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2701~2725件/11661件 を表示

  • 匿名希望
    ハーネス!調教
    スジ筋好きには垂涎のカラダに食い込むハーネス!ラストちょい甘は美味しいデザートです
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    投稿日:2017年06月22日
  • 匿名希望
    スリ筋ギャルソン縛り!
    MのギャルソンくんもSの先輩も店長も素晴らしいスリ筋です!
    こんなトラットリアがあったら夜の部も満淫御礼だね
    • 参考になった 0
    投稿日:2017年06月22日
  • ネタバレあり
    異種ですね
    タイトル通り僧侶とその僧侶大好きな蜘蛛の話。絵はきれいな方ではないけど、物語にどんどん引込まれました。1つ1つの事柄が後で繋がる感じの物語の作り方が好きです。そしてどんどん蜘蛛男が男前に。皮が剥けて大きくなるアレで← 僧侶の蜘蛛男のへの愛情も確かで微笑ましい。エロ多め。二人を取り巻く周りの登場人物みんな好きです。九尾もふもふしたい。買ってよかったです。
    • 参考になった 2
    投稿日:2017年06月22日
  • 匿名希望
    いいです
    いろいろな精神世界の本がありますが、これほど自分の内側に迫ってくる内容の本にあったのは初めてです、というか自分の思っていることがそのままそこに書いてあるといったほうがいいでしょう、とにかく驚きました。いい本に出合って感謝です、一生かたわらにおいて置きたい本です。
    • 参考になった 0
    投稿日:2017年06月22日
  • ネタバレあり
    幼い高校生と社会人の××
    ショタ好きじゃないのに、気づいたら3ループくらいしてます。おまけ話の高校生の誘い受けがたまらなくておなかいっぱいです。2人の仲を垣間見ちゃった同僚達が優しくて良かったです。
    • 参考になった 1
    投稿日:2017年06月22日
  • 感動するようなしないような面白さ4編
    素直に面白かったって思えた小説です。ライトノベルを一ヶ月に数冊買って読んではいますが、久々に、本当に久々にあっという間に読破してしまった一冊です。
    そんな物語は4つのお話に分かれています。それぞれ不思議なアイテムが登場し、主人公たちを助けたり、時には混乱させたりといったお話。何気に少々重みのある話も載せられており、ページをめくる手が止まらなくなってしまったこともしばしば。
    緩急っていうんですか。非常に読みやすいと思いました。冒険物や推理物、アクションとは違い派手なシーンもあるけれどなんだかほのぼのとした感覚が面白い(私はこう感じた)。
    • 参考になった 1
    投稿日:2017年06月22日
  • ネタバレあり
    ビッチと隠れ変態
    おとなしい雰囲気の攻めが、ビッチな受けをキャンパスに描いて、溜め込んだ思いやら何やらを射精でぶちまけちゃう系です。
    • 参考になった 0
    投稿日:2017年06月22日
  • ネタバレあり
    一夜の出来事が真面目な恋に変わる
    志々藤さん初読みですが、どハマりしました。一定の恋人を作らない攻めと、純粋な受けのカプが最高です。繰り返し読んでいますが紙媒体でも購入しようかと思います。
    • 参考になった 0
    投稿日:2017年06月22日
  • 本でも欲しい
    最近よく目にするのは、女子サイドが彼のこと実は前から好きだったの。っていう設定が多くて・・・。そりゃ、すぐ落ちちゃうよ。やっぱり、男子が押して押してという作品が好みなので、成瀬のアプローチを由希は相手にせず、ポーカーフェイスで対応している所が面白い!!バスケ部ということだけど、スポ根とまでもいかないし、恋愛も絡めバランスがいい作品。そして、とにかく笑える。またまた、あて馬くんの静に心を奪われている私。まぁ~絶対に静とはくっつかないな~。くっついたら「東京ラブストーリー」なみに皆さん驚くかも。(私は大満足でした)いや、今は「ひるなかの流星」なのかな。
    • 参考になった 6
    投稿日:2017年06月22日
  • 匿名希望
    一緒に泣いた
    2編入っていてどちらも高校生のお話。
    純粋で青春でまっすぐで、相手を想う気持ちが溢れててキャラと一緒に泣けてきました!!
    両方好きだけど、表題作じゃない方めっちゃ好き…。
    いい表情を描く作家さんだな〜と。
    初コミックスと書いてありましたがこれからも期待しています!
    • 参考になった 1
    投稿日:2017年06月22日
  • 匿名希望
    ボク様の活躍を拝見したいか~?!ケケ
    ボク様の優秀な活躍をさぁ~~!!
    遊☆戯☆王 THE DARK SIDE OF DIMENSIONSで出てきた謎のエジプト人も登場!
    ピラミッドに眠る前に一度は拝見しておきたい優秀な一冊。
    • 参考になった 0
    投稿日:2017年06月20日
  • ネタバレあり
    時が止まった世界で日常を取り戻す為に繰り広げられるバトル
    自分の職探しに家族の引きこもり等悩みはそれなりにあるものの平凡な毎日を過ごしていた主人公がとある誘拐事件に巻き込まれたことにより祖父が持つ不思議な石の力を使い、時の止まった「止界」と呼ばれる世界に入り込む。
    しかし不思議な石を持つ自分たちしか入れないはずの止界に何故か誘拐事件の首謀者たちも入り込んでいて彼らの本当の目的は・・?という始まり方に惹かれました。
    「止界」やその番人のような存在の「カヌリニ」等独特の世界観はもちろんですが、
    登場人物(特に主人公周辺)が性格に一癖も二癖あり、なかなか計画通りに事が進まない感じが面白いです。
    ただ、独特な世界観と設定なのに最終的にはただの特殊バトルもののような印象しか残らなかったのであまり高評価にはしませんでした。
    また、止界で壊した物やスーパーで拝借(というか万引き)した物が現実世界で迷惑をかけないか心配する描写をわざわざ入れる割にはラスト辺りでほいほい子供を二人も連れて帰った上、うち一人を自分の子として育てているのは違和感があり、そういった部分に作中で少しでも触れるのであればもう少し納得のいく落としどころを用意してほしかったと感じました。
    ラストについても作中名前だけ出てきた止界世界の祖のような人物に関わるチートキャラを急に出して全て解決!という感じで何だか拍子抜けでした。
    • 参考になった 3
    投稿日:2017年06月19日
  • 匿名希望
    表紙で損をしている気がする
    オメガバースだし買おうかどうしようか迷っていたらポイントUPしてたので購入しました。
    表紙よりも中身の方が絵が好きでした。逆のことはよくあるのにビックリ。
    表題作と、その友達の話(凍てつく光線)の2編入っていて、私は後者の方が好きでした!
    特に書き下ろしが可愛くて好き。
    どちらの話も、説明不足な部分があると感じたので(私の読み込みが甘かったらすみません)★4つにしました。
    凍てつく〜の方はオメガバースじゃなくても??と思いながら読みましたが
    男同士ということで周りの目を気にしたり隠したりしなくてもいいという部分では
    この世界観でないとだなと納得。
    よくわかっていない人でもオメガバースにライトな感じに入っていける作品かなと思いました!
    • 参考になった 2
    投稿日:2017年06月19日
  • 匿名希望
    きゅんきゅんします
    いいですねえ~最高に切ない!
    色っぽいしけなげだしストーリーは文句ないんですが、スクリーントーンがつぶれて地紋みたいに見えちゃうですよ。
    イーブックさんほかにはあまりこういうの無かったのにな。
    残念だったのと先が読みたかったので紙の書籍も買っちゃいました。
    • 参考になった 4
    投稿日:2017年06月18日
  • 匿名希望
    ピンときたら
    表紙と立ち読みにピンときたら、是非。
    設定が設定だけに、どれだけ切なくなるかと思ったら案外早く穏やかになって安心でした。
    全ページカラーで見たいところですが、モノクロでこの表現力。『極夜』に続きあり。『極夜』の表題作者の方が切ないです。
    • 参考になった 1
    投稿日:2017年06月18日
  • 匿名希望
    おなかが空きます!
    初読み作家さんですが、好きです。
    こんなに近い距離感で気持ちに気づかないとかムリがあるやろう…と思うものが多い中で、一方の気持ちだけが熱するでなく同時に動いてるっていう過程が、どこにも説明がないのにわかるのがいいんだな。あとひねりが効いています。
    ご飯が出てくる話が好きなのでどれも美味しそうなのは嬉しい。『エンドスタートライン』も別目線で話が入っているのでオススメです。
    • 参考になった 0
    投稿日:2017年06月18日
  • 匿名希望
    これからかな
    初々しい感じです。画面も話も(最後まで致してますよ)。
    ご飯はもうちょっと美味しそうだといいなぁ…
    同じ時間軸で、始めは攻の、後から受のそれぞれの視線で話が展開します。これからの期待を込めて。
    • 参考になった 1
    投稿日:2017年06月18日
  • 匿名希望
    ネタバレあり
    もうちょっと
    人物の内面描写もっと上手くなってくれないかなあ(切実)
    攻めが女の子がキュンと来るだろう(と思われている)セリフ吐くだけの人形だかロボットだかみたいになってるよう。だからか、軽い男性向け?浅い少女漫画?の女の子が男の子になっただけみたいなんだよな~。性格とか展開とかセリフとかが。体型はきっちり男ですよ。そこは好感持てますよ。
    あ、でも絵柄綺麗だけど、気を抜く場所があるのか、所々デッサン崩れてる所ありますよ。
    気付きにくい所だったり、サラっと流せる所ばかりなのであまり気になりませんが、上手い人ってこういう目立たない場所がさらっと上手いなって思わせる所以だったりするので、気を付けて欲しいですね。
    • 参考になった 2
    投稿日:2017年06月16日
  • アマアマ
    元ヤクザ×刑事と来てオメガバース亜種?みたいな設定で、こりゃハードバイオレンス暗めかな~と思ったらただのアマアマだったwキャラの所為かほんわかまでしてるw暗いのや重いのが苦手な人も気楽に読めますよ~。
    • 参考になった 12
    投稿日:2017年06月16日
  • 匿名希望
    キャラクターみんなが愛おしい
    共学であっても恋愛とは縁がない、部活動に精を出すわけでもない、スクールカーストがあるなら下の方なのかもしれない。でも心許せる友人がいる、あったかい気持ちを持っている。
    私にとって魅力的な女子高生とは、この漫画に出て来る子達です。
    もう15年以上昔ですが、あのころに戻って、日常をやりなおしたくなりました。
    • 参考になった 0
    投稿日:2017年06月16日
  • 匿名希望
    泣きました
    収録されている「夕焼けカーニバル」だけでも購入の価値があります。
    池辺ファンでいて良かった、と改めて思えた作品でした。
    読者がママであってもなくても、男性でも、楽しめると思います。
    • 参考になった 3
    投稿日:2017年06月16日
  •  5月17日に紙書籍(文庫版、2017年5月21日初刷)と同時発売された池井戸潤の新作『アキラとあきら』(徳間文庫)。向井理、斎藤工主演でドラマ化(WOWOW7月9日スタート)の話題性もあって文芸ジャンルで好調な売れ行きを示しています。
    「新作」としましたが、初出は「問題小説」2006年12月号~2009年4月号の連載。執筆時期で言えば、大ヒットドラマ「半沢直樹」の原作小説『オレたちバブル入行組』『オレたち花のバブル組』(ともに文春文庫、2013年8月2日配信)、直木賞受賞作『下町ロケット』(小学館文庫、2015年8月14日配信)よりも前で、その3作品よりも後になって――雑誌連載終了8年目に発刊されたオリジナル文庫。「幻の長篇」として池井戸ファンが長い間待ち望んできた作品です。
     主人公は、同じ「あきら」の名を持つ二人――伊豆河津の零細町工場経営者の息子として育つ山崎瑛(あきら)と、日本の海運業の一翼を担う東海郵船のオーナー一族の御曹司、階堂彬(かいどう・あきら)です。工場が倒産したため母と妹の三人で同じ静岡の磐田にある母の実家に夜逃げ同然で転がり込んだ山崎瑛は、幼少時に母など周辺から「アキちゃん」と呼ばれ、また磐田の小学校の同級生で、物語の後半で再会する生涯の友人、三原比呂志とは「アキラ」「ガシャポン」と呼び合う仲ですが、階堂彬が「あきちゃん」とか「あきら」と呼ばれることはありません。階堂家の人々――父の一磨(かずま)、母、二人の叔父たち――の会話では「彬」となっていて、こんなところからも二人の境遇の違いが浮かび上がってくるようです。

     さて、山崎瑛と階堂彬の二人は小学生時代に――河津駅前でかすかにすれ違います。慌ただしい引っ越しで愛犬チビを連れて行くことができなかった瑛少年は一人で磐田から戻ってみたもののチビには会えず、途方に暮れて駅まで戻った時のことです。「ぼく、ひとりかい? どこまで行くの?」若い駅員に訊ねられた瑛が咄嗟に駅舎を飛び出した。

    〈耳を劈(つんざ)かんばかりのブレーキ音がしたのはそのときだ。振り向いた瑛の視界を、ヘッドライトの白い光芒(こうぼう)が染め上げる。
     気づいたとき、瑛は道路の真ん中で尻餅(しりもち)をついていた。
     ちょうど顔の前にクルマのフェンダーが迫っており、ピカピカに磨き上げられたボンネットの中でエンジンの回る音が低く響いている。
    「大丈夫かい、君」
     そのときドアが開き、慌てた様子で運転手が飛び出してきた。
     黒っぽい上下の服を着、帽子をかぶった男だ。男は、まだ道路に座り込んだままの瑛を白い手袋をした手で起き上がらせてくれ、服についた埃を払ってくれる。
    「怪我しなかったかい」
     あまりのことに瑛は答えられず、ただ小さく頷くことしかできなかった。(中略)
     道の真ん中に立っていた瑛は、そっと脇にどいて、見たこともないクルマを改めて眺めた。黒塗りの、見るからに高級そうなクルマだ。さっきは気づかなかったが、ボンネットの先端に、天使のような小さな像がついている。たぶん外車だ。クルマの後部座席の窓が開いて、小さな顔がこちらをのぞいたのはそのときだ。
     瑛と同じぐらいの歳(とし)の少年が、後ろのシートからじっとこちらを見ている。
     髪をおかっぱにしたその少年は、とても興味深そうな目で瑛をじっと見ていた。瑛の友達にはいない印象の子だった。見下すような目をしている。見るからに都会の金持ちの少年だった。その少年は、何か声をかけてくるかと思ったが、結局、一言も発しないまま、クルマは動き出した。〉

     伊豆の別荘で親しい取引先を招いて開かれる恒例のパーティに向かう途中のクルマ。その後部座席に乗っていたのは、私立小学校5年生の階堂彬と3年生の弟、龍馬(りょうま)です。瑛との一瞬の遭遇――彬少年はこんなふうに見ていました。

    〈「とても淋(さび)しそうな顔してたな。迷子みたいだった」(中略)
     同じ歳ぐらいの子供だった。ずっと見入ってしまったのは、その子の目に、彬がいままで見たこともないような感情の塊(かたまり)が浮かんでいたからだ。
     単に悲しいというのではなく、単に困っているというのでもない。
     もっと突き詰めた、真剣な──そうだ、あえていえばきっと、「絶望」に近い、そんな目ではないか。
    「迷子にはならないよ。きっと地元の子だろうし」
     彬はいった。時間は午後六時をとうに回っている。他所から来た子供があんな顔をして、ひとりでいるはずはない。〉

     後年、ともに東京大学経済学部を卒業した瑛と彬は就職先に産業中央銀行を選びます。東海郵船社長の長男でありながら、あえて定められた道には進まずバンカーの道を選択した彬。一方の瑛は、磐田の小学校、中学校を経て地元では一番の公立高校に進みますが、決して平坦な道ではありません。父親の再就職先の電機部品メーカーが経営危機に直面して一度は大学進学を諦めますが、同じ経験をしてきた若い銀行員の後押しもあって東大に進み、バンカーとなります。銀行員に必死の思いで融資を頼み込む父と母の姿。しかしそれをすげなく拒絶されて倒産、しばらく父と離れ離れに暮らした日々。そして自らは家業の倒産のためにせっかく入った東京の一流大学を途中退学して高卒資格で地元の信用金庫に入り、「瑛を大学に進ませたい」との思いから徹夜で作成した融資稟議書で支店長を説得してくれた若い行員。けっして忘れることのできない経験を積み重ねてきた瑛にとって、「バンカー」という選択には秘めた思いがあったのです。

     二人が入行した産業中央銀行――池井戸ファンならお分かりかと思います。「倍返しだ!」のフレーズで大ヒットしたテレビドラマ「半沢直樹」(原作小説は先述の『オレたちバブル入行組』『オレたち花のバブル組』です)の舞台、つまり半沢直樹が所属する産業中央銀行は、『アキラとあきら』に先に登場していたことになります。
     同じ音の名前を持ち、全く異なる境遇に育ちながら、同じ銀行に就職した二人。3週間に及んだ新人研修の仕上げ――最後の5日間をかけて行われる融資戦略研修「融資一刀両断」。階堂彬と山崎瑛の直接対決は、物語前半のハイライトの一つと言える圧巻のエピソードです。新入行員300人が3人一組になって融資判断を競う予選を勝ち抜いて決勝に残った彬と瑛のチーム。決勝では彬のチームが会社役、瑛のチームが銀行役となった。会社役の彬チームは100ページ近くもある分厚い資料――本物の会社データを使って融資申込書を作成、銀行役の瑛チームはその融資申込に対して諾否の判断を下す。与えられる時間はそれぞれ8時間。
     損益計算書――売上げ、経費、利益状況・・・・・・子細に見ていった彬は思わず唸(うな)った。

    〈「この会社、放っておくと来月ショートするぞ」
     彬はいった。「マジ? いくらだよ」
     栗原も必死になって資料をひっくり返している。
    「ざっと見て、三千万から四千万円ぐらい。預金と入金予定だけじゃあ、支払い予定額が賄いきれない」
    「げっ」(中略)
    「オレたちが経営者なら、どうする?」
     彬はふと口にした。ふたりがはっとした顔でこちらを見た。そのふたりではなく、会議室の虚空を彬は眺め、そして繰り返した。
    「もし、オレたちがこの会社を経営していたとしたら、どうすると思う?」
     ある考えが彬の胸に浮かんだのはそのときだった。「何かいいアイデアでもあるのか」
     きいた栗原の顔を、彬は見つめ返した。
    「うまくいくかどうかはわからないが──オレにひとつ、考えがある」〉

     階堂彬の頭に閃(ひらめ)いたアイデアとは何か。そして、階堂の企みに対して融資をするかどうかを判断する銀行役の山崎瑛はどう出るのか。階堂のプレゼンテーションも山崎の分析もここではつまびらかにはしません。
    〈スリリングだった。これ以上、何も言葉が浮かばない〉と審査委員長席の羽根田融資部長。
    〈羽根田は真顔のまま続けた。「銀行は社会の縮図だ。ここにはありとあらゆる人間たちが関わってくる。ここに来る全ての人間たちには、彼らなりの人生があり、のっぴきならない事情がある。それを忘れるな、諸君。儲かるとなればなりふり構わず貸すのが金貸しなら、相手を見て生きた金を貸すのがバンカーだ。金貸しとバンカーとの間には、埋め尽くせないほどの距離がある。同じ金を貸していても、バンカーの貸す金は輝いていなければならない。金に色がついていないと世間ではいうが、色をつけなくなったバンカーは金貸しと同じだ。相手のことを考え、社会のために金を貸して欲しい。金は人のために貸せ。金のために金を貸したとき、バンカーはタダの金貸しになる。だが今日のところは私の説教などどうでもいい。いまは素直に、我らが誇れるバンカーが誕生したことを称(たた)えたいと思う。」〉

     池井戸潤作品に通底する「銀行」の二つの顔――金を人のために貸すバンカーか、金のために金を貸す金貸しかが熱く語られ、その言葉を胸に新人バンカーとして歩き出す二人の「あきら」の物語。

    〈幼いころの君は、どんな音を聴いていた?
     幼いころの君は、どんな匂いを嗅いでいた?
     瑛の場合それは、油圧プレス機がたてる規則正しい音だった。
     瑛の場合それは、工場から漂ってくるぷんと鼻をつくような油の匂いだった。〉

     物語は、海からの風が懐かしい気分を運んでくるかのような文章で静かに始まります。少年時代に一度すれちがったことのある山崎瑛と階堂彬。バブルに浮かれ私利私欲が横溢する社会のなかで苦悩する日々も経験します。真っ直ぐで熱い気持ちを持つ若きバンカーだからこそ、その悩みは深くなります。
     山崎瑛は、アメリカでの心臓移植を待つ娘を持つ社長家族を救いたい一心で、債権回収に動く上司の指示に従わず、不渡りを出す前夜に預金の移し替えを社長に“指示”します。銀行員人生を投げ打って娘を、そして社長家族を救いたいと願ったのです。
     一族を離れて自分自身の人生を生きるという強い思いからバンカーの道を選んだ階堂彬はしかし、父の死後窮地に陥った東海郵船グループ再建のため東海郵船社長に転じます。運命に抗(あらが)うように生きてきた階堂彬が踏み出したかつてない試練の道。メインバンク産業中有銀行の担当者として階堂彬に向き合うのは、山崎瑛です。
     社長就任当日、経理部長の難波を伴って打合せに出向いた階堂彬を担当の水島カンナと共に山崎瑛が待っていました。
     面談後東海商会に向かうクルマのなかで、〈まだ、ウチにも運があるのかもな〉階堂は難波に語りかけます。〈あいつが稟議を書いてそれが承認されなかったら、他の誰がやっても通らない。もしあの山崎がウチを見放すことがあったらそのとき──東海郵船は終わりだ〉
     少年時代にすれ違い、新人時代の直接対決がいまや伝説となっている二人の「あきら」は起死回生の道をどう切り開くのか―――。

     部長室に入った山崎瑛は「なぜそこまでこだわる?」と問われて、父が会社を潰した少年時代のことから語り始め、〈青臭いと思われるかも知れませんが、私は、救える者であれば全力で救いたい。そう思っています。会社にカネを貸すのではなく、人に貸す。これはそのための稟議です〉こう訴えた。 山崎瑛の“人生をかけた稟議書”を押し黙ったまま読み終えた担当部長の不動公二(ふどう・こうじ)――情状酌量が一切通じないところからロボバンカーと揶揄(やゆ)されてきた男が告げた、ひと言とは?

     5年後――階堂彬からの誘いを受けて春の下田に向かう山崎瑛は、途中右折してミカン畑が連なる一本道に分け入った。妻と2歳になったばかりの長男、生まれたばかりの長女が一緒です。
     段々に続くミカン畑の急峻な斜面と、その向こうで無数の光を反射させている春の海。廃墟と化した工場も、住んでいた家の形跡も消え失せ、すべては自然に戻ってしまったかのようだったが、まぎれもなくそこは瑛の原風景だった。
     小説を読む愉しみがもう一つの人生を生きてみることにあるのだとしたら、『アキラとあきら』は、少年時代の一瞬の出会いから20年あまりの山崎瑛と階堂彬の生き様を通して極上の人生を私たちにもたらしてくれます。急に目頭が熱くなり立ち止まって落ち着くのを待ったことが幾度あったことか。読み終えたとき、二人の苦悩、哀しみはおろか、怒りさえも心地よく響いてくる。

     池井戸潤描くエンディングがいい。
    〈幼いころの君は、どんな音を聴いていた?
     幼いころの君は、どんな匂いを嗅いでいた?
     その答えのすべてが──ここにある。〉

     ひとり静かに、極上の人生の物語の余韻に浸ってみてはどうでしょうか。(2017/6/16)

    • 参考になった 3
    投稿日:2017年06月16日
  • 無表情で素っ気なく見えるけど実は執着がすごい攻めって最高じゃないですか? 同意いただけた方にはぜひ読んでいただきたい作品が『衝突!★★作戦』でございます。
    こちら、pixiv発の超人気シリーズ『複雑!△△関係』のスピンオフ作品なのですが、私は『衝突!~』のほうから先に読みました。本作だけでも十分楽しめるのでご安心ください!
    最初は自分に告白してきた後輩の修一郎のことをまるで相手にしていなかった敦士ですが、おどかすつもりで手を出したら修一郎の反応がエロくてその気になっちゃったり、健気に猛アタックしてくる姿にだんだんと惹かれていって…と敦士の気持ちが少しずつ傾いていく様がきちんと描かれています。
    ところが敦士は恋人ができると激しく束縛してしまう性質。一方、修一郎には実はある秘密があって…と一筋縄ではいかない感じがもどかしくもあるんです。
    それでも最後はちゃんとくっついてラブラブなエッチも描かれているので読後は幸せな気持ちになります(*´ω`*)
    もっと2人のお話が読みたいな~と思う作品でした。
    • 参考になった 14
    投稿日:2017年06月16日
  • 「先進国」日本で、貧困が社会問題となっています。2016年にユニセフがまとめた報告書によると、子どもがいる世帯の所得格差は、日本は先進国41カ国中34位。公立学校の児童・生徒数の約6人に1人が、学用品や給食などの費用の援助を受けているなかで、高級住宅街に1カ月20万円の保育料がかかる保育園が開設されたりしています。

    なぜ、このようなことが起こっているのか。佐藤優さんの解説をもとに考えてみます。2016年、タックスヘイブンを利用した世界中の富裕層による蓄財が話題になりました。このことから私達は、資本がひたすら利潤を増やすことを善とする資本主義というものが、必ず格差を生み出すという事実に直面させられました。とはいえ、日本はこれまでもずっと資本主義社会だったにも関わらず、一昔前まで格差は社会問題ではありませんでした。

    その理由は、東西冷戦時代は、日本を含む西側諸国においても共産主義の影響力が強く、きちんと貧困対策をしないと、革命が起こってしまうという危機感が政府にあったからです。いまでは想像もつきませんが、確かに30~40年前には、安保闘争やベトナム反戦運動が盛んで、左翼勢力によるあさま山荘事件や連続企業爆破事件などがありました。こうした共産主義の脅威がなくなったいま、日本を含む西側諸国は資本主義を突き進み、結果として格差が広がってきているのです。

    佐藤優さんは、今日の格差社会の状況が、明治後期から昭和初期に活躍した経済学者・河上肇が『貧乏物語』の連載を開始した時代と非常に似ているといいます。いま、100年前のベストセラー『貧乏物語』を読む意義は非常に大きいという問題意識のもと、佐藤優さんの現代語訳に解説を付して1冊に編集されたのが本書です。

    河上肇『貧乏物語』は、先進国において貧困問題が加速していた現実を受け、「人はパンのみで生きるものではない、しかし、パンなしでは人は生きられない」を前提とし、いかに貧困問題を解決していくかを考察したものです。1916年9月から12月まで断続的に大阪朝日新聞に連載され、翌年に1冊にまとめられて出版されると一大ブームを巻き起こし、30版を重ね、文庫は40万部以上売れたといわれています。

    議論の詳細は本書に譲りますが、河上肇は、貧困問題が起こる原因について、多大な購買力を持つ富裕層の需要に応える事業に、投資が偏り過ぎているからだといいます。確かに、私達も仕事をしていれば、自らの利益を確保するために、お金がある人にいかに高く買ってもらうかを考えると思います。贅沢品ではなく、生活必需品など庶民の需要に応える事業への投資を呼び込むための、何らかの方策は不可欠でしょう。貧乏は、本人の努力不足の結果ではなく、社会構造の問題なのです。

    現代は、資本がひたすら利潤を増やすことを善とする資本主義が先鋭化し、そのため格差が大きくなっています。先鋭化する資本主義に乗っかって、自らの利潤のみ追求していくのか、社会の安定のために寄与するような行動をとるのか。現代の資本主義社会をどう生きていくか、深く考えさせてくれる1冊です。
    • 参考になった 2
    投稿日:2017年06月16日
  • 今作のヒロインは“いろんな人とHしちゃう女の子”小谷さん。そんな小谷さんを本気で好きで独占したいと思っているピュアな同級生の山下くん。自分が山下くんの友達だったら、小谷さんは諦めろ、絶対やめたほうがいいって言いたくなってしまう…小谷さんはそんな女の子です。やはり山下くんも友達に「小谷さんなんてやめとけ」と言われていて、やめたほうがいいというのは頭ではわかっているんですが、やっぱり好きな気持ちはかわらない。そんな頭と心の矛盾がリアルで心をえぐられます。小谷さんも小谷さんで、欲望に忠実に、幸せに生きていると思いきやどこか不安定なところがあってみていてハラハラさせられます。みんなが幸せになれる未来ってあるのかなあぁ。「このマンガがすごい!2015」オトコ編19位!恋愛とセックスの「常識」を揺るがす超問題作!
    • 参考になった 6
    投稿日:2017年06月16日