書籍の詳細

大都会の賑わいをみせるハノイやホーチミンには優雅なフランス建築が建ち並び,中国人街が残る一方で,古い町屋が今も使われている.グエン朝の都フエの王宮や日本人町のあった国際交易都市ホイアンなどの世界遺産,メコン川流域の民家など,ベトナム各地の個性豊かな町並みと建築を楽しむための,一歩進んだベトナム案内. 【このコンテンツはファイルサイズが大きいためダウンロードに時間がかかりますので予めご了承ください。】

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ベトナム町並み観光ガイドのレビュー一覧

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  • 「日本人にとって、ベトナムはヨーロッパ以上に憧れのヨーロッパを感じさせてくれる」――本書執筆陣のまとめ役、友田博道教授(昭和女子大学)は19世紀にベトナム全土統一への協力から植民地化を進めたフランスが植民地の利益を惜しみなく投じて、緑豊かな広いブールバール(街路)にコロニアル建築群を配した「プチパリ」を造りあげたのだという。フランス以上にフランスらしい建造物が残るベトナム。その姿を11人の建築専門家、いわば建築探偵たちが隈無く歩いてまとめたのだから、新書とはいえその記述は詳細を極めています。ところどころに「旅のメモ」として、食べ物のことや建築以外の見ものなどの情報が載っていたりしますが、これはおまけで、とばして読んでもいい(失礼!)。この本の魅力はなんと言っても建築探偵たちが本領発揮する、建造物についての蘊蓄であり、基礎知識が平明な言葉で綴られているところです。さらにわかりやすい設計図風のイラストで補足され、建築家らしい目線で撮られた写真もその魅力を倍加させています。なかでも152ページに載っているホーチミン市(旧サイゴン市)の中央郵便局のガラス張りの大ボールト天井は見事です。鉄骨構造が普及して大胆な構造の建築物が流行っていた、当時のフランスの事情を正確に反映しているそうです。iPadを手にサイゴンを町歩きするのにうってつけの電子本です。(2010/5/28)
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    投稿日:2010年05月28日