書籍の詳細

平田弘史の貸本期作品。1960(昭和35)年に発表された『天下を斬る武士』と『ある日の剣豪』を収録。犬に襲われている子供を助けるため、奥田健一郎は犬を斬殺してしまう。その息子をかばい、父、多門は腹を切り自害する。「生類憐憫令」ならびに「殺生禁止令」という愚かな秕政が生んだ悲劇の物語(『天下を斬る武士』)。

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天下を斬る武士のレビュー一覧

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  • この『天下を斬る武士』は、平田弘史が貸本漫画時代に描いた作品。人物の情感を微細にわたって表現するタッチはすでに完成されていて、冒頭から感情移入させられます。テーマは、徳川綱吉時代の「生類憐みの令」。馬のたてがみを散髪しても罪に問われる、あの天下の悪法です。物語は、主人公の奥田健一郎が子供達を狂犬の群れから助けようとして犬を斬ったことに端を発します。健一郎の身代わりとなって捕縛された父の奥田多門は、奉行に悪法を正せと激しく迫り、切腹して果てます。健一郎は悪法を廃止させようと、幕府の要人そして綱吉に牙を向けます。健一郎は、果たして天下を斬れたのでしょうか? 最後まで目を離せなくなること、請け合いです。(2010/9/14)
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    投稿日:2010年09月14日