書籍の詳細

稀代の表現者・五十嵐大介が解き放つ珠玉のエンターテインメント全6編。他の追随を許さぬ独創世界、人間の体温をも伝える描写力。“漫画”という表現が内包する無限の可能性を鮮やかに提示する!月刊「アフタヌーン」掲載の読み切り作品4編に加え、週刊「モーニング」にて発表されたオールカラー作品、そしてアフタヌーン四季賞1993年冬のコンテスト応募作品(雑誌未掲載)も収録。眩(まばゆ)き結晶、待望の登場。

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そらトびタマシイのレビュー一覧

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  • マンガが好きな方なら、トラウマになりそうなほどに衝撃を受けた作品の一つや二つはあるはず。『そらトびタマシイ』は画力の高さや繊細なタッチで評価の高い、五十嵐大介の短編集。この本に収録されているいくつかの作品は、強烈なインパクトを感じさせるものばかりです。例えば、表題作でもある『そらトびタマシイ』は、フクロウの雛(ひな)を踏み潰した少女・厨戸真貴(くりと・まき)の物語。非日常的な場面に遭遇しながらも、淡々としている厨戸のそのギャップがなんともいえません。ある朝、厨戸は頭がムズムズして自分の髪の生え際からフクロウの羽が生えてきたのを発見します。さして、驚きもしない厨戸は、ブチブチと羽を毟(むし)るのですが…。私、このシーンを目にしただけでも、思わずのけぞって体中を掻き毟りたくなりました。また、父親が焼け死んだときの厨戸のモノローグにも思わず目を見開いたほどです。読者の心をこれほど揺さぶるマンガという表現に対して、無限の可能性を感じざるをえないのです。(2010.12.12)
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    投稿日:2010年12月21日