男弐 (1)

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時は戦国時代、武田晴信(信玄)のもとに一人の男がやってきた。男の名は山本勘介。片目、片足の不自由な醜い男である…。しかし、その男は底知れぬ知恵と力量を備え持っていた。このとき晴信22歳、勘介26歳、二人の物語がここから始まる!小池一夫×伊賀和洋が贈る、三人の主人公が織り成す壮大なドラマ!

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時は戦国時代、武田晴信(信玄)のもとに一人の男がやってきた。男の名は山本勘介。片目、片足の不自由な醜い男である…。しかし、その男は底知れぬ知恵と力量を備え持っていた。このとき晴信22歳、勘介26歳、二人の物語がここから始まる!小池一夫×伊賀和洋が贈る、三人の主人公が織り成す壮大なドラマ!

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書店員のレビュー

『男弐』(原作:小池一夫 画:伊賀和洋)と書いて「おに」と呼びます。この長編マンガに登場する主人公は山本勘助、服部半蔵そして土方歳三の3人の男達。共通しているのは、それぞれが主君に対して激烈な忠誠心を抱いていることです。主のためにナンバー2として、鬼神の働きをする男達なのです。男が男のために命を投げ出すことも厭(いと)わない、ということはどんなことでしょうか。もちろん、BLが描かれているわけではありません。私が好きな場面は、武田信玄が若かりし日に晴信と名乗っていた時の勘助との出会いです。晴信は勘助の顔の傷をことさら醜いと指摘し、勘助はどんな女子も嫁にはなってくれないほど自分は醜いと笑い飛ばします。その時、晴信はこう言います。自分を醜いと笑いものにできる、その自信には値打ちがあり、自信のない者ほど笑いものにはできない、と。そして、勘助がそれまで辿った辛苦の生き方を推察した晴信は勘助を召し抱える理由を伝え、勘助は深く頭を垂れて忠誠を誓います。この時の晴信のセリフが胸をつくのです。表面だけの付き合いが多いサラリーマン社会を生きる私達には想像を超えた濃い世界が描かれています。小池節の真骨頂が随所にあふれた隠れた名作です。(2012/3/27)
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