書籍の詳細

信頼する仲間たちの度重なる死…。山で仲間の遺体を収容した小西は、悲しみを乗り越え山岳同志会のリーダーとしてより困難な氷壁を目指す。そしてついに戦いの場はマッターホルンへ…。いまだ日本人が誰も知らない世界。小西は厳冬のこの山を征服することができるのか?山岳ノンフィクション、完結!

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氷壁の達人のレビュー一覧

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  • 山登りがブームなのだそうです。知り合いの編集者の奥様も山登りに目覚めて、お金を貯めては百名山巡りをしているのだとか。ところで、世界で一番の遭難者を数える山はどこか、ご存知ですか? アルプスやヒマラヤの山ではなく、正解は日本の谷川岳だそうです。2000メートルに満たない山ですが、統計で分かっているだけでも800人近い死者が出ているそうです。紅葉の写真で有名な一ノ倉沢なんかは、素人が見てもその急峻に目を見張りますからね。前置きが長くなりましたが、小西政継という日本を代表する登山家のノンフィクションコミックがこの『氷壁の達人』です。この小西が登山家になるきっかけが、一ノ倉沢の大岸壁に魅了されたことからです。クライマーの憧れでもあるこの岩場に、初心者にして挑み始めたのを皮切りに、果敢にロッククライミングにチャレンジして山岳同士会を牽引(けんいん)するのです。作中、墜落の大怪我や厳冬のビバークなど、数々の修羅場が描かれています。門外漢には、どうしてこんな危険なことにチャレンジするのか、不思議に思えてくるほどですが、その答えもきちんと描かれています。私ももう少し若かったら、山登りに目覚めていたかも、と思わせる作品でした。(2010.11.7)
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    投稿日:2010年11月23日