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5201~5225件/11703件 を表示

  • 匿名希望
    空前の落語ブーム
    いま、「落語家」の数は江戸時代以降最大の800人を超えたそうですね。芸人や声優、アナウンサーなど違う肩書きを持つ人も巻き込んで、新しいムーブメントが起きる前兆かもしれません。奇しくも寄席からお客を奪ったテレビコンテンツの衰退が、落語の世界に日が当たったきっかけになっています。演じる場所も寄席に限りません。
    でも、新しい人たちが沢山参入するからこそ、落語が辿ってきた道や日本の姿をちゃんと伝えていく必要性があることを
    作者の雲田先生は感じていたのではないかと思います。
    この作品ほど「人間がいなくなることが、芸や文化の消滅につながる」ことを真っ正面から描いた作品はほかにないと思います。落語に興味のない方にとっても、けして他人事ではないヒトの栄枯盛衰のドラマは胸をうつと思います。
    • 参考になった 7
    投稿日:2016年07月09日
  • 匿名希望
    なかなか面白かった
    ニコの若さ故の根拠のない自信とかおしゃれへのあこがれとかは誰しも共感できるんじゃないでしょうか
    おばあちゃんのお節介なとこ、漫画だから笑えるけどリアルだとマジで勘弁だな
    • 参考になった 0
    投稿日:2016年07月09日
  • ネタバレあり
    明るく元気に生きていこうと思える漫画
    夢に向かって生きていく姿は、失敗がつきものでも美しい。そして、読者に勇気と応援したいと思わせるパワーをくれる。是非、悩みをもっている人に読んでもらいたい。そしたら、きっと読み終わったころ自分も前向きに生きていこうと思えていることに気付くと思う。
    • 参考になった 1
    投稿日:2016年07月09日
  • 匿名希望
    ネタバレあり
    マジでおばちゃんたちの顔ヤバい
    目指すものがあるって素晴らしい\(^^)/でもね、おばちゃんたちのインパクトのでかさにwww.
    • 参考になった 0
    投稿日:2016年07月09日
  • 匿名希望
    ネタバレあり
    ヘンタイ
    BLflancの作品はちょっと絵柄が好みじゃ無いものが多くて避けていたけどこの作品は絵柄も安定していて良かった。
    受けが攻めの前に現れた状況もかなり面白い。
    攻めも受けもヘンタイ性が振り切れていて面白いと思うしこれからの展開次第。
    ただエロいだけじゃなくストーリー性しっかりしていたら買っていきたい作品。
    • 参考になった 1
    投稿日:2016年07月09日
  • 匿名希望
    ネタバレあり
    展開早すぎ
    マンガならではの展開です。かえってきもちよく読めます。
    アインの描写が少々女の子っぽいですが。
    ストーリーは、おもしろいですよ。間男でてきましたー
    • 参考になった 0
    投稿日:2016年07月08日
  • 匿名希望
    ネタバレあり
    変態×変態
    名前からして笑えますが、絵はきれいで、デッサンもしっかりしているので、楽しめます。
    攻めの変態ぷりはさもありなん、とわかりやすいですが、受けの変態具合は突っ込みどころ満載な予感です。なかなかエッチの描写もりあるで軽く笑いながら、それでいて、ほっこりな展開の予感なので、続きが楽しみです
    • 参考になった 1
    投稿日:2016年07月08日
  • 匿名希望
    ネタバレあり
    面白かったです。
    一話のみの感想です。軽いのりでちょっとギャグっぽく、えろいものが読みたいときにオススメの漫画だと思います。
    最初、攻めの医者の方だけ偏った好みで変態なのかと思ったら、受けの方もとんだ変態でした(笑)
    ブラをスーハーするシーン、どっから出した?!とか、つっこみどころは多々あるので、そういうのを笑って読める方向き。どこに向かっていくのか、続きは気になるところ。
    • 参考になった 0
    投稿日:2016年07月08日
  • 匿名希望
    実直で男らしい荒谷のこれからが気になります
    組のために、若頭のために、と実直に尽くしてきた荒谷は それ以上の思いが膨らんでいくうちに無実の罪で組を追われてしまう、というちょっとヘビーな導入部分。心も体も傷ついた寡黙な男はやっぱり格好いいですね。そこで傍らで傷を癒してくれる美しい僧の澄海が何とも言えない雰囲気です。美しさって怪しいし僧っていうだけでも何故だかエロイ。阿頼耶識とやらに導かれてしまうのか、と思っただけでなんとも不思議。こういった世界ってありそうでなさそうで どうなるのかな~って先が気になりますね。
    • 参考になった 1
    投稿日:2016年07月08日
  • 匿名希望
    たかし姉さん、どんどん抗えなくなりそう
    ただただ普通の学生たかしくんが家庭教師のバイトをしに行った先が 恐ろしい程の金満振りの豪邸で 引きこもりなのか、ただのニートなのか、という単純な感じではない子供?ではない兄弟たち。だいたい家庭教師に女装させるとかわけのわからない趣味なのも この作品ならなんとなく流れで読めちゃうのも不思議。お人好しで純水な、たかし姉さんがどんどんおかしな色に染まっていきそうで怖いけどやっぱり面白いです。
    • 参考になった 0
    投稿日:2016年07月08日
  • 匿名希望
    ハイスペックでも未経験純情男
    一生懸命真面目にやってきたハイスペックの京一さんが キスさえもあってはならない婚前交渉と思っていたという設定が既に笑えます。そんなお堅い彼も金髪の外国人の美少年と事故キスしてしまった所から ストーリーは急展開。あんなにすぐ恋愛感情が湧いてくるなんて、ホンマかいな?と思うけれどそこはご愛敬。ドロドロ感が無いから 安心して読めるのも嬉しい。続きが楽しみです。
    • 参考になった 0
    投稿日:2016年07月08日
  • 匿名希望
    続きが…
    とっても気になります。タイムスリップしてまたきっと元の時代に戻られるのでしょうが、この時代の彼ともしてしまうのでしょうか…。続きがまた読みたいです。
    • 参考になった 0
    投稿日:2016年07月08日
  • 匿名希望
    面白い
    おもしろい。おもしろい。おもしろい。おもしろい。
    • 参考になった 4
    投稿日:2016年07月08日
  • 匿名希望
    ネタバレあり
    タイトル通り。。
    ストーリーがとてもハラハラして面白いです。ただお話の中で主人公がレイプされる場面や恋人以外とのHシーンがあったり、登場人物の複数人での行為があったりとハードなシーンも多いので、激しい描写が苦手な人はちょっとびっくりするかもしれません。
    • 参考になった 0
    投稿日:2016年07月08日
  • 匿名希望
    かわいい触手王子
    絵柄がとても綺麗で、読んでいて主人公の可愛さがよく伝わってきます。健気で一生懸命、でも触手としては未熟な主人公が恋をして今後どう変わっていくのか、2巻が楽しみです。
    • 参考になった 0
    投稿日:2016年07月08日
  • 匿名希望
    話が
    内容?が早すぎる。
    もう少しテンポがあってもいいかと。
    期待を込めて星3。
    • 参考になった 1
    投稿日:2016年07月08日
  • 匿名希望
    絵が面白い
    普段読まないような漫画ですが、読んでみたら以外と面白かったです。 カフェのおばちゃんの顔が忘れられません。 とにかく全てのキャラが濃いです。いいところで終わってるので続きが気になります。
    • 参考になった 0
    投稿日:2016年07月08日
  • 亜以ちゃんが可愛い!
    女の子っぽい名前や華奢な身体で女の子に間違われちゃいそうな受けはあまり得意ではないのですが、亜以ちゃんはとにかく可愛かった!許せた!
    人見知りですぐにネガティヴになっちゃうんだけど、猫にならないように我慢してプルプル震える亜以ちゃんは最高でした…
    黒川くんが少女漫画に出てきそうなイケメンだったので、少女漫画を読んでいるようで、私はとても好きになりました!
    絵も綺麗ですし!
    ほのぼのとしていて可愛いのでオススメです( ´ー`)
    • 参考になった 1
    投稿日:2016年07月08日
  • 匿名希望
    気になる。
    普段読まないタイプのお話ですが、展開が気になります。
    • 参考になった 0
    投稿日:2016年07月08日
  • 高知発、東海、そして全国へ!! ダメ支店からの逆転力
    気軽に飲めるアルコール飲料として日本人に親しまれてきたビール。国産ビールについては、キリンビールが長らくトップシェアの座を守り抜いていたが、2001年にアサヒビールに明け渡すことになる。それから8年後の2009年にキリンは再び首位奪回を果たすが、そのときに同社代表取締役副社長兼営業本部長として全国本支店の指揮をとったのが本書の著者、田村潤氏だ。そして同氏の「闘い方」の原点は、1995年にほぼ左遷のようなかたちで赴任した高知支店支店長の経験にあった。本書では、同支店赴任後わずか2年半で業績を反転させた実績をつくった営業の考え方、具体的な戦略を経緯を追いながら明らかにするとともに、その後の著者の「より大きな舞台」での行動と実績を描いている。
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    投稿日:2016年07月08日
  • 外国人にもストレートに伝わる“松本式”新解釈83語
    グローバリゼーションが進む現代社会では、個々が自国のアイデンティティを再確認し、それを他国の人々に発信する必要があるだろう。異文化交流の中でそれが相互理解のもととなり、信頼を得ることにもつながる。日本人のアイデンティティの源流の一つといえるのが「武士道」だ。江戸時代に確立した武士階級の倫理・道徳基準であり、明治時代に新渡戸稲造が英語で『BUSHIDO』を著したことで世界にも広められた。本書は、その『BUSHIDO』のエッセンスを現代人にもわかりやすいように“超訳”した武士道解説書である。武士道にまつわる83のトピックスを抽出。それぞれに著者オリジナルの日本語と英語による解説文が付されており、国際ビジネスや異文化交流の場で日本の文化や日本人の精神を伝えるのにも役立つ構成となっている。
    書籍ダイジェストサービス「SERENDIP」詳細はこちら
    投稿日:2016年07月08日
  •  少し前、森沢明夫の『エミリの小さな包丁』について書いた。エピローグの一行を目にした時、涙腺が一気に緩んでしまったことを自覚した――と、告白して文を閉じました。同じ著者の『夏美のホタル』(角川文庫、2014年9月5日配信)――熱くなった目頭から涙が頬をひと筋流れ落ち、タブレット端末の液晶画面をポツンと濡らした。一瞬のことで、目頭をおさえることもできなかった。目をつむって反芻し、気持を落ち着かせてから、先へ進む。そんなことを繰り返しながら、ページをめくっていく。幾度、目頭をおさえたことか。
     人間(ひと)の温かさが胸に沁みて、胸の内がジワッとやさしい気持で満たされていく。吉永小百合が「優しく温かい」と惚れ込んだ森沢明夫らしい物語『夏美のホタル』。映画公開中で話題の作品ですが、物語の舞台となる山里のよろず屋のモデルが、高校生の頃からバイクで走り回った千葉県に実在したことを、著者自身があとがきで明かしています。

     主人公――芸術系の大学で写真を学ぶ相場慎吾をタンデムシート(後部席)に乗せた幼稚園教諭・夏美の愛車、真っ赤なHONDAのCBX400F4が、房総半島の九十九(つづら)折りの山道を進んだ先にある、古びたよろず屋「たけ屋」の前に停まった。著者が実際に「たけ屋」のモデルとなったよろず屋と出会った時とまったく同じように、トイレを借りるために立ち寄った若者二人が、「たけ屋」を営みながら山里でひっそりと暮らす母子――ヤスばあちゃんと集落の皆から地蔵さんと呼ばれているじいさん――と出会い、そこから、奇跡の物語が始まります。

     地蔵さんの名前は福井恵三(ふくいけいぞう)さん。年齢は62歳。
     ヤスばあちゃんは福井ヤスエさんといい、年齢は84歳。
     山々はきらきらした新緑で彩られ、風がまるくて心地いい初夏の一日。卒業制作のロケハンを兼ねて房総半島を疾走してきた23歳の夏美と22歳の慎吾。昭和の香りを漂わせる、懐古的な造りの店「たけ屋」。その背後にはこんもりとした竹林の山がそびえています。店先に停めた夏美の愛車は、若くして逝った父親の形見です。

     いつもペットボトルのお茶ばかり飲んでいる一人暮らしの大学三年生である慎吾は久しぶりに熱い焙じ茶をすすった。茶柱がたっていた。最後に茶柱を目にしたのは何年前のことだろうか……そんなことを思ったヤスばあちゃんと地蔵さんとの運命的な出会い。少し長くなりますが、引用します。

    〈「慎吾くんは、川なんかは、撮らないのかい?」
    「いえ、撮りますよ。きれいな風景でしたら、何でも」
    「来月になったらよぅ、すぐそこの川に、蛍がいっぱい飛ぶんだよぅ。これがまたきれいなんだぁ」
     蛍か……。いいな。
     ぼくがそう思ったとき、夏美が「わっ、蛍、すてき!」と言って、右手で口を押さえる仕草をした。「慎吾ちゃん、来月も来ようよ」
     ぼくは頷いて、親指を立ててみせた。
    「もし本当に来るなら、来月の中旬以降がいいよぅ。ちょうど梅雨時季だから、うまいこと晴れ間を狙っておいでよぅ」
     じいさんが座ったまま、ぼくを見上げて言う。
    「はい。そうします」
    「じゃあ、おばあちゃん、そういうことで、来月、また来るからね。わたし、蛍、はじめてなの。楽しみだなぁ」
    「あたしも楽しみにしてるよぅ」と言いながら、おばあちゃんも「よっこらしょ」と立ち上がる。どうやら見送りに出てくれるようだった。
     じいさんは座ったまま「じゃあ、気をつけてなぁ」と言って、あの親しみやすい笑みを浮かべてくれた。
     じいさんを残して、三人は店を出た。(中略)
     ……夏美がおばあちゃんをハグした。小さなおばあちゃんは、夏美の胸のなかに顔を埋(うず)められたまま、あれまー、と笑い出した。
    「おじいさんにも、お礼を伝えておいてください」
     ぼくが言うと、おばあちゃんはしわくちゃの笑顔をこちらに向けてくれた。そして、その笑顔を少しも崩さずに、店の奥を見ながらこう言ったのだった。
    「あの子はよぅ、ずっと身体が悪いもんだから、見送りにも出られねえけど、あんたらに会えて今日は嬉しそうだったよぅ。本当にまた来てくださいねぇ」
    「うん、また来るよ。それまで元気にしててね」
     夏美はおばあちゃんの手を右手で握り、左手でそのしわしわの甲をなでながら言った。
     そして、風鈴が鳴るのを合図に、ぼくらはさよならをした。
     夏美はバイクをゆっくり走らせた。
     ぼくはタンデムシートから後ろを振り向いて手を振った。
     最初のコーナーを曲がって姿が見えなくなるまで、おばあちゃんは「たけ屋」の前に立って、ずっとぼくらを見送ってくれた。〉

     6月に入って、慎吾と夏美は約束の蛍狩りに再び「たけ屋」を訪れます。
     この時、二人はじいさんが立ち上がっている姿を初めて見て言葉を失います。じいさんは右手に杖を持ち、よたよたと左右非対称のあぶなっかしい歩き方をしたのです。何十年も昔に脳と脊髄(せきずい)に大怪我を負って、以来、左半身が思うように動かなくなってしまったのだという。大手術の後、リハビリに励んで何とか歩けるようにはなったものの、完治には至らなかった。

    〈蛍がよく飛ぶポイントを知っているのは、じいさんだった。だから、ぼくらはじいさんの後ろに付いて歩いた。
     杖をついたじいさんが歩くとき、母親であるおばあちゃんは慣れた様子でじいさんの利かない左手を下から支えるようにそっと握り、そして、ぴったりと寄り添って歩いた。ふたりは、ゆっくり、ゆっくりと、半歩ずつ前に進み、しばしば休憩を挟んだ。ぼくと夏美は、その後ろを何も言わずに付いていった。
     やがて前方の山の端(は)に夕陽がツツツ……と沈んでいき、空が見事なパイナップル色に染まると、手をつないで歩く年老いた母子の小さな背中が淡いシルエットになって、田んぼのなかの田舎道に長い影を落とした。
     ぼくはキヤノンを構えて、その後ろ姿を撮影した。
     カメラをしまうと、夏美が「ねえ、わたしたちも」とつぶやいた。
    「え?」
    「手……」
     少し淋(さび)しいような笑みを浮かべて、夏美がそっとぼくの右手を握ってきた。
    「どしたの?」
     ぼくは、そのやわらかな手をいつもより優しく握り返した。「ううん。なんとなく」
     前を行く年老いた母子の背中を、ぼんやりと眺めながら、ぼくらは、ゆっくり、ゆっくり、半歩ずつ夕暮れのなかを歩いた。〉

     そっと手をつないで歩む年老いた母子の背中を追う若い二人。人を慈しむような優しい気持ちになっていく。とても自然で、ほほえましい情景は、無数の緑色の光がふわふわと浮かぶ神秘的な光景へとつながっていきます。

    〈川原に立つと、そこはもう別世界だった。
     薄闇のなか、三六〇度、ぼくと夏美は緑色に明滅する光に囲まれていたのだ。清涼な川風と、心地よいせせらぎの音、森と水の清々(すがすが)しくも甘い匂い。
     そして、蛍、蛍、蛍。
    「すげえなぁ……」
    「信じらんないよ、これ。夢みたい」
     ぼくは目の前にふわふわと飛んできた蛍をそっとつかまえた。包み込んだ両手の指の隙間から、緑色のやわらかな光がじんわりと漏れる。包んでいた手を少しだけ開いて、蛍をよく見てみると、それは体長一・五センチほどのゲンジボタルだった。清流にしか育たない、いまや貴重な蛍だ。
    「夏美、ホタルブクロに入れてみよう」
    「うん」
     ぼくは、夏美が手にしているホタルブクロの筒状の白い花びらのなかに、そっと蛍を入れてみた。
     そして次の瞬間、ぼくたちはうっとりとして、「はぁ~」と感嘆のため息をついてしまったのだ。
     花びらのなかで蛍が光ると、緑色の光が白い花びらを透過して、花びら自体がぼわっと幻想的に発光しているように見えたのである。
    「なんだか、妖精(ようせい)が使う照明器具みたい……」
     夏美は、絵本が大好きな幼稚園教諭らしい表現を口にしたけれど、でも、それは少しも大袈裟(おおげさ)なものではなかった。
    「夏美、ホタルブクロを顔の前で動かさないで持ってて」
    「うん」
     ぼくはカメラを構えて、淡い緑色に発光するホタルブクロと、それをうっとりと見詰める夏美の横顔を、一枚の写真におさめた。
     そして液晶モニターでその写真を確認したとき、ぼくは自分自身にたいして「やれやれ……」と苦笑した。
     つくづく、夏美に惚(ほ)れているのだった。〉

     7月のなかば過ぎ――。
     梅雨明けと同時に、慎吾と夏美が「たけ屋」を三たび、訪れます。夏美の愛車のHONDAではなく、慎吾のオンボロ軽自動車、スズキのワゴンRに二人分のふとんや掃除道具、大工道具などの荷物をぎゅうぎゅうに積み込んで、慎吾の安全運転でのんびりとやってきた。
     慎吾と夏美は夏休みの間はずっと、「たけ屋」の離れに泊まり込んで卒業制作に取り組むことにしたのです。

     山里の静かな集落で、新しい出会いがあり、そして別れがあります。
     ヤスばあちゃんの亡くなった末の弟さんの孫たち――小学4年生の拓也(たくや)と1年生のひとみも慎吾と夏美にとってかけがえのない少年と少女になっていきます。親は「たけ屋」の近くで酒屋を営んでいますが、二人とも地蔵さんが大好きで、そして最高の理解者です。

    〈「あのさ、草刈りをしてくれたのはすごく嬉(うれ)しいんだけどさ、どうしてたんぽぽだけはそのままにしてあるの?」
     雑草が抜かれてきれいになった玄関の前に、背の低いたんぽぽだけがきっちりと三本残されていたのだ。
     答えたのは、ひとみだった。「あのね、地蔵さんがね、たんぽぽが大好きだからだよ」
     と、ちょうどそのとき、勝手口の方から地蔵さんが杖(つえ)を片手に歩いてきた。(中略)
     地蔵さんは掃除の成果を見ようと、離れの方へと歩き出した。そして、ふと玄関の前で立ち止まった。
    「あれぇ、拓也とひとみが草刈りやったのかよぅ?」
    「うん。ちゃんと、たんぽぽ残したよ。ほら、これと、これと、これ!」
     ひとみが地蔵さんのとなりでしゃがみ込み、残した三つのたんぽぽを順に指差した。
    「お前たちはえらい子だよなぁ」地蔵さんはやんわりと目を細めて、立ち上がったひとみのおかっぱ頭をぽんぽんと優しく叩(たた)くようになでた。そして、誰にともなくつぶやいた。
    「たんぽぽは、いい花だよぅ」(中略)
     地蔵さんは地面に咲いたたんぽぽを見ず、逆に空を見ながらそう言った。そして、このとき、ぼくはなぜだか胸の奥の方が少しざわざわとしたのだった。地蔵さんの浮かべていた笑みが、いつもより少し淋しそうに見えたからかも知れないし、ふと見た夏美の横顔が、ちょっと心配そうな表情に見えたからかも知れない。
     すうっと生暖かい風が吹いて、また軒下の風鈴が、凜、と幽かな音を立てた。〉

     地蔵さんとたんぽぽ――には、本作品の主題「出会い」に深く関わるエピソードが秘められているのですが、ここでは触れません。
     もう一人、プロローグに出てくる榊山雲月(さかきやまうんげつ)。木彫りの菩薩像づくり、しかも贅沢な一木造りに没頭する仏師もまた、慎吾と夏美の成長に大きな影響を与えるプロフェッショナルですが、地蔵さんとは「嫁に逃げられたもの同士」で、その哀しい過去を知る存在です。

     風鈴が凜と、幽かな音を立てた……風鈴の音で微妙な〝間〟をとるかのような独特な文章のリズムが、けっして器用ではない、ただまっすぐに人生を生きようとするひとたちを温かく描きだして、気がつけば森沢ワールドにとっぷりとつかっているのです。
     読み終わった後でもう一度、冒頭の、詩のようなフレーズを、読み直してください。

     たんぽぽは、いい花だよぅ。
     花が終わっても、たくさんの命を
     空にふわふわ飛ばせるなんて、
     なんだか素敵だからよぅ。(2016/7/8)
    • 参考になった 2
    投稿日:2016年07月08日
  • 匿名希望
    面白い
    おもしろい。おもしろい。おもしろい。おもしろい。
    • 参考になった 0
    投稿日:2016年07月07日
  • 匿名希望
    面白かった
    実際に漫画家を目指している人に現実と希望を両方みせていると思う、ローカルの雰囲気のよさもなかなかはっきりでているとおもう
    • 参考になった 0
    投稿日:2016年07月07日
  • ネタバレあり
    ほのぼの系BL
    かわいい土地神?の暁様とちょっとトボけた不幸体質、でもとってもいい人 平さんのほのぼのBL。平さんの優しさにキュンキュンしちゃう暁様や、暁様の神様らしからぬ可愛さに惹かれていっちゃう平さんのほんわかした雰囲気がとても癒され、かわいいです!
    レビュー投稿時点の最新話では最後に謎の人物登場で波乱があるのか?
    神使のミシマのツッコミもナイスキャラで好き。
    続きに期待です!!
    • 参考になった 0
    投稿日:2016年07月07日