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「あたしは、長い間、二丁目でカラダを売って生きてきた自分と、これから、人の奥さんになって生きていく自分との間にどう決着をつければいいのか、わからずにいるのです……」彼女は「幸」を見つけることができたのだろうか?

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サチコの幸のレビュー一覧

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  • 戦後間もない昭和初期、新宿二丁目の色街。ここで娼婦として日々を丁寧に紡いでいくサチコの等身大の姿を、その難しいテーマながら非常にみずみずしく描いている作品です。春夏秋冬、それぞれの季節に寂しさを湛えてワンサカやってくる男たち。肉欲の深淵、女体地獄、手放しでは喜べない幸せのかたち……。サチコが危惧した性の在り方に頷かされることも少なくはありません。「世の中が落ち着いてきたら彼のような男性がもっと増えてくる予感がするんです…」――さて、「彼のような男性」は平成のこの世に増えているのかいないのか。もしやそれこそある意味「草食男子」??これを読まずして「性」は語れぬ一冊です。
    • 参考になった 1
    投稿日:2009年09月18日