レビュアー種別
  • レビュアー種別
表示形式
  • 表示件数
  • 表示順

3501~3525件/9765件 を表示

  • 匿名希望
    濃ゆい日常感
    甘党オネエ系攻め×劇辛党粗暴でも実は優しい受け(リーマン)の、軽い喧嘩はあれどラブな日常を綴った話です。どっちかというとリアル寄り(?)で、キャラも立ってるし(主人公だけでなくその周りの人達も暖かくて良い!)、エロがゴールじゃなくて日常の中の味のある会話と同等な感じで在るのがすごく好きです。このカプの続編も読みたいなあ。。この作家さんの中では最初にこれをお薦めします。他にもう1カプ(高校生)の話が入ってます。
    • 参考になった 0
    投稿日:2016年06月15日
  • ネタバレあり
    絵は綺麗です。
    ストーリー展開がかなり駆け足で、全3話なので仕方ないかなとは思いますが、終わり方が中途半端な気がします。
    ヘタすると最終話自体終わってないんじゃないかくらいで、ページをめくってビックリでした。「あ、これで終わりなの?」って感じで(笑)
    最後の読み切りの方がまとまっていたように思います。
    • 参考になった 2
    投稿日:2016年06月15日
  • 花より男子には負けるけど...
    話の展開もサラーっといって、「ここ結構あっさり片付けたな」とか思うとこもあるけど、全6巻なので一人一人の話をしっかり書き込めないのは仕方ないです。
    そこを気にしなければ、普通に楽しめる作品だと思います。
    • 参考になった 4
    投稿日:2016年06月15日
  • 匿名希望
    ★コラボフェア★
    東京下町育ちの50,60代の方が特に懐かしい内容のようですが、年齢は幅広く楽しめると思います。少し言葉や近代の予備知識があった方がより面白いです。論理的な話が苦手な方には向かないかもしれません。巻の最初の方と最後の方はイマイチなので、避けて購入した方が良いです。
    • 参考になった 5
    投稿日:2016年06月15日
  • キュンとしてしまった…‼︎
    幼馴染を含めた三角関係…よくある設定の恋愛モノといえばその通りなのですが、続きが何となく気になって読み進めると、どんどんキュン死に展開が。
    特に最新5巻からの恋愛模様が堪らんです。
    少女漫画好き、恋愛もの好きなら読んで損は無いです。
    オススメです。
    ちょっと釣り目のヒロインも可愛い。出てくるイケメンは本当にイケメン。
    面白いから早く続き出て欲しいな。
    • 参考になった 10
    投稿日:2016年06月15日
  • 匿名希望
    イラスト無し!!!
    購入後に内容を確認してから、イラストが無いことに気付きました。
    詳細にきちんとイラストが無いことを表記していてほしかったです…
    • 参考になった 2
    投稿日:2016年06月14日
  • 匿名希望
    懐かしいネタが多い★コラボフェア★
    作者と同年代なので、懐かしいギャグネタにあるあると共感出来ます。かと思いきや、人情話もあったりと、ギャグ回とそうでない回のバランスが絶妙で読んでいて飽きないです。
    • 参考になった 1
    投稿日:2016年06月14日
  • ★レビューCP★ 乙女のバイブル
    もうかなり昔の漫画ですね。
    「耳をすませば」「猫の恩返し」の原作者になります。
    当時は200万乙女のバイブル(途中から250万乙女のバイブル)がキャッチフレーズになる程でした。
    絵はやはり昔の絵柄ですが丁寧に描かれているのと初期はまだまだといった感じですが後半になるにつれてどんどん上達していきます。
    昔のよくある少女漫画三角関係や友情の縺れ等を丁寧かつ10巻で完結に描かれています。
    ダラダラと長引いてもいないので簡単に読めると思います。
    続編のengageは続編と呼べる程でもないおまけ程度で主役級が殆ど出てきませんのであまり期待せずにお読み頂けたらと思います。
    • 参考になった 4
    投稿日:2016年06月14日
  • 匿名希望
    相変わらず面白い視点※
    ※但し、正しいとは言えない。
    井沢氏の視点は面白い。読み物として楽しめる。
    ただこの知識をそのままに自分の意見として受け売りするのはおすすめしませんが、
    • 参考になった 0
    投稿日:2016年06月13日
  • 匿名希望
    ネタバレあり
    良質な筋肉!
    肉体美にうっとり。腹筋がステキすぎる!エッチも初めはあんなに躊躇してたのに段々感じてたまんない~って感じが良いです。ネコになるのは・・・(ネタバレ)南海(メガネの方)です。ストーリーも橋本あおいさんのははずれなしです。
    • 参考になった 6
    投稿日:2016年06月13日
  • ネタバレあり
    公安もの、お好きですか?
    『デンパ男と~』読了後、おや?と思いました。
    いえ、タイトルにもなっている性格の二人ーークールなエリートと溺愛デンパ男の二面性を持つ攻めと、遊び人を装うが中身は純情オトメ野郎である受けが、押したり引いたり悩んだりしてこれぞBLという感じで、小山田あみさんの美麗でエロいイラストもあって、イイんです。
    でも『SH~シュガーハイ~』『愛は裏切らない』(どちらもオハル名義)の作家さんにしては物足りないというか……
    しかし続く『溺愛オトコと~』を読んで、やっぱりこの方だなと思い直しました。そうですよね、鑑識員と公安官僚を出すなら爆破テロで協力者作業でハニートラップはハズせませんよね。そして痛々しい受けも。
    基本的にラブエロ“馬鹿”ップルなのは2巻でも変わりませんが、本命以外とのHが地雷の人は1巻を堪能するに留めるほうがいいかもしれません。前記の2作品のテイストが好きな人や重くて濃いめの公安もの(「MOZU」シリーズとか「外事警察」とか)が好きな人は続刊もどうぞ。
    • 参考になった 3
    投稿日:2016年06月12日
  • 匿名希望
    きれいな物語でした。
    まず、画面がきれいです。ひとつひとつの線や影、空間がきれいです。
    そして、誰かを好きって、いいなぁと思える物語でした。
    • 参考になった 2
    投稿日:2016年06月12日
  • 匿名希望
    面白いと言えば面白い
    面白いと言えば面白い。やたらにクラッシックな擬音がやたらに使われているレトロさも現代には珍しくうけるのだろう。
    • 参考になった 1
    投稿日:2016年06月12日
  • おっさんがもだもだd(^o^)b
    『ふたりの熱量』に掲載されていた『右か左か』のCP、北條と南海の続編。
    前回で生涯のパートナーはお互いである、確認した二人だけれど、肝心なことの決着がついていなくて……というお話。
    それだけでなくて、例えば親に対してのカミングアウトや、同棲しようってことになったときの会社への説明など、同じ会社で40代の二人には問題が山積。
    どちらかというと几帳面で神経質そうな北條が、そこら辺はざっくりと解決していき、ちょい軽めに見える南海の方がぐるぐる悩んでいておもしろいです。
    「お前の餃子が何でかうまい」とか「角煮はいい肉を探す旅から始まる」とか、何でもない日常が幸せっていいですねー。
    もちろん、橋本あおいさんだもん、えっちもあるよー。
    牡蠣とアスパラで、頑張れ、40代!
    • 参考になった 8
    投稿日:2016年06月11日
  • ものすごい心理戦面白いです
    無料10巻読んだ後に一括購入しました。それくらい面白いです!
    ライアー・ゲームのようなゲームでの駆け引きがメインですが、ゲーム内容もさることながらストーリーも濃厚で、命のやり取りが激しいです(負けたら死ぬ、みたいな)なので、軽い読み物ではないです。
    心理戦の駆け引きには毎回驚かされます。意味のなさそうなやり取りも後になると凄く関わってくるのでナナメ読みは危険!
    ストーリーも軽くはないので、多少のグロが平気な方、駆け引きのやり取りが楽しめる方にはオススメしたい作品です。
    • 参考になった 1
    投稿日:2016年06月11日
  • 匿名希望
    泣いた!!
    途中せつなくて泣いてしまいました。
    セリフなしのシーンが結構多くて、それがまたいい!!
    表情だけで心情を描けるってとても素晴らしいと感じました。
    受けが一旦は行為を怖がって拒否するっていう展開が私好みでした。
    • 参考になった 3
    投稿日:2016年06月11日
  • 匿名希望
    推理小説好きにおすすめです。
    第一巻を読めばわかりますが、きちんと結末まで構想を練られたうえで連載されていることが分かります。
    ストーリーは、オキナガという不老不死の人間が題材ですが、決してファンタジーではなく本格推理小説好きでも楽しめるミステリとなっています。ヒロインが多くの男性にとって性的魅力があるとは言い難いキャラクターに描かれていることも、内容を現実的なものとすることに一役買っており非常に好感が持てます。
    ゆうきまさみ氏は数々のヒット作を生んでいますが、その中でも一二を争う面白さではないかと思います。
    • 参考になった 3
    投稿日:2016年06月10日
  • 匿名希望
    コラボフェア
    懐かしい作品です。アニメや実写映画にもなっていますが、原作がやっぱり一番面白いと思います。剣心がかっこよく、やさしく、普段はちょと抜けてて、刀を振るっている時は眼つきやら何から別人のようですがとにかく強い剣心です。
    • 参考になった 0
    投稿日:2016年06月10日
  • そうとは思えないけどSFなんです。
    SFに明るいとは言い難いのですが、このお話結構すごいんじゃないかと思うんです。
    設定のひとつひとつは新しく無い(と思う)のですが、アレンジの仕方が絶妙というか。
    ただ、焦点が「恋愛」に強くあたっているので、
    男性や、恋愛ものに興味の無い方に勧めにくい点ではあります。
    (しかしその点は少女漫画としての正しい方向性かと?)
    でもー、引き込まれる話だし、伏線綺麗に回収して破綻もしてないし、
    9巻で綺麗に終わっているし、中々の秀作なのではないかと。
    SFに強い人が読んだら、どういう感想を持つのか知りたいんですけど、
    そういった人が読んでくれるかどうか、のハードルが高い気もします。
    (絵柄とか、感情の表現の仕方とか、苦手な人もいるかもしれない、私は好きですが)
    石田拓実さんて、何だかよく分からない、引き込まれる魅力がある。
    たまに登場人物の煮え切らなさにイラっとする事もあるのに、却ってリアルにも思える。
    特徴的で、あんまり器用とは思えない絵柄だけど、妙に色気がある。
    この漫画も前に読んだことあるのに、やはり引き込まれてしまった。
    • 参考になった 5
    投稿日:2016年06月10日
  • カラー版はイイかもっ!!
    お買い得期間中に全巻買いました。
    このカラー版の塗りは作者本人がどこまで監修しているのだろうか?
    おそらくは全体をそれなりにチェックはしているのだろうけど、
    アシスタントとか、あるいはこういう電子版カラーの塗り専門の人が居るのかな?
    まぁ、元々モノクロ原稿な訳だからイメージがちょっと変なトコも有るのは仕方無し。
    でももっと大胆に白いトコ(白抜き・白いまま?)も残しても良かったかもしれない。
    不必要に背景色(ベタ塗り)着けたりでちょっと安っぽく感じる部分も多いです。
    (まぁ、デジタル彩色で範囲塗り潰しは楽だからなぁ(笑))
    只、良いなと思ったのは夜のシーン!星空とか!
    モノクロでは表現しにくいトコも雰囲気が出ています。
    カラー版の電子版漫画はこれからドンドン進化して行くはずなので
    (カラー版の為に元々の原稿データが描かれる等)とても楽しみです。
    今はまだまだ塗り絵の域を出ていないものが殆どですから。
    理想はカラー原稿データと、モノクロ原稿データを、
    それぞれ別々で存在させることかなぁ。
    (網がけ・グレートーンや塗り絵でなく)
    • 参考になった 3
    投稿日:2016年06月10日
  • 匿名希望
    これは良作かも
    一ミリも期待しないでバカっぽい話だと思い読んだのに
    思いのほかまともな内容でびっくりww。ww
    いや馬鹿なんだけどそれなりに真摯な部分が伝わってきて本当に良かったと思うわ・
    「1000人の女とやるより一人の女と1000回したい」
    これはけっこう名言だと思います。
    • 参考になった 3
    投稿日:2016年06月10日
  • 可愛い恋愛マンガ
    初めて読む漫画家さんでした。短編集は苦手なのですが、どのお話もよくまとまっていて読みやすく、全部のお話が可愛かった。
    絵柄も可愛いけど、内容がそれぞれちょっとキュンと来る。終わり方も良いものばっかり。どれか続編出ても良いんじゃないかなって思った。
    個人的には人魚姫好きだったな。
    同じ作者さんの他の作品も読んでみようかなぁと思えました。
    • 参考になった 0
    投稿日:2016年06月10日
  •  向田邦子という作家がいた。
     昭和4年(1929年)、東京に生まれ、東京タワーと名付けられた新しいテレビ塔が完成した昭和33年(1958年)にテレビドラマの脚本を書くようになった。「七人の孫」、「時間ですよ」、「寺内貫太郎一家」など数々のヒッドラマを生み出し、昭和55年、「花の名前」「かわうそ」「犬小屋」で第83回直木賞(1980年上半期)受賞。
     翌56年(1981年)、台湾旅行中に航空機事故で死去。
     記憶に残る、「昭和の作家」だった。

     昭和19年(1944年)生まれの評論家・川本三郎は、向田邦子を読み直すことで、私たちの暮らしから消えていってしまったものを再発見していきます。
    『向田邦子と昭和の東京』(新潮新書、2014年6月20日配信)の一節を引用します。

    〈向田邦子は、〝卓袱台(ちゃぶだい)のある暮し〟のなかで育ってきた。とりわけ実直な会社員を父親に持つ家庭だったから、向田家では小市民の暮しが平穏に営まれていた。
     のちに成長した時、向田邦子にとってこの〝卓袱台のある暮し〟がかけがえのない、大事な記憶になった。
     テレビドラマの脚本を書くようになるのは昭和三十三年(一九五八)、まさに東京タワーというテレビの電波塔が完成した年からだが、時代の最先端をゆく世界で生きてゆくにつれ、自分の故郷ともいうべき〝卓袱台のある暮し〟が世の中から消えてゆくことを強く意識するようになったのではないか。だからこそ作品のなかでそれを残しておきたいと。(中略)
    「単なるノスタルジーではなく」という常套句があるように昔を振返るノスタルジーは近代社会のなかで評価が低い。にもかかわらず向田邦子は、ノスタルジーにこだわった。ことあるごとに消え去った昭和を懐かしんだ。まさに「昭和の子」だった。
    「時分どき」「到来物」といった現代では死語になりつつある言葉を好んで使ったのも昔好きゆえだろう。
    「私は人間の出来が古いのだろう、物の言い方にしても新しいより古いほうが好きである」とエッセイに書いている(「傷」、『夜中の薔薇』)。〉

     グラスよりコップ、ワインよりぶどう酒、クッキーよりビスケット、石けんよりシャボン、息子より倅、おにぎりよりおむすび・・・・・・私は昭和24年(1949年)東京生まれ、向田邦子が好んで使ったというこれらの言葉に〝昭和の匂い〟を感じ、懐かしい情景が浮かんでくる団塊世代です。
     フランス文学者の澁澤龍彦(昭和3年生まれ)も彼の著書の中で、向田邦子と同じように昔の言葉がいい、お新香よりおこうこ、陶器より瀬戸物、とてもよりたいそう、そしておにぎりよりおむすびがいいといっていることを紹介しているくだりも出てきます。「オニギリなどという言葉は家では聞いたこともなく、オムスビ一本槍であった」というのですから、澁澤龍彦もまた「昭和の子」である――と、川本三郎の「昭和再発見」は続きます。

     さて、「寝押し」です。「ズボンなどを布団の下に敷いて寝て、しわを伸ばし折り目をつけること」(三省堂『新明解国語辞典』より)で、大方の国語辞典には言葉として収録されているようですから、平成生まれの読者も耳にしたことはあると思います。ただし実際にやった経験のある人はどうでしょうか。おそらくいないのではないか。しかし、昭和の時代、女学生の向田邦子にとっては大事な生活上の行事だった。川本三郎はこう書いています。

    〈向田邦子の少女時代の記憶のひとつに、スカートの寝押しがある。随筆集『女の人差し指』(「セーラー服」)のなかで書いている。
    「女学生の頃、スカートの寝押しは重大な行事であった。
     女学校に入りたての頃には、母がやってくれたが、一学期の終り頃からは、私の仕事になった」
     寝押しなど、いまの女の子たちがしているかどうか。これも消えていった昭和の生活感覚だろう。向田邦子は、だからこそ思いをこめて寝押しの思い出を語る。
     一般に、従来は、昭和という時代を語る時、政治や経済、あるいは軍部の動きといった大きなところから語ることが多かった。それに対し、向田邦子は寝押しのような生活の細部を大事に語った。
     歴史より記憶である。女性だから出来たことだろう。
     女学生が夜、明日も着てゆくセーラー服のスカートを寝押しする。可愛らしい。「随分気をつけて寝押しをしたのに、寝相が悪かったのだろうか、朝起きてみると、襞が二本になったりしていることがある。今から考えれば何でもないことだが、その頃は胸がつぶれる思いがした」。
     うまくいった時のことではなく失敗したことを書くのが自慢話をしない向田邦子らしいが、朝、スカートが二本の襞を付けているのを見て、(あえて昔の表現を使えば)ベソをかいている女学生がまた可愛らしい。〉

     昭和30年代後半(1960年代)、つまり東京オリンピックの前後から家庭用のズボンプレッサー(プリーツスカート専用のスカートプレッサーもあった)が使われ始めますが、高校時代、私も学生服のズボンの寝押しをしていました。向田邦子の失敗エピソードではありませんが、寝押しがうまくできたという記憶はあまりありませんが。

     向田邦子の最後のエッセイ集『夜中の薔薇』(講談社文庫、新装版が2016年3月11日配信)。川本三郎は好きな随筆がある――として、収録作の「刻む音」をあげ、以下の2か所を引用して紹介しています。
    「朝、目を覚ますと台所の方から必ず音が聞えてきた。
     母が朝のおみおつけの実を刻んでいる音である。実は大根の千六本であったり、葱のみじんであったりしたが、包丁の響きはいつもリズミカルであった」
    「顔を洗っていると、かつお節の匂いがした。おみおつけのだしを取っているのである。少したつと、プーンと味噌の香りが流れてきた。
     このごろの朝の匂いといえば、コーヒー、ベーコン、トーストだが、私に一番なつかしいのは、あの音とあの匂いなのである」

     向田邦子が心に残った記憶として描いた〝朝の風景〟。川本三郎はこう綴ります。
    〈向田邦子が愛してやまない戦前昭和の小市民の平穏がここにある。家族のなかで誰よりも早く起きた母親が台所で朝食の仕度を始める。その音で娘が目を覚ます。小津安二郎や成瀬巳喜男の映画の一場面といってもおかしくはない。いまはもう消えてゆく風景だけにまるで幻影のように見える。「味噌汁」ではなく「おみおつけ」と書くところも向田邦子ならでは。
     家を大事にした昭和の女学生らしい良き記憶である。カレーライスとライスカレーの違いを「金を払って、おもてで食べるのがカレーライス」「自分の家で食べるのが、ライスカレーである」と絶妙に区別してみせた(「昔カレー」、『父の詫び状』)のも、戦前の小市民の家を大事にした向田邦子ならではだろう。永遠の女学生が「ライスカレー」のほうを好んだのは、いうまでもない。〉

     おみおつけの、「おみ」は味噌の意の、「おつけ」は吸い物の汁の意の女性語で、「おみおつけ」は味噌汁の丁寧語ですが、最近では死語といっては言い過ぎでしょうが、耳にすることはあまりありません。
     またライスカレーもカレーライスに席巻されてしまいました。向田邦子が使い分けた、家(向田邦子は「いえ」とは読まず、あくまでも「うち」といっていました)で食べるライスカレーが家庭の食卓に登ることはすっかりなくなってしまいました。

     向田邦子が慈しんだ昭和の風景、言葉。それが消えていったそのあとに――平成になってやってきたのは何か。川本三郎の指摘は、深く、重い。

    〈昭和が去り、平成の世もすでに二十年も数えるに至った。誰もが感じているように、平成になって、われわれの暮しから倫理が失われるようになった。平たくいえば、なんでもありの荒んだ世の中になってしまった。
     そんな時代になればなるほど「昭和の子」向田邦子さんの世界が懐かしく、大事に思えてくる。倫理といっても決しておおげさなものではない。
     みんながしていることでも、自分はしないと、自分なりの禁止事項を作ることである。自慢話はしない。恨みごとをいわない。大仰なものいいをしない。そんな小さなことを心に決めることである。
     向田邦子さんは、そういう意味で倫理をきちんと持っていた。〉

     ひるがえって、舛添都知事である。超高額海外出張費、公用車を使った湯河原別荘通いの露見に続いて、家族旅行や家族で行った回転寿司屋の費用を政治資金として計上していたことが次々と暴露されたが、「第三者の弁護士に調査してもらい、その結果を発表する」の一点張りで説明回避。6月6日になってようやく発表した調査結果も、結局は「不適切な支出が一部あった」と認めつつも、そのすべてについて「違法性はなかった」と繰り返すばかりで説得力はまったく感じられませんでした。そして紛れもない公私混同が常態化していたにもかかわらず、堂々と都知事続投を表明。責任をとる姿勢はまったくといっていいほど見えません。〝舛添ケチジ〟などと揶揄されるほどケチだったようですが、公金の使い方では海外出張のときなどなかなかの太っ腹ぶりを十分に発揮していますから、驚きます。この政治家の辞書には「矜持」という言葉はないのだろう。都議会与党の自民・公明両党の追及がゆるいとみこんでいるのか、責任をとって職を辞する様子はかけらもありませんから、「倫理」も同様、都知事の辞書にはないのでしょう。
     もう一人、〝政治家特有の辞書〟をお持ちの御仁がいます。甘利明・前経済再生担当相です。『週刊文春』のスクープで千葉県の建設業者から現金を受け取っていたことが明らかとなって、2016年1月に大臣辞任に追い込まれ、それ以降、現職の衆議院議員でありながら「睡眠障害」を理由に国会欠席を続けていました。ところが5月31日に東京地検が不起訴処分を明らかにした途端、しっかりした足どりで表舞台に出てきて政治活動を再開したのですから、まさに〝なんでもあり〟です。

     もういちど、『向田邦子と昭和の東京』から川本三郎の言葉を引用して終わります。
    〈昭和が去り、平成の世もすでに二十年も数えるに至った。誰もが感じているように、平成になって、われわれの暮しから倫理が失われるようになった。平たくいえば、なんでもありの荒んだ世の中になってしまった。
     そんな時代になればなるほど「昭和の子」向田邦子さんの世界が懐かしく、大事に思えてくる。〉
    (2016/6/10)
    • 参考になった 3
    投稿日:2016年06月10日
  • 世界が必死で学ぶトヨタの製品開発とは何か
    2016年3月期に売上高が過去最高となる27兆5000億円に達したトヨタ自動車。国内トップ、世界でも製造業に限ればアップルと世界一の座を争う、圧倒的に“強い”グローバル企業である。同社は以前からカンバン、カイゼンなどの「トヨタ生産方式(TPS)」で知られており、世界中の企業がそれを研究してきた。だが、トヨタの本当の強みはそこにあるのではない、と本書の著者は指摘する。それは「トヨタ流製品開発(TPD)」だという。今、日本以外の先端企業がこぞって取り入れようとしているのが、トヨタで1950年代から導入されているTPDであり、そのシステムである「主査制度」の考え方だというのだ。本書では、TPSの陰に隠れ、これまでなかなか紹介されることのなかったTPDについて詳細に説明し、企業経営におけるその可能性を探っている。
    書籍ダイジェストサービス「SERENDIP」詳細はこちら
    投稿日:2016年06月10日
  • 異能の研究者が語る「すべてが変わる近未来」
    改めて言うまでもなく、コンピュータやインターネットは人類の社会のあり方やビジネス、個々人の生き方を大きく変えた。そして人工知能の進化などにより、これからの世界はさらなる大きな変化にさらされることになる。メディアで「現代の魔法使い」と称される1987年生まれの本書の著者は、現代が、かつての世界の大多数が均質なものを消費する「映像の世紀」から、個別に多様な世界が体験できる「魔法の世紀」に移行していると指摘。そして、ITが当たり前の環境である「デジタル・ネイチャー」の時代に、コンピュータと人間がどのように“文化交流”をしながらつき合っていくべきなのかを提言する。
    書籍ダイジェストサービス「SERENDIP」詳細はこちら
    投稿日:2016年06月10日