書籍の詳細

北風吹きぬく寒い夜も、タマゴ酒ひとつで暖かくなる。疲れてもどった下宿屋の、大四畳半荒野に日が落ちる。ああ、ほんとうの事ってなんだろう。外では電線が女のように泣いている。おお零士悲しや!哀愁の第一弾登場。

まだユーザーレビューはありません。最初のレビューを書いてみませんか?

元祖大四畳半大物語のレビュー一覧

絞込み条件
  • レビュアー絞込み
表示形式
  • 表示件数
  • 表示順
  • 美しく長い髪、細くしなやかな肢体、憂いを帯びた瞳……『銀河鉄道999』のメーテルに代表されるような“松本零士の描く女性”が嫌いだ、という男性がこの世にいるでしょうか。いないでしょう! そしてそんな女性たちとなんだかんだと関係をもつ本作の主人公・太。正直、羨ましいです。四畳半住みの職無し・カネ無し・インキン有りの男を羨ましいと思うとは我ながら情けない……。基本的にはその生活はみすぼらしく、悲哀に満ちたもので、とても矮小なもの。しかしどんな状況に対しても、太はその名の通り図太く対応し、生きていきます。「大四畳半大物語」というタイトルが示すように、たった四畳半でも、それを小さく感じるか大きく感じるかは自分次第なのだということなのだなとしみじみ思います。
    • 参考になった 2
    投稿日:2009年08月18日