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愉快!痛快!大娯楽時代劇!!空前絶後の「乙女(ヒロイン)」、颯爽(さっそう)と見参!!粋でいなせな背中が憎い。痛快乙女・おみっちゃん。今日もお嫁に行くために、男達をぶった斬る!

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いよっおみっちゃんのレビュー一覧

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  • 「週刊モーニング」(講談社)で連載している『へうげもの』が佳境を迎えつつある。作者の山田芳裕の名前がブレイクしたのは『デカスロン』だと思うが、本作は『へうげもの』前夜ともいえる作品。本作があったからこそ、『へうげもの』は生まれたのではないか、そんな気すらする。『へうげもの』は「生か死か、武か数奇か、それが問題だ」の言葉通り、出世欲と物欲の間で揺れる古田織部を主人公に、古織周辺の人物を古織以上に精緻に描き出していく。一方、本作は自分よりも強い男に抱かれる(嫁になる)夢を持つ天下無双の女剣士・おみつを主人公に、おみつ暗殺を命じられた定吉や、白と黒がはっきり分かれた町・大竹町と灰色(うまずい→腐りかけが一番美味しいという表現をとっている)の町・梅ヶ原の2つの町に住む人物を描いていく。殺陣やアクションシーンには、時に『へうげもの』以上と思えるほど自由で豪快なコマ割りやアングルが登場するが、本作の定吉は、まさに古織のプロトタイプのようなキャラクター。作者はこの雰囲気を持つ人物を主人公に据えて『へうげもの』を構想したのではないかとさえ思える。『へうでもの』は長編でなかなか一気に読むのは難しいかもしれないが、本作は全1巻と読みやすく、単純な線だけど、よくみると精緻で上手い、山田描線がほとばしった画面は『へうげもの』へとつながる作品としてぜひ楽しんでほしい。
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    投稿日:2017年02月17日