レビュアー種別
  • レビュアー種別
表示形式
  • 表示件数
  • 表示順

3076~3100件/9367件 を表示

  • ★コラボフェア★
    最初にこの漫画を知るきっかけになったのは、NHKでやってるアニメでした。
    この漫画の面白いところは、歴史上の物語を分かりやすく、さらに飽きないように書かれているところです。
    過去に起こったことなので、結末は分かっていますが、本当にラストまで行けるのか不安になるときがあります。(笑)
    歴史に興味のない私でも楽しめているのでオススメです!
    • 参考になった 2
    投稿日:2016年06月20日
  • 方言は好きじゃないけど
    タイトルの「泣かんもん」からどこかの田舎の恋愛ものを想像。そういう設定があんまり好きではないので以前無料公開されたときも読んでいなかったのですが、同じ作者の最新作を読んだらとっても面白かったので読んでみました。
    読んで良かった。面白い!この作者さんは主人公の女の子よりもヒーローと当て馬の男の子が魅力的なんですね!!
    こちらもキュンキュン必至だと思います(^o^)/
    女の子の絵柄が最新作とはかなり違います。コッチは目がクリクリして少女マンガって感じ。
    最新作のが好きではありますが、こちらもオススメです!
    • 参考になった 2
    投稿日:2016年06月19日
  • ネタバレあり
    もちろんエロいんですが
    ちゃんとストーリー性もあるんです!
    最後まで読みたくなるお話でした。ふたりがどうなるのか知りたくなります。
    男の子の絵は好みでした。エッチのシチュエーションも盛りだくさんでドキドキしました♥
    • 参考になった 2
    投稿日:2016年06月19日
  • 12巻もあるのに
    それを感じさせないストーリー展開でした!
    安心して見ていられるラブなふたりです。
    じゃあつまんないんじゃないの~と思われますが
    私はクールで草食男子な古閑くんが時々見せる
    男な部分を見たくて最後まで熟読しました♥
    絵も好きです♪
    • 参考になった 2
    投稿日:2016年06月19日
  • ネタバレあり
    考えられなくもない世界かな?
    ほんとーに!これ買ったら…
    一気に読まないとモヤモヤしてしまいます…時間がたっぷり有るときの購入を強くオススメします(笑)
    あながちコレッて来世で起こるんじゃないの?って思ってしまうようなお話でした。私には。とくに日本では…。
    性欲って大事だな~って改めて思いました!(そこ~?(笑))
    • 参考になった 1
    投稿日:2016年06月18日
  • 匿名希望
    ★コラボフェア★
    これは野球マンガでは無く推理モノです。でもベースがプロ野球なので野球のルールを知っているとより楽しく読めます!
    一点残念なのは主人公が凄すぎてピンチは合っても最終的に負けるイメージが着かない所でしょうか。
    アニメ化されていますがストーリーは全く同じで、アニメ以降のストーリーも十分なボリュームで楽しめるので、アニメから入った人も是非!
    • 参考になった 1
    投稿日:2016年06月18日
  • ネタバレあり
    生徒会長…
    良い味出してます~。
    イケメンでスキ無いのに、彼女の前だとかっこ悪くなっちゃうとこがカワイくて好きです♪
    片方がクールなときはもう一方がヘナヘナに…っていう押して押されて?みたいな流れも嫌いじゃない。
    もう少し、その後のふたりが見たくなるお話てす♥
    • 参考になった 1
    投稿日:2016年06月18日
  • ★コラボフェア★
    カッパをペットとして飼うことがめずらしく無い世界というパラレルワールドもの。シンプルな絵柄で見やすいです。内容の設定も妙にそれらしく感じて、カッパがいるという世界にリアリティが出てると思います。ほのぼのとしたかわいい雰囲気が良いです。
    • 参考になった 1
    投稿日:2016年06月18日
  • 匿名希望
    ネタバレあり
    全力で心臓をつぶしにかかってくる作品
    囀る鳥は羽ばたかないしか読んでいませんが、大満足です。
    百目鬼のインポが治ったら甘い展開になるのかと思ってたのに別れの予感がヒシヒシと伝わる展開になるなんて…。2人の関係や相手を思う気持ちは確実に進展しているのに、矢代の生い立ちの複雑さゆえにうまくいかないもどかしさが切ない。
    読者の予想の遥か斜め上をいく展開なのに、全く違和感がないどころかすんなり納得させられてしまいます。
    百目鬼の彫刻みたいに美しい体に惚れ惚れしました。
    登場人物の心理描写、絵の美しさ、話の構成、長期連載なのに全くダレない展開、ブレないキャラクター設定、どれをとってもヨネダコウ先生は完璧だと思います。天才ってこういう方のことを言うんだろうなと思いました。
    今月のお話に心臓を鷲掴みにされその衝撃が強すぎて、今まで違和感なく読んでいた他の作品が薄く感じられ読めなくなってしまいました…。この状態で9月末まで続きを待つのが辛いです。
    • 参考になった 7
    投稿日:2016年06月18日
  • 匿名希望
    ネタバレあり
    ★コラボフェア★
    男装して女の子がオリンピックにいこうとする話です。スキージャンプは女子は種目になかったから、やっとソチオリンピックから種目になってノノはどんな気持ちだろうか?種目になかった当時だから出来た話だと思います。
    • 参考になった 0
    投稿日:2016年06月17日
  • 匿名希望
    ★コラボフェア★
    ヘタレのリョウタロウがたくましい男に成長する姿、
    のぞみの可愛さ、いいですね~
    演劇の舞台からオリンピックの金メダリスト、世界チャンピオン。のぞみちゃんの内助の功のおかげですね
    何度読んでもリョウタロウみたいな彼氏が欲しいな~と、思いました。
    • 参考になった 1
    投稿日:2016年06月17日
  • 何も起きない でも何かが残る
    小学校の授業が土曜もあった頃の時代の、子供目線の日常話。
    取り立てて大きな事件が起きるワケでもなく、愛も恋もまだまだ。
    淡々と、あくまでも淡々と日常が描かれる。
    それでいて読後になんとも表現し難い感触が残る。短編集よりはキツい話は無いです。
    • 参考になった 0
    投稿日:2016年06月17日
  • メリッサの葉になりたい
    中高生の頃友達に借りて読んでいたのですが、「軍」というワードや「なんの為に生きるのか」というテーマが重くて挫折してしまいました。
    最近実写化の情報が耳に入り、ふと読み返してみたら、とてつもなく面白い!!
    ストーリーに張り巡らされた伏線とその回収の仕方、このあとどうなるの?と、そこでそうなるか!が交互に襲ってくる快感…。終わり方も自然で最後まで楽しかったです。
    • 参考になった 1
    投稿日:2016年06月17日
  • サンドバッグ少年の話★コラボフェア★
    その日彼は、職業柄知り合った少年に
    自分がかつて歩んだボクシングの道への可能性を見出した。
    的確に急所を打つその少年は、暴力に慣れていた。
    実践する度胸もあった。
    彼は少年にボクシンググローブを渡した。
      
    ボクシングはスポーツなのか、力を求める人のものなのか。
    少なくとも、少年にグローブを渡したオッサンは
    今はもう暴力としてしか使っていない。
    そんなオッサンが少年に示したボクシングへの道は、
    少なくとも軽いスポーツとして行うものではなかった。
    けれど少年が求めていたものも、スポーツではなかった。
    少年は成長し、青年になる。
    青年は自分にボクシンググローブを与えたオッサンの過去を知る。
     
     
    スポーツ漫画というよりも、人間ドラマです。
    だから、とてもスポーツ漫画とは思えないくらい、重い…。
    飛び散る汗が輝いているのに、泥水の中で息をしているような感覚。
    でもそんな中成長する青年の姿。おすすめです。
     
     
    ボクシング、ドM、暴力、目標と目的、幼なじみ、一直線、
    まだ完結していないのですが、これからが気になって仕方ない作品です。
    • 参考になった 4
    投稿日:2016年06月17日
  • 匿名希望
    ★コラボフェア★
    なんてマニアックなところをつくんだろうか…最初はそう思っていました。
    当時十代の私は、スーツなぞいつか嫌々着るものだと思っていたのに
    この漫画を見た後にはこんなスーツならいつか着てみたい…そう思わせてくれました。
    ただ、日本では少々派手すぎないかとも思いますが(笑)
    • 参考になった 0
    投稿日:2016年06月17日
  • 匿名希望
    ★コラボフェア★
    ストーリーもいいし歴史の勉強にもなります。大人でも知らない言葉や出来事が出てくるので、予備知識があった方が良いですが、その都度調べても十分理解できます。個人的には、花魁について知らなかった事がたくさんあって興味深かったです。
    • 参考になった 1
    投稿日:2016年06月17日
  • 匿名希望
    実は二話からギャグが始まる王道少年漫画
    家族を殺され妹を鬼にされた少年が、妹を治す為に鬼殺の剣士となって原因の鬼を追いかけていくお話です。
    鬼というと普通の赤肌の鬼を想像すると思いますが、ヴァンパイア 和風の鬼みたいな独特の鬼です。
    普通こんな敵考えないだろうと思うくらい作者独特のセンスが発揮されています。
    血風剣戟奇譚という題目で連載が始まった今作の特徴として、モノローグを挟みながら話が進んでいく点があります。
    ジャンプ漫画で例えるならハンターハンターやトリコがありますが、鬼滅は状況の説明ではなく感情的な流れが繋がっていく感じがまるで物語を読むようで、『奇譚』らしい作品だと思います。
    悲劇的な旅立ちから始まる一話(立ち読み分)を見ると暗い作品なのかと思いますが、二話から独特のギャグか真面目か分からない作風が炸裂します。
    人によってはジャンプの彼岸島(という漫画がある)だと評する人もいます(あくまで個人の感想です)
    ジャンプでは珍しく簡単に人が死ぬ世界で、再生能力のある鬼(妹含む)は欠損描写もあり殺伐さが漂う世界観です。
    ただ基本的には明るめな作風で、コマ割り含めた独特のシュールギャグもあり、頭のおかしい鬼に習得した剣技で立ち向かっていく少年漫画らしさもあります。
    頭のおかしいというのは文字通り頭のおかしいという意味です。
    大正時代初期という珍しい設定も鬼殺隊の制服や女学生の袴姿や町並みなど二巻目から活かされてきます。
    殺伐とした世界の中で勇敢で頑固で優しい主人公の組み合わせという異色の少年漫画ですが、笑いも熱血もあり非常にオススメです。
    主人公も一話の土下座から始まり、どんどん成長してグイグイ押していく頼りになる系主人公へと成長していくのも見どころです。
    二話からガラリと変わる作品なので、出来れば一冊読んで見て欲しいところです。
    1巻はカバー下が表紙との対比で本当に印象的です。
    余談ですが、作者の2013年のジャンプ投稿作品が鬼滅の世界観の元になっており、2016年6月現在でもジャンププラスで読めます。
    『過狩り狩り』で検索すれば投稿作品ページが出てくると思います。
    こちらはギャグは全くありません。
    • 参考になった 1
    投稿日:2016年06月17日
  • 匿名希望
    テラフォーマーズのスピンオフギャグ漫画
    ヤングジャンプでパープル式部というギャグ漫画を描いておられたフォビドゥン澁川さんによるテラフォーマーズのギャグ漫画です。
    パープル式部を知っている人ならギャグのキレは心配ありません。
    本編でシリアスだったシーンが容赦なくいじり倒されて腹筋破壊シーンになっている様は「えげつな…」の一言です。
    内容はヤンジャンで連載された最終話まで、アイアムヒーローコラボ編、描きおろしテラフォ大好きおじさん、ミラクルジャンプで掲載された読み切りのお腹ゆるゆる探偵です。
    最後にこの漫画が生まれる経緯を描いたオマケ漫画があります。
    テラフォ大好きおじさんは自作のうまるちゃん大好きおじさんのパロです。
    ミラジャン読み切りなどは完全にテラフォと無関係な詰め合わせな点と、『てらほくん』の描きおろし漫画がなかった点が残念で星を-1しました。
    テラフォ本編が好きな人にはこの漫画はオススメです。
    • 参考になった 0
    投稿日:2016年06月17日
  • ネタバレあり
    怖い
    タイトル、比喩じゃありませんでした。本当にモンスターでした。
    作者も後書きで書いてますが、サイコパス全面に出ております。
    あれ?あんまり怖くない…なんでご本人おっしゃっておりますが、
    いえいえ、十分怖いですよw
    ハッピーエンドというのかどうか。
    恋愛ではありません。支配と諦観です。
    今後も泥沼であろう事が最後の特別版でもハッキリ読み取れます。
    執着攻めは好きなんですけど、甘かったわー、自分。
    評価分かれると思います。
    どう点数付ければ良いか分からず、真ん中で。
    • 参考になった 3
    投稿日:2016年06月17日
  • 匿名希望
    ★コラボフェア★
    潔癖が主軸で、サッカーと青春がいい感じにゆるーく描かれているギャグ?漫画。青山くんの淡々としていてブレない性格と後藤もかのヤバい感じが好き。特別熱くなったり、爆笑したりとかはないけど読後感が良くなんだかスッキリする。この漫画の全体的な雰囲気が好き♪
    • 参考になった 3
    投稿日:2016年06月17日
  • 匿名希望
    ★コラボフェア★
    読み始めて真っ先に浮かんだのは「猿の惑星」。なかなか残虐なシーンが多いので苦手な方にはお薦めできませんが、1巻から容赦ない先の読めない展開が繰り広げられるので続きが気になってどんどん巻数進んじゃいました。お金を掛ければ映画に向いてそうって思ってたらすぐ映画化された。機会があったら観てみたいです。虫についての知識も増えます。笑
    • 参考になった 0
    投稿日:2016年06月17日
  •  気にならないはずがない。
     心配しないわけがありません。
     東京で一人暮らしをしていた孫娘が15年ぶりの電話で、仕事を失くし、金欠になり、もうすぐ家賃も払えなくなることと、最初に相談したアメリカの兄に「海のおじいちゃんのところに行けば?」と言われたことを告げたのだ。
     孫娘、エミリは25歳。「海のおじいちゃん」は、エミリの母方の祖父、大三(だいぞう)。海辺の家で風鈴を作って暮らす80歳は、なにひとつ詮索することなくエミリを迎え入れます。

    〈「麻衣子には、相談したのか?」
    「ううん。お母さんは……、新しい男の人の家で暮らしてるし」
    「そうか」と、ため息まじりに言うと、おじいちゃんは低い声で続けた。「で、いつから来るんだ」
    「えっ? 行って……いいの?」
    「死んだばあさんの部屋を使えばいい」
     おじいちゃんは、あまりにもあっさりとそう言った。詳しい事情も、自分の娘である母のことも訊かなかった。〉

     季節は8月。
     青い海、青い空、青い風が心地よい海辺の田舎町、龍浦。
     東京から快速で2時間以上もかかるが、夜になると、黒々した海原の向こう岸に、きらきらした都会の町明かりがよく見える。川崎、横浜の夜景は、思いもよらぬほど近い距離できらめいている。
     東京で傷つき、逃げてきたエミリと彼女を黙って受け入れた大三おじいちゃん、それに14歳になる老柴犬コロ――テレビはないけれど、手作りの風鈴が澄みやかな音色で鳴る海辺の家で過ごす二人と一匹の、ひと夏を描いた『エミリの小さな包丁』(角川書店、2016年4月27日配信)。有村架純主演の同名映画原作小説『夏美のホタル』(角川文庫、2014年9月5日配信)、吉永小百合プロデュース・主演映画「ふしぎな岬の物語」原作小説『虹の岬の喫茶店』(幻冬舎文庫、2013年12月13日配信)で注目の人気作家・森沢明夫の最新作です。

     上司と不倫関係に陥って、仕事も住まいも失ってしまったエミリ――著者はこう描いています。「第一章 猫になりたい カサゴの味噌汁」の一節を引用します。

    〈本当のわたしは犬歯を抜かれた臆病(おくびょう)な犬なのに。いつも尻尾(しっぽ)を下げてびくついている捨て犬なのに。
     慣れない人がそばにいるとき、わたしはいつもおどおどしながら、こっそり相手の顔色を窺(うかが)っている。ある程度の距離を取っているのはそのためで、別に、損得勘定をして近づかないわけじゃない。しかも、わたしは、いったん慣れたら、むしろ馬鹿正直なくらい、その人に懐いて従順になってしまう。そういうときのわたしは決まって相手を信じすぎて盲目になり、最後はたいてい騙(だま)されて──落ち込む。(中略)
     悲しいくらいにそういうタイプだからこそ、わたしは、いま、こうして海辺の田舎町へと向かう快速列車にガタゴト揺られるハメになっているのだ。
     わたしは、猫になりたい。
     猫の生き方を味わってみたい。〉

     人間関係に悩み、傷つき、孤独に泣いている、いまどきのふつうの女性だ。いつもゆっくりと呼吸をしていて、気に入った散歩道を悠然と歩き、塀の上からノロマな世間の連中を睥睨(へいげい)し、バター色のひだまりを見つけたら、そのなかで丸くなって眠る。やさしい人と出会えたら、たっぷりと全身を撫(な)でてもらい、喉を鳴らして心ゆくまで甘えまくる……そんな猫になりたいと願っている、あなたの隣にいる女性です。

    〈……そのとき、犬の後ろにぬっと大柄な人影が現れた。
     それが、わたしと大三おじいちゃんとの十五年ぶりの再会だった。
    「エミリ、か?」
     電話と同じ、渋めのしゃがれ声。
    「えっと、はい……」
    「そんなところで、何をしてるんだ」
     おじいちゃんは、玄関で尻餅をついたままのわたしを、怪訝(けげん)そうな目で見下ろしていた。短く刈った白髪頭、チョコレート色に日焼けした皺々(しわしわ)の顔、履き古したビーチサンダルと、ショートパンツ、そしてよれたアロハシャツ。ちょっと間違えたら昭和の任澎(にんきょう)映画にでも出てきそうなこわもてだけど、知的でダンディな雰囲気も漂わせる老人──それが、わたしのおじいちゃんだった。でも、俳優さんと比べると、佇(たたず)まいが素朴すぎて、やっぱり田舎の海辺の老人だ。〉

     エミリにあてがわれた6畳の和室は掃除が行き届き、縁側のついた掃き出し窓のカーテンレールにはあまり見かけない形をした風鈴――ちょうどうつむいた桔梗の花のように、縁に五つの山がある――がぶら下がっていた。そして東京から送った数十個の段ボールの上には、竹の骨と浴衣(ゆかた)の生地で作られた房州うちわ。おじいちゃんの心遣いです。家にはエアコンはなく、テレビもありません。

     懐かしく思いながら風鈴づくりの工房に近づいたエミリにおじいちゃんが声をかけます。

    〈「エミリ」
    「はい……」(中略)
    「いまでも、魚、嫌いか?」
    「え、魚? 食べるのが嫌いかどうか?」
    「そうだ」
    「えっと……、好き……だけど」
     答えながら、思った。「いまでも」ということは、幼少期のわたしが魚を食べなかったことを、おじいちゃんは覚えていてくれたのだ。
    「そうか」おじいちゃんは金槌をそっと作業台の上に置いて、少し目を細めるようにした。それは、今日はじめて目にした、おじいちゃんの笑顔らしき表情だった。「なら、晩飯を調達しに行こう」〉

     夕方とはいえ、まだ強い日差しのなか、二人と一匹が白いコンクリートの坂道を下って向かった先は小さな港の防波堤。狙いは、カサゴ。おじいちゃんのアドバイスはぶっきらぼうながらも、具体的で的確。大物を一匹釣り上げたエミリがその感触を感じ取り釣りの喜びを知ったと見て取ったら、あとはエミリに任せたとばかり、自分は釣りをやめてコロの背中を撫でながら水平線のあたりをぼうっと眺めているおじいちゃん。

     エミリの釣果を持ち帰って――台所に立ったおじいちゃんは、ずいぶんと小さな包丁を手にして、それを砥石でシャッシャッと手際よく研いでから、カサゴをさばきにかかります。

    〈わたしたちは、向かい合って椅子に腰掛けた。
    「なんか、すごい……」
    「ん?」
     おじいちゃんは、小首を傾げた。
    「だって、割烹(かっぽう)居酒屋にでも来たみたい。料理がめっちゃきれい」
     わたしは思ったままを口にしたのだけれど、おじいちゃんはちょっと面映(おもは)ゆそうに眉をハの字にしただけだった。
    「食べていい?」
    「いただこうか」
    「うん」
     わたしはさっそく箸(はし)を手にして「美味しそう」と言いながら料理に手を伸ばそうとしたのだけれど、おじいちゃんはピンと弓のように背筋を伸ばし、日焼けした両手を合わせて「いただきます」と言った。その仕草が、なんだか小さな祈りのように見えたわたしは、少し慌てて手にしていた箸をテーブルに戻した。そして、あらためて、おじいちゃんの真似をして「いただきます」と言ってみた。
     考えてみれば、都会で一人暮らしをしているあいだは、テレビを観ながらコンビニで買ったご飯を適当につまんでいるような具合だったから、こんな風にちゃんと「いただきます」をしたことなどなかった気がする。(中略)
     おじいちゃんは目で小さく頷くと、ビールに口をつけた。
     わたしも飲んだ。
     そして、二人がグラスを置いたとき、
     凜。
     わたしの部屋の窓辺から、あの風鈴の音色が聞こえてきた。〉

     家族と、ふつうに食卓を囲むという、ふつうの幸せ──。
     エミリのなかで、何かが変わり始めます。

    〈「この家にいるあいだは、好きにしなさい」
    「え?」
    「エミリは、何をしてもいいし、何もしなくてもいい」〉

     都会にいて、上司にやれと命令されたことに従っていただけの日々だった。だから「好きにしていい」といわれると、どうしていいかわからなくてかえって困ってしまったのだが。

    〈「料理、手伝うよ。いい?」
    「それなら、下処理を頼もうか。小さめのアジの内臓を出してくれ。こうやるんだ」〉

     エミリはおじいちゃんに料理を教わり、台所に二人並んで立つようになります。そして、おじいちゃんの小さな包丁――もともとは大きな出刃包丁だったのが、長い間研ぎ続けてきて小さくなった包丁を研ぐのもエミリの仕事になっていきます。
     おじいちゃんと一緒に作った料理は、沁みるような美味しさだった。過ぎゆく日々を、のんびり、淡々と、でも、ある意味とても丁寧に生きているおじいちゃんの後ろ姿がエミリのなかに根を張っていた「常識」を溶かしてゆく……。

     東京から快速で2時間以上もかかる海辺の漁師町。そこには何もないけれど、地に足をしっかりつけて、ゆったりした気持ちで日々を過ごしている素敵な人たちがいます。
     おじいちゃんの友人で、釣りが大好きで毎日のように防波堤にいるけれどいつだってボウズの作家、鉄平(てっぺい)さん。
     おじいちゃんの朝の散歩コースにある畑でおいしい野菜をつくっていて、朝会うと採れたてのトマトなどをビニール袋に入れて手渡してくれるフミさん。ぎょろりとした目の老女ですが、エミリの母をよく知っているらしい。
     気のおけない若い漁師、心平(しんぺい)、30歳。イサキやアジ、イワシ、キビナゴなどきずもので流通に回せないけれど新鮮な魚をおじいちゃんに分けてくれる。「バツイチになる」が、目下の願いとか。
     朝の散歩の時、波の斜面を滑り降りるサーファーがエミリの視線を釘付けにした。直斗(なおと)だ。無農薬野菜を作る農家の息子で、心平とは幼馴染みの同級生。小さなカフェ「シーガル」のオーナーだが、いい波が立っていれば店を閉めて海に出るサーフィン馬鹿。おじいちゃんの風鈴をインターネットで販売する手伝いをしている。
     小さい頃は、直斗が「おねえちゃん」と呼んでいた網元の娘、京香(きょうか)。神社で初めて見かけたときから、際だった美しさがエミリには印象的だった。東京で総合職としてバリバリやっていたけれど、すっぱりやめて龍浦に帰ってきて、いまは「家事手伝い」。

     こんな人たちに包まれて過ごした、エミリのひと夏の日々――「カサゴの味噌汁」「アジの水なます」「サワラのマーマレード焼き」などなど、おじいちゃんと二人でつくった料理のレシピと手順がしっかり書き込まれています。ここでその料理の一つ一つを紹介することはしませんが、大三おじいちゃんの、そしてエミリと二人でつくる料理が本作の魅力の一つになっていることは間違いありません。
     そして――「私には武器がある。」で始まるプロローグから第六章まで、エミリ視点で進んできた物語が、エピローグで「大三おじいちゃん」の視点に変わります。
    〈意外だったのは、エミリのそのひとことで、この年老いた涙腺が一気に緩んでしまったことだった〉
     この一行を目にしたとき、同じように涙腺が一気に緩んでしまったことを自覚した。出色のエピローグです。(2016/6/17)
    • 参考になった 2
    投稿日:2016年06月17日
  • いろいろ盛り沢山でした
    このシリーズで一番好きなカプは七生×久遠です。久遠の七生に対する独占欲が好きです。今回「ヒミツじゃないけど」の中心カプは、東雲×幸村です。このカプも好きです。何と言っても東雲が健気でゆきちゃん一筋な所がかっこいいです。白羽家と相川家の関係も色々面白いですが、今回新たに幸村兄と相川兄の少し変わった性格が見られたのが楽しかったです。このシリーズは全体的にHシーンも多いほうですが、今回は本当に少なかったです😢
    しかも白抜き修正でガッカリでした。
    それでも盛りだくさんという感じで楽しめました
    「無慈悲な…」シリーズオススメですので是非読んてみて下さい。
    • 参考になった 8
    投稿日:2016年06月16日
  • 匿名希望
    その行動ひとつにきちんと意味がありました
    目つきの悪い男の子が主人公です。なのに花屋でアルバイトしているギャップ。
    個人的にすごいタイプなので彼を見ているだけで満足なのですが、彼が恋する花屋の女店長と成仏できない幽霊の夫との三角関係が苦しくて切なくて。
    ストーリーを読み終わったときに、自分が同じ立場だったらこんな風にはできないだろうなと思いました。
    お花屋さんなので植物が多くでてきて、花が持つ意味に考えさせられ、細かく描かれた画に見惚れます。
    • 参考になった 2
    投稿日:2016年06月16日
  • おじさんに読んでほしい
    クールな女の子がどこにでもいそうなダメなおじさんに恋をする物語。
    凛とした表情の彼女がちょっとしたことで頬を染めたりひざを丸めたり、ひとつひとつの仕草にドキドキしてしまいます。
    台詞のないコマの描き方がとても素敵で、しとしと雨の日なんかに読むのといいかもしれません。
    • 参考になった 3
    投稿日:2016年06月16日