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  • ネタバレあり
    切ない切ない不器用愛
    お妾さんの子で、不遇な幼少時代を送った貴臣。

    その為、人との接し方が不器用で、
    とても大事に想っている聖とも、上手に接することができず、
    いつも反発心を買うような言動ばかりしてしまいます。

    一方、嫌なことばかり言われて、
    貴臣のことなんて大嫌いになってもいいはずなのに、
    なぜか貴臣のことが気になり、
    貴臣のことを考えずにはいられない聖。

    嫌なことをされても、
    聖に触れるその手や行いに、あたたかな優しさを聖は感じるのでした。

    だから、貴臣のことを心底嫌いになることができません。

    そんな二人の切ない切ないやりとりに、
    胸を締めつけられる場面がたくさんです。

    そして、最後にはハッピーエンドを迎えるので、
    大好きな作品のひとつです♪♪
    • 参考になった 0
    投稿日:2015年09月10日
  • 匿名希望
    お出かけに
    子供と出かけた時、ちょっとした待ち時間や
    子供の遊び道具にいいかも!
    かなり小さい子から遊べると思います(^^)

    絵の顔を親子で見たら面白いと思います(^-^)
    • 参考になった 5
    投稿日:2015年09月09日
  • 匿名希望
    ネタバレあり
    空気感が好き。良作です♪
    会話がなくても長時間一緒にいられるのってこの二人、元々相性良かったんだろうな。
    お互いの視点で描かれているので、寺島視点になったときに、図書室で初めて顔を合わせたときに思ってたことや、楢崎には見せていない表情が見れたりと、いろいろ可愛いです♪
    寺島の過去の話もあり、無理なく楢崎に気持ちを寄せていったことも伝わります。
    全体的にゆるりと話が進んでいくので爽やか・ピュアな感じがお好みの方におすすめです。エッチシーンはないのでそこを期待している人には物足りないかもしれません。
    心に残る素敵な作品でした。作者様ありがとうございます♪
    • 参考になった 5
    投稿日:2015年09月09日
  • 匿名希望
    ネタバレあり
    なんだか未消化?
     アメリカの大統領が両足で立っていたり、あいかわらず帝国海軍が善玉だったり、山本五十六がスーパーだったりするが、マリアナで日本が勝った時は結構爽快だった。
     でも終わりが「あれっ」てな感じで消化不良。本連載はうちきりだったのでしょうか?
    • 参考になった 0
    投稿日:2015年09月07日
  • ウルフガイ復活
    平井和正の代表作、アダルトウルフガイシリーズの第一作。現在紙の本はほぼ入手不可能なので、嬉しい復活。さらにノンノベルズ版と嬉しい選択です。もちろん、挿し絵付。
    狼人間(ウルフガイ)、犬神明を主人公とした物語でアダルト、とあるのは別に少年犬神明を主人公としたシリーズがあるためです。
    今読んでも圧倒的におもしろい。陽気なアダルト犬神明は平井作品の中でも人気キャラなのも、うなずけます。
    • 参考になった 4
    投稿日:2015年09月07日
  • 匿名希望
    絵の美しさ
    あらすじをみておもしろそうだと思い、海外の漫画を初めて読みましたが、これは驚きました。まず絵が異常に、ほんとうに異常なほど美しい。すべてカラーというのもありますが、色の塗り方や絵の描きかたが今まで読んでいた日本の漫画と全然違う。ずっと眺めていたいくらいに衝撃を受けました。またこの作品は内容もとてもよくできていて、まるで上質な映画を観ているような感覚でした。
    マイナス点は、実際の読みやすさで、アイパットで読むには字が小さすぎる気がしました。紙の本だとそうでもないのでしょうかね?コマの読み進め方は特に違和感はありませんでしたが、電子書籍としては若干の読みにくさが残ります。ただこの値段でないとこういう作品には手を出せないとおもうので、貴重な体験ができました。
    • 参考になった 9
    投稿日:2015年09月07日
  • キツネ萌えっ!
    初読み作家さん。絵がふんわり可愛い。
    ドえろいシーンは絶対似合わんと思っていたのでなくって納得ーー。

    二つのお話が入ってます。
    大学生×薬剤師さんの「恋の微熱がさめなくて」
    薬剤師の柏谷さんにはとんでもない過去がありますが、それが別にトラウマになってるとかいうことでもなく、見た目と違い意外と武闘派なセリフも……。お弁当やさんの蒼亮くんも甘えたなだけでなく男気もあってほのぼのと読めます。

    なんか馴れ馴れしい謎の少年×ばあちゃんちに遊びにきた高校生の「キミとひみつの夏休み」。
    葵が見せた驚きの秘密にさいしょは逃げ出してしまう智宏。でも、なんだか気になって……という幕開けです。
    葵の健気で可愛い姿に、でれでれしちゃいます。
    あんまり過ぎるファンタジーはどうも好きじゃないんですが、これはよかったなあ。
    二人のこれからも、智宏ん家の親子関係もみんなうまくいくといいなーと望まずにはいられません。

    ほっこりしますよ!

    • 参考になった 1
    投稿日:2015年09月07日
  • 臆病者の恋のお話
    本当に偶然だったんですが同時に買った本の主人公が美容師さんでした。この「カップ一杯の愛で」は受けが美容師、もう一本は攻めが美容師という設定。
    それぞれが過去にトラウマを持ち、素直に恋をすることができないという設定まで共通。
    似たような人物像なのにこっちにだけレビューを書いたのはたぶん種明かしのタイミングなのかなーと勝手に分析。

    遠慮がちな態度や強気な言動。登場人物が見せる行動がすべて過去に繋がっているときに、早めにヒントが転がっていないとただの「訳のわからないことをいう人」になっちゃうわけで、そこいらへんこの小説は本人の口から語られたり、友人がヒントを教えてくれたり(ちょっと事実とは異なっていましたが)していい感じに焦れながら物語が進んでいくわけです。

    出会いこそ「何でまたそんな??(笑)」というビックリな始まりの夏生と山沖ですが、口は悪いが素直で可愛い(←って言っちゃいけないそうです)夏生の行動でふたりは何となくいい感じに。
    お互い抱えた過去の傷のせいでなかなか素直に手を伸ばせませんが、最後にはヘタレだと思っていた山沖がいいところを見せます!ムッツリヘタレだけじゃなくてよかった!!

    それぞれの過去を明け渡すシーンはじわっときますが、嫌なやつは出てこないし(過去にはいるがな)安心して甘々に浸れるお話でした!

    もう一本がなんだったかは聞かないで!

    • 参考になった 0
    投稿日:2015年09月07日
  • 匿名希望
    とりあえず
    ロックTのチョイスがステキです。90’UKな感じで
    • 参考になった 1
    投稿日:2015年09月07日
  • 匿名希望
    財産を捨てた国鉄の光と影
    購入ではなく人のを読ませて頂きましたm(_ _)m。

    おおよそ昭和50年代の国鉄末期の現場風景を描いた作品です。
    鉄道が人の力で動いていたその実情を細かく描いてます。

    中には規律違反や痛ましい事故も描写されてるのでかなり重い作品ではあるんですが、登場人物の真摯さや責任感が活きてきます。

    しかし最終巻で国鉄は精算。登場人物も相当翻弄されます。

    交通機関というものが、それを知ることの出来る一種大河ドラマのようなものです。
    国鉄がなくなった今でもこのコミックには人の間に横たわる課題が多いです。

    読んでいて一つ困ったのは、時間軸が無遠慮に前後している辺り。

    環境と主人公の面構えあたり見ないといつの話か解らないものも。
    (おそらく一番最近の話であろうのが3か4巻辺りで出てますし)
    読み通すのに知識のあるなしで内容が大きく変わるところは少々残念です。
    • 参考になった 2
    投稿日:2015年09月06日
  • 匿名希望
    綺麗なお姉さんは剽軽ですか?
    まぁこの作品は絵柄買いのモノかとは思うんですが。
    抑揚なくほどよく微笑わせてくれる作品です。

    主人公も黙って立ってれば清楚なのに何かしら動けば天真爛漫でことごとくトンチンカン。
    時には痛い目に遭ったりあられもない(以下略
    それに上から下から振り回される級友。

    その掛け合いがセリフを描写しないことでちゃんと描かれてる。
    (擬音は着いてるのでサイレントとは違う)

    都会でもなく田舎でもなく、
    現代でもなく昔でもなく、
    (ケータイとかは出たりするけど)
    そこのボーダーを引いていないトコも魅力です。
    • 参考になった 4
    投稿日:2015年09月06日
  • 匿名希望
    視点のおき方が秀逸かな
    一口で言うなら萌え系山ガールマンガ。
    ただソレで収めるだけでは言い切れない。

    いいと思ったのは、主人公が然程山や登山に関して関心を持たず、間合いを取った興味から始まってること。
    そこから興味へのアプローチを抜かっていない。
    あとあと知り合う友人たちに基本的に後れを取りながら山の興味に目覚めると行ったスタンスは展開的に引き込まれる。

    その友人達も山ではリードしながら暮らし、家族、人付き合いなどでは奥手だったりソコのバランスも絶妙。

    強いて言うと余りに周囲の取り巻きが理想的に終わってること、山道具の入り方が基本から外れ加減なことあたりはどうも。
    (女子高生が手法はともかくふいっと手に入れられない物を持ってるトコとか)

    ただハナシ運びに手抜きがないのでじっくり読めると思います。
    • 参考になった 3
    投稿日:2015年09月05日
  • 匿名希望
    面白い!!
    明治初期を舞台に男女同権を体現しようとする菊乃と、倒幕で失業忍者の清十郎との事件譚。

    先進的で猪突猛進なヒロインを影で助ける昼行灯なヒーロー!!
    久しぶりにはまりました。
    • 参考になった 1
    投稿日:2015年09月05日
  • ネタバレあり
    一秒でも長く・・・・・・
    二人で生活していくため、自分も働く、と言い出す黒錐。
    働かなくていいから、それよりも洗濯物をきちんとたたんでくれる方がいい、と言う誠也。

    普通の恋人同士なだけに、やっぱり黒錐は元何者だったのかが、気になります!
    喧嘩をしたり、病気をしたり、黒錐が何者であろうが、
    またさらに絆を深めた二人なのでした♪
    • 参考になった 2
    投稿日:2015年09月05日
  • ネタバレあり
    黒錐、何者?
    人間になる前、黒錐(クロキリ)が何者だったのかがわかりません。第一話を読んでいないので。

    悪魔だったのか? 妖精だったのか? 天使だったのか? 妖怪だったのか?

    とはいえ、誠也の望みを叶えるために人間になってしまった黒錐。黒錐は、俺のことを好きでそばにいるんじゃない、契約したからそばにいるんだ、と不安になる誠也。

    けれど、一話一話が非常に短いので、黒錐自身がすぐにしっかりと誠也の不安を解消してくれて、読後感は抜群です♪
    • 参考になった 0
    投稿日:2015年09月05日
  • ハッピーエンドです。
    機械バカの発明屋、花一を好きになった二人の男が主人公です。幼なじみ正吾と大学で知りあったテツ。二人共花一が大好き。でも花一は発明にしか興味がなくて二人の恋は報われません。花一君なにげにイケメンで、友だち想いでとても純情です。そして二人が以外でも無い結末?です。
    この作家さんはかなりエロいです。
    一つアレッ?っと思うのはなぜか「やもめのたまご」が1話入っています。続きものは一冊にまとめて下さるとありがたいです。
    • 参考になった 2
    投稿日:2015年09月04日
  • 匿名希望
    なんか…
    まとまりなく完結させた感じ。買って損したかも…
    • 参考になった 0
    投稿日:2015年09月04日
  • 待望の入荷
    心に傷のある男子高校生と年下で一途な男子高校生の話。この本は『イベリコ豚と恋と椿。』を読んでから読むと、より深く良く楽しめます。源の背中に回そうとしつつも下ろしてしまった吉宗の手。切なさと愛しさと…感情が渦巻きます。
    • 参考になった 5
    投稿日:2015年09月04日
  •  作家デビュー10周年を迎えた真山仁が、人気シリーズ「ハゲタカ」のスピンアウトストーリーを書き下ろしました。シリーズ最新作『ハゲタカ外伝 スパイラル』。巻頭の目次のあとに「主な登場人物」が並んでいますが、シリーズ本編の主役、元ジャズピアニストにして、投資ファンド「ホライズン・キャピトル」(のちにサムライ・キャピタル)を率いる鷲津政彦の名は、末尾に「サムライ・キャピタル社長」と一行あるだけです。
     代わってストーリー展開の軸となるのは、三葉銀行から企業再生家(ターンアラウンド・マネージャー)に転じ、企業再生の過程で鷲津と渡り合ってきた柴野健夫。鷲津政彦は、プロローグに一度登場したあと姿を消します。プロローグ「発芽」に収められたそのシーンが、作者がこの外伝に仕込んだ重要な布石であったことに気がついたのは、真山仁らしい加速する展開を一気読みしたあとでした。

     時は1986年10月・大阪市船場。若きジャズピアニスト鷲津政彦と、なにわのエジソン社の藤村登喜男(ふじむら・ときお)との間で、ある“契約”が交わされるシーン――。少し長くなりますが、引用します。

    〈「今日の演奏は、きつかったなあ、ワッシー」
     ムッとして顔を上げると、知った顔がにやけている。
    「頼むわ〝博士〟、今日の演奏は忘れて」
     自分と体格の変わらない小柄な〝博士〟はソファに座り込むと、テーブルのウイスキーのボトルを取って空のグラスに注いだ。(中略)
    「博士」と呼ばれる男は、常に人を食ったような微笑みを浮かべている。東大阪あたりの町工場の主らしいが、やけにジャズに詳しい。いつから知り合いだったかもう記憶の彼方だが、ジャズクラブでピアノを弾き始めた直後から「ええもん持ってるなあ、あんた」と褒(ほ)めてくれ、何度もライブに顔を出してくれた。
     キースのライブに行けたのも、彼がチケットを融通してくれたからだ。
    「悪いけど〝博士〟、俺、今日は虫の居所が悪いねん。帰るわ」
     立ち上がったところで、手首を掴(つか)まれた。
    「おまえ、ニューヨークへ行け。そこで、必死にもがいて闘ってこい」
     目の前に封筒が差し出された。
     封筒の口から分厚い一万円札が見えた。
    「何の真似(まね)です。貧しい中小企業のおっさんから大金を恵まれる理由が分からんのやけど」
    「勘違いするな。これは施(ほどこ)しちゃうで。投資や」
    「けど、利子すら払えへん」
     封筒の中を見てみろと言われた。札束の帯封に用箋が挟んである。開くと汚い文字が綴られていた。〉

     誓約書と題して、「藤村登喜男より金百万円の投資を受けた鷲津政彦は、三年以内に大阪の大ホールでジャズピアノのソロ、あるいはトリオのライブを行うことを誓います」とあります。

    〈「あんた、カネをドブに捨てることになるで」
    「そう思うんやったら、受け取らんかったらええ。言うたやろ、これは投資や。せやからリスクは承知のうえや」
    「けど、俺がライブするだけやったら、あんたにカネは戻らんぞ」
     そこでもう一枚、紙ナプキンを渡された。そこにはこうあった。
    〝コンサート開催の暁には、鷲津政彦の出演料の全額を藤村登喜男に支払うこととする。〟
     これが、鷲津にとって初めてのハイリスク・ハイリターンなディールだった。〉

     舞台は、町工場が建ち並ぶ東大阪。その一つ、〝博士〟藤村登喜男が遺したマジテック――「独創的な発想と技術力で、魔法のような発明を生み出す」という思いからつけられた名前を持つ町工場です。
     企業再生家・芝野と藤村の出会いは、芝野がまだ三葉銀行船場支店に勤務していた頃にさかのぼります。

    〈なにわのエジソンを自称する藤村は、大阪大学工学部で博士課程まで進みながら、教授と喧嘩して研究室を飛び出し町工場を興している。持ち前の器用さと柔軟な発想を武器に、電気電子機器関係で数々の発明品を創り出し、時に海外からも依頼があるという〝天才〟だった。
     藤村率いる「なにわのエジソン社」を初めて訪れた日のことを、芝野は今でも鮮明に覚えている。
     薄汚れた五〇坪ほどの工場だったが、見たこともない工作機械があちこちに置かれ、ユニークな製品と試作品が山をなしていた。藤村が当時取り組んでいたのは、寝たきりの障害者が自立歩行できる補助器の開発だった。大阪大学人間工学科の助教授と共同で自立歩行のメカニズムを研究し、実際に伝い歩きができるレベルまでは開発が進んでいた。ほかにも、昆虫の羽の動きをヒントにして作った垂直上昇するラジコン機や、ファックスの画像をより鮮明にプリントするノズルの開発なども手掛けていた。
     工場に溢れていた試作品の中で、製品化され採算が取れたのは一〇に一つもなかった。それでも、従業員五人のほか藤村夫人が忙しく働き、年に二度の社員旅行ができるほどには利益を上げていた。(中略)
     融資を依頼されたのは、車のスライドドアが安全かつ滑らかに自動開閉する駆動制御装置の開発だった。もともと自立歩行器の開発のために考案したシステムをスライドドアに応用したものだ。工作や機械系の知識がない芝野は、試作品をテストする際のアシスタント役とコスト管理を主に担当した。頑固一徹に見えた藤村だが、素人である芝野の意見にも熱心に耳を傾け、製品の改良を続けた。顧客から突きつけられる無理難題を克服して製品を完成させた時には、芝野は柄にもなく号泣した。〉

     藤村登喜男は「天才は1%の閃きと99%の汗でできている」というエジソンの言葉を、「1%の閃きがなければ、99%の努力は無駄になる。才能なき者は、無駄な努力をするな──」と解釈する男でした。傲慢とも言えるその解釈こそ、そのまま藤村の生き様でした。
     その藤村の突然の訃報に接した時、
    「藤村さん、逝くには早すぎるよ」
     思わず呟いた芝野の中である決意が固まっていきます――藤村が遺したマジテックを守り抜くと心に決めた芝野は東大阪の町工場に身を投じます。
     マジテックにとって、社長の死は同時に会社の死を意味していました。社長兼開発責任者兼営業マンの藤村の急死によって、複数の取引先が発注の一時中断を伝えてきました。そして何より痛かったのは新規受注した部品開発の見合わせで、数千万円という設備投資費がマジテックの経営に重くのしかかっていた。
     債務残高2億4000万円余り。年間売上げは3億ほどあるものの、いかんせん利益率が悪く、金利を返すのがやっとで、何か抜本的な手を打たない限り半年先は真っ暗という状況です。
     マジテックの強みは藤村が遺した独自の技術、なかでも、MG――マジテック・ガードは、さまざまな可能性を秘めた技術として注目を集め始めていました。生まれつき関節が拘縮(こうしゅく)を起こし、四肢が不自由になる先天性多発性関節拘縮症という病で、2歳になってもハイハイどころか、指しゃぶりもできなかった正木希実(まさき・きみ)が、自力でベビーチェアに座れるようになった。右手に鈴を持ち、左手で打って鈴を鳴らすこともできるようになった。藤村が開発した補助器具――希実の関節の動きを助けるために、背骨を補強し、さらに四肢の動きを補正する補助器具MGによって、寝たきりのまま一生を過ごさざるを得ないと思われていた希実の未来に光がさしたのです。
     独自の技術に誇りを持ち、それを社会に生かそうとする強い意志と使命感にあふれたスタッフの存在。マジテックの可能性を信じ、専務としてマジテック再生に取り組む芝野の前に、巨額資金を持つハゲタカ・ファンドが立ちはだかります。
     三葉銀行時代の芝野に不正行為を指摘されて銀行を追われた村尾浩一(むらお・こういち)は、給料半減の浪花(なみはな)信用組合で荒(すさ)んだ生活を送っていましたが、芝野に対する復讐心がすべての支えとなっていました。その芝野が突然、目の前に現れたのです。浪花信組はマジテックに対し5000万円の融資残高を持っている関係です。村尾の胸のうちに、ある計画が浮かびあがります。マジテックの債権を買い集め、芝野が必死で再生しようとしている会社をハゲタカ・ファンドに売り払う――想像するだけで笑いが止まらない村尾・・・・・・。

     ハゲタカ・ファンドの名は、ホライズン・キャピトル。かつて鷲津政彦がトップを務めたファンドです。米国防総省や軍需産業からの依頼で日本の先端技術の買い漁りに動いているという噂も囁かれています。
     マジテックは、そして芝野は、ホライズン・キャピトルに飲み込まれてしまうのか。マジテックが守ろうするMGもまた会社とともに奪われてしまうのか。MGに生きる望みを見いだした障害者の正木希実はどうなるのか。
     絶体絶命のピンチに陥った芝野は、捨て身の反撃を決断します。鷲津も絡んで、予想を裏切るラストシーンへ。
     新聞記者から作家に転じて10年。ジャーナリスティックな視点、問題意識でエンターテインメント作品を世に送り出してきた真山仁は、企業再生ストーリー『ハゲタカ外伝 スパイラル』を次の一行で締めくくります。

    〈――カネは毒にもクスリにもなる――。〉(2015/9/4)
    • 参考になった 2
    投稿日:2015年09月04日
  • モンゴルで人気の漫画家・ナンバラル・エレデネバヤルが描く「ボンバルダイ」シリーズは全108冊を目指す意欲作です。主人公はボンバルダイという少年なのですが、ゲルと呼ばれる遊牧民が使用する移動式家屋に母親と暮らしているようです。今回紹介する「牛糞拾いに行って」は、ボンバルダイがゲルの中で燃料として使用する牛糞を極寒の荒野に探し求めるというあらすじ。オールカラーの一コマ一コマに、母の温もりや凍てつく大地、躍動する野生動物が情感たっぷりに描かれていて、胸に染みこんでくるようです。それにしても、牛糞です。スイッチひとつで部屋が温まる現代生活に暮らす民族からは、隔世の感があります。文明批判をするつもりは毛頭ありません。この本を読むと、ボンバルダイの健気さとたくましさに胸を打たれ、人類が自然の中で生かされていることに、改めて思い知らされます。108冊の完成は作者にとっては荒野を果てしなく歩くような長い道のりだと思いますが、1冊1冊を堪能したい、そんな出来栄えの作品です。
    • 参考になった 1
    投稿日:2015年09月04日
  • 圧倒的にわかりやすい!伝える仕事の「虎の巻」!
    「最近なんだか伝わっている手応えも実感もない」とすっかり自信をなくし、嘆くプランナーたちが増えている。さらに、そこに追い打ちをかけるように、世間からは「広告は終わった」「もう人を動かすことは諦めろ」というような否定論もたくさん聞かれるようになり、広告業界は全体的に元気を失っているように見える。しかし、本来、広告や宣伝、広報、メディアや販促などの「伝える仕事」は伝えたい相手に役立つ情報をしっかり届けて、相手に喜んでもらう仕事であり、もっと楽しく、ワクワクするはずのものである。本書は、電通でマス広告とネット広告に13年ずつ関わり、「メディアもツールもテクニックも相手を笑顔にする手段にすぎない」と断言する著者が、「伝える喜び」を取り戻すための方法を論じている。
    書籍ダイジェストサービス「SERENDIP」詳細はこちら
    投稿日:2015年09月04日
  • 組織外の人々と連携してアイディアを産み育てる方法
    企業などの組織でアイディア創出や意思決定に際してしばしば用いられる「ブレインストーミング」は、すでに一般的な手法として定着している。本書では、そのブレインストーミングの参加者を、組織外の群衆(クラウド)までスケールアップさせたものを「クラウドストーミング」と呼ぶ。インターネットの普及に伴い、不特定多数のアイディアを集め、意思決定や新商品・サービスの開発などに役立てることが容易になったが、本書では、その事例を豊富に引用しながら、クラウドストーミングを成功させるための理論と具体的方法論を丁寧に解説する。
    書籍ダイジェストサービス「SERENDIP」詳細はこちら
    投稿日:2015年09月04日
  • 匿名希望
    人外モノ日常系の原典?
    あ~、この作品もライブラリに。
    前半は単行本を読んでいました。

    奇人変人大集合というベクトルではたぶん今の世代でも通用するテンポの良さです。

    と言うか、お題目に反して人外より奇人の方が圧倒的に多いんですが。
    そんな負の方向の超人って居てイイの?ってなぐらい(^_^;)。
    「音速や周回軌道で落ち込む浪人生」とか。

    ナンというか設定はソコまで煮詰めていなくて、その場のノリで裏技を仕込む(そしてちゃんと収束も抜からない)と言った離れ業が冴えています。
    たぶんこの意味では最近の作家さんは足許に及ばない。

    またキャラの絡みは殆どファミリードラマでつまらないことでも住民全員参加で盛り立てたりまさぐったり、ソコは今時だとこそばゆいぐらい。

    ただノリが当時からして少々ぬるい。
    まぁ悪質になるよりはマシなんだが悪ノリなのにほんわかだったりヌルッと来たり。

    ソコは80年代かなぁと。その意味では「安心して読めます」。

    前半はと言いましたが後半になると主人公に絡む色恋沙汰がガチになり、その辺りでソレまでの設定が醒めた印象が(当時は)したので最後読んでいないですm(_ _)m。
    今だったら読めるのかなぁ?オッサンニナッタケド
    • 参考になった 0
    投稿日:2015年09月03日
  • 匿名希望
    登場人物がイマイチ
    さいとう先生の作品大好きですが、この作品ばかりはちょっと駄作じゃないかなと思いました。なんていうか、ヒロインを始め登場人物の誰にも好感が持てないし魅力もありません。別にヒロインが多少わがままだったり、狡猾だったり、したたかでも良いんですが、それを補える美点も与えて欲しかったです。
    • 参考になった 2
    投稿日:2015年09月03日
  • ネタバレあり
    家政婦の娘オードラの恋
    母親が家政婦として勤めている先の息子に恋するヒロインのお話。

    よくあるお話ですが、話の展開も自然で流れがよく、オードラとドミニクの心情にも共感できて、楽しく読めました♪

    赤ん坊ジョシュアの表情が豊かでかわいかったです♪
    • 参考になった 0
    投稿日:2015年09月03日