書籍の詳細

大正時代をこよなく愛す青年・平徹(たいらてつ)。彼の想い人は下宿先の笑顔が可愛い家事手伝いの女の子・由貴ちゃん。告白しようにも、大正かぶれであるがゆえの不器用な奥ゆかしさでなかなかウマくいかず…。果たして、大正野郎の恋は実るのか――!?

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大正野郎のレビュー一覧

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  • 『へうげもの』のリリースが始まったこともあり、久しぶりに山田芳裕のデビュー作を読み返してみました。う~ん、絵はおどろおどろしいですけど、気持ちのいい作品という印象に変わりはありませんね。主人公は大正時代を愛する大学生・平徹。変人で一般人とかなりズレた行動を取りますが、憎めない男で基本、イイ奴。脇には平の下宿先の娘でニコニコ顔の癒し系・由貴ちゃんや、平の隣の住人で典型的遊び人の佐山が控えており、彼らの生活する日常が、ほほえましく描かれています。人物にヘンな裏表はなし。そして一本気な男を肯定する目線がいいんですよね。賄いつきの下宿という設定も絶妙で、下宿のおじさんおばさんを交えた食卓シーンなどは、大正と昭和を融合させた、何とも言えない良い味を出していると思います。最終回も作品全体の雰囲気を凝縮した「平、よかったなあ」というお話。自然に平を応援してしまうと思いますよ。ちなみに3巻へ続くと最終頁にありますが、紙の単行本も出ておらずこの作品はここで完結。もう少し続きを読みたかったかなあ。(2011/7/8)
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    投稿日:2011年07月08日