書籍の詳細

生産の無事と豊作を祈願するため一年を通して行われる数多くの農耕儀礼は、日本の農業を支える大切な行事だった。稲作は日本文化の歴史そのものといってよく、古代から神聖なものとしても扱われ、米や稲藁には霊力があると信じられてきた。作者は、日本の美しい農村景観は、農民たちによって代々受け継がれてきたそれらの営みによって形成されてきたという。

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東美濃・岩村―農村景観日本一の里のレビュー一覧

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  • 秋、黄色く色づいた実りの季節もいいですが、一面の緑にうめつくされた初夏の農村の風景が好きです。稲作を生活文化の中心として生きてきた私たちの原点がそこにあるからでしょうか、都会育ちの私でも、なにか懐かしいような気持ちが生まれ、安らぎを感じるのです。田の畦道までが舗装され、都市近郊の住宅地とかわらない住宅メーカーの洋風住宅も建ち並ぶようにもなって、大きく変わりつつある昨今の農村ですが、「農村景観日本一」のサブタイトルをもつ本書は、その名が示すとおりの豊かな農村の四季を温かい目線で追っています。それだけに、共同体の人々の間で連綿として受け継がれてきた農耕儀礼や米づくりにまつわる風習が今後、農業の里が変貌していくなかで、どうなっていくのか、どう変わっていくのか。著者の長瀬道隆さんのレンズを通した訴えを聞く思いがします。農業への回帰が若い人たちの間でブームになっているそうです。ぜひ、この「農の心」を撮り続けた労作を手に取ってみてください。(2010/4/16)
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    投稿日:2010年04月16日