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  • 働く子育てママそしてパパのリアルな現実、37.5℃が保育園に子供を預けられる「ボーダー」とは知りませんでした。37.5℃なんて子供ってすぐに熱出しそうですよね。そんな現代の共働き家庭のリアルな子育て現場を描いた作品です。本当に全ての日本人が考えなくてはいけない課題だな…と痛烈に感じました。マンガで表現されているので入りやすく、考えるのにはぴったりです!テーマがテーマですが重くならずに、子供がいない私も十分に、読みごたえがありました。「病児保育」知らなかったです。物語はこの「病児保育」の新米担当が様々な家庭にお仕事にいくことから始まります。そしてまわりの同僚たちのキャラクターもとてもいいんですよね~。上司とか先輩とか!ドラマ化も決定してますます話題になりそうなこちらの作品を是非読んでみていただきたいです!!そして私の大好きな『コウノドリ』も是非一緒に読んで欲しい~と思っています。泣きます。
    • 参考になった 3
    投稿日:2015年07月10日
  •  いきなり、目頭が熱くなった。何ページも読み進んではいない。幕が開いたところで、物語に引きこまれていました。
    『パーク・ライフ』(文藝春秋)で芥川賞を受賞(2002年)、李相日監督、妻夫木聡、深津絵里主演で映画化された『悪人』(朝日新聞出版、大佛次郎賞、毎日出版文化賞受賞)などで知られる吉田修一の長編『路(ルウ)』(文藝春秋)――。

    〈二人同時に深呼吸してからドアを開けた。一斉に事業部スタッフたちの視線が集まるが、その全ての目が「まだなんですよ」と訴えかけている。部長席の電話が鳴ったのはそのときだった。二人に向けられていた視線が今度は一斉に窓際の席へ向けられ、中にはすでに中腰になっている者もいる。
    「待て! 俺が出る! 俺が!」
     デスクの間を縫う山尾のあとを春香も思わず追いかけた。山尾が押し退けた椅子が、勢いよく春香の腰にぶつかる。
    「はい、もしもし、台湾新幹線事業部」
     受話器を上げた山尾の声が静まり返ったフロアに響く。気配を感じたのか、仕切りの向こうから覗いている他の部署の社員たちの姿もある。
    「おう、萩尾か? 俺だ」
     そこで一瞬沈黙が流れた。横に立つ先輩社員がごくりと唾を飲み込む音を春香ははっきりと聞き取った。
    「……え? ……取った? ……取った? と、取ったんだな? うちが取ったんだな!」 
     それが山尾が発した声だった。途端にフロアのあちこちから溜息が漏れ、次の瞬間、「やった!」「やった! 取った!」「勝った!」という悲鳴にも近い声が沸き上がる。
    「……取った。……勝った」
     あちこちで上がる声に包まれながら春香もそう呟いた。椅子の背を掴んだまま、思わずその場にしゃがみ込んでしまいそうになる。しかし横にいた先輩社員が、「取ったぞ。勝ったぞ」と言いながら、そんな春香の腕を引っ張り立たせる。
    「ですね。取りました……。勝ちましたね」
     先輩社員に応えた春香の声も震えている。
    「とにかく分かった。すぐに折り返すから!」
     そう伝えた山尾が受話器を置き、興奮した顔で振り返る。
    「みんな、決まったぞ」
     一同を見渡した山尾がゆっくりと伝えた。
    「……決まったぞ。日本の新幹線が台湾を走る!」
     山尾の報告にまた一斉に声が上がった。抱き合う者がいた。机に飛び乗る若い社員がいた。気がつけば、みんなが山尾の元へ駆け寄り、肩を抱き合い、手を握り合っていた。台湾新幹線事業部を取り囲む他部署の社員たちから、あたたかい拍手が起こっていることに春香は気づいた。〉

     クライマックスではなく、物語の始まり。最初の1行からの数ページ(紙の文庫版でいえば8ページから15ページまで)で、「いい小説」に出会ったことを確信しました。
     1999年12月末。2年前に台北(タイペイ)-高雄(カオシュン)を結ぶ台湾高速鉄道の入札で欧州連合に惨敗、交渉優先権を奪われた日本サイド――その中心となる大井物産台湾新幹線事業部。青山通りを見下ろす20階のオフィスは静まりかえっていた。施工業者が最終決定される日とあって、仕事納めの日だというのにデスクを離れる者は一人もいない。息が詰まるような緊張感のなかでスタッフ全員が台北からの連絡を今か今かと待っている。そして――台北からの電話。「……え? ……取った? ……取った? と、取ったんだな? うちが取ったんだな!」の山尾部長が発した声・・・・・・緊張と沈黙から解き放され、喜びを爆発させるスタッフたちの姿が熱い共感を呼びます。
     2年前の敗北の数週間後に台湾新幹線事業部に配属された多田春香(ただ・はるか)は入社4年目。新聞紙上で「日本サイド、受注に成功」の見出しの記事が踊っているうちに、部長の山尾から台湾出向を打診されます。

    〈とつぜん山尾部長から会議室に呼び出され、「多田、お前、台湾に行く気ないか?」と訊かれた。「台湾新幹線の開業予定は二〇〇五年の十月。行くとなれば、一年や二年というわけにはいかない。どうだ? ちょっと考えてみる気はあるか?」と。
     あまりにも急なことで、春香自身は一瞬迷ったと記憶しているのだが、後日部内に山尾部長から伝えられた話によれば、「……考えてみる気はあるか?」と部長が言い終わる前に、「行きます。行かせて下さい!」と即答していたらしい。
     春香としても、まさか入社四年目の女性社員がこのような大きなプロジェクトに参加できるとは思っていなかった。中国語を多少勉強しているとはいえ、もちろんビジネスで使いこなせるほどではないし、簡単に言ってしまえば、あるのは熱意だけだったのだ。〉

     ホテル勤務の恋人を東京に残して台北のアパートでひとり暮らしを始めた春香は、台湾の水があったのか、国際プロジェクトの困難に直面する先輩スタッフを支えて台湾新幹線開業を目指して邁進していくのですが、彼女の台湾プロジェクトに対する熱意には胸に秘めた理由がありました。
     学生時代の気ままなひとり旅のときの思いがけない出来事――ひとりで台北の街歩きをしていた春香は偶然、台湾の青年と出会います。英語名エリック。よく洗い込まれていて、洗剤の匂いが漂ってくるような青いTシャツを着た建築科の大学生です。電話をかけると約束して別れたのに、神戸の実家に戻った春香はエリックが書いてくれた電話番号のメモがなくなっていることに気づきます。探そうにも、英語名しか分からないのですから、探しようもなく、けっして短くはない時が過ぎ去っていきました。
     エリックにもう一度会いたい・・・・・・胸の奥底にそんな青春時代への思いを秘める春香。台湾で仕事をするという選択をしたのは、エリックとの出会いがあったからこそという思いを抱きながら台湾人社会に溶け込んでいく春香。そんな彼女の思いを知った現地採用の台湾人スタッフが動き始めます。
     ホテルを出発した空港行きのバスの中の春香に向かってバイクに跨がったまま手を振ったエリック。窓を開けようとあせりながら「電話する!電話するから!」と電話する真似をした春香。そんな別れから二人の間に9年という時間が流れているのです。二人の思いはその距離を埋められるのでしょうか。再会シーンで、吉田修一は〈この一メートルには九年という月日が流れているのだ〉と書いています。
     そして、もうひとつの物語が春香の物語と並行して描かれていきます。第二次世界大戦前台北で暮らし、終戦によって日本に引き揚げた旧制台北高校出身の葉山勝一郎(はやま・かついちろう)――東名高速や名神高速など戦後日本の交通システムの開発に携わってきた元建設会社技術者の物語は、やがて春香の物語と合流していきます。
     台湾に新幹線を走らせる――夢の大プロジェクトに関わった人々の、さまざまなドラマ。日々の仕事の中に希望を見いだして成長していく若者たちの姿は心地よい共感をもたらします。仕事と家庭のはざまで悩み、人生のやり直しに踏み切る男には、「よかったな。これからだぞ」と口の中で呟きながら背中を押してあげたいような気持が湧いてきます。
     日本と台湾を結ぶ人々のさまざまな想いを克明に描いていく吉田修一の小説。読み始めて数ページで完全に引き込まれて、一気に読み通しました。人間が生きていく営み。そのすべてがこの小説にはあります。幾度も幾度も目頭を熱くしながら読み終えました。吉田修一らしい、ほんとうに「いい小説」です。(2015/7/10)
    • 参考になった 4
    投稿日:2015年07月10日
  • いよいよ夏の甲子園目指して、地方予選が始まりました!! 今年は1915年に「第1回全国中等学校優勝野球大会」(現在の「全国高等学校野球選手権大会」)が開催されてから、100周年の記念すべき年。例年よりも、さらに盛り上がりそうです。『野球部に花束を ~Knockin' On YAKYUBU's Door~』(クロマツテツロウ)は、都立高校に入学したばかりの黒田鉄兵ほか1年生が野球部に入部してから、甲子園を目指す物語。とはいっても従来の高校野球漫画とはかなり毛色が違います。まず、試合よりもふだんの部活練習を中心とした生活をコミカルに描き出している点。この細かい描写がなんともリアルで面白いんです。練習中の掛け声の滑舌の悪さや、業者に発注した刺繍のネームの間違い等を笑いに転ずるといった具合。なかでも、試合で相手チームにナメられないように、ウォーミングアップのための練習をさせられる場面には笑わせられました。テレビや球場では垣間見ることが出来ない、(たぶん)普段着の球児の姿を目の当たりにできるのです。(2015/7/10)
    • 参考になった 0
    投稿日:2015年07月10日
  • 女子会って楽しいですよね。私もよく仲のいい友達と居酒屋で女子会をやるんですよ。
    女子会の鉄板ネタといえば恋愛の話。「あーだったら」「こうなれれば…」なんてグチグチいいながら、盛り上がる。グチグチいうだけで、みんな実際の恋愛なんてぜんぜんしてないんですけどね。

    『東京タラレバ娘』は、そうやって女子会を繰り返しているうちに気がついたらアラサーになってしまった女子(?)たちが主人公。
    居合わせた謎のイケメンに、女子会を「行き遅れ女の井戸端会議」と言われ、仕事もうまくいかない。人生のヒロインを演じるには風当たりが強くなってきたけど、どう頑張ればいいかわからない。
    そんな女子(?)たちが暗闇の中でもがいている姿は、まるで自分を見ているよう……

    読むととってもつらい気持ちになるのに、なぜか何度も読み返したくなる強烈な作品です。覚悟を持って読むことをオススメします。
    • 参考になった 17
    投稿日:2015年07月10日
  • 米国トップ企業で指導した著者が教えるプレゼンのテクニック!
    あらゆるビジネスの要となるのは「コミュニケーション」と言っても過言ではないだろう。しかも、スピードの要求される現代のビジネスにおいては、簡潔かつ明確に相手に理解してもらえる「伝え方」は、すべてのビジネスパーソンに必須のスキルと言っていい。本書では、自分の言いたいことが確実に、効果的に伝えられるツールとして著者が考案した「ダイヤモンド・モデル」を紹介。さらに、正式なプレゼンテーションの場に立っても困らない、質問への対応なども含むさまざまな秘訣をあますところなく開示している。これらの技術や考え方は、プレゼンのみならず、通常の商談や会議、社内報告・連絡・相談、ビジネスに結びつく雑談などにも応用することができる。
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    投稿日:2015年07月10日
  • 高級車国内販売No.1を成し遂げた日本人社長が強さのヒミツを初公開!!
    メルセデス・ベンツといえば、日本ではとくに、BMWと並ぶ高級車の代名詞となっている。重厚で堅牢、安全性が高く、どちらかというと保守的なイメージをもっている人が多いだろう。しかし、同ブランドを輸入し販売店につなぐ役割を担う「メルセデス・ベンツ日本」は、革新的なPR・マーケティング戦略をとることで、2年連続の新車販売台数最高記録、高級車国内販売ナンバーワンといった輝かしい実績を残している。本書は、同社代表取締役社長の上野金太郎氏が、「売らないショールーム」「一流製作陣によるアニメーションCM」など従来とは異なる手法とそれれらを実現するまでの経緯、経営や営業の流儀・方針などを紹介。同社の革新のポイントは、「できない理由」が無限にわく状況で「できる方法」をどれだけ探すか、だという。
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    投稿日:2015年07月10日
  • 匿名希望
    もうちょっと長ければ…
    少しずつ少しずつ話が面白くなってきたのに、盛り上がってきそうな所で終了してしまいました。
    生き辛そうな主人公や遠縁の親戚である先生、博愛主義な元カノなど。
    気になる要素がふんだんにあるだけに、これから!って所で終わってしまったのが残念でした。

    もう少しページ数があれば書ききれていたのかもしれませんが、ここまでが作者の限界だったのかもしれません。
    何にせよ、あっという間に読み終わってしまったので、物足りなかったです。
    • 参考になった 0
    投稿日:2015年07月09日
  • 匿名希望
    よくある内容だけどヒロインが個性?的
    よくあるヘタレ主人公にたくさんのヒロインがヘタレながらも誠実な彼にぞっこんになっていくというお話。絵がかなり個性的なので、絵が嫌いな人は多分無理かもしれません。

    内容的には王道の学園コメディーものと言えます。

    ヒロインはまともな人類という種族に該当するものは少なく、ほとんどが化け物だったり、宇宙人だったり、未来人だったりします。
    • 参考になった 2
    投稿日:2015年07月09日
  • 立て続けにヒロインが登場
    普通の漫画だと、最初にある程度の人数のヒロインをポンポン出すと、それで一時的に固定化され、物語が進むにつれてテコ入れのためにポツポツヒロインが増えるものなのですが、この漫画は毎回に近いくらいとにかくヒロインがどんどん登場します。1話だけのヒロインというのがほとんどいないのも特徴と言えます。

    内容的にはお決まりのパターンみたいなものも多少ありますが、それでもほんわかほわっとして多少エッチなドタバタコメディーもあり、気がついたら6巻まで一挙に読んでしまいました。

    絵は癖がなく見やすい方だと思います。作者の戦略なのか巨乳ヒロインが多く登場していますね。貧乳は1人だけです。割と裸の絵が多いのでお子様向きではなく中高生以上から大人向けの内容になるんではないでしょうか。
    • 参考になった 4
    投稿日:2015年07月09日
  • 匿名希望
    理解できないまま終わった
    期待を込めて読んでいたのですが、時間軸があちこちいったり、場面がころころと変わりすぎて理解できないまま終わりました。

    そして主人公の女の子の状態ですが、個人的には「なんちゃって鬱」という言葉が頭をよぎりました。

    又、私自身経験したことがありますが、過呼吸はそれ自体は大それた病気ではありません。
    それなのにその事を大きくとても酷い病気のように書かれているのにも違和感がありました。
    対処法さえ知っていれば薬なんて飲まずに、すぐに治まります。

    話の分かり辛さと誤解を与えかねない内容だった為、この評価と致しました。
    • 参考になった 1
    投稿日:2015年07月08日
  • 匿名希望
    大見武士さんの絵がすごくそそります
    一般雑誌でも連載中の大見武士さんのアダルト作品。絵と女体の質感はさすが。すごくそそられる。すこし値段が難ですが、ページ数はまあ結構あるし、クオリティも高めなのでそこそこ満足かな。
    • 参考になった 7
    投稿日:2015年07月08日
  • 匿名希望
    とまらなくなります!
    何度も友人におすすめされてきて、今回初めて電子書籍で読んでみましたが…、これは最高に面白かったです!今まで読んだマンガの中でもトップクラスです。
    まずは騙されたと思って1巻を読んでみてください。必ず2巻を読みたくなるはずです!こういうところも本当にすごい完成度だと思います。
    • 参考になった 7
    投稿日:2015年07月08日
  • 匿名希望
    めちゃくちゃ可愛い
    主人公がすごく可愛い。
    当方、男性向けエロも好きな女性ですが、男性も女性も楽しめると思います。
    • 参考になった 7
    投稿日:2015年07月08日
  • 匿名希望
    画質が悪く文字が読みづらい
    同シリーズの「心臓病」に比べ、スキャンが悪いのか文字が薄く読みづらい。
    • 参考になった 0
    投稿日:2015年07月07日
  • 匿名希望
    少し
    物足りないですね。
    絵のタッチわあたし好みなので
    内容がもう少しあれば☆5で!
    • 参考になった 1
    投稿日:2015年07月06日
  • 匿名希望
    ネタバレあり
    思わずため息出ちゃいます(良すぎて)
    電子・紙と両方買いする希少な作家さんです。
    当然ヨネダコウ作品は全て購入済みですが、
    この作品は別格です!
    ★5つじゃ全然足りないし、この内容でこの値段は安いと思えます。

    百目鬼の不器用で一途な思い、矢代の今まで生きてきた背景、とにかく切ないのですが
    笑えるところもあるせいか不思議と重くなりすぎずに読めます。
    矢代の意外とヤキモチやきなところにやられている人も少なくないのでは♪

    3巻を先に紙で読みましたが良かったです!
    難を言えば続きが気になりすぎてしまうとこですかね><
    • 参考になった 13
    投稿日:2015年07月06日
  • 匿名希望
    伏線が回収されないままの未完作品
    話は面白いのですが、謎が謎のままで終わっています。
    学生さんの課題なので続きは読めそうにありませんし、伏線も回収した完結ものを出してほしかったです。

    又「この場に居たくない」が「この場に痛くない」などの誤字や脱字が所々見受けられました。
    せっかく盛り上がっている所も変な誤字のせいで流れが止まってしまうので、入りこめそうで入りこめないもどかしさがありました。
    見返す余裕もないほどギリギリに提出してしまったのかなと思う程、散見されたのが残念でした。
    • 参考になった 2
    投稿日:2015年07月04日
  • 何度読み返したことか
    漫画史に名を残す傑作の一つで、機会があれば是非読んで欲しい作品です。
    この電子版はオリジナルのコミックスに近い内容で、後の愛蔵版での加筆シーンなどは収録されていません。
    中盤の中弛み、その後の唐突な急展開、そして明らかにページ不足を感じさせるラストなどについては、作者自身によって「激マン!」の中で語られていますが、その中でこの完成度は奇跡的です。
    アニメは別物、のイメージが強い本作ですが、実は原作版のOVAが2本作られていて、こちらも探してでも見る価値のある作品です。
    • 参考になった 8
    投稿日:2015年07月04日
  • 匿名希望
    たのしい巨大ヒーロー&怪獣マンガ。オススメだ!
    キャラの掛け合いに安定感があってたのしい。
    まりかとセブンが愛しくてたのしい。
    SF魂がそこはかとなくにじみ出ててたのしい。
    さりげなくすごく絵がうまくてたのしい。
    最後までたいへんたのしく読めました。
    みんなもどんどん読むといいと思いますー。
    • 参考になった 2
    投稿日:2015年07月04日
  • 匿名希望
    ネタバレあり
    ぶった切りでした。
    「えっ、次巻があるの?」と思わせるぶった切りで終わった感じがしました。
    結局スーちゃんの白い羽ってなんだったんでしょう。
    あの終わり方で希望があるのか…?
    • 参考になった 15
    投稿日:2015年07月04日
  • 下巻が待ち遠しい。
    親にも見捨てられた美しい獣のような男と親の期待に応えられなかった負い目を抱えた優しい男の話。精神までが崩壊してしまいそうな愛が描かれている。続巻は2016年冬まで待たなければならないらしい。聞いていたのに待ちきれず、読んでしまった。でも、後悔してない。
    • 参考になった 6
    投稿日:2015年07月03日
  • ドス黒い策略
    クラスでも目立たないノンケの変態妄想男子高校生が同級のリア充男子高校生の策略により、ジワジワと心も身体も絡めとられ離れられなくなる話。暮島の攻めかた、大野でなくても体温、心拍、上がります。
    • 参考になった 11
    投稿日:2015年07月03日
  •  漫画と現実は違うんだよ!とわかってはいるのですが、歴史物の漫画を読むと本人画像を確認してしまいます。高杉晋作や坂本龍馬、土方歳三なんかの写真は、フィクションイメージと変わらず格好良さですが、沖田総司はちょっとどうなんでしょうか。そら豆に似ています。漫画で綺麗に描かれているば描かれているほど、現実の落差に勝手に苦しんでしまうのです。
     では『ふしぎの国のバード』に描かれているイザベラ・バードの実物はどうでしょうか。調べてみましたが、とても美しい写真が多いのです。ただ、美しいよりはむしろ強そう印象が…。それもそのはず。彼女は明治初期の日本に来て日本中を周り『日本奥地紀行』を書いた冒険家なのです。
     『ふしぎの国のバード』は、イザベラ・バードが日本に到着したところからはじまります。イザベラ・バードは『ハワイ諸島探検記』や『ロッキー山脈踏破行』を著し、冒険家として既に名を成していました。鎖国をやめたばかりで何もかもがベールに包まれた日本、さらにその最北の蝦夷に興味を持ってやってきたのです。
     しかし、言葉もなにもわからないのでは満足に取材もできません。文化風俗に通じた、有能な通訳がどうしても必要です。そこに現れた男が伊藤鶴吉という男です。誰よりも英語が出来、なにより蝦夷地にいったことがあるということで、イザベラ・バードは伊藤を雇い、二人の珍道中がはじまるのです。
     バードにとって、全くの未知の世界である日本は興味を惹くものばかりで、建物も人も何もかも珍しく、すぐに驚き興奮してしまいます。それを「慣れて下さいバードさん」と表情を変えずに言う伊藤鶴吉の組み合わせが非常に小気味よいのです。
     しかし、バードが目撃するのは、良い所ばかりではありません。西洋にくらべ、非常に不衛生だったり、人権意識がなかったり。そんな日本を下に見る西洋人もいて、バードの無謀を笑ったりもする。
     開国を初め、かつての姿が消えていこうとしている日本の光と影、両方を西洋人のバードと日本人の伊藤が目撃していくのです。
     クールでそれていて細やかな心遣いができるいい男、伊藤が実際にどんな顔だったのかは、ご自身で検索してください。
    • 参考になった 4
    投稿日:2015年07月03日
  •  第153回芥川賞・直木賞(2015年上期)の発表が2週間後の7月16日に迫りましたが、ちょうど1年前の2014年7月17日に『破門』で第151回直木賞に輝いた黒木博行が元気だ。色で老人を喰う裏稼業を描いた『後妻業』(文藝春秋)が筧千佐子による連続夫毒殺事件を彷彿させるリアティで評判ですが、今度はオレオレ詐欺集団の悪辣な実態を暴き出す『勁草(けいそう)』をリリース。「勁」は「頸」の省文と見られる「坙」を偏(へん)に旁(つくり)として筋力の意の「力」を加えた字です。頸部は人体で最も力の強健なところで、そこから「つよい」という意で用いられると、白川静『字通』(平凡社刊)にあります。風雪に耐える強い草を意味する言葉「勁草」を書名にもってきたところに、犯罪者集団に対する著者の観察眼、分析力の確かさが表れています。
    「オレオレ詐欺」の被害総額は年間560億円にのぼるという。繰り返される新聞報道をみていて、老人たちがいともたやすく多額の金を騙しとられてしまうのが理解できないでいました。被害者がちゃんとしてさえいれば、はんグレの若い男などにひっかかることなどありえない、むしろ被害を受ける側に社会常識の欠落があったためにつけ込まれてしまったのではないかとさえ感じていたのですが、黒川博行が描き出すオレオレ詐欺グループの実態は、そんな生やさしいものではありません。
     物語は、銀行の支店に女が入っていくところから始まります。

    〈あみだ池筋──。三協銀行立売堀(いたちぼり)支店に背の低い肥った女が入っていった。黒のジャケットにグレーのパンツ、肩掛けの赤いトートバッグも聞いていたとおりだ。
    「あれやな。井上幹子」
     高城(たかぎ)がいった。「行って、ほんまに金をおろすか見てこい」
    「おれ、三協銀行に口座持ってませんねん」
    「今日は木曜や。客はぎょうさんおる。番号札とって、ロビーの椅子に座っとれ」
     高城はさもうっとうしそうに、「あの女が金をおろしよったら、すぐに電話せい」
    「もし、おろさんときは」
    「そのまま、出てこんかい。目立たんようにな」〉

     そう広くもない店内は人でいっぱいだった。赤いトートバッグを膝に置いた女――井上幹子がカウンター近くにいるのを確認した橋岡は番号札をとり、シートの最後列に腰かけた。ロビーの案内係や窓口の行員に妙な動きはない。客の中に刑事らしき目付きのわるいのもいない。
     五分ほど待って女が窓口へ行った。出金依頼票と通帳を差し出す。高額の引出しなのだろう、窓口の端末機に暗証番号を入力している。
    〈橋岡は携帯の短縮ボタンを押した。 
     ──橋岡です。いま、手続きしてますわ。
     声をひそめる。
     ──行員とごそごそ話してるか。
     ──いや、普通に通帳出しました。長話もしてへんし、変なようすはないです。
     ──金を受けとるのを確認せい。
     ──五百万もの金をカウンターでは渡さんのとちがいますか。
     ──あほんだら。おまえが心配することやないやろ。金を受けとったと分かったらええんじゃ。〉

     膨らんだトートバッグを両手で持った井上幹子が銀行から出て来るのをコンビニの窓ガラス越しに見て、高城が橋岡に「電話せい」と命じます。

    〈──もしもし、井上です。
     ──岡田です。お金の用意、できましたか。
     ──はい。銀行でおろしました。
     ──五百二十万円?
     ──そうです。
     ──いま、どこにいてはります。
     ──立売堀です。三協銀行の前です。
     ──わたし、ちょっと都合がわるうなったんですわ。急な仕事が入って、取引先におるんです。勝手なこといいますけど、地下鉄の阿波座駅から千日前線に乗って、なんば駅で降りていただけませんか。
     ──岡田さん、祐介といっしょですか。
     ──いや、祐介くんは営業に出てます。今日は朝から神戸です。彼はほんと熱心ですよ。
     ──ありがとうございます。そういっていただけると一安心です。
     ──井上さん、難波の新歌舞伎座、分かりますよね。閉鎖して上本町に移転する前の。
     ──はい、よう知ってます。なんべんかお芝居を見に行きました。
     ──なんば駅から新歌舞伎座のほうに歩いてください。その前で会いましょ。
     ──時間は。
     ──十時半でどうですか。
     ──はい。十時半に。
     ──また電話します。わたし、黒のスーツに白のワイシャツ、水色のネクタイしてます。
     ──黒の背広に水色のネクタイですね。
     ──すみません。じゃ、お願いします。
     フックボタンを押した。幹子は携帯をバッグに入れ、阿波座駅のほうへ歩きはじめる。尾行がついている気配はない。
    「よっしゃ。おまえは尾いていけ。わしは車で難波に先まわりしとく」
     高城は雑誌を持ってレジへ行く。
     くそぼけ。ヤバいとこはみんなおれに振りくさる──。橋岡は舌打ちし、コンビニを出た。〉

     銀行から預金を下ろした井上幹子の行動の一部始終を見張りながら、すぐに接触するわけではありません。追尾する刑事がいないか見きわめるために接触場所何回も変更する狡猾さは、警察との攻防の中で身につけてきたものだ。しかも、高城にしても、その指示で動いている橋岡にしても、直接、井上幹子に接触して金を受けとるわけではありません。被害者から金を受けとる「受け子」は別に調達されます。詐欺話のストーリーを覚え込ませたうえで接触ポイントに連れて行く。受け子はいうまでもなく、検挙される危険性が高い。そのため、犯行グループの内部事情も知らされることなく、その都度の調達でまわされています。井上幹子から金を受けとる受け子として用意されたのは宇佐美という男。

    〈道頓堀──。幹子は戎橋のたもとで歩をゆるめた。周囲を見まわしながら、ゆっくり橋を渡っていく。
    「宗右衛門町でおばはんに追いつけ」
     宇佐美にいった。「後ろから呼びとめて『岡田です』といえ。金はバッグごともらうんやないぞ。このバッグに移すんや」
     ポケットから黒のビニールバッグを出した。広げて宇佐美に渡す。よし、行け──。背中を押そうとしたそのとき、視界の端にボーダー柄の服が見えた。ジップパーカだ。阿波座駅からなんば駅まで幹子と同じ車両に乗っていた若い男が、幹子の斜め後ろを歩いている。短いスポーツ刈り。肩幅が広く、背も高い。
     ジップパーカの周りに眼をやると、その前にグレーのブルゾンを着た中年男もいた。 あかん。刑事が囲んでる──。宇佐美の腕をつかんだ。
    「中止や」
    「えっ、ほんまですか」
    「おれもおまえも泳がされてる。おばはんから金を受けとった瞬間にアウトや」〉

     日当で雇われた受け子はいわば“トカゲの尻尾”です。受け子を捕まえても、集団の中枢には届きません。受け子のほか、電話をかけて騙す役の「掛け子」、金融機関から現金を引き出す「出し子」、受け子や掛け子を管理している「番頭」、出し子と受け子をスカウトする「リクルーター」、闇の携帯電話や架空口座を売る「道具屋」、多重債務者や株取引経験者、大手企業退職者といった名簿を売る「名簿屋」――業界ではこんな符牒で呼ばれる分業体制が成立していて、頂上の「金主」まで手を伸ばしたい警察としのぎを削っているというわけです。
     オレオレ詐欺集団と大阪府警特殊詐欺捜査班の苛烈な攻防は始まったばかりです。関西弁会話がベースとなった独特の文体で描かれる黒川博行の世界。あなたの隣に潜む悪から目を離せません。(2015/7/3)
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    投稿日:2015年07月03日
  • 考えていることが読めないような怪しい男に連れられてたどり着いた先は古い宿屋。人々は、自分が失くしたものを見つけるためその宿に足を踏み入れる…。「式の前日」で超ヒットデビューを果たした穂積先生が描く和風ファンタジー作品です。独特の空気感は変わらず作品にもあり、読んでいてどんどんひきつけられます。自分の大切だったものは何だろう、忘れているものってなんだろう、そもそも自分はなぜここにいるのだろう…。宿で過ごしながら「お客様」たちは自分をふり返り、そして宿を出る頃には1歩前へ踏み出す気持ちで出発していきます。謎が多い女将さんと宿への案内役である男の関係が気になりつつ、「お客様」ひとりひとりのエピソードに思わずうるっとくるシーンが満載です。
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    投稿日:2015年07月03日