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  • 外から見た高校野球
    食わせてあげる幸せを、がっつり味わえます。両手持ちで食べたり、フォークぶっ刺しで食べるシーンとか食ってる感じが出てます。野球を全く知らない女子の視点で見た、高校野球が新鮮で面白いです。
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    投稿日:2017年07月25日
  • 引き込まれた
    絵も綺麗だし、物語に雰囲気がありますね。一冊が高いけど、続きが読みたくて迷わず買っちゃいました。兄妹それぞれの性格もいいな〜。ふんわり優しく、しんみり、さみしく、でも暖かくて、ある意味、幸せで…。
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    投稿日:2017年07月25日
  • UAE(アラブ首長国連邦)と聞いて、サッカーW杯アジア予選などでの日本代表の強敵といったイメージ以外思い浮かばない人が多いかもしれない。あとは石油大国、砂漠の近代都市・ドバイといったところだろうか。そのドバイやアブダビなど7つの長国からなるUAEは、居住者人口900万人ほどの中東の小国。だが、世界第22位の一人当たりGDPを誇る豊かな国であり、外国人居住者が90%(世界一の比率)のグローバル大国である。本書では、そのUAEの実像をさまざまな角度から紹介。原油の輸入元、石油会社をはじめとする日系企業の進出など日本との関わりが深いにも関わらず、ほとんど知られていない砂漠のグローバル大国の素顔を明らかにしている。著者は、前・在UAE特命全権大使。2015年に外務省退官後は国立研究開発法人海洋研究開発機構・国際審議役を務めている。
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    投稿日:2017年07月25日
  • かつてその高い技術力に裏打ちされた国際競争力で、自動車産業とともに栄華を誇った日本の電機産業。今や存亡の危機に陥っている大手企業の名前を出すまでもなく低迷し、衰退の一途をたどっているようにも見える。どこに誤りがあったのか。本書では、危機的な現状とそこに至るまでの構造的な変化、低迷した理由などを広く分析。著者がアドバイザーとして設立を主導した、日立・東芝・ソニーの液晶ディスプレイ事業統合による新会社「ジャパンディスプレイ」の事例を引きながら、これまでの「失敗」を教訓に、今後日本の電機産業ならではの強みを生かして復活する方策を提言している。著者は、2009年に共同創業した株式会社産業創成アドバイザリーで代表取締役を務める。日本ビクターでビデオの研究開発に従事した後に証券アナリストに転じ、ドイツ証券などで活躍した異色の経歴を持つ。
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    投稿日:2017年07月25日
  • 2016年4月に開校した通信制高校「N高等学校」が、その斬新な教育手法で、教育界のみならず一般にも多大なインパクトを与えている。同校は、カドカワ株式会社が開設、運営する、インターネットを活用した文部科学省認可の正規の通信制高校。カドカワは、2014年10月に出版・メディア事業をメインとするKADOKAWAと、ニコニコ動画などのサービスで知られるIT企業ドワンゴが経営統合して設立された会社だ。本書では、KADOKAWAとドワンゴのノウハウとスキル、実績が注ぎ込まれた「N高」を徹底取材し、そこに現れた「新しい教育のかたち」を具体的に紹介している。初年度から2,000人の生徒を集めた同校は、どんな生徒にも「居場所」を提供するものだった。著者はビジネス系の記事、書籍を主に手がけるフリーランスライター。
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    投稿日:2017年07月25日
  • 分析心理学(ユング心理学)、臨床心理学の日本における第一人者であり、文化庁長官も務めた、京都大学名誉教授、国際日本文化研究センター名誉教授、河合隼雄氏(2007年に逝去)。また日本文化・言語・科学・芸術など幅広い分野にわたる現代思想の著作がある哲学者、中村雄二郎氏。この両大家が対談し、初版が1984年に出版された後、新装版が出されるも品切れになっていた名著を、再度新装版として世に出したのが本書である。テーマは、河合氏が初めて日本に紹介・導入した「箱庭療法」。砂の入った箱の中に自由にさまざまなモノを並べるというシンプルな方法で、精神疾患や心身症の心理療法の一つとして用いられる。「明石箱庭療法研究会」で実際につくられた箱庭の事例をもとに両者が話し合うことで、中村氏の「都市論」の研究に関連する「トポス(場所)」としての箱庭の役割などの新しい知見が見出されている。
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    投稿日:2017年07月25日
  • 匿名希望
    ためになる本です。
     このレビューを書いた時点(2017年7月24日)現在でもビッグ4(2人は脱落した感じも有りますが)がかなりインパクトのあるテニス界。錦織クラスがぼろ儲けクラス(世界ランク10位以内で考慮)でなければプロになる魅力はないと言いきれてしまいますが、さすがにそれほどではないものの、生活が楽になると思われる水準が世界ランク100位以内(悪くても250位前後)であるならテニスのプロになる道を歩み始めるのはかなりリスクの高い世界と言えます。
     サッカーだったらクリスティアーノ・ロナウドほどでなくても日本のトップクラスで大金が稼げます。また、プロになるまでに使うお金も割と少なくてもすみます。(テニスと比べて)しかも、テニスの競技人口はサッカーの10分の1よりも遥かに多いようです。
     そうすると、プロになるリスクも考えなくてはいけません。我が子に才能が有るのか無いのか?早く決断を迫られるスペインの制度の方が大多数に位置する敗者にとって幸せな事かもしれません。(路線変更が容易な為。)
     楽しい話よりも厳しく辛い話が多いですが、本気でプロを目指すならじっくり読んで吟味する必要が有ると思います。
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    投稿日:2017年07月24日
  • 匿名希望
    女性を馬鹿にしている。
    ミソジニーがひどく、私にはあまり面白いとは思えませんでした。どの作品も誇張表現で女性をバカにしており、読むに耐えません。こんな女性を馬鹿にするような創作話でしたら今どきはインターネットに溢れているのに、わざわじお金を払って読む価値があるとは思えません。特に女性にはあまりおすすめできない作品です。
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    投稿日:2017年07月24日
  • 岸先生、二次元から出てきてください!
    僕らが病院へ行くと、検査をすることがあります。
    レントゲンだったり、血液検査だったり、いろいろな検査があります。
    その検査って、誰がしてるのでしょうか。
     
    レントゲンは、診療放射線技師の撮影の腕の見せ所であり、
    そこから診断する放射線科医という専門医がいます。
    でも、血液からいろいろな分析をして、結果から予測する“専門医”は、僕らは会うことがありません。
     
    彼ら、専門医の名前は“病理医”。
    僕らと相対する病院の先生は、病理の先生から受け取った結果から予測して診察をします。
    病理の先生から上がってきた結果をそのまま見たことがありますが、すごいのなんの。
    それが漫画の世界に登場するなんて、また驚いたのなんの。
     
    この漫画に登場する岸先生は、病理のプロフェッショナル。
    いや、プロフェッショナルというよりは、鬼…鬼のような…恐ろしい生き物というか…あまり近寄りたくないというか…
    でもこんな人がいてくれる病院に行きたい!というジレンマ。
     
     
    この漫画のキーワードは、
    医者の医者、病理医、病院内の連携、岸先生怖い、病院経営、病理医不足
    名医が外科医ではない病院漫画、
    おすすめです。
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    投稿日:2017年07月23日
  • 匿名希望
    ラノベしか読んだ事のない作者の小説
    申し訳ないけれど、恐らくこの作者はラノベしか読んだ事がないのでしょう。
    一昔前なら携帯小説のような書き方と言えば分かるでしょうか、そんな文章です。
    まず、各キャラの台詞に「彼は~と言った」「~と怒鳴った」等書いているが、話のテンポを阻害する不要な言葉でしかない。
    一々そんな言葉で言わなくても台詞で感情を表し、キャラ立ちさせていればすむ話であり、そもそも話の流れから誰が喋っているか説明しなくても分かる。
    僕は「○○」と言いました。友達は「○○」と怒鳴りました。
    レベルの文章は小学生の時に卒業するべきでしょう。
    物書きでプロを目指しているなら尚更です。
    この作者が、読者は文章から情景を想像し頭の中でキャラを動かして読んでいる。
    という事が理解出来ていないのがありありと見て取れます。
    非常に短い文章にも関わらず、あまりにも稚拙な文章に読むのが疲れました。
    絵本でもそうでしたが、作者はもっと多くの本を読み、それを自分の身に付けるという努力をしなければなりません。
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    投稿日:2017年07月23日
  • 匿名希望
    何の感想もわかないレシピ本
    ただ二人の子供がアップルパイを母親に作ってあげる。それだけの話です。
    二人で頑張って作ったんだという感動も、お母さんが喜んでくれた事に一緒に喜ぶ気持ちも一切全く起こりませんでした。
    ただ淡々とページをめくって、レシピ本のようにアップルパイの作り方が淡々と語られて終わり。それだけです。
    そもそも、母親が好きなのは「おばあちゃんのアップルパイ」であって、ケーキ屋さんで作る普通のアップルパイではないはず。
    にも関わらず、おばあちゃんが残したかもしれないレシピを探すとか、見つからなかった場合は二人で記憶を辿りながら試行錯誤するとか、そういった描写が一切ありません。
    「おばあちゃんのアップルパイ」ではなく「ただの店のアップルパイ」を作って食べて終わり。
    何も物語として始まらず、ただ下手なレシピ本にちょっと感想が付いただけ。
    更に絵本という割には対象となる年齢層も不明。
    かの有名な「エルマーの冒険」の対象年齢が5歳~な事を考えても、この程度の内容なら5歳未満対象のはず。
    しかし、漢字を多用している上に一切ルビがなく色が薄い。
    幼児向けの絵本に何故原色が多いのか分かってないのでしょう。
    読者の事も考えず、ただ課題をこなず為だけに作られた何の愛情もない本です。
    5分もかからず読み終えますが、その5分で他の事をする事を勧めます。
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    投稿日:2017年07月23日
  • 匿名希望
    おとぎ話
    あらすじからも分かるようにファンタジーです。
    世界観とかいろいろ作り込まれているけど、イマイチしっくり来ない。内容もBLと言えばBLだけど、大まかなあらすじだけ見たらおとぎ話っぽい感じ。読み終わった後にBLとしてもファンタジー物としても不完全燃焼。
    1巻しか読んでませんが、たぶん1巻につき1組のカップルの話なので続きは買わなくてもいいかな。
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    投稿日:2017年07月22日
  • 匿名希望
    エトランゼは...
    エピソードの作り方、一コマ一コマ、瞬間瞬間の切り取り方が最高です。ラブシーンでさえ彼らにとっては日常と地続きなんだなーって感じがイイです。背景の書き込みも沖縄や北海道に行ったような気にさせてくれて、こんな風に毎日生活できたらしあわせ...とつくづく思う。
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    投稿日:2017年07月22日
  • 匿名希望
    すごく癒されます
    主人公のしらたまくんの可愛さがハンパないです。 また、登場人物が良い人ばかりで優しい話が多いので読んでいて本当に癒されます。
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    投稿日:2017年07月22日
  • 匿名希望
    絵が立体的でとろ顔かわいい。何よりエロい。
    私が読んだBLの中で一番エロいです。エロだけを描いた作品は他にもあるけれど、この作品は主人公優くんが攻め男優にされている行為に対し、どんなことを今考えてるか頭の中の描写があり、それに共感できたりで面白いです。ゲイビ撮影シーンはまるでAV女優さながらに優くんが未知の快感に溺れていくので本当エロイです。作品全体を通して作者が男性?だからか、男性目線のエロを感じて私にはよかったです。優くんのトロ顔と好反応の様子なども良くて、裸の描き方が立体的で素敵ですね。
    • 参考になった 1
    投稿日:2017年07月22日
  • 結構面白いじゃん
    五十連勤などなど労働基準法無視な職場で働き続けた挙句、仕事中に過労死してしまったOLが
    新しいファンタジー世界に転生しゆったりとした生活を送る~という温めのファンタジーです。
    転生後の世界でひたすら300年スライムを倒し続けてレベルが99にまでなり最強になったんだけど、
    スローライフ、ワークライフバランスを重視し日々ゆったりと生活しているわけで。
    でも、ある時そんなレベルMAX状態であることが街人にバレてしまってからいろいろと状況が変わり、
    ドラゴンが攻めてきたり、街人から崇拝されたり、、、とスローなライフが一変してしまう!?
    そんな最強ステータスを持った転生ヒロインが無双しつつスローでワークライフバランスな生活を
    頑張って追求するお話です。
    結構面白いよ!
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    投稿日:2017年07月21日
  • 匿名希望
    キャラの魅力と将棋の熱さ
    将棋の熱さとキャラの魅力、ラブコメ要素と、シリーズ通してとてもバランスが良いと思います。あと作者は相当将棋のこと勉強してらっしゃると思います。いろんな戦術が出てきます。
    • 参考になった 0
    投稿日:2017年07月21日
  •  とりあえずこの文章を読んでいただきたい。
    〈「では、彼が犯罪者だと知るまでは、彼のことをどう思っていましたか?」
     麗芬は首を振るのをやめた。おれの背後──はるか彼方(かなた)に視線を向けた。
    「辛(つら)いんです」絞りだすような声。「やっと笑えるようになりました。でも、まだ辛いんです。わたしはあの人を愛していました。夫を殺した人を愛していました」
     それだけが聞きたかった。
    「彼から、夫が死ねばいいと思っていたと聞かされたとき、わたしも思いました。夫が死んでよかったと。わたし、わたし──あの人もわたし自身も許すことができません」
     わななく膝(ひざ)を手で押さえ、おれは立ち上がった。
    「辛い話をさせて申し訳ありませんでした」
     上着の内ポケットから用意しておいた包みを取り出した。女の握り拳(こぶし)ほどの大きさのそれを麗芬の前に置いた。
    「これは謝礼です。たいしたものじゃありませんが、よければ後で開けてください」
    「もういいんですか?」
     涙に潤んだ目がおれを見あげた。抱きしめたい──拳を握った。唇を噛んだ。おれが望んだもの。おれが望んだ女。手を伸ばせば、それが手に入る。
     この女もぶち殺せ──声が聞こえた。声はやむことがない。
     息を吐いた。口を開いた。(中略)
     おれは踵(きびす)を返した。喫茶店を出た。窓ガラスの向こうで、麗芬が包みを開けるのが見えた。ビロード張りの指輪ケース。中には、おれが麗芬に贈った指輪が入っている。
     通りかかったタクシーをとめた。乗りこんだ。麗芬が口を開けている。指輪を見つめている。立ち上がり、顔を左右に振る。おれを探している。
     視線があった。麗芬の口が動いた。唇を読んだ──加倉さん。
     麗芬は駆けだした。目には涙──その奥に混乱。憎しみはない。麗芬が喫茶店のドアに手をかけたとき、タクシーが動きだした。
     ルームミラーに映る麗芬を見守った。タクシーが角を曲がるまで、麗芬はタクシーを追いかけつづけた。
     フィルムを現像に出した。できあがった写真を安ホテルの壁に貼りつけた。
     息を殺して泣いた。〉

    「彼」、「あの人」、そして「おれ」というのは、ノーヒットノーランの記録を持つ元プロ野球投手、加倉昭彦。台湾で八百長に手を染め転落した。多くの黒道(ヘイタオ、台湾やくざ)を殺した。自分を慕う弟分の投手、俊郎(としろう)の妻を奪い、俊郎も殺した。そして手術で顔を変え、声を変えて、その麗芬に別れを告げた。馳星周の『夜光虫』(角川書店、2014年7月4日配信)――第120回(1999年)直木賞候補となったノワール(暗黒)小説の最終場面の一節だ。
     初出は1998年。
    〈夜の台北にうずくまっている。光の渦の中に身を委ねている。
     呪われたやつら──この街の、この国のどこかでのうのうと生きている。
     ぶち殺せ──声が聞こえる。一人残らずぶち殺せ。
     おれはその声に耳を傾けている。〉
     衝撃作『夜光虫』がこの4行で幕を閉じて19年――ダークヒーロー加倉昭彦が帰ってきた。『暗手(あんしゅ)』(角川書店、2017年4月26日配信)――物語の舞台はイタリア、名前を捨て台湾から逃れてきた加倉昭彦は、高中雅人、ヴィト・ルーなどの偽名を使い、ヨーロッパの黒社会で「暗手(アンショウ)」と呼ばれている。
     物語は、待ちに待った馳星周らしさ全開の文体で始まります。

    〈欲望に身を任せた。
     嘘をつき、それを糊塗するためにさらに嘘をついた。
     糊塗しきれなくなると、殺した。
     嘘をついてまで手に入れたかった女に愛想を尽かされた。家族に捨てられた。
     さらに殺した。
     顔を変えた。名前を変えた。
     そして殺した。
     殺した。殺した。殺した。
     殺しすぎて台湾にいられなくなった。
     そしておれは今、イタリアにいる。〉

     イタリア黒社会の何でも屋。殺し以外の仕事ならなんでも請け負う。殺しには飽いた。反吐が出るほど飽き飽きした。暗闇から伸びてくる手――「暗手」がいつしかヨーロッパの黒社会における呼び名になった。
     かつては犯罪者の巣窟と呼ばれていたミラノのナヴィリオ地区。今じゃ、運河沿いの道を無数の人間が行き来するお洒落なエリアに変貌した。
     人混みの中にジミー・チャンの顔が浮かび上がる。中華系のマレーシア人。サッカー賭博組織の末端に連なるチンピラで、ヨーロッパ中を忙しなく渡り歩いている。
    〈「久しぶりだな、暗手(アンショウ)」
     ジミー・チャンが言った。(中略)
    「おまえ、日本語ぺらぺらだったよな」
    「英語もイタリア語もぺらぺらだ」
     おれは答えた。ジミー・チャンが顔をしかめた。
    「レオ・オーモリを知ってるか」
    「名前だけなら」
     おれはうなずいた。〉

     大森怜央。5年ほど前に、日本からベルギーのサッカークラブに移籍してきたゴールキーパーだ。そこでの活躍が認められ、今はミラノから北東に車で1時間半ほど走った田舎町、ロッコのクラブにいる。

    〈「ある筋がオーモリを手に入れたがってるんだ。引き受けてくれないか、暗手」
     それには答えず、グラスに残っていたジュースを飲み干した。(中略)
    「うまく行けば、二十万ユーロがおまえの懐(ふところ)に入る」
     ジミー・チャンが下卑(げび)た目でおれを見る。おれは人混みからジミー・チャンに視線を移した。
    「おまえはいくら取るつもりだ」
     ジミー・チャンの睫(まつげ)が震える。おれはジミー・チャンを殺すところを想像する。そうするだけで、おれの目は氷のように冷たくなるらしい。度胸のないチンピラはそれで震え上がる。
    「お、おまえに三十万、おれに十万。それでどうだ」
    「おまえはなにもしない。それなのに十万だと」
    「話を持ってきたじゃないか」
     ジミー・チャンの口から唾(つば)が飛ぶ。おれは嗤(わら)ってやる。そもそも、四十万などという半端な金額がおかしいのだ。この件でジミー・チャンに提示された金額は五十万ユーロに違いない。
    「おまえに四十万。おれに十万」
     ジミー・チャンが折れた。おれはグラスをテーブルに置いた。
    「わかった。引き受けよう」〉

     ジミー・チャンの背後にいるのは、王天(ワンテイエン)。サッカー賭博の帝王。中国大陸から東南アジア、オセアニア、ヨーロッパまで手広く稼いでいる。そして、人民解放軍特殊部隊出身の殺し屋、馬兵(マービン)と手下たちをボディガードとして雇っている。

     ヨーロッパのサッカーシーズンは秋に始まり、夏が来る前に終わります。シーズンを通して八百長は行われるが、シーズン終盤――優勝が絡む試合、チャンピオンズリーグ出場権が絡む試合、降格や昇格が絡む試合になると掛け金が跳ね上がる。

     無類のサッカー好きで知られる馳星周。〈暗手〉の目を通して、ヨーロッパサッカー界の裏事情をこんな風に描き出して見せます。

    〈どれほどメジャーなリーグでも、どれほどメジャーな大会でも、八百長を仕組もうとする連中は跡を絶たない。つまり、八百長も跡を絶たない。
     スーパースターは八百長には関わらない。スーパースターを目指す連中も関わらない。だが、そんな連中は一握りに過ぎない。大抵のサッカー選手はスーパースターになるどころかビッグクラブから声がかかることもなく、弱小、もしくは中堅クラブでキャリアを終える。稼げる金もたかが知れている。
     あるいは、南米やアフリカからやって来る選手たち。やつらは金儲(もう)けのためにヨーロッパにやって来る。クラブが払ってくれる給料以上の金がもらえるのなら、モラルは簡単に道端に投げ捨てる。
     そうやって、ヨーロッパ中に八百長の触手は伸びていく。
     中国人が金を稼ぐようになって、その傾向は顕著になった。
     やつらほど博打(ばくち)好きな民族はいない。だれもかれもが博打にとち狂っている。〉

     時は秋。イタリアサッカー、セリエAのシーズンは始まったばかり。〈春が来る頃には大森怜央を落とさなければならない〉身長192センチ、体重88キロ。日本人離れした体格を持ち、ミラノでプレイすること、そしてチャンピオンズリーグ出場を熱く願う日本人GK――獲物を狙って暗手が動き出す。
     水曜日の午後、ロッコのバル。練習を終えた大森は家の近くのこのバルでエスプレッソを啜りながら時を過ごすのが日課になっています。カウンターにひとり座る〈地味だが金のかかったスーツ。丁寧に撫でつけた髪の毛。銀縁の眼鏡〉の日本から来たビジネスマン。レオ応援団副会長を自認するイタリア男が大森に引き合わせます。〈高中雅人(たかなか・まさと)〉の名刺を差し出した日本人を大森は〈貿易商〉と理解して意気投合。大森行きつけのリストランテに席を移して、夕食を共にした。銘柄を指定して赤ワインをふるまった。帰り際に、店の男が大森に囁いた。〈一本千ユーロのワインだぞ。いいパトロンになってくれるかも。大事にしろよ〉大森怜央を自在に操るための第一幕――〈釣り針を垂らす必要もない。大森は自分から餌に食いついて〉きた。
     第二幕――暗手が用意した道具は、ひとりの女。シニョリーナ・バレッリ――旧知のミラノの高級売春クラブのマダムを通じて調達した日本人娼婦。服飾デザインで一旗揚げようとミラノに来たが、いつまでたっても日の目を見ず、日々の暮らしに窮して娼婦となった。名前は、ミカ――。

    〈「もっと稼げる仕事がある。やることは娼婦と変わりないが、相手をするのはひとりだけだ」
    「だれかをはめるのね」
     ミカは水を啜った。頭の回転は速い。
    「娼婦と悟られないこと。相手に惚(ほ)れさせること。さっきみたいな態度じゃ話にならない」
    「いくら?」
     ミカはソファに腰をおろし、脚を組んだ。
    「手はじめに一万ユーロ。うまくいけばさらに四万ユーロ」
    「はめる相手は?」
    「大森怜央」
    「だれ、それ?」
     おれは笑った。
    「サッカー選手だ」
    「サッカー選手は嫌い。昔、わたしの友達が遊ばれて捨てられたわ」
    「やるのか?」
    「なにをどうすればいいのか、教えて」
    「OK」
     おれは言った。〉

     かつて八百長に手を染め堕ちていった男が、サッカー選手として光の中に出ていくことを渇望する男を八百長に引きずり込む罠とは? 名を捨て、顔を捨て、声を捨ててヨーロッパの黒社会の底に棲む暗手。過去をすべて抹消したはずの男のミラノの自室には、あの女――麗芬の写真がある。ベッドの端に腰掛けて写真を眺め、その名前〈リーフェン〉を口にする暗手。大森の姉、綾の顔が重なり、身体が震える。震えが止まらなくなる・・・・・・。

     一気に加速する馳星周の世界。帰ってきたダークヒーロー加倉昭彦の後日譚――19年の時を隔てて揃った2冊のクライム・ノベル。『夜光虫』と『暗手』――併せて読めば、作家デビュー20年、馳星周の新たな到達点が見えてくる。(2017/7/21)
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    投稿日:2017年07月21日
  • 匿名希望
    失敗
    酔っ払ってタイトルだけで全巻購入しました
    2話目でもう飽きました
    いままである程度以上のマンガや本を読んでいる人にはキツイかも
    • 参考になった 0
    投稿日:2017年07月20日
  • 絵柄が気に入ったのなら是非
    主人公は「もらいタバコのジーン」
    この二つ名と絵柄からイメージする通りのいい感じなストーリーです。
    アニメ版と比較すると…
    ・ストーリーはアニメと同じ、というか原作(漫画)通りのアニメ
    ・飯テロはアニメ版の方が豊富です
    アニメを見た人へのアドバイス
    「ストーリーはほとんど変わらないので、新しいものを期待するというよりもお布施の気持ちで本を買おう」
    なお、自分はアニメ見ている途中で買った口ですが、アニメも漫画も楽しめました。
    • 参考になった 1
    投稿日:2017年07月19日
  • 匿名希望
    かわいい。
    やる気のない千景が憎めなくて可愛い。
    テンポがよくて読みやすいし、笑える。
    今後の展開に期待します。
    • 参考になった 2
    投稿日:2017年07月19日
  • ネタバレあり
    かわいらしい切なさ♪
    BLにしろ、ノーマルにしろ、
    大体に通ったテーマの漫画を描かれているのですが、
    なぜか読んでしまう、須貝さんの漫画♪
    今回もやはり一途で、奥手で、
    かわいらしい切なさを題材にしたロマンスでした♪
    • 参考になった 0
    投稿日:2017年07月19日
  • フィクションながら連載当時の時代性がよく描かれている
    1巻表紙の絵柄から何故かサイコキラー風な雰囲気を感じていたのですが、それは全くの見当違いで流血描写こそあれど、グロさはありませんのでそういった描写が苦手な方でも大丈夫です。
    「シンブンシ」というサイバーテロ犯を描いた作品ですが、実際に起きた事件や社会問題、騒動をもじった出来事がかなり多く登場します。元ネタを知らなくても問題なく楽しめますが、当時のニュースを知っている人であればすぐにピンと来る位、かなり攻めた描き方をしています。
    結末については少し意外な所があり、好みが分かれる部分かと思いますが、今までの主人公の言動の端々にある違和感を考えるとしっくり来て整合性も充分あり好みでした。
    全3巻と短い中で犯行の動機、準備、手法、重要人物の必要最低限のバックボーン、ちょっとした余韻まで描かれストーリーがとてもよくまとまっていると感じました。
    短いながらもかなり満足感がある作品です。
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    投稿日:2017年07月19日
  • 本編から、尾白と尾黒が登場する話を抜き出したものです
    いわゆるベストセレクション。
    カラーが収録されていてとても嬉しいですが、通常版との違いと言えばそれだけです。
    外伝かなにかが特別に愛蔵版になったのかなと思ったらそうではありませんでした。
    描き下ろしはありません。
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    投稿日:2017年07月18日
  • 匿名希望
    ラブコメ
    男前な年上受けがワンコ気質の年下攻めに翻弄されつつも絆されていくところにニヨニヨします。
    受けも満更じゃないけど素直になれなくて、最後にちょっと揉めてモヤモヤして一気にデレる感じが堪らないです
    脇役のメンツもワイワイしててコメディな感じもすごく好きです
    脇役もカプができそう…?みたいな流れも見えて、こちらもニヨニヨ対象でした
    エロはほとんどそういう描写はないですが、1巻通してこの話なのでじっくりお話が読めて大満足でした。
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    投稿日:2017年07月17日