書籍の詳細

人生いろいろ、食い物いろいろ、エッセイも種種雑多。ヘーソクとコントンの世界で「丸かじり」を読める日本人はシアワセだ!貧しい時代を思い出す、でもなつかしいイモのツルを食べてみる、ビアホールにおける“枝豆まじりの人は大したことない”の法則発見、スキヤキの“肉疑惑”を追及する、あこがれの「粋に蕎麦屋で一杯」に挑戦、いまどきの野菜たちを叱る、自家製ナマリ節のうまい作り方教えます……身近な食べ物に対して、著者の飽くなき追求は続く。

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トンカツの丸かじりのレビュー一覧

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  • 東海林さだおさんが食べることへの徹底的な執着心、率直の塊のような好奇心を発揮しまくってものにしたエッセイです。抱腹絶倒、です。もともとは「ビールから熱かんへ」の季節に書き始めたものなので、本の冒頭からではなく、「味付け海苔の陰謀」の章から読み始めるのがオススメです。大連休を間近に控えたこの季節にふさわしいテーマというだけでなく、知っておいて損のない、いや知っておかないと大変なことになりかねない「和風旅館の陰謀」をたった一袋、朝食の膳の後ろのほうに控えめに置いてある味付け海苔から解き明かしていくのです。東海林流の観察と分析・推理が冴えわたります。さらに文章を補ってあまりある、一こまマンガが3点も入っています。高級料亭が客の食べ残した刺身を他の客に出していて社会問題化したことがありましたが、わが東海林さだおはもう何年も前に味付け海苔をめぐる和風旅館の陰謀を見抜いて、それに対してどう対処するかを大まじめに考え、悩んでいたことがわかります(まさか、と思う人はぜひご一読を)。もうひとつ、人間ドックから解放された直後に何を食べるべきかを思い描いて町に出た東海林さんが胃にドシンとくるものを求めて辿りついた「ドックあがりのトンカツ」が秀逸です。本当にうまそうなトンカツ、生ビールでした。(2010/4/2)
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    投稿日:2010年04月02日