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3501~3525件/11365件 を表示

  • 匿名希望
    過去が
    変態な柴田さんにもトラウマがあったんですね~、なんか近づく予感がみなぎってきていて続きが楽しみです。受けの子も可愛いしわんちゃんも可愛いですね
    柴田さんのプロ並みの料理の上手さ
    こんな家政夫さん欲しいです
    • 参考になった 3
    投稿日:2016年12月30日
  • 時間をかけて読んで欲しい漫画
    キャラの役割がハッキリしていて、笑いどころ満載の漫画です。
    書道がテーマなのでどうしても説明的なコマも多いのですが、
    ストーリーに密接に関係しているので、
    ちゃんと読むことをオススメします。
    ただ、正直言って主人公の男の子は好きにはなれなかったです w
    • 参考になった 3
    投稿日:2016年12月30日
  • 昔から虫が大の苦手なので、表紙のオゲハの背後に見える脚の質感にゾクッとしつつ…。
    ある日突然空から降ってきた謎の生物。それを発見した少年キジとの心温まる交流が…と思いきや、キジは生物の入った卵に棒切れをぶっ刺し、中身を引きずり出して脚をつかんでズルズル引きずって家まで持ち帰り。オゲハという名前も「アゲハ蝶の汚いヤツだから」という理由で付けられます。
    幼い女の子のような顔をして、頭から背中にかけては人間の身体を持ち、人の言葉をしゃべるオゲハ。
    オゲハがかわいそう!キジひどすぎ!と思う一方、じゃあ自分は虫と出くわしたらどうしているか…と思うと自分のエゴに気づかされたりします。
    最初はオゲハに不気味さしか感じられませんでしたが、キジを守ってくれる存在と信じ、何をされても信頼しきっているけなげなオゲハが段々可愛く見えてきます。キジの心境にも変化が見られ、いつしか二人は兄弟のような関係に。しかし二人の周りにはオゲハを探す何やら不気味な影が…。
    虫が苦手な人にぜひ読んでほしいです。オゲハちゃん可愛い。
    • 参考になった 0
    投稿日:2016年12月30日
  • 現役書店員さんによるエッセイ漫画。笑いながら一気読みしました!
    本好きなら一度は憧れる「書店員」ですが、本に囲まれて働くということは実際はどういうことか…大量の品出し、タイトルうろ覚えのお客様からの謎かけみたいな質問、外国人オタクからの熱い問い合わせ…などなど、静かな店内の裏では戦場のよう。
    とにかく書店員の面々もお客様もキャラが濃い!!!海外のBL大好きヤオイガールズに「ワタシタチサガシテマス メチャンコ人気アルBL」と言われ、パニックのあまり田●源五郎先生しか思い浮かばなくなる話が大好きです。何が起こってもとにかく必死に対応する本田さんに、本への愛を感じました。
    本屋さんの裏側や仕事内容のお話しもあり、漫画好きならぜひ読んでほしいです!
    • 参考になった 0
    投稿日:2016年12月30日
  • じいさん×幼女モノが大好きです…。
    超能力や魔法使いモノにありがちな、力を暴走させて家の中や街をめちゃめちゃにするシーン。たいていはただの演出シーンとしてそこで終わりますが、蔵六じいさんはそんなこと許さない!!子供でも大人でも超能力者でも、悪いことをしたら叱る!!生意気幼女やツンツンキャラが真正面からおっさんに怒られるマンガ、貴重です。
    大声で叱り飛ばす蔵六さんは厳しいようで、実は謝ってみんなと仲直りするタイミングを作ってくれているのです。私も蔵六さんみたいなおじいちゃんが欲しい…。
    そんな昔気質な頑固爺さんの蔵六と、過酷な運命を背負いながらもまだまだ子供の紗名。ホームドラマ的な日常シーンと緊迫する戦闘シーンの対比や、ストーリー展開にもスピード感があって引き込まれます。続刊も電子化されてよかったー!!
    • 参考になった 4
    投稿日:2016年12月30日
  • 絵がすごく綺麗でエロかわいい!両親の死をきっかけに叔父と暮らすことになったちづる。子供のころからずっと一緒にいたけどちづるは叔父さんのことが好きになってます。結婚もせず、一人で自分を育ててくれたイケメンの男性が身近に居たらそりゃあすきになっちゃいますよね。お風呂で勢いのまま告白して体を触られたのをきっかけに二人の距離がぐぐっと縮まるのですがやっぱり身内という禁断が壁になってきます。そこをどう乗り越えていくのか今後の展開が気になるところ!じれったいけどラブラブな2人に注目です!
    • 参考になった 6
    投稿日:2016年12月30日
  • 芥川賞・直木賞の季節がやってきました。先日、第156回の両賞候補作が明らかになり、2017年1月19日に受賞作の発表となります。ここで、前回の芥川賞作品を振り返ってみようと思います。

    第155回芥川賞を受賞した村田沙耶香さんは、純文学新人賞はすでに野間文芸新人賞と三島由紀夫賞を受賞していて、この芥川賞受賞によって晴れて“三冠王”となりました。代表作のひとつ『殺人出産』では、10人産めば1人殺してもいいという世界を描くなど、作家仲間から呼ばれている「クレイジー沙耶香」というあだ名通り、独特の作風が特徴です。

    受賞作の『コンビニ人間』は、子供の頃から周囲と感覚が違っていた女の子が主人公。死んだ鳥を見つけたら、ふつうの子供だったら可哀想だから埋めてあげようとか、気持ち悪いから逃げようというふうになると思いますが、この主人公は「お父さん、焼き鳥好きだから、今日、これを焼いて食べよう」となる。万事がこんな感じだから周囲から浮いてしまい、次第に自分の殻に閉じこもってしまいます。

    そんな主人公が大学時代に出会ったのが、コンビニバイト。マニュアルが支配する世界では、マニュアル通りに行動していれば“人間”として扱ってもらえます。実際にコンビニバイトを続けている村田沙耶香さんによる“コンビニ愛”あふれる描写とともに、主人公が活き活きとコンビニバイトに励む姿が描かれています。

    マニュアルなど社会の規範に翻弄される弱い人の悲劇をジメッとした文章で描いた文学作品が多いなか、『コンビニ人間』は逆に、喜々としてマニュアル人間になっていく主人公をカラッとした文章で描いている。だからといってマニュアル人間を肯定しているわけではなく、読めば現代人の悲しさがジワッと伝わってくる。そこが新しいと思いました。ラストも圧巻。「読書芸人」たちもオススメする傑作です。
    • 参考になった 2
    投稿日:2016年12月30日
  • 苛烈な運命を辿る主人公・シュウジの人生に救いはあるのか。重松清といえば温かい家族の物語、と勝手に思っていた私は、『疾走』を読んで、この著者がどこまでも主人公を追い込んでいくことに驚きました。

    プライドが高すぎる兄を中心に回っていたシュウジの家庭は、兄の“崩壊”をきっかけに一家離散へと向かいます。放火、いじめ、借金、一家離散、セックス、暴力……。シュウジは孤独に喘ぎ、そして孤独だからこそ、魂の深いところで人とつながることを切望します。時折、聖書の言葉が引用されますが、シュウジの人生は、聖書が書かれた時代に生きた人々と同様、苦難の連続です。

    読んでいて辛くなるかもしれません。しかし、だからこそ、ラストシーンが胸を打つのだと思います。心にずっしりと響く名作です。
    • 参考になった 1
    投稿日:2016年12月30日
  • 2011年「このマンガがすごい!」の6位に入ったこちらの作品ですが、今!今が一番いい!さらに熱く盛り上がっているのではないでしょうか!
    周りのみんなが口々にしているのが「絵を見ているだけで幸せ。」…わかります!本当にマンガではなかなかないことなのですが、同じ絵をずぅーと見惚れてしまいます。
    中央アジア・シルクロードの生活を描いているのですが本当に面白いです。とにかくまずは1巻読んでくださいませ。お願いします。もうそこから夢中になること間違いなし!!
    主人公アミル(美人)と旦那様のカルルクの2人の話も大好きですが、パリヤ(すっごく不器用な女の子)の話が大大好きです!でもやはりアミル&カルルクが面白い。アミル20歳、カルルク12歳。本当に素敵な物語です。是非!
    • 参考になった 10
    投稿日:2016年12月30日
  • 女性との体験マンガの第一人者が、いつものマンガではなく活字で、自身の思考を紡ぎ出した逸品。体験マンガとはいえ、読者はあくまで“マンガ”として読むので、正直あまり考えずにコマを追っていることが多い。けれども、描き手は実際に女性との行為の間や、そこに至るまでの過程をすべて頭のなかに止めているわけで……行為の最中にメモを取っているわけではないことを考えると、もはや尋常ではない。本書は、そんな著者の思考過程を活字化したもの。心の存在、死への恐怖、拡張精神などについて独自の解釈と理論でアプローチしていく姿は、マンガのイメージとは異なる人物像を抱くかもしれない。
    • 参考になった 0
    投稿日:2016年12月30日
  • 著者の個人ブログ「オンナは女神さま」で連載していた小説を1冊にまとめたのが本書。リアルとバーチャルの融合をテーマに、体験マンガのようなアプローチで、著者自身が成田アキラとして劇中に登場する。成田アキラのバーチャル世界での人物がアバ・アキラで、アバ・アキラこそが本編のもう一人の主人公。「シンクロニシティ」が本書のモチーフの一つとなっており、リアルとバーチャルの境界をつなぐ手段として作中で有効に機能している。体験マンガのような精緻な情景描写はないものの、スピーディな物語展開と、直接的な表現が読み手に映画を見ているような感覚を抱かせる。独自の世界観を持った成田アキラらしい娯楽小説が産声を上げた。
    • 参考になった 0
    投稿日:2016年12月30日
  •  安倍晋三首相の「真珠湾訪問」によって、「戦後」は終わったのでしょうか?
     1941年12月7日午前7時49分(日本時間8日午前3時19分)、第一波百八十三機、続いて9時(日本時間8日午前5時)過ぎに第二波167機の日本海軍航空隊がハワイ・オアフ島の真珠湾に碇泊(ていはく)していたアメリカ太平洋艦隊に襲いかかりました。第一波攻撃のほぼ1時間後、ワシントン時間7日午後2時23分(日本時間8日午前4時23分)には「日本軍、真珠湾を攻撃す」という臨時ニュースの第一報がアメリカに流れました。日本軍が米英軍と戦闘状態に入ったことを伝える臨時ニュースが日本国内に流れるのは、アメリカの第一報から3時間たった7時18分のことでした。

     その日――日本で、アメリカで、そして世界で何が起き、何が始まったのか。敵味方の指導者、将軍、兵、民衆の姿を、真実ないし真実と思われる記録だけをもって「その日」の再現を試みた一冊の本があります。戦時下を医学生として過ごし、戦後忍法帖シリーズで知られる人気作家となった山田風太郎『同日同刻 ――太平洋戦争開戦の一日と終戦の十五日』(筑摩書房、2014年12月19日配信)です。〈(太平洋戦争を語る手段として)同日、できれば同刻の出来事を対照することによって、戦争の悲劇、運命の怖ろしさ、人間の愚かしさはいっそう明らかに浮かびあがるのではなかろうか〉と考えた山田風太郎は、多くの指導者、将官ばかりではなく、民衆の「語り部」の役割を果たすことの多かった作家の記録も丹念に読み込み、その一人、太宰治の短編小説『十二月八日』を引いてこう綴ります。

    〈この年「ろまん燈籠」「新ハムレット」などを発表し、十月文士徴用を受けたが胸部疾患で免除された三十三歳の作家太宰治は、一主婦の記録に託してこう書いている。
    「しめ切った雨戸のすきまから、まっくらな私の部屋に、光のさし込むように強くあざやかに聞えた。二度、朗々と繰返した。それを、じっと聞いているうちに、私の人間は変ってしまった。強い光線を受けて、からだが透明になるような感じ、あるいは、聖霊の息吹きを受けて、つめたい花びらを胸の中に宿したような気持。日本も、けさから、ちがう日本になったのだ」〉

     太宰は妻の津島美知子をモデルに、「主婦の日記」という形式で日米が戦争状態に入った「その日」を描きました。ちょうど半年前に生まれた長女も登場させた、原稿用紙20枚ほどの小品『十二月八日』は、直後の「婦人公論」1942年2月号に掲載されました。
     太宰が描く〈私の人間は変わってしまった〉〈日本も、けさから、ちがう日本になったのだ〉という気分は、当時の日本人の間で広く共有されていたようです。当時40歳だった作家・上林暁も「歴史の日」と題してこう書いている、と著者は続けます。
    〈「私はガバと起きて、台所で朝の支度をしている妹に向って叫んだ。
     『いよいよ、アメリカ、イギリスと戦争がはじまったよ』
     私はもう新聞など読みたくなかった。今朝来たばかりの新聞だけれど、もう古臭くて読む気がしないのだ。我々の住む世界は、それほどまでに新しい世界へ急転回したことを、私ははっきりと感じた。〉
    〈私はそばに寄って来た、五つになる女の子を抱きあげると、平生ぐずって仕方のない子だから、この際活を入れておこうと思った。
     『アメリカと戦争がはじまったんだから、もうぐずぐず言っちゃ、駄目だよ。好い子で居さえすりゃ勝つんだから』
     そんな言い方も、今朝はちっとも不自然でなかった。子供は素直にうなずいた」〉

     当時、医学生だった作家・加藤周一の文章も引用されています(『羊の歌』)。
    〈その朝、東京帝国大学医学部の学生加藤周一も、同級の学生たちと共に、本郷の大学の医学部の構内を、附属病院の方へ向って歩いていた。
    「そのとき、学生の一人が、本郷通りで手に入れた新聞の号外を読みあげた。すると私たちの間には、一種のざわめきが波のように拡がった。誰かが何かを言ったというのではなく、いわば言葉にはならぬ反応が集っておのずから一つの溜息のようなものになったのであろう。私たちは、そのとき太平洋戦争という事実と向き合っていた。
     私は周囲の世界が、にわかに、見たこともない風景に変るのを感じた」〉

     ちなみに作品『十二月八日』主人公のモデル、太宰の妻・津島美知子(2016年2月に亡くなった作家・津島佑子の母)は、後年、作品自体について、こう述べています。
    「長女が生まれた昭和16年(1941)の12月8日に太平洋戦争が始まった。その朝、真珠湾奇襲のニュースを聞いて大多数の国民は、昭和のはじめから中国で一向はっきりしない○○事件とか○○事変というのが続いていて、じりじりする思いだったのが、これでカラリとした、解決への道がついた、と無知というか無邪気というか、そしてまたじつに気の短い愚かしい感想を抱いたのではないだろうか。その点では太宰も大衆の中の一人であったように思う」(講談社文庫『回想の太宰治』より)

     戦前、女性には一切の参政権が与えられていませんからどうしようもなかったのですが、「さあ、新時代だ」と昂揚していく男たち(加藤周一は少しニュアンスがちがいますが)に比して、そんな世の中から一歩引いた冷めた視線が感じ取れ、歴史に「もし」はないことは重々承知していますが、それでもあの時代に女性がもっと役割を与えられていたら、だいぶ違った道筋になったのではないかと残念に思うのは私一人ではあるまい。

     話を戻します。ハワイ時間の12月7日、日曜日の朝に対米戦争の最前線になったハワイの領事館の外交官たちはどうしていたのでしょうか。

    〈三月から、ホノルル総領事館員森村正として、刻々真珠湾在泊のアメリカ艦隊の動静について報告していた日本海軍の諜報課員吉川猛夫は、朝食のパパイアを一さじ二さじ食べかけたとき、ズシーンズシーンと腹までひびく音響をきき、庭に走り出た。そして真珠湾上空に巻きあがる黒煙の中に日の丸の翼をひろげて飛ぶ機影を見た。
     彼は庭をつっ切って官邸に走った。そこへ喜多総領事も出て来た。
    「あれが日本機かね、おお、やっとる、やっとる。……」
     喜多総領事は涙を浮かべて吉川の手を握った。
    「森村君、とうとうやったね」
    「やりました、やりました」
     吉川も天を仰いで、涙を流しながら総領事の手を握り返した。〉

    〈・・・・・・正午過ぎホノルルの日本総領事には、七人の武装警官が拳銃や小銃を持って乱入し、書類を焼却しつつあった館員を捕えた。彼らは喜多総領事以下全員を並べ、その身体検査をはじめた。敵も味方も両眼血走り、顔面蒼白であった。約八〇キロの巨体を持つ喜多総領事の検査は特に厳重で、最後にサルマタまで下ろされた。すると平生豪快な総領事自慢の”男性”がチンマリと萎縮(いしゅく)しているのが見えて、吉川たちが思わず笑い出した。それにつられて警官たちも笑い出した。
    “Don't laugh !”と隊長が一喝したが、これで双方の緊張が一瞬に解けた。そのまま館員一同は監視のもとに拘禁された。〉

     未明の日本機の来襲を目の当たりにして歓喜した外交官たちが昼過ぎには衣服をはぎ取られて検査されて拘禁された。これが戦争の断面だ。

     一方のアメリカ、イギリス側はどんな状況だったのか。
     日本の8日午前5時は、イギリスでは7日午後8時です。8時のニュースを聞いていたイギリス首相チャーチルとアメリカ大統領ルーズベルトのこんなやりとりが紹介されています。

    〈・・・・・・短く日本機のパールハーバーへの攻撃が放送された。
     チャーチルはしばらく後報を待っていたが、待ち切れず、テーブルから起ち上って事務室にゆき、「ルーズベルト大統領を呼び出してくれ」と命じた。二、三分の後、大統領が出た。チャーチルはきいた。
    「大統領閣下、いったい日本はどうしたというのですか」
    「本当のことですよ、日本はパールハーバーでわれわれを攻撃したのです」
     と、ルーズベルトはいった。
    「これで、われわれはみな同じ舟に乗ったということになります」〉

     チャーチルの『第二次大戦回顧録』からの引用はこう続きます。
    〈「今や、ここに至って、アメリカが完全に、死に至るまでの戦争に入ったことを私は知った。かくして、われわれはついにこのとき戦争に勝ってしまったのである。ヒトラーの運命は定まった。ムソリーニの運命も定まった。日本に至っては、木ッ葉微塵(こっぱみじん)に打ち砕かれるであろう。
     米国は巨大なボイラーのようなものである。それに点火されると、作り出す力には限りがない。
     満身これ感激と昂奮という状態で私はベッドにつき、救われて感謝に満ちたものの眠りを眠った」〉

     奇襲を受けたハワイはもちろんのこと、アメリカ本土でも日本に対する怒りは爆発的でした。〈この黄色い野郎どもが!〉〈ジャップの出っ歯をいやというほど叩きのめしてやれ!〉という声が巷に満ちましたが、チャーチルのような指導層の中には、ドイツ・イタリア・日本に対する勝利を確信して、何年ぶりかの深い眠りについたものもいたのです。奇しくも12月8日は、ヒトラーのドイツ軍がソ連軍と白い壁の前に撤退を始めた日だった。ドイツのリッベントロップ外相からの電話で「真珠湾攻撃」を知ったイタリアのチアノ外相の〈余としては、この出来事の終局の利益については何らの確信が持てない〉という述懐に続けて、著者はこう綴ります。

    〈日本の八日午前五時は、モスクワでは七日午後十一時である。すなわちモスクワ前面の戦線では十二月七日最後の一時間に入ろうとしていた。そしてその日こそ、ソ連軍の猛反撃と零下三十度を越える極寒に耐えかねて、ドイツ軍がついにモスクワ戦線から吹雪の中で総退却を開始した運命の日なのであった。〉

     先のチャーチルの述懐、そして上の一節を併せ読むと、4年後の1945年――6月23日の沖縄陥落、8月6日広島、8月9日長崎への原爆投下、そして8月15日の終戦を告げる玉音放送と続いた71年前の夏の出来事は、その日――”運命の日”12月8日に決定づけられていたように思えます。

     同日同刻に何があったのかを信頼できる記録を採集し、太平洋戦争開戦の一日と終戦の15日を書きのこすことを意図した本書は、いうまでもなく真珠湾のことだけで終わりません。真珠湾奇襲は、マレー半島コタバル、タイ領シンゴラ、シンガポール、英領香港、フィリピンでも一斉に戦闘状態に入った同時多発作戦の一環だったわけですが、時間軸を揃えて記録が配置されているためその「戦争」というものが何であるのかがはっきりと見えてきます。

     これまで太平洋戦争開始の一日を見てきましたが、本書後半は終戦の15日間です。広島・長崎の被曝の日の記録は、人類が開けてしまった核の時代の黙示録そのものです。ここではそのひとつひとつを紹介はしません。ぜひ、本書を手にとってお読みください。
    ただ、太平洋戦争開戦時の首相・東条英機の次の発言を紹介しておきます。広島に原爆が投下された、その日の言葉です。
    〈この日まで疎開のことなどいちども口にしなかった東条は、
    「これはいかん」
     と、妻と娘にいった。
    「おまえたちはすぐ疎開の準備をしなさい。そして七ケ月、辛抱しなさい」〉
     この時、東条英機とその家族が暮らしていたのは、東京の用賀でした。

     2016年12月27日(日本時間12月28日)、オバマ大統領とともに真珠湾の地に立った安倍晋三首相は「戦後」との訣別を謳い、日本のメディアは首相が繰り返す「未来志向の日米同盟」という言葉を大きく伝えています。
     2013年4月、安倍首相は国会で「侵略の定義は学界的にも国際的にも定まっていない」と答弁しています。この答弁に表れている首相の「戦争観」を危ぶんで、オリバー・ストーン監督、高橋哲哉・東大教授ら日米53人が公開質問状を出しましたが、真珠湾訪問時のスピーチ、会見などにそれに正面から向き合う姿勢は見られません。過酷な時代を生きた人びとによる記録――歴史に目を閉ざして「未来」を語ることはできません。国会で、「ポツダム宣言」をよく読んだことがないと堂々と言ってのけた首相の「未来志向」は、日本の、そして世界の人びとの心に響くのでしょうか。
     戦争を、そして戦後の日本人の暮らしを見つめた山田風太郎の貴重な記録集『同日同刻』、『戦中派不戦日記』などの日記文学をこの機会にぜひ手にとっていただきたいと思います。(2016/12/30)
    • 参考になった 2
    投稿日:2016年12月30日
  • 「このマンガがすごい!2017」オンナ編2位にランクインした作品です。妹・春の死後、彼女の婚約者・冬吾と付き合うことになった夏美。妹の心を奪った冬吾と付き合うことにうしろめたさを感じつつも、だんだんと惹かれていく心。2巻で完結という短めのお話でありながら、深い深い心の矛盾と、矛盾に気づきながらどうしようもできない苦しみを描いていて、読んでいるこちらの心がバラバラになりそうでした。読み終えた後『春の呪い』というタイトルをもう一度見ると、とてつもない重みを感じるはずです。夏美は、冬吾は、この先笑って生きていくことができるのか……。
    • 参考になった 12
    投稿日:2016年12月30日
  • 広告や「このマンガがすごい!2017」オンナ編3位ランクインで何かと話題な「さびレズ」こと『さびしすぎてレズ風俗に行きましたレポ』。なかなかキャッチーなタイトルですが、結構真面目な…というか作者の方が命を削って描いているんだなぁとひしひしと伝わってくる、渾身の実録エッセイマンガです。高校卒業から10年の息苦しい日々。バイト先のロッカーにこんにゃくを常備して齧っていた話とか、さらっと描いてますけど、よくよく考えるとすごくすごく苦しかったんだなあと…。そういう自分の見せたくない内面をさらけ出すって、とても勇気がいることだと思うんですよね。何様なんだって感じですが、その勇気に拍手を贈りたい…! 2作目の『一人交換日記』も、相変わらずさらけ出してる感満載でおすすめです。
    • 参考になった 10
    投稿日:2016年12月30日
  • “○○の刑”と称して猟奇的な殺人を繰り返す連続殺人犯。一番衝撃だったのは、出生当時の体重まで肉を切り落としていく“母の痛みを知りましょうの刑”。痛すぎて読むのをやめようかと思いましたが、ハラハラする展開にページをめくる手がとまらず、一気に読んでしまいました。痛さのクライマックスは1巻なので頑張って耐えましょう!
    • 参考になった 4
    投稿日:2016年12月30日
  • 切なさを書かせたら最高であります
    ゲイであることをひた隠ししたい受けと×ノンケの攻め。受けを好きだと意識してからの戸惑いとか、傷つけてしまってからの切なさとか、悲しみとか、この辺おげれつ先生さすがデス。どれだけ辛いだろうか?ゲイとノンケの恋であります。この作家さんにしてはエロは少なめですが、やはり絵はとてもきれいでした。修正が、何これってくらい真っ白でガッカリでした(泣)
    二人には本当に幸せになってほしいと思いました。後日談あればまた読みたいです。
    • 参考になった 3
    投稿日:2016年12月29日
  • 愛の物語
    独特のタッチで描かれた漫画で、
    現在、過去、未来が交錯し、どこに進んで行くのだろう?
    と考えてしまいましたが、楽しく読めました。
    強力なキャラも話しを盛り上げてくれます。
    読み終わって感じたのは主人公の愛でした。
    • 参考になった 0
    投稿日:2016年12月29日
  • 見事な構成の漫画
    シンプルな設定なのですが、
    見事な構成で最後までドキドキしながら読めました。
    色々な絵柄を書き分けるので有名な作者ですが、
    この漫画も内容と絵柄がマッチしていて、そのあたりも流石です。
    とても強くオススメします!!
    最後まで読んでトーストが無性に食べたくなりました w
    • 参考になった 5
    投稿日:2016年12月29日
  • 今月のおすすめ
    お話の構想はよくできているな~と感心させられました。1を読むと必ず続きを読みたくなるので、1を購入する際は、2も購入する覚悟で購入してくださいね。私的には、2人の1か月の関係をもっとガッツリ書いて欲しかったな~と。まだまだ読みたかったので、☆4つで。
    • 参考になった 2
    投稿日:2016年12月29日
  • 最高です
    作家買いです。
    面白かったです。
    さすがです。
    本当にお上手な方だと思います。
    物語、登場人物、絵、エロ、細かな動作や会話の表現、全て間違いないって感じ。
    それでも今回は、おげれつたなか先生の作品の中ではエロは抑えめではないでしょうか。(あるけどね)
    登場人物が「キャラクター」じゃなくて、「人間」です。
    リアルなんて知らないんだけど、リアリティがあります。
    ギャル男でアホだけどピュアな受、先生お好きなんだろうなと思いました。可愛かったです。
    • 参考になった 0
    投稿日:2016年12月29日
  • エロ‼ なのに泣ける!
    満点=★★★
    エロ ★★★
    ストーリー ★★★
    絵 ★★★
    作家買いの要素もありますが、おげれつ先生の作品で失敗したことないんで、ためし読みして即買いしました。
    エロの分量・内容・濃さ、美味しかった〜。
    ストーリーが!何ヵ所か泣きました。拭いた涙が、また出てきたよってゆー驚き。
    絵が上手い(当たり前か…)ので、全てが違和感なく、すんなり入ってきます。
    • 参考になった 1
    投稿日:2016年12月29日
  • 今月のおすすめ
    ハマった、ハマった!!私ってSなんだと気づかされた作品です。(笑)いや~面白かった。かなりハードなBLって感じ。苦手な人はご注意ください。ダグラスサイド、チカサイドでストーリーが進んでいくのも、私好みでした。
    • 参考になった 4
    投稿日:2016年12月29日
  • ネタバレあり
    今月のおすすめ
    兄妹ものが大好物の私にとって久々のヒットでした♡ そしてなにより、物語の流れがゆるやかでやさしい。出だしの、キスシーン、桂ちゃんの「え?いや「新婚さん」だし・・・」ってセリフにもキュンとした。BL作家さんだけあって、いい感じにゲイの友人も絡めてきます。4巻からようやく物語が動き出しそうです。今後に高期待!!
    • 参考になった 3
    投稿日:2016年12月29日
  • 匿名希望
    神様の恋
    前作のスピンオフだそう。神様同士の恋愛のお話になりそうですけれど1話目ではまだ愛も恋もわからない状態ですね。神史のキャラクターが個性的でカワイイ♪
    • 参考になった 3
    投稿日:2016年12月29日
  • 匿名希望
    美しい女性を描く大西巷一の短篇集
    短篇集だけど色々な旧劇を描いた感じで、原作・主題がある話が多そう(知らないのもあるのでその辺細かくわからないけど)
    良い悪いは置いといて、基本的にいずれもアダルティなシーンが含まれる。
    絵が丁寧で線が好みなので読みやすく、キャラクターの心情もちゃんと描かれていて所謂「まんがで読破」より短くまとまっているし、女性もかわいいのでオススメ。
    • 参考になった 6
    投稿日:2016年12月28日