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  • 物語は熱くなれるが・・・・
    言わずと知れた曽田氏の名作です。愛蔵版も買いました。
    が、
    今の私には心に響かない作品になってしまいました。
    話としては熱血で一方背景もよく調べられた逸品です。
    話運びの手抜きがなくちゃんと引いた伏線も描写に抜かりないです。
    ただ・・・・・・個人的に歳取って受け容れられなくなった自分が居ます。
    特に安全と調和を求められる救急救助に於いて天才肌で活躍する主人公。
    後学と教訓を大事とするこの世界では一番厄介な存在です。
    分野は違えど安全を命題としてる仕事に従事する私にも彼の考え方はずいぶん仇に映ります。
    加えて失敗や挫折を抱えた登場人物を勝負やスポーツになぞらえて「敗者」と括っていて、それに公私ともまみれた私には逆に虚脱感が。
    この話は阪神大震災の前に連載が終わり、そのあとこの現場もとてつもない挫折を幾度か味わってます。
    そこに於いてもう「絵空事」と割り切らないと辛い面も・・・・
    いい話なんです。でも共感できなくなってしまいました。
    • 参考になった 3
    投稿日:2016年04月20日
  • 匿名希望
    設定がいい
    キャラクターが非常に多いですが、一人一人にしっかりバックボーンがある点に好感が持てます。設定好きの人はハマりやすいんじゃないかと。ちなみに表紙裏のおまけ解説は、最近電子版でも全巻読めるようになりましたので、電子版の損はなくなりました。
    • 参考になった 8
    投稿日:2016年04月19日
  • 匿名希望
    ネタバレあり
    結末が想像できてしまった
    講評にも書いてありますが、この小説にはあるしかけがされてます。
    しかし、冒頭辺りでそのしかけに気付いてしまうので、あまり驚きもなく読み終えてしまいました。
    そして「彼」を死なせる必要はあったのか、甚だ疑問です。
    最後の回答を見せる為だけに死なせたのではないか?という感想を持ちました。
    全体的にキャラがぼんやりとしていて、全然掘り下げられてないせいで読み終わっても何の感慨も抱きませんでした。
    残念です。
    • 参考になった 0
    投稿日:2016年04月19日
  • 匿名希望
    幕末の忍び
    時代考証がしっかりしているので、登場人物達が生き生きとしていて、確かにに主人公が存在したかのような臨場感があり一気に読めます。
    • 参考になった 2
    投稿日:2016年04月18日
  • ネタバレあり
    個人的に 月村作品のナンバー1かも
    月村先生フェアを勝手に敢行していて、やはりこの作品が一番好きかも知れない。
    ゲイであることに罪悪感を感じながら生きている受と
    誰からも好かれるノンケである攻が出会ってどのように
    恋に落ちてどのように一緒に過ごすようになっていくのか、
    月村作品の定石である「積極的な攻」ですが、屈託がない宮村さんの
    キャラがきらりと光っています。こんな人だったら、ノンケでも
    「この人だ!」と思ったら、性差という大きな大きな壁を
    越えていくかもしれないな、と思わせる何かがありました。
    家族に自分の性癖のことを知られ罵られた結果
    一生恋愛しないと思いつめている受。
    そんな、どこまでも後ろ向きで、
    どこまでも対人スキルが低くて(と本人は思っている)
    どこまでも天然(笑)な堀さんも、どこまでも愛すべき人。
    ちなみに…
    「おしおき」(笑)がよく分からなかった私…
    「いつも王子様が」をまず先に、それから、この作品の次に、
    「隣人は恋人のはじまり」を読むことをおススメします。
    最後に…
    月村作品に出てくる女性に好きなキャラが多いのも
    好きなポイントのひとつかも知れません。
    • 参考になった 2
    投稿日:2016年04月18日
  • ネタバレあり
    期待しすぎちゃいました
    最近 月村奎先生フェアを個人的に敢行。
    基本的に、ゲイであることを苦悩する受けに、もともとはノンケでも
    積極的な攻め、という構図が多く、ある意味それが必要なときに読むと、
    非常に心地よいです。
    この本は奥付を見ないで買ったのですが、読んでいるときに
    多少の違和感があり、読んだあとで見たら少し前の作品(2001年発行)なのですね。
    だからか、余計に理性的な高校生でした~
    こんなに理性的だったりするかな?
    こんなに物分りのいい恋人…いるかな?
    なんとなく、そこが少し物足りなかったかな。
    でもきちんとある一定の基準は超えてきている作品です。
    • 参考になった 0
    投稿日:2016年04月18日
  • 予定調和すぎたかな?
    お話が少し単調な気がします~
    主人公の2人以外の登場人物の立ち位置が少しよく分からなかったデス。
    まぁ…波乱万丈ではないし、安心して読めるかな?
    絵は可愛くて、主人公の旭君が本当に可愛いです。
    • 参考になった 1
    投稿日:2016年04月18日
  • 微妙・・・
    人騒がせなバカップルに振り回された、そんな感じ。
    そのバカップルの心のグダグダした葛藤を延々うんざりするほど聞かされたというか。
    物語を読んだというよりそんな感想しか持てなかった。
    小説じゃなくしょうもない他人の日記を読まされただけな気がする・・・。
    • 参考になった 0
    投稿日:2016年04月18日
  • 確かに異色の入れ替わり
    悪意を持った入れ替わりというものは恐ろしいです。
    狙った人間と入れ替わることができる、ということもだけど
    入れ替わるための手段がまた戦慄モノ。
    本の内容は“あらすじ”に書かれている通りで
    それ以上のことはネタバレにもなるし特筆しませんが、
    とりあえず見た目が“可愛い”と“デブス”の
    女の子同士が入れ替わったら起こるだろうってことが、やっぱり起きます。
    動機もそこから。
    ただ。完結まで一気に読んだとき、すごく物足りなく感じたし、
    「え?これでいいの?え?」みたいな、もやもやした思いだとか
    そんな風に思えるわけないじゃないかとか、消化不良になりました。
    物語は“被害者”であるあゆみ視点で語られ、
    性格がいい子なりの思ったとおりの展開になり、
    あゆみと入れ替わった然子の気持ちが作中では多くは語られず、
    ただ読み終えたその時点では評価はたぶん★3くらいでした。
    じゃあ何故今★5で評価しているのかというと。
    ふと、思ったのです。「よだか」ってなんだっけ、と。
    宮沢賢治の本を引っ張り出してきて読み直しました。
    そうしたら、この本の主人公は“可愛いほう”の女子、あゆみじゃないのでは?と。
    思ってしまったのです。
    タイトルが表しているのは、然子なのでは?と。
    改めて読み直し、あゆみが然子として過ごした時間に
    然子はあゆみの姿でどうしていたのだろうと考えたら、
    もやもやが晴れました。
    そんな深読みとは全く関係ないかもしれません。
    少女マンガっぽい終わりといえばそうです。
    駆け足に感じるかもしれません。
    そんな、僕のようにもやもやした人は視点を変えてみたり、
    宮沢賢治のよだかの星をちらっと読むだけでもしてみてください。
    ちょっと見方が変わると思います。
    この作品のキーワードは
    デブス、デブスの性格ブスは本人のせいじゃない、入れ替わり、恋愛、都市伝説
    • 参考になった 5
    投稿日:2016年04月18日
  • それは反則やで
    最近夏目イサク先生に開眼、
    飴色パラドックスから入り、
    次に読んだのがこちら。
    安定の明るい話運びに
    現実世界に疲れてるとき(笑)なんか
    癒されまくりです。
    し、し、しかし、いくら身バレが
    怖いからって、あれを持ってくるとは…
    携帯握りしめてひとりで笑ってしまいました。
    端から見たら、あやしかったろうな、わたし。笑
    • 参考になった 5
    投稿日:2016年04月18日
  • 匿名希望
    今読んでも古びていない!
    電子書籍化をずっと待っていたので、ひたすら喜んでいます。今からもう20年ほど前に書かれた作品なので様々な意匠は確かに古いのですが、描かれるテーマは今読んでも全然古びていません。とはいえ、20年たっても大企業の女性総合職を主人公に据えたこの話のテーマが古びて見えないことはいいことなのかどうか、痛しかゆしですが。
    主人公の原島浩美はもとより、海千山千の登場人物が非常に魅力的です。特に台東支店長、大注目です。
    • 参考になった 3
    投稿日:2016年04月18日
  • なんて繊細で美しい身体
    初めて買う作家さんでしたが、本当に綺麗で、端正な画を書かれる方で一気読みでした。
    他の方のレビューにあるように、ノーマル、と連呼されてますね。わたしはアメリカに住んでますが、Straightと言うのが多いかと思います。それ以外はただただ世界にうっとり。エロは多め、でもキレイ。
    • 参考になった 19
    投稿日:2016年04月17日
  • 匿名希望
    病んでいます。
    まさに正しく病んでいるという感じです。
    受けは不幸により病むべくして病んでいて、攻めは病んでいるというよりは、正常からずれています。救いはあるのですが、もしかして攻めを好きになれない人もいるかもしれません。
    ただ絵柄の所為か、悲壮感はあまりないので、ドロドロと重い感じはありません。
    • 参考になった 1
    投稿日:2016年04月16日
  • 秀作
    怖い攻めの作品はいくつか読んだが、そのなかでも余韻の残る甘さのある秀作。同じ高校で同じ天文学部に所属する遠藤と笠井。笠井と同級の及川が笠井に好意を伝え、友情を深める。及川の笠井への好意を知った遠藤は周囲を煽り及川を不登校へ陥れてしまう。及川の不登校の原因が遠藤にあると知り、遠藤に絶縁宣言をする笠井。それから10年後、遠藤はある意思を持って再び、笠井に近づく。…ここからが凄い。読んでいて萌えながら胃も痛む。怖いんだけど、すっごく可愛い。この決着のつけ方、素晴らしい!
    • 参考になった 0
    投稿日:2016年04月16日
  • ネタバレあり
    純愛・ハッピーエンド
    ドエロエロではないけど、たまにドキッとする動作がありドキドキしました。
    転生って読むのが面倒臭くなるストーリーが多いけど、主人公のヒロインが死んすぐに転生するので、ストーリーがごっちゃにならずに済みました。皆キャラが独特で特にヒロイン!かなり個性的で笑いを誘います。ページ数が多いけど、無駄もなく最後まで楽しく読めたのでお買い得感があります。もっと新婚生活をSSで出して欲しいです。
    • 参考になった 2
    投稿日:2016年04月16日
  • 面白い!
    一生懸命自分の事を好きになってもらおうとする主人公の新奈ちゃんの可愛さと、そんな新奈ちゃんが可愛くてついつい意地悪しちゃう古閑くんの絶妙な恋愛模様に始終きゅんきゅんさせられます。
    特に古閑くんの行き過ぎていない丁度いいSっぷり(笑)高校生ながらアメとムチの使い方がとても上手なんで、捕まったら最後なんだな~と思います。
    すごく読みやすいし、お勧めします!
    • 参考になった 0
    投稿日:2016年04月16日
  • ストーリーもしっかり読みたい人向けBL
    3巻シリーズ。テレビで1話90分全3回などのドラマスペシャルがありますが、その脚本になりそうな話です。佐季は「破滅“させ”型の美形」と言い表されていますが、自分がのし上がるためにあらゆるものを利用する人物像は松本清張なんかのサスペンスに登場しそう。
    そんな話ならBLでなくてもいいじゃないか、と言われそうですが、佐季が司に向ける執着は同性ゆえのものに思えるし、慧介(佐季の対極。暗いものを抱えても曲がらない正統派の攻め)と司の間にうまれるのは恋愛感情でないとその後の行動の理由として弱い気がするし、アリバイにまで絡んでくるので、やはり全員男性でしかも恋愛が絡まなければ成り立たない話で、ちゃんとBLです。作者さんすごい。
    でも3冊読み終えると、一番美味しいところを持っていったのは、恋愛が絡まない流(緩いネクタイに無精髭の一匹狼刑事。腐れ縁らしい検事とのやり取りがイイ)のような気もします。多分半分くらいは流さんの物語でもあるのでしょう。彼が佐季に向ける思いも、広い意味では愛と呼べるかもしれませんが。
    • 参考になった 3
    投稿日:2016年04月16日
  • 匿名希望
    ネタバレあり
    BLありです。
    BLありです。
    ヒーローはバイの二股掛けです。
    駄目なひとは手を出さない方がいいと思います。
    ヒーローの女ヒロインに対する想いも、なんだかちょっと微妙な感じです。
    男ヒロインの方が本命なんじゃないかと思ったくらいで。
    • 参考になった 2
    投稿日:2016年04月15日
  • きゅん死にしそうになる(笑)
    【ストロボ・エッジ】といい、この作家さんの作品には心奪われます。
    ストーリー展開のテンポもよく、絵の綺麗さはもちろんの事、何といってもキャラの表情の表現力が素晴らしく表情一つで切ない気持ちが伝わってきます。
    くっつきそうでくっつかない二人というもどかしさに嫌味がなく、作中にもある「じりじりと探り合う あと一ミリみたいな言葉と態度」、高校生の恋愛模様を描かれているものの、これぞまさに恋愛の醍醐味だなと思いました(笑)
    最初から最後まで一気に読めます!お薦めです!!
    • 参考になった 2
    投稿日:2016年04月15日
  • 匿名希望
    手に汗握る!
    発売日に欠かさず購入する程大好きな作品! ちりばめられる伏線と、少しずつそれを解きながら熱く展開していくストーリーがすごいです!
    • 参考になった 0
    投稿日:2016年04月15日
  • もがく双子
    双子の兄弟、郁朗と朱也の話。双子って不思議だ。同じ日に母の胎内から誕生したはずなのに、ホンの数分、もしかしたらホンの数秒、早く空気に触れたというだけで《兄》と《弟》になる。なにもかもが同じのようでいて同じじゃない。兄は兄らしく。弟は弟らしい。親の眼にはそう映る。だから、また、ひとつになろうと、気づいた方からもがきだす。
    • 参考になった 5
    投稿日:2016年04月15日
  • ネタバレあり
    素直で純な2人♪
    【ブルースカイコンプレックス2】
    ちゅう止まりだった1巻の続編♪
    ついに! その時がっ!!(≧∀≦)ノ
    超淡白な子だと思っていた楢崎元親。
    顔に出ていないだけで、本当は
    「俺だってお前としたかったよ」
    だとさw
    そして、恋敵もどきの登場で、
    夏生に対するどうしようもない執着心が芽生えた、
    自身もビックリの元親。
    元親も夏生も素直で純な子で、素敵だよ♪
    • 参考になった 2
    投稿日:2016年04月15日
  •  そのシンプルでやさしい言葉は、私たちの心を深いところで揺さぶり、突き動かします。
    〈あくことなくものを手に入れ、ものをつくり続(つづ)けることが、いまの社会を動かしています。もしこの動きがストップしたら、明らかにお金の流(なが)れはストップします。お金の流(なが)れがストップしたら、不景気(ふけいき)という妖怪(ようかい)がひとりひとりをおそうでしょう。
     しかし世界(せかい)をおそっているのは、じつは欲深(よくぶか)さの妖怪(ようかい)なのです。この欲深(よくぶか)さを満足(まんぞく)させるためには、もちの悪いものをつくらなくてはなりません。たくさん売らなくてはならないからです。
     1個の電球(でんきゅう)は、1000時間以上使うと切れてしまいます。しかし10万時間も20万時間ももつ電球(でんきゅう)もあるのです。しかし、そういうものをつくってはいけないのです。
     なぜなら、電球(でんきゅう)をどんどん売らないといけないからです。働(はたら)いて、ものを買い、使い捨(す)てする。そんな文明(ぶんめい)でなければいけないからです。
     このような悪循環(あくじゅんかん)の中に、わたしたちはいるのです。〉

     2012年6月にブラジルのリオデジャネイロで開催された国連持続可能な開発会議(リオ会議)で行われたウルグアイのホセ・ムヒカ大統領(当時)の演説内容をまとめた絵本『世界でいちばん貧しい大統領のスピーチ』(汐文社、2016年4月1日配信)の一節です。
     ムヒカ前大統領は在任中(2010年3月1日~2015年2月末)も、大統領公邸には入らず、郊外にある古い家(農場)からフォルクスワーゲン(ビートル)を運転して仕事に通いました。家にお手伝いさんはいません。奥さんと犬との生活は質素そのもの。大統領報酬の大部分は弱者のために寄付して、夫婦は月1000ドルほどで質素な生活をしていたところから、〝世界で一番貧しい大統領〟といわれるようになったというわけです。
     リオ会議におけるスピーチが世界の多くの人びとに感動を与え、日本では電子化の底本となる絵本(紙書籍)が2014年3月に出版され、版を重ねています。出版元の汐文社(KADOKAWAグループ)によれば、『世界を動かすことば 世界でいちばん貧しい大統領のスピーチ』(角川つばさ文庫、2015年10月15日配信)、『世界でいちばん貧しい大統領からきみへ』(汐文社、2016年4月1日配信)などの関連書もあわせて累計20万部を突破したそうです。
     朝日新聞(4月8日朝刊)によれば、4月5日初来日したムヒカ前大統領は7日、東京外国語大学における講演の中でタックスヘイブン(租税回避地)をめぐって世界的な大問題となっている「パナマ文書」に触れ、「自分の資本を増やすためだけにお金を使っている人がいる。ばかげた悲惨なことと、若い人たちはたたかわねばならない」と批判したという。
     明るみに出たパナマ文書のなかに本人もしくは親族や親しい友人などの名前があがった世界の政治リーダーたち――イギリス・キャメロン首相、ロシア・プーチン大統領、中国・習近平国家主席らは、「自分の資本を増やすためだけにお金を使っている」という批判にどう答えるのでしょうか。アイスランドの首相は名前が挙がるや、はやばやと辞任を表明しました。
     表向きの顔とは別に裏ではタックスヘイブンの恩恵に浴していたらしい世界の政治指導者たちとムヒカ前大統領の間には深い溝があるようです。
     人間にとって「幸せ」とは何か――。ムヒカ前大統領は、こう述べています。

    〈人類(じんるい)がほらあなに住(す)んでいた時代(じだい)の生活(せいかつ)にもどろう、と提案(ていあん)しているのではありません。時代(じだい)を逆(ぎゃく)もどりさせる道具を持とうと言っているのでもありません。
     そうではなくて、いまの生き方をずるずると続(つづ)けてはいけない、もっとよい生き方を見つけないといけないと言いたいのです。わたしたちの生き方がこのままでよいのか、考え直さないといけない。そう言いたいのです。
     古代(こだい)の賢人(けんじん)エピクロスやセネカ、そしてアイマラ民族(みんぞく)は、つぎのように言いました。
    「貧乏(びんぼう)とは、少ししか持っていないことではなく、かぎりなく多くを必要(ひつよう)とし、もっともっととほしがることである」
     このことばは、人間にとって何が大切かを教えています。〉
    〈水不足や環境(かんきょう)の悪化(あっか)が、いまある危機(きき)の原因(げんいん)ではないのです。ほんとうの原因(げんいん)は、わたしたちがめざしてきた幸せの中身にあるのです。見直さなくてはならないのは、わたしたち自身(じしん)の生き方なのです。〉

     限りなく多くを必要として、もっともっとと欲しがること、それこそが貧乏ということだ、少ししか持っていないことが貧乏ではない――ムヒカ前大統領の考えは、一点の曇りもなく明快です。初来日したムヒカ前大統領――ウルグアイでは「ペペ」の愛称で多くの国民から慕われています――の言動を多くのメディアが取り上げました。報道を通じてその主張や人柄に触れた読者も少なくないと思います。
     しかし、もう一度、ホセ・ムヒカがウルガイ大統領として国連会議で発したメッセージを初めて日本人、とりわけ次代を担う世代に伝えた本書を手にとっていただきたいと思う。文章を担当するくさかよしみさんとイラストを担当する中川学さんのコラボによる絵本です。ムヒカのスピーチ――その主張、願い、生き方が子どもたちを意識したやさしい、それでいて的確な言葉で綴られ、中川流和ポップなイラストで描かれています。
     京都の寺院で僧侶をしつつ、イラストを描いている中川学さんは、この企画に参加することになったいきさつを自身のブログ「坊主な日々」(2015年3月25日付)
    でこう綴っています。
    「この本を手がけることになったきっかけは、ブックデザイナーの鷺草デザイン:上野かおる氏より、お声をかけていただいたから。
     上野さんと、著者であるくさばよしみさんは昔からのご友人で、くさばさんがムヒカ大統領の演説を日本の、特にこどもたちに知らせたい、と思い立たれて、上野さんに声をかけ、僕にまわってきたというご縁なのです。
     僕は、ネットでムヒカ大統領の講演の存在は知ってはいたのですが、詳しい内容までは知らず、くさばさんの原稿を読んで心動かされて、引き受けることにしました。
     どういうところに魅かれたかというと、「この大統領、『小欲知足』を語っている」という驚きでした。
    『小欲知足』は仏教もしくは老荘思想のことば。
     人間の不幸は、飽く事の無い欲望に身をまかせてしまうから生まれる、という考え方です。
     東洋的な考え方だと思っていたので、それがウルグアイの大統領から発信されているという事実に衝撃を受けました。
     当の東洋の大国たちの指導者から、今もっとも聞けない思想なのに」

     ものに囲まれ、さらにものを求めて貴重な時間を消費する生活がほんとうに「幸せ」といえるのでしょうか。〝ホセ・ムヒカの世界〟を色鮮やかな40ページに凝縮した絵本『世界でいちばん貧しい大統領のスピーチ』。もし、子どもがいるならぜひ一緒に読まれることをおすすめします。(2016/4/15)
    • 参考になった 6
    投稿日:2016年04月15日
  • 逆張り商法の秘訣を大公開!
    大手小売業は司令塔(本部)が徹底的な管理を行う「チェーンストアモデル」を採用しているが、ドン・キホーテでは、現場にすべて権限を委譲し、仕入れから値付けまで現場にやらせ、上は口を出さない。さらに、営業目標は各個人に立てさせる徹底的な成果主義を貫いている。それにより、創業以来26年間連続で増収増益という前代未聞の偉業を達成し、2015年6月期には年商6840億円、従業員数約32,000人(パート含む)の巨大小売業にのし上がった。これらを実現してきたのが、創業者の安田隆夫・前会長である。本書は、他の企業人とは異なるユニークな経営哲学の持ち主である安田隆夫氏の波乱万丈の一代記。ビジネスの世界に新風を吹き込む独自の経営哲学が余すことなく披露されている。
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    投稿日:2016年04月15日
  • 英国No.1エコノミストによる“新たな警告”
    欧州の主要国ほぼすべてを含む28カ国が加盟するEU(欧州連合)は現在、債務問題、移民・難民問題など、さまざまな難題を抱える。統治機構の欠陥を指摘する声も大きくなってきている。本書で著者は、他国・他地域に明らかに遅れをとるEU経済をはじめ、山積する諸問題を解決するためには、EUの根本的改革が必要であり、それが難しいのならば解体して新たな連合を目指すしかないと主張する。EUの歴史や各国の情勢を踏まえつつ、ユーロ圏を二つに分割するなど、あらゆる可能性を検証しつつ、大胆なシナリオを描く。キャスティングボートを握る国の一つである英国のEU離脱の可能性についても、メリット・デメリットを冷静に分析し考察している。
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    投稿日:2016年04月15日