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501~525件/10166件 を表示

  • 独特なドライブ感を持った理系のエンタメ作品! 自分はド文系なのでこの作品に書かれていた理系的内容がどのくらい正しいのかはわかりませんが、自己鏡像認識、ATGCといった遺伝子配列、猿の進化といった一見どう関わるのかわからない事柄が、最終的に一本の線となり、一般市民たちが互いに殺し合った「京都暴動」の真実が明らかになる過程はスリリングで一気に読み終えてしまいました。個人的な読後感としては『虐殺器官』に近かったです。それにしても「京都暴動(キョウト・ライオット)」って単語すごいかっこよくないですか。こういう単語が刺さる方はぜひご一読を。
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    投稿日:2017年11月24日
  • 匿名希望
    読み返す程に好きになります。
    とにかく絵が優しいですね。切なさも上手に伝わってきます。ストーリーも、それぞれの観点から話が読めるので、落ち着いて読めますし。エロはないけど、切なくて優しいタイプのBLを読みたい方にはオススメ! pixiv で描かれてたと知ったので、探したら続きの小話(女友達のお話とかも)もアップされてて、すっごく良かったです。大満足。読み返し度高いです。
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    投稿日:2017年11月22日
  • 匿名希望
    ネタバレあり
    すごく面白い!
    大塚くんの体質に笑ってしまう、優しく受け入れてくれる課長といいコンビだと思う。大塚くんの妄想が変態で課長をどんどん攻めて行くところが面白い。先がどうなるのか読めなくて目が離せません!
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    投稿日:2017年11月21日
  • 携帯からゆっくり見れてよかったです。
    こちらを登録して購入したのは、主人も私もマンガが大好きで結婚する以前からマンガをたくさん購入していて、私は実家に置いてきたのですが主人がすべてにおいて長編のマンガをいまでも毎月何冊も購入ていて、すでに本棚が床から天井までの沢山入る棚が6つになり置き場所に困ったからです。
    携帯からも見れてたくさん保存ができて、好きな時に見れるので本当に助かっています。子供の習い事の間にゆっくり読めるのですごく便利で気に入っています
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    投稿日:2017年11月20日
  • 笑いたいときの定番の一つ
    すっかり笑える漫画として定着浸透した感がありますが笑いたいときにはついつい手が伸びます。勝手にネタ切れを心配するこの頃。
    他の定番…他社作品で恐縮ですが岡田あーみん先生の「お父さんは心配症」とか。りぼん、なかよし世代ですから。
    • 参考になった 0
    投稿日:2017年11月20日
  • やっぱり諸星ワールド。箱の中身は何だろな。
    あの諸星大二郎先生がこんなフ○ムのノベルゲームにありそうなサバイバル脱出ホラーを!という意外性に引かれて手に取りました。
    やっぱりそういう設定でも民俗学系の力を借りなくても十分諸星ワールドで面白かったです。
    パズルだけ後で解いて遊びました。ご考案、検証なさるのは大変だっただろうな~
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    投稿日:2017年11月20日
  • 面白かったです
    15巻途中から読みましたが一話一話読み切りなのでとても読みやすかったです。心温まるエピソードや面白エピソード、グルメ本と言った要素もあり楽しめました。性別も関係なく幅広い年代で楽しんで読んで頂けると思います。なんだか今日はお蕎麦が食べたくなってしまいました。名作をがっつり読みたいと言うより空き時間や軽い気持ちで面白いものを読んでみたいなという方におすすめです。
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    投稿日:2017年11月20日
  • 何だかんだで名作と思う
    装丁も新たになっていて、ブレードランナー2049を観た後、読みたくなって買いました。
    ※2049は設定を踏襲したオリジナルストーリーです。この原作とその映画化版のその後の話というか。平行世界と考えても良い。三時間は疲れた中高年にはキツいかもしれませんが、個人的には映画の旧ブレードランナーの世界観や設定はかなり大事にしてくれていたと思います。様々な版がある中、ハリソン・フォード版は1個しか観てないけど。リスペクトやオマージュを随所に感じたました。分かりやすくはオープニングとか。
    まあ、リドリー・スコット監督なので…あとエンディングに続編作りたそうな匂いが微かにあったけど続編作ったら駄作になる悪寒。悪い意味でのハリウッド感が作品を比較的邪魔してなかったです。
    映画じゃなく書籍レビューでした。
    私がハードボイルドの空気の片鱗を初めて味わったり、ハード系SFにはまっていったきっかけってこの作品だった気がします。AIが話題のこの頃、アシモフやディックが再評価されていったら嬉しいな。
    思い出補正があるとニュートラルな評価が難しいです。人間に紛れ込んだレプリカントを追い詰めていく過程は推理小説的に読んでも面白い。再読しても思ったより古く感じなかったのは、作品の持つ力だと思います。
    英語版もスラスラ読めるような人になりたい。
    例えば単身赴任や一人暮らしでメンタル弱ってるときに読むと目から謎の汁が出るかも知れません(笑)
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    投稿日:2017年11月20日
  • 本音の最強口コミ雑誌
    女性だけではなく男性の方にも参考になる雑誌と思います。
    雑誌であるがゆえに、同じ製品比較記事でもメーカーからの広告料によって、そこの製品を褒める記事に傾いたり、イメージやブランド先行になる面は否めませんが、そこにNoを突きつけて密かに旋風を巻き起こしつつある雑誌だと思います。
    インテリア生活雑貨中心に、「実際に試して」とことん複数指標で比較したガチなモニター並みの記事が売りの雑誌です。
    シャンプーや洗剤柔軟剤の徹底比較も斬新でした。毎年恒例の企画で低評価だった製品が改善されたらそこも翌年ちゃんと紹介するのは良心的です。
    ・何か一つ買うにしても、そのジャンルの製品ほとんどすべてを実際に購入して比較するのは難しい…
    ・類似商品がある場合本当に良いのはどっち(例:○印とNトリと○KEAなど、値段、組み立て、強度、細部デザインまであらゆる点から比較)?
    ・店頭に行って実際に自分の目で見てじっくり選ぶのは理想だけど、そこまで時間もない…
    ・巷の口コミサイトや価格比較サイトも検討はしても決定打に欠けたりバイアスがかかっていたりする気がする…
    そんな悩み、ニーズに応えようとしている雑誌だと思います。これが全てではないでしょうがとても参考になります。
    創刊間もない、美容情報に特化したbeauty版も是非電子化していただきたいです。特に化粧品て春夏秋冬新製品が出て、種類がありすぎて迷いますよね。
    各社のリップクリーム11本比較とか、秋冬新作ファンデーション全部徹底比較するのは一般消費者には無理ですから。
    情報発信者の主観や、メーカー広告による縛りを完全に廃するのは業界構造的に難しいでしょうが、個人的に、超有名コスメ口コミサイト以上だと思っています。
    CMや綺麗な女優さんモデルさん、ブランドのイメージでなんとなく買った物が厳しい評価だと凹むこともありますが;
    広告のチカラって凄いんだなあと再認識しました。
    同じお金をかけるなら、自分が納得して購入するのが一番でしょう!
    化粧品でたまたま厳しい評価だったデパート系人気コスメの中には、単品評価に馴染まず、フルライン使いを前提にした製品もありますしそこは言及されています。どちらかというと結果的にドラッグストア系コスメ高評価傾向はあるものの(コンビニ系は物によりけり)、人気商品にも容赦ない分信頼感はあります。デパコスも良い物はちゃんと褒めてます。
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    投稿日:2017年11月20日
  • 「AI」の前日譚
    「ドラえもん」…子どもの頃、誰もがTVで見る『意思を持ったロボット』『AI』を創造する、その現実を見事に描いています。一巻完結で感動できる、素晴らしい作品だと思います。
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    投稿日:2017年11月20日
  • ドキドキが止まらない!
    私好みのシチュエーションでした。偶然同居して、徐々にお互いが惹かれ合って行くのがとてもキュンキュン来ました!
    見た目とは違い、積極的に葵に迫っていく彼がとてもステキでした!
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    投稿日:2017年11月19日
  • ネタバレあり
    今のところ趙が負ける要素が見当たらない。けども・・・・・・。
     いよいよ本格的な鄴攻略が始まった。
     列尾が簡単に落ちたのは、李牧の遠大な戦略みたいに語られているが、それにしては後手を踏みすぎている気がしなくも無い。
     この戦略は、邯鄲の兵力を自由に動かせることが前提では無かったのかと思えるからだ。
     鄴のような不落の城を単に築けば良かったのでは無いかと思えるが、策士策に溺れると言うことなのか。
     だとしても、現状兵力で大きく水を開けられている秦軍がどう戦うのか見物である事には変わりが無い。
     歴史の結果を知りつつも、熱中してしまうのだからこの作品は本当に凄い。
    • 参考になった 1
    投稿日:2017年11月18日
  • 匿名希望
    何も考えずに読めます(*´ω`*)
    終末ネタですが、重くもなく、軽すぎもなく。
    アニメと一緒に楽しめます。
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    投稿日:2017年11月18日
  • 匿名希望
    面白い!
    でも、ポチが可愛くないので星4つ
    どうしてこうなった(´・ω・`)
    • 参考になった 0
    投稿日:2017年11月18日
  • 匿名希望
    ネタバレあり
    久々に超胸キュンしました
    とにかく絵が綺麗で、登場人物の表情描写が素晴らしい!
    等身大の登場人物にも感情移入できて、主人公と一緒にドキドキしっぱなしで最後まで一気読みしました。かなりエッチなのに(?)、読後感の爽やかさがハンパないです。これからの作品にも期待しています!
    • 参考になった 0
    投稿日:2017年11月17日
  • 匿名希望
    地味に面白い
    肩の力を抜いて読める。くだらなくて面白かったです!
    当時の原作者の絵柄に似ていて違和感も無かったです。続き、待ってます!
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    投稿日:2017年11月17日
  • ネタバレあり
    晶かわいいいいいいいいっ!
    本当に本当に本当に可愛いです!晶がっ!
    晶なんであんなにかわいいのですかー!!!攻めの清水にはイラッとする所が多いんですがw傲慢な所とか。晶が幸せならそれでいいんですっ。
    晶がタチだった(清水以外に対して)と言うのには何度も驚くのですがwだって晶かわいい。あーけど可愛い子攻めもアリだな…とか思って清水の処女を晶が奪うのもアリだな…とか考えたりしてます。
    晶はかわいいんですが割と芯がしっかりしてておっとこまえな心の持ち主ですね。あと部屋が汚いww清水がお母さんみたいに部屋チェックいれてきそうですねww
    欲を言えば…清水がもうちょいデレた所がみたいです。あと私料理うまい攻め好きなので…清水にはもっともっと晶にご飯作ってあげて欲しいです。はぁー楽しかったぁぁぁぁぁ!本当に楽しかったです!
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    投稿日:2017年11月17日
  • 匿名希望
    ネタバレあり
    世界観がとても素敵で、続きがきになる作品です!!
    今までに、ない世界観の作品で、アイドルと民族の2人がお互い惹かれ会うところが本当に素敵です。少し切なくて、温かい恋の物語の作品ですので、本当に素敵な作品です。
    2人のその後が、本当に気になります!是非続きが読んでみたいです!
    • 参考になった 0
    投稿日:2017年11月17日
  •  黒川博行『破門』(角川書店、2016年11月25日配信)の第151回直木賞受賞(2014年上半期)に際して、選考委員の伊集院静は「浪速(ナニワ)の読物キングにようやく春が来た」と、6度目のノミネートでついに直木賞を射止めるまで大阪で一途に書き続けてきた小説家を称賛した。
     その黒川博行の作家デビュー作『二度のお別れ』。10月25日、角川書店より新装版の文庫発刊と同時に電子書籍が配信されました。1984年(昭和59年)9月の単行本発刊から30年以上の月日が経過してなお新装版が出版されるロングセラー作品であり、実は電子書籍も創元推理文庫版(東京創元社、2012年11月24日配信)と文春文庫版(文藝春秋、2013年3月22日配信)の2冊が先行配信されています。
     黒川博行にとって『二度のお別れ』は第1回サントリーミステリー大賞佳作に選ばれて翌年出版された処女作というにとどまらず、格別な思いのある作品のようです。創元推理文庫版あとがきとして作品執筆、応募、発表に至る顛末を率直に綴る文が収録されています。そのなかで、発表後の思わぬ余波に触れた箇所が特に興味深い。

    〈本作の刊行に前後して、あの“グリコ・森永事件”が起こった。『二度のお別れ』は脅迫文の調子や身代金の受けとり方法に似た部分が多く、それが話題になって新聞やテレビにとりあげられた。わたしはそれがうっとうしくてしかたなかった。小説そのものではなく、脅迫文と受けとり方法だけをあれこれ詮索されるのである。そうしてとうとう、合同捜査本部から兵庫県警の警部補と茨木署の刑事が事情を訊きに来た。「この本を書くにあたって、アイデアとか筋書きを誰かに話した憶えはないか」と、しつこく訊く。あげくの果てに刑事は「おたくが犯人やったら簡単やのに」とまでいった。なかなかに得難い経験ではあったが、わたしはいつか茨木署に石を投げてやろうと心に決めた。ほんものの刑事は黒マメコンビのように明るくもなく、性根もよくはない。〉

     昭和末期の社会を震撼させたグリコ・森永事件の発端となる江崎グリコ社長誘拐事件が起きたのは1984年3月。その頃、「週刊ポスト」編集部所属だった私の周囲でもさまざまな情報が飛び交い、黒川博行氏がらみの情報もあったことを覚えています。ライバル誌である「週刊現代」が黒川氏を取材して特集を組みました。その記事に対しては黒川氏が名誉毀損で提訴し、原告の黒川氏の勝訴で終わりましたが、それにしても実際に刑事が事情を訊きに来ていたとは。

     さて刊行時期がちょうど事件と重なっていたこともあって、脅迫文の調子が似ている、身代金受け取りの手口が酷似しているなどのディテールが大きな話題となった小説。その肝心な内容は――著者によれば、〈プロットは単純明快、誘拐物〉。
     3月の決算期を超えた4月1日の三協銀行新大阪支店。銀行内は前日までの戦場のような忙しさが嘘のように静まりかえり、全てが平常に戻っていた。11時34分、強盗が侵入した。

    〈犯人は自動扉が開いて行内に足を踏み入れるや、拳銃を天井に向けて二発たて続けに発射した。パーン、パーン、と何か気の抜けたような軽い音であったが、天井の石膏(せっこう)ボードに穴があき、そのかけらや粉が降るのを見て、行内は騒然となった。
     犯人は入口附近に立ち、スッポリとかぶったマスクのために丸くなった頭を小刻みに動かして行内を睨(ね)めまわす。
    「ゼニや、ゼニ出せ。あるだけの金かき集めてカウンターの上に置け。早ようせい。他の奴らはその場に伏せんかい」
     喚(わめ)きながら正面のカウンターまで走って、出納(すいとう)係に拳銃を突きつけた。もちろんこの時、北淀川署とのホットラインは作動していたし、防犯カメラもまわっていた。出納係は十九歳の女性で、あまりに突然の出来事にすぐには動けない。銃を突きつけられるまま、呆然(ぼうぜん)と両の手を上げていた。
    「何しとんねん。誰が手を上げ言うた。ゼニを出すんや、ゼニを。早よう出さんとほんまにぶち殺すぞ」
     と、一歩踏み込んだ。その時、犯人のうしろ、三メートルほど離れた地点から男がとびかかった。ほんの一、二秒揉(も)みあったあと、バーンと今度は少し鈍い音がして、とびかかった男はその場にくずおれた。押さえた腹からは、血がしたたり落ちて床を赤く染める。その光景を見て行内は蜂の巣をつついたような騒ぎになった。
    「やかましい、静かにせんかい。ゴチャゴチャ言う奴は、こいつのようになるんやぞ。分ったらじっと伏せとけ」〉

     目の前で人が撃たれ、その銃を再び突きつけられた出納係は恐怖の頂点に達したか、がむしゃらに金を積みあげる。もう誰も歯向いはしない。ただ犯人の言うがままだった。

    〈「もうええ、そんな小ゼニはどうでもええ、ええからおまえ、こっちへ出て来い。早よう出て来んかい」
     喚きながら、出納係の腕を掴もうとカウンター越しに手を伸ばした。十九歳の娘にとってこれが本当の限界だった。悲鳴をあげて後ずさりする。
    「このガキ、何さらすねん」
     犯人はカウンターを越えようとした。その時だった、倒れていた男が血で真赤に染まった腹を押さえながらウーンと呻(うめ)いて立ち上ろうとしたのは。まだ生きている。
    「くそっ、おまえでええわい」
     犯人は男のえり首をうしろから掴んで引き起こした。男は玄関までひきずられるようにヨロヨロついていく。もう抵抗する気力も体力もないようだ。
    「ええか、じっとしとれよ。そのままや。動いたらぶち殺すぞ」
     犯人は扉の手前で振り向くと最後の脅し文句を残し、男を連れて出て行った。あとに残ったのは少なからぬ血と、男の割れた眼鏡だけ。行員や気丈な客があとを追って外にとび出した時は、白い車が五十メートル先の通りを左に折れるのが見えただけであった。〉

     被害金額は394万6,000円。
     犯人は中肉中背、顔には防寒用の、眼と口の部分だけ露出している毛糸のマスク。色は黒、三つ開いた穴のまわりには白いフチどりがある。薄茶色の作業服上下、上着のボタンはあらかじめ外してあった。その下は黒っぽい腹巻、そのまた下はラクダ色の丸首シャツ。靴はありふれた形の安全靴。手には黒の革手袋、首に赤いタオルを巻いていた。
     強盗を捕えようとうしろからとびかかった男の名は、垣沼一郎。35歳、近くの鉄工所の経営者。融資依頼に来たが、銀行の担当者が席を外していたため、ロビーのソファーに坐って待っていたもので、彼にすれば思いもよらぬ災難に巻き込まれたことになる。
    〈オレワイマオコツテマスオマエノテイシユガイランコトシタカラゼニヨウケトラレヘンカツタ〉
     翌4月2日。連れ去られた“一本気な鉄工所経営者”の妻宛に脅迫状が届く。不揃いの大きなカタカナが、隙間なく詰まった脅迫状には、切断された小指が同封されていた。銃を持って押し入りながら、400万円に満たない金を奪って逃走――計画性の感じられない銀行強盗事件は、誘拐事件に転化し、1億円の身代金が妻に突きつけられた。

     事件を担当するのは大阪府警捜査一課の黒田憲造(くろだ・けんぞう)と亀田淳也(かめだ・じゅんや)の二人の刑事。黒田は30代、亀田はそろそろ30に届くという年だが、童顔、色黒で、背が低く、ころころしたその体型から、みんなは彼を「マメダ」と呼ぶ。「豆狸」と「カメダ」をひっかけたもので、転じて「マメちゃん」が愛称となった。陽気で、機関銃のように息つく暇なく喋りまくる。性格と体格を見事に一致させた人物で、先輩刑事として一目置く黒田と組んで、黒マメコンビ。
     深夜、捜査車両で被害者宅へ向かう黒マメコンビの会話シーン――。

    〈車のラジオが十一時を報(しら)せた。さすがにこの時刻になると、大阪市内も道路は空(す)いている。酔客を乗せたタクシーが制限速度を無視してとばしている。彼らにとっていちばんの稼ぎ時であるだけに無理もない。我々の車を追い越して行く赤い尾灯がやけに目立つ。
     喫茶店で包んでもらったサンドイッチをほおばりながら、マメちゃんが言う。
    「呑(の)んで、歌(うと)うて、ホステスの尻(しり)さわって、騒ぐだけ騒いで、あとはタクシーのうしろにふんぞり返っとったら、家まで連れて帰ってくれる。普通のサラリーマンが羨(うらや)ましいですなあ。ぼくら、ろくに眠りもせんと朝の早(は)ようから働いて……こんな味気ないもん食うて、その上、まだこれから働かんといかん……因果な商売に首つっこんでしもたもんや。時々ほんまに嫌になることありまっせ。黒さんそんな気になることありませんか」
    「ある、ある、いつでもそうや。わし、いままで何回転職考えたか分らへん。うちの嫁はんは、うだうだと文句ばっかり言いよるし、子供ともめったに遊んでやられへんし……もうほんまに何でこんなことせないかんのやろといつも思う。せやけど、わしももう若(わこ)うないから、そうそう大きな変化を求めることできへんし、結局、しんどい、しんどい言いながら、一生この調子やないかいなと考えてる」(中略)
    「そやけど、ぼくもあと四、五年して黒さんの年代になったら、考えが変わるかも知れません。時間的に不規則な仕事やし、昨日や今日みたいに帰られへんことも多いし……なんか情のうなりますなあ」
    「その、情ないというのがひっかかるなあ。いまのわしが情ないように聞こえる」
    「またすねる……ただ、この稼業が情のうなってきただけです」
    「新婚早々から、そんなつまらんこと考えんでもええ。とりあえず明日(あした)のことだけ考えよ」
    「そうしましょ。なんや知らんけど、黒さんとやったらすぐ話が横道にそれる」
    「そら、こっちのせりふや」〉

     まるで上方漫才のような黒マメコンビです。そういえば、文春文庫版のあとがきにこんなくだりがあります。
    〈大阪人が二人集まれば漫才になる――よくひきあいに出される言葉です。自分があほになって場を盛り上げる、そんなサービス精神の旺盛な人物をこの作品では描こうと考えました。刑事も人間、基本的にはサラリーマンであることに変わりなく、自分をかえりみて、少しばかり怠慢指向型のキャラクターを設定したわけです。大阪人の思考形態、ある種下品なユーモア、バイタリティー、楽しんでいただけたなら幸いです。〉

     くたびれた背広とまがったネクタイ、片減りした靴こそ似つかわしい刑事の世界に、しかも大阪府警捜査一課強盗班キャップの神谷(かみや)警部に革のアタッシェケース! 本人がイタリアの何とかいうブランドものだと、しきりに吹聴して日頃持ち歩いている自慢の品。金色のダイヤル錠をおもむろに操作すると、蓋がパカっと開き――中には数枚の地図と100円ボールペンだけが収まっていた。殻(がら)と中身のあまりの落差に、思わず笑ってしまった。いま風に言えば「わろてんか(笑ろてんか)」精神溢れる読物だ。

     もちろん誘拐物の警察ミステリーです。笑わせる技もあればユーモアもたっぷりで楽しませてくれますが、弱いものの立場に立って世の中を見据える姿勢がいい。銀行の表の顔、裏の顔を描いて多くの読者の共感を得ているのが池井戸潤ですが、黒川博行も本作で銀行の本質を〈死人にムチ打っといて、生き馬からは眼を抜く〉と手厳しい。“銀行嫌い”を広言するマメちゃんの口を通して時に厳しく、時にユーモラスに語られる著者の銀行観も読みどころなのですが、終盤に待つドンデン返しのトリックに関わってきますので、ここでは触れません。
     大阪の二人の刑事――黒マメコンビが型破りの着想と執念の独自捜査で鉄工所経営者誘拐事件の知能犯に迫る。最終章――午後10時に黒田憲造刑事の自宅電話が鳴った。逆転の結末が「浪速の読物キング」の出発点となった。(2017/11/17)
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    投稿日:2017年11月17日
  • 匿名希望
    可愛い
    絵が可愛いのにハーレムマンガってギャップが最高です。
    この作者の次の新作が読みたいです。
    • 参考になった 0
    投稿日:2017年11月16日
  • ランキング参考にします
    ページめくりはスムーズで読みやすいです。
    スムーズ過ぎて間違ってどんどん進めてしまうので慣れが必要なのでしょうか。
    普段使うことが盛りだくさんです!ボデイソープ見直そうかなぁ…プレゼントの内容も欲しくなるもの沢山でした!
    バックナンバーもチェックしようかなと思います。
    • 参考になった 1
    投稿日:2017年11月16日
  • 匿名希望
    ネタバレあり
    こういう見方もあるか。
    オーサから見る日本の不思議を4コマに表現した作品。絵も優しくて見やすいですが、日本人からは何気ない当たり前の生活や習慣が恵まれてるなあと痛感出来るのもありました。過労死や働き過ぎは大きな問題ですが、日本人から見て「えっ、それ驚くことなのか?」と思える内容も愉快です。
    • 参考になった 0
    投稿日:2017年11月16日
  • ネタバレあり
    ワインを知らない人も読みやすさがある。
    連載終了して数年が経ちますが、今も単行本を自宅に全て保管してます。最初はカナのワインを通じての成長を描いてるのかと感じてましたが、カナだけでなく周りの人間もまた成長してるのが良かったです。例外もいますが、編集の村田の様な小悪党なクズみたいなのはどこでもいますが、やつみたいなのがもしフィルみたいな最悪なのと組むと、ワインはただの利益の道具か己の欲望の道具になり果ててしまう恐ろしさも感じました。陣の「世の中には信じらんないくらい邪悪な人間もいるもんだ」はそれを表してます。人が好すぎて騙される日本と蹴落として成り代わろうとする特定2か国のように。
    話がそれましたが、ワインを取り巻く歴史と現実もよく表現出来、エスポワールやヴァンブルーの脇役達も魅力がありますので最後まで見てほしいです。ただ、19巻以降が絵がデジタル形式の描き方になったのが少し残念です。
    • 参考になった 0
    投稿日:2017年11月16日
  • 匿名希望
    永久保存版です!
    以前から気になっていた本で、こちらのebookjapanで見つけ初めて購入してみました。内容もやはりオムライス・豚のショウガ焼きなど一般的な物から手の込んだ物まで多数のメニューがあり、どれも本格的ですが実践でも使え、永久保存版のレシピになると思います。又、こういった気になった過去の本なども見れ、使い方も簡単でebookjapan良いと思います!!
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    投稿日:2017年11月16日
  • 匿名希望
    ネタバレあり
    こういうノリ好き
    この先生の作品は空気感やテンポが好きです。
    でも自分たちだけの世界で生きてる的なノリや独特の世界観の作品があって
    以前作者買いしたら う〜ん…ってことがあったので
    自分の好みじゃなかったらどうしようかと購入を悩んでいましたが
    1話が無料立ち読みできたので読んでみたら「あのとき助けていただいた鶴です」にノックアウト。
    あ、好きなタイプの作品だ!と即購入。
    『Wミッション!』が好きならオススメですね。
    あと、色々美味しそうなものがたくさん出てくるのでお腹が空きます。笑
    • 参考になった 0
    投稿日:2017年11月15日