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4201~4225件/11007件 を表示

  • 匿名希望
    カラー口絵があるのと無いのとバラバラの様です
    この作者さん作品は会話のテンポ絵柄が好みにハマれば
    面白く読めると思います。
    私は昔から大好きなので電子書籍化は素直にうれしいです。
    カラー口絵は初版?初回限定冊数?のみで全てにつかなくなってから、
    近所の一般書店売りでカラー口絵つきの単行本を手にできる機会が
    ぐっと減ってしまいました。
    ですので、どうせなら電子書籍では
    全ての巻のカラー口絵をつけて頂きたかった…
    それだけが残念です。
    表紙カバーの見返しやカラー口絵がしっかり入れたものに、
    差し替えて頂けたらなぁと切に願います。
    • 参考になった 11
    投稿日:2016年08月18日
  • 匿名希望
    ネタバレあり
    甘さにとろけてしまいそう
     引っ込み思案な女の子に声をかけて、モデルになってもらう……どこかの少女マンガで見たことはありますが、そっちと違うのはヒーローが俺様な感じじゃないところでしょうか。
     佳奈をやさしさで包み込むように抱きとめる眞守がかっこよく、さらにはロマンチックな雰囲気が本書を抜けて私までをも取り巻くようで、すごくよかったです。
     
    • 参考になった 0
    投稿日:2016年08月18日
  • 年下男子の本心
    生意気彼氏となっていますが、ぶっきらぼうな所や暴走しないよう堪えてる部分があるだけで本当にいい男です。 受けもきちんと気持ちを受け止めようとする様が素敵でした。一冊かけて気持ちが通じるまでを丁寧に描いているので続編が読みたいなと思わされます。
    • 参考になった 2
    投稿日:2016年08月18日
  • 匿名希望
    ネタバレあり
    悪くはないけれど
     古い家のしきたりで、よく分家と本家とで男性を出し合って少女を回す、というお話を見たことがあります。より血を濃くし、末裔まで家の因果を残していく……昔々は本当によくあることだったそうですが、最近ではフィクションの物語の中でしか知る手立てはなくなってしまいましたね。
     さて、男三人とヒロイン一人の逆ハーレムというものですが、ドロドロに溶け合って、ぐちょぐちょに混沌化していく物語ではなかったので一安心でした。お兄様のキャラが特に沙弥子を惑わせるのに適していて、しかも塩梅を心得ているのがまた……グッとくるポイントでしょうか。
     内容的にも軽く、文章自体も読みやすいのですっと物語に入っていけるかと思います。ハーレム純愛が好きな方は手に取って損はない作品だと私は感じます。
    • 参考になった 0
    投稿日:2016年08月17日
  • 匿名希望
    久しぶりに好きなお話に出会えました
     人は人の上に立てるようになると、優位性に支配されてしまうのでしょうか。
     媚薬を盛ってまで女の身体を貪るアンドレアの性格は、ド畜生な気もしますが、それが王族ゆえということなのかもしれません。
     ジブリの映画「かぐや姫の物語」でかぐやを娶りに来る帝がいましたが、彼も自分のところに嫁ぐと知って断る女はいないというようなことを口にしていました。地位が高ければ高いほどに、自分のステータスに絶対的な自信を持つ。これは男だけに限らず、女にも見られることではあるのですが。
     閑話休題。
     ただ、媚薬を注いだ時の過度な反応が容易に想像できる描写で興奮しましたし、嫌だと断りつつも、段々とアンドレアに触れていくうちにローレンが……というのは、また見どころかと思います。
     犯される物語が好きな人には、グッとハマるかもしれない作品ですね。
    • 参考になった 0
    投稿日:2016年08月17日
  • 萌える
    サンプルどおり可愛い絵と爆笑な作品です。
    作家様は東日本大震災でウルグアイへのお礼絵を描かれた絵師さんですが漫画もおもしろいですね!
    オムニバスで数名のヒロイン達が出てきますが全員萌えます。
    • 参考になった 0
    投稿日:2016年08月17日
  • 誰もが闇を抱えているお話
    よく見るタイトルだけど分冊みたいだしなぁってちょっと乗り気ではなかったのです。
    しかし無料・割引になっていたし、試しに読んでみたらとても私好みのドロッとして切なくてそれでいてピュアなお話でした。ストーリーの流れとしては定番かもしれません。
    「生きる」ってなんでしょう。心臓って当たり前に動いてるものじゃないんだなと改めて思いました。
    シマさんがとても良い味出してくれています。
    • 参考になった 1
    投稿日:2016年08月17日
  • 匿名希望
    手の届く系グルメ本&ラブコメ?
    これなら作れそうだ、作ってみようかな、と思わせる範囲のどんぶりものが出てきます。
    DIY系グルメ本といったところでしょうか。
    委員長(女子、黒髪、長髪)の要望に応えて男子が仕方なく(ホントか?)作るという流れが基本で、女子のわがままに振り回されたい男の潜在願望に妙にマッチするような・・・
    だから、3巻巻末の新久さん。作者だけの好みではないはずなので、カンベンしてやってつかーさい。
    それにしても、
    こんなナスっぽい、いや、安っぽい青春ドラマのような高校時代を送ってみたかったなー・・・
    • 参考になった 0
    投稿日:2016年08月16日
  • 匿名希望
    未読の人が羨ましい!
    からくりサーカスに手を出してしまったら、まず、間違いなく続きが読みたくなる。それくらいテンポが良く、1冊があっという間。一見少年マンガの王道なんだけど、悪役にもしっかりと気が使われている点が深みとなっている作品ですね。ザ・少年マンガ!なご都合主義もなく、後半はこれでもかという怒涛の伏線回収というとんでもない完成度。この内容で43巻も良く書けたな…と改めて驚いた。未読の人が羨ましい!
    • 参考になった 9
    投稿日:2016年08月16日
  • 良かった
    珍しく修正がほとんどありませんでした。なかなかひっつくまでに至らずじれったかったですが、ひっついた後の最後の余裕のないHが良かった。先生がとにかくカッコ良く、受けもたまに見せる表情がエロかったです。
    • 参考になった 6
    投稿日:2016年08月16日
  • ネタバレあり
    どのキャラも三白眼、スグに切れて無茶苦茶する
    作者も中書きで書いてますが流れの勢いだけで書いているような漫画です。
    全巻通してグロテスクな内容で特に1巻は殺人の描写がキツイ序盤は殺人狂の敵キャラが主人公の外伝的な話で胸が悪いです。
    • 参考になった 1
    投稿日:2016年08月15日
  • とても切ないです
    最近とても人気の作家さんです。
    ゲイであることをカミングアウトした友だちに片思いをしながら、友達でいることで側にいたい主人公。これはBLの王道です。ふとしたことで隣に住む男と関係を持つことになりますが、関係を持つたびに流されながらも惹かれていきます。ゲイであることの切なさがよく伝わってきました。
    絵は相変わらずとてもきれいでエロいです。「いやよいやよも..」よりも先に発行されたものですが、こちらのほうが少しシリアスでありストーリーも良かったです。これからも期待しています。
    • 参考になった 10
    投稿日:2016年08月15日
  • ネタバレあり
    ごちそうさまでした!!!
    某サイトのレビューで高評価だったのですが、表紙からしてなんか暗いシリアスなBLなのかな〜。。。と躊躇してました。ですが買って正解!!めちゃくちゃ面白かったです!!
    文字数が多くて、なんか小難しい事を書いてますが、ただのギャグです(笑)
    ほんと、この人達は人の税金で何してんだ!ってなります(笑)
    絵も綺麗で、攻めは男前だし受けは可愛いし、キャラも大好きでした!
    エロも満載!!ほんっと、ごちそうさまでした!!!(笑)
    • 参考になった 5
    投稿日:2016年08月14日
  • 読みやすい
    一巻無料から読み始めてついつい最後まで買っちゃいましたww
    今風のやたらねじって曲げてダラダラとトラブル続く漫画では無いので
    すっきりと気持ち良く読めましたわ
    画は男性には入りずらいですが読めば充分楽しめる作品
    • 参考になった 1
    投稿日:2016年08月14日
  • 匿名希望
    キリック版との違い
    アマゾンで売っている株式会社キリックの物よりイーブック版は解像度が低くキリック版より線は細くなっています。
    スマホだと良いのですがタブレットだと解像度がちょっと気になります。
    1巻目だけの比較ですが、イーブック版の最後は4コマ漫画が1P(2本)収録されています。
    キリックの方は4コマ漫画がない代わりに描き下ろしの漫画が4P収録されています。
    また、イーブック版は台詞が変更されている部分が少しあります。
    「少年チャレンジ」が「イーブック」になっていたりです。
    • 参考になった 1
    投稿日:2016年08月13日
  • 匿名希望
    なんかもう
    絵も好きだし切なしキュンキュンくるしエロもキレイだし買ってよかったです。
    「いやよいやよもキスのうち」も好きでしたが、こっちの方がもっと好きです!
    • 参考になった 1
    投稿日:2016年08月13日
  • 匿名希望
    ネトウヨ的歴史観でも読める
    主人公が女性です。生活感があります。
    つまらん男が主人公の薄っぺらい反戦マンガとは比べものにならないほど面白い。
    最後まで読んでも、後味は良いです。
    • 参考になった 2
    投稿日:2016年08月13日
  • ネタバレあり
    修正なしです!
    おっさん住職×純粋高校生、元ヤクザ×売春少年、生徒会長×風紀委員の3作品収録です。
    私は代表作の“声音に染まる”がとても好みでした!!受けの純粋さがかわい〜〜です♡
    エロもそこそこアリで、なにより修正ナシです!!いざエッチのシーンで修正されていた時の損した気分ってほんと後味悪いので、こちらの作品はあの不快感がなく読めて満足です♡
    • 参考になった 4
    投稿日:2016年08月12日
  • ネタバレあり
    腹黒黒澤万歳!!
    エロくて甘~い、着ぐるみクマープルン(の中身)×3つのお話♪
    3人ともキャラが際立っており、エロ楽しかったです♪w
    健の相手・黒澤さんが一番GOOD♪
    腹黒くて、超妄想狂で、自己中(ノ∀≦*)
    クマープルン・健(たける)
    クマープルン・将瑚(しょうご)
    クマープルン・昴(すばる)
    それぞれ3話ずつで構成されており、
    うまく話がまとまっていてGOOD♪
    どのお話にも背景に黒澤さんが何かしら絡んでいて笑うw
    コミカルで楽しいお話でした♪(≧∀≦)b
    • 参考になった 1
    投稿日:2016年08月12日
  • 禁断のワイルドローズが良かった
    後藤スズナ先生の『禁断のワイルドローズ』『禁断のワイルドローズ2』を目当てで購入しました。
    まさに禁断!という感じで切なくて悲しくて甘くてキュンキュンしました。
    • 参考になった 1
    投稿日:2016年08月12日
  • 匿名希望
    金メダルの原点
    リオで見事に金メダルをとった内村選手が愛読していたマンガですね。今読んでも古さをあまり感じることがないのはまさしく内容が普遍的で王道の成長物語だからなのですね。
    これを読んで体操を志した少年たちが今リオで躍動しているのだと思うと、とても価値のある作品のような気がします。いつ読んでも胸が熱くなる一冊!
    • 参考になった 4
    投稿日:2016年08月12日
  • 匿名希望
    バーズは面白い、というハードルを超えてくる
    さすがバーズコミックス。
    例に漏れず「最近良く見る話」なのに面白く描かれてる。
    • 参考になった 0
    投稿日:2016年08月12日
  • 匿名希望
    ネタバレあり
    設定がグダグダ
    主人公の高校生時代の設定が3年生なのに
    OBって感じでもない制服を着た先輩がいる事に
    違和感を感じます。
    設定が雑ですね
    • 参考になった 0
    投稿日:2016年08月12日
  •  先頃、野坂昭如の『絶筆』(新潮社)が配信されました。2016年1月20日に紙書籍が発刊され、約半年たった7月8日に電子書籍になりました。2004年から昨年(2015年)12月9日夜急逝する直前まで続けられた日記類、エッセイをまとめた、文字どおりの絶筆です。篠山紀信撮影、ラガーシャツ姿で元気な野坂昭如が大写しになったブックカバーが印象的です。

     8月は野坂昭如の季節だった。8月は空襲、焼け跡を語る野坂昭如とともにあった。大なり小なり、毎日一つは嘘をついている――などと自らを偽悪的に語った野坂昭如ですが、その彼が「戦争」を語るとき、嘘はありませんでした。自分の目で見たままの現実、自分の肉体(からだ)で知った事実――戦争とは何かを語り、描きました。昭和ヒトケタ生まれの戦争の語り部が2016年、戦後71年の夏にはいません。
     8月6日。この原稿を書いているさなか、広島の平和記念式典であいさつをする安倍首相の声がテレビから流れています。
    「……71年前に広島及び長崎で起こった悲惨な経験を二度と繰り返させてはならない。そのための努力を絶え間なく積み重ねていくことは、今を生きる私たちの責任であります。唯一の戦争被爆国として、非核三原則を堅持しつつ……」
     語られるべきキーワードが連なる安倍首相のスピーチ。しかし、それがどこか空疎なものに聞こえてしまうのはなぜでしょうか。
     8月3日に発足した第3次安倍第2次改造内閣で、安倍首相は自民党政調会長の稲田朋美氏を防衛大臣に起用しました。小池都知事に続く二人目の女性防衛相ということで大手メディアが大きく取り上げました。安倍首相としては初の女性首相に育てようという秘蔵っ子をすえたわけですが、稲田氏は防衛大臣就任前、さる講演会でこんな発言をしています。
    「国民一人一人が、皆さん方一人一人が、自分の国は自分で守る、自分の国を守るためには血を流す覚悟をしなければならないのです。決死の覚悟なくして、この国は守れません」
     この稲田朋美防衛相の本気発言、安倍首相が知らなかったとは思えません。昨年の安保法成立過程を思い起こせば、こうした思いこそが安倍晋三という政治家の本音なのだろうと考えるのが普通の感覚なのではないでしょうか。広島におけるスピーチが空疎に聞こえてしまうのも当然なのかもしれません。

     野坂昭如は安保法案が強行採決された2015年9月、だまし庵日記にこう綴っています。

    〈ここしばらくの世の中の流れ、この先の在りようを考えてみる。といってもフリだけ。心萎えるばかり、お先真っ暗。お気の毒さまとしか言いようがない。
     安保法成立。ぼくは一片のお触れがあっという間に町の風景を変え、また世間のそれに慣れてしまうことの早さを知っている。
     お国のために、すべてを捧げる、生命を賭けて国を守る。今の人は知らないが、ぼくにはすぐに思い浮かぶ。他国で不幸な事態となった時、自衛官は何といって死ぬのか、まさか、安保万歳じゃないだろう。
     12年前、ぼくが脳梗塞で倒れた以後、幸か不幸か酒との縁が切れた。五体よろよろ、つれて耄碌ぶりも甚だしい。出来るなら、今、酔いたいものだ。ぼくには今の日本、お上も世間も、それぞれが酩酊状態にうつる。〉(2015年9月某日)

     世を見すえて時代を撃つ焼け跡派作家の感性は、「政治家の言葉」の真贋を間違いなく見抜きます。もし――もし野坂昭如が2016年の夏に日記を書いていたら、改憲への道を走り始めた安倍時代をどんなふうに綴ったでしょうか。そんなことをつい考えてしまうほど、野坂昭如は『絶筆』で今日の日本を予見的に語っているのです。
     以下、『絶筆』に綴られた〝野坂語録〟の一部を抜き書きしておきます。

    〈昭和20年の8月15日。ぼくは逃げのびて福井にいた。米はもちろん、固形物も程遠い。雑炊はおろか、口にしたのは葉っぱを水でゆがいたもの、調味料はない。海水を汲んで乾かし、塩を取る。これだけが味つけ。葉っぱはとにかく柔らかそうなものを選んだ。毎年、8月は暑さのせいだけでなく食欲が失せる。〉(2013年8月某日)

    〈70年前の8月1日、ぼくは西宮から福井県へ着のみ着のまま逃げた。福井の春江に着いた時、生きのびたとようやく少しほっとした。福井市も空襲を受けてはいたが、たどり着いた春江は西宮にくらべ、のんびりしていた。
     ぼくの身なりは、焼け出された少年として焼跡の上ではごくあたり前だったが、春江の町の人の眼には、奇異に映ったらしい。着いてすぐ、馬鈴薯を恵まれて、ぼくは生きのびた。
     拙宅の庭、夏の草生い茂り、そこに強い陽差しが降り注ぐ。そこだけ眺めていると、70年前と何ら変わることはない。〉(2015年8月某日)

    〈「特攻」について、当時の隊員の心得を読んだことがある。敵にぶつかるまでは、両眼をしっかり見開いていろと言われていた。
     安保法案に対し、反対という民意は反映されぬまま、成立するだろう。今の自衛隊も、かつての特攻隊と同じように命じられることになるだろう。〉(2015年8月某日)

    〈お祭りにつきものの花火。これがぼくは好きだった。
     だが、14歳の夏、空襲で昼の花火を見た。パンパーンとはじける焼夷弾の天と地の花火を忘れない。昼の花火のはじける音は今だに恐い。〉(2009年7月某日)

    〈麻生首相が生まれた。
     挨拶の中で130年前の同日、祖父吉田茂が誕生したことにふれた。
     それがどうした。
     偶然を、もっともらしく語る輩は、あやしい売卜者(ばいぼくしゃ)に多い。
     新聞の1ページ広告に麻生首相の思いが述べられている。言うのはタダ。
     何にせよ、赫灼たる経歴を持つ都会っ子も村夫子(そんぷうし)然たる祖父にしても、オレから言わせりゃ同じ。
     誰も戦争を知らない。〉(2008年9月某日)

    〈ぼくは、父の遺した預金をおろしては闇市へ通い、腹を満した。その頃、ジュースなど考えられない。皆、腹に溜まるものを欲した。
     昭和24年、進駐軍用の飲料としてバヤリースが入ってきた。ぼくが飲んだ始めは大学一年。街で進駐軍が歩きながら、ラッパ飲みするのを目にしている。
     ぼくも試みた。
     しかしそれは、思ったより不味かった。〉(2009年1月某日)

    〈激しい雨。政治も道も先が見えぬ。(中略)
     昔は愛敬のある、コッケイな政治家がいた。政治家は身近な存在だった。
     生まれ育ちは関係ない。この人達がいれば戦争に巻きこまれることは無いと思えた。
     今から61年前(1946年4月10日)、戦後初めての選挙があった。これまた初めての男女同権。つまり婦人に参政権が与えられた。
     一面焼け野原の広がる昔と、今を比べたところで何もはじまらないが。
     焼け跡で経験した選挙は少なくとも今より、熱気に満ちていた。マイクなど持たぬ候補者たちは、リンゴ箱の上に立ち、日本の未来を語った。その肉声が有権者を動かした。今、その熱気は無い。〉(2007年7月某日)

    〈安倍政権の暴走、これをとどめる者がいない。戦争参加に向けて、安倍の妄想物語が続く。
     一朝有事の際、寄せ来る敵に向かって道案内する覚悟などなかろうに。野党の腰くだけを言ってもはじまらない。もはや、野党の御機嫌とる必要もなくマスコミに叩かれもしない。世間がお上を軽視しているうちにがんじがらめ。自覚ないまま、戦争への下準備が進む。駄々をこねても、もう遅い。〉(2015年2月某日)

     戦争を語り、日本の先行きの見えないことに危惧を深めていく野坂昭如。一方で日々のリハビリ、食事、病院通いの日常も綴っています。そして、孫とのとっておきエピソードも。かつての新宿ゴールデン街の夜を知る身としては想像を超えている姿なのですが、これが守るべき生活のリアルと思えば、野坂昭如が戦争を伝えることの意味のもうひとつの側面が差し迫ったものとして浮かびあがってきます。

    〈リハビリ後、椅子に座ってウトウトする。孫がやってきて、「これからエステをします」と云う。何をしてるのかと思えば、我の足をマッサージ。頭にタオルを巻き、汗をぬぐいつつ我の足をさすり、「むくみが取れました。次はペディキュアです」。表情は真剣、何やら集注している様子。7歳の男児である。
    「出来上りました!」といわれ、我が足の爪を見る。10本の足の爪は真赤に塗られている。何やら、なまめかしい。この後家庭医往診。チラッと見るが何も言わない。又、チラッ。我もだまったまま。耐え切れず妻が笑い出す。
     人生初体験。〉(2015年8月某日)

     ともに早稲田出の作家・五木寛之は、「野坂昭如死去」の報に接した時、「野坂昭如 ノーリターン」と書いて、同時代を生きた作家を送りました。
     本書巻末に収録の「だまし庵日記2015」12月9日の最終行――野坂昭如の絶筆を、あなたはどう受けとめますか。

    〈秋のはじめに誤嚥性肺炎とやらに見舞われ、スッタモンダ。どうにか息を吹き返したらしい。あせらない、あせらないと妻が呪文のように唱えているが、ぼくはちっともあせっちゃいません。さて、もう少し寝るか。
     この国に、戦前がひたひたと迫っていることは確かだろう。〉(2016/8/12)
    • 参考になった 2
    投稿日:2016年08月12日
  • 読みにくいのが難点かな?
    続けて原爆書籍を。こちらも新潮文庫書籍版からのレビューです。
    文学作品としての名作と評される逸品です。
    基本的には「原作本」にあたる手記があり、それにもう二・三伝聞を付け加えたのがこの作品です。
    生々しい被爆手記から起こされていて、文字通り「キノコ雲の下の世界」をつまびらかに描いています。
    (正確には爆発が起こったあとから入市しているが)
    展開は事後回想で、落ち着いた戦後の郊外(注)で話が繰り広げられてることになるので、実を言うと舞台が行ったり来たりと忙しなく、また文章表記が文学作品と言う事で正直昭和後期世代の自分でさえ注意しないと間違えそうな名称などもあって読み通すのに骨が折れる人は居るかも。
    (注~舞台は単に「小畠」とだけ書かれてるが、昭和合併前の広島県神石郡の中心地小畠村)
    そしてこの話、結末というモノがハッキリしないので、物語を追いたい人にとってもモヤッとしてしまうかも知れません。
    そこを差し引いても、被爆下で立ち回った市民の記録は生々しく、伝承の価値は重いです。
    • 参考になった 1
    投稿日:2016年08月11日