書籍の詳細

この世はヒト知れぬ生命に溢れている――。動物でも植物でもない、生命の原生体――“蟲”。それらが招く不可思議な現象に触れたとき、ヒトは初めてその幽玄なる存在を知る。蟲とヒトとをつなぐ存在――それが“蟲師”たる者。アフタヌーン・シーズン増刊から生まれ、アフタヌーン本誌の大人気作ともなった作品、待望の単行本第1集。

総合評価
5.0 レビュー総数:4件
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蟲師のレビュー一覧

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  • 不思議な雰囲気のある作品
    ごく日常の山里だが、そこには人の目には見えない「蟲」という存在がいて、それらはただ存在するだけ。しかしそこに人が触れた時、超常の現象に巻き込まれる。
    とても不思議な空気感の作品で、重苦しいような、穏やかなような。ゆっくり静かにベッドの上で読みたいような、そんな作品。
    • 参考になった 1
    投稿日:2016年12月20日
  • ただそれぞれがあるようにあるだけ
    「蟲」は人々から恐れられる存在だが、悪意があるわけではない。ただそれぞれがあるようにあるだけ・・・。
    生命の最も単純な形とされる「蟲」が、生きている過程で人間と関わってしまうことで様々な現象が起きてしまう。蟲師のギンコは旅をしながら、「蟲」と関わりすぎた人達を救おうとしていく。

    昔の日本の自然とそこに暮らす人々が繊細なタッチで描いてあり、物語の中では見える人にしか見えない蟲も奇怪で美しい。
    ストーリーは必ずしも解決で終わるわけではなく、鬱な終わりもある。一話完結の作品なので次の話には受け継がれないが、それでも一話ずつ重みのあるストーリーが展開されている。

    「蟲」は「妖怪」や「あやかし」とは少し違うが、このような日本特有の存在を描いた「蟲師」は読んでいて不思議と懐かしさが感じられる。海外ではそのユニークな設定から「蟲師」は一定の人気がある。

    自分が海外に住んでいるためにバイアスがかかっているかもしれないが、「蟲師」文化的価値は計り知れないと思う。ぜひ全巻読むことをお勧めする。
    漫画を買いたくない人はアニメ「蟲師」「蟲師 続章」を見てから決めてもいいかもしれない。アニメも驚くほどのクオリティで漫画を再現している。

    • 参考になった 3
    投稿日:2014年12月13日
  • 蟲師の感想
    アニメでしか拝見する機会が無かっただけに紙面で観る作品は一味ちがいますね。
    停止画面と動画の違いが、よく解かってとても興味深かったです。
    • 参考になった 2
    投稿日:2013年12月27日
  • この作品を読み進めていくうちに、あれっ、と気づくことがあった。それは、昔話を読んでいる、という感覚だ。怪異の原因を普通の人には見えない”蟲”のしわざと捉え、主人公である蟲師のギンコがその謎を解き明かしてゆく、というのがこの作品の筋立てである。舞台は山里であったり漁村であったりさまざまで、時代は江戸か明治といった風情。そこで怪異が起こる。そしてその怪異には理由があり、村人の回想でそれは語られる。子供のころ聞いた、「この山には昔々大グモが住んでいて…、だからこの池はいつも水が枯れないんだよ」といった祖母の話に似ている、と思ったのだ。なんともいえない懐かしさ。この作品にはそんなノスタルジーと、謎解きのカタルシスが同居して、素直に心に響く――。と、書いたところでもうひとつ思ったのが、どうも故郷を思い出す風景描写だな、ということ。私の田舎も夜になると、いまだに人以外の何かが徘徊していてもおかしくないようなところ。帰省の時期でもあるし、いい具合に里心がつきました。
    • 参考になった 7
    投稿日:2009年12月25日