書籍の詳細

奔放で何物にも捉われない巨躯の青年・太児が10年ぶりに故郷に帰ってきた。故郷は酪農が主産業の町。祖父の遺産である山林で、牛という生物の母乳をいただくという行為を何の疑問も持たずに工業化していく周囲の酪農家を後目に、太児はマイペースで牧場作りを始めていく。

総合評価
4.0 レビュー総数:1件
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牛のおっぱいのレビュー一覧

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  • 酪農の現実を知る
    作中で描かれる酪農の描写がすばらしい。
    のんびりした作風の一方で、日本の酪農家の歴史や苦悩、問題点などが随所に浮き彫りになっています。

    TPPによってますます苦境に立たされるであろう酪農の未来を予言している部分もあるこの作品。今だからこそ一読の価値があるかと思います。

    非現実的なまでに自由で奔放な青年が主人公ですが、作品の人間たちが我々の欲求や理性や現実を代弁していて、かつ登場人物が年齢性別を問わず魅力的なのもこの作品の魅力だと思います。

    放牧されている牛たちを見に、北海道に行きたくなりますよ。
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    投稿日:2015年10月29日