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5076~5100件/11519件 を表示

  • 物語の進行とともに面白さが増していきます
    26歳無職「誰からも選ばれない」みくりと、プライド高すぎ高齢童貞平匡さん。家事代行のアルバイトのはずが、ひょんなことから契約結婚することに。
    キャッキャウフフのラブコメでもなく、「タラレバ~」のようにトゲトゲしくもなく。
    結婚とは何か?を登場人物たちと一緒に考えたくなります。
    みくりの妄想シーンが妙にウマくて面白いです。
    物語の進行とともに面白さが増すのでぜひ読んでほしい。そしてみんなで平匡さんが可愛いすぎる件についてじっくり話し合いたい。
    • 参考になった 3
    投稿日:2016年07月05日
  • 国際結婚にも育児にも興味ない人にオススメ
    ずっとパリでのビンボー暮らしがテーマだったこのシリーズですが、今回はフランス人カリンさんとの日本での結婚生活が描かれます。さらに赤ちゃんも!
    生まれたての赤ちゃんを前にして、う○ちの匂いを嗅いだり、自分の乳首も吸うのか試したり…ものすごく西さんらしい接し方をしていて、おかしくてしょうがなかったです。
    某○ーリンは外国人を意識したようなタイトルですが、国際結婚にも育児にも興味のない人でも楽しめると思います。
    • 参考になった 0
    投稿日:2016年07月05日
  • ちょっと覚悟がいるかな
    BLに何を求めているかで、評価が分かれる作品が気がします。
    私はこういうのでも大丈夫。
    2つ目の短編が、不妊だって言われている女性登場人物が主人公の
    普通の恋愛小説なんですよね。(普通?まぁBLではありません)
    3つ目の短編で、その話も結構出てきちゃうんで、求めてない方には
    蛇足に思えるのではないか。と感じます。
    私は、BLにこういう話が混じってても、リアリティがあっていいなと
    思いましたが、NGな人にはNGな気がしちゃいます。
    • 参考になった 4
    投稿日:2016年07月05日
  • ネタバレあり
    「・・・・・見られるなら」
    と、受けが最後にいうセリフにきゅんきゅんきました。(SSで)
    SS付き電子限定版なんで、買ってよかった‼‼‼って思いました。
    もう大好物です。ちょっとくたびれたおじさん感もよくでてて
    でもきっとお互いに若いころのまま気持ちを引きずってて
    思いの深さが本当よかったです。
    もうひとつの短編は、割と…問題作?のような
    攻めのクールすぎる感じ、何考えてるのかな…
    続編が読みたいような気がしちゃいますね
    • 参考になった 4
    投稿日:2016年07月05日
  • 匿名希望
    とにかく、おすすめ
    なんとなく読んでみたら、すぐにストーリーに惹き付けられて、一気に1,2巻まとめて読んでしまいました!
    現代女性の多くが抱えている悩みや問題を、それぞれの登場人物に当てはめて書かれていて、大きく頷きながら、共感しながら、笑ったり、胸を熱くしながら読んでしまいました。
    世の中の同じような悩みを持つ女性も、この作品を読めば、自分は一人じゃないと励まされたり、勇気ももらえる、そんな作品だと思いました。
    この作品で、原作者の高橋幹子さんという脚本家の存在を知り、もっと彼女の作品を読まずにはいられなくなり、彼女が書いた小説も購入しました。
    • 参考になった 0
    投稿日:2016年07月04日
  • 匿名希望
    ツッコミどころ満載!?
    一話のみの感想になりますが…ファンタジーなのか、現在社会の話なのか悩むところ。
    設定や背景はしっかり現在社会ですが、キャラの思考回路がぶっ飛びすぎでファンタジーがかってます。
    まぁ、BL自体がファンタジーだ!と言われれば、それまでですが…。
    受のアインは可愛らしいですが、好き嫌いがわかれそうです。
    ♂と♂をちゃんと感じたい人向けではないかな?
    • 参考になった 0
    投稿日:2016年07月04日
  • モモという男。
    ろくでなしで日々テキトーに生きてたモモが、死のうと思って、のたうち回る場面の描写がとても辛い。そのぶん、無垢で真面目なロンちゃんと出逢い、生き生きと活力を得ていく描写には心癒されます。幸せを感じられる本です。
    • 参考になった 1
    投稿日:2016年07月04日
  • 美しいという弊害。
    平良の、清居に対する盲目的な忠誠心が全編を駆け抜けています。執着というより忠誠心の方がしっくりくるくらい清居に夢中過ぎて他は理解できない程、崇めてます。それだけに清居が不憫で萌える。美しい男が悶えています。美しいということは、自分にとっても罪つくり。
    • 参考になった 4
    投稿日:2016年07月04日
  • 匿名希望
    セレブ双子と女装家庭教師
    セレブな双子(大学中退のニート)と女装家庭教師のお話です。
    べつに好きで女装してるわけでなく、女性だと危ないから(男ならいいんだ?)という父親の配慮で嫌々女装させられてます。
    テレビ番組でも紹介されるほどのセレブ兄弟なので、すべてが派手で、ぶっとんだ世界観に家庭教師が振り回されているのがかわいいです。
    • 参考になった 0
    投稿日:2016年07月04日
  • 匿名希望
    かっこいい羊とかわいい草
    羊が支配する国で、草と呼ばれる羊の奴隷がいるというファンタジー設定ですが、かっこいい羊とかわいい草というBLの王道カップルとしてストーリーを楽しむことができます。奴隷といっても虐げられてるわけじゃないので安心して読めると思います。絵が綺麗なのも良かったです。次回は学生ものなども書いてほしいです。
    • 参考になった 0
    投稿日:2016年07月04日
  • 匿名希望
    おもしろかった
    初読みの作家さん。エロ重視の作家さんだと思ってましたが、意外と面白かったです。変態×クズ?のギャグコメですかね。絵は綺麗なので読み易いです。取りあえず続きも読みたい。
    • 参考になった 4
    投稿日:2016年07月02日
  • 匿名希望
    キャラは魅力的
    受も攻もいい感じです。
    話も無料の一巻では目新しい感じは全くなかったけど、新キャラ登場で続いているので、ちょっと気になりますね。
    ただ、受のお尻が女性のようにでかくて丸いのが気になって、続きを読む気にはなれません…(--;)
    • 参考になった 0
    投稿日:2016年07月02日
  • 匿名希望
    小春のツラがいい
    小春の顔を見てるだけで笑えます。この顔をどこかで見たなあと思ったんだけど小林よしのりの東大通の顔そっくりなんだ。かなり影響を受けているのは分かった。
    • 参考になった 1
    投稿日:2016年07月02日
  • 大人がハマる科学まんがの傑作
    小学生向けの学習誌に連載されていた作品ですが、豊富な知識と抜群のセンスで、身近なものから、最先端の科学までを面白く、わかりやすく説明してくれる、大人がハマる人気作です。
    長く続いているので「最先端」はどうしても時代とともに古くなってしまう場合もありますが、新作が待ち遠しい作品です。
    これを読んでから「がんまサイエンス」や「HAL」を読むと・・・
    • 参考になった 1
    投稿日:2016年07月02日
  • 匿名希望
    意外と…
    絵はごつめで少年漫画のようなので、好き嫌いが分かれるかと思いますが…ストーリーが素敵でほんわかした気分になります。攻めもガツガツかと思いきや、料理上手で笑顔が素敵男子!方言ってのもなかなか。似合ってるし、新しいなぁと思います。3話をまだ読んでないのですが、2話もせつなキュンなお話しなので、ぜひおすすめしたいです。
    • 参考になった 2
    投稿日:2016年07月01日
  • 匿名希望
    さすが!
    SILVA先生らしいエロさと少々のギャグっぽさ♪絵がキレイなのでイケメンに癒されるー。どこか残念な攻めが今後どうなるのか楽しみですv
    • 参考になった 2
    投稿日:2016年07月01日
  • ネタバレあり
    受けが健気で可愛いです
    自分の性癖を認めるのもつらい主人公、その性癖を認めてくれる攻め、同期で少しずつ仲良くなり近くなっていく二人。
    受けの葉月は攻めの渡辺がどうして自分に近づいたのかも知らずに好きになってしまいます。攻めの渡辺は、昔好きだったであろう相手と葉月を重ねます。そしてその事実を知ってしまう葉月。この作家さんの描かれる受けは、少し内向的ではありますが、いいものは良い悪いものは悪いと言える真っ直ぐなところがとても好きです。葉月も相手に対してお前が悪いとはっきり言えました。たぶん渡辺も葉月に対して好意が生まれているところとだ思います。この後どうなるかとても気になります。きっとハッピーエンドだとは思いますが
    2巻がもうすぐ発行になります待ちどうしいです。
    • 参考になった 5
    投稿日:2016年07月01日
  • 匿名希望
    好み分かれるかもしれませんが・・・
    1話のみの感想になりますが軽いノリが好きなかた向けの作品。登場シーンから変な受けに戸惑いながら読み進めましたが・・・辺田先生の反応に笑ってしまいました。その通り過ぎて(笑)。今後シリアスな展開が待ってると思えないので(あってもギャグを織り交ぜ重苦しい感じにならなさそう)このまま面白おかしくエロ満載でイッてくれる事を期待します(笑)
    • 参考になった 2
    投稿日:2016年07月01日
  • 一巻あたりの話の密度が薄いです
    心理描写が多いのは賭け事勝負なのでいいんですが、それをいちいち大きなコマで例え話をだしながらするので、一巻あたりの話の密度が薄いです。話自体はおもしろいのです。
    • 参考になった 0
    投稿日:2016年07月01日
  • 泥中之蓮の答え。
    近親相姦モノ。どちらも重く病んでいて依存しあっている。それが魅力になっている話。展開が上手く面白い。しかし、タイトルで『泥中の蓮』と、つけるとは。救われない。真っ暗闇の底無し沼。そこで咲くのは…。これ以上はネタバレにしかならなそうなので、この辺で。
    • 参考になった 7
    投稿日:2016年07月01日
  • 田舎はダサい、マンガ家はオシャレ!?
    田舎はダサい、マンガ家はオシャレ! みたいな感覚を持った主人公が
    ダサい生活から脱却するために美大受けたり芸術系の専門学校に入学したりしつつ
    妙に明るく現実や人生を考えるところがなんか面白かったです。
    それに、マンガにありがちな主人公が特別な能力を持っていていつの間にか
    どんどん成功していく的な展開は無く、入学試験に落ちたりマンガの持ち込みで
    徹底的にダメ出しされたりと妙なリアルさも感じました。。。
    家族のことや、お金のことなどそこそこ重めの話をしてるのに、
    全体的に明るくノリがいいタッチで描かれているので読んでいて楽しいですね〜
    個人的に好きなキャラは主人公のおばあちゃん。凄いポジティブだし行動力もり
    孫想いなところにほっこりさせられました。
    結構オススメかも!
    • 参考になった 12
    投稿日:2016年07月01日
  • 匿名希望
    ひたすらエロ
    ただひたすらにエロです。エロいです。
    汁多め。触手多め。
    何も考えずに読めるので定期的に読んでいます。
    無性にエロい本を読みたい時にオススメです。
    個人的に特にカブト、ヒオのペアが好きなのでこの作品は外せません。いつか単体の作品が出るといいなぁ。
    • 参考になった 0
    投稿日:2016年07月01日
  • 匿名希望
    ネタバレあり
    引き込まれる世界観。
    毎月楽しみに読んでいます。真理ちゃんと草鹿さんのトラウマがどの様に浄化されていくのか…!目が離せません!愛すべき2人なので幸せになって欲しいです。また真理ちゃんのかわいい笑顔が見たいです。
    • 参考になった 3
    投稿日:2016年07月01日
  •  1960年、横浜に生まれ、横浜で育った作家・伊東潤にとって、1960年代とは何か。
     これまで歴史小説で5回直木賞候補に名を連ねてきた伊東潤初のミステリーとして話題の『横浜1963』(コルク、2016年6月8日配信)について、自身の公式ブログで「これからの時代、戦後の昭和も地続きではなくなり、歴史の世界に入っていくと思われます。つまり60年代もすでに歴史小説の守備範囲なのです。ミステリーでありながら歴史小説でもあるという新趣向」と語っています。
     7月19日に選考会が予定されている第155回直木賞にノミネートされている『天下人の茶』(文藝春秋、2015年12月25日配信)で、戦国の世にあって秀吉と壮絶な戦いを繰り広げた千利休の生と死を克明に描いている伊東潤が、1963年の横浜を舞台に起きた日本女性連続殺害事件の解明に挑む日米の捜査官を描いたミステリーが『横浜1963』です。

     主人公の日米二人の捜査官の一人は、神奈川県警外事課所属のソニー沢田。アメリカ人の父と日本人の母の間に生まれたハーフながら、見た目は白人で通る容貌と本牧の居留地で働くなかで身につけた英語力があったため、大学を出てはいないにもかかわらず県警の面接を通って警察官として採用された。もう一人米側の捜査官――米海軍横須賀基地犯罪捜査部所属の日系三世、ショーン坂口兵曹長は、米軍人、軍属の犯罪捜査を担当する憲兵です。見た目は白人のソニーに対し、ショーンの容貌は完全に日本人で、白人社会のアメリカでどう生きるか内面の葛藤を抱えていますが、単身、横須賀の基地に乗り込んできたソニーの熱意に応えて捜査協力を決意します。
     物語は日米の捜査官を軸に展開されていきますが、朝鮮戦争、そして激化するベトナム戦争が影を落とし、さらに日本とアメリカの間に横たわる差別感情が絡んで複雑な様相を呈し、捜査は困難を極めます。

     ポツダム宣言を受諾、無条件降伏をして、アメリカを中心とする連合国による占領統治が始まった1945年から17年たった1963年――日本は高度成長の入り口にあって、翌1964年東京オリンピックのための工事が急ピッチで進められていました。
     伊東潤は、歴史小説の手法そのままに、時代背景を綿密に描いていきます。巻頭に「昭和30年代(引用者注:1955年~1964年)の横浜中心部」と題する地図が掲載されています。
     元町から山手隧道・本牧隧道を本牧エリアに入るとPXがあり、道の両側には米軍住宅エリア。鮮烈に浮かびあがる1963年の横浜・本牧の状況――。

    〈クルマは小港に差し掛かり、右手にPXが見えてきた。ここにはPXだけでなく銀行、映画館、クラブまであるので、正式には「Community Center of Honmoku Base Camp」と呼ばれている。その隣には、「Bill Chickering Theater」がある。本国とほぼ同時に最新作が封切られることで有名な映画館だが、ショーンは入ったことがない。
     AREA-1、AREA-2、そしてAREA-Xから成る米軍根岸住宅地区の中心が、この辺りである。さらにAREA-2の丘の上には、通称「Bay View」と呼ばれる高級将校向けの住宅地がある。
     この三つのAR EAは戦後、本牧・根岸地区で米軍が接収した地区の名称で、米国軍人用の居住区のことである。
     横須賀には基地内に居住区があるが、横浜には大きな基地があるわけではないので、こうした接収地を居住区としている。
     本牧通りを間に挟み、AREA-1は東側に、AREA-2は西側にある。さらにその西1キロメートルほどのところにAREA-Xがある。むろん、どこも日本人の立ち入りは禁止である。〉

     フェンスの向こう側に緑の芝生が広がる、日本人オフリミットの「アメリカ」だ。ちなみにこの時代、東京の代々木にも住宅、学校、劇場、教会などからなる米軍施設ワシントンハイツがありました。1964年の東京オリンピックを機に返還。選手村が建設され、現在は代々木公園、国立オリンピック記念青少年総合センター、国立代々木競技場、NHK放送センターとなっているところからも、東京のど真ん中にあった「日本の中のアメリカ」がいかに広大な施設であったかがわかります。

     横浜という町で育った著者は、その時代のアメリカ人と日本人について、自らの記憶を滲ませながらこんなふうに綴っています。

    〈──たかが将校の女房のくせに。
     彼女たちはアメリカに帰れば一介の女性にすぎない。しかしここでは、貴婦人のような生活ができる。それが日本人に対する優越感となり、時には高慢な態度に出てしまう。その傾向は、将校本人よりも家族の方に強い。
     彼女たちは慈善活動などに協力することにより、自分が「よき米国人」であることをアピールするが、その仮面の下には、差別主義者の顔が見え隠れしている。
     ある時、汐入の駅前に佇む日本人の若者に、その手の貴婦人が声をかけるのを見たことがある。彼女はチップを払えば、すべての有色人種の若者が鞄を運ぶものと信じて疑わなかった。しかしその若者は何のことか分からず、きょとんとしている。致し方なくショーンが貴婦人に事情を説明してやると、さすがの貴婦人も状況をようやく理解し、「日本という国は変わっている」と呟いた。〉

     米軍基地が集中する沖縄で、米軍関係者による日本女性に対する性犯罪が繰り返されています。伊東潤が〈仮面の下には、差別主義者の顔が見え隠れしている〉と綴る『横浜1963』で浮かび上がる日本とアメリカの姿は、沖縄の現在に通底しています。

     日本女性連続殺人事件と書いてきましたが、もともとソニー沢田がショーン坂口に捜査協力を申し入れたのは――食品会社勤務の赤沢美香子強姦殺人事件についてでした。横浜港に浮かんだ全裸死体の爪の間に髪の毛――金髪が残されていたこと、埠頭の夜警によって「白い大きな車」が目撃されていたこと、腹部に残されていた刺し傷の特徴からネイビーナイフの可能性が出てきたことから、米軍将校の関与が疑われた。しかし具体的な手がかりが得られないまま、事件が暗礁に乗り上げた時、ソニーはある米軍将校と被害者の意外な接点を掴みます。
     捜査状況を英文報告書にまとめたソニーは、報告書を横須賀の犯罪操作部に送った上で、ショーンを訪ねます。しかし、ショーンの対応はけんもほろろといった厳しいものでした。少し長くなりますが、引用します。

    〈……さて、お送りいただいた報告書ですが──」
     ショーンが大判の封筒から報告書を取り出した。
    「すでに目を通させていただきました」
    「ありがとうございます」
    「しかしながら、これだけでロドニー・エイキンス中佐を尋問することはできません」
     結論は率直で明確な方がよい、とソニーも思う。しかしその単刀直入な物言いは、明らかに日本人のものではない。
    「日米地位協定の問題ですか」
    「いいえ。それ以前の問題です。われわれは人権を重んじます。証拠もなく疑わしいというだけで、個人の尊厳を傷つけることはできません」
     当初の友好的な態度とは裏腹に、まさにけんもほろろである。
    「目撃情報か、物的証拠が必要というわけですね」
    「そうしたものも参考にはなるでしょう。しかし、米軍関係者の目撃証言でもない限りは無理ですね」
     しょせん日本人の目撃証言や、日本人の見つけた証拠など、あてにはならないと言いたいのだ。
    「それでは、何の手も打っていただけないということですね」
    「お気の毒ですが」
    「こうした犯行には、連続性があります。犯行が繰り返されれば──」
     ソニーの言葉にかぶせるように、ショーンが言った。
    「これ以上、この件でお話を続けても、生産的ではありません」
    「それではあなたは、このまま犯人をのさばらせておいてもよいとお考えですか」
    「そんなことは言っていません。私は、これだけの情報で米軍士官を尋問するなどナンセンスだと言っているのです」
     二人の間の空気が凍る。(中略)
    ──日本は、いまだ占領下にあるのだ。
     久しぶりに、その事実を突き付けられた気がする。〉

     夏休み気分が一掃された9月17日夕方、ショーンはソニーの2度目の訪問を受けます。ソニーは、二人目の被害者が出たという日本の新聞を示しながら、同じ手口から同一犯と見られること、死体発見場所は本牧からも近いフランス山であること、被害者が本牧の米軍住宅地区で子供たちに日本語を教えていた横浜国大の女子学生であったことを伝えます。
     現場写真を手に詰め寄るソニーに対し、一度は「可哀想に」と漏らしたショーンは、
    「日本で何が起ころうと、犯人が米軍関係者だという明確な証拠がなければ無視する。それが鉄則だ」
     冷静さを取り戻して言います。

    〈「ネイビーナイフらしき切り口と、被害者が米軍住宅地区で日本語を教えていたというだけでは、米軍関係者が被疑者であるという証拠にはならない」
    「あなたは、それでいいのですか」
    「私が──、だと」
     ソニーの鋭い眼差しがショーンに注がれる。〉

    「Do the right thing(正しいことをやれ)」が口癖だった祖父。その信条を守ったが故に行方不明となった後、水死体で発見された祖父を反面教師に「米国で生きたいなら、白人に逆らってはいけない」と言い残した父。二人の間で揺れ動くショーンの思い。

    〈父さん、俺はあんたのように賢くはなれない〉

     ショーンは胸ポケットからキーを取り出して机の鍵を開けると、分厚いファイルを取り出します。横浜で二つの殺人事件が起きる数か月前、前年の秋の九州佐世保・柿ノ浦漁港の女性教師殺害事件に関するファイルでした。腹部に残された刺し傷が、横浜の事件と同一犯による犯罪であることを強く示唆していた。
     憑(つ)かれたように、ファイルに見入るソニー。
    「それじゃ、俺が海軍を解雇されたら雇ってくれるな」
     いま、この瞬間、俺の人生が変わったと覚悟した日系三世の、米国人らしいジョークだ。

     1953年(昭和28年)、日本政府は「重要な案件以外、日本側は裁判権を放棄する」という密約に合意しています。それを知った上で二人の捜査官は一緒に行動を開始し、犯人と被害者が白のポンティアック・テンペストに乗っていたという目撃証言を得ます。二人が証言者から話を聞いたのは、本牧のレストラン「Golden Cup」。伝説のGSバンド「ゴールデンカップス」誕生の店です。1960年代の横浜、本牧の匂いが漂ってくるようで、あの時代を懐かしく思い出させてもくれます。
     とまれ、アングロサクソンの容貌の日本人警察官と日本人の顔をしたアメリカ人捜査官は〝占領状況〟の壁を乗り越えて驚愕の真実を明らかにしていきます。時代・歴史小説の旗手によるスピード感溢れるミステリー。一気読みの充実感に満たされました。(2016/7/1)
    • 参考になった 2
    投稿日:2016年07月01日
  • 匿名希望
    なかなかうまくいかない展開
    いつも楽しみにしているので、配信が早くてとても嬉しいです。1話無料を読んで物語に引き込まれました。登場人物それぞれの生い立ちがしっかりしていて、一筋縄では行かないような、一波瀾ふた波瀾ありそうな展開に目が離せません。真理ちゃんと草鹿くんの二人がが心から幸せでハッピーエンドになる結末を見届けたいです!
    • 参考になった 3
    投稿日:2016年06月30日