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  • 夏の甲子園も終わってしまいました。私はどちらかというと地区大会に熱くなる方なので、気分は早くもセンバツに向けた秋季大会です。『スカウト誠四郎』(三田紀房)は、書名通り「スカウト」というプロ野球球団の裏方の仕事を題材としたマンガです。将来の逸材を探すのが腕の見せどころの商売のようですが、それは出会いという運にも恵まれないとなかなか難しいようです。主人公の竹光誠四郎は選手として挫折し、いったんは野球界を去っていた苦労人。この誠四郎が幸運にも一流選手になる素質を持った高校生・桐島のプレーぶりを目の当たりにして、物語は動き出します。桐島が通うのは田舎の高校なのですが、本人は名医の家を継がなければならないという環境で育ってきました。誠四郎は桐島をプロ球団に導くことができるのかどうか、そのアプローチの仕方に読み応えがあります。少し残念なのは、もうちょっと成り行きを見守りたいな、というところで完結している点です。もし、食い足りなさを感じたら、同著者による連載中の作品『砂の栄冠』をおすすめします。(2014/9/5)
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    投稿日:2014年09月05日
  •  今回取り上げる『破戒者たち 〈小説・新銀行崩壊〉』電子版には収録されていませんが、文庫版(紙版・講談社文庫)には評論家・佐高信の解説があり、そのなかで佐高信は〈もちろん、末尾で断っているように「本作品はフィクションであり、実在の人物、団体などとはいっさい関係ありません」なのだが、この小説の迫真性を増すために、当時、この国で起きていた「事実」を紹介していこう〉として、以下のように書いています。
    [日本振興銀行の木村剛を私が最初に批判したのは二〇〇五年六月だった。『サンデー毎日』の連載「佐高信の政経外科」で「拝啓 木村剛様」として、こう書いた。〈食わせ者の竹中平蔵氏とつるんでいるあなたを、私は前からウサンくさい人物だと思っていましたが、日本振興銀行の社長として自分の夫人が社長の「ウッドビレッジ」なる会社におよそ一億八千万円ものおカネを三%という著しく低い金利で貸し付けていたというのはひどいですね。『週刊東洋経済』は六月十一日号で、「経済・金融に関する調査業務および講演会の開催、刊行物の出版・販売」などを事業内容とするウッドビレッジを「ペーパーカンパニーと紙一重」と断じています。まず、この会社がいかがわしいわけですが、そんな身内の会社に低利融資するのは、明らかに銀行法で禁じられている「銀行主要株主」への優遇にあたるでしょう。それを知っていて、こんな強引なことをするのは、あなたが竹中氏だけでなく、伊藤達也現金融担当大臣(当時)や五味廣文金融庁長官(当時)と親しく、問題にされることはないと自信を持っているからでしょうか。日本振興銀行には、銀行マンから転じたお調子者の作家、江上剛氏も社外役員として加わっていたのでしたね。「類は友を呼ぶ」で、ウサン臭い人間のところにはウサン臭い人間が集まるのでしょう〉]

     小泉純一郎首相(当時)に重用され、慶大教授から小泉内閣の金融担当大臣となった竹中平蔵氏は、日銀出身の金融コンサルタント・木村剛氏を金融庁顧問に抜擢します。本書の舞台となる「新日産興銀行」(しんにちさんこうぎんこう、新日産興銀)のモデルとなった日本振興銀行は、竹中平蔵氏と木村剛氏の二人の関係が背景となって設立された新銀行です。金融コンサルタントとして新日産興銀創設に力を発揮し、後に自ら社長の座につく村木毅(むらきつよし)、経済財政・金融担当相の竹井平之助の主役二人の名前は、木村剛氏、竹中平蔵氏という実在の人物を容易に連想させます。
     筆者の高杉良は徹底した取材によって日本企業の知られざる暗部に光をあてた経済小説を数多く発表してきていますが、「中小企業を救う」という理想を掲げて誕生した 新銀行を私物化し、しゃぶり尽くそうとした経営トップのモデルとなった木村剛や彼の「庇護者」の役割を担った竹中平蔵らの理不尽な振る舞いに対する高杉良の怒りが本書を貫いています。その燃えさかる怒りが、この企業小説に迫真性を与え、読む者の心に伝播し、一気に読み進ませるのです。
     たとえば、新産興銀社長の座にある村木が、腹心の部下を呼びつけて、いきなり「社長をやめて会長になる」と言い出すシーンがあります。

    〈設立時の約束事である三年目の黒字達成に向けて、正念場であることは村木を初めとした新日産興銀行経営陣の共通認識だ。それゆえに村木の焦燥感は日を追って募る一方だった。村木が宮本を社長室に呼び出したのは、二〇〇五(平成一七)年七月一二日の朝八時だ。新日産興銀行本店のある大手町界隈は、気温が二二、三度でさわやかな青空が広がっている。一時間後には通勤のサラリーマンやOLでごったがえす大手町の交差点も、人っ気はまだまばらな時間帯だ。宮本が軽くノックしてから社長室のドアを開けると、ソファーの背もたれにのけ反るように座っている村木がやけに大柄に目に映った。〉
     社長の村木は、宮本に「お前に執行役員をやってもらうからな。七月一五日付だ」と告げたうえで、突然のことに驚愕して棒立ちの宮本に対しさらにこう言うのです。
    〈「俺は社長をやめて会長になるぞ」宮本は村木の突然の発言に困惑して、「ええっ」と奇声を発してしまった。「ええっじゃないだろう。会長になって悪いのか」宮本が慌てて手で口を押さえながら、口ごもった。「と、とんでもないことです。た、ただ、社長はどなたがなるんですか」
    「誰だって同じだろう。全てはCEOの俺が仕切るんだから。まあ、去年ヤマト銀行からウチに来た下田あたりでいいんじゃないか」
     下田正司は実質国有化されたヤマト銀行からいち早く逃げ出した口だ。関東地方の国立大学を出て、旧共和銀行に入行、支店での営業経験が豊富なことが売りの男だ。大塚よりも二歳年上だが、いかんせん小物という感じが強かった。印象が薄い、という方が正確かもしれない。
    「お言葉ですが、どうして村木社長ではいけないのでしょうか」
     全く合点がいかない宮本は、首をかしげながら〝村木社長〟にアクセントをつけて訊いた。
    「俺のブレーンともあろうものが、そんなこともわからんのか。何かっていうと、『村木銀行』ってメディアが騒ぐのが、鬱陶しくてたまらんのだ。それに越智の追い出しのために俺の会社で増資に応じたから、今では実質的には俺が所有する銀行とも言える。ウチの銀行は日本で最高のガバナンスを誇っているんだ。筆頭株主が社長というわけにはいかんだろう」
     村木の厳しい顔に、ようやく事態が呑み込めた宮本は、黙って一礼した。〉

     村木の言葉の端々に露呈している「俺の銀行」という意識。竹井大臣の交代後、新産興銀は金融庁の検査を受けることになります。村木に請われて経営層に加わった元金融庁検査官の大塚徹執行役員の胸のうちでは先行きに対する懸念が具体的な形となっていった。ともに金融庁検査への対応を命じられた宮本を前に大塚は自嘲気味にこう語ります。

    〈「株を保有することになった経緯は問題じゃない。村木会長の個人会社にウチの銀行が融資しているじゃないか。あれは株の購入資金を立て替えたものだろう。つまり、銀行が会長に株式購入資金を貸し付けて、その資金で銀行は増資したわけだから、なんのことはない、お金がぐるりと回ってもどってきているだけ、というわけだ」
     村木の個人会社とは、Mファイナンスとビレッジウッドの二社を指している。ビレッジウッドは、村木の妻が形式上代表取締役を務める会社で村木の講演料や印税の受け皿だ。株主も村木本人の他は村木の両親や妻で占められていた。新産興銀は、二〇〇五年二月末にMファイナンスに対して三億九〇〇〇万円を、三月九日にビレッジウッドに対して一億七八七五万円を融資していた。(中略)
    「問題含みなんて生易しいものじゃない。しかも、Mファイナンスとビレッジウッドへの融資には、ウチの銀行の株が担保に入っている。非上場株は担保として認めていないが、自行株だけは担保として認めるよう、直前に社内ルールを変更したんだ。金融庁にしてみれば、突っ込みどころ満載っていうわけだ。日本一のコンプライアンスが聞いてあきれるよなあ」〉

     ビレッジウッドが実在した「ウッドビレッジ」をモデルとしていることは容易におわかりいただけるでしょう。銀行を蝕む“私物化”。ことここに至っても、宮本はもちろんのこと、元金融庁検査官の大塚でさえも、村木に対しその非を指摘することはなかった。できなかった。
    「規制緩和」の美名の下で、いったい何が起きていたのか――経営トップによる私物化の果てに新銀行が崩壊していく過程を描いた高杉良の長編企業小説『破戒者たち 小説・新銀行崩壊』は、現代社会に重い課題を突きつけています。(2014/9/5)
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    投稿日:2014年09月05日
  • 匿名希望
    続巻まだ?
    モノクロ版しか続巻でないけど・・・カラー版はでないの?
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    投稿日:2014年09月04日
  • 平安どたばたコメディー
    パワフルな主人公や少女漫画らしからぬちょっとだけリアルな人物設定(ヒーローが恋愛には不器用でちょっと頼りないとか)が魅力的などたばたコメディーです。主人公のるり姫(超じゃじゃ馬)がシリアスな問題も自分なりの突飛な解釈と行動力で解決する様が痛快です。高校生の時に気に入って紙の本で持っていましたが、その時は純粋に共感できて好きでした。大人になって改めて見ると、若さゆえのお馬鹿な暴走などに苦笑してしまいます。基本的にどたばたコメディーなのですが、人間心理に関する理解は深いところがあり、単なるコメディーとは一線を画す作品です。
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    投稿日:2014年09月04日
  • 匿名希望
    橘真児のデビュー作品
    他の販売サイトでは評価は高くないですけど、僕は高評価です!
    レズ、処女喪失など橘真児が得意としているじゃんるです。

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    投稿日:2014年09月03日
  • 匿名希望
    読み切りではない
    内容はちょっと暗くてホラー入ってます。
    そして1となってないですが、2巻に続くようで。1としてくれてたら今買わなかったのに。。
    ナゾばかりだし、想像の域を出られないし、不思議な世界観だし、続きは気になるのに次に続く(しかもいつ出るんだろう。。)なんとなし不完全燃焼です。
    読み切りも、暗い。。
    えろくもないです。でも好きな作家さんなので買いました。
    • 参考になった 4
    投稿日:2014年09月03日
  • ネタバレあり
    読後感良し♪
    3巻まで配信されるのを待った甲斐がありました♪
    1~3巻まで一気読みしました!

    ひょうたさんは、心の揺れ動きを描くのが絶妙ですね~♪
    戸惑い、思い込み、誤解、不安、心配などなど、
    「純情」で余裕な表情だった宮田の揺れ動く様を拝見しました♪

    恋愛だけでなく友情にも恵まれています。
    悩み事を相談する相手の友人がまたいいんですよ~♪
    的確で率直なアドバイスをくれるんです♪♪

    そのおかげもあって、
    気持ちの揺れ幅が狭まっていって、
    宮田と伊倉の絆が深まっていくんですね~♪

    満足感の得られる、良い作品でした♪^^
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    投稿日:2014年09月03日
  • 匿名希望
    ネタバレあり
    久々に
    かれこれ20年近く前に読んだ「ざ
    ・ちぇんじ」とともに読んだ漫画です。時代もの好きで、ツボなまんがでした。

    苛烈な主人公が、初恋とか今近くにいる人と揺れる気持ちがドキドキ、いろいろ考え、読んでました。
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    投稿日:2014年09月02日
  • 化粧って大変ですか。やっぱり大変ですよね。男の自分にはわからない世界です。デパートの1階ってほぼ化粧品売り場じゃないですか。上のフロアに用があってエスカレーターに乗ろうと思ったとき、化粧品売り場を突っ切らなきゃいけないということがよくあります。見るともなく通り過ぎるわけなんですが、化粧品って結構高いですよね。何が違うんでしょうか。男の自分にとっては、「なんか粉と、練った粉と、口紅ですね」って話しなんですけど、きっといろいろとあるんだろうなと思います。グロスっていうんですか? 唇をテッカテカにするやつあるじゃないですか。なんかフライドチキン食べたあとみたいなるあれですね。俺、あれ結構嫌いじゃないです。そういえば昔、日ハムにグロスっていうピッチャーいましたよね。結構、いいピッチャーだったという記憶があります。さて本作『ビューティー・バニィ』のご紹介です。化粧っ気がなく、スキンケアとかどこ吹く風で生きてきた女子高生が、東京の学校に転校したことをきっかけに美容に興味を持ち始めるというお話しです。女性のみなさんには人生のどこかしらのタイミングで化粧との出会いがあると思うですが、実際どういうきっかけから化粧する感じなんでしょうか。そういう疑問も含め、男の自分にとって全般的にミステリアスな世界です。
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    投稿日:2014年09月02日
  • 連載休止の未完作品
    15年以上前に連載が開始された作品ですが、宗教団体の事件など社会事情により連載が休止されました。再開できる社会情勢になればと、以前作者さんも話したことがあったようですが、その後の震災や事件等により、今後再開する可能性は絶たれたと考えます。作者さんもこの作品も大好きですが、未完であり、再開することはないことを理解した上で購入されることをお薦めします。
    • 参考になった 11
    投稿日:2014年09月01日
  • 匿名希望
    個人的に
    無しでした。
    しじBLが嫌いとかではないですがもう少しプラトニックな感じでも良かったのではという…
    ほんわかふわふわなお話なのかなと勝手に想像していたのが悪かった…
    話のバリエーションもいまいち…
    内容もいまいち…
    正直買って後悔しています
    • 参考になった 0
    投稿日:2014年09月01日
  • なぜか兎に角かわいい!
    これに尽きます。何故でしょうかかわいい外見でもなく寧ろ軽く子憎たらしい主人公とでかい男のお話が兎に角一から十までかわいくてきゅんきゅんし通しでした。不思議…
    登場人物はそんな多く無いですが個々のキャラクターがとても良かったです。個性的なのに組合わさるとナチュラルで少しリアルな雰囲気がプラスされてて和みます。
    丸っとひとつのお話なのがまた個人的に好ましい。
    エロもさらっとあります。
    • 参考になった 2
    投稿日:2014年09月01日
  • 匿名希望
    思ったよりも
    普通というか高評価なレビューとかBLの世界観とは違う何かが的なレビューが多かったので期待し過ぎたのかなという感じ、、、以外と普通に読みました。
    展開が読みにくく利点ではあるのだけど予想出来なさすぎて二巻を読み終わった時点でも全く掴めず過程がいまいち楽しめないのが残念。
    そして二巻目の展開が個人的に好みじゃありませんでした。今までのドキドキが勿体なく感じちゃいました。
    絵は肉体美が素敵で好みだけど表情とかその他もろもろ感じ取りにくいなーという印象
    値段もも少し低くてもいいかなと
    でも確実続きは気になってしまう作品です
    いろいろ辛口になってしまったけど続編期待しております
    あと、ぼかしほぼないのが凄い
    ギリギリまで、、、!!!!
    他の電子書店さんもそうなのかな???
    • 参考になった 0
    投稿日:2014年09月01日
  • 興味深い作品でした。
    1964年の作品とウッディペキアにありました。今日はまだ、第一巻を読んだだけです。1964年といえばいろんな分野で開発競争があっていた時代だとのことです。すでにこの作品のようなロボットが世界のどこかで開発されていたのかもしれません。そんなことを考えながら読んでいました。
    • 参考になった 4
    投稿日:2014年08月31日
  • 匿名希望
    期待外れ
    まず、同じ段落の中で視点がコロコロ変わるのが、非常に混乱して読みづらい。
    なんとか我慢して読み進めるも、刑事としてこの場面でこういう行動とるか?との不自然さが気になり話に集中できず飛ばし読みしだして、更にはお互いが惹かれ合うことに対しても違和感を感じだしてしまい、途中で読むのをやめてしまいました。
    • 参考になった 1
    投稿日:2014年08月30日
  • 匿名希望
    おすすめです!!
    数十年たった今でも一番好きなマンガです!!

    すっごい笑えるのに…時々泣ける。
    • 参考になった 1
    投稿日:2014年08月30日
  • 匿名希望
    泣いた
    最後の手紙を読んで号泣した。
    翠を愛している二人のうち、1人は愛している故にいなくなり、1人はずっと寄り添う。
    ハッピーエンドで良かったけど、泣けました。
    • 参考になった 0
    投稿日:2014年08月29日
  •  JC巫女とかね、もふもふした熊とかね、私の大好物がメインになった作品が『くまみこ』でございますよ。まいった!可愛すぎてね、何度も何度も何度も読み返しては、鳥取砂丘のように乾いた私の心に、じょうろで水をまいて潤いを感じさせてくれるような、そんな作品です。
     舞台は東北地方のどこかにある熊出村。はっきりいって限界集落な熊出村には、中学生巫女の雨宿まちという少女と、人語を解する、半ば神の使いとして崇められている熊のナツがいます。
     まちは都会に憧れていますが、長い田舎暮らしのため、一般常識はよくわかっていません。その点、クマのナツはブルーライトカットメガネをかけ、Nexusを操り、なぜか現代社会にとても詳しかったりします。
     可愛らしいまちと、わりとリアルよりな造形ながらもふもふとした毛並みとつぶらな目が魅力的なナツのゆるい日常が限界集落を舞台に繰り広げられます。
     都会に出たいというまちに、ナツはテストとしてユニクロでヒートテックを買いに行かせたり、ヴィレッジヴァンガードでDVDを買いにいかせたり……、そのどれもが、まちにとってはとてつもなく難しいことなで、いつも慌てふためいてしまうまちが非常にカワイイのです。
     このまま延々と、まちの可愛らしさとナツのもふもふを語っていてもいいのですが、ちょっと待って欲しい。
     はたして、この熊出村の山奥度合いがどのくらいかなのでしょうか。国道沿いのユニクロまで自転車で40分、ヴィレッジヴァンガードが入っているイオンも、国道沿いにあるようです。当然、ファッションセンターしまむらもあります。私個人が田舎の尺度にしておりますコメリ(ドライブしているととんでもない山奥にあってビックリすることがあります)がどのくらいの距離にあるのかが非常に気になりますが、数値的にみれば、意外と都会…な気がしなくもありません。
     しかし、描かれている村の雰囲気や田んぼや森の様子は、ドライブで道に迷った時に、「助けがこないかもしれない」と不安に感じるような日本のど田舎の風景そのままです。都会に生まれ育った人間もなぜか感じる郷愁といっしょに、一人と一匹のとてつもなくカワイイものを愛でるのが、この『くまみこ』なのです。
    • 参考になった 1
    投稿日:2014年08月29日
  • 何事にも超ド直球な体育会系女子、晴菜の暴走が止まらない!2011年に実写映画化までされた、「青空エール」「先生!」でお馴染の河原先生が贈るハイテンションラブコメディです。中学校まではソフトボール一筋で恋とは無縁の生活を送っていた晴菜ですが、高校入学を機に恋愛をしようと決意します。よくあるマンガだと男子高校生がこういう発想で恋愛したがってたりしますよね。男子か!と思わずツッコミを、入れたくなる主人公ですが、読み進めていると本当に男前な少女です。雪のなか薄着だったり、男子が開けられなかったビンの蓋を軽々開けてみたり…。性格も思っていることがすぐ顔にでてしまうぐらい素直な子で、すごく応援したくなる女の子です。女子校生の楽しい恋愛模様を中心に描かれている作品なので、まだ恋をしたことがない人はもちろん、男女の関係にちょっと疲れた人にも読んでもらいたい作品です
    • 参考になった 3
    投稿日:2014年08月29日
  •  第二次世界大戦が終わって69年の2014年。日本は安倍政権のもとで戦後社会の枠組みを大きく変える道に踏み出しました。その「いま」を読み解くために、戦前昭和をちゃんと見直していくと、示唆に富む新たな「発見」があったとして、注目されている電子書籍があります。講談社現代新書『戦前昭和の社会 1926-1945』です。1926年12月25日大正天皇崩御によって「昭和」へと改元されましたが、元年は1週間だけで、昭和時代は実質的には1927年(昭和2年)に幕開けしたといっていでしょう。この年、4月に鈴木商店が破産、全国で銀行取り付けが激化。昭和恐慌の嵐が吹き荒れ、飢饉もあって東北地方では農家の娘たちが売られていくという悲話が珍しくもない時代でした。そして活路を中国大陸への進出に求めた日本は、1932年(昭和7年)に満州国建国、1937年(昭和12年)には盧溝橋事件を引き起こして中国との全面戦争に突入。さらに1941年(昭和16年)12月8日に真珠湾を奇襲してアメリカとも戦端を開きました。日中戦争の開始から数えて8年もの間続いてようやく1945年(昭和20年)8月15日に終焉の時を迎えた戦争の時代――戦後生まれの私にとって「戦前昭和」のイメージは「暗い時代」でした。ですから、本書の副題に〈「暗い時代」の明るい日常生活〉とあるのをみて、初めちょっとした違和感がありました。戦前の昭和に「明るい日常生活」があった?著者の学習院大学教授、井上寿一氏は「戦前昭和の社会」についてこう書いています。〈電球にはじまり、扇風機、アイロン、コタツなどの家庭電化製品が一般家庭に広まっていた。高価ではあっても、今と変わらない機能の冷蔵庫を手に入れることができた。洗濯機も同様である。新しいメディアのラジオが飛躍的な普及をみせていた。デパートは出店ラッシュだった。売り場には最先端の商品が並んでいる。アメリカ製の家庭電化製品から「一〇銭均一」商品まで、何でもそろう。映画(活動写真)は大衆の最大の娯楽だった。洋画はハリウッド映画である。一番人気はチャップリンだった。このような大衆消費の進展の一方で、社会の格差が拡大していた。鉄筋コンクリート造りの集合住宅(「アパートメント・ハウス」)でモダンな生活を送る人びとがいた。他方でプロレタリア小説が描くように、労働者や農民は苛酷な生活を強いられていた。高学歴エリートの大学生の就職難は、「大学は出たけれど」が流行語になるほどだった。格差是正の期待を担って成立したはずの二大政党制は、党利党略に明け暮れた。テロとクーデタよりも前に、政党政治に対する国民の懐疑の念が強まっていた。国民は政党よりもカリスマ性のある政治指導者が直接、社会を変革することに賭けるようになる。他方で社会の閉塞感は、性的な享楽と醜悪で不可解な事件が頻発する「エロ・グロ・ナンセンス」の風潮を生む。新興宗教が興隆する。〉これに対し、いまの日本を世界でもっとも豊かな国のひとつだとしたうえで、著者は以下のように分析しています。〈家にはあらゆる電化製品があふれている。パソコンの普及率も高い。デパートに行けば、海外の高級ブランド品からファスト・ファッションのカジュアル衣料まで、選り取り見取りである。帰りがけにシネマ・コンプレックスで観る映画は、ハリウッドの大作の3D映像だ。それなのに社会の格差が拡大している。富裕層の暮らすタワーマンションの眼下には、ブルーシートや段ボールの家が立ち並ぶ。非正規雇用の労働者と戦前昭和のプロレタリアが二重写しになる。『蟹工船』ブームの記憶も新しい。大学生は就職氷河期の再来に襲われている。社会の格差を是正すべき政治の動きは鈍い。民主党の自民党化がめだつ。何のための政権交代だったのか。代表民主制に対する国民の不信は深刻である。小泉(純一郎)政権以来、カリスマ性のある政治指導者の待望論が強くなっている。
    政治不信と社会の閉塞状況のなかで、人びとは心のよりどころを求めて、スピリチュアル・ブームがつづいている。パワー・スポット巡りが奇異な目でみられることはない。新興宗教への関心は、たとえば村上春樹『1Q84』、あるいは新興宗教ビジネスを題材にする小説(荻原浩『砂の王国』、篠田節子『仮想儀礼』)が表現している。
    〉戦前昭和と平成の現在の間に見られる類似点をどう考えればいいのか。こうした問題意識から、著者は戦前昭和の社会に関する多種多様な文献を精査し、様々な角度から光をあてていきます。そのキーポイントは――アメリカ化、格差社会、大衆民主主義の3つです。(1)アメリカ化:〈政治・経済・社会・文化のあらゆる分野で、日本のアメリカ化が進む。戦前昭和の二大政党制は、イギリス型ではなくアメリカ型である。政友会対民政党は保守党対労働党ではなく、共和党対民主党と類似している。昭和のデモクラシーはアメリカのデモクラシーがモデルだった。日米の経済的な相互依存関係の進展がアメリカ化を促進する。アメリカは日本にとってもっとも重要な輸出市場だった。他方で日本はアメリカにとって、非欧米の市場において、もっとも安全・有利・確実な投資先となっていく。〉(2)格差社会:〈大企業の役員賞与と一世帯当たり年間個人所得の比率は一九三六(昭和一一)年には二七・九倍だった。戦後の一九五五(昭和三〇)年の一・五倍と比較すれば、格差は一目瞭然である〉(3)大衆民主主義:〈大衆は社会の改革をカリスマ性のある政治指導者に期待するようになる。大衆とカリスマとを直接、結びつけたのはマス・メディアの影響下、大衆が期待したカリスマ性のある政治指導者とは近衛文麿(このえふみまろ)のことだった。近衛は戦前昭和において何度も首相として登場することになる。〉先日、テレビのバラエティ番組が10代から20代前半くらいの若者に対し「日本が戦争をした相手国を知っていますか」というアンケートをしていました。驚くべきことに「アメリカ」という正解を言えたのはひとりだけでした。テレビに映ったのはひとりだけでも、実際にはもっと多くの若者がかつてアメリカと日本が戦争をしたことをちゃんと知っていると思いますが、いずれにしても問題は日本人にとってアメリカとは何か、です。著者は、作家の安岡章太郎の発言を引いて、次のように指摘しています。〈戦時体制下ではあっても、国民を戸惑わせたのは「鬼畜米英」の政治プロパガンダである。昭和戦前期をとおして形成された親米感情は、途絶えることなく、日本社会の底流として存在しつづけた。以下は作家の安岡章太郎(やすおかしょうたろう)の回想である。「『鬼畜米英』という言葉は、軍人や右翼イデオローグたちの造語に過ぎないだろう。戦時中、どこかの奥さんが、捕虜になった米兵を見て『お可哀そうに』と言ったので軍人たちが憤慨したというエピソードがあるくらいで、一般の日本人には、アメリカ人を鬼畜として憎む気持はなかったのではないか。/戦前から私たちは、むしろアメリカ文化に対する羨望の気持の方が強かった」(『歴史読本 臨時増刊』一九九〇年一二月増刊号)。アメリカは日本に最大の戦禍をもたらす。それでも国民の親米感情は消えない。戦時体制が一度はアメリカ化した昭和の社会を作り変えることは、容易ではなかった。〉来年、戦争が終わって日本中が廃墟と化した1945年(昭和20年)8月から70回目の夏を迎えます。なぜ、戦争を始めたのか。そして、廃墟から立ち上がった戦後社会の意味はなにか。その価値とはなにか。戦前と戦後、どこが共通し、どこに差異があるのか。本書を手に、私たち自身の歴史――昭和から平成―を読みなおしてみてはどうでしょうか。(2014/8/29)
    • 参考になった 2
    投稿日:2014年08月29日
  • 超動力蒙古大襲来
    "人間"なら誰ひとり無関係とは言えない表現ジャンル、それが「エログロ」だ。どれだけ趣味や嗜好が多様化しようが、あなたが生まれたという事実そのものがすでに「エロい」ということからは逃れられない。だからこそこの領域では古来から多くの芸術家による革新的表現が積み重ねられてきた。駕籠真太郎はこの歴史の最先端に位置する作家だ。浮世絵・春画のポップさにも通じるその漫画的奇想はシュールリアリズムの本場スペインからも高く評価されている。世界史上の重大事件の数々を題材にした本作で、「エログロ」を徹底追求した表現者が異形の「別世界」を構築する瞬間を体験してほしい。
    投稿日:2014年08月29日
  • グラゼニ
    左投げの中継ぎ投手・凡田夏之介は、プロ8年目で年俸1800万。プロといえども、要は球団に雇われるサラリーマン。荒波にもまれながら、サバイブ&サクセスを目指す夏之介の姿は、読者の共感を呼ぶこと請け合いです。夏之介はおそらく「記録より記憶に残る」選手。長い時間をかけて「プロ野球史上、最も波乱に満ちた野球人生(引退後も含め?)を過ごした男」の半生が描かれていくことを期待しています。現在はメジャーリーグに挑戦中ですが、どうなることですか……
    投稿日:2014年08月29日
  • 宝石の国
    2012年秋にはじまった本作は、それまで2つの短編集『虫と歌』『25時のバカンス』で評価を高めてきた氏の初連載作品。市川さんにしか描けないという意味で実に「アフタヌーン」らしい硬派なマンガです。それでいて宝石たち(彼らには硬度が付されていて、それに見合った戦い方をする)と月人(宝石たちを狩るために突然飛来する存在)とのバトルシーンは、優れたエンターテインメントとして楽しめてしまうという素敵なマンガでもあります。これ、絶対にアニメに向いていると思うんですよ。ぜひ8月に発売されたばかりの最新第3巻を手にとってみてください!
    投稿日:2014年08月29日
  • 橙は、半透明に二度寝する
    と思わせる極めて異色な世界観の、極めて完成度の高いマンガ。例えるなら、単館上映の渋めのインディペンデント映画だと思って観に行ったら、思いがけず極上のエンタメ映画に出会ってしまったようなそんな趣です。ただのマンガ好きとして心よりお薦めします。
    投稿日:2014年08月29日
  • 少女ファイト
    「プラスチック解体高校」、「極東学園天国」や「G戦場ヘヴンズドア」を発表し熱烈なファンを獲得してきた日本橋ヨヲコ氏。当時からその魅力的なキャラクター描写は注目を浴びていました。ただ良くも悪くもアクが強い…。だからその作風が苦手な人もいたかもしれません。でも逆にそんな人にもお勧めなのが現在イブニングで連載中の「少女ファイト」です。この作品はバレーボールに打ち込む女の子たちが主人公!このスポーツというテーマが今までにない日本橋さんの魅力を引き出しています。やっぱ只者じゃない作者が描くとスポーツ漫画も只者じゃない作品になっちゃうから不思議。ぜひその目で確かめてみてください。絶対損はさせません!
    投稿日:2014年08月29日