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3376~3400件/10831件 を表示

  • 何これ面白いじゃん、てなります
    ワンパンマンの前になぜかこっちに気を惹かれました。
    不条理系ギャグ漫画と思って読み始めたら少年少女超能力バトル漫画でした(身も蓋もない言い方)。
    自分はもともとSFとか超能力とか厨二心をくすぐるもの大好きでってのはありましたが、案の定ハマってしまい一気読み中です。
    主人公は序盤は自分の超能力を周りに利用されてばかりで、地味で根暗で草食系で全然いわゆる漫画の主人公ぽくないです。人並みに好きな女の子とかモテたいとかで悩む中学生、でも優しく家族、友人思いで筋を通すとこは通す主人公像が新鮮です。キャラクターたちのモノローグのどこかドライだったり妙に哲学的な感じや、絵柄が逆に癖になります。超能力を利用して、世界征服を企む組織と闘うという、超ベタな展開ですが、退屈しないくらい、ストーリー構築はとてもしっかりしています。第一印象に囚われず一読をお勧めしたい。面白いから!
    • 参考になった 4
    投稿日:2016年11月19日
  • ネタバレあり
    洗脳が解ける人、解けない人
    ひねりを持たせるためかもしれないが、最終的に洗脳から逃れられた登場人物とそうじゃない人物の差というか、「何が」それぞれを分けたのかに触れて欲しい気がした。特に終盤、ある行動を「しなかった」登場人物については唐突な変容に見えた。一般化できるものではないにしても。
    一番の洗脳装置は教育と家庭という気がしないでもない。
    それが「良識」として作用するうちはともかく…
    思わぬ伏兵が2人いたが片方には全く気付かなかったので唸らされた。
    また、純粋な信念が尖鋭化したときほど恐ろしいものはない、というのには全く異論がない。カルト、洗脳する側の悪だけではなくその被害者側、裁く側の悪も掘り下げているのは二律背反ではなくリアリティを感じる。
    • 参考になった 0
    投稿日:2016年11月19日
  • スクリーントーンの上にベタ塗り
    カラー化してありますが、スクリーントーンの上にベタ塗りしてるだけなので暗い雰囲気になってます。絵柄や話の内容は良くも悪くも昭和のエロ漫画です。
    • 参考になった 0
    投稿日:2016年11月19日
  • 外道坊の7巻です。
    テコ入れのためかマーダーライセンスの牙と板垣総理が出てきます。板垣総理が出てくると変にギャグっぽくなるので嫌ですね。
    • 参考になった 0
    投稿日:2016年11月19日
  • 匿名希望
    ネタバレあり
    外道坊&マーダーライセンスに続きます
    ワンパターンな仕置人の話ですがこの作品は面白かったです。他の平松先生の作品の様に話が進むにつれて敵が強大になることも無かったのも良かったです。
    某民明書房をパクった暗黒日文社は失笑させらました。
    • 参考になった 0
    投稿日:2016年11月19日
  • やっと電子化!祝♪
    そこまで知名度は高くないと思うけど、実に面白いマンガがたくさん連載されてる大好きなマンガ雑誌です。
    『信長のシェフ』などの長編でじっくり内容を読ませる作品や、
    『ごほうびごはん』『かま弁』といった美味しい描写満載の食マンガ、
    不定期連載なのかな?『デリバリー』『彼女の肌が忘れない』などの裏社会を描いたちょっとHなマンガ等々、
    続きが気になる作品が多く毎週読んでました。
    でも、やっと電子化されたのでこれでじっくりどこでも読めてうれしいですね~
    これから毎週注目したいと思います。
    ※『解体屋ゲン』が電子で読めるのは嬉しい・・・
    • 参考になった 5
    投稿日:2016年11月18日
  • ダブルヒロイン作品
    Q.ダブルヒロインって、ヒロインは誰と誰ですか?
    A.猛男と大和です。
    女の子の大和が大変素直で正統派ヒロインなのはもちろんなのですが、猛男が可愛い!
    漢らしく、それでいながらピュアで、正義感を持ち合わせながらも、甘いものが好きで、と益荒男と乙女が合体したような存在で、物語を大変面白く染め上げてくれます。
    この物語は深く語る必要はないでしょう。きっと貴方を楽しませてくれると思います。
    男性には特にオススメです。
    • 参考になった 4
    投稿日:2016年11月18日
  • ※注意 ここから書く事は全て褒め言葉です
    えー、褒め言葉です。大事なことなので2回言いました。では。
    主人公は妹が大好きなんですが、シスコンじゃなくてマジで女の子として好きなんですね。
    エスカレーターでパンツ覗いてみたり、ぶっちゃけ、かなり引きます。
    個人的には近親恋愛については別段気にしないんですが、独りよがりで妄想にふけったりって、勝手に勃〇したりするので、ついていけないことがしばしば。
    じゃあ、面白くないのかといわれると、面白いです。
    主人公含め主人公の同僚がキャラがめっちゃ濃く、混ぜたらいけない化学反応起こしてるので、笑えるところではとんでもなく笑えます。
    女の子目当てで買うより、男どもの汚い下ネタ目当てで買うと良いと思います。
    • 参考になった 0
    投稿日:2016年11月18日
  • サービスカットの99%は天野さんでできています
    タイトル通りスキだらけなのは天野さんだけで、しかも幼馴染の男の子の前だけ。
    だからといって、誘惑してるわけでもなく、昔なじみであるがためにガードが緩いのです。
    でも、幼馴染に対して何の感情もないのかといわれると……フフ。
    幼馴染は他の子が好きみたいだけど、だからといって天野さんに興味がないかといわれると、これまた…。
    お楽しみください。
    • 参考になった 4
    投稿日:2016年11月18日
  • この世界観はすごいですよ…!
    町田くんは他人を目いっぱい愛することが出来る子なんですよ。
    損得とかはまったく考えないで、人のしてほしいこと、かけて欲しい言葉を最適解で出して行動に移す。
    それゆえ、相手も町田くんを好きになってくれるし、町田くんもみんなのことが好き。
    愛のいっぱいに詰まったマンガです。この雰囲気と世界観は他のマンガにはそうそう無いものだと思います。
    • 参考になった 1
    投稿日:2016年11月18日
  • オンラインゲームあるある
    女性かと思ったら男性だった。男性かと思ったら女性だった。
    オンラインゲームで良くある話ですよね。
    この物語はそのあるあるを落とし込んで、男女で同棲する物語となっております。
    同棲するといっても恋愛感情はないので、基本的には一緒にゲームの話したりして、ゲームを楽しむ、という内容ですね。
    まあ、若い男女が一緒に住むので最初は何の感情もなくても……ですが。
    ゲームが実在する「ドラクエ10」を題材にしているので、オンラインゲームをやったことの無い方でも、比較的読みやすいです。
    オンラインゲームに興味のある方、既にやったことある方、どちらも楽しめる内容になっています。
    • 参考になった 1
    投稿日:2016年11月18日
  • 金と権力にまみれた街
    それを叩き潰すには………それ以上の、金と権力、そして暴力だ!!
    ルドルフ・ターキーは逆らうものには容赦はせず、気に入らないヤツにも容赦はせず、唯我独尊で傲岸不遜、どちらかといえば悪寄りの存在です。
    この世界観では生半可は正義では誰も救えない。
    だから悪を上回る悪で叩き潰す!
    ただ、敵も味方も脳みそが詰まってないわけではなく、ちゃんとした信念・野望を持っております。
    そういう物語が好きな方は是非。
    • 参考になった 0
    投稿日:2016年11月18日
  • ネタバレあり
    とにかく女の子がぶっ飛んでいます。
    学園ドタバタラブコメです。
    幼いころにあった4人が結託して許嫁同盟を結び、これに幼馴染の女の子も4人と対決するために合流し、主人公は5人の女の子から求婚を求められることになりました。5人はそれぞれの理由で本気で主人公の事を好いていて必死に自己アピールしますが、暴走しまくって加減を知りません。そのうち恋のライバルであった5人も同性の親友として強い結びつきを深めていきます。彼らの中の誰が選ばれそして彼ら5人の友情は続くのでしょうか。
    主人公は優柔不断だけど周りに気配りできる優しい男の子とよくある設定ですが、5人の女の子の個性はかなり強烈で独特なものがあります。
    絵もシンプルかつ見やすい絵柄で、癖も強くないので飽きません。
    構成がしっかりしているので、読み飽きることなく一挙にまとめ買いした巻数まで読み切ってしまいました。お色気もそこそこあります。
    • 参考になった 4
    投稿日:2016年11月18日
  • 今月のおすすめ
    現実では、個人的に年下はおすすめしませんが、願望としては好かれてみたいですよね。倫子31歳、須賀君26歳。この差大きいですよね~。女性は、そろそろ子供を生んでおいた方がいい年齢ですが、男性はまだまだですよね~。(体力的には、早く出産した方がやはり楽です。体験談)読みながら、ドキドキしたり、胸が痛んだり、悩んだり、ボリュームのある作品でした。
    • 参考になった 0
    投稿日:2016年11月18日
  • 今月のおすすめ
    ずっと想ってくれているなんて♡お兄ちゃんのような過保護な幼なじみ♡大好物です♡パイロットの彼というのも、女の子の憧れですよね。(パイロットと結婚した知人が二人いますが、収入はやはりよろしいようで。現実は、私が夢見たパイロットとは程遠かったですが。失礼)後半に山場もあり、私は感情移入でき幸せな気持ちにさせてもらいました。表紙で損をしていると思います。自分の理想のパイロットを思い描いて読みましょう。
    • 参考になった 0
    投稿日:2016年11月18日
  • ネタバレあり
    一か所だけわかんない
    エロ少なめです。攻守が意外でちょっと嬉しかったです。お話はとっても面白かったのですが、最後の一番良いシーンでちょっと話が「??」となる部分があったので、☆4です。この作家さんの描く男の人は色気がすごい。
    • 参考になった 0
    投稿日:2016年11月18日
  • 匿名希望
    ネタバレあり
    安心の筋肉ぶり
    むっきむきな攻をお楽しみいただけると思います。他の方も書いてますが、もだもだする展開ではなくほっこりします。もっと長いスパンですったもんだしながら結ばれて欲しい気もしますが、実直な攻めに萌えたので★5です。
    • 参考になった 0
    投稿日:2016年11月18日
  • 子ども以上、大人未満の疼き。
    生徒と教師の話。物事を適当にこなせるイケメンで童貞喪失は中1という有岡と地学教師、天文部顧問の三島。接点の無い二人が偶然、接点を持つ。17歳は子どものようで大人で、大人のようで子どもで。自身を客観的に見つめて自身の感情に正直でいる。欲しいと思ったら、ただひたすらに求めて求めて放さない。でも、相手を見ていないわけじゃない。話としては王道だが描き方が上手く、ココのジレンマが胸を締め付ける。この巻だけでは完結していない。有岡の初恋の結末を早く知りたい。
    • 参考になった 12
    投稿日:2016年11月18日
  • 匿名希望
    難し過ぎる
    大学でせっせと論文を書いてるエリートの方には理解?できるのでしょうけど、一般の方が軽い気持ちで読むような本ではないと思いました。とにかく難しいです。簡単に説明できそうな部分でもわざと論文のような言い回しで話を難しくしてあります。随所に図表も載せてありますが、これらも全て、さっぱり理解できませんでした。
    大抵どんな本でも「あぁ~なるほど!」と納得のいく内容は1つでもあるはずなんですが、そこにたどり着く前に半分程読んでギブアップ・・時間の無駄だと思いました。本書はツタヤ、イオンの書店などで平積み置かれていますので、購入の際は気を付けた方がよろしいかと・・。
    • 参考になった 0
    投稿日:2016年11月18日
  • 匿名希望
    値段が安い割に面白い!
    値段が安いので、そんなに期待してはいませんでしたが普通に楽しめました。
    おちゃらけた感じにツッコミもあって楽しかったですし、絵も見やすくて良かったです。
    エロいシーンも受け側が可愛いです。
    ストーリー的にも問題はありませんでしたが、若干展開が早いのと六巻で完結しているのが疑問です。
    総合しての評価ですが、この値段で読めたら私は満足の内容でしたし、おバカな感じに時々真面目なところがオススメです。
    続編が出る事を期待しています。
    • 参考になった 1
    投稿日:2016年11月18日
  • ネタバレあり
    肩透かしだったけど、続きを読みたい♪
    ん~~、いつもの天然っぷりを期待していたので、
    少し肩透かしでした。
    「17歳って特別な年齢で」
    「その特別感が描きたい気持ちのまま」描いたそうです。
    それで、このようなシリアスな内容になったのですね。
    一般的な大人とは違う三島先生。
    17歳ということで、敬広(ゆきひろ)を子供扱いすることなく、
    そのまんま等身大で受け入れて接してくる。
    そんな三島先生をどうしようもなく好きになってしまい、
    その気持ちを持て余して、無茶なことをして、三島を怒らせた敬広。
    これはどうなんだろう? 続くのかしら?
    『26 教師』とか言って、次は三島先生目線から♪
    高校卒業して、一皮むけた大人に成長して、
    もう一度三島先生にアタックする敬広を見たいなぁ~♪^^
    • 参考になった 0
    投稿日:2016年11月18日
  • 「文士という言葉は、ほとんど死語になってしまった」
     巻末収録の解説をこう書き始めた作家の逢坂剛は、いまその呼び名に値するのは、もはや勝目梓さんだけではないかと続け、「この古い上質の革袋に収められた、新鮮にして芳醇な酒を味わう一夜は、何ものにも代えがたい至福のときとなるだろう」と文を閉じています。
     勝目梓『あしあと』(文春文庫、2016年10月7日、紙書籍と同時発売)――〝最後の文士〟勝目梓が紡ぎ上げた作品集。収められた十篇はどれも、熟達の陶芸家による手作りの逸品を思わせる。深まる秋の夜にこそ似合う佳品揃いです。
     初出はすべて「オール読物」、2011年1月号から2013年10月号にかけて発表され、2014年4月発行の単行本を経て、2016年10月に文庫化と同時に電子書籍がリリースされました。
     勝目梓は1932年(昭和7年)生まれの84歳。1970年代に純文学からエンタテインメント小説に転じ、トップクラスの流行作家としてベストセラー『獣たちの熱い眠り』(講談社2009年7月17日配信、徳間書店2013年3月22日配信)などバイオレンス官能作品を量産。その多くは今、電子書籍で愉しむことができます。
     2006年に自伝的小説『小説家』(講談社、2015年12月11日配信)を発表。なぜ、純文学と訣別したのかを詳細に描いて衝撃を与えました。これ以降、勝目梓はかつてのバイオレンス官能作品から離れて、自分自身を見つめ直すような私小説『老醜の記』(文藝春秋、未電子化)、109歳を自称する老人の性的な妄想を描く『死支度』(講談社、2013年8月9日配信)、老境に達した男の壮絶な人生と性愛を克明に描いた書き下ろし官能文学『異端者』(文藝春秋、2016年9月23日配信)を続々発表。年齢からくる衰えなどまったく感じさせることなく、旺盛な創作意欲を保ち続けています。
     本書『あしあと』も、傘寿(さんじゅ)の頃の作品ですが、〈生〉と〈死〉、そして〈性〉をつきつめていく新鮮さに満ちあふれています。
     表題作の「あしあと」。漁師の夫〈保〉が海で遭難死して一人暮らしを始めた妻〈早苗〉が、ある夜に見た夢から物語が始まります。早苗の最初の男は、同じ予備校に通っている相手だった。以降、何人かの男性との関係はあったものの結婚には至らず、39歳で見合結婚した早苗。五つ年上だった新郎も初婚だった。夫は3年後、帰らぬ人となった。

    〈ある夜、早苗は夢を見た。亭主に抱かれている夢だった。保は力強く腰をはずませていた。早苗は下からしがみつく格好で、保の背中にしっかりと両腕を巻きつけていた。保は早苗の名前を呼びながら、昇りつめていった。ペニスが脈を打つようにして小さく跳ねるのを、自分の中におぼろに感じ取って、早苗はぼんやりと目を覚ました。夢で名前を呼んでいた保の声が、遠い谺のように耳に残っていた。〉

     一人残されて3か月。保に抱かれている夢を見たのは、その夜が初めてだった。眼を閉じたまま吐息をもらした早苗。大きく吐いた息を吸い戻そうとしたとき、何かがひっそりとこすれるような乾いた感じの音が、かぶっている布団の上あたりから聴こえてきた。一匹の磯ガニが布団の胸元のところを這っていた。浜から家までは直線距離で5,60メートルは優にある。家の庭でカニを見ることはあったが、夜の寝床までカニが出張ってきたのは初めてのことだった。〈保に抱かれている夢〉と〈夜の寝床まで出張ってきたカニ〉――その二つの初めての出来事が、早苗の頭の中で一つに重なった。このカニは、保なのかもしれない、3カ月余り前の冬の海で命を落とした保が、カニの姿を借りて戻ってきた……。そんな思いに包まれた早苗は、ハサミをよけてつまんだカニを、布団をめくってさらしたパジャマの胸のまん中に置いた……勝目梓にしか描けない情念と官能の世界だ。

    〈カニは乳房のゆるやかな斜面をそろそろと進んで、乳首に辿り着こうとしていた。早苗は布団の中に戻した手を、パジャマの上から性器に押し当てた。腰が自然に小さく反った。そんなところに手をやる気になったのも、保に死なれてからは初めてのことだった。カニのせいだ、と早苗は思った。カニに姿を変えた保が帰ってきたから、淋しがっていた体がこんなに疼くのだ、と思った。
     カニがぎごちない足取りで、乳首の上を渡っていった。ほのかな甘いしびれが、乳首から下腹をめざしてひろがった。その感覚のほのかなところが、かえって気分を煽(あお)ってきた。もう止められない、と早苗は思った。パジャマのズボンを押し下げて、パンティーに包まれた性器の上にカニを移した。咄嗟に思いついて、夢中のうちにしたことだった。性器の上をそろそろと這い下りたカニは、道に迷ったかのように、ゆるく開いていた脚の付け根にうずくまった。
     内股にカニの肢が触れた。肌がチクチクした。その小さい痛さのどこかに、甘くくすぐられるような感じが隠れていた。保はいつもリクエストをすれば、乳首にもクリトリスにも内股にも、甘く歯を立ててくれていたのだ。それを思い出しながら、早苗は太股に取り付いていたカニをまた乳房に連れ戻して、パンティーを脱いだ。指でクリトリスをまさぐるうちに、早苗は思わずささやくような声で、あんた、と保に呼びかけていた。〉

     その夜以降、早苗は家でカニの姿を眼にするたびに、保が無事に漁から帰ってきたのだ、と思うようになった。そしてそういう日の夜は、抑えて過ごしている体の渇きを、自分で慰めていた……。
     ときたま家に姿を見せるカニにさえも、早苗は保への思いを重ねてしまう。それで体の渇きを自分で慰める夜もつづいた。そのことがかえって、独り寝の寂しさをかき立てもした。ときには、男が欲しいという気の迷いに襲われることもあった。
     保に死なれて2年半が過ぎた頃のこと。そんな早苗に何が起きるのか――。
     わずか3年で終わった保との生活。体が馴染み合っていくにつれて、二人の間の心の垣根も取れていって、夜の戯れにもお互いに遠慮が消えると、ますます子作りが楽しくなった。早苗は日々に幸せを感じた。なんでもないときにふと、温かくてやわらかいものに心が静かにくるまれていることに気がつくのだった。それは、何人もの男たちと同棲していたときには味わうことのなかった、穏やかな幸福感だった。そんな早苗を襲った突然の暗転だった。三日三晩はほとんど眠らずに、保の帰りを待った。日が過ぎて、生存の望みが絶たれると、遺体になっていてもいいから帰ってきてくれ、と保に心の中で早苗は呼びかけつづけた。けれども、その願いもかなえられずに終った。
     そして2年半――一人残された女の心と体の渇き。やるせなさに胸の内で揺れる早苗。男が帰った翌朝。保が普段はいていた茶色のビニールサンダルの踵(かかと)の上にカニがうずくまっていた。2年半の間玄関の踏込みの端に置かれていて乾ききっているはずの保のサンダルが、たったいま水の中を歩いて来たかのように濡れている。踏込みの灰色のタイルには、水に濡れたサンダルの底の形が、足跡のようにはっきりと残っていた。水に濡れた保のサンダルを胸に押しあてたまま、早苗は声を殺して泣いた――勝目梓の〈心がちぎれるような哀しみだった〉という表現が静かに胸に響きます。

     収録十篇のどれもが400字詰め原稿用紙40枚から50枚ほどの短篇です。勝目梓が描く情念の世界は、極上の短篇だからこその深い味わいで、心にしみ入ります。表題作のほかに、もう一篇、とくに紹介しておきたい作品があります。
     ひとつだけ、ひとりだけ記憶から消えることのない〝夫〟との思い出を生きる証(あかし)とする92歳の老女を描く「ひとつだけ」。戦死の知らせが届き、戦後になって夫の弟と再婚、子どもができた頃に、死んだはずの夫が帰ってきた。身を引いた兄は自死を選んで去ります。
     記憶のあちらこちらに、虫食いの跡のような穴があきはじめた老女ですが、痛々しく命を絶った〝夫〟とのことだけはすべて消えることはなかった。その遠い記憶は、なぜだかいつも夜のいとなみのことが手がかりになって辿られていく。

    〈船の艫に並んで坐るなり、どちらも体をぶつけるようにして抱き合って、唇を吸い合った。交わるときは背中の痛さを気遣ってくれた邦夫が下になった。一度気をやったあとも、邦夫は梅子を抱きしめたままでいた。邦夫の物は梅子の中に入ったままで、すぐに勢いを取り戻した。邦夫が二度目に気をやるまでの間に、梅子のほうは三度も頭の中が真っ白になったのを思い出す。〉
     翌朝、松の枝にロープをかけて首を吊った〝夫〟が発見された。前夜、おぼろな月の光の下で見せていたおだやかな笑顔が、この世の別れとなった。

     だから、――月のでる夜は、潮騒が運んできた〝夫〟を部屋に向かい入れ、ベッドに並んで身を横たえる。
     戦争に翻弄された男と女の物語。子どもを育て、孫も得て戦後を生きた女は心中深く〝純愛〟を貫き、人生の終わりをようやく〝夫〟とともに過ごす。
    (好いとるよ)
    (おいも好いとるばい)
     ラストの一文。文字が滲んで、夢の成就をしんから願った。(2016/11/18)
    • 参考になった 3
    投稿日:2016年11月18日
  • ネタバレあり
    後半で好みが分かれそう
    前半から中盤にかけてはとてもおもしろかったです。設定もおもしろく、耳慣れない添寝屋のお仕事ぶりを見るのも楽しいです。キャラ達も個性的で、いろんなタイプのキャラがそれぞれ、将来に向けて自分や周りと向き合っていく…まではとてもおもしろいんです。でも、後半、結構人間関係がごちゃごちゃしてきた時、結構ひでーなこいつって事するんですが、誰もそこに触れず…たまに「お?切りこんだか?」って一言も言ったりしても…そこがリアルといえばリアルです。実際の人間関係ってあんまり問題に踏み込まなかったり触れずに終わってもやもや…って事もありますもんね…が、ここからは個人的な感想なので、共感してもらえないかもしれませんが、性格や育ちや環境の違うキャラ達なのに、問題への向き合い方がほぼ皆同じ方向性だったので、そこが残念です。そりゃ一人が描いてるからそうなるだろうけど…みんな我儘な感情をぶつける時だけ行動的です。あと、主人公は女に好かれるタイプではないと思います。前半はとても引き込まれたので、☆3でした。
    • 参考になった 1
    投稿日:2016年11月17日
  • 匿名希望
    読み返します。
    一巻を読んだときは、今時ビックリするくらい古い(作者様、失礼!)絵柄で思わず「ひと昔前の漫画みたい!」と思いました。しかも主人公とメインキャラは普通のルックスなのに、サブキャラの友人達とか、性格はともかく、少女漫画にはあり得ないくらい個性的な容姿だし!キャラが被らないのはいいことですけどね。しかし、これは少女漫画なのか…?? と悩みつつも、ストーリーには完璧にハマりました。こうなると素朴な絵柄すら魅力に思えて、絵が綺麗なだけで内容がありきたりでイマイチなフツーの少女漫画よりは断然!!面白いです。もしやこういった感想も年齢のせいかしら。でもほんと、独特の雰囲気がいいです。愛娘を溺愛する父親の天狗や、美人だけど適当で自由な主人公の母親、普段は好き放題におしゃべりして呑気な、でもやるときゃやるよ!な動物の眷属たちなんて、特にお気に入り。人型なってもいい味だしてるし。主人公と友人たちも文化祭に張り切ったり、恋愛話で盛り上がったり。同級生トークも天狗仲間トークも、友情も恋愛も家族愛も、なんだかんだと内容はてんこ盛り。読んでいてクスッと笑えてホロリとしたり、ホッコリしたり。最後は謎も出てきて主人公も大変なことになるけど、見事に大団円。いや〜、読むのは三回目だけどやはり面白い。年に一回は確実に読み返せる漫画ですね。(読み返さなくていい漫画もある中では快挙)買って良かったです。
    • 参考になった 5
    投稿日:2016年11月17日
  • ネタバレあり
    病み系でした
    男同士の恋愛が異常なものであると、自分に言い聞かせ普通でありたいと思う受けと、久しぶりに再会し、幼い頃の思いを突き通そうとする攻めです。爽やかな印象の攻めが、実は結構病んでました。幼い頃の環境のせいのような感じですが、今ひとつしっくり来ませんでした。両思いであるにも関わらず認められない受けと、傷つけてでも一緒にいたい攻めですが、その過程がとてもイライラしました。付き合いだしてからは甘々です。Hシーンもちゃんとあります。もう少しストーリが煮詰められたとおもいました
    • 参考になった 3
    投稿日:2016年11月16日