綿入れの上着か防寒コートにレーニン帽や鳥打ち帽、女は頭にネッカチーフかマフラーを巻きつけ、背中にはカーキ色の布製リュックを背負っている。「ここに来れば、食糧でも日用品でも、欲しいものはなんでも買えますよ」ゲートのそばに立って、李がいう。「子どもがぎょうさんいてますね」小学生くらいだろうか、坊主頭の小さな子どもが何人も敷地の中をうろついている。「あれはコッチェビです」「コッチェビ……?」「浮浪児です。親が餓死した子どもか、親に捨てられた子どもです。彼らは身寄りがありません」市場をうろついて食べ物を拾ったり、物乞いをしたりしているという。そういえば、みんな汚れた顔をし、垢じみた服を着て寒そうに震えている。「コッチェビにお金をやってはいけません。あっというまに囲まれて身動きができなくなります。つきまとわれて、ハンさんやペクさん(引用者注:二宮の偽名)の正体がばれてしまいます」「しかし、なんぞ食わんことには死んでしまうがな」桑原がいう。「だから、コッチェビは市場に集まるんです。ほかのところでは生きていけません」「あんな小さい子どもまでおるやないか」桑原の視線の先に、さっき見た幼稚園児と同じくらいの年格好の子どもがいた。紺のスカートをはいた女の子だ。栄養失調のせいだろう、髪は脱色したような薄茶色で、脚は痩せ細り、靴の代わりに雑巾のような布切れを巻きつけている。女の子はトウモロコシそばの屋台の前にじっとたたずんでいた。「いまにも倒れそうやぞ。あんな子どもに食い物をやろうというやつはおらんのか」「みんな、自分が食べるのに精いっぱいなんですよ。あの子に食べ物をやったら、自分の子どもが飢えてしまいます」〉で、「平壌のパーマデブはなにをしとんのや」となるわけです。巻末に初出誌「小説現代」担当編集者に対する現地取材協力への謝辞があります。黒川博行自身の目で確かめた北朝鮮の崩壊状況とその元凶である「独裁政権」への怒りが秀逸な風刺となって行間から滲み出てくるようです。中国人行商人に偽装したヤクザと経営コンサルの最凶コンビが北朝鮮に越境、行動の自由のない監視社会で逃げる詐欺師を追いかける筋立てですが、日本の常識がまったく通用しない社会を舞台に緊迫シーンが続くスリリングな展開は、掛け値なしに一級のエンタテイメント小説といっていい傑作です。銃撃されながら国境の川を渡る北朝鮮からの脱出行など迫力満点です。しかし、ただ面白いだけが魅力という作品ではありません。権力を握った人間の堕落・腐敗を撃つ強い怒りを秘めた風刺の精神がこの作品のもうひとつの大きな魅力となっています。再び、本書(上巻)から引用します。1泊20元、釜ヶ崎のドヤの5分の1という宿屋で一夜を明かした二宮と桑原が朝になって目覚めたシーンです。〈二宮は便所に行った。寒い。ブースに扉はついているが便器はなく、コンクリート床の真ん中に長方形の穴があいているだけだ。いかにも紙質のわるそうな新聞がインスタントコーヒーの空瓶に丸めて差してあった。部屋にもどって、「総書記の写真が載った新聞で尻を拭いたら、不敬罪ですかね」といったら、「写真は切りとってありますよ」と、李は笑い、「新聞で尻拭くのが、なんで不経済やねん」と、桑原はいった。〉黒川博行のパロディ精神にとんだ体制批判は北朝鮮に対して向けられたものだけではありません。日本の現状を見すえる眼は北朝鮮以上に厳しいかもしれません。桑原と二宮の会話を下巻から引用します。〈「朝鮮半島の地図を見てみい。国境は38度線を挟んで適当に線をひいただけや。それで北朝鮮と韓国は同じ民族でありながら、提灯と釣鐘になってしもた。国境てなもんは地形や民族で決まるもんやない。そのときどきの喧嘩の強さで上にも下にもずれるんや」「朝鮮戦争はアメリカとソ連の代理戦争です」「おまえはやっぱり変わっとる。自分の頭の蠅も追えんくせに、ややこしいこと考えんな」「けど、おれは納得できんのです」「おまえ、ひょっとして、日本のほうがこの国よりマシやと考えてへんか」「いや……」「日本はパーマデブに二十何人という国民をさらわれた。それを分かっていながら、政治屋どもは知らんふりや。国が国であるための根本はなんや。国境を守ることでも法を守ることでもない。国民の命を守ることやないけ。そんなあたりまえのこともできんようなヘタレの国がどこの世界にあるんじゃ。日本はとっくに腐ってる。頭が腐りゃ足の先まで腐るんや。そやからわしは誰の世話にもならんと裸一貫で生きると決めた。おまえもコンサルてなインチキ商売に見切りつけて、もっとまじめに働かんかい」支離滅裂だ。いうだけいって、桑原は横を向いた。〉多少の論理の飛躍は端(はな)から折り込み済み。とにかく実体のない権威、身勝手な権力者、腐敗政治に対する直感的な批判と痛打には思わず“パチパチ”なのです。とまれ出版社をまたいで書き続けられる「疫病神」シリーズ――『暗礁』(2005年、幻冬舎、上・下)、『螻蛄』(2009年、新潮社)、直木賞受賞作『破門』(角川書店)、そして同じシリーズではありませんが、直木賞受賞後に出版された話題作『後妻業』(文藝春秋)などもあわせてお読みください。(2015/3/6)
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    投稿日:2015年03月06日
  • 『重版出来!』が話題の松田奈緒子さんの新作が到着しました~!こちらの作品は上下巻になっておりますが、上巻を読んだら必ず下巻を読みたくなるオススメの作品です。これを読んでおいて損はない!個性豊かな宮澤家の面々が最高に面白く、そしてハートフルな物語になっています。宮澤家の父がまずナイス♪こんな人がいたら私も絶対に「名刺」をもらいに行きます!出版社の編集部で働く長女は、会社の上司と不倫しているわけですがこちらの展開もどうなるのか…!?そして私が一番好きなキャラはこの編集部の編集長をしている女性です!最高です。尊敬です。しかし彼女のファッションを真似するのは勇気がいるな…と。とにかくとっても面白い作品なので是非読んでみて下さい。
    • 参考になった 4
    投稿日:2015年03月06日
  • 家庭に自分の居場所がなくて、サウナに寝泊まりしているという中年男性の話を聞いたことがあります。威厳漂う昔の父親像もどこへやら、今では自分の居心地すら気にするお父さんが少なくないのかもしれません。ある事故によって、一緒に過ごしていた家族の記憶を失ってしまった男の物語、それが『アイ’ム ホーム』(石坂啓)です。もっと正確に紹介すると、主人公の家路久は再婚してからの5年間の記憶を失ってはいるものの、再婚前の家族との記憶は残っています。これがドラマを生むわけです。たくさんの鍵を束で持っている山路は、一つひとつの鍵がなんの鍵だったかはっきりと覚えていません。記憶の断片を辿って前妻と娘が住む家の鍵を開けたり、昔付き合っていた女性の部屋に上がり込んでしまったりします。そんな中で、最大の悩みはやはり今の家族の記憶がないことで、日を追うごとにかつての家庭に心が傾き始めるようです。文字通り鍵をキーとしながら、ミステリー仕立てで物語は進みます。結末は予想を裏切られましたが、じんわりとした余韻を楽しむことができました。山路が最後に手にしたのは何の扉を開く鍵だったのか、ぜひご覧ください。(2015/3/6)
    • 参考になった 3
    投稿日:2015年03月06日
  • 資本主義は何処へ行こうとしているのか。半径1キロメートルで考える、今の日本に必要なこと
    今、私たちが当たり前のようにその中で暮らしている資本主義、株式会社、国民国家といった社会システムは、これからも永続的に存在していくのか。多くの人が望んでいるとされる経済成長は、はたして実現可能なのか。本書では、実業家、大学教授のみならず、昭和の雰囲気を残す街の喫茶店主としての顔も持つ著者が、“路地裏”からの冷静な視線でこれらの問いの答を探している。そして、成熟した現在の日本に求められるのは、右肩上がりの成長ではなく、“定常”の社会の実現であり、世界の中での定常経済のモデルをめざすべきと主張している。
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    投稿日:2015年03月06日
  • 新しい「人と人との関係」が、「成果」と「富」と「チャンス」のサイクルを生む!
    ビジネスでは、「ゼロサムではなくプラスサムにしなければならない」とか「ウィン・ウィンの関係を構築して」というような言い回しがよく使われる。また一方で、「利益を総取りできる強者のみが勝つ」「いい人は成功できない」などと語られたりもする。本書ではこうした「ギブ・アンド・テイク」に関わる人間の思考と行動の3類型として「ギバー(与える人)」「テイカー(受けとる人)」「マッチャー(バランスをとる人)」というシンプルな分類を行い、「ギバーこそが成功する」と主張。リアリティあふれる豊富なビジネス現場での事例とデータ分析にもとづいて実証している。
    書籍ダイジェストサービス「SERENDIP」詳細はこちら
    投稿日:2015年03月06日
  • 匿名希望
    なごむ
    ネットコミックなので当然ですが、無料公開されている分が50ページ程あります。
    が、話の合間に書き下ろしの四コマもあるので、ちゃんとお得間もありました。

    ニートの兄妹のお話で、シリアス回等もなく、まったり読めます。絵がしっかりしている日常ギャグ漫画です。

    のんびりした気分に浸りたい方にはオススメです!
    • 参考になった 3
    投稿日:2015年03月04日
  • 匿名希望
    面白いし現実に近い!
    医療に関わりがある人だけど、もともと病理に興味があったからこの漫画を読んでみました。このジャンルの漫画はだいたい劇的になりすぎて自分的に面白くないけど、この作品は現場を結構現実的に描いてます。それなのに面白いだからすごいとしかいいようがありません!本当におすすめです!
    • 参考になった 5
    投稿日:2015年03月04日
  • みなさん。「おしゃれ」を意識し始めたのはいつごろからですか? 着るものとか靴とか髪型とかですね。小学生くらいまではなんとなく、親に買い与えられた服を着ていたように思います。着るものは親が与えてくれるものと思っていたからです。髪も近所の普通の床屋さんで切ってました。理由はおしゃれとかそういうんじゃなく、ただ髪が伸びたからです。靴なんて一足だけでしたもん。しかもマジックテープですよ。着脱が簡単ですよね。ところで、おしゃれに目覚めたころの自分の写真を見るのって、なんであんなに恥ずかしいのでしょうか。写っているのは紛れもない自分自身です。そんな昔の自分が今の自分の胸をギュウギュウと締め付けてきます。そして、写真をそっと伏せます。さて今回、満を持してご紹介させていただきますのはこちら『おしゃれ手帖』でございます。言わずと知れた長尾謙一郎氏の代表作でございます。私はこの作品に触れて、なんか人生を誤った…、いえ、人生を導かれたように思います。まぁ、言いすぎなんですけれど、それくらい私個人の思い出が詰まっています。そしてこの作品を一生懸命読んでいたころの自分もまた、別の意味でギュウギュウと胸を締め付けてくるんです。
    • 参考になった 0
    投稿日:2015年03月03日
  • 匿名希望
    最後は結構面白かったです
    最初は主人公の転落人生で なんじゃこりゃ? な話だったのですが、最後まで読み終わって新約聖書になぞられた内容だと分かり、それを踏まえて読み返すと面白かったです。
    転落人生の部分は聖書とは関係ありませんが…。

    最初は日本によくある新興宗教団体にみえて、いろいろな事件を起こした団体と重なり、あまりいい気分ではありませんでした。主人公みたいな人を信じちゃうと、新興宗教団体にハマった人と思われちゃうなと。

    ですが、病気を治す奇跡。恐怖を感じた国に追われ、会計担当(ユダ)の裏切りにより裁判にかけられ。
    1人の弟子を愛し(マグダラのマリア?)、最後は世界中に散ったたった数人の弟子達(12使徒)達によって布教活動が行われて終わる。
    他にもキリストの復活になぞられたシーンや、聖骸布を思わせる物など…。

    キリストの没後に書かれた聖書のような存在などもあり、いろいろ比較できて面白かったです。

    また読み返したら旧約聖書のようなシーンもあるかもしれませんね。

    作者が一番伝えたかったことは、地球を大切にという事らしいので、私も日々感謝して地球を労らねばと思います。
    • 参考になった 2
    投稿日:2015年03月01日
  •  学生の頃、友達の家にものすごいヨレヨレのエロ本の切れ端が置いてありました。あまりにも使用感丸出しで、若干引きながらも聞いてみると、「ひと夏の思い出なんだ」と彼は遠い目をしながら言うのでした。後からわかったのですが、それは山岳部の一月続く縦走の際に持っていたものとのこと。危険な山では、水と食料が最優先。一冊まるごとエロ本を持っていくことができないので、お気に入りのページを切り取って隙間に詰め込んでいたとのことです。なんだか、エロ本の切れ端が崇高なものにみえてくるではないですか!普段の生活で、我々はすぐ物が手に入る状況にいるのだなあと思い知った経験です。
     戦争という極限状況で、何よりも大事な物資を手配する兵站を描いたのが『大砲とスタンプ』という作品です。この作品を読むと、補給線の大事さと、正論をタテに物事をうまく進める方法が同時に身につきます。
     兵站軍は、輸送や補給を主な任務とし、直接戦闘に参加することはそう多くありません。ひたすらデスクワークの連続で他の部隊からは「紙の兵隊」と揶揄されています。
     主人公はマルチナ・M・マヤコフスカヤ。アゲゾコ要塞補給廠管理部第二中隊に配属された女性少尉です。
     戦場ではしばしば、現地の状況とかけ離れた命令を、少しの不正で上手く回らせていたりもしますが、彼女はそれを許しません。たとえ食糧が尽きた非常事態だろうが、奇襲をうけた戦闘状態だろうが「責任問題ですよ!」といってかき回していく四角四面の女。実際にいればかなりイヤなタイプです。 
     彼女のその並外れたクソ真面目さと融通のきかなさが騒動の素となり、時には武器になっていくのです。
     あるとき、憲兵隊に睨まれた第二中隊は、ついに彼女に本気をださせることにします。「手を抜かず存分にやれ」といわれた彼女は、書類のつづりの間違い、書式の違い、ハンコの薄さなど、ありとあらゆる普通の人はどうでもいいことを指摘し伝票を突っ返し続けます。マルチナの言うことは言い返すことのできない正論。やがて憲兵隊の仕事はマヒしてしまうのです。ついに憲兵隊から「あの女は悪魔です!」と呼ばれるマルチナには悪意はなにもないのです。ただルールを守ることが彼女にとっての正しさなのです。
     伝わっているいるはずの話が伝わってないとか、現場でいつのまにか独自ルールができていたりとか、やたら官僚的な人間によって引っ掻き回されてしまうとか、組織である以上、軍隊も会社となにもかわりません。ガタガタしながらもなんとなく組織が機能してしまうんですね。
     戦場という極限状況でも、今の我々と変わらず命令ひとつで右往左往してしまう、そんな滑稽さがこの漫画にはあるのです。
    • 参考になった 6
    投稿日:2015年02月27日
  •  第151回(2014年上期)直木賞受賞作、黒川博行『破門』の“最凶コンビ”――建設コンサルタント・二宮啓之(にのみや・けいすけ)とイケイケのヤクザ、二蝶興業(二蝶会=神戸川坂会の系列)の桑原保彦(くわはら・やすひこ)のコンビが初めて登場したのが、本書『疫病神』(新潮社)です。単行本出版は1997年。二人のキャラクターが黒川博行によって生み出されてから17年の年月を経ての直木賞受賞ということになります。この間、〈疫病神〉シリーズは多くの読者を得て、『国境』(2001年、文藝春秋、上・下)、『暗礁』(2005年、幻冬舎、上・下)、『螻蛄』(2009年、新潮社)と出版社をまたいで続き、2014年1月に第5作目『破門』(角川書店)が出て、直木賞受賞に至ります。「通常の人間社会の常識が通用しない異世界を見事に描いている。会話の練り方も半端ではない」(東野圭吾)、「この小説を楽しく味わい、テンポのいい会話にころころ笑った」(宮部みゆき)、「普通会話体が多い小説はダレてくるが、この作品では会話体が描写になっていて、そのあたりも独特の技である。私は『国境』のころからこだわっていたので、受賞作となった時、安堵で大きく息を吐いた」(北方謙三)、「この作品を裏社会の世界の特殊な物語とくくるのは間違っている。現実はもっと辛酸に満ち、哀しいものだ。哀しいものを面白く、愚かなことを懸命に、という一級のペーソスを書いてきた作家のようやくの受賞である」(伊集院静)――直木賞選考委員も大阪を舞台に関西弁の会話で描かれる黒川ワールドを高く評価していましたが、それは『破門』に至って初めてそなわったわけではありません。伊集院静の「一級のペーソスを書いてきた作家のようやくの受賞」という指摘に示されているように、シリーズ第1作の本書『疫病神』は、いま改めて読み直されていいのではないでしょうか。2月に入って始まったBSスカパーの連続ドラマ「破門」が、原作を『破門』と『疫病神』の2作品としているのもうなずけます。主人公の二宮は大阪中央区西心斎橋にある古ぼけた貸しビルに事務所をもつ建設コンサルタント。カタギではあるが、大手ゼネコンを頂点とする建設土木業界の末端で、組筋と渡り合いながら生きている一匹狼です。事務所の煤けた窓の外に見えるのは、隣のラブホテルのネオンと高速道路の防音壁だけだ。黒川博行はその生態をこんなふうに描いています。7月10日、月曜。じりじりと炙るような日射の中、外出先から戻った二宮が電話を引き寄せ、「連絡をほしい」と伝言のあった守口の解体業者、山本組の短縮ボタンを押した。〈──どうも、二宮です。 ──ああ、待ってたんや。 ──なにか? ──ついさっき、舟越の現場主任から電話が入った。古川橋の現場で、ややこしいのが二人、いやがらせをしてるらしい。 ──いやがらせ? ──二人とも、見るからに堅気やない。事務所に顔を出して、掘削でも鳶(とび)でもええ、下請工事がしたいというたらしい。主任は丁重に断ったけど、現場前にベンツを駐(と)めたまま帰らへんから、ダンプの出入りができんで弱ってる。 ──搬入路は駐車禁止でしょ。退(ど)くようにいえんのですか。 ──現場主任にそんな怖いことがいえるかいな。警察に知らせてこじらせたら、かえってあとが面倒や。 ──その二人、なにものです。 ──主任の受け取った名刺には、鳥飼(とりかい)市網池の大沢土木、営業部長、原田と書いてあるそうや。──鳥飼の網池、大沢土木、原田……。 復唱しながらメモをして、──分かりました。なんとかします。〉二宮はファイリングケースから『建設業者信用調査要覧』を取り出し、繰った。鳥飼市網池の大沢土木は記載されていなかった。やはり、なんの実績もないダミー会社だ……。二蝶(にちょう)会に電話をいれます。〈──二宮企画です。桑原さん、いてはりますか。 ──お待ちください。 しばらく待って、桑原に代わった。──二宮です。わるいけど、門真までつきあってくれませんか。舟越建設の古川橋の現場です。 ──なんや、揉めごとか。 ──ベンツが道をふさいでるんです。鳥飼の大沢土木というてます。 ──大沢土木? 聞いたことないな。 ──仕事がほしいみたいです。原田という営業部長が現場に顔を出しました。 ──大沢土木の原田ね……。 ──これからそちらへ行きます。 ──ええやろ。待ってる。〉二代目・二蝶会の事務所に桑原を訪ねた二宮は、桑原と共に古川橋の現場に向かいます。車中の会話――。〈「──鳥飼の大沢土木を調べた」 桑原はカーステレオのボリュームを落とした。「ばりばりの極道や」「やっぱり……」「オーナーの岩永は若瀬町の玄地(げんじ)組の大幹部で、三年前に大沢土木の整理をした。倒れる前の大沢はまともな会社で公共工事もけっこう請けてたけど、先代の社長が死んだ途端、相続争いでがたがたになったところを、岩永に食われたらしい。もちろん、そのころの職人はひとりも残ってへんから、まともな施工能力はない」 仮に仕事を請けても自ら工事はせず、抜けるだけのマージンを抜いて、息のかかった業者に丸投げするのだ──。「玄地組は確か、神戸川坂会の直系でしたね」二蝶会も同じく川坂会の系列だ。「そう。兵隊が五十人もいて、鳥飼ではいちばんの大名や」「同じ川坂の枝やと、面倒やないんですか」「古川橋のサバキは二蝶会が受けた。けじめはわしがとる」桑原は見得をきる。〉東証一部上場、資本金250億円、舟越建設ほどの大手ゼネコンは、ヤクザにとって「ブランド」です。ブランドはカネになると思っているので、ヤクザは執拗(しつよう)にまとわりつく。暴力団対策法施行後は、露骨なゆすりやたかりは減ったものの、あらゆるいやがらせで工事の進行を妨げる妨害工作は続いています。工事の遅延は多大な損害もたらしますから、ゼネコンにとってヤクザ対策は欠かせないというのが現実というわけです。毒は毒をもって制す──ヤクザをつかってヤクザを抑える事前工作を業界では「前捌き」と呼んでいるそうです。略してサバキ。建設会社とヤクザをつなぐのがコンサルタントとしての二宮の仕事です。〈ひと月前、二宮は舟越建設の名義人(一次下請)である解体掘削業者の山本組から依頼され、古川橋共同住宅建設工事のサバキに二蝶会を仲介した。桑原の要求額は八百万。サバキの金は、いわゆる近隣対策費とは別勘定で、舟越建設は山本組に裏金として工事費八百万円の上乗せをし、山本組は『B勘屋』と呼ばれる赤字会社に十パーセントの手数料を払って八百万円分の領収証を作る。仮に暴力団との関係が表沙汰になっても、それは二宮企画を介した山本組と二蝶会の契約であって、舟越建設の関知するところではない。ゼネコンの下請の中で最初に現場作業をはじめるのが解体掘削業者であり、多かれ少なかれ前捌きのできない解体屋は淘汰されるのである。二蝶会がサバキを受けた時点で、二宮は半金の四百万円を山本組から受け取り、それを桑原に渡した。仲介手数料は四十万。ほんの二、三日だけ懐が暖かかった。〉ゼネコンのもうひとつの顔が透けて見えてくるようです。「コンプライアンス」(法令遵守)の建前の裏側では、自らの手は汚さずに「毒」を利用して利益を求めていく姿。二宮と桑原が古川橋の工事現場に到着しました。〈二宮はベンツの後ろに、少し離れてBMWを停めた。旧型の560SEL、リアバンパーが凹んで、ナンバープレートが歪んでいる。車内に二人の男がいた。「話はわしがする。ええな」 桑原はルームミラーに姿を映し、襟元を直してから車外へ出た。二宮も出る。 ゆっくり歩いて、桑原はガードレール越しにベンツのリアフェンダーを叩いた。運転席の男がウインドーを下ろす。メタルフレームのサングラスをかけた若い男だった。「なんや、おまえ」「ここ、駐禁なんや」「それがどないした」「工事の邪魔になる。移動してくれるか」「あんた、何者や。交通指導員かい」助手席の男が飲みかけの缶ビールをダッシュボードに置いた。パンチパーマに金縁眼鏡、眉が薄く頬が削げている。「この現場の関係者ですわ」桑原は指先で前髪を上げた。「関係者ならヘルメットでもかぶらんかい」「おたくは」「だれでもええやろ」「大沢土木の原田さんやね」「ほう、どこでわしの名前を聞いた?」「蛇(じゃ)の道はヘビとかいいまっしゃろ」「なんやと……」(中略)「――誰や、おまえ」「桑原保彦。二蝶興業の営業担当や」「二蝶興業……? 毛馬の二蝶会か」「この現場は二蝶興業がさばいた。なんぼ押しても、あかんもんはあかんのや」「へへ、吹いてくれるやないか」原田は唇をゆがめた。「わしも安う見られたもんや。そんなカマシで、丸めてころがせるとでも思うとんのかい「わしは極道面(ごくどうづら)で銭をつまむにゃ相手がわるいというとるんや」「代紋かけて込み合うつもりか」「あんたがその気ならね」〉工事現場のサバキをめぐってヤクザ同士が火花を散らすシーン。これはしかし、まだ序の口です。ここを起点に二宮と桑原の最凶コンビと産業廃棄物処理場建設の巨大利権に群がる市議会議員、極道(舎弟企業)との生き詰まる抗争が始まります。そして、その背後で巨大利権を手にしていくのはいったい誰なのか。裏で絵を描いているのは誰なのか。そこにピカレスク小説を超えた黒川博行の世界が見えてきます。(2015/2/27)
    • 参考になった 2
    投稿日:2015年02月27日
  • 匿名希望
    新婚アンソロジー
    コミックだと思って購入したら小説で正直残念です。
    特に小説よりコミックが読みたかった気分だったので。
    コミックランキングなのに小説が混ざっていてとっても紛らわしいです。
    • 参考になった 4
    投稿日:2015年02月26日
  • 単なるラブコメと思ったら
    単なる近親相姦ラブコメと思ったら、意外と構成がしっかりした作品でした。
    • 参考になった 1
    投稿日:2015年02月25日
  • ありがちな設定ではあるけど
    ありがちな設定ではあるけど、
    登場人物すべてがある意味まじめで誠実という個性は珍しい構成です。
    そのため読んでいても嫌みがなく、
    泣けるところは泣けて、笑えるところは素直に笑えました。
    絵柄が古い(作品自体が古いのかも?)ため、
    私のような中年から壮年期層の人間は手に取りやすいが
    若い人たちには絵柄だけでパスされてしまうかもしれません。
    作品の個性ともいえる登場人物全てが誠実な点は絵柄にも込められていて、
    絵柄は古いものの丁寧に書かれています。
    わずか3巻で完結という作品ですが、
    久しぶりによい作品に巡り会えました。
    • 参考になった 2
    投稿日:2015年02月25日
  • 匿名希望
    ホームコメディの平成版?
    主人公を取り巻くホームコメディー。
    基本的にはコメディー中心ながら時折、感動させるような一コマなどもあり、
    アニメではその部分が遺憾なく発揮されていました。
    漫画の方もどうかと思って読んでみたら
    アニメ以上にコメディーと感動の一コマが多くちりばめられています。
    サブキャラだけでなくモブキャラと呼べるようなキャラクターが
    激しい個性を放ち、この作品を色とりどりの飽きない作品へと昇華させています。
    昭和40年~昭和50年代に流行ったホームコメディーの平成版と言えるかもしれません。
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    投稿日:2015年02月25日
  • 世の中って結局金じゃないですか。お金ないとなにもできないじゃないですか。本作の主人公・翼はお金持ちのイケメンなんですが、ひょんなことから自分では一切の金を使えなくなってしまいます。金はあっても使えないんです。例えばコンビニで支払をしようとしたら金が燃えてなくなっちゃうんですよ。これはもうホントどうしようもない。マンションは持ってますが、税金も払えないんですよ。携帯も使えない、メシも食えない、現代社会で明らかに“詰み”です。ただ翼は金持ちイケメンなのでいろんな女性がまわりにいるんですね。なのでその女性たちに「ケータイの女」「メシ炊きの女」と支払の役割を持たせてなんとかやっていくのですが、当然自分では金の使えない翼に女性たちは…。おわかりですよね。怖いですね。翼にはなんとか「この世は金じゃない」ところを見せてほしいものです。
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    投稿日:2015年02月24日
  • アニメが作画を凌駕してました。
    アニメを見てから漫画を購入しました。
    王女様の冒険活劇としてよく構成が練られた作品だと思います。
    少女漫画にしては画力は落ちます。
    アニメが作画を凌駕することはよくあることですが、
    この作品もそんな作品のひとつでしょう。
    構成や構想力は少女漫画ではかなり高いレベルと思いますので
    話がたまってきたらまたアニメ化してもらいたいなとは思います。
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    投稿日:2015年02月23日
  • 匿名希望
    3×3EYES以来の当り
    読めば航空機に興味をもたされる、航空会社パイロットストーリー、シリアス、ミステリアス、コメディ、ヒューマンドラマありのワクワクさせるストーリー展開は必見です。子供がパイロットになりたくなるような面白さがてんこ盛りです。
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    投稿日:2015年02月23日
  • 匿名希望
    予測不可能
    どういう展開になるのかさっぱり予想が付かなくてとても面白い。
    春画をテーマにしたせいで連載中に警察からさんざん文句を言われ、
    途中から路線変更したそうですが、それでも見事に完結しています。
    80年代はロリコンを題材にしても特に問題にならなかったので
    今になって読むと非常にアブナイ内容を含んでますが、
    つのだ先生の物語の上手さがわかる名作です。
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    投稿日:2015年02月23日
  • 匿名希望
    残念でなりません
    残念ながら、こちらも円陣先生の華麗な挿絵がありません。すべて白抜きページになってます。価格を上げてもいいので挿絵付きで購入する方法はなのでしょうか。
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    投稿日:2015年02月23日
  • 匿名希望
    実践的
    芸術面からではなくビジネス面からデザインを書いている。プロジェクト担当者や経営者無機の良書。
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    投稿日:2015年02月22日